Catalyst 6500 Release 12.2SXH and Later Software コンフィギュレーション ガイド
Cisco IP Phone サポートの設定
Cisco IP Phone サポートの設定
発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 12MB) | フィードバック

目次

Cisco IP Phone サポートの設定

Cisco IP Phone のサポートの概要

Cisco IP Phone の接続

Cisco IP Phone の音声トラフィック

Cisco IP Phone のデータ トラフィック

IP Phone の電源構成

ローカルに電力供給される IP Phone

インライン パワーにより電力供給される IP Phone

Cisco IP Phone サポートのデフォルト設定

Cisco IP Phone サポート設定時の注意事項および制約事項

Cisco IP Phone サポートの設定

音声トラフィックのサポートの設定

データ トラフィックのサポートの設定

インライン パワー サポートの設定

Cisco IP Phone サポートの設定

この章では、 Catalyst 6500 シリーズ スイッチ に Cisco IP Phone を設定する手順について説明します。この情報はシスコ製でない IP フォンのサポートの設定に役立ちますが、他社製の IP フォンのメーカーのマニュアルを参照することを推奨します。


) • Cisco IP phone をサポートするために、一般的に、Cisco ME 6500 シリーズ イーサネット スイッチは使用されません。

この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、次の URL の『 Cisco IOS Software Releases 12.2SX Command References 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/122sxmcl/12_2sx_mcl_book.html


 

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「Cisco IP Phone のサポートの概要」

「Cisco IP Phone サポートのデフォルト設定」

「Cisco IP Phone サポート設定時の注意事項および制約事項」

「Cisco IP Phone サポートの設定」

Cisco IP Phone のサポートの概要

ここでは、Cisco IP Phone サポートについて説明します。

「Cisco IP Phone の接続」

「Cisco IP Phone の音声トラフィック」

「Cisco IP Phone のデータ トラフィック」

「IP Phone の電源構成」

Cisco IP Phone の接続

Cisco IP Phone は、統合型 3 ポート内蔵 10/100 スイッチを装備しています。各ポートは、次の装置との接続専用です。

ポート 1 は、スイッチに接続します。

ポート 2 は、内蔵 10/100 インターフェイスで、Cisco IP Phone トラフィックを伝送します。

ポート 3 は、PC またはその他の装置に接続します。

図12-1 に、スイッチと PC の間に、Cisco IP Phone を接続する方法を示します。

図12-1 Cisco IP Phone とスイッチの接続

 

Cisco IP Phone の音声トラフィック

Cisco IP Phone は、音声トラフィックをレイヤ 3 の IP precedence 値とレイヤ 2 の Class of Service(CoS; サービス クラス)値と一緒に伝送します。この値は両方ともデフォルトで 5 に設定されています。Cisco IP Phone 通話の音質は、音声トラフィックが不均一に送信される場合、劣化する可能性があります。予測しやすい音声トラフィック フローを提供するために、音声トラフィックのレイヤ 3 IP precedence 値またはレイヤ 2 CoS 値を信頼するように QoS(Quality of Service)を設定できます(「PFC QoS の設定」 を参照)。


) WS-X6548-RJ-45 および WS-X6548-RJ-21 スイッチング モジュールのポートは、受信するレイヤ 2 CoS 値を信頼するように設定できます(QoS ポートアーキテクチャ 1p1q0t/1p3q1t)。WS-X6548-RJ-45 および WS-X6548-RJ-21 スイッチング モジュールは、Cisco IP Phone に電力を供給できません。レイヤ 3 IP precedence 値を使用する QoS ポリシーは、これ以外のスイッチング モジュール上で設定します。


接続された Cisco IP Phone のレイヤ 2 アクセス ポートについては、1 つの VLAN(仮想 LAN)を音声トラフィック用、もう 1 つの VLAN は Cisco IP Phone に接続している装置からのデータ トラフィック用に使用するように設定できます。

スイッチのレイヤ 2 アクセス ポートが、Cisco Discovery Protocol(CDP; シスコ検出プロトコル)パケットを送信するように設定できます。CDP は、接続する Cisco IP Phone が、次のいずれかの方法で、スイッチに音声トラフィックを送信するように指定します。

レイヤ 2 CoS プライオリティ値によるタグ付きの音声 VLAN による送信

レイヤ 2 CoS プライオリティ値によるタグ付きのアクセス VLAN による送信

タグなしのアクセス VLAN(レイヤ 2 CoS プライオリティ値なし)による送信


) すべての設定において、音声トラフィックはレイヤ 3 IP precedence 値を伝送します(デフォルト値は音声トラフィックについては 5、音声制御トラフィックについては 3)。


Cisco IOS ソフトウェア コマンドを使用して、Cisco IP Phone 上のアクセス ポートに接続する装置から送信されるデータ トラフィックが使用するフレーム タイプを設定することはできません。

Cisco IP Phone のデータ トラフィック


) • Cisco IP Phone のアクセス ポートに接続された装置からのタグ付きデータを信頼する、またはマーク付けする機能は、信頼境界機能といいます。

Cisco IP Phone に接続されている装置からのタグなしトラフィックは、Cisco IP Phone のアクセス ポートの信頼状態にかかわらず、そのまま Cisco IP Phone を通過します。


 

Cisco IP Phone のアクセス ポートに接続されている装置(図12-1 を参照)からのタグ付きデータ トラフィック(802.1Q または 802.1p フレーム タイプのトラフィック)を処理するには、スイッチのレイヤ 2 アクセス ポートに対して接続された Cisco IP Phone が、Cisco IP Phone のアクセス ポートに CDP パケットの送信を設定して、次のいずれかのモードを設定するように指定します。

信頼モード -- Cisco IP Phone のアクセス ポートを介して受信したすべてのトラフィックは、そのまま Cisco IP Phone を通過します。

信頼できないモード -- Cisco IP Phone のアクセス ポート経由で受信する 802.1Q または 802.1p フレームのすべてのトラフィックは、設定されたレイヤ 2 CoS 値でマーキングされます。デフォルトのレイヤ 2 CoS 値は 0 です。信頼できないモードがデフォルト設定です。

IP Phone の電源構成

ここでは、IP Phone 電源構成について説明します。

「ローカルに電力供給される IP Phone」

「インライン パワーにより電力供給される IP Phone」

「インライン パワー管理」

ローカルに電力供給される IP Phone

ローカル電源には 2 種類あります。

IP Phone に接続されている電源装置

IP Phone へ接続されているツイストペア イーサネット ケーブルを通じてパッチパネルを経由する電源装置

ローカルに電力供給されている IP Phone がスイッチング モジュール ポート上に存在すると、スイッチング モジュールはその存在を検出できません。スーパーバイザ エンジンは、Cisco IP Phone の CDP メッセージを通じてローカルに電力供給されている Cisco IP Phone を検出できます。

ローカルに電源供給されている IP Phone がローカル電源を失うと、インライン パワー モードが auto に設定されている場合、スイッチング モジュールはインライン パワーを検出して、IP Phone に供給できます。

インライン パワーにより電力供給される IP Phone

インライン パワー ドーターカードをサポートするスイッチング モジュールは、ツイストペア イーサネット ケーブルを使用して、IP Phone、IP カメラ、無線アクセス ポイントなどの外部装置に電力を供給できます。シスコのインライン パワー モジュールは、Power over Ethernet(PoE; イーサネット経由の電源供給)の最も一般的な 2 つの実装のうち一方または両方をサポートできます。

シスコの先行標準インライン パワー

IEEE 802.3af 標準

インライン パワー カードが搭載されているスイッチング モジュールは、カードでサポートされる PoE 実装に従う受電装置を自動的に検出しプロビジョニングできます。スイッチング モジュールは、手動設定によってのみ、他の PoE 実装をサポートする装置に電力を供給できます。

1 台の装置のみがポート単位で電力を供給され、その装置はスイッチ ポートに直接接続されている必要があります。たとえば、2 台めの IP Phone がスイッチ ポートに接続された IP Phone とデイジーチェーンでつながっていない場合、2 台めの IP Phone はスイッチから電力を供給されません。


) インライン パワーをサポートするスイッチング モジュールの詳細については、次の URL にある『Release Notes for Cisco IOS Release 12.2(33)SXH and Later Releases』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/122sx/ol_4164.htm


インライン パワー管理

IP Phone またはワイヤレス アクセス ポイントなどのインライン パワー装置には、それぞれ、シャーシの電力バジェットから割り当てられる電力が必要です。それぞれの受電装置には固有の所要電力があるため、システムの電力管理ソフトウェアがポート単位で必要な電力をインテリジェントに割り当てることができれば、より多くの装置がサポートされます。

Release 12.2(33)SXH 以降では、個々のポートにインライン パワーを割り当て適用するようにスイッチング モジュールを設定できます。

接続されたインライン パワー装置が検出された場合、装置から検知された情報に基づく電力レベル、デフォルトの電力レベル、または指定された最大電力レベル( auto モード)

固定のデフォルトまたは指定されたレベル、インライン パワー装置がポート上に存在するかどうか( static モード)

シスコ先行標準 PoE 実装は接続されたインライン パワー装置の検知および初期パワー レベルの適用を行う方式を定義しています。アクティベーション後、CDP をサポートするシスコ先行標準装置は、CDP メッセージングを使用して低電力割り当てまたは高電力割り当てについてネゴシエーションできます。

IEEE 802.3af PoE 標準は、接続された装置を検知し、ただちに装置の所要電力を 3 つの電力範囲に分類する方式を定義しています。

クラス 1:ポートごとに最大 4 W

クラス 2:ポートごとに最大 7 W

クラス 3:ポートごとに最大 15.4 W

IEEE 標準には、装置の電力割り当てのその後の再調整に関するプロビジョニングは含まれていません。新しいインライン パワー ドーターカード(WS-F6K-48-AF など)には、ポートによって受電装置に供給される電力を正確に測定する機能、およびポートの電力ポリシングをイネーブルにする機能が追加されています。電力測定とポリシングを使用すると、IEEE 電力分類範囲の低い方の電力レベルを必要とする装置の IEEE 802.3af 電力分類を安全に無効にできます。IEEE 802.3af および CDP をサポートするシスコのインライン パワー装置は、CDP を使用して IEEE 802.3af 電力分類を無効にできます。

インライン パワー カードが両方の PoE 実装をサポートするスイッチング モジュールは、両方の検出方式を同時に試行します。接続された装置が両方の検出方式に応答した場合、スイッチング モジュールは装置が IEEE 802.3af 装置であるとみなします。


注意 IP Phone のケーブルをポートに接続し、電源をオンにすると、スーパーバイザ エンジンは回線上でリンクが起動するまで 4 秒間待機します。この 4 秒の間に、P Phone のケーブルを取り外し、ネットワーク装置を接続すると、そのネットワーク装置が損傷することがあります。ネットワーク装置を取り外し、別のネットワーク装置を接続する場合は、10 秒以上待機してから行うようにしてください。

例:Cisco 先行標準 IP Phone

スイッチング モジュール ポートは、電力が供給されていない Cisco 先行標準 IP Phone を検出すると、スーパーバイザ エンジンに、電力を供給されていない Cisco IP Phone の存在を通知し、それがどこのモジュール、ポートであるかを示します。そのポートが auto モードに設定されている場合、スーパーバイザ エンジンは、Cisco IP Phone を動かすのに十分なシステム電力があるかどうかを判別します。最大が指定されている場合、電力割り当てはデフォルト電力の低または設定されたポートの最大になります。十分な電力がある場合は、スーパーバイザ エンジンが、利用可能なシステム総電力量から電力割り当て量を差し引き、電力をポートに供給するように指示するメッセージをスイッチング モジュールに対して送信します。Cisco IP Phone に供給する十分な電力がない場合、スーパーバイザ エンジンは、ポートへの電力供給が少ないことを示すメッセージをスイッチング モジュールに送信します。

Cisco IP Phone は、所要電力量が異なる場合があります。ポートに低い最大電力レベルが設定されていない限り、スーパーバイザ エンジンは Cisco IP Phone に設定済みのデフォルトの 7 W(42 V 時 167 mA)を最初に割り当てます。Cisco IP Phone との CDP メッセージ交換によって正確な電力量を判別すると、スーパーバイザ エンジンが割り当て電力を加減します。

たとえば、デフォルトの割り当て電力は 7 W です。6.3 W を必要とする Cisco IP Phone をポートに接続します。スーパーバイザ エンジンは Cisco IP Phone に 7 W を割り当てたうえで電源をオンにします。Cisco IP Phone が動作を開始すると、CDP メッセージを通じて、実際の所要電力量をスーパーバイザ エンジンに通知します。スーパーバイザ エンジンは電力割り当て量を所要量まで減らします。

Cisco IP Phone の電源を CLI(コマンドライン インターフェイス)または SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)を通じてオフにしたり、取り外したりする場合、スーパーバイザ エンジンはスイッチング モジュールに、ポートの電源をオフにするようにメッセージを送信します。その分の電力は利用可能なシステム総電源量に戻されます。

例:IEEE 802.3af IP Phone

スイッチング モジュール ポートが電力を供給されていない IEEE 802.3af 準拠の IP Phone を検出すると、モジュールは IP Phone の IEEE 802.3af 電力分類を検出して、スーパーバイザ エンジンに IP Phone の場所と所要電力を通知します。十分なシステム電力が使用可能な場合、スーパーバイザ エンジンは IEEE 分類によって示された電力レベルを割り当て、ポートへの電力供給を承認されたスイッチング モジュールにメッセージを送信します。IP Phone に供給する十分な電力がない場合、スーパーバイザ エンジンは、ポートへの電力供給が拒否されたことを示すメッセージをスイッチング モジュールに送信します。

たとえば、7.1 W を消費する IEEE 802.3af 準拠の IP Phone がポートに接続されます。スイッチング モジュールはこの IP Phone を検出し、IEEE 電力分類がクラス 3 であることを判別します。クラス 3 では 7.0 ~ 15.4 W が必要です。スイッチング モジュールはスーパーバイザ エンジンにポートの場所と IP Phone の IEEE 分類を通知します。十分な電力が利用可能な場合、スーパーバイザ エンジンはシステム電力から 15.4 W を差し引き、ポートへの電力供給を承認します。この IP Phone では、広範な IEEE 分類システムのためにシステムは不要な 8.3 W を蓄えておく必要があります。15.4 W よりも低い最大電力レベルが設定されたこのポートに対して auto モードが選択された場合、クラス 3 電話機は電力供給を拒否されます。

電力測定とポリシングをサポートする新しいインライン パワー カード(WS-F6K-48-AF 以降)を使用すると、この例で説明された状況をより適切に管理できます。電力ポリシングをイネーブルにすると、安全にポートの最大電力割り当てを低く設定できます。これはモジュールが各ポートの電力消費を監視して、設定された最大電力設定値を超えるとポートへのインライン パワーを切断するからです。

この例では、電力ポリシングをイネーブルにして、ポートを最大 7.5 W に設定できます。クラス 3 電話機がこのポートに接続されると、スーパーバイザ エンジンはシステム電力から 7.5 W(15.4 W ではなく)のみを割り当てます。これにより、他の受電装置のために利用可能な電力がより多く残されます。ポートの電力消費はモニタされます。電話機があとで 7.5 W を超える電力を引き込んだ場合、スーパーバイザ エンジンはポートへのインライン パワーを切断し、Syslog エラー メッセージを生成します。

Cisco IP Phone サポートのデフォルト設定

Cisco IP Phone サポートはデフォルトではディセーブルに設定されています。

音声 VLAN 機能がイネーブルに設定されている場合、タグなしのすべてのトラフィックは、ポートのデフォルトの CoS プライオリティで送信されます。

CoS は、802.1p または 802.1Q のタグ付きトラフィックについては信頼されていません。

Cisco IP Phone サポート設定時の注意事項および制約事項

Cisco IP Phone サポートを設定するとき、次の注意事項および制約事項が適用されます。

設定情報を Cisco IP Phone に送信するには、Cisco IP Phone に接続されているポートで CDP をイネーブルにしなければなりません。

音声 VLAN はレイヤ 2 LAN ポートにのみ設定できます。

WS-X6548-RJ-45 および WS-X6548-RJ-21 スイッチング モジュールのポートは、受信するレイヤ 2 CoS 値を信頼するように設定できます(QoS ポートアーキテクチャ 1p1q0t/1p3q1t)。WS-X6548-RJ-45 および WS-X6548-RJ-21 スイッチング モジュールは、Cisco IP Phone に電力を供給できません。

10/100 Mbps ポートに QoS ポート アーキテクチャ 1p4t/2q2t を設定して、受信するレイヤ 2 CoS 値を信頼するようにすることはできません。スイッチングモジュールのレイヤ 3 IP precedence 値を QoS ポート アーキテクチャ 1p4t/2q2t で信頼するようにポリシーを設定します。

次に示す条件の場合、Cisco IP Phone および Cisco IP Phone に接続されている装置は同じ VLAN に存在し、必ず同じ IP サブネットに存在する必要があります。

両方が 802.1p またはタグなしフレームを使用する場合

Cisco IP Phone が 802.1p フレームを使用し、装置はタグなしフレームを使用する場合

Cisco IP Phone がタグなしフレームを使用し、装置は 802.1p フレームを使用する場合

Cisco IP Phone は 802.1p フレームを使用し、音声 VLAN がアクセス VLAN と同じである場合

Cisco IP Phone と Cisco IP Phone に接続されている装置は、同じ VLAN とサブネット内に存在していても異なるフレーム タイプを使用する場合、通信できません。同じサブネット内にある装置間のトラフィックがルーティングされないためです(フレーム タイプが違う場合ルーティングされません)。

Cisco IOS ソフトウェア コマンドを使用して、Cisco IP Phone 上のアクセス ポートに接続されている装置から送信されるトラフィックが使用するフレームタイプを設定することはできません。

音声 VLAN が設定されているポートでポート セキュリティをイネーブルにし、Cisco IP Phone に接続されている PC がある場合、ポート上の最大許容セキュア アドレスを 3 つ以上に設定します。

音声 VLAN には、スタティック セキュア MAC(メディア アクセス制御)アドレスを設定できません。

音声 VLAN に設定されているポートはセキュアポートにすることができます(「ポート セキュリティの設定」 を参照)。

すべての設定において、音声トラフィックはレイヤ 3 IP precedence 値を伝送します(デフォルト値は音声トラフィックについては 5、音声制御トラフィックについては 3)。

Cisco IP Phone サポートの設定

ここでは、Cisco IP Phone サポートの設定方法について説明します。

「音声トラフィックのサポートの設定」

「データ トラフィックのサポートの設定」

「インライン パワー サポートの設定」


) 音声 VLAN は、Catalyst ソフトウェア マニュアルでは 補助 VLAN と呼ばれています。


音声トラフィックのサポートの設定

Cisco IP Phone が音声トラフィックを伝送する方法を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface fastethernet slot/port

設定するポートを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# switchport

LAN ポートをレイヤ 2 スイッチング用に設定します。


) LAN ポートをレイヤ 2 ポートとして設定するには、キーワードを指定せずに switchport コマンドを 1 度入力する必要があります。そのあとで、キーワードとともにさらに switchport コマンドを入力してください。


ステップ 3

Router(config-if)# switchport voice vlan { voice_vlan_ID | dot1p | none | untagged }

Cisco IP Phone が音声トラフィックを伝送する方法を設定します。

Router(config-if)# no switchport voice vlan

設定を消去します。

ステップ 4

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 5

Router# show interfaces fastethernet slot/port switchport

Router# show running-config interface fastethernet slot/port

設定を確認します。

Cisco IP Phone が音声トラフィックを伝送する方法を設定する際、次の情報に注意してください。

音声 VLAN ID を入力して、CDP パケットを送信します。CDP パケットは、音声トラフィックを音声 VLAN ID およびレイヤ 2 CoS 値(デフォルトは 5)によるタグ付き 802.1Q フレームで伝送するように Cisco IP Phone を設定します。有効な VLAN ID は 1 ~ 4094 です。スイッチは 802.1Q 音声トラフィックを音声 VLAN に送ります。

dot1p キーワードを入力して、CDP パケットを送信します。CDP パケットは、音声トラフィックを VLAN ID 0 およびレイヤ 2 の CoS 値(デフォルトは、音声トラフィックの場合 5、音声制御トラフィックの場合 3)によるタグ付き 802.1p フレームで伝送するように Cisco IP Phone を設定します。スイッチは 802.1p 音声トラフィックをアクセス VLAN に送ります。

untagged キーワードを入力して、Cisco IP Phone が、タグなし音声トラフィックを伝送するように設定する CDP パケットを送信します。スイッチはタグなし音声トラフィックをアクセス VLAN に入れます。

none キーワードを入力して、Cisco IP Phone が独自の設定を使用し、タグなし音声トラフィックを伝送できるようにします。スイッチはタグなし音声トラフィックをアクセス VLAN に入れます。

すべての設定において、音声トラフィックはレイヤ 3 IP precedence 値(デフォルトは 5)を伝送します。

QoS の設定方法の詳細については、「PFC QoS の設定」 を参照してください。

ポートをレイヤ 2 アクセス ポートとして設定する方法、およびアクセス VLAN の設定方法の詳細については、「レイヤ 2 アクセス ポートとしての LAN インターフェイスの設定」を参照してください。

次に、ポート FastEthernet 5/1 に対して、Cisco IP Phone が VLAN 101 を音声 VLAN として使用するように指示する CDP パケットを送信するように、設定する例を示します

Router# configure terminal
Router(config)# interface fastethernet 5/1
Router(config-if)# switchport voice vlan 101
Router(config-if)# exit
 

次に、ポート FastEthernet 5/1 の設定を確認する例を示します。

Router# show interfaces fastethernet 5/1 switchport
Name: Fa5/1
Switchport: Enabled
Administrative Mode: access
Operational Mode: access
Administrative Trunking Encapsulation: dot1q
Operational Trunking Encapsulation: dot1q
Negotiation of Trunking: off
Access Mode VLAN: 100
Voice VLAN: 101
Trunking Native Mode VLAN: 1 (default)
Administrative private-vlan host-association: none
Administrative private-vlan mapping: 900 ((Inactive)) 901 ((Inactive))
Operational private-vlan: none
Trunking VLANs Enabled: ALL
Pruning VLANs Enabled: 2-1001
Capture Mode Disabled
Capture VLANs Allowed: ALL

データ トラフィックのサポートの設定


mls qos trust extend コマンドを使用して、信頼境界機能を実装します。


Cisco IP Phone がデータ トラフィックを伝送する方法を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface fastethernet slot/port

設定するポートを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# mls qos trust extend [ cos cos_value ]

Cisco IP Phone がデータ トラフィックを伝送する方法を設定します。

Router(config-if)# no mls qos trust extend

設定を消去します。

ステップ 3

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4

Router# show interfaces fastethernet slot/port switchport

Router# show running-config interface fastethernet slot/port

設定を確認します。

Cisco IP Phone がデータ トラフィックを伝送する方法を設定する際、次の情報に注意してください。

CDP パケットを送信して、Cisco IP Phone 上のアクセス ポートと接続している装置から受信したタグ付きトラフィックを Cisco IP Phone が信頼するように設定するには、 cos キーワードおよび CoS 値を入力しないでください。

CDP パケットを送信して、Cisco IP Phone 上のアクセス ポートと接続している装置から受信したタグ付き入力トラフィックを Cisco IP Phone がマーキングするように設定するには、 cos キーワードおよび CoS 値を入力してください(有効値は 0 ~ 7 です)。

Cisco IOS ソフトウェア コマンドを使用しても、Cisco IP Phone 上のアクセス ポートに接続する装置から送信されるデータ トラフィックへのタグの有無を設定することはできません。

次に、ポート FastEthernet 5/1 が CDP パケットを送信して、Cisco IP Phone にアクセス ポートを信頼できないポートとして設定すること、および CoS 3 を使用する Cisco IP Phone 上のアクセス ポートと接続している装置から受信したすべてのタグ付きトラフィックをマーキングすることを通知するように設定する例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface fastethernet 5/1
Router(config-if)# mls qos trust extend cos 3
 

次に、ポート FastEthernet 5/1 が CDP パケットを送信して、Cisco IP Phone にアクセス ポートを信頼できるポートとして設定することを通知するように設定する例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface fastethernet 5/1
Router(config-if)# mls qos trust extend
 

次に、ポート FastEthernet 5/1 の設定を確認する例を示します。

Router# show queueing interface fastethernet 5/1 | include Extend
Extend trust state: trusted

インライン パワー サポートの設定

インライン パワー サポートを設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# interface type 1 slot/port

設定するインターフェイスを選択します。

ステップ 2

Router(config-if)# power inline { auto | static | never }[ max milliwatts ]

インライン パワーのサポートを設定し、任意でポートの最大インライン パワー レベル(ミリ W)を指定します。

Router(config-if)# no power inline

設定を消去します。

ステップ 3

Router(config-if)# [ no ] power inline police

サポートされている場合、インライン パワー ポリシングをイネーブルにします。 2

ステップ 4

Router(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 5

Router# show power inline { type slot/port | module slot }[ detail ]

設定を確認します。

1.type = fastethernet または gigabitethernet

2.WS-F6K-48-AF または電力モニタリングとポリシングをサポートするその他のインライン パワー ドーターカードが必要です。

power inline コマンドでインライン パワー サポートを設定する場合、次の情報に注意してください。

インライン パワー装置の自動検出およびポート インライン パワーの自動割り当てを設定するには、 auto キーワードを入力します。

インライン パワー装置の自動検出を設定し、固定のインライン パワー割り当てを予約するには、 static キーワードを入力します。

ポートに割り当てる最大電力を指定するには、 auto または static キーワードを入力してから、 max キーワードを入力し、パワー レベル(ミリ W)を指定します。

auto キーワードが入力され、CDP がポート上でイネーブルであると、CDP をサポートするインライン パワー装置は別のパワー レベルをネゴシエーションできます。

インライン パワー装置の自動検出をディセーブルにするには、 never キーワードを入力します。

次の情報が、WS-F6K-48-AF および WS-F6K-GE48-AF インライン パワー カードに適用されます。

Cisco IOS Release 12.2(33)SXH2 以降のリリースでは、 max キーワードを使用した設定可能な最大電力範囲は 4000 ~ 16800 ミリ W です。以前のリリースでは、設定可能な最大電力範囲は 4000 ~ 15400 ミリ W です。すべてのリリースでは、最大電力レベルが設定されていない場合、デフォルトの最大電力は 15400 ミリ W です。


) インライン パワー カードで 15400 ミリ W を越える電力を使用して多くのインライン パワー ポートをサポートするには、電力バジェットを確定するために static キーワードを使用することを推奨します。


Cisco IOS Release 12.2(33)SXH2 以降のリリースでは、 auto キーワードが入力され、CDP がポート上でイネーブルになると、最大電力レベルが 16800 ミリ W より低く設定されていなければ、CDP をサポートするインライン パワー装置は最大 16800 ミリ W の電力レベルまでネゴシエーションすることができます。以前のリリースでは、電力レベルが 15400 ミリ W または設定された最大電力レベルより低く設定されていれば、インライン パワー装置は電力レベルを最大 15400 ミリ W の電力レベルまたは設定された最大電力レベルまでネゴシエーションすることができます。

次に、ポート FastEthernet 5/1 のインライン パワーをディセーブルにする例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface fastethernet 5/1
Router(config-if)# power inline never
 

次に、ポート FastEthernet 5/1 のインライン パワーをイネーブルにする例を示します。

Router# configure terminal
Router(config)# interface fastethernet 5/1
Router(config-if)# power inline auto
 

次に、ポート FastEthernet 5/1 のインライン パワー設定を確認する例を示します。

Router# show power inline fastethernet 5/1
Interface Admin Oper Power Device
(Watts)
---------- ----- ---------- ------- -------------------
Fa5/1 auto on 6.3 cisco phone device
Router#
 

次に、ラインカードに電力モニタリングとポリシングをサポートするインライン パワー ドーターカードが含まれている場合の、GigabitEthernet ポート 1/9 のインライン パワー設定を確認する例を示します。

Router# show power inline GigabitEthernet 1/9
Interface Admin Oper Power (Watts) Device Class
From PS To Device
-------- ----- ---- ------- --------- ------- -----
Gi1/9 auto on 17.3 15.4 Ieee PD 3
 
Interface AdminPowerMax (Watts) Police ActualConsumption
--------- --------------------- ------ -----------------
Gi1/9 15.4 on 5.7
Router#

 

次に、ラインカードに電力モニタリングとポリシングをサポートするインライン パワー ドーターカードが含まれている場合の、GigabitEthernet ポート 1/9 のインライン パワー設定の詳細を確認する例を示します。

Router# show power inline GigabitEthernet 1/9 detail
Interface: Gi1/9
Inline Power Mode: auto
Operational status: on
Device Detected: yes
Device Type: Cisco IP Phone 7970
IEEE Class: 3
Discovery mechanism used/configured: Ieee and Cisco
Police: on
 
Power Allocated
Admin Value: 15.3
Power drawn from the source: 11.5
Power available to the device: 10.2
 
Actual consumption
Measured at the port: 6.3
Maximum Power drawn by the device since powered on: 6.7
 
Absent Counter: 0
Over Current Counter: 0
Short Current Counter: 0
Invalid Signature Counter: 0
Power Denied Counter: 0
Router#