Catalyst 6500 シリーズ スイッチソフトウェア コン フィギュレーション ガイド リリース8.7
UDLD の設定
UDLD の設定
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2009/09/15 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 19MB) | フィードバック

目次

UDLD の設定

UDLD の機能

UDLD のデフォルト設定

スイッチ上での UDLD の設定

UDLD のグローバルなイネーブル化

ポート単位での UDLD のイネーブル化

ポート単位での UDLD のディセーブル化

UDLD のグローバルなディセーブル化

UDLD メッセージ インターバルの指定

UDLD アグレッシブ モードのイネーブル化

UDLD の設定の表示

UDLD の設定

この章では、Catalyst 6500 シリーズ スイッチ上で Unidirectional Link Detection(UDLD; 単一方向リンク検出)プロトコルを設定する方法について説明します。


) この章で使用しているコマンドの完全な構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Command Reference』を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「UDLD の機能」

「UDLD のデフォルト設定」

「スイッチ上での UDLD の設定」

UDLD の機能

UDLD プロトコルにより、光ファイバまたは銅(たとえば、カテゴリ 5 のケーブルなど)イーサネット ケーブルを使用して接続された装置で、ケーブルの物理構成をモニタし、単一方向のリンクの存在を検出できます。単一方向リンクが検出されると、UDLD が関係のあるポートをシャットダウンし、ユーザに通知します。単一方向リンクは、スパニング ツリー トポロジ ループをはじめ、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

UDLD は、レイヤ 1 メカニズムとともに作用し、リンクの物理的ステータスを判別するレイヤ 2 プロトコルです。レイヤ 1 では、物理シグナリングおよび障害検出が自動ネゴシエーションによって処理されます。UDLD は、ネイバーの識別情報の検知、不正に接続されたポートのシャットダウンなど、自動ネゴシエーションでは実行不可能な処理を実行します。自動ネゴシエーションと UDLD の両方をイネーブルにすると、レイヤ 1 とレイヤ 2 の検知機能が協調して作用し、物理的および論理的な単一方向接続、および他のプロトコルの不正な動作を防止します。

リンク上でローカル装置が送信したトラフィックをネイバーが受信するにもかかわらず、ネイバーから送信されたトラフィックをローカル装置が受信しない場合に、単一方向リンクが発生します。対になっているファイバ ケーブルのどちらかがの接続が切断されても、自動ネゴシエーションがアクティブであるかぎり、リンクはアップしません。この場合、論理リンクは不確定であり、UDLD は何の処理も行いません。レイヤ 1 の観点から両方のファイバが正常に稼動していれば、レイヤ 2 の UDLD はそれらのファイバが正しく接続しているかどうか、トラフィックが正しいネイバー間で双方向に流れているかどうかを判別します。自動ネゴシエーションはレイヤ 1 のメカニズムであるため、このチェックは自動ネゴシエーションでは不可能です。

スイッチは、近接装置の UDLD がイネーブルのポートに、UDLD メッセージ(パケット)を定期的に送信します。このメッセージが一定時間内に送信元にエコー バックされ、特定の確認応答(エコー)が欠落している場合には、そのリンクは単一方向リンクとしてフラグ付けされ、ポートがシャットダウンされます。プロトコルが単一方向リンクを正しく識別して使用を禁止できるようにするには、リンクの両端の装置で UDLD をサポートしている必要があります。


) Release 5.4(3) 以降のスーパーバイザ エンジン ソフトウェア リリースでは、UDLD メッセージのインターバルを指定できます。旧リリースでは、メッセージ インターバルは 60 秒に固定されていました。メッセージ インターバルが設定可能になったため、UDLD がリンク障害に対して迅速に反応します。



) デフォルトでは、UDLD は銅ポート上ではローカルにディセーブルに設定されています。この種のメディアは、アクセス ポートに使用されることが多いため、メディアに不要な制御トラフィックを送信しないようにするためです。


図 32-1 に、単方向リンク条件の例を示します。各スイッチは、近接スイッチにパケットを送信しますが、これと同じスイッチからのパケットを受信できません。UDLD は、これらの一方向接続を検出し、ディセーブルにします。

図 32-1 単方向リンク

 

UDLD のデフォルト設定

表 32-1 に、UDLD のデフォルト設定を示します。

 

表 32-1 UDLD のデフォルト設定

機能
デフォルト値

UDLD グローバル イネーブル ステート

グローバルにディセーブル

ポート別の UDLD ステート イネーブル(光ファイバ メディア用)

すべてのイーサネット光ファイバ ポート上でイネーブル

ツイスト ペア(銅線)メディア用のポート別 UDLD イネーブル ステート

すべてのイーサネット 10/100 および 1000BASE-TX ポート上でディセーブル

UDLD メッセージ インターバル

15 秒

UDLD アグレッシブ モード

ディセーブル

スイッチ上での UDLD の設定

ここでは、UDLD を設定する手順について説明します。

「UDLD のグローバルなイネーブル化」

「ポート単位での UDLD のイネーブル化」

「ポート単位での UDLD のディセーブル化」

「UDLD のグローバルなディセーブル化」

「UDLD メッセージ インターバルの指定」

「UDLD アグレッシブ モードのイネーブル化」

「UDLD の設定の表示」

UDLD のグローバルなイネーブル化

スイッチ上で UDLD をグローバルにイネーブルにするには、特権モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ上で UDLD をグローバルにイネーブルにします。

set udld enable

ステップ 2

設定を確認します。

show udld

次に、UDLD をグローバルにイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set udld enable
UDLD enabled globally
Console> (enable) show udld
UDLD : enabled
Console> (enable)

ポート単位での UDLD のイネーブル化

個々のポート上で UDLD をイネーブルにするには、特権モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

特定のポート上で UDLD をイネーブルにします。

set udld enable mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show udld port [ mod [ / port ]]

次に、ポート 4/1 上で UDLD をイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set udld enable 4/1
UDLD enabled on port 4/1
Console> (enable) show udld port 4/1
UDLD : enabled
Message Interval: 15 seconds
Port Admin Status Aggressive Mode Link State
-------- ------------ --------------- ---------
4/1 enabled disabled bidirectional
Console> (enable)

ポート単位での UDLD のディセーブル化

個々のポート上で UDLD をディセーブルにするには、特権モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

特定のポート上で UDLD をディセーブルにします。

set udld disable mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show udld port [ mod [ / port ]]

次に、ポート 4/1 上で UDLD をディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set udld disable 4/1
UDLD disabled on port 4/1.
Console> (enable)

UDLD のグローバルなディセーブル化

スイッチ上で UDLD をグローバルにディセーブルにするには、特権モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ上で UDLD をグローバルにディセーブルにします。

set udld disable

ステップ 2

設定を確認します。

show udld

次に、スイッチ上で UDLD をグローバルにディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set udld disable
UDLD disabled globally
Console> (enable)

UDLD メッセージ インターバルの指定

UDLD のメッセージ インターバルを指定するには、特権モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

UDLD メッセージ インターバルを指定します。

set udld interval interval

ステップ 2

設定を確認します。

show udld

次に、スイッチ上で UDLD メッセージ インターバルを指定する例を示します。

Console> (enable) set udld interval 20
UDLD message interval set to 20 seconds
Console> (enable)
 

次に、スイッチ上で UDLD メッセージ インターバルを確認する例を示します。

Console> (enable) show udld
UDLD : enabled
Message Interval : 20 seconds
Console> (enable)

UDLD アグレッシブ モードのイネーブル化

Release 5.4(3) 以降のソフトウェア リリースでは、UDLD アグレッシブ モードがあります。UDLD アグレッシブ モードは、デフォルトではディセーブルに設定されています。このモードは、Release 5.4(3) 以降のソフトウェア リリースが稼動しているシスコのスイッチ間のポイントツーポイント リンクに限って使用してください。アグレッシブ モードをイネーブルに設定した場合、双方向リンク上のポートが UDLD パケットを受信しなくなったとき、UDLD はネイバーとの接続を再確立しようとします。この試行に 8 回失敗すると、ポートは errdisable ステートになります。

スパニング ツリー ループを防止するため、デフォルトである 15 秒インターバルを使用する通常の UDLD により、(デフォルトのスパニング ツリー パラメータを使用している場合)ブロッキング ポートがフォワーディング ステートに移行する前に、すみやかに単一方向リンクをシャットダウンできます。

UDLD アグレッシブ モードは、次のような場合に利点をもたらします。

リンクの一方の側でポート スタック(Tx および Rx)を使用している場合

リンクの一方の側がダウンしているにもかかわらず、もう一方の側がアップしたままの場合

こういった状況では、UDLD アグレッシブ モードにより、リンク上のポートの 1 つが errdisable になり、トラフィックの廃棄を中止します。アグレッシブ モードをディセーブルに設定しても、1 つのポートが双方向にトラフィックを流すことはできないため、スパニング ツリー ループに起因するブロードキャスト ストームの危険性はありません。

UDLD アグレッシブ モードをイネーブルにするには、特権モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

UDLD アグレッシブ モードをイネーブルにします。

set udld aggressive-mode enable mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show udld

次に、スイッチ上で UDLD アグレッシブ モードをイネーブルにする例を示します。

Console> (enable) set udld aggressive-mode enable 4/1
Aggressive UDLD enabled on port 4/1.
Console> (enable)
 

次に、スイッチ上で UDLD アグレッシブ モードがイネーブルであることを確認する例を示します。

Console> (enable) show udld port 4/1
UDLD : enabled
Message Interval: 30 seconds
Port Admin Status Aggressive Mode Link State
-------- ------------ --------------- ---------
4/1 enabled Enabled bidirectional
Console> (enable)

UDLD の設定の表示

UDLD イネーブル ステートを表示するには、特権モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

UDLD イネーブル ステートを表示します。

show udld

次に、UDLD イネーブル ステートを表示する例を示します。

Console> (enable) show udld
UDLD : enabled
Message Interval : 15 seconds
Console> (enable)
 

モジュールまたはポートの、UDLD の設定を表示するには、特権モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

モジュールまたはポートの UDLD の設定を表示します。

show udld port [ mod ] [ mod/port ]

次に、モジュール 4 のポートについて、UDLD の設定を表示する例を示します。

Console> (enable) show udld port 4
UDLD : enabled
Message Interval: 15 seconds
Port Admin Status Aggressive Mode Link State
-------- ------------ --------------- ---------
4/1 enabled disabled bidirectional
4/2 enabled disabled bidirectional
4/3 enabled disabled undetermined
4/4 enabled disabled bidirectional
 
.
.
 
Console> (enable)
 

表 32-2 に、 show udld コマンドの出力に含まれるフィールドを説明します。

 

表 32-2 show udld コマンドの出力フィールド

フィールド
説明

UDLD

UDLD がイネーブルまたはディセーブルのどちらに設定されているかを示すステータス

Message Interval

メッセージ インターバル(秒数)

Port

モジュールおよびポート番号

Admin Status

管理ステータスがイネーブルまたはディセーブルのどちらに設定されているかを示すステータス

Aggressive Mode

アグレッシブ モードがイネーブルまたはディセーブルのどちらに設定されているかを示すステータス

Link State

リンクの状態:undetermined(検出中またはネイバーの UDLD がディセーブルにされている)、not applicable(UDLD およびローカル ポートまたはそのいずれかが手動でディセーブルにされている)、shutdown(単一方向リンクが検出され、ポートが errdisable にされた)、bidirectional(双方向リンクが検出され、ポートが双方向で正常に機能している)