Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド リリース12.2(33)SXH以降
UDLD の設定
UDLD の設定
発行日;2012/02/01 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 18MB) | フィードバック

目次

UDLD の設定

UDLD の概要

UDLD の概要

UDLD アグレッシブ モード

UDLD のデフォルト設定

UDLD の設定

UDLD のグローバルなイネーブル化

個別の LAN インターフェイス上での UDLD のイネーブル化

光ファイバ LAN インターフェイス上での UDLD のディセーブル化

UDLD プローブ メッセージ インターバルの設定

ディセーブルになった LAN インターフェイスのリセット

UDLD の設定

この章では、Cisco IOS リリース 12.2SX で Unidirectional Link Detection(UDLD; 単方向リンク検出)プロトコルを設定する方法について説明します。


) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、次の URL の『Cisco IOS Master Command List, Release 12.2SX』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/122sxmcl/12_2sx_mcl_book.html


 

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「UDLD の概要」

「UDLD のデフォルト設定」

「UDLD の設定」

UDLD の概要

ここでは、UDLD の機能について説明します。

「UDLD の概要」

「UDLD アグレッシブ モード」

UDLD の概要

シスコ独自の UDLD プロトコルにより、LAN ポートに接続された光ファイバまたは銅製(カテゴリ 5 ケーブルなど)イーサネット ケーブルを使用して接続されたデバイスで、ケーブルの物理構成をモニタし、単一方向リンクの存在を検出できます。単一方向リンクが検出されると、UDLD が関係のある LAN ポートをシャットダウンし、ユーザに通知します。単一方向リンクは、スパニング ツリー トポロジ ループをはじめ、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

UDLD は、レイヤ 1 プロトコルと連動し、リンクの物理的ステータスを判別するレイヤ 2 プロトコルです。レイヤ 1 では、物理的シグナリングおよび障害検出は、自動ネゴシエーションによって処理されます。UDLD は、ネイバーの ID の検知、誤って接続された LAN ポートのシャットダウンなど、自動ネゴシエーションでは実行不可能な処理を実行します。自動ネゴシエーションと UDLD の両方をイネーブルにすると、レイヤ 1 とレイヤ 2 の検知機能が連動し、物理的および論理的な単一方向接続、および他のプロトコルの誤動作を防止します。

リンク上でローカル デバイスが送信したトラフィックはネイバーで受信されるが、ネイバーから送信されたトラフィックはローカル デバイスで受信されない場合に、単一方向リンクが発生します。対になっているファイバ ケーブルのどちらかの接続が切断された場合、自動ネゴシエーションがアクティブであるかぎり、そのリンクは存続できません。この場合、論理リンクは不定であり、UDLD は何の処理も行いません。レイヤ 1 で両方のファイバが正常に稼動していれば、レイヤ 2 の UDLD はそれらのファイバが正しく接続しているかどうか、また、トラフィックが適切なネイバー間で双方向に流れているかどうかを判別します。自動ネゴシエーションはレイヤ 1 で行われるので、このチェックは自動ネゴシエーションでは実行されません。

UDLD をイネーブルに設定した LAN ポートは、近接デバイスに定期的に UDLD パケットを送信します。このパケットが一定時間内にエコー バックされ、かつ特定の確認応答(エコー)がない場合には、そのリンクは単一方向リンクとしてフラグ付けされ、LAN ポートがシャットダウンされます。プロトコルが単一方向リンクを正しく識別して使用を禁止するには、リンクの両端のデバイスで UDLD をサポートする必要があります。


) デフォルトでは、UDLD は銅製 LAN ポート上ではローカルにディセーブルに設定されています。このタイプのメディアは、アクセス ポートに使用されることが多いので、メディアに不要な制御トラフィックを送信しません。


図 10-1 に、単一方向リンク条件の例を示します。スイッチ B は、ポート上でスイッチ A から正常にトラフィックを受信しますが、スイッチ A は、同じポート上でスイッチ B からのトラフィックを受信しません。UDLD によって問題が検出され、ポートがディセーブルにされます。

図 10-1 単一方向リンク

 

UDLD アグレッシブ モード

UDLD アグレッシブ モードはデフォルトではディセーブルに設定されています。UDLD アグレッシブ モードは、そのモードをサポートするネットワーク デバイス間のポイントツーポイントのリンク上に限って設定してください。UDLD アグレッシブ モードをイネーブルに設定した場合、UDLD 近接関係が設定されている双方向リンク上のポートが UDLD パケットを受信しなくなったとき、UDLD はネイバーとの接続を再確立しようとします。この試行に 8 回失敗すると、ポートはディセーブルになります。

スパニング ツリー ループを防止するために、デフォルトの 15 秒間隔を使用する通常の UDLD により、(デフォルトのスパニング ツリー パラメータを使用している場合)ブロッキング ポートがフォワーディング ステートに移行する前に、すみやかに単一方向リンクをシャットダウンできます。

UDLD アグレッシブ モードをイネーブルにすると、次のような状況でさらに利点をもたらします。

リンクの一方の側でポート スタック(TX および RX 両方)を使用している場合

リンクの一方の側がダウンしているけれど、もう一方の側がアップしたままの場合

このような状況では、UDLD アグレッシブ モードにより、リンク上のポートの 1 つがディセーブルになり、トラフィックの廃棄が防止されます。


) UDLD 標準モードでは、単一方向エラーが検出された場合、ポートはディセーブルになりません。UDLD アグレッシブ モードでは、単一方向エラーが検出されると、ポートはディセーブルになります。


UDLD のデフォルト設定

表 10-1 に、UDLD のデフォルト設定を示します。

 

表 10-1 UDLD のデフォルト設定

機能
デフォルト値

UDLD グローバル イネーブル ステート

グローバルにディセーブル

UDLD アグレッシブ モード

ディセーブル

ポート別の UDLD イネーブル ステート(光ファイバ メディア用)

すべてのイーサネット光ファイバ LAN ポートでイネーブル

ポート別の UDLD イネーブル ステート(ツイストペア [銅製] メディア用)

すべてのイーサネット 10/100 および 1000BASE-TX LAN ポートでディセーブル

UDLD の設定

ここでは、UDLD の設定手順について説明します。

「UDLD のグローバルなイネーブル化」

「個別の LAN インターフェイス上での UDLD のイネーブル化」

「光ファイバ LAN インターフェイス上での UDLD のディセーブル化」

「UDLD プローブ メッセージ インターバルの設定」

「ディセーブルになった LAN インターフェイスのリセット」

UDLD のグローバルなイネーブル化

すべての光ファイバ LAN ポートで UDLD をグローバルにイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router(config)# udld { enable | aggressive }

光ファイバ LAN ポート上で UDLD をグローバルにイネーブルにします。

(注) このコマンドで設定できるのは、光ファイバ LAN ポートだけです。このコマンドによる設定は、個々の LAN ポートの設定によって上書きされます。

個別の LAN インターフェイス上での UDLD のイネーブル化

個別の LAN ポート上で UDLD をイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type 1 slot/port

設定する LAN ポートを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# udld port [ aggressive ]

特定の LAN ポート上で UDLD をイネーブルにします。 aggressive キーワードを入力して、アグレッシブ モードをイネーブルにします。光ファイバ LAN ポートの場合、このコマンドは udld enable グローバル コンフィギュレーション コマンドによる設定を上書きします。

Router(config-if)# no udld port [ aggressive ]

光ファイバ以外の LAN ポート上で UDLD をディセーブルにします。

グローバル コンフィギュレーション コマンドによる設定に戻ります。

ステップ 3

Router# show udld type1 slot/number

設定を確認します。

1.type = fastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

光ファイバ LAN インターフェイス上での UDLD のディセーブル化

個別の光ファイバ LAN ポート上で UDLD をディセーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type 2 slot/port

設定する LAN ポートを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# udld port disable

光ファイバの LAN ポート上で UDLD をディセーブルにします。

グローバル コンフィギュレーション コマンド設定に戻ります。この形式は、光ファイバ LAN ポートだけでサポートされています。

ステップ 3

Router# show udld type1 slot/number

設定を確認します。

2.type = fastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

UDLD プローブ メッセージ インターバルの設定

アドバタイズ モードにあり、現在双方向に設定されているポートで、UDLD プローブ メッセージの間隔を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# udld message time interval

アドバタイズ モードにあり、現在双方向に設定されているポートで、UDLD プローブ メッセージの間隔を設定します。有効値の範囲は 7 ~ 90 秒です。

ステップ 2

Router# show udld type 3 slot/number

設定を確認します。

3.type = fastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

ディセーブルになった LAN インターフェイスのリセット

UDLD によってシャットダウンされたすべての LAN ポートをリセットするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# udld reset

UDLD によってシャットダウンされたすべての LAN ポートをリセットします。