Catalyst 3750 Metro スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(25)EY
IGMPスヌーピングおよびMVRの設定
IGMPスヌーピングおよびMVRの設定
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

IGMPスヌーピングおよびMVRの設定

IGMPスヌーピングの概要

IGMPバージョン

マルチキャスト グループへの加入

マルチキャスト グループからの脱退

即時脱退処理

IGMPレポート抑制

IGMPスヌーピングの設定

IGMPスヌーピングのデフォルト設定

IGMPスヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化

スヌーピング方式の設定

マルチキャスト ルータ ポートの設定

グループに加入するホストのスタティックな設定

IGMP即時脱退処理のイネーブル化

IGMPレポート抑制のディセーブル化

IGMPスヌーピング情報の表示

MVRの概要

マルチキャストTVアプリケーションでのMVRの使用方法

MVRの設定

MVRのデフォルト設定

MVR設定時の注意事項および制限事項

MVRグローバル パラメータの設定

MVRインターフェイスの設定

MVR情報の表示

IGMPフィルタリングおよびスロットリングの設定

IGMPフィルタリングおよびスロットリングのデフォルト設定

IGMPプロファイルの設定

IGMPプロファイルの適用

IGMPグループの最大数の設定

IGMPスロットリング アクションの設定

IGMPフィルタリング設定の表示

IGMPスヌーピングおよびMVRの設定

この章では、ローカルInternet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピングのアプリケーションであるMulticast VLAN(仮想LAN)Registration(MVR)など、Catalyst 3750 Metro スイッチにIGMPスヌーピングを設定する方法について説明します。また、IGMPフィルタリングを使用してマルチキャスト グループ メンバーシップを制御する手順についても説明します。


) ここで使用されるコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースのスイッチ コマンド リファレンスおよび『Cisco IOS IP Command Reference, Volume 3 of 3:Multicast』Release 12.2の「IP Multicast Routing Commands」を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「IGMPスヌーピングの概要」

「IGMPスヌーピングの設定」

「IGMPスヌーピング情報の表示」

「MVRの概要」

「MVRの設定」

「MVR情報の表示」

「IGMPフィルタリングおよびスロットリングの設定」

「IGMPフィルタリング設定の表示」


) IGMPスヌーピングやMVRなどの機能を利用してIPマルチキャスト グループ アドレスを管理したり、スタティックIPアドレスを使用することができます。


IGMPスヌーピングの概要

レイヤ2スイッチは、IGMPスヌーピングを使用してレイヤ2インターフェイスをダイナミックに設定することにより、マルチキャスト トラフィックのフラッディングを抑制するため、マルチキャスト トラフィックがIPマルチキャスト デバイスに対応付けられたインターフェイスにだけ転送されます。名前が示すとおり、IGMPスヌーピングでは、LANスイッチはホストとルータの間でIGMP伝送をスヌーピングし、マルチキャスト グループとメンバー ポートを追跡する必要があります。スイッチは、特定のマルチキャスト グループのホストからIGMPレポートを受け取ると、転送テーブル エントリにホストのポート番号を追加します。また、ホストからIGMP Leave Groupメッセージを受け取ると、テーブル エントリからホスト ポートを削除します。また、マルチキャスト クライアントからIGMPメンバーシップ レポートを受信しない場合、定期的にエントリの削除も行います。


) IPマルチキャストおよびIGMPの詳細については、RFC 1112およびRFC 2236を参照してください。


マルチキャスト ルータ(Catalyst 3750 Metro スイッチを含む)は、すべてのVLANに定期的に一般的クエリを送出します。このマルチキャスト トラフィックを必要とするすべてのホストは、Join要求を送信し、これによって転送テーブルのエントリに追加されます。IGMP Join要求の送信元である各グループについて、IGMPスヌーピングIPマルチキャスト転送テーブルのVLANごとに1つのエントリが作成されます。

スイッチは、MAC(メディア アクセス制御)アドレスベース グループでなく、IPマルチキャスト グループベースのブリッジングをサポートします。マルチキャストMACアドレスベース グループが設定されている場合に、設定中のIPアドレスが設定済みのMACアドレス、または予約済みマルチキャストMACアドレス(224.0.0.xxxの範囲)に変換されると(エイリアスが作成されると)、コマンド エラーになります。スイッチではIPマルチキャスト グループが使用されるため、アドレスのエイリアスに関する問題は発生しません。

IGMPスヌーピングを通じて学習するIPマルチキャスト グループは、ダイナミックです。ただし、 ip igmp snooping vlan vlan-id static ip_address interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、マルチキャスト グループをスタティックに設定することができます。マルチキャスト グループ アドレスのグループ メンバーシップをスタティックに設定すると、その設定はIGMPスヌーピングによるどの自動操作よりも優先されます。マルチキャスト グループ メンバーシップのリストは、ユーザ側で定義した設定とIGMPスヌーピングにより学習された設定の両方で構成されます。

ポート スパニングツリー、ポート グループ、またはVLAN IDが変更された場合、VLAN上のこのポートからIGMPスヌーピングで学習されたマルチキャスト グループは削除されます。

ここでは、スイッチのIGMPスヌーピングに関する特性について説明します。

「IGMPバージョン」

「マルチキャスト グループへの加入」

「マルチキャスト グループからの脱退」

「即時脱退処理」

IGMPバージョン

スイッチは、IGMPバージョン1、IGMPバージョン2、およびIGMPバージョン3をサポートしています。これらのバージョンはスイッチ上で相互運用できます。たとえば、IGMPスヌーピングがIGMPv2スイッチ上でイネーブルであり、スイッチがホストからIGMPv3レポートを受信した場合、スイッチはIGMPv3レポートをマルチキャスト ルータに転送できます。


) スイッチは、宛先マルチキャストMACアドレスのみに基づいてIGMPv3スヌーピングをサポートします。送信元MACアドレスまたはプロキシ レポートに基づいてスヌーピングをサポートすることはありません。


IGMPv3スイッチは、Basic IGMPv3 Snooping Support(BISS)をサポートします。このサポートにはIGMPv1およびIGMPv2スイッチでのスヌーピング機能のサポートおよびIGMPv3メンバーシップ レポート メッセージのサポートが含まれます。BISSは、ネットワークにIGMPv3ホストが含まれる場合のマルチキャスト トラフィックのフラッディングを抑制します。IGMPv2またはIGMPv1ホストでのIGMPスヌーピング機能とほぼ同数までポートへのトラフィックを抑制します。


) IGMPv3 JoinおよびLeaveメッセージは、IGMPフィルタリングまたはMVRを実行しているスイッチではサポートされません。


IGMPv3スイッチは、Source Specific Multicast(SSM)機能を実行しているデバイスからのメッセージを受信したり、そのデバイスにメッセージを転送したりできます。詳細については、次のURLの『 Catalyst 4500 Series Switch Cisco IOS Software Configuration Guide, Cisco IOS 』Release 12.1(12c)EWの「Configuring IP Multicast Layer 3 Switching」の章を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat4000/12_1_12/config/mcastmls.htm

マルチキャスト グループへの加入

スイッチに接続されたホストがIPマルチキャスト グループに加入しようとする場合、このホストがIGMPバージョン2クライアントであれば、加入したいIGMPマルチキャスト グループを指定して、非送信請求のIGMP Joinメッセージを送信します。また、スイッチはルータから一般クエリを受信すると、VLAN内のすべてのポートにそのクエリを転送します。マルチキャスト グループに加入しようとするIGMPバージョン1またはバージョン2ホストは、スイッチにJoinメッセージを送信して応答します。スイッチのCPUは、グループのマルチキャスト転送テーブル エントリがまだ作成されていないと、これを作成します。また、Joinメッセージを受信したインターフェイスの転送テーブル エントリへの追加も行います。そのインターフェイスに関連付けられているホストは、マルチキャスト グループのマルチキャスト トラフィックを受信します( 図23-1を参照)。

図23-1 最初のIGMP Joinメッセージ

 

ルータAがスイッチに一般クエリを送信し、スイッチがそのクエリを同じVLANのすべてのメンバーであるポート2~5に転送します。ホスト1はマルチキャスト グループ224.1.2.3に加入して、このグループにIGMPメンバーシップ レポート(IGMP Joinメッセージ)をマルチキャストしようとします。CPUは、ホスト1からマルチキャストされたIGMPレポートを受信すると、IGMPレポート内のその情報を使用して、ホスト1およびルータに接続されたポート番号を含む転送テーブル エントリを設定します( 表23-1 を参照)。

 

表23-1 IGMPスヌーピング転送テーブル

宛先アドレス
パケット タイプ
ポート

224.1.2.3

IGMP

1、2

スイッチのハードウェアは、IGMP情報パケットをマルチキャスト グループの他のパケットと区別できます。テーブル内の情報は、224.1.2.3マルチキャストIPアドレス宛の、IGMPパケットではないフレームを、ルータおよびグループに加入しているホストに送信するよう、スイッチング エンジンに指示します。

別のホスト(たとえばホスト4)が同じグループに非送信請求のIGMP Joinメッセージを送信する場合(図23-2を参照)、CPUはメッセージを受信して、転送テーブルにホスト4のポート番号を追加します( 表23-2 を参照)。転送テーブルはCPUにだけ向けてIGMPメッセージを送るため、メッセージはスイッチの他のポートにはフラッディングしないことに注意してください。既知のマルチキャスト トラフィックはグループには転送されますが、CPUには転送されません。

図23-2 2番めのホストのマルチキャスト グループへの加入

 

 

表23-2 アップデートされたIGMPスヌーピング転送テーブル

宛先アドレス
パケット タイプ
ポート

224.1.2.3

IGMP

1、2、5

マルチキャスト グループからの脱退

ルータは定期的にマルチキャスト一般クエリを送信し、スイッチはこのクエリをVLANのすべてのポートを通じて転送します。このクエリを必要とするホストがこれに応答します。VLANの1つまたは複数のホストがマルチキャスト トラフィックを必要とする場合は、ルータはVLANにマルチキャスト トラフィックを転送し続けます。スイッチがマルチキャスト グループ トラフィックを転送するのは、IGMPスヌーピングによって維持されている、IPマルチキャスト グループの転送テーブルにリストされているホストに限られます。

ホストは、マルチキャスト グループを脱退する場合、メッセージを送信せずに脱退することも、Leaveメッセージを送信することもできます。スイッチは、ホストからLeaveメッセージを受信すると、MACベースの一般クエリを送出して、そのインターフェイスに接続しているその他のデバイスが、特定のマルチキャスト グループのトラフィックを必要としているかどうかを調べます。次に、そのMACグループの転送テーブルをアップデートして、そのグループのマルチキャスト トラフィックを必要とするホストだけが転送テーブルにリストされるようにします。ルータは、VLANからのレポートを受信しなかった場合は、IGMPキャッシュからそのVLANのグループを削除します。

即時脱退処理

即時脱退は、IGMPバージョン2のホストについてのみサポートされます。

IGMPスヌーピングの即時脱退(immediate-leave)処理を使用すると、スイッチは、MACベースの一般クエリをインターフェイスに送信することなく、転送テーブルからLeaveメッセージを送信したインターフェイスを削除できます。VLANインターフェイスは、最初のLeaveメッセージで指定されたマルチキャスト グループのマルチキャスト ツリーから削除されます。即時脱退処理によって、複数のマルチキャスト グループを同時に使用する場合でも、スイッチド ネットワーク上のすべてのホストに対して最適な帯域幅管理を行うことができます。


) 即時脱退処理機能は、ポートに1つのホストしか接続されていないVLAN上でのみ使用してください。ポートに複数のホストが接続されているVLAN上で即時脱退をイネーブルにすると、一部のホストが誤って廃棄される可能性があります。


IGMPレポート抑制


) IGMPレポート抑制は、マルチキャスト クエリにIGMPv1およびIGMPv2レポートがある場合のみサポートされます。この機能は、クエリにIGMPv3レポートが含まれているときはサポートされません。


スイッチはIGMPレポート抑制を使用して、マルチキャスト ルータ クエリあたり1つのIGMPレポートのみをマルチキャスト デバイスに転送します。IGMPルータの抑制がイネーブル(デフォルト)になっている場合、スイッチは、グループのすべてのホスト ブレード サーバからの最初のIGMPレポートをすべてのマルチキャスト ルータに送信します。スイッチは、グループの残りのIGMPレポートをマルチキャスト ルータには送信しません。これは、マルチキャスト デバイスに重複レポートが送信されないようにする機能です。

マルチキャスト ルータ クエリにIGMPv1およびIGMPv2レポートに対する要求のみが含まれる場合、スイッチは、グループのすべてのホスト ブレード サーバからの最初のIGMPv1またはIGMPv2レポートのみをすべてのマルチキャスト ルータに転送します。

マルチキャスト ルータ クエリにもIGMPv3レポートへの要求が含まれている場合、スイッチはグループのすべてのIGMPv1、IGMPv2、およびIGMPv3レポートをマルチキャスト デバイスに転送します。

IGMPレポート抑制をディセーブルにすると、すべてのIGMPレポートがマルチキャスト ルータに転送されます。

IGMPスヌーピングの設定

IGMPスヌーピングを使用すると、スイッチは、IGMPパケットを調べたり、その内容に基づいて転送を判断できるようになります。

ここでは、IGMPスヌーピングを設定する方法について説明します。

「IGMPスヌーピングのデフォルト設定」

「IGMPスヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化」

「スヌーピング方式の設定」

「マルチキャスト ルータ ポートの設定」

「グループに加入するホストのスタティックな設定」

「IGMP即時脱退処理のイネーブル化」

IGMPスヌーピングのデフォルト設定

表23-3 に、IGMPスヌーピングのデフォルト設定を示します。

 

表23-3 IGMPスヌーピングのデフォルト設定

機能
デフォルト設定

IGMPスヌーピング

グローバルおよびVLAN単位でイネーブル

マルチキャスト ルータ

設定なし

マルチキャスト ルータの学習(スヌーピング)方式

PIM-DVMRP

IGMPスヌーピング即時脱退

ディセーブル

スタティック グループ

設定なし

IGMPスヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化

デフォルトでは、IGMPスヌーピングはスイッチ上でグローバルにイネーブルです。グローバルにイネーブルまたはディセーブルに設定されていると、既存のすべてのVLANインターフェイスでもイネーブルまたはディセーブルになっています。IGMPスヌーピングは、デフォルトですべてのVLANでイネーブルになっていますが、VLAN単位でイネーブルおよびディセーブルに設定することもできます。

グローバルIGMPスヌーピングは、VLAN IGMPスヌーピングに優先します。グローバル スヌーピングがディセーブルになっている場合は、VLANスヌーピングをイネーブルにできません。グローバル スヌーピングがイネーブルの場合、VLANスヌーピングはイネーブルまたはディセーブルのどちらにも設定できます。

スイッチ上でIGMPスヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping

既存のすべてのVLANインターフェイスでIGMPスヌーピングをグローバルにイネーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

すべてのVLANインターフェイスでIGMPスヌーピングをグローバルにディセーブルにするには、
no ip igmp snooping
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLANインターフェイスでIGMPスヌーピングをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id

VLANインターフェイスでIGMPスヌーピングをイネーブルにします。指定できるVLAN IDの範囲は1~4094です。


) VLANスヌーピングをイネーブルにする前に、IGMPスヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。


 

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLANインターフェイスでIGMPスヌーピングをディセーブルにするには、指定したVLAN番号について no ip igmp snooping vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スヌーピング方式の設定

マルチキャスト対応ルータ ポートは、すべてのレイヤ2マルチキャスト エントリごとに転送テーブルに追加されます。スイッチは、次のいずれか1つの方式でそれらのポートを学習します。

IGMPクエリ、Protocol-Independent Multicast(PIM)パケット、Distance Vector Multicast Routing Protocol(DVMRP)パケットに対するスヌーピング

他のルータからのCisco Group Management Protocol(CGMP)パケットの待ち受け

ip igmp snooping mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドによるマルチキャスト ルータ ポートへのスタティックな接続

IGMPクエリおよびPIM/DVMRPパケットをスヌーピングするように、あるいはCGMP self-joinまたはproxy-joinパケットの待ち受けを行うようにスイッチを設定できます。デフォルトでは、スイッチはすべてのVLANのPIM/DVMRPパケットをスヌーピングします。CGMPパケットからのみマルチキャスト ルータ ポートを学習させるには、 ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter learn cgmp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを入力すると、ルータはCGMP self-joinまたはproxy-joinパケットのみを待ち受け、その他のCGMPパケットは待ち受けません。PIM/DVMRPパケットからのみマルチキャスト ルータ ポートを学習させるには、 ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter learn pim-dvmrp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。


) 学習方式としてCGMPを使用し、VLAN内のマルチキャスト ルータをCGMPプロキシ対応にしない場合、ダイナミックにルータにアクセスするにはip cgmp router-onlyコマンドを実行する必要があります。詳細については、「IPマルチキャスト ルーティングの設定」を参照してください。


VLANインターフェイスがダイナミックにマルチキャストルータにアクセスする方法を変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter learn { cgmp | pim-dvmrp }

VLAN上でIGMPスヌーピングをイネーブルにします。指定できるVLAN IDの範囲は1~4094です。

マルチキャスト ルータの学習方式を指定します。

cgmp ― CGMPパケットを待ち受けます。この方式は制御トラフィックの削減に便利です。

pim-dvmrp ― IGMPクエリおよびPIM/DVMRPパケットをスヌーピングします。これはデフォルト設定です。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

次に、学習方式としてCGMPパケットを使用するようにIGMPスヌーピングを設定し、設定を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 mrouter learn cgmp
Switch(config)# end
Switch# show ip igmp snooping vlan 1
vlan 1
----------
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this Vlan
IGMP snooping immediate-leave is disabled on this Vlan
IGMP snooping mrouter learn mode is cgmp on this Vlan
IGMP snooping is running in IGMP_ONLY mode on this Vlan
 

デフォルトの学習方式に戻すには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter learn cgmp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

マルチキャスト ルータ ポートの設定

マルチキャスト ルータ ポートを追加する(マルチキャスト ルータにスタティック接続を追加する)には、スイッチ上で ip igmp snooping vlan mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。


) マルチキャスト ルータへのスタティック接続は、スイッチ ポートに限りサポートされます。


マルチキャスト ルータへのスタティック接続をイネーブルに設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter interface interface-id

マルチキャスト ルータのVLAN IDを指定し、そのマルチキャスト ルータに対するインターフェイスを指定します。

指定できるVLAN IDの範囲は1~4094です。

インターフェイスは物理インターフェイスまたはポート チャネルに設定できます。指定できるポート チャネルは1~12です。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping mrouter [ vlan vlan-id ]

VLANインターフェイスでIGMPスヌーピングがイネーブルになっていることを確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLANからマルチキャスト ルータ ポートを削除するには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、マルチキャスト ルータへのスタティック接続をイネーブルに設定し、その設定を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 200 mrouter interface gigabitethernet1/0/2
Switch(config)# end
Switch# show ip igmp snooping mrouter vlan 200
Vlan ports
-----+----------------------------------------
200 Gi1/0/2(static)nnnn

グループに加入するホストのスタティックな設定

ホストまたはレイヤ2ポートは、通常はマルチキャスト グループにダイナミックに加入しますが、インターフェイスでホストをスタティックに設定することもできます。

マルチキャスト グループのメンバーとしてレイヤ2ポートを追加するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id static ip_address interface interface-id

 

マルチキャスト グループのメンバーとしてレイヤ2ポートをスタティックに設定します。

vlan-id は、マルチキャスト グループVLAN IDです。

ip-address は、グループIPアドレスです。

interface-id は、メンバー ポートです。物理インターフェイスまたはポート チャネル(1~12)に設定できます。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping groups

メンバー ポートおよびIPアドレスを確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

マルチキャスト グループからレイヤ2ポートを削除するには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id static mac-address interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、インターフェイスにスタティックにホストを設定し、その設定を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 static 224.1.2.3 interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config)# end
Switch# show ip igmp snooping multicast
 
Vlan Group Address Type Ports
---- ------------- ---- -----
1 224.1.2.3 USER Gi1/0/1
 
Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 105 static 224.2.4.12 interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config)# end
Switch# show ip igmp snooping groups
Vlan Group Type Version Port List
-------------------------------------------------------------
104 224.1.4.2 igmp v2 Gi1/0/1
104 224.1.4.3 igmp v2 Gi1/0/1
105 224.2.4.12 user Gi1/0/1
 

IGMP即時脱退処理のイネーブル化

IGMP即時脱退処理をイネーブルにすると、スイッチは、ポートでIGMPバージョン2 Leaveメッセージを検出してそのポートを削除します。即時脱退処理機能を使用するのは、VLANの各ポートごとにレシーバーが1つ存在する場合だけにしてください。


) 即時脱退は、IGMPバージョン2のホストについてのみサポートされます。


IGMP即時脱退処理をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave

VLANインターフェイス上でIGMP即時脱退処理をイネーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping vlan vlan-id

VLAN上でIGMP即時脱退がイネーブルになっていることを確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLAN上でIGMP即時脱退をディセーブルにするには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id
immediate-leave
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、VLAN 130でIGMP即時脱退処理をイネーブルにする例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 130 immediate-leave
Switch(config)# end

IGMPレポート抑制のディセーブル化


) IGMPレポート抑制は、マルチキャスト クエリにIGMPv1およびIGMPv2レポートがある場合のみサポートされます。この機能は、クエリにIGMPv3レポートが含まれているときはサポートされません。


IGMPレポート抑制は、デフォルトではイネーブルになっています。イネーブルになっているとき、スイッチはマルチキャスト ルータ クエリあたり1つのIGMPレポートのみを転送します。レポート抑制がディセーブルになっているときは、すべてのIGMPレポートがマルチキャスト ルータに転送されます。

IGMPレポート抑制をディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

no ip igmp snooping report-suppression

IGMPレポート抑制をディセーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping

IGMPレポート抑制がディセーブルになっていることを確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

IGMPレポート抑制を再度イネーブルにするには、 ip igmp snooping report-suppression グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IGMPスヌーピング情報の表示

ダイナミックに学習された、あるいはスタティックに設定されたルータ ポートおよびVLANインターフェイスのIGMPスヌーピング情報を表示できます。IGMPスヌーピング用に設定したVLANのMACアドレス マルチキャスト エントリも表示できます。

IGMPスヌーピング情報を表示するには、 表23-4 に示す、1つまたは複数のイネーブルEXECコマンドを使用します。

 

表23-4 IGMPスヌーピング情報表示用のコマンド

コマンド
説明

show ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]

スイッチのすべてのVLANまたは指定されたVLANのスヌーピング設定情報を表示します。

(任意)単一のVLANに関する情報を表示するには、 vlan vlan-idを使用します。

show ip igmp snooping multicast [count | dynamic [count | group ip_address] | group ip_address | user [count | group ip_address]]

スイッチまたは特定のパラメータに関するマルチキャスト テーブル情報を表示します。

count ― 実際のエントリではなく、指定されたコマンド オプションに対するエントリの総数を表示します。

dynamic ― IGMPスヌーピングを通して学習されたエントリを表示します。

group ip_address ― 指定されたグループIPアドレスを持つマルチキャスト グループの特性を表示します。

user ― ユーザが設定したマルチキャスト エントリのみを表示します。

show ip igmp snooping multicast vlan vlan-id [count | dynamic [count | group ip_address] | group ip_address | user [count | group ip_address]]

マルチキャストVLANまたはVLANの特定のパラメータに関するマルチキャスト テーブル情報を表示します。

count ― 実際のエントリではなく、指定されたコマンド オプションに対するエントリの総数を表示します。

dynamic ― IGMPスヌーピングを通して学習されたエントリを表示します。

group ip_address ― 指定されたグループIPアドレスを持つマルチキャスト グループの特性を表示します。

user ― ユーザが設定したマルチキャスト エントリのみを表示します。

show ip igmp snooping mrouter [ vlan vlan-id ]

ダイナミックに学習された、または手動で設定されたマルチキャスト ルータ インターフェイスに関する情報を表示します。


) IGMPスヌーピングをイネーブルにすると、スイッチはマルチキャスト ルータの接続先であるインターフェイスを自動的に学習します。これらはダイナミックに学習されるインターフェイスです。


(任意)単一のVLANに関する情報を表示するには、 vlan vlan-idを使用します。

show ip igmp snooping querier [ vlan vlan-id ]

インターフェイスがサポートするIGMPバージョンについての情報を表示します。

(任意)単一のVLANに関する情報を表示するには、 vlan vlan-id を使用します。

これらのコマンドのキーワードおよびオプションの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。

MVRの概要

MVRは、イーサネット リングベースのサービス プロバイダー ネットワークで、マルチキャスト トラフィックを広範囲に配信するアプリケーション(サービス プロバイダー ネットワークでの複数のTVチャネルのブロードキャストなど)用に設計された機能です。MVRにより、ポート上の加入者は、ネットワーク全般のマルチキャストVLANのマルチキャスト ストリームに対して、加入または非加入を設定することができます。ネットワーク上で1つのマルチキャストVLANを共有しながら、加入者は異なるVLANに存続できます。MVRを使用すると、マルチキャストVLAN内でマルチキャスト ストリームを継続的に送信しながら、帯域およびセキュリティを確保するために、加入者VLANからストリームを隔離することができます。

MVRでは、加入者ポートが、IGMP JoinまたはLeaveメッセージを送信することによって、マルチキャスト ストリームへの加入または非加入(JoinまたはLeave)を実行することを前提にしています。このメッセージは、イーサネット接続のIGMPバージョン2互換ホストから発信できます。MVRはIGMPスヌーピングの基本メカニズムで動作しますが、2つの機能は相互に独立して動作します。それぞれ、もう一方の動作に影響を与えることなくイネーブルまたはディセーブルにできます。ただし、IGMPスヌーピングとMVRがともにイネーブルの場合は、MVRは、MVR上で設定されたマルチキャスト グループからのJoinおよびLeaveメッセージに対してのみ反応します。残りすべてのマルチキャスト グループからのJoinおよびLeaveメッセージは、IGMPスヌーピングによって管理されます。

スイッチのCPUは、MVR IPマルチキャスト ストリームおよびスイッチ転送テーブル上の関連IPマルチキャスト グループを識別し、IGMPメッセージを代行受信します。また、受信側が送信元とは別のVLANにいる場合でも、マルチキャスト ストリームの受信側として加入者をテーブルに追加したりテーブルから削除したりするように転送テーブルを書き換えます。この転送動作は、さまざまなVLAN間で通信されるトラフィックを選択的に許可します。

スイッチのMVR動作は、互換モードまたはダイナミック モードに設定できます。

互換モードの場合、MVRホストによって受信されたマルチキャスト データは、ポートのMVRホスト メンバーシップに関係なく、すべてのMVRデータ ポートに転送されます。マルチキャスト データは、IGMPレポートまたはMVRスタティック設定を使用して、MVRホストが明示的に加入したレシーバー ポートにのみ転送されます。また、MVRホストから受信されたIGMPレポートは、スイッチに設定されたMVPデータ ポートからは転送されません。

ダイナミック モードの場合、スイッチ上のMVRホストで受信されたマルチキャスト データは、IGMPレポートまたはMVRスタティック設定を使用して、MVRホストが明示的に加入したMVRデータ ポートおよびクライアント ポートからのみ転送されます。MVRホストから着信したIGMPレポートは、スイッチ内のすべてのMVRデータ ポートからも転送されます。これにより、スイッチが互換モードで動作している場合と異なり、MVRデータ ポート リンクで不要な帯域幅が使用されなくなります。

MVRに参加するのは、レイヤ2ポートのみです。ポートはMVRレシーバー ポートとして設定する必要があります。各スイッチでサポートされるMVRマルチキャストVLANは、1つのみです。

マルチキャストTVアプリケーションでのMVRの使用方法

マルチキャストTVアプリケーションでは、PCまたはセットトップ ボックスを装備したTVで、マルチキャスト ストリームを受信することができます。複数のセットトップ ボックスまたは複数のPCは、MVRのレシーバー ポートとして設定されたスイッチ ポートである、1つの加入者ポートに接続できます。図23-3に設定例を示します。セットトップ ボックスまたはPCには、DHCPによってIPアドレスが割り当てられます。加入者がチャネルを選択すると、対応するマルチキャストに加入するために、セットトップ ボックスまたはPCからスイッチAに対してIGMPレポートが送信されます。IGMPレポートが、設定済みのIPマルチキャスト グループ アドレスの1つと一致すると、スイッチのCPUは、ハードウェアのアドレス テーブルを変更し、指定されたマルチキャスト ストリームをマルチキャストVLANから受信した場合にそのマルチキャスト ストリームを転送する宛先として、このレシーバー ポートとVLANをアドレス テーブルに追加します。マルチキャストVLANとの間でマルチキャスト データを送受信するアップリンク ポートを、MVR送信元ポートと呼びます。

図23-3 MVRの例

 

加入者がチャネルを変更するか、TVをオフにすると、セットトップ ボックスからマルチキャスト ストリームのIGMP Leaveメッセージが送信されます。スイッチのCPUは、レシーバー ポートのVLANを介して、MACベースの一般クエリを送信します。VLAN内に、このグループに加入している他のセットトップ ボックスがある場合には、そのセットトップ ボックスはクエリで指定された最大応答時間内に応答しなければなりません。応答を受信しない場合、CPUはこのグループの転送宛先からレシーバー ポートを除外します。

即時脱退機能がレシーバー ポートでイネーブルになっている場合は、ポートはより迅速にマルチキャスト グループを脱退します。即時脱退機能がイネーブルになっていない場合、スイッチはレシーバー ポートの加入者からIGMP Leaveメッセージを受信すると、そのポートにIGMPクエリを送信してIGMPグループ メンバーシップ レポートを待ちます。設定された時間内にレポートを受信しなかった場合は、マルチキャスト グループ メンバーシップからレシーバー ポートが削除されます。即時脱退機能を使用する場合、IGMPクエリは、IGMP Leaveメッセージを受信したレシーバー ポートから送信されません。Leaveメッセージを受信するとただちに、レシーバー ポートがマルチキャスト グループ メンバーシップから削除されるため、脱退遅延時間が短縮されます。即時脱退機能は、1つの受信デバイスを接続したレシーバー ポートでだけイネーブルにしてください。

MVRでは、各VLANの複数の加入者に対してTVチャネルのマルチキャスト トラフィックを重複して送信する必要がありません。すべてのチャネルに対するマルチキャスト トラフィックが、VLANトランクで1回だけ送信されます(マルチキャストVLAN上のみ)。IGMP LeaveおよびJoinメッセージは、加入者ポートが割り当てられているVLAN内で送信されます。これらのメッセージによって、レイヤ3デバイス上でマルチキャストVLANのマルチキャスト トラフィック ストリームが、ダイナミックに登録されます。アクセス レイヤ スイッチ(スイッチA)は、マルチキャストVLANから別のVLAN上の加入者ポートにトラフィックが転送されるように転送動作を変更し、2つのVLAN間で伝送されるトラフィックを選択的に許可します。

IGMPレポートは、マルチキャスト データと同じIPマルチキャスト グループ アドレスに送信されます。スイッチAのCPUは、レシーバー ポートからのすべてのIGMP JoinおよびLeaveメッセージを取り込み、MVRモードに基づいて、送信元(アップリンク)ポートのマルチキャストVLANに転送する必要があります。

MVRの設定

ここでは、基本的なMVRの設定情報について説明します。

「MVRのデフォルト設定」

「MVR設定時の注意事項および制限事項」

「MVRグローバル パラメータの設定」

「MVRインターフェイスの設定」

MVRのデフォルト設定

表23-5 に、MVRのデフォルト設定を示します。

 

表23-5 MVRのデフォルト設定

機能
デフォルト設定

MVR

グローバルおよびインターフェイス単位でディセーブル

マルチキャスト アドレス

設定なし

クエリ応答時間

0.5秒

マルチキャストVLAN

VLAN 1

モード

compatible

インターフェイス(ポート単位)のデフォルト

レシーバーおよび送信元のどちらのポートでもない

即時脱退

すべてのポートでディセーブル

MVR設定時の注意事項および制限事項

MVRの設定時は、次の注意事項に従ってください。

レシーバー ポートにすることができるのは、アクセス ポートのみです。トランク ポートはレシーバー ポートに設定できません。スイッチのレシーバー ポートは別のVLANに属していてもかまいませんが、マルチキャストVLANに属することはできません。

スイッチ上に設定できるマルチキャスト エントリ(MVRグループ アドレス)の最大数(受信できるTVチャネルの最大数)は256です。

送信元VLANで受信されレシーバー ポートから送信されるMVRマルチキャスト データのTime To Live(TTL)は、スイッチを通過するたびに値が1ずつ小さくなります。

スイッチのMVRでは、MACマルチキャスト アドレスでなくIPマルチキャスト アドレスが使用されるため、エイリアスが設定されたIPマルチキャスト アドレスを使用できます。ただし、スイッチをCatalyst 3550またはCatalyst 3500 XLスイッチと相互運用している場合は、IPアドレス間で、または予約済みのIPマルチキャスト アドレス(224.0.0.xxxの範囲)に対して、エイリアスを持つIPアドレスを設定しないでください。

プライベートVLANポートでMVRを設定しないでください。

スイッチ上でマルチキャスト ルーティングがイネーブルの場合、MVRはサポートされません。MVRがイネーブルの場合に、マルチキャスト ルーティングおよびマルチキャスト ルーティング プロトコルをイネーブルにすると、MVRがディセーブルになり、警告メッセージが表示されます。マルチキャスト ルーティングおよびマルチキャスト ルーティング プロトコルがイネーブルの場合に、MVRをイネーブルにしようとすると、MVRをイネーブルにする操作が取り消され、エラー メッセージが表示されます。

スイッチ上で、MVRとIGMPスヌーピングを共存できます。

MVRレシーバー ポートで受信されたMVRデータは、MVR送信元ポートに転送されません。

MVRはIGMPv3メッセージをサポートしません。

MVRグローバル パラメータの設定

デフォルト設定を使用する場合には、オプションのMVRパラメータを設定する必要はありません。デフォルトのパラメータ値を変更する場合(MVR VLANを除く)には、先にMVRをイネーブルにする必要があります。


) ここで使用されるコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。


MVRパラメータを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mvr

スイッチ上でMVRをイネーブルに設定します。

ステップ 3

mvr group ip-address [ count ]

スイッチ上にIPマルチキャスト アドレスを設定します。または、 count パラメータを使用して、連続するMVRグループ アドレスを設定します( count の範囲は1~256で、デフォルトは1です)。このアドレス宛のマルチキャスト データは、スイッチ上のすべての送信元ポート、およびこのマルチキャスト アドレス上のデータを受信するように設定されているすべてのレシーバー ポートに送信されます。各マルチキャスト アドレスは、1つのTVチャネルに対応付けられます。

ステップ 4

mvr querytime value

(任意)マルチキャスト グループ メンバーシップからレシーバー ポートを削除するまでに、レシーバー ポートでIGMPレポート メンバーシップを待機する最大待機時間を指定します。値は、1/10秒単位で指定します。指定できる範囲は1~100で、デフォルトは5/10、つまり0.5秒です。

ステップ 5

mvr vlan vlan-id

(任意)マルチキャスト データを受信するVLANを指定します。すべての送信元ポートはこのVLANに属する必要があります。指定できるVLANの範囲は1~4094です。デフォルトはVLAN1です。

ステップ 6

mvr mode { dynamic | compatible }

(任意)MVRモードを指定します。

dynamic ― 送信元ポートでのダイナミックMVRメンバーシップを可能にします。

compatible ― Catalyst 3500 XLおよびCatalyst 2900 XLスイッチと互換性があり、送信元ポートでのダイナミックなIGMP Joinをサポートしません。

デフォルト設定は、 compatible モードです。

ステップ 7

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 8

show mvr または show mvr members

設定を確認します。

ステップ 9

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチをデフォルト設定に戻すには、 no mvr [ mode | group ip-address | querytime | vlan ]グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、MVRをイネーブルにして、MVRグループ アドレスを設定し、クエリ時間を1秒(10/10)に設定し、MVRマルチキャストVLANをVLAN 22として指定し、MVRモードをダイナミックに設定する方法を示します。

Switch(config)# mvr
Switch(config)# mvr group 228.1.23.4
Switch(config)# mvr querytime 10
Switch(config)# mvr vlan 22
Switch(config)# mvr mode dynamic
Switch(config)# end
 

show mvr members イネーブルEXECコマンドを使用すると、スイッチ上のMVRマルチキャスト グループ アドレスを確認することができます。

MVRインターフェイスの設定

レイヤ2 MVRインターフェイスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mvr

スイッチ上でMVRをイネーブルに設定します。

ステップ 3

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するレイヤ2ポートのタイプおよび番号を入力します。

ステップ 4

mvr typ e { source | receiver }

MVRポートを次のいずれかに設定します。

source ― マルチキャスト データを送受信するアップリンク ポートを送信元ポートとして設定します。加入者は、直接送信元ポートに接続できません。スイッチ上の送信元ポートは、すべて1つのマルチキャストVLANに属します。

receiver ― ポートが加入者ポートで、マルチキャスト データの受信だけを行う場合には、レシーバー ポートとして設定します。レシーバー ポートは、スタティックな設定、またはIGMP JoinおよびLeaveメッセージによって、マルチキャスト グループのメンバーになるまでは、データを受信しません。レシーバー ポートは、マルチキャストVLANに属することはできません。

デフォルト設定は非MVRポートです。MVR特性で非MVRポートを設定しようとすると、操作は無効になります。

ステップ 5

mvr vlan vlan-id group [ ip-address ]

(任意)マルチキャストVLANおよびIPマルチキャスト アドレスに送信されたマルチキャスト トラフィックを受信するように、ポートをスタティックに設定します。グループのメンバーとしてスタティックに設定されたポートは、スタティックに削除されるまではグループ メンバーのままです。


) compatibleモードでは、このコマンドはレシーバー ポートのみに対して適用されます。ダイナミック モードでは、レシーバー ポートおよび送信元ポートに適用されます。


レシーバー ポートは、IGMP JoinおよびLeaveメッセージによって、マルチキャスト グループにダイナミックに加入することもできます。

ステップ 6

mvr immediate

(任意)ポート上のMVRの即時脱退機能をイネーブルにします。


) このコマンドはレシーバー ポートだけに適用します。この機能は単一の受信デバイスが接続されているレシーバー ポート上でのみイネーブルにしてください。


 

ステップ 7

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 8

show mvr [ interface | members ]

設定を確認します。

ステップ 9

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスをデフォルト設定に戻すには、 no mvr [ type | immediate | vlan vlan-id | group ]インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、インターフェイスをレシーバー ポートとして設定し、マルチキャスト グループ アドレスに送信されたマルチキャスト トラフィックを受信するようにポートをスタティックに設定し、インターフェイスに即時脱退機能を設定して、結果を確認する例を示します。

Switch(config)# mvr
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Switch(config-if)# mvr type receiver
Switch(config-if)# mvr vlan 22 group 228.1.23.4
Switch(config-if)# mvr immediate
Switch(config)# end
Switch# show mvr interface
Port Type Status Immediate Leave
---- ---- ------- ---------------
Gi1/0/2 RECEIVER ACTIVE/DOWN ENABLED

MVR情報の表示

スイッチまたは指定されたインターフェイスのMVR情報を表示できます。MVR情報を表示するには、イネーブルEXECモードで 表23-6 のコマンドを実行します。

 

表23-6 MVR情報表示用のコマンド

show mvr

スイッチのMVRステータスと値を表示します。これには、MVRがイネーブルまたはディセーブルであるかの判別、マルチキャストVLAN、マルチキャスト グループの最大数(256)および現在の数(0~256)、クエリ応答時間、およびMVRモードがあります。

show mvr interface [ interface-id ] [ members [ vlan vlan-id] ]

すべてのMVRインターフェイスおよびそれぞれのMVRコンフィギュレーションを表示します。

特定のインターフェイスを入力すると、次の情報が表示されます。

タイプ ― レシーバーまたは送信元

ステータス ― 次のいずれか

ACTIVEはポートがVLANに含まれていることを意味します。

UP/DOWNはポートが転送中か非転送中のどちらかであるという意味です。

INACTIVEはポートがどのVLANにも属していないことを意味します。

即時脱退 ― イネーブルまたはディセーブル

members キーワードを指定すると、このポートのすべてのマルチキャスト グループ メンバーが表示されます。また、VLAN IDを指定すると、VLANのすべてのマルチキャスト グループ メンバーが表示されます。指定できるVLAN IDの範囲は1~4094です。先頭の0は入力しないでください。

show mvr members [ ip-address ]

任意のIPマルチキャスト グループまたは指定されたIPマルチキャスト グループIPアドレスのメンバーであるすべてのレシーバー ポートおよび送信元ポートを表示します。

IGMPフィルタリングおよびスロットリングの設定

一部の環境(メトロポリタンまたはMultiple-Dwelling Unit [MDU]インストレーションなど)では、スイッチ ポート上のユーザが所属する複数のマルチキャスト グループを管理する必要があります。そうすることによって、契約やサービス計画のタイプに基づいてIP/TVなどのマルチキャスト サービスの配信を制御できます。また、スイッチ ポート上のユーザが所属できるマルチキャスト グループ数も制限できます。

IGMPフィルタリング機能を使用すると、IPマルチキャスト プロファイルを設定して個々のスイッチ ポートに対応付けることにより、ポート単位でマルチキャスト加入をフィルタリングできます。IGMPプロファイルには1つまたは複数のマルチキャスト グループを格納できます。また、IGMPプロファイルによって、このグループへのアクセスを許可するか拒否するかを指定できます。マルチキャスト グループへのアクセスを拒否するIGMPプロファイルがスイッチ ポートに適用された場合、IPマルチキャスト トラフィックのストリームを要求するIGMP Joinレポートは廃棄され、ポートはそのグループからIPマルチキャスト トラフィックを受信できません。フィルタリング アクションによってマルチキャスト グループへのアクセスが許可された場合、ポートからのIGMPレポートが転送され、通常の処理が行われます。

IGMPフィルタリングが制御するのは、JoinおよびLeaveレポートなど、グループ固有のクエリやメンバーシップ レポートだけです。一般的なIGMPクエリは制御しません。IGMPフィルタリングは、IPマルチキャスト トラフィックの転送指示機能には関係しません。フィルタリング機能は、マルチキャスト トラフィックの転送に、CGMPまたはMVRのどちらを使用しても同様に動作します。

IGMPフィルタリングを適用できるのは、IPマルチキャスト グループ アドレスをスタティックに設定する場合でなく、ダイナミックに学習する場合のみです。

レイヤ2インターフェイスが加入できるIGMPグループの最大数を設定することもできます。

IGMPスロットリング機能を使用すれば、レイヤ2インターフェイスが加入できるIGMPグループの最大数を設定することもできます。IGMPグループの最大数を設定し、IGMPスヌーピング転送テーブルに最大数のエントリが含まれ、インターフェイスがIGMP Joinレポートを受信する場合、インターフェイスを設定してIGMPレポートを廃棄したり、転送テーブルでランダムに選択したマルチキャスト エントリを削除したりしてから、レポートのIGMPグループをテーブルに追加できます。


) IGMPv3 JoinおよびLeaveメッセージは、IGMPフィルタリングを実行しているスイッチではサポートされません。


ここでは、IGMPフィルタリングおよびスロットリングを設定する方法について説明します。

「IGMPフィルタリングおよびスロットリングのデフォルト設定」

「IGMPプロファイルの設定」(任意)

「IGMPプロファイルの適用」(任意)

「IGMPグループの最大数の設定」(任意)

「IGMPスロットリング アクションの設定」(任意)

IGMPフィルタリングおよびスロットリングのデフォルト設定

表23-7 に、IGMPフィルタリングのデフォルト設定を示します。

 

表23-7 IGMPフィルタリングのデフォルト設定

機能
デフォルト設定

IGMPフィルタリング

適用なし

IGMPグループのIGMP最大数

最大数の設定なし

IGMPプロファイル

定義なし

IGMPプロファイル アクション

範囲アドレスを拒否

IGMPプロファイルの設定

IGMPプロファイルを設定するには、プロファイル番号を指定して ip igmp profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、IGMPプロファイル コンフィギュレーション モードを開始して、IGMPプロファイルを作成します。このモードでは、ポートからのIGMP Join要求をフィルタリングするのに使用する、IGMPプロファイルのパラメータを指定できます。IGMPプロファイル コンフィギュレーション モードの場合は、次のコマンドでプロファイルを作成できます。

deny :一致アドレスを拒否するように指定します。これがデフォルトです。

exit :IGMPプロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。

no :コマンドを無効にするか、そのデフォルトを設定します。

permit :一致アドレスを許可するよう指定します。

range :そのプロファイルのIPアドレスの範囲を指定します。1つのIPアドレスまたは、開始アドレスおよび終了アドレスで指定した範囲を設定することもできます。

デフォルトでは、スイッチにIGMPプロファイルは設定されていません。プロファイルの設定時に、 permit または deny のどちらのキーワードも指定されていない場合は、デフォルトでIPアドレスの範囲へのアクセスが拒否されます。

IGMPプロファイルを作成するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp profile profile number

IGMPプロファイル コンフィギュレーション モードを開始し、設定するプロファイルに番号を割り当てます。指定できる範囲は1~4294967295です。

ステップ 3

permit | deny

(任意)IPマルチキャスト アドレスへのアクセスを許可または拒否するアクションを設定します。アクションが設定されていない場合は、プロファイルのデフォルト設定によってアクセスが拒否されます。

ステップ 4

range ip multicast address

アクセスが制御されるIPマルチキャスト アドレスまたはIPマルチキャスト アドレスの範囲を入力します。範囲を入力する場合は、最小値のIPマルチキャスト アドレス、スペース、最大値のIPマルチキャスト アドレスの順で入力します。

range コマンドを複数回使用すると、複数のアドレスまたはアドレス範囲を入力できます。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show ip igmp profile profile number

プロファイル設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

プロファイルを削除するには、 no ip igmp profile profile number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IPマルチキャスト アドレスまたはIPマルチキャスト アドレス範囲を削除するには、 no range ip multicast address IGMPプロファイル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、1つのIPマルチキャスト アドレスへのアクセスを許可するIGMPプロファイル4を作成して、その設定を確認する例を示します。アクションが拒否(デフォルト)である場合は、 show ip igmp profile の出力には表示されません。

Switch(config)# ip igmp profile 4
Switch(config-igmp-profile)# permit
Switch(config-igmp-profile)# range 229.9.9.0
Switch(config-igmp-profile)# end
Switch# show ip igmp profile 4
IGMP Profile 4
permit
range 229.9.9.0 229.9.9.0

IGMPプロファイルの適用

IGMPプロファイルの定義に従ってアクセスを制御するには、 ip igmp filter インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して該当するインターフェイスにプロファイルを適用します。IGMPプロファイルを適用できるのは、レイヤ2アクセス ポートだけです。ルーテッド ポートやSVIには適用できません。また、EtherChannelポート グループに属するポートにはプロファイルを適用できません。1つのプロファイルを複数のインターフェイスに適用することができますが、各インターフェイスに適用できるプロファイルは1つだけです。

スイッチ ポートにIGMPプロファイルを適用するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定する物理インターフェイスを入力します。このインターフェイスは、EtherChannelポート グループに属していないレイヤ2ポートでなければなりません。

ステップ 3

ip igmp filter profile number

指定したIGMPプロファイルをこのインターフェイスに適用します。指定できるプロファイル番号の範囲は1~4294967295です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config interface interface-id

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスからプロファイルを削除するには、 no ip igmp filter profile number インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポートにIGMPプロファイル4を適用する例を示します。

Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# ip igmp filter 4
Switch(config-if)# end

IGMPグループの最大数の設定

レイヤ2インターフェイスが加入できるIGMPグループの最大数を設定するには、 ip igmp
mac-groups
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。最大数をデフォルト(制限なし)に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。

この制限が適用されるのはレイヤ2ポートだけです。ルーテッド ポートやSVIにはIGMPグループの最大数を設定できません。また、このコマンドはEtherChannelポート グループに属するポートには使用できません。

スイッチ ポートにIGMPプロファイルを適用するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定する物理インターフェイスを入力します。このインターフェイスは、EtherChannelグループに属していないレイヤ2ポートでなければなりません。

ステップ 3

ip igmp max-groups number

インターフェイスが加入できるIGMPグループの最大数を設定します。指定できる範囲は0~4294967294で、デフォルトは最大数の設定なしです。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config interface interface-id

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

最大グループ数の制限を削除して、最大数の設定なしのデフォルトに戻すには、 no ip igmp
max-groups
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポートが加入できるIGMPグループ数を25に制限する例を示します。

Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# ip igmp max-groups 25
Switch(config-if)# end

IGMPスロットリング アクションの設定

レイヤ2インターフェイスが加入できるIGMPグループの最大数を設定したら、転送テーブルにあるマルチキャスト エントリをランダムに選択して削除したり、 ip igmp max-groups action replace インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して次のIGMPグループを転送テーブルに追加したりするためにインターフェイスを設定できます。IGMP Joinレポートを廃棄するデフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

IGMPスロットリング アクションを設定するときは次の注意事項に従ってください。

この制限は、レイヤ2ポートにのみ適用されます。このコマンドは、論理EtherChannelインターフェイス上では使用できますが、EtherChannelポート グループに属するポート上では使用できません。

最大グループ制限がデフォルト(最大数なし)に設定されているとき、 ip igmp max-groups
action
{ deny | replace }コマンドを入力しても何も起こりません。

インターフェイスにより転送テーブルにマルチキャスト エントリが追加されたあとでスロットリング アクションおよび最大グループ制限を設定する場合、転送テーブルのエントリは、スロットリング アクションに従って無効になるか削除されます。

スロットリング アクションを deny として設定する場合、それまで転送テーブルにあったエントリは、削除されませんが無効になります。これらのエントリが無効になったあとに転送テーブルに最大数のエントリがあると、スイッチはインターフェイスで受信した次のIGMPレポートを廃棄します。

スロットリング アクションを replace として設定する場合、それまで転送テーブルにあったエントリは削除されます。転送テーブルに最大数のエントリがあると、スイッチはランダムに選択したエントリを削除し、インターフェイスで受信した次のIGMPレポートのエントリを追加します。

スイッチが転送テーブルのエントリを削除しないようにするには、インターフェイスが転送テーブルにエントリを追加する前にIGMPスロットリング アクションを設定します。

転送テーブルに最大数のエントリがある場合にスロットリング アクションを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定する物理インターフェイスを入力します。このインターフェイスは、EtherChannelグループまたはEtherChannelインターフェイスに属していないレイヤ2ポートです。トランク ポートは不可です。

ステップ 3

ip igmp max-groups action { deny | replace }

インターフェイスがIGMPレポートを受信し、転送テーブルに最大数のエントリがあるとき、インターフェイスが実行するアクションを指定します。

deny ― レポートを廃棄します。

replace ― 転送テーブルでランダムに選択したマルチキャスト エントリを削除し、レポートのIGMPグループを追加します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config interface interface-id

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

レポートを廃棄するデフォルトのアクションに戻すには、 no ip igmp max-groups action インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポートを設定して、転送テーブルに最大数のエントリがある場合に、転送テーブルでランダムに選択したマルチキャスト エントリを削除し、IGMPグループを転送テーブルに追加する例を示します。

Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# ip igmp max-groups action replace

Switch(config-if)# end

IGMPフィルタリング設定の表示

IGMPプロファイルの特性を表示できます。また、スイッチのすべてのインターフェイスまたは指定したインターフェイスのIGMPプロファイルと最大グループ数設定を表示できます。

IGMPフィルタリングの設定を表示するには、 表23-8 に記載されたイネーブルEXECコマンドを使用します。

 

表23-8 IGMPフィルタリング設定を表示するコマンド

show ip igmp profile [ profile number ]

特定のIGMPプロファイル、またはスイッチ上で定義されているすべてのIGMPプロファイルを表示します。

show running-config [ interface interface-id ]

特定のインターフェイスまたはスイッチ上のすべてのインターフェイスの設定を表示します。インターフェイスが加入できるIGMPグループの最大数(設定されている場合)やインターフェイスに適用されているIGMPプロファイルなどがこれに含まれます。