Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド リリース12.2(33)SXH以降
レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定
レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定
発行日;2012/02/01 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 18MB) | フィードバック

目次

レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定

レイヤ 2 プロトコル トンネリングの概要

レイヤ 2 プロトコル トンネリングのサポートの設定

レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定

この章では、Cisco IOS リリース 12.2SX にレイヤ 2 プロトコル トンネリングを設定する手順について説明します。


) • この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、次の URL の『Cisco IOS Master Command List, Release 12.2SX』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/122sxmcl/12_2sx_mcl_book.html

WS-X6548-GE-TX、WS-X6548V-GE-TX、WS-X6148-GE-TX、WS-X6148V-GE-TX スイッチング モジュールでは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングをサポートしません。


 

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「レイヤ 2 プロトコル トンネリングの概要」

「レイヤ 2 プロトコル トンネリングのサポートの設定」

レイヤ 2 プロトコル トンネリングの概要

レイヤ 2 プロトコル トンネリングを使用すると、ネットワークを介してレイヤ 2 Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)(Cisco Discovery Protocol [CDP]、Spanning Tree Protocol [STP; スパンニング ツリー プロトコル]、および VLAN Trunking Protocol [VTP; VLAN トランキング プロトコル])をトンネリングできます。ここでは、次の用語を使用します。

エッジ スイッチ:カスタマー スイッチに接続され、サービス プロバイダー ネットワークの境界に配置されたスイッチ(図 22-1 を参照)。

レイヤ 2 プロトコル トンネル ポート:特定のトンネル化プロトコルをカプセル化したり、カプセル化を解除することができるエッジ スイッチのポート。レイヤ 2 プロトコル トンネル ポートは Command Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)コマンドを使用して設定します。

トンネル化 PDU:CDP、STP、または VTP PDU

レイヤ 2 プロトコル トンネリングがない場合、トンネル ポートは STP と VTP パケットをドロップし、CDP パケットを処理します。この PDU の処理方法に応じて、カスタマー スイッチに異なるスパニング ツリー ドメイン(異なるスパニング ツリー ルート)が作成されます。たとえば、スイッチ 1 の Virtual LAN(VLAN; 仮想 LAN)用 STP(図 22-1 を参照)は、スイッチ 4 およびスイッチ 5 に基づくコンバージェンス パラメータを考慮しないで、スイッチ 1、2、3 のスパニング ツリー トポロジを構築します。カスタマーに単一のスパニング ツリー ドメインを提供するために、制御プロトコル PDU(CDP、STP、および VTP)に対して、Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)をトンネル化する一般的な方式が作成されています。このプロセスは、Generic Bridge PDU Tunneling(GBPT)といいます。

図 22-1 レイヤ 2 プロトコル トンネリング ネットワークの設定

 

GBPT は、入力エッジ スイッチ内で PDU をソフトウェアでカプセル化してから、ハードウェアでマルチキャストすることにより PDU トンネリングを拡張する方式です。サービス プロバイダー ネットワーク内のすべてのスイッチは、カプセル化されたこれらのフレームをデータ パケットとして処理し、もう一方の端に転送します。出力エッジ スイッチはカプセル化されたこれらの特殊フレームを待ち受けて、カプセル化を解除し、これらをトンネルの外へ転送します。

カプセル化では、PDU 内の宛先 Media Access Control(MAC; メディア アクセス制御)アドレスも書き換えられます。入力エッジ スイッチは、レイヤ 2 トンネル ポート上で受信された PDU の宛先 MAC アドレスを、シスコシステムズ独自のマルチキャスト アドレス(01-00-0c-cd-cd-d0)で書き換えます。次に、PDU はレイヤ 2 トンネル ポートのネイティブ VLAN にフラッディングされます。ポート上でレイヤ 2 プロトコル トンネリングをイネーブルにした場合、イネーブル化されたプロトコルの PDU は送信されません。ポート上でレイヤ 2 プロトコル トンネリングをディセーブルにした場合、ディセーブル化されたプロトコルは、そのポート上でレイヤ 2 プロトコル トンネリングがディセーブルになる前と同じように動作します。

レイヤ 2 プロトコル トンネリングのサポートの設定


) • 802.1Q トンネル ポートで受信されたカプセル化 PDU は、スイッチ上の同じ VLAN にある別のトンネル ポートから伝送されます。

レイヤ 2 トンネリング ポートにジャンボ フレームのサポートを設定します。

「ジャンボ フレームのサポートの設定」を参照してください。

「ジャンボ フレームのサポートの設定」に記載されている、ジャンボ フレームをサポートしていないモジュールをメモしてください。


 

特定のポート上でレイヤ 2 プロトコル トンネリングを設定するには、次の作業を行います。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type 1 slot/port

設定する LAN ポートを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# switchport

LAN ポートをレイヤ 2 スイッチング用に設定します。

LAN ポートをレイヤ 2 インターフェイスとして設定するには、キーワードを指定せずに switchport コマンドを 1 度入力する必要があります。そのあとで、 switchport コマンドをキーワードと入力します。

インターフェイスに対して switchport コマンドを一度も入力していない場合に限り、必須です。

ステップ 3

Router(config-if)# l2protocol-tunnel [ cdp | lldp | stp | vtp ]

レイヤ 2 ポートを、すべてのプロトコルまたは指定されたプロトコルだけのレイヤ 2 プロトコル トンネル ポートとして設定します。

Router(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold {[ cdp | lldp | stp | vtp ] packets }

(任意)ポートをレイヤ 2 プロトコル トンネル ポートとして設定し、すべてのプロトコルまたは指定されたプロトコルだけのドロップしきい値を設定します。

Router(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold {[ cdp | lldp | stp | vtp ] packets }

(任意)ポートをレイヤ 2 プロトコル トンネル ポートとして設定し、すべてのプロトコルまたは指定されたプロトコルだけのシャットダウンしきい値を設定します。

ステップ 4

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 5

Router# show l2protocol-tunnel [ interface type1 slot/port | summary ]

設定を確認します。

1.type = fastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

レイヤ 2 ポートをレイヤ 2 プロトコル トンネル ポートとして設定する際、次の情報に注意してください。

任意で、ポートにドロップしきい値を指定することもできます。1 ~ 4096 のドロップしきい値は、特定のインターフェイス上で、特定のプロトコルに対し、1 秒間に処理されるパケット数を決定します。処理パケット数がドロップしきい値を超えると、その特定のプロトコルの PDU は、1 秒間の残りの時間にドロップされます。ドロップしきい値を指定しない場合、値は 0 です(ドロップしきい値はディセーブルです)。

任意で、ポートにシャットダウンしきい値を指定することもできます。1 ~ 4096 のシャットダウンしきい値は、特定のインターフェイス上で、特定のプロトコルに対し、1 秒間に処理されるパケット数を決定します。処理パケット数がシャットダウンしきい値を超えると、ポートは errdisable ステートになります。シャットダウンしきい値を指定しない場合、値は 0 です(シャットダウンしきい値はディセーブルです)。

ポートのドロップしきい値とシャットダウンしきい値の両方を指定すると、ドロップしきい値を超えたパケットは転送されませんが、シャットダウンしきい値に到達するまでカウントされます。


) 次のコマンドの l2ptguard キーワードの詳細については、『Cisco IOS Master Command List, Release 12.2SX』を参照してください。

errdisable detect cause

errdisable recovery


 

次に、CDP、STP、および VTP に対して、ポート 5/1 にレイヤ 2 プロトコル トンネリングおよびドロップしきい値とシャットダウンしきい値を設定し、その設定を確認する例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface fastethernet 5/1
Router(config-if)# switchport
Router(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold cdp 400
Router(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold stp 400
Router(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold vtp 400
Router(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold vtp 200
Router(config-if)# end
Router# show l2protocol-tunnel summary
COS for Encapsulated Packets: 5
Drop Threshold for Encapsulated Packets: 0
 
Port Protocol Shutdown Drop Status
Threshold Threshold
(cdp/lldp/stp/vtp) (cdp/lldp/stp/vtp)
-------- ------------ ------------------- -------------------- ----------
Fa5/1 -- -- -- --- 400/----/ 400/ 400 ----/----/----/ 200 down(trunk)
 
Router#
 

次に、ポート 5/1 のカウンタ情報を表示する例を示します。

Router# show l2protocol-tunnel interface fastethernet 5/1
COS for Encapsulated Packets: 5
 
Port Protocol Thresholds Counters
Shutdown Drop Encap Decap Drop
----------- -------- --------- --------- --------- --------- ---------
 
Router#
 

次に、ポート 5/1 のレイヤ 2 プロトコル トンネリング設定を消去する例を示します。

Router(config-if)# no l2protocol-tunnel shutdown-threshold cdp 400
Router(config-if)# no l2protocol-tunnel shutdown-threshold stp 400
Router(config-if)# no l2protocol-tunnel shutdown-threshold vtp 400
Router(config-if)# no l2protocol-tunnel drop-threshold vtp 200
Router(config-if)# no l2protocol-tunnel cdp
Router(config-if)# no l2protocol-tunnel stp
Router(config-if)# no l2protocol-tunnel vtp
Router(config-if)# end
Router# show l2protocol-tunnel summary
COS for Encapsulated Packets: 5
Drop Threshold for Encapsulated Packets: 0
 
Port Protocol Shutdown Drop Status
Threshold Threshold
(cdp/lldp/stp/vtp) (cdp/lldp/stp/vtp)
-------- ------------ ------------------- -------------------- ----------
 
Router#
 

次に、レイヤ 2 プロトコル トンネリング ポートのカウンタを消去する例を示します。

Router# clear l2protocol-tunnel counters
Router#