Catalyst 6500 シリーズ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Software Release 8.4
EtherChannelの設定
EtherChannelの設定
発行日;2012/01/09 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

EtherChannelの設定

EtherChannelの機能概要

EtherChannelフレーム配布の機能概要

PAgPおよびLACP

EtherChannel設定時の注意事項

ポート設定時の注意事項

VLANおよびトランク設定時の注意事項

他の機能との相互作用に関する注意事項

PAgPの機能概要

PAgPモード

PAgP管理グループ

PAgP EtherChannel ID

PAgPを使用したEtherChannelの設定

EtherChannelプロトコルの指定

EtherChannelの設定

EtherChannelポート モードの設定

EtherChannelポート パス コストの設定

EtherChannel VLANコストの設定

EtherChannelロードバランシングの設定

EtherChannelトラフィック利用率の表示

特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号の発信ポートの表示

EtherChannelのディセーブル化

LACPの機能概要

LACPモード

LACPパラメータ

LACPを使用したEtherChannelの設定

EtherChannelプロトコルの指定

システム プライオリティの指定

ポート プライオリティの指定

管理キー値の指定

チャネル モードの変更

チャネル パス コストの指定

チャネルVLANコストの指定

チャネル ロードバランシングの設定

LACP統計情報の消去

EtherChannelトラフィック利用率の表示

特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号の発信ポートの表示

EtherChannelのディセーブル化

EtherChannelのスパニングツリー情報の表示

EtherChannelカウンタの消去と復元

EtherChannelカウンタの消去

EtherChannelカウンタの復元

EtherChannelの設定

この章では、CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用してCatalyst 6500シリーズ スイッチ上でEtherChannelを設定する手順について説明します。この章で説明する設定手順は、イーサネット、ファスト イーサネット、ギガビット イーサネット、および10ギガビット イーサネット スイッチング モジュールの他に、スーパバイザ エンジン上のアップリンク ポートにも当てはまります。


) この章で使用しているコマンドの完全な構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Command Reference』を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「EtherChannelの機能概要」

「EtherChannelフレーム配布の機能概要」

「PAgPおよびLACP」

「EtherChannel設定時の注意事項」

「PAgPの機能概要」

「PAgPを使用したEtherChannelの設定」

「LACPの機能概要」

「LACPを使用したEtherChannelの設定」

「EtherChannelカウンタの消去と復元」


) Release 8.4(1)以降のソフトウェア リリースでは、EtherChannel内のポートの1つが設定可能なエラー スレッシュホールドを超えた場合に、EtherChannel内の別のポートにトラフィックを自動的にフェールオーバーするようEtherChannelエラー処理を設定できます。詳細については、
「EtherChannel/リンク エラー処理の設定」を参照してください。



) ここで示すコマンドは、Catalyst 6500シリーズ スイッチのすべてのイーサネット ポート上で使用できます。


EtherChannelの機能概要

EtherChannelは、互換性のある設定がされた最大8ポートの帯域幅を集約して1本の論理リンクにします。Catalyst 6500シリーズ スイッチは、最大128のEtherChannelをサポートしています。スタンバイ スーパバイザ エンジン上も含めて、すべてのモジュール上のすべてのイーサネット ポートがEtherChannelをサポートしています。これらのポートは、隣接するポートまたは同じモジュール上のポートでなくてもかまいません。各EtherChannelのポート速度は、すべて同じでなければなりません。


) Release 6.3(1)以降のソフトウェア リリースでは、スパニングツリー機能によるポートID処理のため、サポートされるEtherChannelの最大数は、6スロットまたは9スロット シャーシの場合は126、13スロット シャーシの場合は63です。



) Catalyst 6500シリーズ スイッチに接続するネットワーク装置によって、1つのEtherChannelにバンドルできるポート数が制限される場合があります。


EtherChannel内のリンクで障害が発生すると、障害リンク上でそれまで伝送されていたトラフィックがEtherChannel内の他のリンクに切り替えられます。チャネルの1つのリンクに着信したブロードキャストおよびマルチキャスト パケットは、EtherChannelの他のリンクに戻されることはありません。

EtherChannelは、トランクとして設定できます。チャネルの形成後に、チャネル内のいずれかのポートをトランクとして設定すると、チャネル内のすべてのポートにその設定が適用されます。同じ設定のトランク ポートは、1つのEtherChannelとして設定できます。

EtherChannelフレーム配布の機能概要

EtherChannelは、フレーム内のアドレスから構成されるバイナリ パターンの一部分を、チャネルの1つのリンクを選択する数値に変換することによって、チャネルの各リンクにフレームを配布します。

EtherChannelフレームは、シスコ独自のハッシュ アルゴリズムに基づいて配布されます。このアルゴリズムは確定型であり、アドレスとセッション情報が同じであれば、常に同じチャネル ポートにハッシュされます。したがって、パケット配信が無秩序になることはありません。

アドレスは、 set port channel all distribution コマンドの ip mac session 、および ip-vlan-session オプションによって決定されたポリシーに基づき、送信元、宛先、2つのIPアドレスのコンビネーション、2つのMAC(メディア アクセス制御)アドレスのコンビネーション、または2つのTCPまたはUDPポート番号にすることができます。詳細については、「EtherChannelロードバランシングの設定」を参照してください。


) set port channel all distribution sessionコマンドを使用できるのは、Supervisor Engine 2、Supervisor Engine 720、およびSupervisor Engine 32に限られます。set port channel all distribution ip-vlan-sessionコマンドを使用できるのは、Supervisor Engine 720とSupervisor Engine 32に限られます。


すべてのスーパバイザ エンジン上でEtherChannelフレーム配布を設定できるわけではありません。ご使用のスイッチでEtherChannelによるフレーム配布が設定可能かどうかを調べるには、スーパバイザ エンジン上で show module コマンドを入力します。このコマンドで[Sub-Type]が[L2 Switching Engine I WS-F6020]と表示された場合、そのCatalyst 6500シリーズ スイッチではEtherChannelフレーム配布を設定できません。スイッチは送信元と宛先のMACアドレスを使用します。

それ以外のスイッチング エンジンでは、EtherChannelフレーム配布を設定できます。デフォルトでは、送信元と宛先のIPアドレスを使用します。

PAgPおよびLACP

Port Aggregation Protocol(PAgP)とLink Aggregation Control Protocol(LACP)は、2つの異なるプロトコルですが、いずれも、隣接スイッチとのダイナミック ネゴシエーションによって、同じ特性を持つポートを1つのチャネルにまとめることができます。PAgPはシスコ独自のプロトコルであり、このプロトコルを使用できるのはシスコ製スイッチおよびシスコのライセンスに基づいてベンダーが販売しているスイッチだけです。LACPはIEEE 802.3adで定義されているプロトコルであり、シスコ製スイッチはLACPを使用して802.3ad仕様適合装置とのイーサネット チャネリングを管理します。


) PagPおよびLACPのEtherChannelポートでは、MACアドレス通知の設定は無視されます。


PAgPの使用については、「PAgPの機能概要」を参照してください。LACPの使用については、「LACPの機能概要」を参照してください。

EtherChannel設定時の注意事項

EtherChannelを正しく設定しないと、ネットワーク ループや他の問題を回避するために、EtherChannelポートが自動的にディセーブルになることがあります。


) 特に明記されていないかぎり、この注意事項はPAgPとLACPの両方に当てはまります。


ここでは、EtherChannel設定時の注意事項について説明します。

「ポート設定時の注意事項」

「VLANおよびトランク設定時の注意事項」

「他の機能との相互作用に関する注意事項」

ポート設定時の注意事項

ここでは、ポート設定時の注意事項について説明します。

EtherChannelごとに互換性のある設定がされたポートを最大8つまで割り当てることができます。これらのポートは隣接していなくてもかまいません。また、同一モジュール上になくてもかまいません。


) 異なるモジュールのポートでEtherChannelを設定する場合は、set port channel port_list admin_groupコマンドを使用して、これらのポートを同じ管理グループに入れる必要があります。


EtherChannelのすべてのポートに、同じプロトコルを使用する必要があります。1つのモジュール上で2種類のプロトコルを使用することはできません。

PAgPとLACP間に互換性はありません。したがって、チャネルの両端で同じプロトコルを使用する必要があります。


onモードでは、スイッチの一方にPAgP、反対側にLACPを手動で設定できます。


プロトコルはいつでも変更できますが、変更すると、既存のすべてのEtherChannelが新しいプロトコルのデフォルトのチャネル モードにリセットされます。

EtherChannel内のすべてのポートを、同じ速度および同じデュプレックス モード(全二重はLACPモードのみ)で動作するように設定してください。

EtherChannel内のすべてのポートをイネーブルにしてください。EtherChannel内のポートがディセーブルになっていると、リンク障害とみなされ、そのポートのトラフィックがEtherChannel内の残りのポートのいずれかに転送されます。

1つのポートが同時に複数のチャネルに属すことはできません。

ポート パス コスト( set spantree portcost コマンドで設定)が異なる複数のポートは、他の条件が矛盾なく設定されているかぎり、EtherChannelを形成できます。異なるポート パス コストを設定すること自体は、EtherChannelの形成に影響はありません。

PAgPとLACPはそれぞれ個別にチャネルを管理します。チャネルのすべてのポートがディセーブルになると、PAgPがそのチャネルを内部チャネル リストから削除するので、 show コマンドを実行してもチャネルは表示されません。LACPの場合、チャネルのすべてのポートがディセーブルになっても、チャネルを削除しないので、 show コマンドを実行すると、すべての所属ポートが停止していても、チャネルは引き続き表示されます。チャネルがLACPを使用してトラフィックを活発に送受信しているかどうかを調べるには、 show port コマンドを入力して、リンクがアップかそれともダウンかを調べます。

LACPは半二重リンクをサポートしていません。ポートがアクティブまたはパッシブ モードで、半二重になると、ポートは停止します(さらにSyslogメッセージが生成されます)。このようなポートは、 show port コマンドでは[connected]、 show spantree コマンドでは[not connected]として表示されます。この矛盾は、ポートが物理的に接続されていても、スパニングツリーに加入していないために生じます。ポートをスパニングツリーに加入させるには、デュプレックスを全二重に設定するか、またはチャネル モードをそのポートではオフに設定します。

Release 7.3(1)以降のソフトウェア リリースでは、半二重リンクでのLACP動作が変わり、対象となるポートが停止することはありません。ポートは停止せず、(存在する場合)LACP Protocol Data Unit(PDU;プロトコル データ ユニット)送信が抑制されます。ポートがチャネルの一部である場合、そのポートはチャネルから切り離されますが、引き続き非チャネル ポートとして機能します。この場合、Syslogメッセージが生成されます。リンクの設定が全二重に戻れば、標準のLACP動作は自動的にイネーブルに戻ります。

VLANおよびトランク設定時の注意事項

ここでは、VLANおよびトランク関連設定時の注意事項について説明します。

EtherChannel内のすべてのポートを同一VLANに割り当てるか、トランク ポートとして設定してください。

EtherChannelをトランクとして設定する場合は、そのEtherChannelのすべてのポートに同じトランク モードを設定してください。EtherChannel内のポートをそれぞれ異なるトランク モードに設定すると、予想外の結果が生じる可能性があります。

EtherChannelは、1つのトランキングEtherChannelのすべてのポートで同じ許容範囲のVLANをサポートしています。VLANの許容範囲がポート リストで共通していない場合、 set port channel コマンドで auto または desirable モードを設定しても、それらのポートはEtherChannelを形成しません。

EtherChannel内のポートは、ダイナミックVLANポートとして設定しないでください。設定した場合、スイッチのパフォーマンスに悪影響が出る可能性があります。

異なるVLANコストが設定されているポートでチャネルを形成することはできません。

他の機能との相互作用に関する注意事項

ここでは、EtherChannelと他の機能との相互作用に関する注意事項について説明します。

GARP VLAN Registration Protocol(GVRP)、GARP Multicast Registration Protocol(GMRP)、およびQuality of Service(QoS;サービス品質)の設定が異なるポートでは、EtherChannelは形成されません。

ポート セキュリティをイネーブルにしている場合、EtherChannelは形成されません。また、EtherChannel内のポートに対してポート セキュリティをイネーブルにすることはできません。

いずれかのポートがSwitched Port Analyzer(SPAN;スイッチド ポート アナライザ)宛先ポートである場合、EtherChannelは形成されません。

プロトコル フィルタリングの設定がポート間で異なっている場合、EtherChannelは形成されません。

Cisco Discovery Protocol(CDP)は、ポートがチャネルに追加されたあとでも、物理ポート上で動作します。

VLAN Trunking Protocol(VTP;VLANトランキング プロトコル)およびDual Ring Protocol(DRiP)は、チャネル上で動作します。

スタンバイ スーパバイザ エンジンへの高速スイッチオーバー時に、チャネルを形成しているすべてのポートでチャネリングの設定およびステートが消去され、リンクが一時的に切断されるので、相手ポートがリセットされます。すべてのポートが非チャネリング ステートにリセットされます。

dot1qポート タイプの異なるポートでチャネルを形成することはできません。

ジャンボ フレームの設定が異なるポートでチャネルを形成することはできません。

ダイナミック設定が異なるポートでチャネルを形成することはできません。

スタンバイ スーパバイザ エンジンへのハイアベイラビリティ切り替え時には、チャネルを形成しているすべてのポートが動作可能な状態のままです。ポートがリセットされるのは、スイッチ オーバー時にイベントの欠落が生じた場合だけです。


) Release 6.3(1)以降のソフトウェア リリースでは、PAgPが設定されたEtherChannelは、1ポートしかなくても維持されます(これはLACPが設定されたEtherChannelには当てはまりません)。Releases 6.3(1)より前のソフトウェア リリースでは、スパニングツリーから1ポート チャネルを削除して個別のポートとしてスパニングツリーに追加するとトラフィックが中断されていました。



) Rerease 6.3(1)以降のソフトウェア リリースでは、スパニングツリー機能によるポートID処理のため、EtherChannelの最大数は、6スロットまたは9スロット シャーシの場合は126、13スロット シャーシの場合は63です。


PAgPの機能概要


) PAgPを使用してEtherChannelを設定する場合は、以下の情報を参考にしてください。LACPを使用する場合は、「LACPの機能概要」を参照してください。


ここでは、PAgPについて説明します。

「PAgPモード」

「PAgP管理グループ」

「PAgP EtherChannel ID」

PAgPモード

PAgPを使用すると、イーサネット ポート間でパケットを交換することによって、EtherChannelを自動的に作成できます。PAgPパケットが交換されるのは、 auto モードおよび desirable モードのポート間に限られます。 on または off モードとして設定されたポートは、PAgPパケットを交換しません。このプロトコルは、ポート グループの能力を動的に学習し、他のポートに通知します。PAgPは、正確に一致しているEtherChannelリンクを識別すると、これらのポートを1つのEtherChannelとしてまとめます。作成されたEtherChannelは、単一ブリッジ ポートとしてスパニングツリーに追加されます。

EtherChannelには、ユーザ設定可能なモードが4種類あり、 on off auto 、および desirable です。このうちPAgPのモードは、 auto desirable だけです。 auto および desirable のモードは、 silent および non-silent のキーワードを使用して変更できます。デフォルトの設定では、ポートは auto silent モードです。

表6-1 に、PAgPで使用できるEtherChannelモードを示します。

 

表6-1 PAgPで使用できるEtherChannelモード

モード
説明

on

PAgPを使用せず、ポートを強制的にチャネル化するモード。 on モードの場合、使用可能なEtherChannelが存在するのは、 on モードのポート グループが他の on モードのポート グループに接続されている場合だけです。

off

ポートのチャネル化を防止するモード。

auto

ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにするPAgPモード。ポートは受信したPAgPパケットには応答しますが、PAgPパケット ネゴシエーションは開始しません(デフォルト)。

desirable

ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにするPAgPモード。ポートはPAgPパケットを送信して、他のポートとのネゴシエーションを開始します。

silent

auto または desirable モードとともに使用するキーワード。もう一方の装置からのトラフィックがまったくない場合に、Spanning-Tree Protocol(STP;スパニングツリー プロトコル)に対してリンク障害として報告されるのを防ぐために使用します(デフォルト)。

non-silent

auto または desirable モードとともに使用するキーワード。もう一方の装置からのトラフィックがある場合に使用します。

auto および desirable モードでは、ポートは接続ポートとネゴシエーションを行うことにより、ポート速度、トランキング ステート、VLAN番号などの条件に基づいて、EtherChannelを形成できるかどうかを判別できます。

次のように、ポート間でPAgPモードが違っていても、相互に通信可能なモードであるかぎり、EtherChannelを形成できます。

desirable モードのポートは、 desirable または auto モードの別のポートとEtherChannelを形成できます。

auto モードのポートは、 desirable モードの別のポートとEtherChannelを形成できます。

auto モードのポートは、 auto モードの別のポートとはEtherChannelを形成できません。どちらのポートもネゴシエーションを開始しないためです。

EtherChannelフレーム配布を設定できる場合、MACアドレス、IPアドレス、およびレイヤ4ポート番号を使用できます。送信元アドレス、宛先アドレスのいずれか一方、または送信元/宛先の両方のアドレスとレイヤ4ポート番号を指定できます。選択したモードは、スイッチ上で設定されているすべてのEtherChannelに適用されます。設定の中で最も多様性のあるオプションを使用してください。たとえば、チャネル上のトラフィックが1つのMACアドレスだけを宛先とする場合、送信元アドレス、IPアドレス、またはレイヤ4ポート番号を使用してフレーム配布を行えば、MACアドレスを使用する場合よりも効率的なフレーム配布が可能になります。

PAgP管理グループ

EtherChannelを設定すると、1~1024の整数で表される管理グループが作成され、EtherChannelはその管理グループに属すことになります。管理グループの作成時に、管理グループ番号を手動で割り当てることも、次に利用可能な管理グループ番号を自動的に割り当てることもできます。管理グループ番号を指定せずにチャネルを形成すると、新しい管理グループには自動的に番号が割り当てられます。1つの管理グループには、最大8ポートを所属させることができます。

PAgP EtherChannel ID

それぞれのEtherChannelには、一意のEtherChannel IDが自動的に割り当てられます。EtherChannel IDを表示するには、 show channel group admin_group コマンドを使用します。

PAgPを使用したEtherChannelの設定

ここでは、PAgPを使用してEtherChannelを設定する手順について説明します。

「EtherChannelプロトコルの指定」

「EtherChannelの設定」

「EtherChannelポート モードの設定」

「EtherChannelポート パス コストの設定」

「EtherChannel VLANコストの設定」

「EtherChannelロードバランシングの設定」

「EtherChannelトラフィック利用率の表示」

「特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号の発信ポートの表示」

「EtherChannelのディセーブル化」


) EtherChannelを設定する前に、「EtherChannel設定時の注意事項」を参照してください。


EtherChannelプロトコルの指定


) デフォルトのプロトコルはPAgPです。



) 1つのモジュールで指定できるプロトコルは、PAgPまたはLACPのどちらか1つだけです。


EtherChannelプロトコルを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

EtherChannelプロトコルを指定します。

set channelprotocol [ pagp | lacp ] mod

次に、モジュール3にPAgPプロトコルを指定する例を示します。

Console> (enable) set channelprotocol pagp 3
Channeling protocol set to PAGP for module(s) 3.
Console> (enable)

EtherChannelの設定

イーサネット ポートのグループ上でEtherChannelを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

目的とするポート上でEtherChannelを設定します。

set port channel mod/ports ...[ admin_group ]
set port channel mod/ports ... mode
{ on | off | desirable | auto } [ silent | non-silent ]

次に、新しい管理グループで7ポートのEtherChannelを設定する例を示します。

Console> (enable) set port channel 2/2-8 mode desirable
Ports 2/2-8 left admin_group 1.
Ports 2/2-8 joined admin_group 2.
Console> (enable)

EtherChannelポート モードの設定

ポートのEtherChannelモードを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ポートのEtherChannelモードを設定します。

set port channel mod/ports ...[ admin_group ]
set port channel mod/port mode
{ on | off | desirable | auto } [ silent | non-silent ]

次に、ポート2/1を auto モードに設定する例を示します。

Console> (enable) set port channel 2/1 mode auto
Ports 2/1 channel mode set to auto.
Console> (enable)

EtherChannelポート パス コストの設定


) この作業には、LACPとPAgPの両方を設定するグローバル コマンドを使用します。


チャネルのパス コストは、そのチャネルに属する各ポートのポート コストを調整することによって実現されます。コストを指定しなかった場合は、チャネルを形成しているポートの現在のポート コストに基づいて更新されます。1チャネルまたはすべてのチャネルを指定します。

EtherChannelポート パス コストを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

管理グループ番号を使用して、EtherChannel IDを表示します。

show channel group admin_group

または

show lacp-channel group admin_key

ステップ 2

EtherChannel IDを使用して、EtherChannelポート パス コストを設定します。

set spantree channelcost { channel_id | all } cost


set spantree channelcostコマンドを実行しても、コンフィギュレーション ファイルには表示されません。このコマンドにより、チャネル内の各ポートについて、[set spantree portcost]のエントリが作成されます。set spantree portcostコマンドの使用方法の詳細については、第8章「スパニングツリーの設定」「PVST+ポート コストの設定」を参照してください。


次に、チャネルID 768にEtherChannelポート パス コストを設定する例を示します。

Console> (enable) show channel group 20
Admin Port Status Channel Channel
group Mode id
----- ----- ---------- --------- --------
20 1/1 notconnect on 768
20 1/2 connected on 768
 
Admin Port Device-ID Port-ID Platform
group
----- ----- ------------------------------- ------------------------- ----------
20 1/1
20 1/2 066510644(cat26-lnf(NET25)) 2/1 WS-C6009
Console> (enable)
 
Console> (enable) set spantree channelcost 768 12
Port(s) 1/1,1/2 port path cost are updated to 31.
Channel 768 cost is set to 12.
Warning:channel cost may not be applicable if channel is broken.
Console> (enable)

EtherChannel VLANコストの設定


) この作業には、LACPとPAgPの両方を設定するグローバル コマンドを使用します。


EtherChannel VLANコスト機能は、トランキングによって設定された複数のチャネルでVLANトラフィックのロードバランシングを行います。

set spantree channelvlancost コマンドを使用して、チャネル内のすべてのVLANに対して初期スパニングツリー コストを設定します。 set spantree channelvlancost コマンドは、チャネル内の一部のVLANに対して代替コストを設定します(チャネルでトランキングしていることが前提です)。このコマンドにより、チャネルごとに最大2つの異なるスパニングツリー コストを割り当てることができます。たとえば、チャネル内の一部のVLANは[vlancost]を、残りのVLANは[cost]を持つことができます。

set spantree channelvlancost コマンドは、チャネル内の各ポートのコンフィギュレーション ファイルに [set spantree portvlancost] エントリを作成します。 set spantree channelvlancost コマンドを実行した場合、チャネル内の少なくとも1つのポートに対して set spantree portvlancost コマンド を実行して、各ポートに対応付けるVLANを指定する必要があります。次に、各コマンドを入力した場合の結果を示します。

Console> (enable) set spantree channelvlancost 856 10
Port(s) 3/47-48 vlan cost are updated to 16.
Channel 856 vlancost is set to 10.
 

コンフィギュレーション ファイルには、次のコマンドが追加されます。

set spantree portvlancost 3/47 cost 16

set spantree portvlancost 3/48 cost 16

作成された上記コマンドに目的のVLANを追加するには、次のコマンドを入力します。

Console> (enable) set spantree portvlancost 3/47 cost 16 1-1005
Port 3/47 VLANs 1025-4094 have path cost 19.
Port 3/47 VLANs 1-1005 have path cost 16.
Port 3/48 VLANs 1-1005 have path cost 16.

EtherChannel VLANコストを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

管理グループ番号を使用して、EtherChannel IDを表示します。

show channel group admin_group

または

show lacp-channel group admin_key

ステップ 2

EtherChannel IDを使用して、EtherChannel VLANコストを設定します。

set spantree channelvlancost channel_id cost

ステップ 3

各ポートに目的とするVLANのポート コストを設定します。

set spantree portvlancost { mod/port } [ cost cost ] [ vlan_list ]

次に、チャネルID 856にEtherChannel VLANコストを設定する例を示します。

Console> (enable) show channel group 22
Admin Port Status Channel Channel
group Mode id
----- ----- ---------- --------- --------
22 1/1 notconnect on 856
22 1/2 connected on 856
 
Admin Port Device-ID Port-ID Platform
group
----- ----- ------------------------------- ------------------------- ----------
22 1/1
22 1/2 066510644(cat26-lnf(NET25)) 2/1 WS-C6009
Console> (enable)
 
Console> (enable) set spantree channelvlancost 856 10
Port(s) 3/47-48 vlan cost are updated to 16.
Channel 856 vlancost is set to 10.
Console> (enable) set spantree portvlancost 3/47 cost 16 1-1005
Port 3/47 VLANs 1025-4094 have path cost 19.
Port 3/47 VLANs 1-1005 have path cost 16.
Port 3/48 VLANs 1-1005 have path cost 16.
Console> (enable)

EtherChannelロードバランシングの設定

ロードバランシング ポリシー(フレーム配布)は、MACアドレス(レイヤ2)、IPアドレス(レイヤ3)、またはポート番号(レイヤ4)に基づいて設定できます。これらのポリシーはそれぞれ、 mac ip 、および session キーワードによってアクティブになります。ロードバランシングは、送信元アドレス( source キーワード)単独、宛先アドレス( destination キーワード)単独、または送信元と宛先両方のアドレス( both キーワード)に基づいて行うことができます。

パケットが選択されたカテゴリに属していない場合は、その次に下位のカテゴリとみなされます。ハードウェアが選択されたフレーム配布方式をサポートしていない場合は、[Feature not supported]というエラー メッセージが表示されます。

EtherChannelロードバランシングを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

EtherChannelロードバランシングを設定します。

set port channel all distribution { ip | mac | session | ip-vlan-session } [ source | destination | both ]


) set port channel all distribution sessionコマンド オプションを使用できるのは、Supervisor Engine 2、Supervisor Engine 720、およびSupervisor Engine 32に限られます。



) set port channel all distribution ip-vlan-sessionコマンドを使用できるのは、Supervisor Engine 720とSupervisor Engine 32に限られます。このコマンドは、IPアドレス、VLAN、およびレイヤ4トラフィックを使用してフレーム配布方式を指定する際に使用します。


次に、EtherChannelがMAC送信元アドレスを使用するように設定する例を示します。

Console> (enable) set port channel all distribution mac source
Channel distribution is set to mac source.
Console> (enable)

EtherChannelトラフィック利用率の表示

EtherChannelポート上でのトラフィック利用率を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

トラフィック利用率を表示します。

show channel traffic

次に、EtherChannelポート上でのトラフィック利用率を表示する例を示します。

Console> (enable) show channel traffic
ChanId Port Rx-Ucst Tx-Ucst Rx-Mcst Tx-Mcst Rx-Bcst Tx-Bcst
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
808 2/16 0.00% 0.00% 50.00% 75.75% 0.00% 0.00%
808 2/17 0.00% 0.00% 50.00% 25.25% 0.00% 0.00%
816 2/31 0.00% 0.00% 25.25% 50.50% 0.00% 0.00%
816 2/32 0.00% 0.00% 75.75% 50.50% 0.00% 0.00%
Console> (enable)

特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号の発信ポートの表示

EtherChannelで特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号に使用されている発信ポートを表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号の発信ポートを表示します。

show channel hash channel_id src_ip_addr vlan src_port [ dest_ip_addr vlan dest_port ]

show channel hash channel_id dest_ip_addr vlan dest_port

次に、特定の送信元および宛先IPアドレスについて、発信ポートを表示する例を示します。

Console> (enable) show channel hash 808 172.20.32.10 172.20.32.66
Selected channel port:2/17
Console> (enable)

EtherChannelのディセーブル化

EtherChannelをディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

EtherChannelをディセーブルにします。

set port channel mod/port mode off

次に、EtherChannelをディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set port channel 2/2-8 mode off
Ports 2/2-8 channel mode set to off.
Console> (enable)

LACPの機能概要


) LACPを使用してEtherChannelを設定する場合は、以下の情報を参考にしてください。PAgPを使用する場合は、「PAgPの機能概要」を参照してください。


ここでは、次の項目について説明します。

「LACPモード」

「LACPパラメータ」

LACPモード

手動でチャネリングをオンにするには、ポート チャネル モードを on に設定します。チャネリングをオフにするには、ポート チャネル モードを off に設定します。

LACPでチャネリングを処理する場合は、 active および passive というチャネル モードを使用します。LACPを使用して自動EtherChannel設定を開始するには、リンクの少なくとも一端を active モードに設定してチャネリングを開始する必要があります。 passive モードのポートは、開始に応答するだけで、LACPパケットの送信を開始することはありません。

表6-2 に、LACPで使用できるEtherChannelモードを示します。

 

表6-2 LACPで使用できるEtherChannelモード

モード
説明

on

LACPを使用せず、ポートを強制的にチャネル化するモード。 on モードの場合、使用可能なEtherChannelが存在するのは、 on モードのポート グループが他の on モードのポート グループに接続されている場合だけです。

off

ポートのチャネリングを防止するモード。

passive

ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにするLACPモード。ポートは受信したLACPパケットには応答しますが、LACPパケット ネゴシエーションは開始しません(デフォルト)。

active

ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにするLACPモード。ポートはLACPパケットを送信して、他のポートとのネゴシエーションを開始します。

LACPパラメータ

LACPの設定に使用するパラメータは、次のとおりです。

システム プライオリティ

LACPが稼働している各スイッチに、システム プライオリティを割り当てる必要があります。このプライオリティは自動的に指定することも、CLIから指定することもできます(システム プライオリティの指定を参照)。システム プライオリティは、スイッチMACアドレスと組み合わせて使用することによって、システムIDが形成されます。また、他のシステムとのネゴシエーション時にも使用されます。

ポート プライオリティ

スイッチの各ポートに、ポート プライオリティを割り当てる必要があります。このプライオリティは自動的に指定することも、CLIから指定することもできます(ポート プライオリティの指定を参照)。ポート プライオリティは、ポート番号と組み合わせて使用することによって、ポートIDが形成されます。ポート プライオリティは、ハードウェアの制約ですべての互換ポートを集約することができない場合に、スタンバイ モードにするポートを決定するために使用されます。

管理キー

スイッチの各ポートに、管理キー値を割り当てる必要があります。この値は自動的に指定することも、CLIから指定することもできます(管理キー値の指定を参照)。他のポートに集約されるポートの能力は、管理キーを使用して定義します。ポートが他のポートと集約できるかどうかは、次の要因によって決定付けられます。

ポートの物理特性(データ転送速度、デュプレックス能力、ポイントツーポイントまたは共用メディアなど)

ユーザが設定したコンフィギュレーション制約

イネーブルの場合、LACPは常に、ハードウェアの最大許容数(8ポート)まで、チャネルに最大数の互換ポートを設定しようとします。LACPが互換性のあるすべてのポートを集約することができない場合(リモート システムの方がハードウェアの制約が大きい場合など)、チャネルにアクティブとして組み込むことのできなかったポートはすべてホット スタンバイ ステートになり、いずれかのチャネル ポートで障害が発生した場合に限り使用されます。

同じ管理キーを割り当てたポートを使用して、さまざまなチャネルを設定できます。たとえば、8ポートに同じ管理キーを割り当てた場合、そのうちの4ポートをLACP active モードを使用するチャネルに設定し、残りの4ポートを on モードを使用して手動設定したチャネルに含めることができます。管理キーは、その管理キーを割り当てたスイッチのコンテキストの中に限り有効になります。管理キー値にグローバルな有効性はありません。

LACPを使用したEtherChannelの設定

ここでは、LACPを使用してEtherChannelを設定する手順について説明します。

「EtherChannelプロトコルの指定」

「システム プライオリティの指定」

「ポート プライオリティの指定」

「管理キー値の指定」

「チャネル モードの変更」

「チャネル パス コストの指定」

「チャネルVLANコストの指定」

「チャネル ロードバランシングの設定」

「LACP統計情報の消去」

「EtherChannelトラフィック利用率の表示」

「特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号の発信ポートの表示」

「EtherChannelのディセーブル化」

「EtherChannelのスパニングツリー情報の表示」


) EtherChannelを設定する前に、「EtherChannel設定時の注意事項」を参照してください。


EtherChannelプロトコルの指定


) デフォルトのプロトコルはPAgPです。



) 1つのモジュールで指定できるプロトコルは、PAgPまたはLACPのどちらか1つだけです。


EtherChannelプロトコルを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

EtherChannelプロトコルを指定します。

set channelprotocol [ pagp | lacp ] mod

次に、モジュール2およびモジュール3にLACPプロトコルを指定する例を示します。

Console> (enable) set channelprotocol lacp 2,3
Mod 2 is set to LACP protocol.
Mod 3 is set to LACP protocol.
Console> (enable)
 

show channelprotocol コマンドを使用すると、すべてのモジュールのプロトコルが表示されます。

システム プライオリティの指定


) このコマンドはグローバル オプションですが、適用されるのは、LACPがイネーブルのモジュールだけです。PAgPが稼働しているモジュールでは無視されます。


システム プライオリティ値は、1~65535の範囲でなければなりません。数字が大きいほど、プライオリティは下がります。デフォルトのプライオリティは 32768 です。

システム プライオリティを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

システム プライオリティを指定します。

set lacp-channel system-priority value

次に、システム プライオリティを20000として指定する例を示します。

Console> (enable) set lacp-channel system-priority 20000
LACP system priority is set to 20000
Console> (enable)
 

show lacp-channel sys-id コマンドを使用すると、LACPシステムIDおよびシステム プライオリティが表示されます。

ポート プライオリティの指定

ポート プライオリティ値は、1~255の範囲でなければなりません。数字が大きいほど、プライオリティは下がります。デフォルトのプライオリティは 128 です。

ポート プライオリティを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ポート プライオリティを指定します。

set port lacp-channel mod/ports port-priority value

次に、ポート1/1~1/4およびポート2/6~2/8のポート プライオリティを10に設定する例を示します。

Console> (enable) set port lacp-channel 1/1-4,2/6-8 port-priority 10
Port(s) 1/1-4,2/6-8 port-priority set to 10.
Console> (enable)
 

show lacp-channel group admin_key info コマンドを使用すると、ポート プライオリティが表示されます。

管理キー値の指定


) NVRAM(不揮発性RAM)に保存されているシステムまたはモジュールの設定情報が消去されると、管理キーに新しい値が自動的に割り当てられます。モジュールの場合、第1ポート、第5ポート、第9ポートなどから始まる4つの連続ポートからなるグループごとに、固有の管理キーが割り当てられます。ポートにはモジュール全体で固有の管理キーを与える必要があります。NVRAMが消去されると、ポートのチャネル モードは[passive]に設定されます。


一連のポートに管理キー値を指定することもできます。また、パラメータ admin_key を指定しなかった場合は、システムが自動的に値を選択します。いずれの場合も、 admin_key 値の範囲は1~1024です。

選択した管理キー値がシステムですでに使用されている場合は、先に割り当てられていた管理キー値に関連するすべてのポートが自動的に割り当てられた別の値に移され、コマンドで指定したモジュールおよびポートに指定したとおりの管理キー値が割り当てられます。

管理キー値を割り当てることのできるポートの最大数は8です。

デフォルトのモードは、管理キーが割り当てられているすべてのポートでpassiveですが、チャネルに特定のモードがすでに割り当てられている場合は(チャネル モードの変更を参照)、管理キーを割り当ててもそのチャネルには適用されず、前に指定したチャネル モードが維持されます。

管理キー値を指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

管理キー値を指定します。

set port lacp-channel mod/ports [ admin_key ]

次に、ポート4/1~4/4に同じ管理キーを割り当て、その値をシステムに自動選択させる例を示します。

Console> (enable) set port lacp-channel 4/1-4
Port(s) 4/1-4 are assigned to admin key 96.
Console> (enable)
 

次に、ポート4/4~4/6に管理キー96を割り当てる(96と指定)例を示します。この例では、システムによって別のポート グループに、同じ管理キーがすでに割り当てられています(前の例を参照)。

Console> (enable) set port lacp-channel 4/4-6 96
Port(s) 4/1-3 are moved to admin key 97.
Port(s) 4/4-6 are assigned to admin key 96.
Console> (enable)
 

次に、9個以上のポートに同じ管理キー値を割り当てた場合のシステム応答の例を示します(要求は拒否され、どのポートにも管理キー123は割り当てられません)。

Console> (enable) set port lacp-port channel 2/1-2,4/1-8 123
No more than 8 ports can be assigned to an admin key.
Console> (enable)
 

show lacp-channel group コマンドを使用すると、ポートの管理キー値が表示されます。

チャネル モードの変更

同じ管理キーがすでに割り当てられている一連のポートについて、チャネル モードを変更できます(管理キー値の指定を参照)。

チャネル モードを変更するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

チャネル モードを変更します。

set port lacp-channel mod/ports mode [ on | off | active | passive ]

次に、ポート4/1および4/6のチャネル モードを変更し、 on に設定する例を示します。ポート4/1および4/6の管理キーは変わりません。

Console> (enable) set port lacp-channel 4/1,4/6 mode on
Port(s) 4/1,4/6 channel mode set to on.
Console> (enable)
 

show lacp-channel group admin_key コマンドを使用すると、ポートのチャネル モードが表示されます。

チャネル パス コストの指定

チャネル パス コストは、LACPとPAgPの両方を設定するグローバル コマンドを使用することで指定できます。詳細については、「EtherChannelポート パス コストの設定」を参照してください。

チャネルVLANコストの指定

チャネルVLANコストは、LACPとPAgPの両方を設定するグローバル コマンドを使用することで指定できます。詳細については、「EtherChannel VLANコストの設定」を参照してください。

チャネル ロードバランシングの設定

チャネル ロードバランシングは、LACPとPAgPの両方を設定するグローバル コマンドを使用することで指定できます。詳細については、「EtherChannelロードバランシングの設定」を参照してください。

LACP統計情報の消去

LACP統計情報を消去するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

LACP統計情報を消去します。

clear lacp-channel statistics

次に、LACP統計情報を消去する例を示します。

Console> (enable) clear lacp-channel statistics
LACP channel counters are cleared.
Console> (enable)

EtherChannelトラフィック利用率の表示

EtherChannelポート上でのトラフィック利用率を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

EtherChannelポート上でのトラフィック利用率を表示します。

show lacp-channel traffic

次に、EtherChannelポート上でのトラフィック利用率を表示する例を示します。

Console> (enable) show lacp-channel traffic
ChanId Port Rx-Ucst Tx-Ucst Rx-Mcst Tx-Mcst Rx-Bcst Tx-Bcst
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
808 2/16 0.00% 0.00% 50.00% 75.75% 0.00% 0.00%
808 2/17 0.00% 0.00% 50.00% 25.25% 0.00% 0.00%
816 2/31 0.00% 0.00% 25.25% 50.50% 0.00% 0.00%
816 2/32 0.00% 0.00% 75.75% 50.50% 0.00% 0.00%
Console> (enable)

特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号の発信ポートの表示

EtherChannelで指定されたアドレスまたはレイヤ4ポート番号に使用されている発信ポートを表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

特定のアドレスまたはレイヤ4ポート番号の発信ポートを表示します。

show lacp-channel hash channel_id src_ip_addr [dest_ip_addr] | dest_ip_address | src_mac_addr [ dest_mac_addr ] | dest_mac_addr | src_port dest_port | dest_port

次に、特定の送信元および宛先IPアドレスについて、発信ポートを表示する例を示します。

Console> (enable) show lacp-channel hash 808 172.20.32.10 172.20.32.66
Selected channel port:2/17
Console> (enable)

EtherChannelのディセーブル化

EtherChannelをディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

EtherChannelをディセーブルにします。

set port lacp-channel mod/port mode off

次に、EtherChannelをディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set port lacp-channel 2/2-8 mode off
Port(s) 2/2-8 channel mode set to off.
Console> (enable)

EtherChannelのスパニングツリー情報の表示

チャネル化されているすべてのポートについて、チャネルIDおよび切り捨てられたポート リストを表示できます。チャネル化されてないポートは、ポート番号で特定されます。

EtherChannelのスパニングツリー情報を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

EtherChannelのスパニングツリー情報を表示します。

show spantree mod/port

EtherChannelのスパニングツリー情報を表示する例を示します。

Console> show spantree 4/6
Port Vlan Port-State Cost Priority Portfast Channel_id
------------------------ ---- ------------- ----- -------- ---------- ----------
4/6 1 not-connected 4 32 disabled 0
Console>
 
Console> show spantree 4/7
Port Vlan Port-State Cost Priority Portfast Channel_id
------------------------ ---- ------------- ----- -------- ---------- ----------
4/7-8 1 blocking 3 32 disabled 770
Console>

EtherChannelカウンタの消去と復元

show channel traffic コマンドによって、チャネル トラフィックの利用率を表示できます。チャネル トラフィックの利用率は、各チャネル ポートを通過するトラフィックの割合を示すものです。カウンタはパケット タイプ別に保持されています。Release 8.3(1)より前のソフトウェア リリースでは、チャネル ハードウェア カウンタ ベースが消去できないMIBオブジェクトであったため、ベースを消去できませんでした。チャネル カウンタ ベースをリセットするには、 clear counters all コマンドを入力します。Release8.3(1)以降のソフトウェア リリースでは、プロトコル単位およびチャネル単位でチャネル ベース カウンタを消去し、復元できます。チャネルベース カウンタをチャネル単位で消去または復元するには、チャネルIDを入力します。チャネルIDを検索するには、PAgPチャネルの場合は show port channel コマンド、LACPチャネルの場合は show port lacp-channel コマンドを入力します。

EtherChannelカウンタの消去

EtherChannelカウンタを消去するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

すべてのPAgPチャネル カウンタを消去します。

clear counter channel all

特定のPAgPチャネル カウンタを消去します。

clear counter channel channel_id

すべてのLACPチャネル カウンタを消去します。

clear counter lacp-channel all

特定のLACPチャネル カウンタを消去します。

clear counter lacp-channel channel_id

次に、EtherChannelカウンタを消去するさまざまな手法の例を示します。

Console> (enable) show channel traffic
ChanId Port Rx-Ucst Tx-Ucst Rx-Mcst Tx-Mcst Rx-Bcst Tx-Bcst
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
769 1/1 0.00% 0.00% 9.09% 90.90% 0.00% 0.00%
769 2/1 0.00% 0.00% 90.91% 9.10% 0.00% 0.00%
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
841 7/17 0.00% 0.00% 100.00% 100.00% 0.00% 0.00%
841 7/18 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
Console> (enable) clear counter channel all
This command will reset MAC and port counters reported by the CLI for all ports.
Counters reported by SNMP will not be affected.
Do you want to continue (y/n) [n]? y
MAC and Port counters cleared.
Console> (enable) show channel traffic
ChanId Port Rx-Ucst Tx-Ucst Rx-Mcst Tx-Mcst Rx-Bcst Tx-Bcst
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
769 1/1 0.00% 0.00% 0.00% 100.00% 0.00% 0.00%
769 2/1 0.00% 0.00% 100.00% 0.00% 0.00% 0.00%
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
841 7/17 0.00% 0.00% 100.00% 100.00% 0.00% 0.00%
841 7/18 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
Console> (enable) show channel traffic 769
ChanId Port Rx-Ucst Tx-Ucst Rx-Mcst Tx-Mcst Rx-Bcst Tx-Bcst
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
769 1/1 0.00% 0.00% 9.52% 90.47% 0.00% 0.00%
769 2/1 0.00% 0.00% 90.48% 9.53% 0.00% 0.00%
Console> (enable) clear counter channel 769
This command will reset MAC and port counters reported by the CLI for PAGP channel 769
Counters reported by SNMP will not be affected.
Do you want to continue (y/n) [n]? y
MAC and Port counters cleared.
Console> (enable) show channel traffic 769
ChanId Port Rx-Ucst Tx-Ucst Rx-Mcst Tx-Mcst Rx-Bcst Tx-Bcst
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
769 1/1 0.00% 0.00% 0.00% 100.00% 0.00% 0.00%
769 2/1 0.00% 0.00% 100.00% 0.00% 0.00% 0.00%
Console> (enable)

EtherChannelカウンタの復元

EtherChannelカウンタを復元するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

すべてのPAgPチャネル カウンタを復元します。

restore counter channel all

特定のPAgPチャネル カウンタを復元します。

restore counter channel channel_id

すべてのLACPチャネル カウンタを復元します。

restore counter lacp-channel all

特定のLACPチャネル カウンタを復元します。

restore counter lacp-channel channel_id

次に、チャネル769のチャネルを復元する例を示します。

Console> (enable) restore counter channel 769
This command will restore counter values reported by the CLI
for PAGP channel 769 ports to the hardware counter values.
Do you want to continue (y/n) [n]? y
MAC and Port counters restored.
Console> (enable) show channel traffic 769
ChanId Port Rx-Ucst Tx-Ucst Rx-Mcst Tx-Mcst Rx-Bcst Tx-Bcst
------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
769 1/1 0.00% 0.00% 7.69% 92.30% 0.00% 0.00%
769 2/1 0.00% 0.00% 92.31% 7.70% 0.00% 0.00%
Console> (enable)