Catalyst 6500 Release 12.2SXH and Later Software コンフィギュレーション ガイド
PIM スヌーピングの設定
PIM スヌーピングの設定
発行日;2012/02/01 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 12MB) | フィードバック

目次

PIM スヌーピングの設定

PIM スヌーピングの概要

PIM スヌーピングのデフォルト設定

PIM スヌーピング設定時の注意事項および制約事項

PIM スヌーピングの設定

PIM スヌーピングのグローバルなイネーブル化

VLAN での PIM スヌーピングのイネーブル化

PIM スヌーピングの代表ルータフラッディングのディセーブル化

PIM スヌーピングの設定

この章では、Cisco IOS Software Release 12.2SXに PIM スヌーピングを設定する手順について説明します。


) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、次の URL の『Cisco IOS Software Releases 12.2SX Command References』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/122sxmcl/12_2sx_mcl_book.html


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「PIM スヌーピングの概要」

「PIM スヌーピングのデフォルト設定」

「PIM スヌーピング設定時の注意事項および制約事項」

「PIM スヌーピングの設定」

PIM スヌーピングの概要

レイヤ 2 スイッチが複数のルータと相互接続しているネットワーク(Internet Exchange Point [IXP] など)では、マルチキャスト レシーバ ダウンストリームがない場合でもデフォルトでは、スイッチはすべてのマルチキャスト ルータ ポート上で IP マルチキャスト パケットをフラッディングします。PIM スヌーピングがイネーブルの場合、スイッチは各 IP マルチキャスト グループのマルチキャスト パケットを、グループに加入しているダウンストリーム レシーバがあるマルチキャスト ルータ ポートのみに制限します。PIM スヌーピングがイネーブルの場合、スイッチは PIM Hello メッセージ、PIM Join およびプルーニング メッセージ、双方向 PIM designated forwarder-election メッセージを傍受することにより、特定の VLAN 内のマルチキャスト トラフィックを受信する必要があるマルチキャスト ルータ ポートを学習します。


) PIM スヌーピングを使用するには、スイッチ上で Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピングをイネーブルにする必要があります。IGMP スヌーピングは、ホストが接続されている LAN ポートからのマルチキャスト トラフィックの送信を制限します。IGMP スヌーピングは、1 つまたは複数のマルチキャスト ルータが接続されている LAN ポートからのトラフィックは制限しません。


次の図では、PIM スヌーピングがイネーブルでないネットワークによるトラフィックおよびフラッディング フローと、PIM スヌーピングがイネーブルのときのトラフィック フローおよびトラフィック制限を示します。

図34-1 では、PIM スヌーピングがイネーブルでない場合の PIM Join メッセージのフローを示します。この図では、スイッチはルータ B を対象とした PIM Join メッセージを、接続されたすべてのルータにフラッディングします。

図34-1 PIM スヌーピングがない場合の PIM Join メッセージ フロー

 

図34-2 では、PIM スヌーピングがイネーブルの場合の PIM Join メッセージ フローを示します。この図では、スイッチは PIM Join メッセージを制限し、このメッセージを受信する必要があるルータ(ルータ B)にのみ転送します。

図34-2 PIM スヌーピングがある場合の PIM Join メッセージ フロー

 

図34-3 では、PIM スヌーピングがイネーブルでない場合のデータ トラフィック フローを示します。この図では、スイッチはルータ A を対象としたデータ トラフィックを接続されたすべてのルータにフラッディングします。

図34-3 PIM スヌーピングがない場合のデータ トラフィック フロー

 

図34-4 では、PIM スヌーピングがイネーブルの場合のデータ トラフィック フローを示します。この図では、スイッチはデータ トラフィックを 受信する必要があるルータ(ルータ A)にのみ転送します。

図34-4 PIM スヌーピングがある場合のデータ トラフィック フロー

 

PIM スヌーピングのデフォルト設定

PIM スヌーピングは、デフォルトではディセーブルに設定されています。

PIM スヌーピング設定時の注意事項および制約事項

PIM スヌーピングを設定する際に、以下の注意事項と制約事項に従ってください。

PIM 希薄モード機能を使用すると、ダウンストリーム ルータは、PIM Join またはプルーニング メッセージを通じて事前に関与を示す場合、トラフィックのみを監視します。アップストリーム ルータは、PIM Join またはプルーニング プロセス中にアップストリーム ルータとして使用された場合、トラフィックのみを監視します。

Join またはプルーニング メッセージは、ルータすべてにフラッディングされるわけではありませんが、Join またはプルーニング メッセージのペイロードに指定されたアップストリーム ルータに対応するポートにのみ、送信されます。

直接接続された送信元は、双方向 PIM グループでサポートされます。直接接続された送信元からのトラフィックは、VLAN の 代表ルータおよび代表フォワーダに転送されます。Nondesignated Router(NDR)がダウンストリーム(S, G)Join を受信できる場合があります。送信元のみのネットワークでは、初回の不明なトラフィックは代表ルータおよび代表フォワーダにのみ転送されます。

dense(稠密)グループ モード トラフィックは、不明なトラフィックとしてみなされドロップされます。

AUTO-RP グループ(224.0.1.39および224.0.1.40)は常にフラッディングされます。

スイッチは代表フォワーダ選定でスヌーピングを実行し、VLAN のさまざまな RP 用に代表フォワーダ ルータすべてのリストを維持します。すべてのトラフィックは代表フォワーダすべてに送信されます。これにより双方向機能が正しく動作します。

PIM スヌーピングおよび IGMP スヌーピングを、VLAN で同時にイネーブルできます。RGMP または PIM スヌーピングいずれかを VLAN でイネーブルにできますが、両方同時にはイネーブルにできません。

非 PIMv2 マルチキャスト ルータは、すべてのトラフィックを受信します。

PIM スヌーピングは、VLAN 単位でイネーブルおよびディセーブルにできます。

PIM Hello および Join/プルーニング制御パケットに示されたホールドタイムに基づき、mroute およびルータ情報はすべて時間切れとなります。mroute ステートおよびネイバー情報はすべて VLAN 単位で維持されます。

PIM スヌーピングの設定

ここでは、PIM スヌーピングを設定する手順について説明します。

「PIM スヌーピングのグローバルなイネーブル化」

「VLAN での PIM スヌーピングのイネーブル化」

「PIM スヌーピングの代表ルータフラッディングのディセーブル化」

PIM スヌーピングのグローバルなイネーブル化

PIM スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# ip pim snooping

PIM スヌーピングをイネーブルにします。

Router(config)# no ip pim snooping

PIM スヌーピングをディセーブルにします。

ステップ 2

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# show ip pim snooping

設定を確認します。

次に、PIM スヌーピングをグローバルにイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router(config)# ip pim snooping
Router(config)# end
Router# show ip pim snooping
Global runtime mode: Enabled
Global admin mode : Enabled
Number of user enabled VLANs: 1
User enabled VLANs: 10
Router#
 

) PIM スヌーピングを実行するには、IP アドレスまたは IP PIM を設定する必要はありません。


VLAN での PIM スヌーピングのイネーブル化

特定の VLAN で PIM スヌーピングをイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface vlan vlan_ID

VLAN インターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# ip pim snooping

PIM スヌーピングをイネーブルにします。

Router(config-if)# no ip pim snooping

PIM スヌーピングをディセーブルにします。

ステップ 3

Router(config-if)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

Router# show ip pim snooping

設定を確認します。

次に、VLAN 10 で PIM スヌーピングをイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Router# interface vlan 10
Router(config-if)# ip pim snooping
Router(config-if)# end
Router# show ip pim snooping vlan 10
3 neighbors (0 DR priority incapable, 0 Bi-dir incapable)
6 mroutes, 3 mac entries
DR is 10.10.10.4
RP DF Set
Router#

PIM スヌーピングの代表ルータフラッディングのディセーブル化


) マルチキャスト送信元をサポートするレイヤ 2 ブロードキャスト ドメイン上のスイッチで、代表ルータ フラッディングをディセーブルにしないでください。


デフォルトで、PIM スヌーピングがイネーブルのスイッチは、マルチキャスト トラフィックを代表ルータにフラッディングします。この動作方法では、不要なマルチキャスト パケットが代表ルータに送信される可能性があります。ネットワークは不要なトラフィックを伝送しなければならず、代表ルータは不要なトラフィックを処理するかドロップしなければなりません。

ネットワークから 代表ルータ に送信されるトラフィックを削減するには、代表ルータ フラッディングをディセーブルにします。代表ルータ フラッディングをディセーブルにすると、PIM スヌーピングはマルチキャスト グループにある代表ルータ トラフィックへと移動し、代表ルータへ向かうリンクの明示的な Join の受信のみを行います。

PIM スヌーピング 代表ルータ フラッディングをディセーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# no ip pim snooping dr-flood

PIM スヌーピングの代表ルータ フラッディングをディセーブルにします。

ステップ 2

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3

Router# show running-config | include dr-flood

設定を確認します。

次に、PIM スヌーピングの 代表ルータ フラッディングをディセーブルにする例を示します。

Router(config)# no ip pim snooping dr-flood
Router(config)# end