Catalyst 6500 シリーズ スイッチ SIP、SSC、およ び SPA ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
非同期転送モード(ATM)SPA の概要
非同期転送モード(ATM)SPA の概要
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 18MB) | フィードバック

目次

非同期転送モード(ATM)SPA の概要

リリース履歴

概要

ATM の概要

PVC および SVC のカプセル化

PVC および SVC のサービス クラス

高度な Quality of Service

サポートされる機能

SIP に依存する機能

基本機能

SONET/SDH のエラー、アラーム、およびパフォーマンス モニタ

レイヤ 2 機能

レイヤ 3 機能

ハイ アベイラビリティ機能

RFC 1483 スパニング ツリー インターオペラビリティの拡張

サポートされるスーパーバイザ エンジンおよびラインカード

インターオペラビリティに関する問題

BPDU パケットのフォーマット

Catalyst 5000 PVST BPDU パケット フォーマット

Cisco 7200 および Cisco 7500 ルータの IEEE 802.1D BPDU フレーム フォーマット

Cisco 7600 ルータの PVST+ BPDU フレーム フォーマット

Cisco L2PT BPDU フレーム フォーマット

サポートされない機能

要件

制約事項

サポートされる MIB

SPA のアーキテクチャ

入力方向のセル パス

出力方向のパケット パス

SPA ハードウェア タイプの表示

show interfaces コマンドの例

show diagbus コマンドの例

show controllers コマンドの例

非同期転送モード(ATM)SPA の概要

この章では、1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA、1 ポート OC-12c/STM-4 ATM SPA、2 ポートおよび 4 ポート OC-3c/STM-1 ATM SPA の機能と Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)サポートの概要を示します。この章の内容は次のとおりです。

「リリース履歴」

「概要」

「サポートされる機能」

「サポートされない機能」

「要件」

「制約事項」

「サポートされる MIB」

「SPA のアーキテクチャ」

「SPA ハードウェア タイプの表示」

リリース履歴

 

リリース
変更点

12.2(33)SXI

ATM SPA のサポートが再追加されました。

12.2(33)SXH

ATM SPA は一時的にサポートされなくなりました。

12.2(18)SXF2

Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチ上の ATM SPA について、「RFC 1483 スパニング ツリー インターオペラビリティの拡張」機能サポートが追加されました。

1 つのリモート MAC アドレスだけがサポートされる Routed Bridge Encapsulation(RBE)の制約に対処するために、Cisco 7600 SIP-200に 「ATM SPA の設定」 上で ATM SPA を設定する場合の対策に関する記述が追加されました。

12.2(18)SXF

Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチにおいて、1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA 上の Cisco 7600 SIP-400 のサポートが追加されました。

12.2(18)SXE

Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチにおいて、2 ポートおよび 4 ポート OC-3c/STM-1 ATM SPA および Cisco 7600 SIP-200 SPA Interface Processor(SIP; SPA インターフェイス プロセッサ)上の Cisco 7600 SIP-400 のサポートが追加されました。

Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチにおいて、1 ポート OC-12c/STM-4 ATM SPA 上の Cisco 7600 SIP-400 キャリア カードのサポートが追加されました。

概要

ATM SPA はシングル幅、ダブルハイトのクロスプラットフォーム Optical Carrier(OC; オプティカル キャリア)ATM アダプタ カードです。このカードは、OC-3c/STM-1c(155.52 Mbps)、OC-12c/STM-4c(622.080 Mbps)、または OC-48/STM-16(2,488 Mbps)接続を可能にし、Catalyst 6500 シリーズ スイッチで使用できます。ATM SPA には次のモデルがあります。

2 ポートおよび 4 ポート OC-3c/STM-1 ATM SPA(SPA-2XOC3-ATM=、SPA-4XOC3-ATM=)

1 ポート OC-12c/STM-4 ATM SPA(SPA-1XOC12-ATM=)

1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA(SPA-1XOC48-ATM=)

OC-3c ATM SPA を Catalyst 6500 シリーズ スイッチで使用するには、Cisco 7600 SIP-200 または Cisco 7600 SIP-400 SPA Interface Processor(SIP)に搭載しておく必要があります。1 ポート OC-12c/STM-4 ATM SPA および 1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA カードを Catalyst 6500 シリーズ スイッチで使用するには、Cisco 7600 SIP-400 に搭載しておく必要があります。

SIP に SPA を取り付ける作業は、スイッチ シャーシに SIP キャリアを搭載する前でも後でも実行できます。これにより、SIP から SPA を個別に取り外したり、スイッチ シャーシから SIP(および搭載された SPA)全体を取り外して、Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)操作を実行することもできます。

ATM SPA は既存の ATM ネットワークを介して、サービス プロバイダーに費用対効果の高い Wide Area Networking(WAN)接続機能を提供します。SPA および SIP の形状は高度にモジュール化されているため、既存の Catalyst 6500 シリーズ スイッチの柔軟性は最大になります。サービス プロバイダーは SPA を混在させたり、組み合わせたりして、増大するポート密度やネットワーキング メディアに対する要求に容易に応えることができます。

ATM SPA には Small Form-factor Pluggable(SFP)光トランシーバも使用されているため、サービス プロバイダーはポートレベルの柔軟な設定が可能になり、さまざまなタイプの光メディア(シングル モード、マルチモードなど)を使用できます。光ネットワークのタイプを変更するには、SPA や SIP でなく、トランシーバを交換するだけで済みます。


) 各 SIP には ATM SPA を 2 つまで搭載でき、それぞれを異なるモデルにすることができます(2 ポート OC-3c/STM-1 ATM SPA および 1 ポート OC-12c/STM-4 ATM SPA など)。SIP には、SIP のスペース要件に応じて、異なるタイプの SPA を混在させることもできます(ATM と POS など)。例外的に、1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA は SIP に 1 つしか搭載できません。その他のスロットは空にしておく必要があります。


ATM SPA の詳細については、以下を参照してください。

「ATM の概要」

「PVC および SVC のカプセル化」

「PVC および SVC のサービス クラス」

「高度な Quality of Service」

ATM の概要

非同期転送モード(ATM)はセルスイッチングおよび多重化テクノロジーを使用して、回線スイッチングの利点(一定の送信遅延および容量保証)と、パケット スイッチングの利点(間欠的トラフィックの柔軟性および効率性)を同時に実現します。ATM は最小のオーバーヘッド(48 バイトのデータ ペイロードに、5 バイトのヘッダーとチェックサムを付加)を含む小さなセル(53 バイト)を送信して、スイッチの入出力インターフェイス間のスイッチング時間を大幅に短縮できます。

ATM はコネクション型環境です。各 ATM エンドポイント(またはノード)は、トラフィックを交換する ATM ネットワーク内の特定のエンドポイントに対して、個別の接続を確立する必要があります。2 つのエンドポイント間のこの接続(またはチャネル)は Virtual Circuit(VC; 仮想回線)といいます。

各 VC は、Virtual Path Identifier(VPI; 仮想パス識別子)と Virtual Channel Identifier(VCI; 仮想チャネル識別子)の組み合わせによって一意に識別されます。VC は別のスイッチまたはホストに対するポイントツーポイント メカニズムとして処理され、双方向トラフィックをサポートできます。

ATM ネットワークでは、VC は Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)または Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)のいずれかに設定できます。ネットワーク オペレータは PVC を手動で設定する必要があります。設定された PVC は、手動で設定解除されるまでアクティブです。SVC を設定および設定解除するには、ATM シグナリング メカニズムを使用します。ATM SPA では、このシグナリングは ATM Forum User-Network Interface(UNI)仕様 V3.x および V4.0 に基づいています。

PVC および SVC のカプセル化

PVC および SVC には、ATM Adaptation Layer(AAL; ATM アダプテーション レイヤ)に基づく ATM カプセル化タイプが設定されます。次のタイプがサポートされます。

AAL5CISCOPPP:AAL5 Cisco PPP カプセル化。シスコ独自の PPP over ATM カプセル化です。

AAL5MUX:ATM Adaptation Layer 5(AAL5; ATM アダプテーション レイヤ 5)MUX カプセル化(別名ヌル カプセル化)。単一プロトコル(IP または IPX)をサポートします。

AAL5NLPID:(Cisco 7600 SIP-200 の ATM SPA だけでサポート)AAL5 Network Layer Protocol Identification(NLPID)カプセル化。これにより、ATM インターフェイスでは、ATM Data Service Unit(ADSU)を使用し、ATM-Data Exchange Interface(DXI; データ交換インターフェイス)を実行する High-Speed Serial Interfaces(HSSI)との相互運用が可能になります。

AAL5SNAP:AAL5 Logical Link Control/Subnetwork Access Protocol(LLC/SNAP)カプセル化。Inverse ARP をサポートし、プロトコル データグラムよりも優先する LLC/SNAP を備えています。このカプセル化を使用すると、同じ VC 上で複数のプロトコルを使用できます。特に IP パケットのカプセル化に適しています。


) 1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA がサポートするのは、AAL5MUX カプセル化および AAL5SNAP カプセル化だけです。


PVC および SVC のサービス クラス

ATM には Quality of Service 機能が組み込まれていて、同じリンク上で複数のトラフィック タイプを効率的に多重化できます。この機能を実現するために、各 PVC または SVC には、最大セル レートやバースト レートなど、回線のトラフィック パラメータを定義するサービス クラスが設定されています。ATM ネットワークで使用できるサービス クラスは、次のとおりです。

Constant Bit Rate(CBR; 固定ビット レート):ATM スイッチは、音声、ビデオなどのリアルタイム トラフィックに適した連続ビットストリーム内で ATM セルを送信します。CBR は通常、接続がアクティブな期間中に継続的に使用可能な、静的な帯域幅(固定ビット レートや平均セル レート)を必要とする VC に使用します。ATM スイッチを使用すると、CBR サービス クラスが設定された VC は、セルを常に Peak Cell Rate(PCR; ピーク セル レート)で送信できるようになります。ただし、VC が自由に使用できる帯域幅が割り当て帯域幅の一部に限定されるか、または帯域幅をまったく使用できなくなります。

Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート):ATM スイッチは、PVC または SVC に対する Quality of Service(QoS)上の取り決めを行わずに、ベストエフォート方式を使用して、PVC または SVC からのトラフィックを送信します。通常は UBR がデフォルト設定であり、E メール、ファイル転送、Web ブラウジングなど、重要でないインターネット接続に使用されます。また、ATM スイッチは VC に最大ピーク セル レート(PCR)を適用して、VC が回線上で利用可能な帯域幅をすべて使用しないようにします。

Unspecified Bit Rate Plus(UBR+):シスコシステムズが開発した特殊な ATM サービス クラスです。UBR+ は Minimum Cell Rate(MCR; 最小セル レート)とピーク セル レート(PCR)を併用します。UBR+ における MCR は、最小帯域幅の「ソフト保証」です。スイッチド VC が作成されている場合に、コールが確立されると、スイッチは MCR 値を送信します。その後、ATM スイッチは、MCR パラメータで指定された帯域幅を保証する役割を果たします。UBR+ VC は、MCR がスイッチによって送信され、ATM スイッチによって保証される UBR VC です。したがって、UBR+ は ATM スイッチ上の接続アドミッション制御およびリソース割り当てに影響します。UBR+ サービス クラスがサポートされるのは、ATM SPA の SVC だけです。ATM SPA の PVC ではサポートされません。


) UBR+ は 1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPAではサポートされません。


Variable Bit Rate-non-real time(VBR-nrt):ATM スイッチは本質的にバースト性を持つ非リアルタイム トラフィック(データベース クエリや、多数の異なる送信元からの大量のトラフィックを集約する場合など)に対して、Minimum Burst Size(MBS)および Sustained Cell Rate(SCR)を保証しようとします。また、ATM スイッチは VC に最大ピーク セル レート(PCR)を適用して、VC が回線上で利用可能な帯域幅をすべて使用しないようにします。

Variable Bit Rate-real time(VBR-rt):ATM スイッチは、本質的にバースト性を持つリアル タイム トラフィック(音声、ビデオ会議、マルチプレイヤー ゲームなど)に対して、Minimum Burst Size(MBS)および Sustainable Cell Rate(SCR)を保証します。VBR-rt トラフィックのプライオリティは VBR-nrt トラフィックよりも高いため、必要に応じて、リアルタイム トラフィックを非リアルタイム トラフィックよりも優先させることができます。また、ATM スイッチは VC に最大ピーク セル レート(PCR)を適用して、VC が回線上で利用可能な帯域幅をすべて使用しないようにします。


) ATM SPA は、最小セル レート(MCR)を使用する Available Bit Rate(ABR; 使用可能ビット レート)サービス クラスをサポートしません。


高度な Quality of Service

標準 ATM サービス クラスが提供する統合 QoS 機能の他に、ATM SPA カードは高度な QoS 機能をいくつかサポートします。たとえば、次のような機能があります。

VC 単位および VP 単位のトラフィック シェーピング:サービス プロバイダーは VC または VP レベルで提供される帯域幅を制御できます。シェーピングされた VP に属する VC は、シェーピングできません。ただし、VC と VP シェーピングを同時にイネーブルにすることはできます(シェーピングされた VC が、シェーピングされた VP と異なる VPI 値を使用する場合)。

VC レベルのレイヤ 3(IP)QoS:IP レイヤでのトラフィック マーキングやトラフィック分類を VC 単位で可能にします。サービス プロバイダーは、カスタマーの特定の QoS 要求を満たすように、カスタマーに対するトラフィック フローを個別に制御できます。IP QoS は IP Type of Service(ToS; タイプ オブ サービス)ビット、 RFC 2475 Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)ビット、および Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)EXP ビットを使用できます。Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付けランダム早期検出)、Low Latency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)、Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラス ベース均等化キューイング)、ポリシング、分類、およびマーキングがサポートされます。

マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS):サービス プロバイダーは、カスタマーに費用対効果の高い Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)を提供すると同時に、レイヤ 3 拡張ルーティングのオーバーヘッドを回避して、ロードバランシングや QoS 管理を簡素化できます。

IP/ATM マッピング:ATM セル ヘッダー内の Cell Loss Priority(CLP; セル損失率優先度)ビットと、IP precedence または IP Differentiated Service Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)ビット間のマッピングを作成します。

VC バンドリング:IP Class of Service(CoS; サービス クラス)ビットに基づいて出力 VC を選択します (Cisco 7600 SIP-200 を使用しないで Cisco 7600 SIP-400 を使用している場合にだけサポートされます)。


) その他の QoS 機能は、各 Cisco IOS ソフトウェア リリースに追加される予定です。サポートされる追加機能や、既存の機能に関連する制約事項については、各リリースのリリース ノートを参照してください。


サポートされる機能

ここでは、ATM ハードウェアとソフトウェアでサポートされる主な機能の一部を示します。

「SIP に依存する機能」

「基本機能」

「SONET/SDH のエラー、アラーム、およびパフォーマンス モニタ」

「レイヤ 2 機能」

「レイヤ 3 機能」

「ハイ アベイラビリティ機能」

「RFC 1483 スパニング ツリー インターオペラビリティの拡張」

「サポートされるスーパーバイザ エンジンおよびラインカード」

「インターオペラビリティに関する問題」

「BPDU パケットのフォーマット」

SIP に依存する機能

ATM SPA の機能の多くは、Cisco 7600 SIP-200 および Cisco 7600 SIP-400 でサポートされていますが、一部の機能は特定の SIP モデルだけでサポートされています。 表 6-1 に、特定の SIP モデルだけでサポートされている機能を示します。この表に記載されていない ATM SPA のサポート対象機能は、両方の SIP でサポートされています。

 

表 6-1 SIP に依存する機能のサポート

機能
Cisco 7600 SIP-200 で
サポート
Cisco 7600 SIP-400 で
サポート

AAL5NLPID カプセル化および Routed-NLPID-PDU

サポート

非サポート

ATM VC アクセス トランク エミュレーション(マルチ VLAN/VC)

サポート

非サポート

Bridging of Routed Encapsulations(BRE)

サポート

非サポート

フレームリレー/ATM(FR-ATM)インターネットワーキング

非サポート

非サポート

Network-Based Application Recognition(NBAR)

サポート

非サポート

RFC-1483 ATM Half-Bridging and Routed Bridged Encapsulation(RBE)

サポート

非サポート

VC バンドリング(IP CoS ビットに基づいて出力 VC を選択)

サポート

非サポート

2 ポートおよび 4 ポート OC-3c/STM-1c ATM SPA での MultiPoint Bridging(MPB)(VLAN へのマルチ VC):RFC 1483『 Multiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Layer 5 』に規定

サポート

非サポート

集約 WRED

サポート

サポート

基本機能

Bellcore GR-253-CORE SONET/SDH 準拠(ITU-T G.707、G.783、G.957、G.958)

その他のシスコ製 ATM アダプタとのインターフェイス互換


) ATM SPA は Catalyst 6500 シリーズ スイッチのその他の ATM ポート アダプタと機能が似ていますが、カード タイプが異なるため、SIP の既存の ATM ポート アダプタを ATM SPA と交換すると、スロット設定が失われます。


相手先固定接続(PVC)および相手先選択接続(SVC)の両方をサポート

設定される VC の絶対最大値は ATM SPA ごとに 16,384(16K)(インターフェイスごとに 4,096 [4K])。次の制約事項を推奨します。

Cisco 7600 SIP-400 では、マルチポイント サブインターフェイスで 8,000 の PVC がサポートされます。16,384 という PVC 制限は Cisco 7600 SIP-200 だけに適用されます。

SIP 内のすべての ATM SPA におけるすべてのポイントツーポイント サブインターフェイスの推奨最大 PVC 数は 2,048 です。

SIP 内のすべての ATM SPA におけるすべてのマルチポイント サブインターフェイスの推奨最大 PVC 数は 16,380、マルチポイント サブインターフェイスごとの推奨最大 PVC 数は 200 です。

SIP 内のすべての ATM SPA における推奨最大 SVC 数は 400 です。

SIP 内のすべての ATM SPA でサービス ポリシーを使用した場合、PVC の推奨最大数は 1,024、SVC の推奨最大数は 400 です。

インターフェイスごとに、最大 4,096 の同時 Segmentations And Reassembly(SAR)が可能

Catalyst 6500 シリーズ スイッチ に搭載されたすべての ATM SPA(またはその他の ATM モジュール)で Link Fragmentation and Interleaving(LFI)を使用した場合は、PVC または SVC を 200 までサポート

MQC ポリシー マップが設定された PVC の最大数は 1000、または SVC の最大数は 400

スイッチごとの最大仮想テンプレート数は 1,000

データ トラフィックに ATM Adaptation Layer 5(AAL5; ATM アダプテーション レイヤ 5)が対応

ポイントツーポイント サブインターフェイスでマルチキャスト パケットのハードウェア スイッチングを実現

ATM SPA のモデルに応じて SONET/SDH(ソフトウェアで選択可能)光ファイバ(2 ポートおよび 4 ポート OC-3c/STM-1 ATM SPA、1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA、または 1 ポート OC-12c/STM-4 ATM SPA)

SFP 光トランシーバを使用して、SPA の機能に応じて、同じ ATM SPA ハードウェアで Multimode(MM; マルチモード)、Single-Mode Intermediate reach(SMI; シングルモード中距離)、または Single-Mode Long reach(SML; シングルモード長距離)をサポート

F4 および F5 フロー、ループバック、Remote Defect Indication(RDI; リモート障害検出)を含む、ATM セクション、回線、およびパスの Alarm Indication Signal(AIS; アラーム検出信号)セル

Operation, Administration, and Maintenance(OAM)セル

SIP に対する各 ATM SPA の活性挿抜(OIR)、および ATM SPA を搭載した状態での SIP の OIR

SONET/SDH のエラー、アラーム、およびパフォーマンス モニタ

ファイバの取り外しおよび再接続

Signal Failure Bit Error Rate(SF-BER)

Signal Degrade Bit Error Rate(SD-BER)

信号ラベル ペイロード構築(C2)

パス トレース バイト(J1)

セクション診断

信号損失(SLOS)

フレーム損失(SLOF)

B1 のエラー カウンタ

B1 の Threshold Crossing Alarms(TCA)(B1-TCA)

回線診断

Line Alarm Indication Signal(LAIS; 回線アラーム検出信号)

Line Remote Defect Indicator(LRDI; 回線リモート障害検出)

Line Remote Error Indication(LREI)

B2 のエラー カウンタ

B2 の Threshold Crossing Alarms(B2-TCA)

パス診断

Path Alarm Indication Signal(PAIS; パス アラーム検出信号)

Path Remote Defect Indicator(PRDI; パス リモート障害検出)

Path Remote Error Indication(PREI)

B3 のエラー カウンタ

B3 の Threshold Crossing Alarms(B3-TCA)

Loss of Pointer(PLOP)

新規ポインタ イベント(NEWPTR)

Positive Stuffing Event(PSE)

Negative Stuffing Event(NSE)

次のループバック テストをサポート

ネットワーク(回線)ループバック

内部(診断)ループバック

サポート対象の SONET/SDH 同期化

ローカル(内部)タイミング(ダーク ファイバまたは WDM 機器を介したスイッチ内接続用)

ループ(回線)タイミング(SONET/SDH 機器との接続用)

+/- 4.6 ppm クロック精度(完全動作温度において)

レイヤ 2 機能

次のカプセル化タイプをサポート

AAL5SNAP(LLC/SNAP)

LLC カプセル化ブリッジド プロトコル

AAL5MUX(VC 多重化)

AAL5NLPID および Routed-NLPID-PDU(Cisco 7600 SIP-200 の ATM SPA に限る)

AAL5CISCOPPP

次の ATM トラフィック クラスおよび VC 単位トラフィック シェーピング モードをサポート

CBR およびピーク レート

未指定ビット レート(UBR)およびピーク セル レート(PCR)

Non-Real-Time Variable Bit Rate(VBR-nrt)

Variable Bit Rate Real-Time(VBR-rt)

SVC に関する UBR+


) ATM シェーピングはサポートされますが、クラス キューベース シェーピングはサポートされません。


ATM ポイントツーポイントおよびマルチポイント接続

ATM セル ヘッダー内の Explicit Forward Congestion Indication(EFCI)ビット

Frame Relay to ATM(FR-ATM; フレームリレー/ATM)インターネットワーキング(Cisco 7600 SIP-200 の ATM SPA に限る)

キープアライブ、PVC 検出、およびアドレス登録や登録解除などの Integrated Local Management Interface(ILMI; 統合ローカル管理インターフェイス)動作

ハードウェアで実行される Link Fragmentation and Interleaving(LFI)

VC 間のローカル スイッチングおよびセル リレー

RFC 1755『 ATM Signaling Support for IP over ATM

ATM User-Network Interface(UNI)シグナリング V3.0、V3.1、および V4.0 だけ

RFC 2225『 Classical IP and ARP over ATM 』(RFC 1577 は廃止)

SVC に関する UBR+ トラフィック サービスクラス

レイヤ 3 機能

ATM VC アクセス トランク エミュレーション(マルチ VLAN/VC)(Cisco 7600 SIP-200 の ATM SPA に限る)

AAL5 モードでの ATM over MPLS(AToM)(AToM セル パッキングは除く)

AAL5/AAL0 VC モードでの ATM over MPLS(AToM)

Bridging of Routed Encapsulations(BRE)(Cisco 7600 SIP-200 の ATM SPA に限る)

ATM 対応 Distributed Link Fragmentation and Interleaving(dLFI)(dLFI パケット カウンタはサポートされるが、dLFI バイト カウンタはサポートされない)

LFI+DCRTP

Network-Based Application Recognition(NBAR)(Cisco 7600 SIP-200 の ATM SPA に限る)

VPI ごとの最大 VC 数は無制限、インターフェイスごとの合計最大 VC 数は 4,096(したがって、その他の ATM ポート アダプタと異なり、 atm vc-per-vp コマンドを使用してこの制限を設定する必要はありません)。

OAM ping を使用した、セグメントまたはエンドツーエンド ループバックのための OAM フロー接続

PVC マルチキャスト(PIM 稠密モードおよび希薄モード)

Quality of service(QoS):

ポリシング

IP/ATM サービス クラス(IP precedence および DSCP)

VC 単位の Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラス ベース WFQ)

VC 単位のレイヤ 3 キューイング

VC バンドリング(Cisco 7600 SIP-200 に限る)

重み付けランダム早期検出(WRED)

集約 WRED

RFC 1483 Multiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Layer 5

Routed Bridge Encapsulation(RBE)(Cisco 7600 SIP-200 の ATM SPA に限る)

ハーフブリッジング(Cisco 7600 SIP-200 の ATM SPA に限る)

PVC ブリッジング(フルブリッジング)は Cisco 7600 SIP-200 および Cisco 7600 SIP-400 でサポートされています。

デフォルトでオーバーサブスクライブをサポート

ルーティング プロトコル

Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)

Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)

Interior Gateway Routing Protocol(IGRP)

Integrated Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)

Open Shortest Path First(OSPF)

Routing Information Protocol version 1 および version 2(RIPv1 および RIPv2)

ハイ アベイラビリティ機能

1+1 Automatic Protection Switching(APS; 自動保護スイッチング)冗長性(PVC 回線に限る)

Route Processor Redundancy(RPR)

RPR Plus(RPR+)

OSPF NonStop Forwarding(NSF; ノンストップ フォワーディング)

Stateful Switchover(SSO; ステートフル スイッチオーバー)

RFC 1483 スパニング ツリー インターオペラビリティの拡張

ここでは、1483 ブリッジ モード ATM PVC で実装される各種スパニング ツリーのインターオペラビリティ機能について説明します。ベンダー各社はこれまで、RFC 1483 カプセル化にわたるスパニング ツリーの実装に一貫性がありませんでした。Cisco IOS の一部のリリースでも、スパニング ツリー オプションを全部はサポートしない場合があります。この機能は、RFC 1483 ブリッジ モード カプセル化に及ぶスパニング ツリーの一般的なバリエーションに関して、インターワーキングのに対応するために生まれました。


) このフィーチャ セットがサポートされるのは、RFC 1483 ブリッジ モード ATM 相手先固定接続(PVC)上に限られます。


基本的なスパニング ツリー用語を次に示します。

IEEE 802.1D は、Media Access Control(MAC; メディア アクセス制御)ブリッジを介して LAN を相互接続するための標準規格です。IEEE 802.1D ではスパニング ツリー プロトコルを使用して、ブロードキャスト ストームの原因になる、ブリッジ トポロジのループを排除します。

IEEE 802.1D で定義されている Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル) は、パスの冗長性を提供すると同時に、ネットワーク内の望ましくないループを防止する、リンク管理プロトコルです。IEEE 802.1D スパニング ツリーによって、スイッチ上で設定されている VLAN の数に関係なく、スイッチ全体で 1 つのスパニング ツリー インスタンスを使用できるようになります。

Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット) は、スパニング ツリーの各種実装で使用されるフレームの総称名です。スパニング ツリー プロトコルでは BPDU 情報を使用して、スイッチド ネットワーク用のルート スイッチおよびルート ポートを選定し、さらに各スイッチド セグメント用のルート ポートおよび指定ポートを選定します。

Per VLAN Spanning Tree(PVST) は、シスコ独自のプロトコルであり、シスコの装置が VLAN 単位で多重スパニング ツリー トポロジをサポートできるようにします。PVST は IEEE 802.1D で定義された BPDU を使用しますが(図 6-2を参照)、スイッチごとに 1 つの STP インスタンスではなく、VLAN ごとに 1 つの STP インスタンスが存在します。

PVST+ は、(PVST と同様)VLAN ごとに 1 つの STP インスタンスを作成する、シスコ独自のプロトコルです。ただし、PVST+ は PVST を拡張し、PVST で使用する標準の IEEE 802.1D フレーム フォーマットではなく、特殊な 802.2 Subnetwork Access Protocol(SNAP; サブネットワーク アクセス プロトコル)Organizational Unique Identifier(OUI)図 6-2を参照)とともに、シスコ独自の BPDU を使用します。PVST+ BPDU は、Simple Symmetric Transmission Protocol(SSTP)BPDU とも呼ばれています。


) ここでは RFC 1483 と表記していますが、RFC 2684 に置き換えられています。


サポートされるスーパーバイザ エンジンおよびラインカード

Cisco 7600 シリーズ ルータは次のラインカードで、PVST と PVST+ BPDU のインターオペラビリティをサポートします。

Cisco 7600 SIP-200

インターオペラビリティに関する問題

インターオペラビリティに関する既知の問題の概要を示します。

STP BPDU の送信に関して、多くのベンダーが実装している ATM/イーサネット ブリッジングは、RFC 1483 の Appendix B の仕様に完全には準拠していません。この標準のバリエーションとして最も一般的なのは、ATM Common Part Convergence Sublayer(CPCS)SNAP Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)を 00-80-C2 という OUI、00-07 という PID の組み合わせで使用することです。Appendix B において、この OUI/PID の組み合わせは、BPDU を使用しない汎用イーサネット フレーム用に予約されています。Appendix B では OUI として 00-80-C2、Protocol Identifier(PID; プロトコル識別子)として 00-0E を BPDU を内容とするフレームに指定しています。

シスコ製品の ATM インターフェイスでは、さまざまなスパニング ツリー プロトコルが使用されます。Catalyst 5000 シリーズの ATM インターフェイスでサポートされるのは、PVST だけです。Cisco 7600 ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチの ATM インターフェイスでサポートされるのは、PVST+ だけです。その他のシスコ ルータの大半は、ATM インターフェイスで標準の IEEE 802.1D を実装します。

Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチでは、最初に Cisco 7600 FlexWAN モジュール上で(Cisco IOS Release 12.1E での)1483 ブリッジングが実装されたときに、プラットフォームで OUI として 00-80-C2、PID として 00-0E を使用して、他のあらゆる Cisco IOS 製品とのインターオペラビリティの最大化が図られました。

しかし、00-0E の PID で PVST または IEEE 802.1D BPDU を送信しない実装方式があまりにも多いことから、Cisco 7600 シリーズおよび Catalyst 6500 シリーズでは、Cisco IOS 12.2SX において、より一般的な RFC 1483 の実装方式(00-07 の PID)に戻されました。このスパニング ツリー インターオペラビリティ機能では、00-07 または 00-0E のどちらの PID でも、RFC 1483 上で BPDU をカプセル化できるオプションが使用できます。

BPDU パケットのフォーマット

ここでは BPDU パケットの各種フォーマットについて説明します。図 6-1 に、汎用 IEEE 802.2/802.3 フレーム フォーマットを示します。これは PVST+ で使用されますが、PVST では使用されません。

図 6-1 IEEE 802.2/802.3 SNAP カプセル化フレーム フォーマット

 

イーサネット SNAP フォーマットでは、SSAP および DSAP フィールドは常に AA に設定されます。このコードで SNAP フレームであることを示します。[Control] フィールドの値は常に 03 です。これはコネクションレス Logical Link Control(LLC; 論理リンク制御)サービスを指定します。

[Type] フィールドでは、データを渡す上位レイヤ プロトコルを指定します。たとえば、[Type] フィールドが hex 0800 の場合は IP を表し、8137 の値は IPX 用のデータであることを指定します。

Catalyst 5000 PVST BPDU パケット フォーマット

Catalyst 5000 シリーズ スイッチは、ATM インターフェイス上で PVST フォーマットの BPDU を送受信します(図 6-2 を参照)。

図 6-2 Catalyst 5000 スイッチで使用する BPDU PVST フレーム フォーマット

 

Catalyst 5000 スイッチが送信する BPDU では、0x00-07 の PID が使用されます。これは RFC 1483 に適合しません。Cisco 7600 シリーズ ルータも、このデータ フォーマットの BPDU を送信できます。

ATM カプセル化の PAD 部分は、ATM セルの完全なペイロードを保証できるように、0 ~ 47 バイトの可変長です。

Catalyst 5000 スイッチは bridge-domain コマンドのオプション キーワード ignore-bpdu-pid を使用することによって、デフォルトでこのフレームを送信します。

Catalyst 5000 スイッチは PVST+ BPDU を受け付けることができません。ATM ポートをブロックして、次のエラー メッセージを生成します。

%SPANTREE-2-RX_1QNON1QTRUNK: Rcved 1Q-BPDU on non-1Q-trun port 6/1 vlan 10

%SPANTREE-2-RX_BLKPORTPVID: Block 6/1 on rcving vlan 10 for inc peer vlan 0

Cisco 7200 および Cisco 7500 ルータの IEEE 802.1D BPDU フレーム フォーマット

図 6-3 に、Cisco 7200 および Cisco 7500 シリーズ ルータの IEEE 802.1D BPDU フレーム フォーマットを示します。

図 6-3 Cisco 7200 および Cisco 7500 ルータの IEEE 802.1D BPDU フレーム フォーマット

 

Cisco 7600 ルータの PVST+ BPDU フレーム フォーマット

図 6-4 に、Cisco 7600 シリーズ ルータの PVST+ BPDU パケット フォーマットを示します。これらの BPDU は IEEE 802.1D BPDU ではなく、シスコ独自の SSTP BPDU です。

図 6-4 Cisco 7600 ルータの PVST+ BPDU フレーム フォーマット(1483 ブリッジ モード)

 

Cisco L2PT BPDU フレーム フォーマット

図 6-5 に、Cisco Layer 2 Protocol Tunneling(L2PT)BPDU SNAP フレーム フォーマットを示します。

図 6-5 L2PT BPDU SNAP フレーム フォーマット

 

サポートされない機能

次のハイ アベイラビリティ機能はサポートされません。

APS N+1 の冗長性はサポートされません。

APS の冗長性は SVC でサポートされません。

APS リフレクタ モード( aps reflector インターフェイス コンフィギュレーション コマンド)はサポートされません。

PVC 上でマルチポイント ブリッジングをイネーブルにするために、以前のリリースでその他の ATM インターフェイスに関して使用されていた atm bridge-enable コマンドは、ATM SPA インターフェイスではサポートされません。PVC 上で RFC 1483 ハーフブリッジングをイネーブルにするには、 encapsulation コマンドに bridge オプションを指定して使用します。「ATM Routed Bridge Encapsulation の設定」を参照してください。

PVC 自動プロビジョニング( create on-demand VC クラス コンフィギュレーション コマンド)はサポートされません。

UNI シグナリング 4.1 による SVC の作成はサポートされません(UNI シグナリング バージョン 3.0、3.1、および 4.0 はサポートされます)。

Enhanced Remote Defect Indication-Path(ERDI-P)はサポートされません。

Fast Re-Route(FRR)over ATM はサポートされません。

LAN Emulation(LANE; LAN エミュレーション)はサポートされません。

マルチキャスト SVC はサポートされません。

Available Bit Rate(ABR; 使用可能ビット レート)トラフィック サービス クラスはサポートされません。

UBR+ トラフィック サービス クラスは PVC ではサポートされません。

VP 間のローカル スイッチングおよびセル リレーはサポートされません。

要件

2 ポートおよび 4 ポート OC-3c/STM-1 ATM SPA には Cisco 7600 SIP-200 または Cisco 7600 SIP-400 を使用する必要があります。

1 ポート OC-12c/STM-4 ATM SPA には Cisco 7600 SIP-400 を使用する必要があります。

1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA には Cisco 7600 SIP-400 を使用する必要があります。

Cisco 7600 SIP-200 には、Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以上のリリースが稼動する SUP-720 3B 以上のプロセッサを使用する Catalyst 6500 シリーズ スイッチが必要です。

Cisco 7600 SIP-400 には、Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以上のリリースが稼動する SUP-720 プロセッサを使用する Catalyst 6500 シリーズ スイッチが必要です。

ATM SPA の設定を開始する前に、次の情報を入手しておいてください。

新しいインターフェイス上でルーティングするプロトコル

サブインターフェイスを含む新しいインターフェイスの全ポートの IP アドレス

使用するブリッジング カプセル化

制約事項


) その他の SIP 固有の制約事項については、「制約事項」を参照してください。


1 ポート OC-48c/STM-16 ATM SPA は、AToM、BRE、LFI、RBE、SVC、UBR+、RFC 2225(従来の RFC 1577)、またはブリッジングの機能をサポートしません。

Catalyst 6500 シリーズ スイッチの ATM SPA は、APS リフレクタおよびリフレクタ チャネル モードをサポートしません (これらのモードでは相対する PTE [通常は Cisco ATM スイッチ] が必要です)。

ATM SPA は Catalyst 6500 シリーズ スイッチのその他の ATM ポート アダプタ(PA-A3 など)と機能が似ていますが、カード タイプが異なるため、既存の ATM ポート アダプタを ATM SPA と交換すると、以前のスロット設定が失われます。

ATM SPA の QoS 動作には、次の制約事項があります。

ATM SPA は帯域幅が制限されたプライオリティ キューイングをサポートしません。サポートするのは、完全優先ポリシー マップ(パラメータを指定しない priority コマンド)だけです。

1 つのポリシー マップでサポートされる priority コマンドは 1 つだけです。

ATM SPA で使用中のポリシー マップおよびクラス マップでは、 match input interface コマンドを使用できません。

階層型トラフィック シェーピング(回線の VC と VP の両方に関するトラフィック シェーピング)はサポートされません。トラフィック シェーピングを設定できるのは、VC または VP のいずれかだけです。両方には設定できません。

ATM(レイヤ 2)出力シェーピングはサポートされますが、出力インターフェイスでの IP(レイヤ 3)シェーピングはサポートされません。特に、出力方向で使用中のポリシー マップでは shape クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用できません。該当するコマンドは、 shape adaptive shape average shape fecn-adapt shape peak コマンドなどです。

ATM SPA インターフェイスには、1 つのポリシー マップのクラス マップごとに、最大 6 つの優先順位を設定できます( random-detect aggregate コマンドを使用)。設定可能なサブクラス グループの最大数は 7 です。

パフォーマンスを最大にするには、次の最大値を使用することを推奨します。

SIP 内のすべての ATM SPA におけるすべてのポイントツーポイント サブインターフェイスの最大 PVC 数は 2,048

SIP 内のすべての ATM SPA におけるすべてのマルチポイント サブインターフェイスの最大 PVC 数は 16,380

SIP キャリア カード内のすべての ATM SPA における最大 SVC 数は 400 です。

スイッチ内のすべての ATM SPA でサービス ポリシーを使用した場合、最大 PVC または SVC 数は 1,024

スイッチ内のすべての ATM SPA で Link Fragmentation and Interleaving(LFI)を使用した場合、最大 PVC または SVC 数は 200

ATM SPA で使用中のマルチポイント サブインターフェイスごとに、最大 PVC 数は 200


) これらの制限は固定的ではなく、プロセッサ カード、トラフィック タイプなど、スイッチのパフォーマンスに影響するすべての要因によって変わります。


送信パス トレース バッファのデフォルト設定では、ATM SPA は( show controllers atm コマンドによって表示される)リモート ホスト名および IP アドレスの自動更新をサポートしません。この情報が更新されるのは、インターフェイスがシャットダウンされて、再アクティブ化された場合だけです( shutdown コマンドおよび no shutdown コマンドを使用)。ただし、受信パス トレース バッファの情報は自動的に更新されます。

show ppp multilink コマンドは ATM SPA インターフェイスの dLFI 設定に関するパケット カウンタだけを表示し、バイト カウンタは表示しません。

サポートされる MIB

Catalyst 6500 シリーズ スイッチに ATM SPA が搭載されている場合、Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以上のリリースでは次の MIB がサポートされます。

一般的な MIB

ENTITY-MIB

IF-MIB

MIB-II

シスコ固有の一般的な MIB

CISCO-ENTITY-EXT-MIB

OLD-CISCO-CHASSIS-MIB

CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB

CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB

CISCO-ENTITY-ASSET-MIB

CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB

CISCO-MQC-MIB

ATM Industry MIBs

ATM-MIB(RFC 2515)

ATM-ACCOUNTING-INFORMATION-MIB(RFC 2512)

SONET-MIB

シスコ固有の ATM MIB

CISCO-ATM-EXT-MIB

CISCO-ATM-PVC-MIB

CISCO-AAL5-MIB

CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB

CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB

CISCO-MQC-MIB

CISCO-SONET-MIB

選択されたプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに対応する MIB を検索し、ダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://tools.cisco.com/ITDIT/MIBS/servlet/index

必要な MIB 情報が Cisco MIB Locator でサポートされていない場合は、次の URL にある Cisco MIB ページからサポート対象 MIB のリストを入手して、MIB をダウンロードすることもできます。

http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

Cisco MIB Locator にアクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウント情報を忘れたか、紛失した場合は、cco-locksmith@cisco.com に空の E メールを送信してください。送信された E メール アドレスが Cisco.com に登録されているかどうか、自動チェック機能によって確認されます。チェックに成功すると、アカウントの詳細と新規のランダム パスワードが E メールで通知されます。承認されたユーザは次の URL の指示に従って、Cisco.com のアカウントを確立できます。

http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do

SPA のアーキテクチャ

ここでは、トラブルシューティングおよびモニタリングに使用する ATM SPA のデータ パスの概要を示します。図 6-6 に、ATM SPA の前面パネル上の ATM 光コネクタと、SPA と SIP を接続するバックプレーン コネクタを結ぶ、ATM トラフィックのデータ パスを示します。

図 6-6 ATM SPA データのアーキテクチャ

 

入力方向のセル パス

ここでは、ATM ネットワークから着信し、データ パケットに変換された後に、SIP 経由でスイッチ プロセッサに送信されて、スイッチング、ルーティング、またはさらなる処理が行われる、入力セルのパスについて説明します。

1. SONET/SDH フレーマ デバイスは SPA の光回線からの着信セルをポート単位で受信します (ATM SPA は、SPA のモデルに応じて、1、2、または 4 つの光ポートをサポートします)。

2. SONET/SDH フレーマは SONET オーバーヘッド情報を削除し、必要なクロックおよびデータを回復して、存在する SONET/SDH アラームをすべて処理します。その後、フレーマはデータ ストリームから 53 バイト ATM セルを抽出して、各セルを ATM Segmentation And Re-Assembly(SAR)エンジンに転送します。

3. SAR エンジンはフレーマからセルを受信して、元のパケットに組み立て直し、LFI FPGA に転送できるようになるまで、各ポートの受信バッファに一時的に格納します。送信中に破損したパケットは、SAR エンジンですべて破棄されます。

4. LFI FPGA は SAR エンジンからパケットを受信して、ホスト プロセッサに転送し、そこでさらにルーティング、スイッチング、または追加処理を行います。FPGA は必要に応じて LFI アセンブリも実行し、送受信したパケットのトラフィック統計情報を収集します。

出力方向のパケット パス

ここでは、SIP 経由でスイッチから SPA に着信し、ATM セルに変換され、ATM ネットワーク上で送信される、出力パケットのパスについて説明します。

1. LFI FPGA はホスト プロセッサからパケットを受信し、SAR エンジンの受信準備が完了するまでパケット バッファに格納します。FPGA は必要に応じてパケットに LFI 処理も実行し、その後 SAR エンジンに転送します。FPGA は送受信したパケットのトラフィック統計情報も収集します。

2. SAR エンジンは FPGA からパケットを受信し、完全に分割できるようになるまで、複数の CBWFQ キューにパケットを格納します。SAR エンジンは必要に応じてキューに WRED キュー管理および CBWFQ QoS トラフィック スケジューリングを実行してから、パケットを ATM セルに分割し、セルを SONET/SDH フレーマにシェーピングします。

3. SONET/SDH フレーマは SAR エンジンからパケットを受信し、必要に応じてクロッキング、SONET オーバーヘッド、およびアラーム情報を追加して、各セルを SONET データ ストリームに挿入します。その後、フレーマは適切な光ポートからデータ ストリームを出力します。

4. 光ポートは ATM ネットワークの物理レイヤ上で光データを搬送します。

SPA ハードウェア タイプの表示

ご使用の Catalyst 6500 シリーズ スイッチに搭載された SPA ハードウェア タイプを確認するには、 show interfaces コマンドまたは show diagbus コマンドを使用します。その他の show コマンドを使用して、SPA ハードウェアに関する情報を表示することもできます。

表 6-2 に、Catalyst 6500 シリーズ スイッチでサポートされている ATM SPA のタイプごとに、 show コマンド出力に表示されるハードウェアの記述を示します。

 

表 6-2 show コマンドで表示される ATM SPA ハードウェアの記述

SPA
show interfaces コマンドの記述
show diagbus コマンドの記述

SPA-2XOC3-ATM

Hardware is SPA-2XOC3-ATM

SPA-2XOC3-ATM (0x046E)

SPA-4XOC3-ATM

Hardware is SPA-4XOC3-ATM

SPA-4XOC3-ATM (0x3E1)

SPA-1XOC12-ATM

Hardware is SPA-1XOC12-ATM

SPA-1XOC12-ATM (0x03E5)

SPA-1XOC48-ATM

Hardware is SPA-1XOC48-ATM

SPA-1XOC48-ATM (0x3E6)

show interfaces コマンドの例

次に、Catalyst 6500 シリーズ スイッチのスロット 5 に SIP が搭載され、その最初のサブスロットに ATM SPA が搭載されている場合の、 show interfaces atm コマンドの出力例を示します。

Router# show interfaces atm 5/0/0
 
ATM5/0/0 is up, line protocol is up
Hardware is SPA-4XOC3-ATM, address is 000d.2959.d780 (bia 000d.2959.d78a)
MTU 4470 bytes, sub MTU 4470, BW 149760 Kbit, DLY 80 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ATM, loopback not set
Encapsulation(s): AAL5
4095 maximum active VCs, 1 current VCCs
VC idle disconnect time: 300 seconds
0 carrier transitions
Last input 00:00:09, output 00:00:09, output hang never
Last clearing of "show interface" counters 00:01:26
Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Queueing strategy: fifo
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 packets input, 540 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts (0 IP multicast)
0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
5 packets output, 720 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
 

show interfaces atm コマンドのデフォルト バージョンの「packets output」値には、ATM AAL5 パディング、トレーラー、および ATM セル ヘッダーで使用されるバイト数が含まれています。パディング、ヘッダー、およびトレーラー情報を除いたパケット数を表示するには、show interfaces atm statistics コマンドまたは show atm pvc コマンドを使用します。


show diagbus コマンドの例

次に、Catalyst 6500 シリーズ スイッチのスロット 4 に Cisco 7600 SIP-400 が搭載され、そこに ATM SPA が 2 つ搭載されている場合の、 show diagbus コマンドの例を示します。

Router# show diagbus 4
 
Slot 4: Logical_index 8
4-adapter SIP-400 controller
Board is analyzed ipc ready
HW rev 0.300, board revision 08
Serial Number: Part number: 73-8272-03
 
Slot database information:
Flags: 0x2004 Insertion time: 0x1961C (01:16:54 ago)
 
Controller Memory Size:
384 MBytes CPU Memory
128 MBytes Packet Memory
512 MBytes Total on Board SDRAM
IOS (tm) cwlc Software (sip1-DW-M), Released Version 12.2(17)SX [BLD-sipedon2 107]
 
SPA Information:
subslot 4/0: SPA-4XOC3-ATM (0x3E1), status: ok
subslot 4/1: SPA-1XOC12-ATM (0x3E5), status: ok

show controllers コマンドの例

次に、Catalyst 6500 シリーズ スイッチのスロット 5 に SIP が搭載され、その 2 番めのサブスロットに ATM SPAs が搭載されている場合の、 show controllers atm コマンドの出力例を示します。

Router# show controllers atm 5/1/0
 
Interface ATM5/1/0 (SPA-4XOC3-ATM[4/0]) is up
Framing mode: SONET OC3 STS-3c
 
SONET Subblock:
SECTION
LOF = 0 LOS = 0 BIP(B1) = 603
LINE
AIS = 0 RDI = 2 FEBE = 2332 BIP(B2) = 1018
PATH
AIS = 0 RDI = 1 FEBE = 28 BIP(B3) = 228
LOP = 0 NEWPTR = 0 PSE = 1 NSE = 2
 
Active Defects: None
Active Alarms: None
Alarm reporting enabled for: SF SLOS SLOF B1-TCA B2-TCA PLOP B3-TCA
 
ATM framing errors:
HCS (correctable): 0
HCS (uncorrectable): 0
 
APS
not configured
 
PATH TRACE BUFFER : STABLE
 
BER thresholds: SF = 10e-3 SD = 10e-6
TCA thresholds: B1 = 10e-6 B2 = 10e-6 B3 = 10e-6
 
Clock source: line