Catalyst 6500 シリーズ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Software Release 8.4
MLSの設定
MLSの設定
発行日;2012/01/09 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

MLSの設定

レイヤ3スイッチングの機能概要

レイヤ3スイッチド パケットの書き換え

IPユニキャストの書き換え

IPXユニキャストの書き換え

IPマルチキャストの書き換え

MLSの概要

MLSフローの概要

MLSキャッシュの概要

フロー マスクの概要

マルチキャスト フローの部分的スイッチングおよび完全スイッチング

MLSの例

MLSのデフォルト設定

設定時の注意事項および制限事項

IP MLS

MTUサイズ

IP MLSをイネーブルにしてIPルーティング コマンドを使用する場合の制限事項

IP MMLS

IP MMLSスーパバイザ エンジンの注意事項および制限事項

IP MMLS MSFC設定に関する制限事項

サポートされていないIP MMLS機能

IPX MLS

IPX MLSと他の機能との相互作用

IPX MLSおよびMTUサイズ

MLSの設定

MSFC上でのユニキャストMLSの設定

MSFCインターフェイス上でのユニキャストMLSのディセーブル化およびイネーブル化

MSFC上でのMLS情報の表示

MSFC上でのdebugコマンドの使用方法

SCPに関するdebugコマンドの使用方法

Supervisor Engine 1上でのMLSの設定

MLSエージング タイム値の指定

IP MLSの長期エージング タイム、ファスト エージング タイム、およびパケット スレッシュホールド値の指定

最小IP MLSフロー マスクの設定

スーパバイザ エンジン上のCAMエントリの表示

MLS情報の表示

IP MLSキャッシュ エントリの表示

MLSキャッシュ エントリの消去

IPX MLSキャッシュ エントリの消去

IP MLS統計情報の表示

MLS統計情報の消去

MLSデバッグ情報の表示

IP MMLSの設定

MSFC上でのIP MMLSの設定

スーパバイザ エンジン上でのグローバルIP MMLS情報の表示

MLSの設定

この章では、Catalyst 6500シリーズ スイッチに対してMultilayer Switching(MLS;マルチレイヤ スイッチング)を設定する手順について説明します。MLSは、Supervisor Engine1、Policy Feature Card(PFC;ポリシー フィーチャ カード)、およびMultilayer Switch Feature Card(MSFC;マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)またはMSFC2に対して、IPおよびInternetwork Packet Exchange(IPX)ユニキャスト レイヤ3スイッチング、およびIPマルチキャスト レイヤ3スイッチング機能を提供します。


) この章で使用しているスーパバイザ エンジン コマンドの構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Command Reference』を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「レイヤ3スイッチングの機能概要」

「MLSのデフォルト設定」

「設定時の注意事項および制限事項」

「MLSの設定」


) PFC3A/PFC3B/PFC3BXLとMSFC3を搭載したSupervisor Engine 720、およびPFC3B/PFC3BXLとMSFC2Aを搭載したSupervisor Engine 32は、Cisco Express Forwarding for PFC3(CEF for PFC3)によるレイヤ3スイッチングを提供します。詳細については、第13章「CEF for PFC2およびCEF for PFC3Aの設定」を参照してください。



) Supervisor Engine 2、PFC2、およびMSFC2は、Cisco Express Forwarding for PFC2(CEF for PFC2)によるレイヤ3スイッチングを提供します。詳細については、第13章「CEF for PFC2およびCEF for PFC3Aの設定」を参照してください。


レイヤ3スイッチングの機能概要

レイヤ3スイッチングにより、ルータではなくスイッチが、VLAN(仮想LAN)間でIP/IPXユニキャスト トラフィックおよびIPマルチキャスト トラフィックを転送できます。レイヤ3スイッチングはハードウェアに実装され、MSFCではなくスイッチ上で、ワイヤ速度によるVLAN間転送を行います。レイヤ3スイッチングを実行するには、MSFCからの最低限のサポートが必要です。レイヤ3スイッチングが不可能なトラフィックは、MSFCがルーティングします。


) レイヤ3スイッチングは、MSFC上に設定されているルーティング プロトコルをサポートしています。レイヤ3スイッチングは、MSFC上に設定されているルーティング プロトコルに代わるものではありません。レイヤ3スイッチングはIP Protocol Independent Multicast(IP PIM)を使用してマルチキャスト ルートの決定を行います。


Catalyst 6500シリーズ スイッチ上のレイヤ3スイッチングは、トラフィック統計情報を提供します。この情報を利用してトラフィック特性を特定し、管理、プランニング、およびトラブルシューティングに役立てることができます。レイヤ3スイッチングは、NetFlow Data Export(NDE;NetFlowデータ エクスポート)を使用してフロー統計情報をエクスポートします(NDEの詳細については、 第15章「NDEの設定」 を参照)。

ここでは、Catalyst 6500シリーズ スイッチ上でのレイヤ3スイッチングおよびMLSについて説明します。

「レイヤ3スイッチド パケットの書き換え」

「MLSの概要」

レイヤ3スイッチド パケットの書き換え

VLAN上の送信元から別のVLAN上の宛先へパケットをレイヤ3スイッチングするとき、スイッチはMSFCから学習した情報に基づいて、出力ポートでパケットの書き換えを行います。この書き換えにより、パケットはMSFCによってルーティングされたかのように見えます。


) スイッチは、IPマルチキャスト パケットを転送するだけでなく、必要に応じて適切なVLAN上でパケットを複製します。


パケットの書き換えによって変更されるフィールドは、次の5つです。

レイヤ2(MAC[メディア アクセス制御])宛先アドレス

レイヤ2(MAC)送信元アドレス

レイヤ3 IP Time to Live(TTL)またはIPXトランスポート コントロール

レイヤ3チェックサム

レイヤ2(MAC)チェックサム(別名FCS[フレーム チェックサム])

送信元Aと宛先Bが異なるVLANに所属し、送信元AがMSFCにパケットを送信して宛先Bへルーティングさせる場合、スイッチはそのパケットがMSFCのレイヤ2(MAC)アドレスに送信されたことを認識します。

レイヤ3スイッチングを実行するため、スイッチはレイヤ2フレーム ヘッダーを書き換え、レイヤ2宛先アドレスを宛先Bのレイヤ2アドレスに変更し、レイヤ2送信元アドレスをMSFCのレイヤ2アドレスに変更します。レイヤ3アドレスは変更しません。

IPユニキャストおよびIPマルチキャスト トラフィックの場合、スイッチはレイヤ3 TTL値を1だけ減らし、レイヤ3パケット チェックサムを再計算します。IPXトラフィックの場合、スイッチはレイヤ3トランスポート コントロール値を1だけ増やし、レイヤ3パケット チェックサムを再計算します。スイッチはレイヤ2フレーム チェックサムを再計算し、書き換えたパケットを宛先BのVLANに転送します(または、マルチキャスト パケットの場合、必要に応じて複製します)。

ここでは、パケットを書き換える手順について説明します。

「IPユニキャストの書き換え」

「IPXユニキャストの書き換え」

「IPマルチキャストの書き換え」

IPユニキャストの書き換え

受信IPユニキャスト パケットのフォーマットは、(概念的には)次のとおりです。

 

レイヤ2フレーム ヘッダー
レイヤ3 IPヘッダー
データ
FCS

宛先

送信元

宛先

送信元

TTL

チェックサム

MSFC MAC

Source A MAC

Destination B IP

Source A IP

n

calculation1

スイッチがIPユニキャスト パケットの書き換えを行ったあとのフォーマットは、(概念的には)次のとおりです。

 

レイヤ2フレーム ヘッダー
レイヤ3 IPヘッダー
データ
FCS

宛先

送信元

宛先

送信元

TTL

チェックサム

Destination B MAC

MSFC MAC

Destination B IP

Source A IP

n-1

calculation2

IPXユニキャストの書き換え

受信IPXパケットのフォーマットは、(概念的には)次のとおりです。

 

レイヤ2フレーム ヘッダー
レイヤ3 IPXヘッダー
データ
FCS

宛先

送信元

チェックサム/
IPXの長さ/
トランスポート コントロール

宛先ネットワーク/
ノード/
ソケット

送信元ネットワーク/
ノード/
ソケット

MSFC MAC

Source A MAC

n

Destination B IPX

Source A IPX

スイッチがIPXパケットの書き換えを行ったあとのフォーマットは、(概念的には)次のとおりです。

 

レイヤ2フレーム ヘッダー
レイヤ3 IPXヘッダー
データ
FCS

宛先

送信元

チェックサム/
IPXの長さ/
トランスポート コントロール

宛先ネットワーク/
ノード/
ソケット

送信元ネットワーク/
ノード/
ソケット

Destination B
MAC

MSFC MAC

n+1

Destination B IPX

Source A IPX

IPマルチキャストの書き換え

受信IPマルチキャスト パケットのフォーマットは、(概念的には)次のとおりです。

 

レイヤ2フレーム ヘッダー
レイヤ3 IPヘッダー
データ
FCS

宛先

送信元

宛先

送信元

TTL

チェックサム

Group G1 MAC 1

Source A MAC

Group G1 IP

Source A IP

n

calculation1

1.上記の例では、Destination BはグループG1のメンバーです。

スイッチがIPマルチキャスト パケットの書き換えを行ったあとのフォーマットは、(概念的には)次のとおりです。

 

レイヤ2フレーム ヘッダー
レイヤ3 IPヘッダー
データ
FCS

宛先

送信元

宛先

送信元

TTL

チェックサム

Group G1 MAC

MSFC MAC

Group G1 IP

Source A IP

n-1

calculation2

MLSの概要


) Supervisor Engine 1、PFC、およびMSFCまたはMSFC2は、同じシャーシ内のMSFC/MSFC2で内部的にしかMLSを実行できません。外部MLS RP(ルート プロセッサ)を内部MLS-RPの代わりに使用することはできません。


Supervisor Engine 1、PFC、およびMSFCまたはMSFC2は、MLSによってレイヤ3スイッチングを行います。MLSによるレイヤ3スイッチングは、MSFCによって最初のパケットがルーティングされた時点でスイッチ上のフローを識別し、フローの残りのトラフィック転送プロセスをスイッチに移行することによって、MSFCの負荷を軽減します。

ここでは、MLSについて説明します。

「MLSフローの概要」

「MLSキャッシュの概要」

「フロー マスクの概要」

「マルチキャスト フローの部分的スイッチングおよび完全スイッチング」

「MLSの例」

MLSフローの概要

IP、IPXなどのレイヤ3プロトコルはコネクションレスです。すなわち、各パケットを他のパケットとは無関係に配信します。ただし、実際のネットワーク トラフィックは多くの場合、ユーザまたはアプリケーション間のエンドツーエンドの対話、またはフローで成り立っています。

MLSは、ユニキャストおよびマルチキャスト フローをサポートしています。

ユニキャスト フローは、次のいずれかです。

特定の宛先に向けられたすべてのトラフィック

特定の送信元から特定の宛先に向けられたすべてのトラフィック

特定の送信元から特定の宛先に向けられ、プロトコルおよびトランスポート レイヤ情報が共通するすべてのトラフィック

マルチキャスト フローは、特定の送信元から特定の宛先マルチキャスト グループのメンバーに向けられ、プロトコルおよびトランスポート レイヤ情報が共通するすべてのトラフィックです。

たとえば、クライアントからサーバへの通信、およびサーバからクライアントへの通信は、それぞれ個別のフローです。特定の送信元から特定の宛先に転送されるTelnetトラフィックは、同じ送信元および宛先の間で転送されるFTP(ファイル転送プロトコル)パケットとは別のフローです。


) PFCはレイヤ2マルチキャスト転送テーブルを使用して、レイヤ2マルチキャスト トラフィックを転送すべきポート(存在する場合)を識別します。マルチキャスト転送テーブルのエントリは、スイッチ上でイネーブルになっているマルチキャスト制約のある機能(IGMPスヌーピングまたはGeneric Attribute Registration Protocol[GARP]Multicast Registration Protocol[GMRP])によって実装されます。これらのエントリは、宛先マルチキャストMACアドレスを、そのVLANへの出力スイッチ ポートにマッピングします。


MLSキャッシュ

PFCは、レイヤ3スイッチド フローのための、MLSキャッシュと呼ばれるレイヤ3スイッチング テーブルを維持します。このキャッシュには、パケットのスイッチングと同時に更新されるトラフィック統計情報のエントリも含まれます。PFCがMLSキャッシュ エントリを作成したあと、既存のフローに属することが識別されたパケットは、キャッシュされた情報に基づいて、レイヤ3スイッチングされます。MLSキャッシュには、すべてのアクティブ フローに関するフロー情報が維持されます。

ユニキャスト トラフィック

ユニキャスト トラフィックについては、PFCは各ユニキャスト フローで最初にルーティングされたパケットのMLSキャッシュ エントリを作成します。MLSキャッシュ内に現存するユニキャスト フローのどれとも一致しないルーティング済みパケットを受信すると、PFCは新しいMLSエントリを作成します。

マルチキャスト トラフィック

マルチキャスト トラフィックについては、PFCはMSFCから学習した情報を使用してMLSキャッシュを実装します。MSFCは新しいマルチキャスト フローのトラフィックを受信すると、常にマルチキャスト ルーティング テーブルを更新し、新しい情報をPFCに転送します。さらに、マルチキャスト ルーティング テーブルのエントリが期限切れになると、MSFCはそのエントリを削除し、更新された情報をPFCに転送します。

PFCはマルチキャスト フローに関するキャッシュ エントリごとに、宛先IPマルチキャスト グループへの出力インターフェイスのリストを維持します。PFCはこのリストを使用して、特定のマルチキャスト フローのトラフィックを複製する必要のあるVLANを識別します。

スイッチ上のマルチキャストMLSキャッシュ エントリに影響するCisco IOSコマンドは、次のとおりです。

clear ip mroute コマンドを使用してMSFC上のマルチキャスト ルーティング テーブルを消去すると、PFC上のマルチキャストMLSキャッシュ エントリがすべて消去されます。

no ip multicast-routing コマンドを使用してMSFC上でIPマルチキャスト ルーティングをディセーブルにすると、PFC上のマルチキャストMLSキャッシュ エントリがすべて削除されます。

MLSキャッシュのエージング

パケット トラフィックがアクティブであるかぎり、フローの状態およびアイデンティティが維持されます。フローのトラフィックがなくなると、エントリは期限切れになります。MLSキャッシュに保存されるMLSエントリのエージング タイムを設定できます。あるエントリが一定期間にわたって使用されない状態が続くと、そのエントリは期限切れになり、そのフローに関する統計情報をフロー コレクタ アプリケーションにエクスポートできるようになります。

MLSキャッシュ サイズ

最大MLSキャッシュ サイズ(エントリ数)は、128,000です。MLSキャッシュは、スイッチ上のすべてのMLSプロセス(IP MLS、IP MMLS、およびIPX MLS)によって共有されます。MLSキャッシュ エントリ数が32,000を超えると、フローがレイヤ3スイッチングされず、MSFCに転送される可能性が高くなります。

フロー マスクの概要

PFCは、フロー マスクを使用してMLSエントリの作成方法を決定します。

ここでは、フロー マスク モードについて説明します。

「フロー マスク モード」

「フロー マスク モードおよびshow mls entryコマンドの出力」

フロー マスク モード

PFCは、そのPFCがレイヤ3スイッチングするすべてのMSFCについて、1つのフロー マスク(最も固有性の高いフロー マスク)だけをサポートします。PFCがレイヤ3スイッチングの実行対象にしているMSFC別に異なるフロー マスクを検出した場合、検出したフロー マスクの中で最も固有性の高いものにフロー マスクを変更します。

PFCフロー マスクが変化すると、MLSキャッシュ全体が削除されます。PFCがキャッシングしたエントリをエクスポートするとき、現在のフロー マスクに基づいてフロー レコードが作成されます。現在のフロー マスクによっては、フロー レコードの一部のフィールドに値が入らない場合があります。サポートされていないフィールドには、ゼロ(0)が充填されます。

MLSフロー マスクは、次のとおりです。

destination-ip ― 最も固有性の低いフロー マスク。PFCは、レイヤ3宛先アドレスごとに1つのMLSエントリを維持します。特定のレイヤ3宛先アドレスに向けられたフローはすべて、このMLSエントリを使用します。

destination-ipx ― IPX MLSの唯一のフロー マスク モードが、destinationモードです。PFCは、宛先IPXアドレス(ネットワークおよびノード)ごとに、1つのIPX MLSエントリを維持します。特定の宛先IPXアドレスに向けられたフローはすべて、このIPX MLSエントリを使用します。

source-destination-ip ― PFCは、送信元および宛先IPアドレスのペアごとに1つのMLSエントリを維持します。特定の送信元と宛先の間でやりとりされるフローはすべて、IPプロトコル ポートとは無関係に、このMLSエントリを使用します。

source-destination-vlan ― IP MMLS用。PFCは、{source IP, destination group IP, source VLAN}ごとに1つのMMLSキャッシュ エントリを維持します。マルチキャストsource-destination-vlanフロー マスクがIPユニキャストMLS source-destination-ipフロー マスクと異なる点は、IP MMLSの場合、エントリに送信元VLANが含まれている点です。送信元VLANは、そのマルチキャスト フローのマルチキャストReverse Path Forwarding(RPF)インターフェイスです。

full flow ― 最も固有性の高いフロー マスク。PFCは、IPフローごとに個別のMLSキャッシュ エントリを作成および維持します。full flowエントリには、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル、およびプロトコル ポートが含まれます。

フロー マスク モードおよびshow mls entryコマンドの出力

destination-ipフロー マスクの場合、送信元IP、プロトコル、および送信元と宛先ポートの各フィールドに、MLSキャッシュ エントリを使用して最後にレイヤ3スイッチングされたパケットの詳細情報が表示されます。

次に、destination-ipモードでの show mls entry コマンドの出力例を示します。

Console> (enable) show mls entry ip short
Destination-IP Source-IP Prot DstPrt SrcPrt Destination-Mac Vlan
--------------- --------------- ----- ------ ------ ----------------- ----
ESrc EDst SPort DPort Stat-Pkts Stat-Byte Uptime Age
---- ---- ----- ----- --------- ------------ -------- --------
171.69.200.234 - - - - 00-60-70-6c-fc-22 4
ARPA SNAP 5/8 11/1 3152 347854 09:01:19 09:08:20
171.69.1.133 - - - - 00-60-70-6c-fc-23 2
SNAP ARPA 5/8 1/1 2345 123456 09:03:32 09:08:12
 
Total Entries: 2
* indicates TCP flow has ended
Console> (enable)
 

) 一部のshowコマンドにはshortキーワードがあり、これを使用するとテキストが80文字で折り返されて出力されます。デフォルトはlong(テキストの折り返しなし)です。


source-destination-ipフロー マスクの場合、プロトコル、送信元ポート、および宛先ポートの各フィールドに、MLSキャッシュ エントリを使用して最後にレイヤ3スイッチングされたパケットの詳細情報が表示されます。

次に、source-destination-ipモードでの show mls entry コマンドの出力例を示します。

Console> (enable) show mls entry ip short
Destination-IP Source-IP Prot DstPrt SrcPrt Destination-Mac Vlan
--------------- --------------- ----- ------ ------ ----------------- ----
ESrc EDst SPort DPort Stat-Pkts Stat-Byte Uptime Age
---- ---- ----- ----- --------- ------------ -------- --------
171.69.200.234 171.69.192.41 - - - 00-60-70-6c-fc-22 4
ARPA SNAP 5/8 11/1 3152 347854 09:01:19 09:08:20
171.69.1.133 171.69.192.42 - - - 00-60-70-6c-fc-23 2
SNAP ARPA 5/8 1/1 2345 123456 09:03:32 09:08:12
 
Total Entries: 2
* indicates TCP flow has ended
Console> (enable)
 

full-flowフロー マスクの場合、IPフローごとに個別のMLSエントリが作成されるので、フロー別に詳細情報が表示されます。

次に、full flowモードでの show mls entry コマンドの出力例を示します。

Console> (enable) show mls entry ip short
Destination-IP Source-IP Prot DstPrt SrcPrt Destination-Mac Vlan
--------------- --------------- ----- ------ ------ ----------------- ----
ESrc EDst SPort DPort Stat-Pkts Stat-Byte Uptime Age
---- ---- ----- ----- --------- ------------ -------- --------
171.69.200.234 171.69.192.41 TCP* 6000 59181 00-60-70-6c-fc-22 4
ARPA SNAP 5/8 11/1 3152 347854 09:01:19 09:08:20
171.69.1.133 171.69.192.42 UDP 2049 41636 00-60-70-6c-fc-23 2
SNAP ARPA 5/8 1/1 2345 123456 09:03:32 09:08:12
 
Total Entries: 2
* indicates TCP flow has ended
Console> (enable)
 

マルチキャスト フローの部分的スイッチングおよび完全スイッチング

次の状況では、一部のフローが完全にレイヤ3スイッチングされずに、部分的にレイヤ3スイッチングされる可能性があります。

マルチキャスト送信元のRPFインターフェイスで、MSFCがIPマルチキャスト グループのメンバーとして設定されている場合( ip igmp join-group コマンドを使用)

MSFCがPIM sparseモードの送信元への第1ホップ ルータである場合(この場合、MSFCはRendezvous point(RP;ランデブー ポイント)にPIM-registerメッセージを送信しなければなりません)

フローの出力インターフェイス上にマルチキャストTTLスレッシュホールドが設定されている場合

RPFインターフェイスの拡張アクセス リスト拒否条件でレイヤ3送信元、レイヤ3宛先、またはIPプロトコル以外のもの(レイヤ4ポート番号など)が指定されている場合

フローのRPFインターフェイスにマルチキャスト ヘルパーが設定されていて、かつマルチキャストからブロードキャストへの変換が必要な場合

出力インターフェイス上にマルチキャスト タグ スイッチングが設定されている場合

インターフェイス上にNetwork Address Translation(NAT;ネットワーク アドレス変換)が設定されていて、かつ発信インターフェイスのために送信元アドレスの変換が必要な場合

部分的にスイッチングされるフローでは、そのフローに所属するすべてのマルチキャスト トラフィックがMSFCに到達し、レイヤ3スイッチングの対象にならないインターフェイスについてはソフトウェア スイッチングが行われます。

PFCは完全にレイヤ3スイッチングされたフロー内のマルチキャスト トラフィックがMSFCに到達するのを防ぎ、MSFCの負荷を軽減します。 show ip mroute および show mls ip multicast コマンドは、完全にレイヤ3スイッチングされるフローを文字列[ RPF-MFD ]で識別します。Multicast Fast Drop(MFD)は、MSFC側から見た場合、マルチキャスト パケットがPFCによってスイッチングされたために廃棄されたことを示します。

完全にレイヤ3スイッチングされるすべてのフローでは、PFCはマルチキャスト パケットおよびバイト カウント統計情報を定期的にMSFCに送信します。MSFCは完全にスイッチングされるフローを確認することができず、マルチキャスト統計情報を記録できないためです。MSFCはこの統計情報を使用して、対応するマルチキャスト ルーティング テーブル エントリを更新し、適切な期限タイマーをリセットします。

MLSの例

図14-1に、単純なIP MLSネットワーク トポロジーを示します。この例では、ホストAは販売部門のVLAN(IPサブネット171.59.1.0)、ホストBはマーケティング部門のVLAN(IPサブネット171.59.3.0)、ホストCはエンジニアリング部門のVLAN(IPサブネット171.59.2.0)にあります。

ホストAがホストCに対してHTTPファイル転送を開始すると、このフローに対応するMLSエントリが作成されます(このエントリは図14-1に示されているMLSキャッシュの2番めの項目です)。MSFCがホストAからの最初のパケットをスイッチ経由でホストCに転送するとき、PFCはMSFCおよびホストCのMACアドレスを、このMLSエントリに格納します。PFCはこの情報を使用して、ホストAからホストCへの後続のパケットを書き換えます。

図14-1 IP MLSトポロジーの例

 

図14-2に、単純なIPX MLSネットワーク トポロジーを示します。この例では、ホストAは販売部門のVLAN(IPXアドレス01.Aa)、ホストBはマーケティング部門のVLAN(IPXアドレス03.Bb)、ホストCはエンジニアリング部門のVLAN(IPXアドレス02.Cc)にあります。

ホストAがホストBに対してファイル転送を開始すると、このフローに対応するIPX MLSエントリが作成されます(このエントリは、図14-1に示されている表の最初の項目です)。MSFCがホストAからの最初のパケットをスイッチ経由でホストBに転送するとき、PFCはMSFCおよびホストBのMACアドレスを、このIPX MLSエントリに格納します。PFCはこの情報を使用して、ホストAからホストBへの後続のパケットを書き換えます。

同様に、ホストAからホストCへのトラフィック、さらにホストCからホストAへのトラフィックについても、MLSキャッシュに個別のIPX MLSエントリが作成されます。トランク リンク上でトラフィックをカプセル化するとき正しいVLAN IDが使用されるようにするため、各IPX MLSエントリの一部分として宛先VLANが格納されます。

図14-2 IPX MLSトポロジーの例

 

MLSのデフォルト設定

表14-1 に、IP MLSのデフォルト設定を示します。

 

表14-1 IP MLSのデフォルト設定

機能
デフォルト値

IP MLSのイネーブル ステート

イネーブル

IP MLSエージング タイム

256秒

IP MLSファスト エージング タイム

0秒(ファスト エージングなし)

IP MLSファスト エージング タイムのパケット スレッシュホールド

0パケット

表14-2 に、IP MMLSスイッチのデフォルト設定を示します。

 

表14-2 IP MMLSスーパバイザ エンジンのデフォルト設定

機能
デフォルト値

マルチキャスト サービス(IGMPスヌーピングまたはGMRP)

ディセーブル

IP MMLS

イネーブル

表14-3 に、IP MMLS MSFCのデフォルト設定を示します。

 

表14-3 IP MMLS MSFCのデフォルト設定

機能
デフォルト値

マルチキャスト ルーティング

グローバルにディセーブル

IP PIMルーティング

すべてのインターフェイス上でディセーブル

IP MMLSスレッシュホールド

設定なし ― デフォルト値なし

IP MMLS

マルチキャスト ルーティングがイネーブルで、かつインターフェイス上でIP PIMがイネーブルになっている場合、イネーブル

表14-4 に、IPX MLSのデフォルト設定を示します。

 

表14-4 IPX MLSのデフォルト設定

機能
デフォルト値

IPX MLSのイネーブル ステート

イネーブル

IPX MLSエージング タイム

256秒

設定時の注意事項および制限事項

ここでは、IP MLS、IP MMLS、およびIPX MLSの設定時の注意事項および制限事項について説明します。

「IP MLS」

「IP MMLS」

「IPX MLS」

IP MLS

ここでは、IP MLS設定時の注意事項について説明します。

「MTUサイズ」

「IP MLSをイネーブルにしてIPルーティング コマンドを使用する場合の制限事項」

MTUサイズ

IP MLSのデフォルトのMaximum Transmission Unit(MTU;最大伝送ユニット)は1500です。IP MLSがイネーブルに設定されたインターフェイス上のMTUを変更するには、 ip mtu mtu コマンドを使用します。

IP MLSをイネーブルにしてIPルーティング コマンドを使用する場合の制限事項

インターフェイス上で特定のIPプロセスをイネーブルにすると、そのインターフェイス上のIP MLSに影響があります。 表14-5 に、影響のあるコマンドとその動作を示します。

 

表14-5 IPルーティング コマンドの制限事項

コマンド
動作

clear ip route

このMSFCにレイヤ3スイッチングを実行しているすべてのスイッチのMLSキャッシュ エントリを消去します。

ip routing

no 形式を使用すると、すべてのMLSキャッシュ エントリが削除され、このMSFC上でIP MLSがディセーブルになります。

ip security (このコマンドのすべての形式)

インターフェイス上でIP MLSをディセーブルにします。

ip tcp compression-connections

インターフェイス上でIP MLSをディセーブルにします。

ip tcp header-compression

インターフェイス上でIP MLSをディセーブルにします。

IP MMLSスーパバイザ エンジンの注意事項および制限事項

ここでは、Supervisor Engine 1にIP MMLSを設定する際の注意事項と制限事項を説明します。

IPマルチキャスト パケットについては、ARPA書き換えだけがサポートされています。

Subnetwork Address Protocol(SNAP)書き換えはサポートされていません。

IP MMLSを使用するには、スイッチ上でいずれかのマルチキャスト サービス(IGMPスヌーピングまたはGMRP)をイネーブルにする必要があります。

レイヤ2マルチキャスト転送テーブルにエントリがない場合(レイヤ2マルチキャスト サービスが1つもイネーブルになっていない場合、または転送テーブルがいっぱいの場合など)には、IPマルチキャスト フローはマルチレイヤ スイッチングされません。特定のIPマルチキャスト宛先についてレイヤ2エントリを確認するには、 show multicast group コマンドを使用します。

レイヤ2エントリが消去されると、対応するレイヤ3フロー情報が削除されます。

同じVLANに1つまたは複数のインターフェイスを持つ2つのMSFCを使用する場合、スイッチは2つの予約済みVLAN(VLAN 1012および1013)を内部的に使用して、マルチキャスト フローを適切に転送します。

レイヤ3スイッチング ハードウェアを備えたCatalyst 5000ファミリー スイッチに対しては、MSFCは外部ルータとして動作しません。

IP MMLS MSFC設定に関する制限事項

次の場合には、IP MMLSはIPマルチキャスト フローに対するマルチレイヤ スイッチングを実行しません。

下記の範囲のIPマルチキャスト グループ(*は、0~255です)。

224.0.0.*~239.0.0.*
224.128.0.*~239.128.0.*


) 224.0.0.*の範囲のグループはルーティング コントロール パケット用に予約されており、VLANのすべての転送ポートにフラッディングする必要があります。これらのアドレスは、マルチキャストMACアドレス範囲01-00-5E-00-00-xxxxは0~0xFF)にマッピングされます。


IP PIM自動RPマルチキャスト グループ(IPマルチキャスト グループ アドレス224.0.1.39および224.0.1.40)。


) 冗長MSFCを装備したシステムの場合、IP PIMインターフェイス設定は、アクティブMSFCと冗長MSFCの両方で同じでなければなりません。


インターフェイスまたはグループがIP PIM sparse(疎)モードで動作しているとき、マルチキャスト共有ツリーで転送されるフロー({*,G,*}転送)。

インターフェイスまたはグループがIP PIM sparseモードで動作しているとき、フローのShortest-Path Tree(SPT)ビットがクリアされている場合。

フラグメント化されたIPパケットおよびIPオプション付きのパケット。ただし、フローの中でフラグメント化されていないパケット、またはIPオプションを指定されていないパケットは、マルチレイヤ スイッチングの対象になります。

トンネル インターフェイスで受信した送信元トラフィック(MBONEトラフィックなど)。

マルチキャスト タグ スイッチングがイネーブルに設定されたRPFインターフェイス。

サポートされていないIP MMLS機能

IP MMLSをイネーブルに設定した場合、インターフェイスに関するIPアカウンティングは正確な値を反映しません。

IPX MLS

ここでは、IPX MLS設定時の注意事項について説明します。

「IPX MLSと他の機能との相互作用」

「IPX MLSおよびMTUサイズ」

IPX MLSと他の機能との相互作用

IPX MLSに影響を及ぼす他のCisco IOSソフトウェア機能は、次のとおりです。

IPXアカウンティング ― IPX MLSがイネーブルに設定されたインターフェイス上では、IPXアカウンティングをイネーブルにすることはできません。

IPX EIGRP ― Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)インターフェイス上でMLSをサポートするには、Transport Control(TC;トランスポート コントロール)最大値をデフォルト(16)より大きい値に設定する必要があります。MSFC上で ipx maximum-hop tc_value グローバル コンフィギュレーション コマンドを、16より大きい tc_value にして入力します。

IPX MLSおよびMTUサイズ

IPXでは、通信の2つのエンド ポイントはMTUをネゴシエートします。MTUサイズはメディア タイプによって制限されます。

MLSの設定

ここでは、MLSを設定する手順について説明します。

「MSFC上でのユニキャストMLSの設定」

「Supervisor Engine 1上でのMLSの設定」

「IP MMLSの設定」

MSFC上でのユニキャストMLSの設定

ここでは、MSFC上でMLSを設定する手順について説明します。

「MSFCインターフェイス上でのユニキャストMLSのディセーブル化およびイネーブル化」

「MSFC上でのMLS情報の表示」

「MSFC上でのdebugコマンドの使用方法」

「SCPに関するdebugコマンドの使用方法」

MSFC上でルーティングを設定する手順については、 第12章「VLAN間ルーティングの設定」 を参照してください。Supervisor Engine 1上でユニキャスト レイヤ3スイッチングを設定する手順については、「Supervisor Engine 1上でのMLSの設定」を参照してください。


) MSFCは、MLSを使用するCatalyst 5000ファミリー スイッチのMLS-RPとして指定できます。MLSの設定手順については、『Layer 3 Switching Configuration Guide ― Catalyst 5000 Family, 2926G Series, 2926 Series Switches』を参照してください。


MSFCインターフェイス上でのユニキャストMLSのディセーブル化およびイネーブル化

IPおよびIPXに関するユニキャストMLSはデフォルトでグローバルにイネーブルに設定されていますが、特定のインターフェイス上でディセーブルおよびイネーブルに設定できます。

特定のMSFCインターフェイス上でユニキャストIP MLSまたはIPX MLSをディセーブルにするには、次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

MSFCインターフェイスを指定します。

Router(config)# interface vlan-id

MSFCインターフェイス上でIP MLSをディセーブルにします。

Router(config-if)# no mls ip

MSFCインターフェイス上でIPX MLSをディセーブルにします。

Router(config-if)# no mls ipx

次に、MSFCインターフェイス上でIP MLSをディセーブルにする例を示します。

Router(config)# interface vlan 100
Router(config-if)# no mls ip
Router(config-if)#

次に、MSFCインターフェイス上でIPX MLSをディセーブルにする例を示します。

Router(config)# interface vlan 100
Router(config-if)# no mls ipx
Router(config-if)#

) ユニキャストMLSはデフォルトでイネーブルに設定されています。イネーブルにする(または再びイネーブルにする)必要があるのは、以前にディセーブルにした場合だけです。


特定のMSFCインターフェイス上でユニキャストIP MLSまたはIPX MLSをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ステップ 1

MSFCインターフェイスを指定します。

Router(config)# interface vlan-id

ステップ 2

MSFCインターフェイス上でIPまたはIPX MLSをイネーブルにします。

Router(config-if)# mls ip

または

Router(config-if)# mls ipx

次に、MSFCインターフェイス上でIP MLSをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface vlan 100
Router(config-if)# mls ip
Router(config-if)#

次に、MSFCインターフェイス上でIPX MLSをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface vlan 100
Router(config-if)# mls ipx
Router(config-if)#

MSFC上でのMLS情報の表示

show mls status コマンドは、MLSの詳細情報を表示します。MSFC上のMLS情報を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MLSのステータスを表示します。

show mls status

次に、MSFC上のMLSステータスを表示する例を示します。

Router# show mls status
MLS global configuration status:
global mls ip: enabled
global mls ipx: enabled
global mls ip multicast: disabled
current ip flowmask for unicast: destination only
current ipx flowmask for unicast: destination only
Router#

MSFC上でのdebugコマンドの使用方法

表14-6 に、MSFC上でMLSの問題のトラブルシューティングに使用できるMLS関連のdebugコマンドについて説明します。

 

表14-6 MLSのdebugコマンド

コマンド
説明

[ no ] debug l3-mgr events

レイヤ3マネージャ関連のイベントを表示します。

[ no ] debug l3-mgr packets

レイヤ3マネージャ パケットを表示します。

[ no ] debug l3-mgr global

IPのグローバル パージ イベントのバグトレースを表示します。

[ no ] debug l3-mgr all

レイヤ3マネージャのデバッグ メッセージをすべてオンにします。

表14-7 に、MSFCをCatalyst 5000ファミリー スイッチの外部ルータとして使用する場合に、MLSの問題のトラブルシューティングに使用できる、MLS関連のdebugコマンドについて説明します。

 

表14-7 MLSのdebugコマンド ― 外部ルータ機能

コマンド
説明

[ no ] debug mls ip

IP関連のMLSイベント(ルートの削除、アクセス リストおよびフロー マスクの変更など)をオンにします。

[ no ] debug mls ipx

IPX関連のMLSイベント(ルートの削除、アクセス リストおよびフロー マスクの変更など)をオンにします。

[ no ] debug mls rp

ルート プロセッサ関連のイベントをオンにします。

[ no ] debug mls locator

MLS探索パケットを使用して、特定のフローをスイッチングしているスイッチを特定します。

[ no ] debug mls all

すべてのMLSデバッグ イベントをオンにします。

SCPに関するdebugコマンドの使用方法

表14-8 に、Ethernet out-of-band channel(EOBC)で動作するSerial Control Protocol(SCP)をトラブルシューティングするための、SCP関連のdebugコマンドを示します。

 

表14-8 SCPのdebugコマンド

コマンド
説明

[ no ] debug scp async

SCPシステムを出入りする非同期データのトレースを表示します。

[ no ] debug scp data

パケット データのトレースを表示します。

[ no ] debug scp errors

SCPのエラーおよび警告を表示します。

[ no ] debug scp packets

SCPシステムを出入りするパケット データを表示します。

[ no ] debug scp timeouts

タイムアウトを報告します。

[ no ] debug scp all

すべてのSCPデバッグ メッセージをオンにします。

Supervisor Engine 1上でのMLSの設定

Catalyst 6500シリーズ スイッチ上では、MLSはデフォルトでイネーブルに設定されています。Supervisor Engine 1を設定する必要があるのは、次の場合だけです。

MLSのエージング タイムを変更する場合

NDEをイネーブルにする場合

ここでは、Supervisor Engine 1上でMLSを設定する手順について説明します。

「MLSエージング タイム値の指定」

「IP MLSの長期エージング タイム、ファスト エージング タイム、およびパケット スレッシュホールド値の指定」

「最小IP MLSフロー マスクの設定」

「スーパバイザ エンジン上のCAMエントリの表示」

「MLS情報の表示」

「IP MLSキャッシュ エントリの表示」

「MLSキャッシュ エントリの消去」

「IPX MLSキャッシュ エントリの消去」

「IP MLS統計情報の表示」

「MLS統計情報の消去」

「MLSデバッグ情報の表示」

スイッチ上でVLANを設定する手順については、 第11章「VLANの設定」 を参照してください。MSFC上でMLSを設定する手順については、「MSFC上でのユニキャストMLSの設定」を参照してください。


) MSFC上でIPまたはIPX MLSをディセーブルにすると、Supervisor Engine 1上でIPまたはIPX MLSが自動的にディセーブルになります。既存のプロトコル固有のMLSキャッシュ エントリはすべて削除されます。MSFC上でMLSをディセーブルにする方法については、「MSFCインターフェイス上でのユニキャストMLSのディセーブル化およびイネーブル化」を参照してください。



) NDEがイネーブルに設定されている場合にMLSをディセーブルにすると、既存のキャッシュ エントリに関する統計情報が失われ、エクスポートされなくなります。


MLSエージング タイム値の指定

各プロトコル(IPおよびIPX)のMLSエージング タイムは、プロトコル固有のすべてのMLSキャッシュ エントリに適用されます。 agingtime で指定される期間(秒)にわたって使用されなかったMLSエントリは、期限切れになります。デフォルトは256秒です。

エージング タイムは、8~2,032秒の範囲で、8秒の倍数で設定できます。8秒の倍数以外のエージング タイム値を指定すると、最も近い8秒の倍数に調整されます。たとえば65は64に、127は128に調整されます。


) MLSキャッシュのサイズは、エントリ数32,000以下にすることを推奨します。MLSエントリ数が32,000を超えると、一部のフローがMSFCに送信されます。MLSキャッシュのサイズを小さくするには、IPの場合、IP MLSファスト エージングをイネーブルにします(IP MLSの長期エージング タイム、ファスト エージング タイム、およびパケット スレッシュホールド値の指定を参照)。


IPおよびIPXの両方についてMLSエージング タイムを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MLSキャッシュ エントリのMLSエージング タイムを指定します。

set mls agingtime [ agingtime ]

次に、MLSエージング タイムを指定する例を示します。

Console> (enable) set mls agingtime 512
Multilayer switching agingtime IP and IPX set to 512
Console> (enable)

IP MLSエージング タイムを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MLSキャッシュ エントリのIP MLSエージング タイムを指定します。

set mls agingtime ip [ agingtime ]

次に、IP MLSエージング タイムを指定する例を示します。

Console> (enable) set mls agingtime ip 512
Multilayer switching aging time IP set to 512
Console> (enable)

IPX MLSエージング タイムを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MLSキャッシュ エントリのIPX MLSエージング タイムを指定します。

set mls agingtime ipx [ agingtime ]

IPX MLSエージング タイムを指定する例を示します。

Console> (enable) set mls agingtime ipx 512
Multilayer switching aging time IPX set to 512
Console> (enable)

IP MLSの長期エージング タイム、ファスト エージング タイム、およびパケット スレッシュホールド値の指定


) IPX MLSは、ファスト エージングを使用しません。IPX MLSは、destination-sourceおよびdestinationフロー モードでのみ動作します。したがって、MLSテーブルのIPX MLSエントリ数は、full-flowモードのIP MLSエントリ数と比較すると少なくなります。


MLSキャッシュ サイズをエントリ数32,000以下にするには、IP MLSファスト エージング タイムをイネーブルにします。IP MLSファスト エージング タイムは、MLSエントリのうち、作成後 fastagingtime 秒以内にスイッチングされたパケット数が pkt_threshold 個に満たないものに適用されます。一般に、Domain Name Server(DNS;ドメイン ネーム サーバ)またはTrivial File Transfer Protocol(TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)サーバとの間のフローに対応するキャッシュ エントリが、削除の対象になります。この種のエントリは、作成後、再び使用されることはありません。これらのエントリを検出して期限切れにすることにより、MLSキャッシュのスペースが節約され、他のデータ トラフィックを格納できるようになります。

デフォルトの fastagingtime 値は、0(ファスト エージングなし)です。 fastagingtime 値は、32、64、96、または128秒に設定できます。 fastagingtime 値をこれ以外の値に設定すると、最も近い値に調整されます。 pkt_threshold 値は、0、1、3、7、15、31、または63パケットに設定できます。

IP MLSファスト エージング タイムをイネーブルにする場合、最初は128秒に設定してください。MLSキャッシュのサイズが引き続きエントリ数32,000を超える場合には、キャッシュ サイズが32,000より小さくなるまで設定値を減らします。それでもキャッシュ サイズがエントリ数32,000より大きくなる場合は、通常のIP MLSエージング タイムを小さくします。

fastagingtime および pkt_threshold の一般的な設定値は、32秒および0パケット(エントリの作成後32秒以内にパケットがまったくスイッチングされない場合)です。

IP MLSファスト エージング タイムおよびパケット スレッシュホールドを指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MLSキャッシュ エントリのIP MLSファスト エージング タイムおよびパケット スレッシュホールドを指定します。

set mls agingtime fast [ fastagingtime ] [ pkt_threshold ]

次に、IP MLSファスト エージング タイムを32秒、パケット スレッシュホールドを0パケットに設定する例を示します。

Console> (enable) set mls agingtime fast 32 0
Multilayer switching fast aging time set to 32 seconds for entries with no more than 0 packets switched.
Console> (enable)
 

アクティブ フローが期限切れになるように指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

アクティブ フローが期限切れになるように指定します。

set mls agingtime long-duration agingtime

次に、アクティブ フローを強制的に期限切れにする例を示します。アクティブ フローのエージング タイムとして設定できる値は、64~1920秒の範囲の64の倍数です。

Console> (enable) set mls agingtime long-duration 128
Multilayer switching agingtime set to 128 seconds for long duration flows
Console> (enable)

最小IP MLSフロー マスクの設定

PFCのMLSキャッシュを最小限にするように、フロー マスクの基準を設定できます。実際に使用されるフロー マスクは、このコマンドで指定された最低基準になります。各種フロー マスクの機能については、「フロー マスクの概要」を参照してください。

たとえば、MSFC上にアクセス リストを設定しない場合、PFC上のIP MLSフロー マスクはデフォルトでdestination-ipになります。ただし、 set mls flow destination-source コマンドを使用して最小IP MLSフロー マスクを設定することにより、PFCにsource-destination-ipフロー マスクを強制的に使用させることができます。


注意 set mls flow destination-sourceコマンドを実行すると、MLSキャッシュ内の既存のショートカットがすべて削除され、PFC上のアクティブ ショートカット数が影響を受けます。このコマンドは、慎重に使用してください。

最小IP MLSフロー マスクを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

最小IP MLSフロー マスクを設定します。

set mls flow { destination | destination-source | full }

次に、最小IP MLSフロー マスクをdestination-source-ipに設定する例を示します。

Console> (enable) set mls flow destination-source
Configured IP flow mask is set to destination-source flow.
Console> (enable)

スーパバイザ エンジン上のCAMエントリの表示

show cam コマンドを実行すると、特定のMACアドレスに対応付けられたCAM(連想メモリ)エントリが表示されます。MSFCに所属するMACアドレスには、[R]が付加されます。

VLAN番号を指定すると、そのVLANに対応するCAMエントリだけが表示されます。VLANを指定しない場合は、すべてのVLANに関するエントリが表示されます。

CAMエントリを表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MACアドレス別のCAMエントリを表示します。

show cam msfc [ vlan ]

次に、CAMエントリを表示する例を示します。

Console> show cam msfc
VLAN Destination MAC Destination-Ports or VCs Xtag Status
---- ------------------ ------------------------------ ---- ------
194 00-e0-f9-d1-2c-00R 7/1 2 H
193 00-00-0c-07-ac-c1R 7/1 2 H
193 00-00-0c-07-ac-5dR 7/1 2 H
202 00-00-0c-07-ac-caR 7/1 2 H
204 00-e0-f9-d1-2c-00R 7/1 2 H
195 00-e0-f9-d1-2c-00R 7/1 2 H
192 00-00-0c-07-ac-c0R 7/1 2 H
192 00-e0-f9-d1-2c-00R 7/1 2 H
204 00-00-0c-07-ac-ccR 7/1 2 H
202 00-e0-f9-d1-2c-00R 7/1 2 H
194 00-00-0c-07-ac-5eR 7/1 2 H
196 00-e0-f9-d1-2c-00R 7/1 2 H
194 00-00-0c-07-ac-c2R 7/1 2 H
193 00-e0-f9-d1-2c-00R 7/1 2 H
Total Matching CAM Entries Displayed = 14
Console>
 

次に、特定のVLANについてCAMエントリを表示する例を示します。

Console> show cam msfc 192
VLAN Destination MAC Destination-Ports or VCs Xtag Status
---- ------------------ ------------------------------ ---- ------
192 00-00-0c-07-ac-c0R 7/1 2 H
192 00-e0-f9-d1-2c-00R 7/1 2 H
Console>

MLS情報の表示

show mls コマンドは、プロトコル固有のMLS情報およびMSFC固有の情報を表示します。

プロトコル固有のMLS情報およびMSFC固有の情報を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

一般的なIPまたはIPX MLS情報およびすべてのMSFCに関するMSFC固有の情報を表示します。

show mls {ip | ipx} [ mod 2]

2.modキーワードはMSFCのモジュール番号を表し、15(MSFCがスロット1のSupervisor Engine 1上に搭載されている場合)または16(MSFCがスロット2のSupervisor Engine 1上に搭載されている場合)のどちらかです。

次に、IP MLS情報およびMSFC固有の情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show mls ip
Total Active MLS entries = 0
Total packets switched = 0
IP Multilayer switching enabled
IP Multilayer switching aging time = 256 seconds
IP Multilayer switching fast aging time = 0 seconds, packet threshold = 0
IP Flow mask: Full Flow
Configured flow mask is Destination flow
Active IP MLS entries = 0
Netflow Data Export version: 8
Netflow Data Export disabled
Netflow Data Export port/host is not configured
Total packets exported = 0
 
MSFC ID Module XTAG MAC Vlans
--------------- ------ ---- ----------------- --------------------
52.0.03 15 1 01-10-29-8a-0c-00 1,10,123,434,121
222,666,959
 
Console> (enable)

次に、IPX MLS情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show mls ipx
IPX Multilayer switching aging time = 256 seconds
IPX flow mask is Destination flow
IPX max hop is 15
Active IPX MLS entries = 356
 
IPX MSFC ID Module XTAG MAC Vlans
--------------- ------ ---- ----------------- ----------------
22.1.0.56 15 1 00-10-07-38-29-18 2,3,4,5,6,
7,8,9,10,11,
12,13,14,15,16,
17,18,19,20,66,
77
00-d0-d3-9c-e3-f4 25
00-10-07-38-29-18 26,111
00-d0-d3-9c-e3-f4 112
 
22.1.0.58 16 2 00-10-07-38-22-22 2,3,4,5,6,
7,8,9,10,11,
12,13,14,15,16,
17,18,19,20
00-d0-d3-33-17-8c 25
00-10-07-38-22-22 26,66,77,88,99,
111
00-d0-d3-33-17-8c 112
 
Console> (enable)
 

IP MLSキャッシュ エントリの表示

ここでは、Supervisor Engine 1上のIP MLSキャッシュ エントリを表示する手順について説明します。

「すべてのMLSエントリの表示」

「特定の宛先IPアドレスに関するMLSエントリの表示」

「特定の宛先IPXアドレスに関するIPX MLSエントリの表示」

「特定の送信元IPアドレスに関するMLSエントリの表示」

「特定のIPフローに関するMLSエントリの表示」

「特定のMSFCに関するIPX MLSエントリの表示」

「ブリッジド フローのMLSエントリに関する統計情報の表示」


) MLSエントリの画面表示に対するフロー マスク モードの影響については、「フロー マスク モードおよびshow mls entryコマンドの出力」を参照してください。


すべてのMLSエントリの表示

すべてのMLSエントリ(IPおよびIPX)を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MLSエントリをすべて表示します。

show mls entry [ short | long ]

次に、すべてのMLSエントリ(IPおよびIPX)を表示する例を示します。

Console> (enable) show mls entry short
Destination-IP Source-IP Prot DstPrt SrcPrt Destination-Mac Vlan
--------------- --------------- ----- ------ ------ ----------------- ----
ESrc EDst SPort DPort Stat-Pkts Stat-Bytes Created LastUsed
---- ---- ----- ----- ---------- ------------ -------- --------
171.69.200.234 171.69.192.41 TCP* 6000 59181 00-60-70-6c-fc-22 4
ARPA SNAP 5/8 11/1 3152 347854 09:01:19 09:08:20
171.69.1.133 171.69.192.42 UDP 2049 41636 00-60-70-6c-fc-23 2
SNAP ARPA 5/8 1/1 2345 1234567 09:03:32 09:08:12
171.69.1.133 171.69.192.42 UDP 2049 41636 00-60-70-6c-fc-23 2
SNAP ARPA 5/8 1/1 2345 1234567 09:03:32 09:08:12
171.69.1.133 171.69.192.42 UDP 2049 41636 00-60-70-6c-fc-23 2
SNAP ARPA 5/8 1/1 2345 1234567 09:03:32 09:08:12
171.69.1.133 171.69.192.42 UDP 2049 41636 00-60-70-6c-fc-23 2
SNAP ARPA 5/8 1/1 2345 1234567 09:03:32 09:08:12
 
Total IP entries: 5
* indicates TCP flow has ended.
 
Destination-IPX Source-IPX-net Destination-Mac Vlan Port
Stat-Pkts Stat-Bytes
------------------------- -------------- ----------------- ---- -----
--------- -----------
BABE.0000.0000.0001 - 00-a0-c9-0a-89-1d 211 13/37
30230 1510775
201.00A0.2451.7423 - 00-a0-24-51-74-23 201 14/33
30256 31795084
501.0000.3100.0501 - 31-00-05-01-00-00 501 9/37
12121 323232
401.0000.0000.0401 - 00-00-04-01-00-00 401 3/1
4633 38676
 
Total IPX entries: 4
Console>
 

特定の宛先IPアドレスに関するMLSエントリの表示

特定の宛先IPアドレスについてMLSエントリを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

特定の宛先IPアドレスについてMLSエントリを表示します。

show mls entry ip destination [ ip_addr ]

次に、特定の宛先IPアドレスについてMLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls entry ip destination 172.20.22.14/24
Destination-IP Source-IP Prot DstPrt SrcPrt Destination-Mac Vlan
EDst ESrc DPort SPort Stat-Pkts Stat-Bytes Uptime Age
--------------- --------------- ----- ------ ------ ----------------- ----
---- ---- ------ ------ ---------- ----------- -------- --------
MSFC 172.20.25.1 (Module 15):
172.20.22.14 - - - - 00-60-70-6c-fc-22 4
ARPA ARPA 5/39 5/40 115 5290 00:12:20 00:00:04
MSFC 172.20.27.1 (Module 16):
 
Total entries:1
Console> (enable)
 

特定の宛先IPXアドレスに関するIPX MLSエントリの表示

特定の宛先IPXアドレスについてIPX MLSエントリを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

特定の宛先IPXアドレス(net_address.node_address)についてIPX MLSエントリを表示します。

show mls entry ipx destination ipx_addr

次に、特定の宛先IPXアドレスについてIPX MLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls entry ipx destination 3E.0010.298a.0c00
Destination IPX Source IPX net Destination Mac Vlan Port
------------------------- -------------- ----------------- ---- -----
MSFC 22.1.0.56 (Module 15):
3E.0010.298a.0c00 13 00-00-00-00-00-09 26 4/7
 
Console> (enable)
 

特定の送信元IPアドレスに関するMLSエントリの表示

特定の送信元IPアドレスについてMLSエントリを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

特定の送信元IPアドレスについてMLSエントリを表示します。

show mls entry ip source [ip_addr]

次に、特定の送信元IPアドレスについてMLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls entry ip source 10.0.2.15
Destination-IP Source-IP Prot DstPrt SrcPrt Destination-Mac Vlan
EDst ESrc DPort SPort Stat-Pkts Stat-Bytes Uptime Age
--------------- --------------- ----- ------ ------ ----------------- ----
---- ---- ------ ------ ---------- ----------- -------- --------
MSFC 172.20.25.1 (Module 15):
172.20.22.14 10.0.2.15 TCP Telnet 37819 00-e0-4f-15-49-ff 51
ARPA ARPA 5/39 5/40 115 5290 00:12:20 00:00:04
MSFC 172.20.27.1 (Module 16):
Total entries:1
Console> (enable)
 

特定のIPフローに関するMLSエントリの表示

show mls entry ip flow コマンドを実行すると、特定のIPフローに関するMLSエントリが表示されます。 protocol 引数には、 tcp udp icmp 、またはその他のプロトコル ファミリーを表す10進数を指定できます。プロトコルがTCPまたはUDPである場合、 src_port 引数および dst_port 引数でプロトコル ポートを指定します。 src_port dst_port 、または protocol にゼロ(0)を指定した場合、ワイルドカードとして扱われ、すべてのエントリが表示されます(未指定のオプションはワイルドカードとして扱われます)。指定するプロトコルがTCPまたはUDP以外の場合には、 src_port および dst_port を0に設定しないと、フローは表示されません。

(フロー マスク モードがfull flowの場合)特定のIPフローについてMLSエントリを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

特定のIPフローについてMLSエントリを表示します(フロー マスク モードがfull flowの場合)。

show mls entry ip flow [ protocol src_port dst_port]

次に、特定のIPフローについてMLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls entry ip flow tcp 23 37819
Destination IP Source IP Port DstPrt SrcPrt Destination Mac Vlan Port
--------------- --------------- ---- ------ ------ ----------------- ---- -----
MSFC 51.0.0.3:
10.0.2.15 51.0.0.2 TCP 37819 Telnet 08-00-20-7a-07-75 10 3/1
Console> (enable)
 

特定のMSFCに関するIPX MLSエントリの表示

特定のMSFCについてIPX MLSエントリを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

特定のMSFCについてIPX MLSエントリを表示します。

show mls entry ipx mod 3

3.modキーワードはMSFCのモジュール番号を表し、15(MSFCがスロット1のSupervisor Engine 1上に搭載されている場合)または16(MSFCがスロット2のSupervisor Engine 1上に搭載されている場合)のどちらかです。

次に、特定のMSFCについてIPX MLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls entry ipx 15
Destination-IPX Destination-Mac Vlan EDst ESrc Port Stat-Pkts
Stat-Bytes Uptime Age
------------------------- ----------------- ---- ---- ---- ----- ----------
----------- -------- --------
MSFC 22.1.0.56 (Module 15):
11.0000.0000.2B10 00-00-00-00-2b-10 11 ARPA ARPA - 7869
361974 00:15:52 00:00:00
11.0000.0000.A810 00-00-00-00-a8-10 11 ARPA ARPA - 3934
180964 00:15:52 00:00:00
11.0000.0000.3210 00-00-00-00-32-10 11 ARPA ARPA - 7871
362066 00:15:52 00:00:00
11.0000.0000.B110 00-00-00-00-b1-10 11 ARPA ARPA - 3935
181010 00:15:52 00:00:00
11.0000.0000.1910 00-00-00-00-19-10 11 ARPA ARPA - 7873
362158 00:15:52 00:00:00
11.0000.0000.9A10 00-00-00-00-9a-10 11 ARPA ARPA - 3936
181056 00:15:52 00:00:00
11.0000.0000.0010 00-00-00-00-00-10 11 ARPA ARPA 3/11 7875
362250 00:15:52 00:00:00
11.0000.0000.8310 00-00-00-00-83-10 11 ARPA ARPA - 3937
181102 00:15:52 00:00:00
10.0000.0000.0109 00-00-00-00-01-09 10 ARPA ARPA 3/10 96364
4432744 00:15:52 00:00:00
11.0000.0000.4F10 00-00-00-00-4f-10 11 ARPA ARPA - 7877
362342 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.CC10 00-00-00-00-cc-10 11 ARPA ARPA - 3938
181148 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.5610 00-00-00-00-56-10 11 ARPA ARPA - 7879
362434 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.D510 00-00-00-00-d5-10 11 ARPA ARPA - 3939
181194 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.7D10 00-00-00-00-7d-10 11 ARPA ARPA - 3940
181240 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.FE10 00-00-00-00-fe-10 11 ARPA ARPA - 3941
181286 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.6410 00-00-00-00-64-10 11 ARPA ARPA - 7883
362618 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.E710 00-00-00-00-e7-10 11 ARPA ARPA - 3941
181286 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.6010 00-00-00-00-60-10 11 ARPA ARPA - 7885
362710 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.E310 00-00-00-00-e3-10 11 ARPA ARPA - 3942
181332 00:15:53 00:00:00
11.0000.0000.7910 00-00-00-00-79-10 11 ARPA ARPA - 3943
181378 00:15:54 00:00:00
 
Console> (enable)
 

ブリッジド フローのMLSエントリに関する統計情報の表示

ブリッジド フローのMLSエントリに関する統計情報を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ブリッジド フローのMLSエントリに関する統計情報を表示します。

show mls entry

次に、ブリッジド フローのMLSエントリに関する統計情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show mls entry
Destination-IP Source-IP Prot DstPrt SrcPrt Destination-Mac Vlan EDst ESrc DPort SPort Stat-Pkts Stat-Bytes Uptime Age
--------------- --------------- ----- ------ ------ ----------------- ---- ---- ---- --------- --------- ---------- ----------- -------- --------
224.0.0.5 21.2.0.22 - 0 0 00-00-00-00-00-00 0 ARPA ARPA - 5/11 20 1280 00:03:14 00:00:04
224.0.0.13 1.1.1.2 - 0 0 00-00-00-00-00-00 0 ARPA ARPA - 5/11 7 210 00:03:02 00:00:02
255.255.255.255 - - 0 0 ff-ff-ff-ff-ff-ff 21 ARPA ARPA - 5/11 28 2996 00:03:10 00:00:02
10.6.62.195 - - 0 0 00-00-00-00-00-02 20 ARPA ARPA - 5/5 291494 13408724 00:03:16 00:00:00
 
Destination-IPX Destination-Mac Vlan EDst ESrc Port Stat-Pkts Stat-Bytes Uptime Age
------------------------- ----------------- ---- ---- ---- ----- ---------- ----------- -------- --------
Total entries displayed:2

MLSキャッシュ エントリの消去

clear mls entry コマンドを使用して、特定のMLSキャッシュ エントリを消去します。 all キーワードを指定すると、すべてのMLSエントリが消去されます。 destination キーワードおよび source キーワードは、送信元および宛先のIPアドレスを指定します。宛先および送信元のip_addr_specには、完全なIPアドレス、またはip_subnet_addr、ip_addr/subnet_mask、ip_addr/subnet_mask_bitsの形式のサブネット アドレスを指定できます。

flow キーワードでは、追加されたフロー情報を次のように指定します。

プロトコル ファミリー( protocol ) ― tcp udp icmp 、またはその他のプロトコル ファミリーに対応する10進数を指定します。 protocol にゼロ(0)を指定した場合、ワイルドカードとして扱われ、すべてのプロトコルのエントリが消去されます(未指定のオプションはワイルドカードとして扱われます)。

TCPまたはUDPの送信元および宛先ポート番号( src_port および dst_port ) ― プロトコルとしてTCPまたはUDPを指定する場合、送信元および宛先のTCPまたはUDPポート番号を指定します。 src_port または dst_port にゼロ(0)を指定した場合、ワイルドカードとして扱われ、すべての送信元または宛先ポートのエントリが消去されます(未指定のオプションはワイルドカードとして扱われます)。その他のプロトコルについては、 src_port および dst_port を0に設定しないと、エントリは消去されません。

MLSエントリを消去するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MLSエントリを消去します。

clear mls entry ip [ destination ip_addr_spec ] [ source ip_addr_spec ] [ flow protocol src_port dst_port ] [ all ]

次に、宛先IPアドレス172.20.26.22のMLSエントリを消去する例を示します。

Console> (enable) clear mls entry ip destination 172.20.26.22
MLS IP entry cleared
Console> (enable)
 

次に、宛先IPアドレス172.20.22.113、TCP送信元ポート1652、TCP宛先ポート23のMLSエントリを消去する例を示します。

Console> (enable) clear mls entry destination 172.20.26.22 source 172.20.22.113 flow tcp 1652 23
MLS IP entry cleared
Console> (enable)

IPX MLSキャッシュ エントリの消去

clear mls entry ipx コマンドを使用して、特定のIPX MLSキャッシュ エントリを消去します。 destination および source キーワードは、送信元および宛先のIPXアドレスを指定します。 all キーワードを指定すると、すべてのMLSエントリが消去されます。

IP MLS統計情報の表示

ここでは、IP MLS統計情報の表示方法について説明します。

「プロトコル別のIP MLS統計情報の表示」

「MLSキャッシュ エントリに関する統計情報の表示」

プロトコル別のIP MLS統計情報の表示

show mls statistics protocol コマンドを実行すると、プロトコル別(Telnet、FTP、WWWなど)のIP MLS統計情報が表示されます。 protocol キーワードが機能するのは、フロー マスク モードがfull flowの場合だけです。現在のフロー マスクを調べるには、 show mls コマンドを使用します。

プロトコル別のIP MLS統計情報を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

プロトコル別のIP MLS統計情報を表示します(IP MLSがfull flowモードの場合のみ)。

show mls statistics protocol

次に、プロトコル別のIP MLS統計情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show mls statistics protocol
Protocol TotalFlows TotalPackets Total Bytes
------- ---------- -------------- ------------
Telnet 900 630 4298
FTP 688 2190 3105
WWW 389 42679 623686
SMTP 802 4966 92873
X 142 2487 36870
DNS 1580 52 1046
Others 82 1 73
Total 6583 53005 801951
Console> (enable)
 

MLSキャッシュ エントリに関する統計情報の表示

show mls statistics entry コマンドを実行すると、MLSキャッシュ エントリに関するIP MLS統計情報が表示されます。特定のMLSキャッシュ エントリについて調べるには、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、プロトコル、および送信元ポートおよび宛先ポートを指定します。

src_port または dst_port にゼロ(0)を指定した場合、ワイルドカードとして扱われ、すべての統計情報が表示されます(未指定のオプションはワイルドカードとして扱われます)。指定するプロトコルがTCPまたはUDP以外の場合には、 src_port および dst_port を0に設定しないと、統計情報は表示されません。

MLSキャッシュ エントリに関する統計情報を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MLSキャッシュ エントリに関する統計情報を表示します。MLSキャッシュ エントリを指定しない場合、すべての統計情報が表示されます。

show mls statistics entry ip [ destination ip_addr_spec ] [ source ip_addr_spec ] [ flow protocol src_port dst_port ]

次に、特定のMLSキャッシュ エントリに関する統計情報を表示する例を示します。

Console> show mls statistics entry ip destination 172.20.22.14
Last Used
Destination IP Source IP Prot DstPrt SrcPrt Stat-Pkts Stat-Bytes
--------------- --------------- ---- ------ ------ --------- -----------
MSFC 127.0.0.12:
172.20.22.14 172.20.25.10 6 50648 80 3152 347854
Console>

MLS統計情報の消去

clear mls statistics コマンドを使用して、次の統計情報を消去できます。

スイッチングされたパケット総数(IPおよびIPX)

エクスポートされたパケット総数(NDEへ)

IP MLS統計情報を消去するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IP MLS統計情報を消去します。

clear mls statistics

次に、IP MLS統計情報を消去する例を示します。

Console> (enable) clear mls statistics
All mls statistics cleared.
Console> (enable)

MLSデバッグ情報の表示

show mls debug コマンドを実行すると、MLSのデバッグ情報が表示されます。必要に応じて、この情報をテクニカル サポートに送信し、解析に利用することができます。

MLSデバッグ情報を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

テクニカル サポートに送信できるMLSデバッグ情報を表示します。

show mls debug


show tech-supportコマンドは、スーパバイザ エンジン システム情報を表示します。特定のアプリケーションに関する詳細情報を取得するには、アプリケーション固有のコマンドを使用します。


IP MMLSの設定

ここでは、IP MMLSを設定する手順について説明します。

「MSFC上でのIP MMLSの設定」

「スーパバイザ エンジン上でのグローバルIP MMLS情報の表示」

MSFC上でのIP MMLSの設定

ここでは、MSFCにIP MMLSを設定する手順について説明します。

「IPマルチキャスト ルーティングのグローバルなイネーブル化」

「MSFCインターフェイス上でのIP PIMのイネーブル化」

「IP MMLSグローバル スレッシュホールドの設定」

「MSFCインターフェイス上でのIP MMLSのイネーブル化」

「IP MMLSインターフェイス情報の表示」

「IPマルチキャスト ルーティング テーブルの表示」

「MSFC上でのIP MMLSの詳細情報表示」

「IP MMLS MSFC上でのdebugコマンドの使用方法」

「SCPに関するdebugコマンドの使用方法」


) MSFC上でのルーティングの設定手順については、第12章「VLAN間ルーティングの設定」を参照してください。



) MSFCは、MLSを使用するCatalyst 5000ファミリー スイッチのMLS-RPとして指定できます。Catalyst 5000ファミリー スイッチでのMLS設定手順については、『Layer 3 Switching Configuration Guide ― Catalyst 5000 Family, 2926G Series, 2926 Series Switches』を参照してください。



) ここで説明するのは、MSFC上でIPマルチキャスト ルーティングをイネーブルにする方法です。IPマルチキャスト設定の詳細については、次のURLにある『Cisco IOS IP and IP Routing Configuration Guide』の「IP Multicast」を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/ip_c/ipcprt3/index.htm


IPマルチキャスト ルーティングのグローバルなイネーブル化

MSFC上でIPマルチキャスト ルーティングをグローバルにイネーブルにしてから、MSFCインターフェイス上でIP MMLSをイネーブルにする必要があります。

MSFC上でIPマルチキャスト ルーティングをグローバルにイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IPマルチキャスト ルーティングをグローバルにイネーブルにします。

Router(config)# ip multicast-routing

次に、IPマルチキャスト ルーティングをグローバルにイネーブルにする例を示します。

Router(config)# ip multicast-routing
Router(config)#
 

MSFCインターフェイス上でのIP PIMのイネーブル化

MSFCインターフェイス上でIP MMLSが機能するためには、最初にインターフェイス上でIP PIMをイネーブルに設定しておく必要があります。

インターフェイス上でIP PIMをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MSFCインターフェイス上でIP PIMをイネーブルにします。

Router(config-if)# ip pim { dense-mode | sparse-mode | sparse-dense-mode }

次に、インターフェイス上でデフォルト モード( sparse-dense-mode )を使用してIP PIMをイネーブルにする例を示します。

Router(config-if)# ip pim
Router(config-if)#
 

次に、インターフェイス上でIP PIM sparseモードをイネーブルにする例を示します。

Router(config-if)# ip pim sparse-mode
Router(config-if)#
 

IP MMLSグローバル スレッシュホールドの設定

MSFCがすべての(S,G)マルチキャスト トラフィックをルーティングする上限を表すグローバル マルチキャスト レート スレッシュホールド(パケット/秒)を設定できます。コマンドを入力することにより、Join要求など、存続期間の短いマルチキャスト フローに対応するMLSエントリの作成が防止されます。


) このコマンドは、ルーティング済みのフローに対しては無効です。既存のルートにスレッシュホールドを適用するには、ルートをいったん消去して再度確立します。


IP MMLSスレッシュホールドを設定するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IP MMLSスレッシュホールドを設定します。

Router(config)# [ no ] mls ip multicast threshold ppsec

次に、IP MMLSスレッシュホールドを10パケット/秒に設定する例を示します。

Router(config)# mls ip multicast threshold 10
Router(config)#
 

スレッシュホールドの設定を解除するには、 no キーワードを使用します。

MSFCインターフェイス上でのIP MMLSのイネーブル化

MSFCインターフェイス上でIP PIMをイネーブルに設定した場合、そのインターフェイス上ではIP MMLSがデフォルトでイネーブルになります。ここで説明する作業は、インターフェイス上でIP MMLSをディセーブルにし、再びイネーブルにする場合にだけ実行してください。


) IP MMLSが機能するためには、まず参加するすべてのMSFCインターフェイス上でIP PIMをイネーブルにする必要があります。MSFCインターフェイス上でのIP PIMの設定手順については、「MSFCインターフェイス上でのIP PIMのイネーブル化」を参照してください。


MSFCインターフェイス上でIP MMLSをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

MSFCインターフェイス上でIP MMLSをイネーブルにします。

Router(config-if)# [ no ] mls ip multicast

次に、MSFCインターフェイス上でIP MMLSをイネーブルにする例を示します。

Router(config-if)# mls ip multicast
Router(config-if)#
 

MSFCインターフェイス上でIP MMLSをディセーブルにするには、 no キーワードを使用します。

IP MMLSインターフェイス情報の表示

show ip pim interface count コマンドを実行すると、MSFC IP PIMインターフェイス上のIP MMLSイネーブル ステート、およびそのインターフェイス上で送受信されたパケット数が表示されます。

show ip interface コマンドを実行すると、MSFCインターフェイス上のIP MMLSイネーブル ステートが表示されます。

特定のIP PIM MSFCインターフェイスについてIP MMLS情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

IP MMLSインターフェイス情報を表示します。

Router# show ip pim interface [ type number ] count

IP MMLSインターフェイスのイネーブル ステートを表示します。

Router# show ip interface

IPマルチキャスト ルーティング テーブルの表示

show ip mroute コマンドを実行すると、MSFC上のIPマルチキャスト ルーティング テーブルが表示されます。

IPマルチキャスト ルーティング テーブルを表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IPマルチキャスト ルーティング テーブルを表示します。

Router# show ip mroute [ group [ source ]] | [ summary ] | [ count ] | [ active kbps ]

次に、239.252.1.1についてIPマルチキャスト ルーティング テーブルを表示する例を示します。

Router# show ip mroute 239.252.1.1
IP Multicast Routing Table
Flags:D - Dense, S - Sparse, C - Connected, L - Local, P - Pruned
R - RP-bit set, F - Register flag, T - SPT-bit set, J - Join SPT
M - MSDP created entry, X - Proxy Join Timer Running
A - Advertised via MSDP
Outgoing interface flags:H - Hardware switched
Timers:Uptime/Expires
Interface state:Interface, Next-Hop or VCD, State/Mode
 
(*, 239.252.1.1), 04:04:59/00:02:59, RP 80.0.0.2, flags:SJ
Incoming interface:Vlan800, RPF nbr 80.0.0.2
Outgoing interface list:
Vlan10, Forward/Dense, 01:29:57/00:00:00, H
 
(22.0.0.10, 239.252.1.1), 00:00:19/00:02:41, flags:JT
Incoming interface:Vlan800, RPF nbr 80.0.0.2, RPF-MFD
Outgoing interface list:
Vlan10, Forward/Dense, 00:00:19/00:00:00, H
 

MSFC上でのIP MMLSの詳細情報表示

show mls ip multicast コマンドを実行すると、IP MMLSに関する詳細情報が表示されます。

MSFC上のIP MMLSに関する詳細情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。

 

作業
コマンド

IP MMLSグループ情報を表示します。

Router# show mls ip multicast group group-address [interface type number | statistics]

すべてのインターフェイスについてIP MMLS詳細情報を表示します。

Router# show mls ip multicast interface type number [statistics | summary]

IP MMLS情報の要約を表示します。

Router# show mls ip multicast summary

IP MMLS統計情報を表示します。

Router# show mls ip multicast statistics

IP MMLS送信元情報を表示します。

Router# show mls ip multicast source ip-address [interface type number | statistics]

次に、MSFC上のIP MMLS統計情報を表示する例を示します。

Router# show mls ip multicast statistics
MLS Multicast configuration and state:
Router Mac:0050.0f2d.9bfd, Router IP:1.12.123.234
MLS multicast operating state:ACTIVE
Maximum number of allowed outstanding messages:1
Maximum size reached from feQ:1
Feature Notification sent:5
Feature Notification Ack received:4
Unsolicited Feature Notification received:0
MSM sent:33
MSM ACK received:33
Delete notifications received:1
Flow Statistics messages received:248
 
MLS Multicast statistics:
Flow install Ack:9
Flow install Nack:0
Flow update Ack:2
Flow update Nack:0
Flow delete Ack:0
Complete flow install Ack:10
Complete flow install Nack:0
Complete flow delete Ack:1
Input VLAN delete Ack:4
Output VLAN delete Ack:0
Group delete sent:0
Group delete Ack:0
Global delete sent:7
Global delete Ack:7
 
L2 entry not found error:0
Generic error :3
LTL entry not found error:0
MET entry not found error:0
L3 entry exists error :0
Hash collision error :0
L3 entry not found error:0
Complete flow exists error :0
 

次に、MSFC上の特定のIP MMLSエントリに関する情報を表示する例を示します。

Router# show mls ip multicast 224.1.1.1
Multicast hardware switched flows:
(1.1.13.1, 224.1.1.1) Incoming interface: Vlan13, Packets switched: 61590
Hardware switched outgoing interfaces: Vlan20 Vlan9
RFD-MFD installed: Vlan13
 
(1.1.9.3, 224.1.1.1) Incoming interface: Vlan9, Packets switched: 0
Hardware switched outgoing interfaces: Vlan20
RFD-MFD installed: Vlan9
 
(1.1.12.1, 224.1.1.1) Incoming interface: Vlan12, Packets switched: 62010
Hardware switched outgoing interfaces: Vlan20 Vlan9
RFD-MFD installed: Vlan12
 
(1.1.12.3, 224.1.1.1) Incoming interface: Vlan12, Packets switched: 61980
Hardware switched outgoing interfaces: Vlan20 Vlan9
RFD-MFD installed: Vlan12
 
(1.1.11.1, 224.1.1.1) Incoming interface: Vlan11, Packets switched: 62430
Hardware switched outgoing interfaces: Vlan20 Vlan9
RFD-MFD installed: Vlan11
 
(1.1.11.3, 224.1.1.1) Incoming interface: Vlan11, Packets switched: 62430
Hardware switched outgoing interfaces: Vlan20 Vlan9
RFD-MFD installed: Vlan11
 
Total hardware switched installed: 6
Router#
 

次に、MSFC上のIP MMLS情報の要約を表示する例を示します。

Router# show mls ip multicast summary
7 MMLS entries using 560 bytes of memory
Number of partial hardware-switched flows:2
Number of complete hardware-switched flows:5
Router#
 

IP MMLS MSFC上でのdebugコマンドの使用方法

表14-9 に、IP MMLS関連のトラブルシューティングのためのdebugコマンドを示します。

 

表14-9 IP MMLSのdebugコマンド

コマンド
説明

[ no ] debug mls ip multicast group group_id group_mask

他のすべてのマルチキャスト デバッグ コマンドに適用されるフィルタを設定します。

[ no ] debug mls ip multicast events

IP MMLSイベントを表示します。

[ no ] debug mls ip multicast errors

マルチキャストMLS関連のエラーに対するデバッグ メッセージをオンにします。

[ no ] debug mls ip multicast messages

ハードウェア スイッチング エンジンとの間で送受信されるIP MMLSメッセージを表示します。

[ no ] debug mls ip multicast all

すべてのIP MMLSメッセージをオンにします。

[ no ] debug mdss error

MDSS4エラー メッセージをオンにします。

[ no ] debug mdss events

MDSS関連のイベントをオンにします。

[ no ] debug mdss all

すべてのMDSSメッセージをオンにします。

4.MDSS = Multicast Distributed Switching Services

SCPに関するdebugコマンドの使用方法

表14-10 に、EOBCで動作するSCPをトラブルシューティングするための、SCP関連のdebugコマンドを示します。

 

表14-10 SCPのdebugコマンド

コマンド
説明

[ no ] debug scp async

SCPシステムを出入りする非同期データのトレースを表示します。

[ no ] debug scp data

パケット データのトレースを表示します。

[ no ] debug scp errors

SCPのエラーおよび警告を表示します。

[ no ] debug scp packets

SCPシステムを出入りするパケット データを表示します。

[ no ] debug scp timeouts

タイムアウトを報告します。

[ no ] debug scp all

すべてのSCPデバッグ メッセージをオンにします。

スーパバイザ エンジン上でのグローバルIP MMLS情報の表示

ここでは、Supervisor Engine 1上でIP MMLSを設定する手順について説明します。

「IP MMLS設定情報の表示」

「IP MMLS統計情報の表示」

「IP MMLS統計情報の消去」

「IP MMLSエントリの表示」


) Supervisor Engine 1上ではIP MMLSが永続的にイネーブルになっており、ディセーブルにすることはできません。



) MSFC上でIP MMLSを設定する手順については、「MSFC上でのIP MMLSの設定」を参照してください。


IP MMLS設定情報の表示

show mls multicast コマンドを実行すると、IP MMLSに関するグローバルな設定情報および参加しているMSFCのステートが表示されます。

IP MMLSのグローバルな設定情報を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IP MMLSのグローバルな設定情報を表示します。

show mls multicast

次に、IP MMLSのグローバルな設定情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show mls multicast
Admin Status: Enabled
Operational Status: Active
Configured flow mask is {Destination-source-vlan flow}
Active Entries = 10
Router include list :
1.1.9.254 (Active)
1.1.5.252 (Active)
Console> (enable)

IP MMLS統計情報の表示

show mls multicast statistics コマンドを実行すると、マルチキャストMSFCに関するIP MMLS統計情報が表示されます。

マルチキャストMSFCに関するIP MMLS統計情報を表示するには、次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IPマルチキャストMSFC統計情報を表示します。

show mls multicast statistics [ ip_addr ]

次に、マルチキャストMSFCに関するIP MMLS統計情報を表示する例を示します。

Console (enable) show mls multicast statistics
Router IP Router Name Router MAC
-------------------------------------------------------
1.1.9.254 ? 00-50-0f-06-3c-a0
 
Transmit:
Delete Notifications: 23
Acknowledgements: 92
Flow Statistics: 56
 
Receive:
Open Connection Requests: 1
Keep Alive Messages: 72
Shortcut Messages: 19
Shortcut Install TLV: 8
Selective Delete TLV: 4
Group Delete TLV: 0
Update TLV: 3
Input VLAN Delete TLV: 0
Output VLAN Delete TLV: 0
Global Delete TLV: 0
MFD Install TLV: 7
MFD Delete TLV: 0
Router IP Router Name Router MAC
-------------------------------------------------------
1.1.5.252 ? 00-10-29-8d-88-01
 
Transmit:
Delete Notifications: 22
Acknowledgements: 75
Flow Statistics: 22
 
Receive:
Open Connection Requests: 1
Keep Alive Messages: 68
Shortcut Messages: 6
Shortcut Install TLV: 4
Selective Delete TLV: 2
Group Delete TLV: 0
Update TLV: 0
Input VLAN Delete TLV: 0
Output VLAN Delete TLV: 0
Global Delete TLV: 0
MFD Install TLV: 4
MFD Delete TLV: 0
Console (enable)
 

IP MMLS統計情報の消去

clear mls multicast statistics コマンドを実行すると、参加しているすべてのMSFCのIP MMLS統計情報が消去されます。

IP MMLS統計情報を消去するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IP MMLS統計情報を消去します。

clear mls multicast statistics

次に、IP MMLS統計情報を消去する例を示します。

Console> (enable) clear mls multicast statistics
All statistics for the MLS routers in include list are cleared.
Console> (enable)
 

IP MMLSエントリの表示

show mls multicast entry コマンドを実行すると、PFCが処理しているマルチキャスト フローに関する情報が表示されます。参加しているMSFC、VLAN、マルチキャスト グループ アドレス、またはマルチキャスト トラフィック送信元を任意に組み合わせて、エントリを表示できます。

IP MMLSエントリに関する情報を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

IP MMLSエントリに関する情報を表示します。

show mls multicast entry [[[ mod ] [ vlan vlan_id ] [ group ip_addr ] [ source ip_addr ]] | [ all ]]

次に、すべてのIP MMLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls multicast entry all
Router IP Dest IP Source IP Pkts Bytes InVlan OutVlans
--------------- --------------- --------------- ---------- ----------- ------- --------
 
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.11.1 15870 2761380 20
1.1.9.254 224.1.1.1 1.1.12.3 473220 82340280 12
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.12.3 15759 2742066 20
1.1.9.254 224.1.1.1 1.1.11.1 473670 82418580 11
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.11.3 15810 2750940 20
1.1.9.254 224.1.1.1 1.1.12.1 473220 82340280 12
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.13.1 15840 2756160 20
1.1.9.254 224.1.1.1 1.1.13.1 472770 82261980 13
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.12.1 15840 2756160 20
1.1.9.254 224.1.1.1 1.1.11.3 473667 82418058 11
Total Entries: 10
Console> (enable)
 

次に、特定のMSFCについてIP MMLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls multicast entry 15
Router IP Dest IP Source IP Pkts Bytes InVlan OutVlans
--------------- --------------- --------------- ---------- ----------- ------- --------
 
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.11.1 15870 2761380 20
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.12.3 15759 2742066 20
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.11.3 15810 2750940 20
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.13.1 15840 2756160 20
1.1.5.252 224.1.1.1 1.1.12.1 15840 2756160 20
Total Entries: 5
Console> (enable)
 

次に、特定のマルチキャスト グループ アドレスについてIP MMLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls multicast entry group 226.0.1.3 short
Router IP Dest IP Source IP InVlan Pkts Bytes OutVlans
-------------- ----------- ------------ ------ ------ --------- ---------
171.69.2.1 226.0.1.3 172.2.3.8 20 171 23512 10,201,22,45
171.69.2.1 226.0.1.3 172.3.4.9 12 25 3120 8,20
Total Entries: 2
Console> (enable)
 

次に、特定のMSFCおよび特定のマルチキャスト送信元アドレスについて、IP MMLSエントリを表示する例を示します。

Console> (enable) show mls multicast entry 15 1.1.5.252 source 1.1.11.1 short
Router IP Dest IP Source IP Pkts Bytes
InVlan OutVlans
--------------- --------------- --------------- ---------- --------------------
------ ----------
172.20.49.159 224.1.1.6 1.1.40.4 368 57776
40 23,25
172.20.49.159 224.1.1.71 1.1.22.2 99 65142
22 30,37
172.20.49.159 224.1.1.8 1.1.22.2 396 235620
22 13,19
Console> (enable)