Catalyst 6500 シリーズ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Software Release 8.4
マルチキャスト サービスの設定
マルチキャスト サービスの設定
発行日;2012/01/09 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

マルチキャスト サービスの設定

マルチキャスティングの機能

マルチキャスティングおよびマルチキャスト サービスの概要

IGMPスヌーピングの機能

IGMPバージョン3スヌーピングの制限事項

マルチキャスト グループへの加入

マルチキャスト トラフィックの抑制

マルチキャスト グループからの脱退

IGMP高速脱退処理

IGMP高速ブロック処理

GMRPの機能

RGMPの機能

マルチキャスト トラフィックの抑制

RPF失敗トラフィックのレート制限

直接接続サブネット インストールのイネーブル化

IGMPクエリアの概要

スイッチ上でのIGMPスヌーピングの設定

IGMPスヌーピングのデフォルト設定

IGMPスヌーピングの設定時の注意事項

IGMPスヌーピングのイネーブル化

IGMPフラッディングのイネーブル化

IGMPスヌーピング モードの指定

IGMP Leaveクエリ タイプの指定

IGMP高速脱退処理のイネーブル化

IGMPバージョン3スヌーピングのイネーブル化

IGMPバージョン3高速ブロック処理のイネーブル化

IGMPレート制限のイネーブル化

IGMPクエリア機能のイネーブル化

マルチキャスト ルータ情報の表示

マルチキャスト グループ情報の表示

IGMPスヌーピング統計情報の表示

IGMP高速脱退処理のディセーブル化

IGMPスヌーピングのディセーブル化

スイッチ上でのGMRPの設定

GMRPのソフトウェア要件

GMRPのデフォルト設定

GMRPのグローバルなイネーブル化

スイッチ ポート単位でのGMRPのイネーブル化

スイッチ ポート単位でのGMRPのディセーブル化

スイッチ ポート上のGMRP forward-allオプションのイネーブル化

スイッチ ポート上のGMRP forward-allオプションのディセーブル化

GMRP登録の設定

normal(標準)登録の設定

fixed(固定)登録の設定

forbidden(禁止)登録の設定

GARPタイマーの設定

GMRP統計情報の表示

GMRP統計情報の消去

スイッチ上でのGMRPのグローバルなディセーブル化

スイッチ上でのマルチキャスト ルータ ポートおよびグループ エントリの設定

マルチキャスト ルータ ポートの指定

マルチキャスト グループの設定

マルチキャスト ルータ ポートの消去

マルチキャスト グループ エントリの消去

RGMPの機能

スイッチ上でのRGMPの設定

スーパバイザ エンジン上でのRGMPの設定

RGMPのデフォルト設定

RGMPのイネーブル化およびディセーブル化

RGMPグループ情報の表示

RGMP VLAN統計情報の表示

RGMP対応ルータ ポートの表示

RGMP統計情報の消去

RGMP関連のCLIコマンド

MSFC上でのRGMPの設定

マルチキャスト プロトコル ステータスの表示

双方向PIMの機能

スイッチ上での双方向PIMの設定

双方向PIMの設定

双方向PIMのグローバルなイネーブル化およびディセーブル化

双方向PIMグループのRPの設定

双方向PIMスキャン間隔の設定

双方向PIM情報の表示

マルチキャスト サービスの設定

この章では、Catalyst 6500シリーズ スイッチ上でInternet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピング、GARP Multicast Registration Protocol(GMRP)、およびRouter-Port Group Management Protocol(RGMP)、双方向Protocol Independent Multicast(PIM)を設定する方法について説明します。


) この章で使用しているコマンドの完全な構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Command Reference』を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「マルチキャスティングの機能」

「スイッチ上でのIGMPスヌーピングの設定」

「スイッチ上でのGMRPの設定」

「スイッチ上でのマルチキャスト ルータ ポートおよびグループ エントリの設定」

「RGMPの機能」

「スイッチ上でのRGMPの設定」

「マルチキャスト プロトコル ステータスの表示」

「双方向PIMの機能」

「スイッチ上での双方向PIMの設定」

マルチキャスティングの機能

ここでは、Catalyst 6500シリーズ スイッチのマルチキャスティング機能について説明します。

「マルチキャスティングおよびマルチキャスト サービスの概要」

「IGMPスヌーピングの機能」

「GMRPの機能」

「RGMPの機能」

「マルチキャスト トラフィックの抑制」

「RPF失敗トラフィックのレート制限」

「直接接続サブネット インストールのイネーブル化」

「IGMPクエリアの概要」

マルチキャスティングおよびマルチキャスト サービスの概要

IGMPスヌーピングは、IPマルチキャスト トラフィックのスイッチングを制御することにより、スイッチのマルチキャスト トラフィックを管理します。GMRPはプロトコルに依存せず、IPマルチキャスト トラフィックとレイヤ2マルチキャスト トラフィックの両方を管理できます。

スイッチは、IGMPスヌーピングまたはGMRPを使用してスイッチ ポートを動的に設定し、IPマルチキャスト ホストに関連付けられたポートだけにIPマルチキャスト トラフィックを転送します。IGMPソフトウェア コンポーネントは、シスコ製ルータおよびスイッチの両方で稼働します。


) IPマルチキャストおよびIGMPの詳細については、RFC 1112を参照してください。GMRPについては、IEEE 802.1pを参照してください。


set cam static コマンドを入力して、マルチキャスト グループをスタティックに設定することができます。IGMPスヌーピングによって学習されるマルチキャスト グループは動的です。マルチキャスト グループ アドレスにグループ メンバーシップを指定すると、スタティックな設定がIGMPスヌーピングまたはGMRPによる自動処理よりも優先されます。マルチキャスト グループ メンバーシップのリストは、ユーザが定義した設定値と、IGMPスヌーピングまたはGMRPによって学習された設定値の両方で構成できます。

IGMPスヌーピングの機能


) スイッチ上でGMRPがすでにイネーブルになっている場合は、IGMPスヌーピングをイネーブルに設定できません。



) どのCatalyst 6500シリーズ スーパバイザ エンジン モデル(Supervisor Engine 1、Supervisor Engine 1A、Supervisor Engine 2、Supervisor Engine 720、およびSupervisor Engine 32)でもIGMPスヌーピングを実行できます。IGMPスヌーピングをイネーブルにするのにPFC(ポリシー フィーチャ カード)は必要ではありません。Cisco Group Management Protocol(CGMP)は、Catalyst 6500シリーズ スイッチではサポートされていません。ただし、CGMPサーバはMSFC(マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)上でサポートされています。CGMPクライアント装置をサポートするには、CGMPサーバとしてMSFCを設定します。



) IGMPバージョン3スヌーピングは、Supervisor Engine 1またはSupervisor Engine 1Aを搭載したシステムではサポートされません。


IGMPスヌーピングは、IPマルチキャスト トラフィックを振り分けてスイッチングできるようにすることによって、Catalyst 6500シリーズ スイッチ上でレイヤ2マルチキャスト トラフィックを管理します。

スイッチは、IGMPスヌーピングを使用してレイヤ2インターフェイスを動的に設定し、IGMP Joinおよびレポート メッセージを通じて特定のIPマルチキャスト トラフィック ストリームの受信に関心を示しているインターフェイスだけにIPマルチキャスト トラフィックが転送されるようにします。

Catalyst 6500シリーズ スイッチは、IGMP制御トラフィックとマルチキャスト データ トラフィックを区別できます。スイッチ上でIGMPがイネーブルになっている場合、IGMP制御トラフィックはCPUに転送されて処理されます。このプロセスは特殊なASIC(特定用途向けIC)によってハードウェアで実行されるので、スイッチはパフォーマンスを低下させることなく、IGMP制御トラフィックのスヌーピングを行うことができます。

ルータは定期的に汎用クエリをすべてのVLAN(仮想LAN)に送信します。マルチキャストのレシーバーはそのルータのクエリに応答し、その応答をスイッチが代行受信します。ルータに転送されるのは、各VLAN、または各IPマルチキャスト グループの最初のIGMP Join(レポート)だけです。同一VLANおよびグループに対する以後のレポートは抑制されます。スイッチ プロセッサは、IGMP Join要求の送信元となる各MAC(メディア アクセス制御)グループのレイヤ2転送テーブルに、VLANごとにエントリを1つずつ作成します。このマルチキャスト トラフィックに関心のあるすべてのホストがJoin要求を送信し、この転送テーブル エントリのポート リストに加えられます。ポートがディセーブルになると、そのポートはすべてのマルチキャスト グループ エントリから削除されます。

IGMPバージョン3は、送信元ベースのフィルタリングを使用し、ホストがSource Specific Multicast(SSM)でチャネル加入を信号通知する業界指定の標準プロトコルになっています。送信元ベースのフィルタリングによって、ホストとルータは特定のマルチキャスト グループに対してどの送信元アドレスを許可またはブロックするかを指定できます。Catalyst 6500シリーズ スイッチでIGMPバージョン3スヌーピングをイネーブルにすると、スイッチは、グループ単位、VLAN単位でポートから受信IGMPバージョン3のレポートに基づいてIGMPバージョン3ステートを維持します。また、スイッチは、受信するIGMPバージョン3メッセージのタイプに基づいてそのポート上で送信元トラフィックを許可またはブロックします。スイッチがSSMのIGMPバージョン2スヌーピング レポートを受信する場合、レポートはMSFC2に転送されてシステム エラー メッセージが生成されます。


) IGMPバージョン3スヌーピングでは、MSFC2上でCisco IOS Release 12.1(11b)E1以降のリリースを使用します。


IGMPバージョン3スヌーピングの制限事項

次の制限事項がIGMPバージョン3スヌーピングに適用されます。

Release 8.3(1)のソフトウェア リリースでは、MMLS(マルチキャスト マルチレイヤ スイッチング)でIGMPバージョン3スヌーピングを使用する場合、Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB1を実行する必要があります。

IGMPバージョン3スヌーピングは、PIM-SSMでのみ使用する必要があります。非SSMモードで受信されたIGMPバージョン3レポートに対しては、IGMPバージョン2スヌーピングが実行されます。

IGMPバージョン3スヌーピングは、INCLUDEモードでのみサポートされています。EXCLUDEモードではサポートされていません。EXCLUDEモードに対応するIGMPバージョン3レポートは処理されず、ただVLAN上にフラッディングされます。

Release 8.3(1)以降のソフトウェア リリースでは、IGMPバージョン3スヌーピングは、Multicast OSPF(MOSPF)またはDistance Vector Multicast Routing Protocol(DVMRP)を稼働しているルータを検出しません。

SPAN(スイッチド ポート アナライザ)、Remote SPAN(RSPAN)、プライベートVLAN、およびRGMPはIGMPバージョン3スヌーピングでサポートされていません。

IGMPバージョン3スヌーピングは、Single-Router Mode(SRM;単一ルータ モード)のみでサポートされています。Supervisor Engine 2でDual-Router Mode(DRM;デュアル ルータ モード)がサポートされていても、バージョン3スヌーピングはDRMをサポートしません。

IGMPバージョン3スヌーピングは、Supervisor Engine 1またはSupervisor Engine 1Aを搭載したシステムでサポートされません。

SSMフローの*, G/m ハードウェア スイッチングは許可動作のみがあるACE(アクセス制御エントリ)でサポートされます。拒否動作はSSMで使用されません。SSMが使用される際に拒否動作を含むACEを設定すると、通常のPIM sparse(疎)モードで動作しているIGMPバージョン2スヌーピング ホストのデータが消失する可能性があります。

レイヤ2スイッチング用に設定されているシステムのみが約700のACL(アクセス制御リスト)をサポートしています。

マルチキャスト グループへの加入

IGMPバージョン2では、IPマルチキャスト グループに加入するホストは、ルータのクエリに応答するか、または加入するIPマルチキャスト グループを指定して(たとえば、グループ224.1.2.3)、IGMP Join(別名、Joinメッセージ)を送信します。スイッチ ハードウェアは、パケットがIGMPレポートであることを認識して、スイッチのCPUに転送します。スイッチは01-00-5e-01-02-03に対応する新しいグループ エントリを組み込み、そのエントリにホスト ポートおよびルータ ポートを追加します。スイッチはさらに、ホストからのJoinをすべてのマルチキャスト ルータ ポートにリレーします。セグメントに対応する指定マルチキャスト ルータがグループのOutgoing Interface List(OIL;発信インターフェイス リスト)にOutgoing Interface(OIF)を追加し、224.1.2.3のマルチキャスト トラフィックをこのセグメントに転送し始めます。

このVLANの2番めのホストがグループ244.1.2.3に加わる場合は、ホストからこのグループへのIGMP Joinを送信します。スイッチ ハードウェアは、このパケットがIGMP制御パケットであることを認識して、スイッチのCPUに転送します。スイッチにはこのVLANの01-00-5e-01-02-03に対応するグループ エントリがすでにあるので、2番めのホスト ポートをエントリに追加するだけです。初めてグループに加入するホストではないので、スイッチはレポートを抑制します(スイッチはレポートをルータに送りません)。

IGMPバージョン3レポートは、ホストによってアドレス224.0.0.22に送信されます。マルチキャスト ルータは、インターフェイスの各グループについてステート レコードを維持し、スイッチはVLAN単位で各グループのステート レコードを維持します。ステート レコードに含まれているのは、マルチキャストIPアドレス、グループ タイマー、送信元タイマー、およびホストによって指定されたフィルタ モードです。ホストは次のいずれかのフィルタ モードを指定できます。

INCLUDEモード ― このモードでは、ホストはマルチキャスト グループにメンバーシップを知らせ、トラフィックを受信する送信元IPアドレスのリスト(INCLUDEリスト)を提供します。

EXCLUDEモード ― このモードでは、ホストはマルチキャスト グループにメンバーシップを知らせ、トラフィックを受信しない送信元IPアドレスのリスト(EXCLUDEリスト)を提供します。このモードは、ホストがIPアドレスがEXCLUDEリストに記載されていない送信元からだけトラフィックを受信するということです。すべての送信元のトラフィックを受信するには、ホストは空のEXCLUDEリストでEXCLUDEモードのメンバーシップを表明します。


) IP MMLSがディセーブルの場合、IGMP互換性モードは、VLAN上のグループ(そのVLAN上のその特定グループについてバージョン3ステートが以前存在していた)についてバージョン1またはバージョン2メッセージを受け取るとすぐに、バージョン1またはバージョン2に変わります。


マルチキャスト トラフィックの抑制

ホストがグループにマルチキャスト トラフィックを送信した場合、スイッチ ハードウェアはそのストリームをIGMP制御パケットとして認識しないので、パケットはスイッチのCPUにリダイレクトされません。代わりに、マルチキャスト トラフィックはMACグループ エントリに転送され、スイッチはそのグループ エントリに追加されているポートだけにトラフィックを限定します。

ルータはIGMP汎用クエリを送信します。スイッチはVLAN内のすべてのポートにこれらのクエリをフラッディングし、マルチキャスト グループに関心のあるホストが、関心のある各グループに対するIGMP Joinで応答します。

スイッチはこのIGMP Joinを代行受信し、VLANごとに、またIPマルチキャスト グループごとに最初のJoinだけをマルチキャスト ルータ ポートに転送します。同一VLANおよびグループに対する以後のレポートは抑制されます(ルータに送られません)。スイッチのIGMPバージョン3スヌーピングをイネーブルにすると、すべてのJoinがルータ ポートに転送されます。


) ネットワークにCGMPスイッチが含まれている場合、JoinおよびLeaveメッセージの抑制は行われません。IGMPバージョン2スイッチとCGMPスイッチの両方が含まれているネットワークでは、ルータがCGMP JoinおよびLeaveメッセージを生成できるように、すべてのJoinおよびLeaveメッセージがマルチキャスト ルータに転送されます。


マルチキャスト グループからの脱退

IGMPバージョン1または2が稼働しているネットワークでは、マルチキャスト トラフィックを受信するホストがVLANに少なくとも1つあるかぎり、セグメントの指定マルチキャスト ルータは、そのVLANへのマルチキャスト トラフィックの転送を継続します。ホストがマルチキャスト グループから脱退する場合、マルチキャスト ルータから定期的に送られる汎用クエリを無視する(IGMPバージョン1ホストの動作)か、またはIGMP Leaveを送信する(IGMPバージョン2ホストの動作)ことができます。Supervisor Engine 1または2を搭載したシステムでは、Leaveメッセージを受け取ったスイッチは、Leaveメッセージが届いたポートにMACベースの汎用クエリを送り、そのポートの接続装置が特定のマルチキャスト グループに対するトラフィックに関心があるかどうかを調べます。そのポートがVLANで最後のポートだった場合、スイッチはVLAN内のすべてのポートにMACベースの汎用クエリを送ります。MACベースの汎用クエリは、受け取ったIGMP Leaveメッセージの対象であるレイヤ2 Group Destination Address(GDA)MACアドレスが宛先になります。レイヤ3では、MACベースの汎用クエリの宛先は244.0.0.1(すべてのホスト)になり、IGMPヘッダーでグループ アドレス フィールドが0.0.0.0に設定されます。

MACマルチキャスト グループ アドレスに対応付けられたIPマルチキャスト グループを宛先とするIGMP Joinを受信しなかった場合、そのポートはマルチキャスト転送エントリから削除されます。ポートがエントリで最後に残った非マルチキャスト ルータ ポートでないかぎり、スイッチはIGMP Leaveを抑制します(ルータに送信されません)。ポートがエントリで最後の非マルチキャスト ルータ ポートだった場合は、IGMP Leaveはマルチキャスト ルータ ポートに転送され、MACグループ転送エントリが削除されます。

IGMP Leaveを受信したルータは、複数のIGMPグループ特定クエリを送信します。クエリへの応答としてJoinメッセージが届かず、そのインターフェイス経由で接続されたダウンストリーム ルータがない場合、ルータはマルチキャスト ルーティング テーブルで、そのIPマルチキャスト グループ エントリに対応するOILからインターフェイスを削除します。

IGMP高速脱退処理

IGMPスヌーピング高速脱退処理を使用すると、スイッチ プロセッサは最初にMACベースの汎用クエリをポートに送らなくても、転送テーブル エントリのポート リストからインターフェイスを削除できます。ポートにIGMP Leaveが届くと、そのポートはマルチキャスト転送エントリからただちに削除されます(またはエントリ全体が削除されます)。

IGMP高速ブロック処理

IGMPバージョン3は、高速ブロック処理をサポートしています。スイッチ上で高速ブロック処理をイネーブルにすると、スイッチはポートに接続したホストからBlock(ブロック)またはExclude(除外)メッセージを受け取ると、ただちにそのポートへのマルチキャスト パケットの転送を中止します。


) 各ポートに複数のホストが接続している場合は、高速脱退処理機能は使用しないでください。各ポートに複数のホストが接続しているときに高速脱退をイネーブルにすると、一部のホストが削除されることがあります。高速脱退は、IGMPバージョン2を搭載したホストでだけサポートされています。


GMRPの機能

GMRPは、IGMPスヌーピングと同様、制約付きマルチキャスト フラッディング機能を提供するGeneric Attribute Registration Protocol(GARP)アプリケーションです。GMRPおよびGARPは、IEEEによって定義された標準プロトコルです。プロトコル動作の詳細は、802.1pを参照してください。

GMRPソフトウェア コンポーネントは、スイッチとホストの両方で稼働します(GMRPホスト ソフトウェアは別途必要です)。IPマルチキャスト環境では、ホスト上でIGMPとGMRPを組み合わせて使用する必要があります。ホストのGMRPソフトウェアで、ホストのレイヤ3 IGMP制御パケットのレイヤ2 GMRPバージョンを生成するためです。スイッチはホストから、レイヤ2 GMRPトラフィックとレイヤ3 IGMPトラフィックの両方を受信します。スイッチはルータにレイヤ3 IGMP制御パケットを転送し、受信したGMRPトラフィックを使用して、ホストのVLAN内のマルチキャストをレイヤ2で制限します。

ホストがIPマルチキャスト グループに加入する場合、ホストからIGMP Joinを送信します。その結果、GMRP Joinが生成されます。スイッチは、GMRP Joinメッセージを受信すると、Joinの受信に使用したポートを該当するマルチキャスト グループに追加します。スイッチは、このGMRP JoinをVLAN内の他のすべてのホストに伝播します。通常、そのうちの1つがマルチキャスト送信元です。送信元からグループにマルチキャストを行う場合、スイッチはグループへのJoinメッセージを受信したポートに限定してマルチキャストを転送します。

スイッチは定期的にGMRPクエリを送信します。ホストはマルチキャスト グループにとどまる場合、そのクエリに応答し、スイッチは何も実行しません。マルチキャスト グループにとどまる予定がないホストは、Leaveメッセージを送信するか、またはスイッチからの定期クエリを無視することができます。Leaveメッセージを受信したスイッチ、または leaveall タイマーが満了するまでの間にホストから応答を受信しなかったスイッチは、そのホストをマルチキャスト グループから削除します。


) ルーティング環境でGMRPを使用するには、ルータを接続するすべてのポート上でGMRP forwardallオプションをイネーブルにする必要があります(スイッチ ポート上のGMRP forward-allオプションのイネーブル化を参照)。


RGMPの機能

RGMPを使用しなかった場合、すべてのマルチキャスト ルータがスイッチに入ってきたすべてのマルチキャスト データ トラフィックを受信することになります。RGMPを利用すると、マルチキャスト ルータは、そのルータにマルチキャスト トラフィックのダウンストリーム レシーバーがない場合に、マルチキャスト トラフィックを受信しないことを要求できます。Catalyst 6500シリーズ スイッチは、RGMPをサポートしています。RGMPを使用すると、受信ルータとして設定したルータだけにマルチキャスト データ トラフィックが転送されるので、ネットワークの輻輳が軽減されます。


) RGMPを使用するには、スイッチ上でIGMPスヌーピングを、ルータ上でPIMをイネーブルにする必要があります。現在サポートされているのは、PIM sparse(疎)モードだけです。


ネットワーク上のすべてのルータがRGMP対応でなければなりません。RGMP対応ルータは、スイッチにRGMP Helloメッセージを定期的に送信します。RGMP Helloメッセージはスイッチに対して、ルータからスイッチにRGMP Joinも送信された場合に限り、そのルータにマルチキャスト データを送信するように指示します。RGMP Joinが送信されると、ルータはマルチキャスト データを受信できるようになります。RGMPデータを受信できるようにルータを設定する方法については、「RGMP関連のCLIコマンド」を参照してください。

マルチキャスト データの受信を中止する場合、ルータからスイッチへ、RGMP Leaveメッセージを送信する必要があります。ルータ上でRGMPをディセーブルにするには、ルータからスイッチへ、RGMP Byeメッセージを送信しなければなりません。

表43-1 に、RGMPメッセージ タイプの概要を示します。

 

表43-1 RGMPメッセージ タイプ

説明
アクション

Hello

ルータ上でRGMPがイネーブルになっている場合、スイッチがルータにマルチキャスト データ トラフィックを送信するのは、グループに対してRGMP Joinが送信された場合に限られます。

Bye

ルータ上でRGMPがディセーブルになっている場合、スイッチはルータにすべてのマルチキャスト データ トラフィックを送信します。

Join

マルチキャストMACアドレス宛のマルチキャスト データ トラフィックが、レイヤ3グループ アドレスGからルータへ送信されます。これらのパケットは、RGMPパケットのGroup AddressフィールドにグループGが指定されています。

Leave

グループG宛のマルチキャスト データ トラフィックは、ルータに送信されません。これらのパケットは、RGMPパケットのGroup AddressフィールドにグループGが指定されています。

マルチキャスト トラフィックの抑制

ギガビット イーサネット ポートでは、マルチキャスト トラフィックに使用する帯域幅の範囲を制限できます。ギガビット イーサネット ポート上でマルチキャスト トラフィックに使用する帯域幅全体に対する割合を指定するには、set port broadcastコマンドを入力します。

RPF失敗トラフィックのレート制限

複数のルータが同じLANセグメントに接続する冗長構成では、送信元から発信インターフェイスのレシーバーにマルチキャスト トラフィックを転送するルータは1つだけです。この種のトポロジーでは、Protocol Independent Multicast Designated Forwarder(PIM-DF)だけが共通VLANのデータを転送し、非PIM-DFは転送されたマルチキャスト トラフィックを受信します。冗長ルータ(非PIM-DF)はこのトラフィックを廃棄する必要があります。誤ったインターフェイスに着信しており、Reverse Path Forwarding(RPF)チェックに失敗するためです。RPFチェックに失敗するトラフィックを非RPFトラフィックといいます。

マルチキャスト プロトコル仕様に従って、ルータはPIMアサート メカニズムが正しく機能するように非RPFパケットを受信する必要があるので、すべての非RPFパケットをハードウェア内で廃棄することはできません。

PFC3Aでは、非RPFパケットのレート制限のハードウェア サポートが強化されています。非RPFパケットの受信では、マッチするエントリがまだ存在しない場合、PFC3Aは非RPFエントリ(送信元、グループ、および入力インターフェイス情報を含む)をNetFlowテーブル内に作成したあと、着信VLANの非RPFパケットをブリッジングし、MSFC3に送ります。マッチするNetFlowエントリをすでに持つ非RPFパケットは、着信VLANでブリッジングされるだけで、MSFC3には送信されません。

NetFlowテーブル内の非RPFエントリは定期的に期限切れになり、非RPFパケットがMSFC3にリークしてPIMアサート メカニズムが正しく機能するようにします。

RPF失敗のレート制限はデフォルトでイネーブルです。

直接接続サブネット インストールのイネーブル化

PIM sparseモードでは、インターフェイスのDesignated Router(DR;指定ルータ)である第1ホップ ルータは、PIMレジスタ メッセージ内に送信元トラフィックをカプセル化し、Rendezvous Point(RP;ランデブー ポイント)にユニキャストすることが必要な場合があります。グループの新しい発信元がルーティング テーブル内で学習されないように、(*,G)フローは完全にハードウェア スイッチング フローのままである必要があります。ハードウェアForwarding Information Base(FIB;転送情報ベース)に組み込まれている(サブネット/マスク、224/4)エントリにより、(*,G)フローが完全にハードウェア スイッチング フローのままであることも、新しい直接接続発信元を完全に学習することもできます。直接接続サブネットのインストールは、デフォルトでグローバルにイネーブルです。PIM対応インターフェイスごとに1つずつ(サブネット/マスク、224/4)がインストールされます。

FIBエントリを表示するには、show mls ip multicast connectedコマンドを入力します。

直接接続サブネットのインストールをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

直接接続サブネットのインストールをイネーブルにします。

Router(config) # mls ip multicast connected

次に、直接接続サブネットのインストールをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# mls ip multicast connected
Router(config)#

IGMPクエリアの概要

IGMPクエリアを使用すると、PIMおよびIGMPが設定されていないVLAN内でIGMPスヌーピングを行うことができます。マルチキャスト トラフィックはルーティングが不要なためです。


) マルチキャスト ルータのないVLANでIGMPスヌーピングを正しく機能させるには、IGMPクエリア機能をイネーブルにする必要があります。


VLANにIGMPクエリア機能を設定すると、スイッチは125秒間隔でIGMP汎用クエリ メッセージを送信し、他のスイッチからの汎用クエリ メッセージを待ち受けます。スイッチが汎用クエリを受信すると、クエリ送信元の選定が開始されます。スイッチ間でのクエリ送信元選定は、IPアドレスまたはMACアドレスのどちらかに基づいて行われます。着信クエリで、送信元IPアドレスがゼロ以外の場合、IPアドレスに基づいて選定が行われ、送信元IPアドレスの小さいスイッチがクエリ送信元になります。着信クエリで、送信元IPアドレスがゼロの場合は、送信元MACアドレスに基づいて選定が行われ、送信元MACアドレスの小さいスイッチが選定されてクエリ送信元になります。クエリ送信元に選定されなかったスイッチは、「他のクエリ送信元インターバル」タイマーを維持します。このタイマーが満了すると、そのスイッチはクエリ送信元として自己選定します。

IGMPクエリア機能をイネーブルにする手順については、「IGMPクエリア機能のイネーブル化」を参照してください。

スイッチ上でのIGMPスヌーピングの設定

IGMPスヌーピングにより、スイッチでIGMPパケットを確認し、パケットの内容に基づいて転送先を決定することができます。


) IGMPスヌーピングがイネーブルの場合、Quality of Service(QoS;サービス品質)はIGMPトラフィックをサポートしません。


ここでは、IGMPスヌーピングを設定する手順について説明します。

「IGMPスヌーピングのデフォルト設定」

「IGMPスヌーピングの設定時の注意事項」

「IGMPスヌーピングのイネーブル化」

「IGMPフラッディングのイネーブル化」

「IGMPスヌーピング モードの指定」

「IGMP Leaveクエリ タイプの指定」

「IGMP高速脱退処理のイネーブル化」

「IGMPバージョン3スヌーピングのイネーブル化」

「IGMPバージョン3高速ブロック処理のイネーブル化」

「IGMPレート制限のイネーブル化」

「IGMPクエリア機能のイネーブル化」

「マルチキャスト ルータ情報の表示」

「マルチキャスト グループ情報の表示」

「IGMPスヌーピング統計情報の表示」

「IGMP高速脱退処理のディセーブル化」

「IGMPスヌーピングのディセーブル化」

IGMPスヌーピングのデフォルト設定

表43-2 に、IGMPスヌーピングのデフォルト設定を示します。


) IGMPスヌーピングは、7.xおよび8.xリリース トレインのすべてのスーパバイザ エンジン ソフトウェア リリースにおいて、デフォルトでイネーブルです。また、5.xリリース トレインのRelease 5.5(9)以降のソフトウェア リリースおよび6.xリリース トレインのRelease 6.3(1)以降のソフトウェア リリースにおいて、デフォルトでイネーブルです。


 

表43-2 IGMPスヌーピングのデフォルト設定

機能
デフォルト値

IGMPスヌーピング

イネーブル

マルチキャスト ルータ

設定なし

IGMPスヌーピングの設定時の注意事項

ここではIGMPスヌーピング設定時の注意事項について説明します。

IGMPバージョン3スヌーピングでは、プロキシ レポートのサポートはありません。IGMPバージョン2スヌーピングでは、最初のJoinと最後のLeaveだけがルータに転送されます。ルータによって開始されたGroup Specific(GS)クエリの場合、少なくとも1つのポートがグループに存在していれば、スイッチはレポートで応答します。IGMPバージョン3スヌーピングでは、すべてのレポートはルータに転送され、GSおよびGroup and Source-Specific(GSS)クエリはVLANにフラッディングされ、メンバーシップを更新します。

IGMPバージョン3スヌーピングが機能するには、少なくとも1台のバージョン3ルータがVLANになければなりません。

IGMPバージョン2スヌーピングとは異なり、IGMPバージョン3スヌーピングでは、再起動のあとも保持される永続的なエントリは追加できません。

IGMPバージョン2スヌーピング レポートはキャプチャされ、スーパバイザ エンジンに送信されます。IGMPバージョン3スヌーピング レポートは、アドレス224.0.0.22に送信されます。この範囲ではスヌーピングがサポートされていないため、レポートはフラッディング以外にスーパバイザ エンジン用にキャプチャされます。

このリリースのIGMPバージョン3スヌーピングでは、RGMP、SPAN、およびRSPANの相互作用はイネーブルになっていません。

IGMPクエリアは、IGMPバージョン2スヌーピングとだけ相互作用します。IGMPバージョン3スヌーピングをイネーブルにする前に、IGMPクエリアをディセーブルにする必要があります。

IGMPスヌーピングのイネーブル化


) GMRPがイネーブルの場合は、IGMPスヌーピングをイネーブルにできません。


IGMPスヌーピングをイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

IGMPスヌーピングをイネーブルにします。

set igmp enable

ステップ 2

IGMPスヌーピングがイネーブルに設定されていることを確認します。

show igmp statistics [ vlan ]

次に、IGMPスヌーピングをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set igmp enable
IGMP Snooping is enabled.
Console> (enable) show igmp statistics
IGMP enabled
 
IGMP statistics for vlan 1:
Transmit:
General Queries: 0
Group Specific Queries: 0
Reports: 0
Leaves: 0
 
Receive:
General Queries: 1056
Group Specific Queries: 0
Group and Source Specific Queries: 2
Reports: 60379
Leaves: 0
Total Valid pkts: 63552
Total Invalid pkts: 0
Other pkts: 2115
MAC-Based General Queries: 0
Failures to add GDA to EARL: 0
Topology Notifications: 0
IGMP packets dropped: 0
IGMP Leave msgs in the list: 0
IGMP V3 IS_IN messages: 13
IGMP V3 IS_EX messages: 5
IGMP V3 TO_IN messages: 0
IGMP V3 TO_EX messages: 1
IGMP V3 ALLOW messages: 0
IGMP V3 BLOCK messages: 1
Console> (enable)
 

IGMPフラッディングのイネーブル化

IGMPフラッディングがディセーブルの場合、送信元トラフィックがVLANでフラッディングすることはなく、ルータ ポートにのみ送信されます。IGMPフラッディングはデフォルトでイネーブルです。

IGMPフラッディングをイネーブルまたはディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

IGMPフラッディングをイネーブルまたはディセーブルにします。

set igmp flooding { enable | disable }

ステップ 2

IGMPフラッディング ステートを表示します。

show igmp flooding

次に、IGMPフラッディングをイネーブルおよびディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set igmp flooding enable
IGMP Flooding enabled (default)
Console> (enable) set igmp flooding disable
IGMP Flooding disabled
Console> (enable)
Console> (enable) show igmp flooding
Mcast flooding disabled
Console> (enable)

IGMPスヌーピング モードの指定

IGMPスヌーピングは、IGMP-onlyモードまたはIGMP-CGMPモードで動作します。スイッチは、ネットワーク上に存在するトラフィックに応じて、動的にIGMP-onlyモードまたはIGMP-CGMPモードのいずれかを選択します。IGMP-onlyモードは、CGMPデバイスがまったく存在しないネットワークで使用します。IGMP-CGMPモードは、IGMPデバイスとCGMPデバイスの両方が存在するネットワークで使用します。autoモードは、モードの動的スイッチングを無効にします。

IGMPスヌーピング モードを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

IGMPスヌーピング モードを指定します。

set igmp mode { igmp-only | igmp-cgmp | auto }

ステップ 2

IGMPスヌーピング モードを表示します。

show igmp mode

次に、IGMPモードをIGMP-onlyに指定し、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set igmp mode igmp-only
IGMP mode set to igmp-only
Console> (enable) show igmp mode
IGMP Mode: igmp-only
IGMP Operational Mode: igmp-only
IGMP Address Aliasing Mode: normal
Console> (enable)

IGMP Leaveクエリ タイプの指定

ポートがLeaveメッセージをホストから受信する場合、IGMP Leaveクエリ タイプを使用するように指定できます。MACベースの汎用クエリを指定した場合、Leaveクエリが正確なGDAについて送信され、そのGDAを使用するグループに少なくとも1つのメンバーシップを持つバージョン1または2のホストが応答します。汎用クエリを指定すると、すべてのグループのすべてのバージョン1および2のホストからのレポートが登録されます。Autoモードを指定することもできます。Autoモードを指定した場合、ネットワーク内にバージョン1のホストが存在しなければ、グループ固有クエリが送信され、バージョン1のホストが存在すれば汎用クエリが送信されます。グループ固有クエリは、ネットワーク コンバージェンスを高速化します。

デフォルトでは、ポートがLeaveメッセージを受信するとMACベースの汎用クエリが送信されます。

Leaveクエリ タイプを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

IGMP Leaveクエリ タイプを指定します。

set igmp leave-query-type auto-mode | general-query | mac-gen-query

ステップ 2

IGMP Leaveクエリ タイプを表示します。

show igmp leave-query-type

次に、IGMP Leaveクエリ タイプをグループ固有クエリに設定する例を示します。

Console> (enable) set igmp leave-query-type auto-mode
IGMP Leave Query Type set to auto-mode
Console> (enable) show igmp leave-query-type
IGMP Leave Query Type : Group-Specific Query
Console> (enable)

IGMP高速脱退処理のイネーブル化

IGMP高速脱退処理をイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ上でIGMP高速脱退処理をイネーブルにします。

set igmp fastleave enable

ステップ 2

IGMP高速脱退処理がイネーブルに設定されていることを確認します。

show multicast protocols status

次に、IGMP高速脱退処理をイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set igmp fastleave enable
IGMP fastleave set to enable.
Warning:Can cause disconnectivity if there are more than one host joining the
same group per access port.
console> (enable) show multicast protocols status
IGMP disabled
IGMP fastleave enabled
IGMP V3 processing disabled
IGMP V3 fastblock feature disabled
RGMP enabled
GMRP disabled
Console> (enable)

IGMPバージョン3スヌーピングのイネーブル化

IGMPバージョン3スヌーピングをイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

IGMPバージョン3スヌーピングをイネーブルにします。

set igmp v3-processing enable

ステップ 2

IGMPバージョン3スヌーピング情報を表示します。

show multicast v3-group
show multicast router

次に、IGMPスヌーピングをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set igmp v3-processing enable
IGMP V3 processing enabled
Console> (enable) show multicast v3-group
Displaying V3 group information for all vlans
---------------------------------------------
(G,C): (227.1.1.1,2), V3 state: INC
V1/V2 Compatibility mode: none (V3)
Include list: 2.2.2.6, Src timer 125 sec, Ports: 6/29 15/1
2.2.2.5, Src timer 125 sec, Ports: 6/29 15/1
Exclude list: NULL
 
(G,C): (227.1.1.1,60), V3 state: INC
V1/V2 Compatibility mode: none (V3)
Include list: 2.2.2.7, Src timer 115 sec, Ports: 13/30 15/1
2.2.2.5, Src timer 115 sec, Ports: 13/30 15/1
2.2.2.8, Src timer 115 sec, Ports: 13/30 15/1
Exclude list: NULL
 
Console> (enable) show multicast v3-group 2 227.1.1.1
----IGMP V3 information----
(G,C): (227.1.1.1,2), V3 state: INC
V1/V2 Compatibility mode: none (V3)
Include list: 2.2.2.6, Src timer 125 sec, Ports: 6/29 15/1
2.2.2.5, Src timer 125 sec, Ports: 6/29 15/1
Exclude list: NULL
 
Console> (enable) show multicast v3-group
Displaying V3 group information for all vlans
---------------------------------------------
(G,C): (227.1.1.1,2), V3 state: EX
V1/V2 Compatibility mode: none (V3) Group timer: 125 sec
Include list: NULL
Exclude list: 2.2.2.6, Excluded Ports: 6/29
2.2.2.5, Excluded Ports: 6/29
 
Console> (enable) show multicast router
Port Vlan
-------------- ----------------
15/1 $ 2,60
 
Total Number of Entries = 1
'*' - Configured
'+' - RGMP-capable
'#' - Channeled Port
'$' - IGMP-V3 Router
Console> (enable)

IGMPバージョン3高速ブロック処理のイネーブル化

IGMPバージョン3高速ブロック処理をイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

IGMP高速ブロック処理をイネーブルします。

set igmp fastblock enable

ステップ 2

IGMP高速ブロック処理がイネーブルに設定されていることを確認します。

show multicast protocols status

次に、IGMP高速ブロック処理をイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set igmp fastblock enable
IGMP V3 fastblock enabled
 
Console> (enable) show multicast protocols status
IGMP enabled
IGMP fastleave disabled
IGMP V3 processing enabled
IGMP V3 fastblock feature enabled
RGMP disabled
GMRP disabled
Console> (enable)

IGMPレート制限のイネーブル化

マルチキャスト パケットのレート制限を行うには、 set multicast ratelimit コマンドを入力します。マルチキャスト パケットのレート制限は、デフォルトでディセーブルで、デフォルトのレート制限は秒あたり0パケットです。

マルチキャスト レート制限をイネーブルにしてレート制限を指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

マルチキャスト レート制限をイネーブルにしてレート制限を指定します。

set multicast ratelimit { disable | enable }

set multicast ratelimit rate rate

ステップ 2

マルチキャスト レート制限情報を表示します。

show multicast ratelimit-info

次に、マルチキャスト レート制限をイネーブルにしてレート制限を指定する例を示します。

Console> (enable) set multicast ratelimit enable
Enabling Multicast Ratelimiting
Set a non-zero threshold rate to operationally enable multicast ratelimiting
Console> (enable) set multicast ratelimit rate 1000
Multicast ratelimit watermark rate is set to 1000 pps
Console> (enable) show multicast ratelimit-info
Multicast ratelimiting enabled
Ratelimit threshold rate: 1000 pps
VLAN RateLimited-Since Ratelimited-for(seconds)
---- ------------------ ----------------------
Console> (enable)

IGMPクエリア機能のイネーブル化

IGMPクエリア機能を入力すると、PIMおよびIGMPが設定されていないVLAN内でIGMPスヌーピングをサポートできます。マルチキャスト トラフィックはルーティングが不要なためです。


) VLAN内のすべてのスイッチに対してIGMPクエリアをイネーブルに設定することができます。1台のスイッチがクエリアとして選定されます。


VLAN内でIGMPクエリア機能をイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業のいずれかを行います。

 

作業
コマンド

特定のVLANまたはすべてのVLAN上でIGMPクエリア機能をイネーブルにします。

set igmp querier { disable | enable } vlan

スイッチが汎用クエリを送信する間隔を指定します。デフォルトは125秒です。

set igmp querier vlan qi val

汎用クエリが送信されない場合に、クエリ送信元として自己選定するまでにスイッチが待機する時間の長さを指定します。デフォルトは300秒です。

set igmp querier vlan oqi val

IGMPクエリアのIPアドレスを指定します。IPアドレスを指定しない場合、デフォルトのIPアドレスは、0.0.0.0です。

set igmp querier address ip_address vlan

IGMPクエリア情報を表示します。

show igmp querier information

次に、IGMPクエリア機能をイネーブルにし、クエリア情報を表示する例を示します。

Console> (enable) set igmp querier enable 4001
IGMP querier is enabled for VLAN(s) 4001
Console> (enable) set igmp querier 4001 qi 130
QI for VLAN(s) 4001 set to 130 second(s)
Console> (enable) set igmp querier address 40.1.1.1 4001
Querier Address for vlan 4001 set to 40.1.1.1
Console> (enable) show igmp querier information
VLAN Querier Address Querier State Query Tx Count QI (sec) OQI (sec)
---- --------------- --------------------- -------------- -------- --------
4001 40.1.1.1 QUERIER 0 130 300
Console> (enable)

マルチキャスト ルータ情報の表示

IGMPスヌーピングをイネーブルにすると、スイッチは、マルチキャスト ルータの接続先ポートを自動的に学習します。

動的に学習されたマルチキャスト ルータ情報を表示するには、イネーブル モードで次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

動的に学習されたマルチキャスト ルータ ポートおよび手動で設定されたマルチキャスト ルータ ポートの情報を表示します。

show multicast router [ mod/port ] [ vlan_id ]

IGMPスヌーピングを使用して動的に学習されたマルチキャスト ルータ ポートの情報だけを表示します。

show multicast router igmp [ mod/port ] [ vlan_id ]

次に、すべてのマルチキャスト ルータ ポートについて情報を表示する例を示します(ポート2/1のマルチキャスト ルータの横にあるアスタリスク[*]は、そのエントリが手動で設定されたことを示しています)。

Console> (enable) show multicast router
Port Vlan
-------------- ----------------
2/1 * @ 99
2/2 @ 201
16/1 + @ 10,200-201
 
Total Number of Entries = 3
'*' - Configured
'+' - RGMP-capable
'#' - Channeled Port
'$' - IGMP-V3 Router
'@' - IGMP-Querier Router
Console> (enable)
 

次に、IGMPにより動的に学習されたマルチキャスト ルータ ポートだけを表示する例を示します。

Console> (enable) show multicast router igmp
IGMP enabled
 
Port Vlan
--------- ----------------
1/1 1
2/1 2,99,255
 
Total Number of Entries = 2
'*' - Configured
'*' - Configured
'+' - RGMP-capable
'#' - Channeled Port
'$' - IGMP-V3 Router
'@' - IGMP-Querier Router
Console> (enable)
 

マルチキャスト グループ情報の表示

マルチキャスト グループ情報を表示するには、イネーブル モードで次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

マルチキャスト グループについての情報を表示します。

show multicast group [ mac_addr ] [ vlan_id ]

IGMPにより動的に学習されたマルチキャスト グループの情報だけを表示します。

show multicast group igmp [ mac_addr ] [ vlan_id ]

各VLANに含まれるマルチキャスト アドレス(グループ)の総数を表示します。

show multicast group count [ vlan_id ]

各VLANで、IGMPによって動的に学習されたマルチキャスト アドレス(グループ)の総数を表示します。

show multicast group count igmp [ vlan_id ]

次に、スイッチ上のすべてのマルチキャスト グループについて、情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show multicast group
IGMP enabled
 
VLAN Dest MAC/Route Des Destination Ports or VCs / [Protocol Type]
---- ------------------ ----------------------------------------------------
1 01-00-11-22-33-44* 2/6-12
1 01-11-22-33-44-55* 2/6-12
1 01-22-33-44-55-66* 2/6-12
1 01-33-44-55-66-77* 2/6-12
 
Total Number of Entries = 4
Console> (enable)

IGMPスヌーピング統計情報の表示

スイッチ上のIGMPスヌーピング統計情報を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IGMPスヌーピング統計情報を表示します。

show igmp statistics [ vlan_id ]

次に、IGMPスヌーピング統計情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show igmp statistics
IGMP enabled
 
IGMP statistics for vlan 1:
Transmit:
General Queries: 0
Group Specific Queries: 0
Reports: 0
Leaves: 0
 
Receive:
General Queries: 10
Group Specific Queries: 0
Group and Source Specific Queries: 0
Reports: 0
Leaves: 0
Total Valid pkts: 20
Total Invalid pkts: 0
Other pkts: 5
MAC-Based General Queries: 0
Failures to add GDA to EARL: 0
Topology Notifications: 0
IGMP packets dropped: 0
IGMP Leave msgs in the list: 0
IGMP V3 IS_IN messages: 0
IGMP V3 IS_EX messages: 0
IGMP V3 TO_IN messages: 0
IGMP V3 TO_EX messages: 0
IGMP V3 ALLOW messages: 0
IGMP V3 BLOCK messages: 0
Console> (enable)

IGMP高速脱退処理のディセーブル化

IGMP高速脱退処理をディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IGMP高速脱退処理をディセーブルにします。

set igmp fastleave disable

次に、IGMP高速脱退処理をディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set igmp fastleave disable
IGMP fastleave set to disable.
Console> (enable)

IGMPスヌーピングのディセーブル化

IGMPスヌーピングをディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IGMPスヌーピングをディセーブルにします。

set igmp disable

次に、IGMPスヌーピングをディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set igmp disable
IGMP feature for IP multicast disabled
Console> (enable)

スイッチ上でのGMRPの設定

ここでは、GMRPを設定する方法について説明します。

「GMRPのソフトウェア要件」

「GMRPのデフォルト設定」

「GMRPのグローバルなイネーブル化」

「スイッチ ポート単位でのGMRPのイネーブル化」

「スイッチ ポート単位でのGMRPのディセーブル化」

「スイッチ ポート上のGMRP forward-allオプションのイネーブル化」

「スイッチ ポート上のGMRP forward-allオプションのディセーブル化」

「GMRP登録の設定」

「GARPタイマーの設定」

「GMRP統計情報の表示」

「GMRP統計情報の消去」

「スイッチ上でのGMRPのグローバルなディセーブル化」


) GMRP動作の概要については、「GMRPの機能」を参照してください。


GMRPのソフトウェア要件

GMRPを使用するには、Release 5.2以降のスーパバイザ エンジン ソフトウェア リリースが必要です。

GMRPのデフォルト設定

表43-3 に、GMRPのデフォルト設定を示します。

 

表43-3 GMRPのデフォルト設定

機能
デフォルト値

GMRPイネーブル ステート

ディセーブル

GMRPポート別イネーブル ステート

ディセーブル

GMRP forward-all(すべて転送)

すべてのポート上でディセーブル

GMRP登録

すべてのポート上で標準

GARP/GMRPタイマー

Join時間:200ミリ秒

Leave時間:600ミリ秒

Leaveall時間:10,000ミリ秒

GMRPのグローバルなイネーブル化


) IGMPスヌーピングがイネーブルの場合は、GMRPをイネーブルにできません。


GMRPをグローバルにイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

GMRPをグローバルにイネーブルにします。

set gmrp enable

ステップ 2

設定を確認します。

show gmrp configuration

次に、GMRPをグローバルにイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set gmrp enable
GMRP enabled.
Console> (enable) show gmrp configuration
Global GMRP Configuration:
GMRP Feature is currently enabled on this switch.
GMRP Timers (milliseconds):
Join = 200
Leave = 600
LeaveAll = 10000
Port based GMRP Configuration:
Port GMRP Status Registration ForwardAll
-------------------------------------------- ----------- ------------ ----------
1/1-2,3/1,6/1-48,7/1-24 Enabled Normal Disabled
Console> (enable)

スイッチ ポート単位でのGMRPのイネーブル化


) GMRPがグローバルにイネーブル化されているかどうかに関係なく、ポート単位でGMRPの設定を変更できます。ただし、GMRPをグローバルにイネーブルにするまで、GMRPは個々のポート上で機能しません。GMRPのグローバルな設定については、「GMRPのグローバルなイネーブル化」を参照してください。


スイッチ ポート単位でGMRPをイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ ポート単位でGMRPをイネーブルにします。

set port gmrp enable mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show gmrp configuration

次に、ポート6/12上でGMRPをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set port gmrp enable 6/12
GMRP enabled on port 6/12.
Console> (enable) show gmrp configuration
Global GMRP Configuration:
GMRP Feature is currently enabled on this switch.
GMRP Timers (milliseconds):
Join = 200
Leave = 600
LeaveAll = 10000
Port based GMRP Configuration:
Port GMRP Status Registration ForwardAll
-------------------------------------------- ----------- ------------ ----------
1/1-2,3/1,6/1-9,6/12,6/15-48,7/1-24 Enabled Normal Disabled
6/10-11,6/13-14 Disabled Normal Disabled
Console> (enable)

スイッチ ポート単位でのGMRPのディセーブル化


) GMRPがグローバルにイネーブル化されているかどうかに関係なく、ポート単位でGMRPの設定を変更できます。ただし、GMRPをグローバルにイネーブルにするまで、GMRPは個々のポート上で機能しません。GMRPのグローバルな設定については、「GMRPのグローバルなイネーブル化」を参照してください。


スイッチ ポート単位でGMRPをディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ ポート単位でGMRPをディセーブルにします。

set port gmrp disable mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show gmrp configuration

次に、ポート6/10~14上でGMRPをディセーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set port gmrp disable 6/10-14
GMRP disabled on ports 6/10-14.
Console> (enable) show gmrp configuration
Global GMRP Configuration:
GMRP Feature is currently enabled on this switch.
GMRP Timers (milliseconds):
Join = 200
Leave = 600
LeaveAll = 10000
Port based GMRP Configuration:
Port GMRP Status Registration ForwardAll
-------------------------------------------- ----------- ------------ ----------
1/1-2,3/1,6/1-9,6/15-48,7/1-24 Enabled Normal Disabled
6/10-14 Disabled Normal Disabled
Console> (enable)

スイッチ ポート上のGMRP forward-allオプションのイネーブル化

ポート上でGMRP forward-allオプションをイネーブルにすると、スイッチで登録されているすべてのマルチキャスト トラフィックのコピーがそのポートに転送されます。マルチキャストを受信しなければならないルータに接続されているすべてのポート上で、forward-allオプションをイネーブルにしてください(ルータはGMRPをサポートしていないので、GMRP Joinメッセージを送信できません)。forward-allオプションを使用して、ネットワーク アナライザまたはプローブが接続されたポートに、すべての登録マルチキャスト トラフィックを転送することもできます。

スイッチ ポート上でGMRP forward-allオプションをイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

スイッチ ポート上でGMRP forward-allオプションをイネーブルにします。

set gmrp fwdall enable mod/port

次に、ポート1/1上でGMRP forward-allオプションをイネーブルにする例を示します。

Console> (enable) set gmrp fwdall enable 1/1
GMRP Forward All groups option enabled on port 1/1.
Console> (enable)

スイッチ ポート上のGMRP forward-allオプションのディセーブル化

スイッチ ポート上でGMRP forward-allオプションをディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

スイッチ ポート上でGMRP forward-allオプションをディセーブルにします。

set gmrp fwdall disable mod/port

次に、ポート1/1上でGMRP forward-allオプションをディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set gmrp fwdall disable 1/1
GMRP Forward All groups option disabled on port 1/1.
Console> (enable)

GMRP登録の設定

ここでは、スイッチ ポート上でGMRP登録モードを設定する手順について説明します。

「normal(標準)登録の設定」

「fixed(固定)登録の設定」

「forbidden(禁止)登録の設定」

normal(標準)登録の設定

normal 登録モードでスイッチ ポートを設定すると、そのポート上で動的なGMRPマルチキャストの登録および登録解除ができるようになります。すべてのスイッチ ポート上でnormalモードがデフォルトの設定です。

スイッチ ポート上でnormal登録モードを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ ポート上でnormal登録を設定します。

set gmrp registration normal mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show gmrp configuration

次に、ポート2/10上でnormal登録を設定する例を示します。

Console> (enable) set gmrp registration normal 2/10
GMRP Registration is set normal on port 2/10.
Console> (enable)

fixed(固定)登録の設定

fixed 登録モードでスイッチ ポートを設定すると、その時点ですべてのポート上で登録されているマルチキャスト グループが、すべてそのポート上で登録されます。ただし、それ以後、他のポートで登録または登録解除が行われても無視されます。fixed登録モードのスイッチ ポートは引き続き、そのポート固有のマルチキャスト グループを登録します。そのポートのマルチキャスト グループの登録を解除するには、ポートを normal 登録モードに戻す必要があります。

スイッチ ポート上でfixed登録モードを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ ポート上でfixed登録を設定します。

set gmrp registration fixed mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show gmrp configuration

次に、ポート2/10上でfixed登録を設定し、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set gmrp registration fixed 2/10
GMRP Registration is set fixed on port 2/10.
Console> (enable) show gmrp configuration
Global GMRP Configuration:
GMRP Feature is currently enabled on this switch.
GMRP Timers (milliseconds):
Join = 200
Leave = 600
LeaveAll = 10000
Port based GMRP Configuration:
GMRP-Status Registration ForwardAll Port(s)
----------- ------------ ---------- --------------------------------------------
Enabled Normal Disabled 1/1-4
2/1-9,2/11-48
3/1-24
5/1
Enabled Fixed Disabled 2/10
Console> (enable)

forbidden(禁止)登録の設定

forbidden 登録モードでスイッチ ポートを設定すると、すべてのGMRPマルチキャストを登録解除し、そのポート上での以降のGMRPマルチキャスト登録を防止することができます。

スイッチ ポート上でforbidden登録モードを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ ポート上でforbidden登録を設定します。

set gmrp registration forbidden mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show gmrp configuration

次に、ポート2/10上でforbidden登録を設定し、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set gmrp registration forbidden 2/10
GMRP Registration is set forbidden on port 2/10.
Console> (enable) show gmrp configuration
Global GMRP Configuration:
GMRP Feature is currently enabled on this switch.
GMRP Timers (milliseconds):
Join = 200
Leave = 600
LeaveAll = 10000
Port based GMRP Configuration:
GMRP-Status Registration ForwardAll Port(s)
----------- ------------ ---------- --------------------------------------------
Enabled Normal Disabled 1/1-4
2/1-9,2/11-48
3/1-24
5/1
Enabled Forbidden Disabled 2/10
Console> (enable)

GARPタイマーの設定


set gmrp timerおよびshow gmrp timerコマンドは、set garp timerおよびshow garp timerコマンドのエイリアスです。必要に応じてこれらのエイリアスを使用できます。



) GARPタイマーの値を変更すると、GMRPだけではなく、スイッチ上で実行しているすべてのGARPアプリケーションに影響を及ぼします(たとえば、GVRPは同じタイマーを使用します)。



) GMRP Leaveallメッセージを送信するポートのみが、以前にGMRP Joinメッセージを受信しています。


デフォルトのGARPタイマー値は、スイッチ上で変更できます。

タイマー値を設定する場合には、 leave の値を join の値の3倍以上にしなければなりません( leave >= join ×3)。また、 leaveall の値は、 leave の値より大きくなければなりません( leaveall > leave )。スイッチに登録する属性が多いほど、 leave 値と join 値の差を広げて設定する必要があります。

多数のマルチキャスト グループが登録された状況で、スイッチのパフォーマンスをさらに向上させるには、タイマー値を秒単位まで増やします。

このルールから外れたタイマー値を設定しようとすると、エラーが返されます。たとえば、 leave タイマーを600ミリ秒に設定し、 join タイマーを350ミリ秒に設定しようとすると、エラーになります。この場合、 leave タイマーを1050ミリ秒以上に設定してから、 join タイマーを350ミリ秒に設定してください。


注意 レイヤ2で接続されたすべての装置に同じGARPタイマー値を設定してください。レイヤ2で接続された装置間でGARPタイマーが異なっていると、GARPアプリケーション(たとえば、GMRPおよびGVRP)が正常に動作しません。

GARPタイマーの値を設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

GARPタイマーの値を設定します。

set garp timer { join | leave | leaveall } timer_value

ステップ 2

設定を確認します。

show garp timer

次に、GARPタイマーを設定し、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set garp timer leaveall 12000
GMRP/GARP leaveAll timer value is set to 12000 milliseconds.
Console> (enable) set garp timer leave 650
GMRP/GARP leave timer value is set to 650 milliseconds.
Console> (enable) set garp timer join 300
GMRP/GARP join timer value is set to 300 milliseconds.
Console> (enable) show garp timer
Timer Timer Value (milliseconds)
-------- --------------------------
Join 300
Leave 650
LeaveAll 12000
Console> (enable)

GMRP統計情報の表示

スイッチ上のGMRP統計情報を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

GMRP統計情報を表示します。

show gmrp statistics [ vlan_id ]

次に、VLAN 23のGMRP統計情報を表示する例を示します。

Console> show gmrp statistics 23
GMRP Statistics for vlan <23>:
Total valid GMRP Packets Received:500
Join Empties:200
Join INs:250
Leaves:10
Leave Alls:35
Empties:5
Fwd Alls:0
Fwd Unregistered:0
Total valid GMRP Packets Transmitted:600
Join Empties:200
Join INs:150
Leaves:45
Leave Alls:200
Empties:5
Fwd Alls:0
Fwd Unregistered:0
Total valid GMRP Packets Received:0
Total GMRP packets dropped:0
Total GMRP Registrations Failed:0
Console>

GMRP統計情報の消去

スイッチ上のGMRP統計情報を消去するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

GMRP統計情報を消去します。

clear gmrp statistics { vlan_id | all }

次に、すべてのVLANについて、GMRP統計情報を消去する例を示します。

Console> (enable) clear gmrp statistics all
Console> (enable)

スイッチ上でのGMRPのグローバルなディセーブル化

スイッチ上でGMRPをグローバルにディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

スイッチ上でGMRPをグローバルにディセーブルにします。

set gmrp disable

次に、スイッチ上でGMRPをグローバルにディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set gmrp disable
GMRP disabled.
Console> (enable)

スイッチ上でのマルチキャスト ルータ ポートおよびグループ エントリの設定

ここでは、マルチキャスト ルータ ポートを手動で指定し、マルチキャスト グループ エントリを設定する手順について説明します。

「マルチキャスト ルータ ポートの指定」

「マルチキャスト グループの設定」

「マルチキャスト ルータ ポートの消去」

「マルチキャスト グループ エントリの消去」

マルチキャスト ルータ ポートの指定

IGMPスヌーピングをイネーブルにすると、スイッチは、マルチキャスト ルータの接続先ポートを自動的に学習します。ただし、マルチキャスト ルータ ポートを手動で指定することもできます。

マルチキャスト ルータ ポートを手動で指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

マルチキャスト ルータ ポートを手動で指定します。

set multicast router mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show multicast router [ igmp | rgmp ] [ mod/port ] [ vlan_id ]

次に、マルチキャスト ルータ ポートを手動で指定し、設定を確認する例を示します(ポート2/2のマルチキャスト ルータの横にあるアスタリスク[*]は、このエントリが手動で設定されたことを示しています)。

Console> (enable) set multicast router 2/2
Port 2/2 added to multicast router port list.
console> (enable) show multicast router
Port Vlan
-------------- ----------------
2/2 * 50
8/48 @ 10
16/1 @ 200-201
 
Total Number of Entries = 3
'*' - Configured
'+' - RGMP-capable
'#' - Channeled Port
'$' - IGMP-V3 Router
'@' - IGMP-Querier Router
Console> (enable)

マルチキャスト グループの設定

マルチキャスト グループを手動で設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。


) Release 7.1(1)以降のソフトウェア リリースでは、レイヤ2マルチキャスト エントリの最大数は15488です。


 

作業
コマンド

ステップ 1

CAM(連想メモリ)テーブルに1つまたは複数のマルチキャストMACアドレスを追加します。

set cam { static | permanent } multicast_mac mod/port [ vlan ]

ステップ 2

マルチキャスト グループの設定を確認します。

show multicast group [ mac_addr ] [ vlan_id ]

次に、マルチキャスト グループを手動で設定し、設定を確認する例を示します(アスタリスク[*]は、このエントリが手動で設定されたことを示しています)。

Console> (enable) set cam static 01-00-11-22-33-44 2/6-12
Static multicast entry added to CAM table.
Console> (enable) set cam static 01-11-22-33-44-55 2/6-12
Static multicast entry added to CAM table.
Console> (enable) set cam static 01-22-33-44-55-66 2/6-12
Static multicast entry added to CAM table.
Console> (enable) set cam static 01-33-44-55-66-77 2/6-12
Static multicast entry added to CAM table.
Console> (enable) show multicast group
IGMP disabled
 
VLAN Dest MAC/Route Des Destination Ports or VCs / [Protocol Type]
---- ------------------ ----------------------------------------------------
1 01-00-11-22-33-44* 2/6-12
1 01-11-22-33-44-55* 2/6-12
1 01-22-33-44-55-66* 2/6-12
1 01-33-44-55-66-77* 2/6-12
 
Total Number of Entries = 4
Console> (enable)

マルチキャスト ルータ ポートの消去

手動で設定したマルチキャスト ルータ ポートを消去するには、イネーブル モードで次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

手動で設定したマルチキャスト ルータ ポートを指定して消去します。

clear multicast router mod/port

手動で設定したマルチキャスト ルータ ポートをすべて消去します。

clear multicast router all

次に、手動で設定したマルチキャスト ルータ ポートを消去する例を示します。

Console> (enable) clear multicast router 2/12
Port 2/12 cleared from multicast router port list.
Console> (enable)

マルチキャスト グループ エントリの消去

手動で設定したマルチキャスト グループ エントリをCAMテーブルから消去するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

CAMテーブルからマルチキャスト グループ エントリを消去します。

clear cam mac_addr [ vlan ]

次に、CAMテーブルからマルチキャスト グループ エントリを消去する例を示します。

Console> (enable) clear cam 01-11-22-33-44-55 1
CAM entry cleared.
Console> (enable)

RGMPの機能

RGMPは、関心のないマルチキャスト ルータだけに接続しているポートを介してスイッチからマルチキャスト トラフィックが送信されることを抑制します。Catalyst 6500シリーズ スイッチは、RGMPをサポートしています。RGMPを使用すると、受信ルータとして設定したルータだけにマルチキャスト データ トラフィックが転送されるので、ネットワークの輻輳が軽減されます。


) RGMPを使用するには、スイッチ上でIGMPスヌーピングをイネーブルにする必要があります。IGMPスヌーピングは、ホストが接続されているスイッチ ポートからのマルチキャスト トラフィック送信を抑制します。IGMPスヌーピングは、1つまたは複数のマルチキャスト ルータが接続されているポートからのトラフィックは抑制しません。



) RGMPを動作させるすべてのルータおよびスイッチ上で、PIMをイネーブルにする必要があります。現在サポートされているのは、PIM sparseモードだけです。


ネットワーク上のすべてのルータがRGMP対応でなければなりません。RGMP対応ルータは、スイッチにRGMP Helloメッセージを定期的に送信します。RGMP Helloメッセージはスイッチに対して、ルータからスイッチにRGMP Joinメッセージも送信された場合に限り、そのルータにマルチキャスト データを送信するように指示します。RGMP Joinメッセージが送信されると、ルータはマルチキャスト データを受信できるようになります。RGMPデータを受信できるようにルータを設定する方法については、「RGMP関連のCLIコマンド」を参照してください。

マルチキャスト データの受信を中止する場合、ルータからスイッチへ、RGMP Leaveメッセージを送信する必要があります。ルータ上でRGMPをディセーブルにするには、ルータからスイッチへ、RGMP Byeメッセージを送信しなければなりません。

表43-4 に、RGMPパケット タイプの概要を示します。

 

表43-4 RGMPパケット タイプ

説明
アクション

Hello

ルータ上でRGMPがイネーブルになっている場合、スイッチがルータにマルチキャスト データ トラフィックを送信するのは、グループに対してRGMP Joinが送信された場合に限られます。

Bye

ルータ上でRGMPがディセーブルになっている場合、スイッチはルータにすべてのマルチキャスト データ トラフィックを送信します。

Join

マルチキャストMACアドレス宛のマルチキャスト データ トラフィックが、レイヤ3グループ アドレスGからルータへ送信されます。これらのパケットは、RGMPパケットのGroup AddressフィールドにグループGが指定されています。

Leave

グループG宛のマルチキャスト データ トラフィックは、ルータに送信されません。これらのパケットは、RGMPパケットのGroup AddressフィールドにグループGが指定されています。

RGMPを使用する場合の制限事項は、次のとおりです。

sparse(疎)モードに限定 ― RGMPがサポートしているのはPIM sparseモードだけです。RGMPは、PIM dense(密)モードをサポートしていません。ただし、RGMPでは、2つのAutoRPグループのdenseモードがサポートされています。これらのグループへのトラフィックは抑制されず、すべてのルータ ポートにフラッディングされます。そのため、PIM sparse-denseモードを設定する必要があります。AutoRPグループ以外のグループをdenseモードに設定すると、これらのトラフィックは、RGMP対応ルータ ポートからは正しく転送されません。

RGMPを使用してマルチキャスト トラフィックを効率的に抑制するには、RGMP対応ルータを、RGMP対応スイッチ上の個別ポートに接続してください。

RGMPは、RGMP対応ルータを検出したポートからのトラフィック送信を抑制するだけです。ポート上でRGMP非対応ルータが検出されると、そのポートはすべてのマルチキャスト トラフィックを受信します。

RGMPは、ネットワーク上の直接接続された送信元をサポートしていません。直接接続された送信元のトラフィックは、RGMPまたはPIMが適用されずにネットワーク上に送信されます。RGMP対応ルータは、RGMPを介したそのグループからの受信をあらかじめ要求していないかぎり、このトラフィックを受信しません。この制約は、ホストおよびルータのマルチキャスト トラフィック送信機能( ping コマンドや mtrace コマンドなど、およびUDPTNなどのマルチキャスト トラフィックを送信するマルチキャスト アプリケーション)に適用されます。

RGMPは、ネットワーク内の直接接続されたレシーバーをサポートしています。これらのレシーバーへのトラフィックは、IGMPスヌーピングによって抑制されます。または、レシーバーがルータの場合、PIMおよびRGMPによって抑制されます。ルータ上でRGMPがイネーブルになっている場合、ネットワーク上のCGMPはサポートされません。ルータ インターフェイス上でイネーブルにできるのは、RGMPまたはCGMPのどちらか一方だけです。インターフェイス上でRGMPをイネーブルにすると、CGMPは自動的にディセーブルになります。逆の場合も同じです。

RGMPの次の特性は、IGMPスヌーピングと同じです。

RGMPは、送信元のIPアドレスではなく、マルチキャスト グループに基づいてトラフィックを抑制します。

ネットワークのスパニング ツリー トポロジーが変更された場合、CGMPと同様に、ステートは反映されません。

RGMPは、RGMP制御ネットワークでPIMv2 Bootstrap Router(BSR)を使用できるマルチキャスト グループ224.0.0.x(x = 0~255)のトラフィックは抑制しません。

シスコ製スイッチのRGMPは、IPマルチキャスト アドレス上ではなく、MACアドレス上に適用されます。1つのMACアドレスに複数のIPマルチキャスト アドレスをマッピングできるので(RFC 1112を参照)、RGMPは1つのMACアドレスにマッピングされた複数のIPマルチキャスト グループを識別しません。

スイッチのトラフィック抑制機能は、CAMテーブルの容量により制限されます。

スイッチ上でのRGMPの設定

ここでは、RGMPの設定コマンドについて説明します。

「スーパバイザ エンジン上でのRGMPの設定」

「MSFC上でのRGMPの設定」

RGMPのデフォルト設定

RGMPはディセーブルがデフォルトの設定です。

RGMPのイネーブル化およびディセーブル化


) RGMPをイネーブルにするには、IGMPスヌーピングがイネーブルに設定されている必要があります。


RGMPをイネーブルまたはディセーブルにするには、イネーブル モードで次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

RGMPをイネーブルにします。

set rgmp enable

RGMPをディセーブルにします。

set rgmp disable

次に、RGMPをイネーブルにする例を示します。

Console> (enable) set rgmp enable
RGMP enabled.
Console> (enable)
 

次に、RGMPをディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set rgmp disable
RGMP disabled.
Console> (enable)

RGMPグループ情報の表示

次のコマンドを使用して、1つまたは複数のRGMP対応ルータによって加えられたマルチキャスト グループをすべて表示し、さらに、1つまたは複数のRGMP対応ルータによって加えられたマルチキャスト グループの数を表示します。

RGMPグループ情報を表示するには、イネーブル モードで次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

1つまたは複数のRGMP対応ルータによって加えられたマルチキャスト グループをすべて表示します。

show rgmp group [ mac_addr ] [ vlan_id ]

1つまたは複数のRGMP対応ルータによって加えられたマルチキャスト グループの数を表示します。

show rgmp group count [ vlan_id ]

次に、RGMPグループ情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show rgmp group
Vlan Dest MAC/Route Des RGMP Joined Router Ports
---------------------------------------------------------------------------------------
1 01-00-5e-00-01-28 5/1,5/15
1 01-00-5e-01-01-01 5/1
2 01-00-5e-27-23-70* 3/1, 5/1
Total Number of Entries = 3
‘*’ - Configured
Console> (enable)
 
Console> (enable) show rgmp group count 1
Total Number of Entries = 2

RGMP VLAN統計情報の表示

指定されたVLANのRGMP統計情報を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

指定されたVLANのRGMP統計情報を表示します。

show rgmp statistics [ vlan ]

次に、指定されたVLANについてRGMP統計情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show rgmp statistics 23
RGMP enabled
RGMP Statistics for vlan <23>:
Receive:
Valid pkts: 20
Hellos: 10
Joins: 5
Leaves: 5
Byes: 0
Discarded: 0
Transmit:
Total Pkts: 10
Failures: 0
Hellos: 10
Joins: 0
Leaves: 0
Byes: 0
Console> (enable)

RGMP対応ルータ ポートの表示

次のコマンドを使用すると、検出されたRGMP対応ルータ ポートが表示されます。ポートの前にある[+]が、RGMP対応ルータであることを示しています。

RGMP対応ルータ ポートを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

RGMP対応ルータ ポートを表示します。

show multicast router [ igmp | rgmp ] [ mod/port ] [ vlan_id ]

次に、RGMP対応ルータに接続しているポートを表示する例を示します。

Console> (enable) show multicast router
Port Vlan
-------------- ----------------
2/2 + @ 40
8/48 @ 10
16/1 + @ 200-201
 
Total Number of Entries = 3
'*' - Configured
'+' - RGMP-capable
'#' - Channeled Port
'$' - IGMP-V3 Router
'@' - IGMP-Querier Router
Console> (enable)
 

次に、RGMP対応ルータ ポートのみを表示する例を示します。

Console> (enable) show multicast router rgmp
Port Vlan
-------------- ----------------
2/2 + @ 40
16/1 + @ 200
 
Total Number of Entries = 2
'*' - Configured
'+' - RGMP-capable
'#' - Channeled Port
'$' - IGMP-V3 Router
'@' - IGMP-Querier Router
Console> (enable)

RGMP統計情報の消去

次のコマンドを使用すると、保存されているRGMP統計情報が消去されます。

RGMP統計情報を消去するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

RGMP統計情報を消去します。

clear rgmp statistics

次に、RGMP統計情報を消去する例を示します。

Console> (enable) clear rgmp statistics
RGMP statistics cleared.
Console> (enable)

RGMP関連のCLIコマンド

このコマンドは、ルータからのRGMP関連コマンドをイネーブルまたはディセーブルにします。

RGMPをイネーブルまたはディセーブルにするには、コンフィギュレーション モードで次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

RGMPをイネーブルにします。

Router(config)# ip rgmp

RGMPをディセーブルにします。

Router(config)# no ip rgmp

このコマンドは、RGMPデバッギングをイネーブルまたはディセーブルにします。

RGMPデバッギングをイネーブルまたはディセーブルにするには、イネーブル モードで次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

RGMPデバッギングをイネーブルにします。

Router# debug ip rgmp [ group-name | group - address ]

RGMPデバッギングをディセーブルにします。

Router# no debug ip rgmp [ group-name | group - address ]

MSFC上でのRGMPの設定

MSFC上のVLANインターフェイス上でRGMPを設定するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

VLANインターフェイス コンフィギュレーション モードにアクセスします。

Router(config)# interface vlan vlan_ID

ステップ 2

RGMPをイネーブルにします。

Router(config-if)# ip rgmp

debug ip rgmp コマンドを使用して、MSFC上のRGMPをモニタできます。

マルチキャスト プロトコル ステータスの表示

次のコマンドを使用すると、スイッチ上のレイヤ2マルチキャスト プロトコルのステータス(イネーブルまたはディセーブル)が表示されます。

マルチキャスト プロトコル ステータスを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

マルチキャスト プロトコル ステータスを表示します。

show multicast protocols status

次に、マルチキャスト プロトコル ステータスを表示する例を示します。

Console> (enable) show multicast protocols status
IGMP enabled
IGMP fastleave disabled
IGMP V3 processing disabled
IGMP V3 fastblock feature disabled
RGMP disabled
GMRP disabled
Console> (enable)

双方向PIMの機能

Supervisor Engine 720では、双方向PIMグループのハードウェア フォワーディングをサポートしています。双方向PIMグループをサポートするために、Supervisor Engine 720ではDesignated Forwarder(DF)モードという新しいモードを実装しています。DFは、双方向PIMグループのセグメントとの間でパケットを転送するために選定されたルータです。DFモードでは、スーパバイザ エンジンがRPFインターフェイスおよびDFインターフェイスからのパケットを受け入れます。

スーパバイザ エンジンが双方向PIMグループを転送している際、RPFインターフェイスは常に(*,G)エントリの出力インターフェイス リストに含まれていて、DFインターフェイスはIGPM/PIM Joinに応じて含まれています。

RPへのルートが使用できなくなった場合、グループはdenseモードに変わります。RPへのRPFリンクが使用できなくなる場合、双方向フローがハードウェアFIBから削除されます。

スイッチ上での双方向PIMの設定

ここでは、双方向PIMの設定方法と、双方向PIM設定情報および統計情報の表示方法について説明します。

「双方向PIMの設定」

「双方向PIMのグローバルなイネーブル化およびディセーブル化」

「双方向PIMグループのRPの設定」

「双方向PIMスキャン間隔の設定」

「双方向PIM情報の表示」

双方向PIMの設定

双方向PIMを設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 双方向PIMをグローバルにイネーブルにします。

ステップ 2 双方向グループ用のRPを設定します。


 

これらの手順については、次で詳しく説明します。

双方向PIMのグローバルなイネーブル化およびディセーブル化

双方向PIMをイネーブルまたはディセーブルにするには、次の手順を実行します。

 

作業
コマンド

スイッチ上で双方向PIMをグローバルにイネーブルにします。

Router(config)# ip pim bidir-enable

スイッチ上で双方向PIMをグローバルにディセーブルにします。

Router(config)# [ no ] ip pim bidir-enable

次に、スイッチ上で双方向PIMをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# ip pim bidir-enable
Router(config)#
 

次に、スイッチ上で双方向PIMをディセーブルにする例を示します。

Router(config)# no ip pim bidir-enable
Router(config)#
 

双方向PIMグループのRPの設定


) 双方向RPに対するグループ マッピングのトラフィック フローは、4つだけハードウェアで切り換えられます。残りのグループへのトラフィックはソフトウェアで転送されます。


双方向グループ用のRPをスタティックに設定するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

グループのRPのIPアドレスをスタティックに設定します。overrideキーワードを設定する場合、スタティックRPを使用します。

Router(config)# ip pim rp-adress ip_address access-list [override ]

ステップ 2

アクセス リストを設定します。

Router(config)# access-list access-list permit | deny ip_address

ステップ 3

ルータがRPとして機能するグループを設定するために自動RPを使用するようにシステムを設定します。

Router(config)# ip pim send-rp-announce type number scope ttl-value [group-list access-list] [interval seconds] [bidir]

ステップ 4

標準IPアクセス リストを設定します。

Router(config)# ip access-list standard access-list-name permit | deny ip_address

ステップ 5

MLS IPマルチキャストをイネーブルにします。

Router(config)# mls ip multicast

次に、双方向グループに対するスタティックRPを設定する例を示します。

Router(config)# ip pim rp-address 10.0.0.1 10 bidir override
Router(config)# access-list 10 permit 224.1.0.0 0.0.255.255
Router(config)# ip pim send-rp-announce Loopback0 scope 16 group-list c21-rp-list-0 bidir
Router(config)# ip access-list standard c21-rp-list-0 permit 230.31.31.1 0.0.255.255

双方向PIMスキャン間隔の設定

双方向PIM RP RPFスキャンの間隔を指定できます。

双方向RP RPFスキャン間隔を設定するには、次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

双方向RP RPFスキャン間隔を設定します。 有効な範囲は1~1000秒です。デフォルトは10秒です。

Router(config)# mls ip multicast bidir gm-scan-interval interval

デフォルトに戻します。

Router(config)# no mls ip multicast bidir gm-scan-interval

次に、双方向RP RPFスキャン間隔を設定する例を示します。

Router(config)# mls ip multicast bidir gm-scan-interval 30
Router(config)#
 

次に、デフォルトの双方向RP RPFスキャン間隔に戻す例を示します。

Router(config)# no mls ip multicast bidir gm-scan-interval
Router(config)#

双方向PIM情報の表示

双方向PIM情報を表示するには、次の手順を実行します。

 

作業
コマンド

PIMグループとRPとのマッピングを表示し、使用中の学習RPを表示します。

Router# show ip pim rp mapping [in-use]

PIMグループとアクティブRPとのマッピングを表示します。

Router# show mls ip multicast rp-mapping [ rp-address ]

RPマッピング キャッシュ内のグループおよびマスク範囲に基づいて情報を表示します。

Router# show mls ip multicast rp-mapping gm-cache

RPマッピング キャッシュ内のDFリストに基づいて情報を表示します。

Router# show mls ip multicast rp-mapping df-cache

双方向PIM情報を表示します。

Router# show mls ip multicast bidir

マルチキャスト ルーティング テーブルに関する情報を表示します。

Router# show ip mroute

次に、PIMグループとRPとのマッピングに関する情報を表示する例を示します。

Router# show ip pim rp mapping
PIM Group-to-RP Mappings
This system is an RP (Auto-RP)
This system is an RP-mapping agent
Group(s) 230.31.0.0/16
RP 60.0.0.60 (?), v2v1, bidir
Info source:60.0.0.60 (?), elected via Auto-RP
Uptime:00:03:47, expires:00:02:11
RP 50.0.0.50 (?), v2v1, bidir
Info source:50.0.0.50 (?), via Auto-RP
Uptime:00:03:04, expires:00:02:55
RP 40.0.0.40 (?), v2v1, bidir
Info source:40.0.0.40 (?), via Auto-RP
Uptime:00:04:19, expires:00:02:38
 

次に、双方向PIMに関連したIPマルチキャスト ルーティング テーブル内の情報を表示する例を示します。

Router# show ip mroute bidirectional
(*, 225.1.3.0), 00:00:02/00:02:57, RP 3.3.3.3, flags:BC
Bidir-Upstream:GigabitEthernet2/1, RPF nbr 10.53.1.7, RPF-MFD
Outgoing interface list:
GigabitEthernet2/1, Bidir-Upstream/Sparse-Dense, 00:00:02/00:00:00,H
Vlan30, Forward/Sparse-Dense, 00:00:02/00:02:57, H
 
(*, 225.1.2.0), 00:00:04/00:02:55, RP 3.3.3.3, flags:BC
Bidir-Upstream:GigabitEthernet2/1, RPF nbr 10.53.1.7, RPF-MFD
Outgoing interface list:
GigabitEthernet2/1, Bidir-Upstream/Sparse-Dense, 00:00:04/00:00:00,H
Vlan30, Forward/Sparse-Dense, 00:00:04/00:02:55, H
 
(*, 225.1.4.1), 00:00:00/00:02:59, RP 3.3.3.3, flags:BC
Bidir-Upstream:GigabitEthernet2/1, RPF nbr 10.53.1.7, RPF-MFD
Outgoing interface list:
GigabitEthernet2/1, Bidir-Upstream/Sparse-Dense, 00:00:00/00:00:00,H
Vlan30, Forward/Sparse-Dense, 00:00:00/00:02:59, H
 

次に、特定のマルチキャスト ルートに関連する情報を表示する例を示します。

Router# show ip mroute 239.1.1.2 4.4.4.4
IP Multicast Routing Table
Flags:D - Dense, S - Sparse, B - Bidir Group, s - SSM Group, C - Connected,
L - Local, P - Pruned, R - RP-bit set, F - Register flag,
T - SPT-bit set, J - Join SPT, M - MSDP created entry,
X - Proxy Join Timer Running, A - Candidate for MSDP Advertisement,
U - URD, I - Received Source Specific Host Report, Z - Multicast Tunnel
Y - Joined MDT-data group, y - Sending to MDT-data group
Outgoing interface flags:H - Hardware switched
Timers:Uptime/Expires
Interface state:Interface, Next-Hop or VCD, State/Mode
 
(4.4.4.4, 239.1.1.2), 1d02h/00:03:20, flags:FTZ
Incoming interface:Loopback0, RPF nbr 0.0.0.0, Partial-SC
Outgoing interface list:
Vlan10, Forward/Sparse-Dense, 1d02h/00:02:39 (ttl-threshold 5)
 

次に、特定のマルチキャスト グループ アドレスのエントリを表示する例を示します。

Router# show mls ip multicast group 230.31.31.1
Multicast hardware switched flows:
(*, 230.31.31.1) Incoming interface:Vlan611, Packets switched:1778
Hardware switched outgoing interfaces:Vlan131 Vlan151 Vlan415 Gi4/16 Vlan611
RPF-MFD installed
 

次に、PIMグループとアクティブなRPとのマッピングに関する情報を表示する例を示します。

Router# show mls ip multicast rp-mapping
State:H - Hardware Switched, I - Install Pending, D - Delete Pending, Z - Zombie
 
RP Address State RPF DF-count GM-count
60.0.0.60 H Vl611 4 1
 

次に、RPマッピング キャッシュ内のグループおよびマスク範囲に基づいた情報を表示する例を示します。

Router# show mls ip multicast rp-mapping gm-cache
State:H - Hardware Switched, I - Install Pending, D - Delete Pending,
Z - Zombie
 
RP Address State Group Mask State Packet/Byte-count
60.0.0.60 H 230.31.0.0 255.255.0.0 H 100/6400
 

次に、特定のMLS IPマルチキャスト グループについての情報を表示する例を示します。

Router# show mls ip multicast rp-mapping df-cache
State:H - Hardware Switched, I - Install Pending, D - Delete Pending, Z - Zombie
 
RP Address State DF State
60.0.0.60 H Vl131 H
60.0.0.60 H Vl151 H
60.0.0.60 H Vl415 H
60.0.0.60 H Gi4/16 H