Catalyst 6500 Release 12.2SXH and Later Software コンフィギュレーション ガイド
自動 QoS の使用
自動 QoS の使用
発行日;2012/02/06 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 12MB) | フィードバック

目次

自動 QoS の使用

自動 QoS の概要

Cisco IP Phone の自動 QoS のサポート

Cisco IP Communicator の自動 QoS のサポート

マーク付けされたトラフィックの自動 QoS のサポート

自動 QoS の使用

自動 QoS の設定時の注意事項および制約事項

自動 QoS の設定

Cisco IP Phone の自動 QoS のサポートの設定

Cisco IP Communicator の自動 QoS のサポートの設定

マーク付けされたトラフィックの自動 QoS のサポートの設定

自動 QoS の使用

この章では、自動 QoS(Quality of Service)設定機能を使用する方法について説明します。自動 QoS 設定機能は、Release 12.2(33)SXH 以降のリリースでサポートされます。


) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、次の URL の『Cisco IOS Software Releases 12.2SX Command References』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/122sxmcl/12_2sx_mcl_book.html


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「自動 QoS の概要」

「自動 QoS の使用」

自動 QoS の概要

自動 QoS は、推奨する Architecture for Voice, Video, and Integrated Data(AVVID)QoS 設定をポートに適用するマクロです。ここでは、自動 QoS の機能について説明します。

「Cisco IP Phone の自動 QoS のサポート」

「Cisco IP Communicator の自動 QoS のサポート」

「マーク付けされたトラフィックの自動 QoS のサポート」

Cisco IP Phone の自動 QoS のサポート

Cisco IP Phone は通常、ポートに直接接続されます。任意で、PC を電話機に接続し、スイッチへのホップとして使用できます。

電話機から発信されるトラフィックは、802.1Q または 802.1p タグでマーク付けできます。タグには、VLAN ID および CoS 値が含まれます。電話機から発信される CoS 値を信頼するようにポートを設定すると、スイッチはその CoS 値を使用して、電話機のトラフィックの優先順位付けを行います。

Cisco IP Phone には、3 ポートのスイッチが組み込まれていて、PC、電話機、およびスイッチ ポートから発信されるトラフィックを転送します。Cisco IP Phone には、設定が必要な信頼機能および分類機能があります( Cisco IP Phone サポートの設定を参照)。

自動 QoS は、 auto qos voip cisco-phone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドにより Cisco IP Phone をサポートします。IP Phone をサポートするよう設定されていて、IP Phone が接続されているポートで、 auto qos voip cisco-phone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、自動 QoS 機能は次の処理を実行します。

QoS がイネーブルになっていない場合は、QoS をグローバルにイネーブルにします。

ポートに VLAN ベースの QoS が設定されている場合は、デフォルトのポートベースの QoS に戻します( 1p1q0t / 1p3q1t ポートがあるスイッチング モジュール上のすべてのポートで実行される)。

ポートの信頼状態を trust CoS に設定します。

trust CoS の QoS ポリシーを作成し、ポートの信頼をサポートしない 1q4t / 2q2t 非ギガビット イーサネット ポートがあるスイッチング モジュール上のポートに適用します。

Cisco IP Communicator の自動 QoS のサポート

Cisco IP Communicator プログラムは、PC 上で実行して、Cisco IP Phone をエミュレートします。Cisco IP Communicator は、CoS 値ではなく DSCP 値を使用してその音声トラフィックをマーク付けします。Cisco IP Communicator から発信された DSCP 値を信頼するようポートを設定すると、スイッチは DSCP 値を使用して、Cisco IP Communicator トラフィックの優先付けを行います。

自動 QoS は、 auto qos voip cisco-softphone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドにより Cisco IP Communicator プログラムをサポートします。Cisco IP Communicator プログラムを実行している装置に接続されたポートで auto qos voip cisco-softphone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、自動 QoS 機能は次の処理を行います。

QoS がイネーブルになっていない場合は、QoS をグローバルにイネーブルにします。

ポートに VLAN ベースの QoS が設定されている場合は、デフォルトのポートベースの QoS に戻します( 1p1q0t / 1p3q1t ポートがあるスイッチング モジュール上のすべてのポートで実行される)。

ポートに信頼状態が設定されている場合は、デフォルトの信頼状態(untrusted)に戻します。

入力ポリサーを作成し、trust DSCP 46 に適用し、DSCP 26 を DSCP 24 パケットに再マーク付けします。その他の DSCP 値を持つパケットまたはプロファイル外パケットは DSCP 0 で再マーク付けされます。

マーク付けされたトラフィックの自動 QoS のサポート

ネットワーク内部に接続されたポートは、そのネットワークの QoS ポリシーと矛盾しない QoS ラベルによりマーク済みのトラフィックを受信する場合があります。この場合は、QoS ラベルを変更する必要がありません。QoS の信頼機能を使用すると、受信した QoS 値を使用して、マーク済みのトラフィックを処理できます。

自動 QoS は、 auto qos voip trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによりマーク済みトラフィックをサポートします。 auto qos voip trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、自動 QoS 機能は次の処理を行います。

QoS がイネーブルになっていない場合は、QoS をグローバルにイネーブルにします。

ポートに VLAN ベースの QoS が設定されている場合は、デフォルトのポートベースの QoS に戻します( 1p1q0t / 1p3q1t ポートがあるスイッチング モジュール上のすべてのポートで実行される)。

switchport コマンドによりポートが設定されている場合は、ポートの信頼状態を trust CoS に設定します。

switchport コマンドによりポートが設定されていない場合は、ポートの信頼状態を trust DSCP に設定します。

trust CoS または trust DSCP の QoS ポリシーを作成し、ポートの信頼をサポートしない 1q4t / 2q2t 非ギガビット イーサネット ポートがあるスイッチング モジュール上のポートに適用します。

自動 QoS の使用

ここでは、自動 QoS の使用方法について説明します。

「自動 QoS の設定時の注意事項および制約事項」

「自動 QoS の設定」

自動 QoS の設定時の注意事項および制約事項

ここでは、自動 QoS の設定時の注意事項および制約事項について説明します。

自動 QoS はポートに対するコマンドを生成し、それらを実行コンフィギュレーションに追加します。

生成された QoS コマンドは、CLI から入力した場合と同様に適用されます。既存の設定がある場合、生成されたコマンドを適用できなかったり、生成されたコマンドにより既存の設定が上書きされる可能性があります。このようなアクションは、警告なしで発生します。生成されたコマンドが正常に適用された場合、上書きされなかった設定はすべて実行コンフィギュレーションに残されます。上書きされたコマンドはすべて、startup-config ファイルに残されます。

生成されたコマンドの一部は、ポート ASIC が制御するすべてのポートに適用される PFC QoS コマンドのタイプとなります。 これらのコマンドのいずれかが適用されると、PFC QoS は、ポート ASIC により制御されるすべてのポートにコマンドが適用されたことによって生成されるメッセージを表示します。モジュールにもよりますが、コマンドが適用されるポートは 48 にも上る場合があります。『 Release Notes for Cisco IOS Release 12.2(33)SXH and Later Releases 』の各モジュールの説明を参照し、ポート グループの数およびポート グループあたりのポート範囲を確認してください。

同じポート ASIC が制御するポート上では、ポートの信頼状態の要件が競合するため、Cisco IP Phone およびその他の自動 QoS のオプションのサポートを設定できない場合があります。

生成されたコマンドを適用できない場合は、以前の実行コンフィギュレーションが元に戻されます。

自動 QoS をイネーブルにしてから、他の QoS コマンドを設定してください。自動 QoS 設定の完了後、必要に応じて、QoS 設定を変更できます。

自動 QoS では、すでにポリシー マップが付加されているインターフェイスにポリシー マップを付加できません。

名前に AUTOQOS が含まれるポリシー マップまたはクラス マップを変更しないでください。

次のインターフェイス上では、自動 QoS を設定できません。

ポートチャネル インターフェイス

VLAN インターフェイス(Switch Virtual Interface [SVI; スイッチ仮想インターフェイス] とも言う)

トンネル インターフェイス

ループバック インターフェイス

すべてのタイプのインターフェイス上のサブインターフェイス

自動 QoS の設定

ここでは、自動 QoS の設定手順について説明します。

「Cisco IP Phone の自動 QoS のサポートの設定」

「Cisco IP Communicator の自動 QoS のサポートの設定」

「マーク付けされたトラフィックの自動 QoS のサポートの設定」


) 自動 QoS は、auto qos voip コマンドが入力されたポートの QoS ポート アーキテクチャに適したコマンドを生成します。自動 QoS は、異なるauto qos voip コマンドごとに、これらの各 QoS ポート アーキテクチャに応じて異なる QoS コマンドを生成します。

1p1q0t/1p3q1t

1p1q4t/1p2q2t

1p1q4t/1p3q8t

1p1q8t/1p2q1t

1q2t/1p2q2t

1q2t/1p3q8t

1q4t/2q2t

1q8t/1p3q8t

1q8t/1p7q8t

2q8t/1p3q8t

8q4t/1p7q4t

8q8t/1p7q8t

次に示す手順には、生成されたコマンドを表示するのに必要なコマンドは含まれますが、自動 QoS が生成する個々のコマンドはこのマニュアルに記載されていません。


 

Cisco IP Phone の自動 QoS のサポートの設定


) Cisco IP Phone に自動 QoS を設定する前に、「Cisco IP Phone サポートの設定」の設定手順を実行します。


Cisco IP Phone に自動 QoS を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# interface type 1 slot/port

設定するインターフェイスを選択します。

ステップ 3

Router(config-if)# auto qos voip cisco-phone

Cisco IP Phone に自動 QoS を設定します。

ステップ 4

Router(config-if)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

Router# show auto qos interface type1 slot/port

設定した自動 QoS コマンドを表示します。

ステップ 6

Router# show running-config | include mls qos map cos-dscp

生成した 受信 CoS 値から内部 DSCP 値へのマッピング を表示します。

ステップ 7

Router# show running-config interface type1 slot/port

インターフェイスに設定されているすべてのコマンドを表示します。

1.type = fastethernet または gigabitethernet

Cisco IP Phone に自動 QoS を設定する場合は、次の情報に注意してください。

インターフェイス上で自動 QoS をディセーブルにするには、no auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。


) no auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが、QoS をグローバルにディセーブルしたり、自動 QoS により作成された受信 CoS 値から内部 DSCP へのマッピングを削除したりはしません。


CoS を信頼するように他のポートを設定することを求めるメッセージが表示される場合があります。自動 QoS が生成したコマンドをイネーブルにするには、この指示に従う必要があります。

次に、インターフェイス FastEthernet 1/1 上で 自動 QoS をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface fastethernet 1/1
Router(config-if)# auto qos voip cisco-phone

Cisco IP Communicator の自動 QoS のサポートの設定

Cisco IP Communicator に自動 QoS を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# interface type 2 slot/port

設定するインターフェイスを選択します。

ステップ 3

Router(config-if)# auto qos voip cisco-softphone

Cisco IP Communicator に自動 QoS を設定します。

ステップ 4

Router(config-if)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

Router# show auto qos interface type1 slot/port

設定した自動 QoS コマンドを表示します。

ステップ 6

Router# show policy-map AUTOQOS-CISCO-SOFT-PHONE

自動 QoS により作成されたポリシー マップおよびポリサーを表示します。

ステップ 7

Router# show class-map AUTOQOS-CISCO-SOFTPHONE-SIGNAL

Router# show class-map AUTOQOS-CISCO-SOFTPHONE-DATA

自動 QoS により作成されたクラス マップを表示します。

ステップ 8

Router# show running-config | include mls qos map policed-dscp

自動 QoS により作成された DSCP マークダウン マップ を表示します。

ステップ 9

Router# show running-config interface type1 slot/port

インターフェイスに設定されているすべてのコマンドを表示します。

2.type = fastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

Cisco IP Communicator に自動 QoS を設定する場合は、次の情報に注意してください。

インターフェイス上で自動 QoS をディセーブルにするには、no auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。


) no auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、QoS をグローバルにディセーブルにしたり、自動 QoS によって作成されたポリシー、クラス、および DSCP マークダウン マップを削除したりはしません。


switchport キーワードにより設定されたポート上では、Cisco IP Communicator のサポートを設定できません。

PFC QoS は、1023 の集約ポリサーをサポートし、ポート上で auto qos voip cisco-softphone コマンドを使用するたびに、2 つの集約ポリサーを使用します。

次に、インターフェイス FastEthernet 1/1 上で 自動 QoS をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface fastethernet 1/1
Router(config-if)# auto qos voip cisco-softphone
 

マーク付けされたトラフィックの自動 QoS のサポートの設定

マーク付けされたトラフィックに対する自動 QoS を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config)# interface type 3 slot/port

設定するインターフェイスを選択します。

ステップ 3

Router(config-if)# auto qos voip trust

マーク付けされたトラフィックに対する自動 QoS を設定します。

ステップ 4

Router(config-if)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

Router# show auto qos interface type1 slot/port

設定した自動 QoS コマンドを表示します。

ステップ 6

Router# show running-config | include mls qos map cos-dscp

switchport コマンドにより設定されたポートに対して、 生成され受信 CoS 値から内部 DSCP へのマッピングを表示します。

ステップ 7

Router# show running-config interface type1 slot/port

インターフェイスに設定されているすべてのコマンドを表示します。

3.type = fastethernetgigabitethernet、または tengigabitethernet

マーク付けされたトラフィックを信頼するように自動 QoS を設定する場合は、次の情報に注意してください。

インターフェイス上で自動 QoS をディセーブルにするには、no auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。


) no auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、QoS をグローバルにディセーブルにしたり、自動 QoS により作成された受信 CoS 値から内部 DSCP へのマッピングを削除したりはしません。


switchport コマンドにより設定されたポートの場合、他のポートを trust CoS に設定するよう指示するメッセージが表示される場合があります。自動 QoS が生成したコマンドをイネーブルにするには、この指示に従う必要があります。

次に、インターフェイス FastEthernet 1/1 上で 自動 QoS をイネーブルにする例を示します。

Router(config)# interface fastethernet 1/1
Router(config-if)# auto qos voip trust