Catalyst 6500 シリーズ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Software Release 8.4
UDLDの設定
UDLDの設定
発行日;2012/01/09 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

UDLDの設定

UDLDの機能

UDLDのデフォルト設定

スイッチ上でのUDLDの設定

UDLDのグローバルなイネーブル化

ポート単位でのUDLDのイネーブル化

ポート単位でのUDLDのディセーブル化

UDLDのグローバルなディセーブル化

UDLDメッセージ インターバルの指定

UDLDアグレッシブ モードのイネーブル化

UDLDの設定の表示

UDLDの設定

この章では、Catalyst 6500シリーズ スイッチ上でUniDirectional Link Detection(UDLD;単一方向リンク検出)プロトコルを設定する方法について説明します。


) この章で使用しているコマンドの完全な構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Command Reference』を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「UDLDの機能」

「UDLDのデフォルト設定」

「スイッチ上でのUDLDの設定」

UDLDの機能

UDLDプロトコルにより、光ファイバまたは銅(たとえば、カテゴリ5のケーブルなど)イーサネット ケーブルを使用して接続された装置で、ケーブルの物理構成をモニタし、単一方向のリンクの存在を検出することができます。単一方向リンクが検出されると、UDLDが関係のあるポートをシャットダウンし、ユーザに通知します。単一方向リンクは、スパニングツリー トポロジー ループをはじめ、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

UDLDは、レイヤ1メカニズムとともに作用し、リンクの物理的ステータスを判別するレイヤ2プロトコルです。レイヤ1では、物理的シグナリングおよび障害検出は、自動ネゴシエーションによって処理されます。UDLDは、ネイバの識別情報の検知、不正に接続されたポートのシャットダウンなど、自動ネゴシエーションでは実行不可能な処理を実行します。自動ネゴシエーションとUDLDの両方をイネーブルにすると、レイヤ1とレイヤ2の検知機能が協調して作用し、物理的および論理的な単一方向接続、および他のプロトコルの不正な動作を防止します。

リンク上でローカル装置が送信したトラフィックをネイバが受信するにもかかわらず、ネイバから送信されたトラフィックをローカル装置が受信しない場合に、単一方向リンクが発生します。対になっているファイバ ストランドのどちらかの接続が切れた場合、自動ネゴシエーションがアクティブであるかぎり、そのリンクは存続できません。この場合、論理リンクは不確定であり、UDLDは何の措置も行いません。レイヤ1の観点から両方のファイバが正常に稼働していれば、レイヤ2のUDLDはそれらのファイバが正しく接続しているかどうか、トラフィックが正しいネイバ間で双方向に流れているかどうかを判別します。自動ネゴシエーションはレイヤ1のメカニズムであるため、このチェックは自動ネゴシエーションでは不可能です。

スイッチは、近接装置のUDLDがイネーブルのポートに、UDLDメッセージ(パケット)を定期的に送信します。このメッセージが一定時間内に送信元にエコー バックされ、特定の確認応答(エコー)が欠落している場合には、そのリンクは単一方向リンクとしてフラグ付けされ、ポートがシャットダウンされます。プロトコルが単一方向リンクを正しく識別して使用を禁止できるようにするには、リンクの両端の装置でUDLDをサポートしている必要があります。


) Release 5.4(3)以降のスーパバイザ エンジン ソフトウェア リリースでは、UDLDメッセージのインターバルを指定できます。旧リリースでは、メッセージ インターバルは60秒に固定されていました。メッセージ インターバルが設定可能になったため、UDLDがリンク障害に対して迅速に反応します。



) デフォルトでは、UDLDは銅ポート上ではローカルにディセーブルに設定されています。この種のメディアは、アクセス ポートに使用されることが多いので、メディアに不要な制御トラフィックを送信しないようにするためです。


図30-1に、単一方向リンク条件の例を示します。スイッチBは、ポート上でスイッチAから正しくトラフィックを受信します。しかし、スイッチAは、光ファイバ ポート上でスイッチBからのトラフィックを受信しません。UDLDによって問題が検出され、ポートがディセーブルにされます。

図30-1 単一方向リンク

 

UDLDのデフォルト設定

表30-1 に、UDLDのデフォルト設定を示します。

 

表30-1 UDLDのデフォルト設定

機能
デフォルト値

UDLDグローバル イネーブル ステート

グローバルにディセーブル

UDLDポート別イネーブル ステート(光ファイバ メディア)

すべてのイーサネット光ファイバ ポート上でイネーブル

UDLDポート別イネーブル ステート(ツイストペア[銅]メディア)

すべてのイーサネット10/100および1000BASE-TXポート上でディセーブル

UDLDメッセージ インターバル

15秒

UDLDアグレッシブ モード

ディセーブル

スイッチ上でのUDLDの設定

ここでは、UDLDを設定する手順について説明します。

「UDLDのグローバルなイネーブル化」

「ポート単位でのUDLDのイネーブル化」

「ポート単位でのUDLDのディセーブル化」

「UDLDのグローバルなディセーブル化」

「UDLDメッセージ インターバルの指定」

「UDLDアグレッシブ モードのイネーブル化」

「UDLDの設定の表示」

UDLDのグローバルなイネーブル化

スイッチ上でUDLDをグローバルにイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ上でUDLDをグローバルにイネーブルにします。

set udld enable

ステップ 2

設定を確認します。

show udld

次に、UDLDをグローバルにイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set udld enable
UDLD enabled globally
Console> (enable) show udld
UDLD : enabled
Console> (enable)

ポート単位でのUDLDのイネーブル化

個々のポート上でUDLDをイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

特定のポート上でUDLDをイネーブルにします。

set udld enable mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show udld port [ mod [ / port ]]

次に、ポート4/1上でUDLDをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Console> (enable) set udld enable 4/1
UDLD enabled on port 4/1
Console> (enable) show udld port 4/1
UDLD : enabled
Message Interval: 15 seconds
Port Admin Status Aggressive Mode Link State
-------- ------------ --------------- ---------
4/1 enabled disabled bidirectional
Console> (enable)

ポート単位でのUDLDのディセーブル化

個々のポート上でUDLDをディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

特定のポート上でUDLDをディセーブルにします。

set udld disable mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show udld port [ mod [ / port ]]

次に、ポート4/1上でUDLDをディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set udld disable 4/1
UDLD disabled on port 4/1.
Console> (enable)

UDLDのグローバルなディセーブル化

スイッチ上でUDLDをグローバルにディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

スイッチ上でUDLDをグローバルにディセーブルにします。

set udld disable

ステップ 2

設定を確認します。

show udld

次に、スイッチ上でUDLDをグローバルにディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set udld disable
UDLD disabled globally
Console> (enable)

UDLDメッセージ インターバルの指定

UDLDのメッセージ インターバルを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

UDLDメッセージ インターバルを指定します。

set udld interval interval

ステップ 2

設定を確認します。

show udld

次に、スイッチ上でUDLDメッセージ インターバルを指定する例を示します。

Console> (enable) set udld interval 20
UDLD message interval set to 20 seconds
Console> (enable)
 

次に、スイッチ上でUDLDメッセージ インターバルを確認する例を示します。

Console> (enable) show udld
UDLD : enabled
Message Interval : 20 seconds
Console> (enable)

UDLDアグレッシブ モードのイネーブル化

Release 5.4(3)以降のソフトウェア リリースでは、UDLDアグレッシブ モードがあります。UDLDアグレッシブ モードは、デフォルトではディセーブルに設定されています。このモードは、Release 5.4(3)以降のソフトウェア リリースが稼働しているシスコ製スイッチ間のポイントツーポイント リンクに限って使用してください。アグレッシブ モードをイネーブルに設定した場合、双方向リンク上のポートがUDLDパケットを受信しなくなったとき、UDLDはネイバとの接続を再確立しようとします。この試行に8回失敗すると、ポートはerrdisableステートになります。

スパニングツリー ループを防止するため、デフォルトである15秒インターバルを使用する通常のUDLDにより、(デフォルトのスパニングツリー パラメータを使用している場合)ブロッキング ポートがフォワーディング ステートに移行する前に、速やかに単一方向リンクをシャットダウンすることができます。

UDLDアグレッシブ モードは、次のような場合に利点をもたらします。

リンクの一方の側でポート スタック(TxおよびRx)を使用している場合

リンクの一方の側がダウンしているにもかかわらず、もう一方の側がアップしたままの場合

こういった状況では、UDLDアグレッシブ モードにより、リンク上のポートの1つがerrdisableになり、トラフィックの廃棄を中止します。アグレッシブ モードをディセーブルに設定しても、1つのポートが双方向にトラフィックを流すことはできないので、スパニングツリー ループに起因するブロードキャスト ストームの危険性はありません。

UDLDアグレッシブ モードをイネーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

UDLDアグレッシブ モードをイネーブルにします。

set udld aggressive-mode enable mod/port

ステップ 2

設定を確認します。

show udld

次に、スイッチ上でUDLDアグレッシブ モードをイネーブルにする例を示します。

Console> (enable) set udld aggressive-mode enable 4/1
Aggressive UDLD enabled on port 4/1.
Console> (enable)
 

次に、スイッチ上でUDLDアグレッシブ モードがイネーブルであることを確認する例を示します。

Console> (enable) show udld port 4/1
UDLD : enabled
Message Interval: 30 seconds
Port Admin Status Aggressive Mode Link State
-------- ------------ --------------- ---------
4/1 enabled Enabled bidirectional
Console> (enable)

UDLDの設定の表示

UDLDイネーブル ステートを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

UDLDイネーブル ステートを表示します。

show udld

次に、UDLDイネーブル ステートを表示する例を示します。

Console> (enable) show udld
UDLD : enabled
Message Interval : 15 seconds
Console> (enable)
 

モジュールまたはポートの、UDLDの設定を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

モジュールまたはポートのUDLDの設定を表示します。

show udld port [ mod ] [ mod/port ]

次に、モジュール4のポートについて、UDLDの設定を表示する例を示します。

Console> (enable) show udld port 4
UDLD : enabled
Message Interval: 15 seconds
Port Admin Status Aggressive Mode Link State
-------- ------------ --------------- ---------
4/1 enabled disabled bidirectional
4/2 enabled disabled bidirectional
4/3 enabled disabled undetermined
4/4 enabled disabled bidirectional
 
.
.
 
Console> (enable)
 

表30-2 に、 show udld コマンドの出力に含まれるフィールドを説明します。

 

表30-2 show udldコマンドの出力フィールド

フィールド
説明

UDLD

UDLDがイネーブルまたはディセーブルのどちらに設定されているかを示すステータス

Message Interval

メッセージ インターバル(秒数)

Port

モジュールおよびポート番号

Admin Status

管理ステータスがイネーブルまたはディセーブルのどちらに設定されているかを示すステータス

Aggressive Mode

アグレッシブ モードがイネーブルまたはディセーブルのどちらに設定されているかを示すステータス

Link State

リンクのステータス ― undetermined(検出中またはネイバのUDLDがディセーブルにされている)、not applicable(UDLDおよびローカル ポートの両方または一方が手動でディセーブルにされている)、shutdown(単一方向リンクが検出され、ポートがerrdisableにされた)、bidirectional(双方向リンクが検出され、ポートが双方向で正常に機能している)