Catalyst 6500 シリーズ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
VoIPネットワークの設定
VoIPネットワークの設定
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

VoIPネットワークの設定

ハードウェアおよびソフトウェアの要件

VoIPネットワークの機能

Cisco IP Phone 7960

例 1:Cisco IP Phone 7960 1台

例 2:PC 1台

例 3:1台のCisco IP Phone 7960および1台のPC

例 4:2台のCisco IP Phone 7960および1台のPC

Cisco CallManager

アクセス ゲートウェイ

アナログ ステーション ゲートウェイ

アナログ トランク ゲートウェイ

デジタル トランク ゲートウェイ

コンバージド ボイス ゲートウェイ

コール発信の仕組み

VLANの機能

スイッチにおけるVoIPの設定

音声関連のCLIコマンド

ポート単位の電源管理の設定

showコマンドによるモジュール タイプおよびバージョン情報の表示

電源管理モード

電話機検出の概要

エラーの検出および処理

ポートまたはポート グループの電源モードの設定

ポートにデフォルトで割り当てられる電力量の設定

モジュールおよび各ポートの電源ステータスの表示(イネーブル モード)

モジュールおよび各ポートの電源ステータスの表示(イネーブル モード)

Catalyst LANスイッチ上での外部VLANの設定

外部VLANの概要

外部VLAN設定時の注意事項

外部VLANの設定

外部VLAN設定の確認

アクセス ゲートウェイの設定

ポート ボイス インターフェイスの設定

ポート ボイス インターフェイスの設定表示

FDL統計情報の表示

各ポートの設定の表示

アクティブ コール情報の表示

Cisco IP Phone 7960におけるQoSの設定

Cisco IP Phone 7960におけるQoSの概要

Cisco IP Phone 7960におけるQoSの設定

信頼境界の設定によるポート セキュリティの強化

サポート対象のCisco IP Phone

QoSおよびCisco IP Phoneの設定

QoS、Cisco IP Phone、PCの設定

設定時の注意事項

信頼境界の設定

自動音声設定の使用方法

自動音声設定マクロの概要

自動音声設定 ― Cisco IP Phoneの場合

自動音声設定 ― Cisco SoftPhoneの場合

自動音声設定の設定時の注意事項および制限事項

サポート対象の電話機

CDPの依存関係

EtherChannelの考慮事項

PFC/PFC2のサポート

モジュールのサポート

自動音声設定のCLIインターフェイス

コマンドについて

ciscoipphoneコマンドの出力

ciscosoftphoneコマンドの出力

自動音声設定ステートメントの詳細

ciscoipphone設定ステートメント

ciscosoftphone設定ステートメント

ネットワークでの自動音声設定の使用方法

VoIPネットワークの設定

この章では、Catalyst 6500シリーズ スイッチ上でのVoice over IP(VoIP)ネットワークの設定手順について説明します。


) VoIPに関連するいくつかのシスコ ネットワーキング製品も紹介しますが、この章では主に、VoIPネットワークにCatalyst 6500シリーズ製品を組み込むための設定について説明します。



) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Command Reference』を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「ハードウェアおよびソフトウェアの要件」

「VoIPネットワークの機能」

「VLANの機能」

「スイッチにおけるVoIPの設定」

「自動音声設定の使用方法」

ハードウェアおよびソフトウェアの要件

Catalyst 6500シリーズ スイッチおよびCisco CallManagerのハードウェアおよびソフトウェア要件は、次のとおりです。

スーパバイザ エンジン ソフトウェア リリース6.1(1)以降のリリースが稼働するCatalyst 4000、5000、および6500シリーズ スイッチ

Cisco CallManagerリリース 3.0以降のリリース

VoIPネットワークの機能

従来の回線交換Private Branch Exchange(PBX;構内交換機)ネットワークではなく、IPネットワークを基盤とするテレフォニー システムを、IP PBXシステムといいます。図 47-1を参照してください。ここでは、このシステムの各コンポーネントについて説明します。

「Cisco IP Phone 7960」

「Cisco CallManager」

「アクセス ゲートウェイ」

「コール発信の仕組み」

図 47-1 IP PBXシステム

 

Cisco IP Phone 7960

Cisco IP Phone 7960は、IP PBXシステムへの接続を提供します。このIP Phoneには、外部装置との接続用にRJ-45ジャックが2つと、LAN/電話機ジャックおよびPC/電話機ジャックが1つずつ装備されています。各ジャックは、カテゴリ3または5のUnshielded Twisted-Pair(UTP;シールドなしツイストペア)ケーブルを使用します。LAN/電話機ジャックは、クロス ケーブルを使用して電話機をLANに接続します。PC/電話機ジャックをPCまたはワークステーションに接続するには、ストレート ケーブルを使用します。

このIP PhoneはDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)対応です。オプションとして、スタティックIPアドレスを電話機にプログラムすることができます。

IP Phoneへの電力供給は、次の方法で行うことができます。

外部電源 ― オプションの変圧器および電源コードを使用して、標準的な壁面コンセントに接続します。

音声ドータカードを搭載したイーサネット スイッチング モジュール ― IP Phoneにインライン パワーを供給します。

WS-PWR-PNL ― IP Phoneにインライン電源を供給するインライン電源パッチ パネルです。このインライン パッチ パネルを使用して、IP Phoneを既存のCatalyst 4000、5000、および6500シリーズ10/100BASE-TXスイッチング モジュールに接続できます。

Cisco IP Phone 7960およびPCをCatalyst 6500シリーズ スイッチヘ接続するさまざまな方法を、図 47-2の例1~例4に示します。

図 47-2 Cisco IP Phone 7960とCatalyst 6500シリーズ スイッチとの接続

 

例 1:Cisco IP Phone 7960 1台

例1では、1台のIP PhoneをCatalyst 6500シリーズ スイッチの10/100ポートに接続しています。IP PhoneのPC/電話ジャックは使用しません。10/100ポートまたは壁面コンセントのいずれかで、IP Phoneに電力を供給できます。

例 2:PC 1台

例2では、1台のPCをCatalyst 6500シリーズ スイッチの10/100ポートに接続しています。壁面コンセントからPCに電力を供給します。

例 3:1台のCisco IP Phone 7960および1台のPC

例3では、1台のIP PhoneをCatalyst 6500シリーズ スイッチの10/100ポートに接続し、IP PhoneのPC/電話機ジャックに1台のPCを接続しています。PCは、Catalyst 6500シリーズ スイッチの10/100ポートに直接接続しているかのように動作します。10/100ポートまたは壁面コンセントのいずれかで、IP Phoneに電力を供給できます。PCは、壁面コンセントから電力を供給する必要があります。

例 4:2台のCisco IP Phone 7960および1台のPC

例4では、2台のIP PhoneをCatalyst 6500シリーズ スイッチの10/100ポートに接続し、IP PhoneのPC/電話機ジャックに1台のPCを接続しています。PCは、Catalyst 6500シリーズ スイッチの10/100ポートに直接接続しているかのように動作します。1台目のIP Phoneには、10/100ポートまたは壁面コンセントのどちらかで、電力を供給できます。2台目のIP PhoneおよびPCは、壁面コンセントから電力を供給する必要があります。


) シスコ製のIP Phoneとサードパーティ ベンダー製の電話機の設定手順については、電話機に付属するマニュアルを参照してください。


Cisco CallManager

Cisco CallManagerは、オープン性を特色とする業界標準のコール プロセッシング システムです。Windows NTサーバ上で稼働するCallManagerソフトウェアは、電話機間でのコール確立および切断を行い、従来のPBXの機能性を企業IPネットワークに統合化します。Cisco CallManagerは、IP PBXシステムのコンポーネント、電話機、アクセス ゲートウェイ、および電話会議やメディア ミックスなどの機能に必要な各種リソースを管理します。各Cisco CallManagerは、そのCallManagerの ゾーン 内のデバイスを管理し、他のゾーンを管理するCisco CallManagerと情報を交換して、複数ゾーン間でのコール発信を可能にします。Cisco CallManagerを既存のPBXシステムと併用して、Public Switched Telephone Network(PSTN;公衆交換電話網)経由でコールをルーティングすることも可能です。


) この章で説明するIP装置とCisco CallManagerを併用するための設定方法については、
『Cisco CallManager Administration Guide』、『Configuration Notes for Cisco CallManager』、および『Cisco CallManager Remote Serviceability Users Guide』を参照してください。


アクセス ゲートウェイ

アクセス ゲートウェイは、IP PBXシステムと既存のPSTNまたはPBXシステムとの通信を可能にします。アクセス ゲートウェイは、アナログ ステーション ゲートウェイ、アナログ トランク ゲートウェイ、デジタル トランク ゲートウェイ、および コンバージド ボイス ゲートウェイで構成されています。

ここでは、ゲートウェイについて説明します。

「アナログ ステーション ゲートウェイ」

「アナログ トランク ゲートウェイ」

「デジタル トランク ゲートウェイ」

「コンバージド ボイス ゲートウェイ」

アナログ ステーション ゲートウェイ

Catalyst 6500シリーズ24ポートForeign Exchange Station(FXS;外部交換ステーション)アナログ インターフェイス モジュールを使用すると、Plain Old Telephone Service(POTS;加入電話サービス)電話機およびファックス機をIP PBXネットワークに接続できます。アナログ ステーション ゲートウェイは、POTS機器のPSTN側と同様に動作します。このゲートウェイはIPアドレスを必要とし、Cisco CallManagerのドメインに登録され、Cisco CallManagerによって管理されます。

アナログ ステーション インターフェイスの設定手順については、「スイッチにおけるVoIPの設定」を参照してください。このモジュールの機能は、 表 47-1 のとおりです。

 

表 47-1 24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュールの機能

ポート単位のデジタル信号処理

G.711およびG.729音声符号化

無音圧縮、音声アクティビティ検出

コンフォート ノイズ生成

リンガー(周波数および音はソフトウェアによりプログラム可能、国別)

DTMF1検出

シグナリング、ループ スタート

回線エコー キャンセレーション(32ミリ秒)

インピーダンス(600 ohm)

プログラム可能なアナログ ゲイン、シグナリング タイマー

ファックス パススルー

SPAN2またはポート ミラーリングのサポート

FXSインターフェイス機能

アドレス シグナリング フォーマット:帯域内DTMF

シグナリング フォーマット:ループ スタート

呼び出し音:プログラム可能

リング電圧:プログラム可能、国別

リング周波数:プログラム可能、国別

距離:最大ループ500 ohm

1.DTMF = Dual Tone Multifrequency;デュアル トーン多重周波数

2.SPAN = Switched Port Analyzer;スイッチド ポート アナライザ

アナログ トランク ゲートウェイ

シスコ アクセス アナログ トランク ゲートウェイは、IP PBXからPSTNまたはPBXへの接続を可能にします。このゲートウェイは、PSTNへの最大8つのトランクをサポートし、PSTNからのトランク回線には電話機のように認識されます。このゲートウェイを使用して、IP PBXはPSTNを通じてIPコールを発信します。アナログ ステーション ゲートウェイと同様に、アナログ トランク ゲートウェイは回線エコー キャンセレーション、およびDTMFトーンの生成および検出を行います。アナログ トランク ゲートウェイは、POTS電話機またはファックス機などのPOTSエンド デバイスには接続しないので、リング電圧は提供しません。アナログ トランク ゲートウェイはIPアドレスを必要とし、Cisco CallManagerのドメインに登録され、Cisco CallManagerによって管理されます。

アナログ トランク ゲートウェイの設定手順については、ゲートウェイに付属するマニュアルを参照してください。

デジタル トランク ゲートウェイ

Catalyst 6500シリーズ8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュールは、PSTNへのデジタルT1/E1接続またはトランスコーディングおよび会議をサポートします。このモジュールはIPアドレスを必要とし、Cisco CallManagerのドメインに登録され、Cisco CallManagerによって管理されます。

モジュール ソフトウェアは、TFTPサーバからダウンロードします。ダウンロードしたソフトウェアに応じて、ポートはT1/E1インターフェイスとして動作することも、トランスコーディングおよび会議をサポートすることもできます。トランスコーディングおよび会議機能は、相互に排他的です。トランスコーディング用にポートを1つ使用すると、会議用に使用できるポートが1つ減り、また、その逆も同様です。

8ポートT1/E1 PSTNインターフェイスの設定手順については、「スイッチにおけるVoIPの設定」を参照してください。このモジュールの機能は、 表 47-2 のとおりです。

 

表 47-2 8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュールの機能

T1/E1ポート単位のデジタル信号処理

G.711からG.723およびG.729Aへのトランスコーディング(トランスコーディングは最大8×32チャネル)

会議ブリッジング、meet-meおよびad-hoc会議モード(会議は最大8×16チャネル)

コンフォート ノイズ生成

ファックス パススルー

無音圧縮、音声アクティビティ検出

回線エコー キャンセレーション

共通チャネル信号

T1の場合:音声トラフィック用に23のDS0チャネル、24番めのチャネルはシグナリングに使用

E1の場合:音声トラフィック用に29のDS0チャネル、16番めのチャネルはシグナリング専用

どのチャネルにも、共通チャネル信号を設定できます。

ISDN Primary Rate Interface(PRI;一次群速度インターフェイス)シグナリング:各インターフェイスは、T1には23チャネル、E1には30チャネルをサポートします。デフォルト モードでは、T1の24番め、またはE1の16番めのチャネルは、シグナリング専用です。ネットワーク側およびユーザ側の両方の動作モードがサポートされています。

T1 Binary 8-Zero Substitution/Alternate Mark Inversion(B8ZS/AMI)伝送符号化、U-lawまたはA-law符号化

E1 HDB3伝送符号化

T1回線のビット レート: 1.544 Mbps

E1回線のビット レート: 2.048 Mbps

T1伝送符号:AMI、B8ZS

E1伝送符号: HDB3

フレーミング フォーマット:D4スーパーフレームおよび拡張スーパーフレーム

リンク管理

FDL3は、問題を診断し、T1回線に関する統計情報を収集するためのリンク管理プロトコルです。

3.FDL = Facilities Data Link

コンバージド ボイス ゲートウェイ

Cisco Voice Gateway 200(VG200)を使用すると、標準的な(ゲートウェイまたはPSTN上のどこかに直接接続する)POTS電話機を、Cisco IPまたは任意のH.323準拠テレフォニー デバイスに接続できます。Cisco CallManagerと併用した場合、VG200はMedia Gateway Control Protocol(MGCP)ゲートウェイとして動作します。Cisco VG200は、データ ネットワークとの接続用に10/100BASE-Tイーサネット ポートを1つ備えています。次のテレフォニー接続も使用可能です。

セントラル オフィスまたはPBXとの接続用に、1~4つのForeign Exchange Office(FXO)ポート

POTSテレフォニー装置との接続用に、1~4つのFXSポート

1つまたは2つのT1デジタル ポート(次の接続用)

FXOエミュレーションによるPSTN

FXSエミュレーションによるT1チャネル バンク

Ear and Mouth(E&M)エミュレーションによるトランク(タイ)回線を介したPBX

これらのポートを使用し、VoIPネットワークをPOTS装置、PBX、またはPSTNと統合することができます。

Cisco VG200の設定手順については、ゲートウェイに付属するマニュアルを参照してください。

コール発信の仕組み

IP Phoneは、ハブ ポートまたはスイッチ ポートを通じてLANに接続します。IP Phoneは、DHCPを起動および使用して、IPアドレスおよびTFTPファイル サーバのIPアドレスを取得します。IP Phoneは、IPアドレスを使用してTFTPサーバと通信し、コンフィギュレーション ファイルを取得します。コンフィギュレーション ファイルには、電話機のCisco CallManagerのIPアドレスが含まれています。電話機は次に、Cisco CallManagerと通信して、自機を登録します。電話機は起動するたびに、異なるIPアドレスを取得する可能性があります。Cisco CallManagerは、電話機のMACアドレスを使用して、終始一貫したユーザ電話番号と、特定の電話機との対応づけを行います。Cisco CallManagerは常に、「電話機のMACアドレス」および「電話番号」を対応付けるテーブルを保持しています。電話機が登録されるたびに、テーブルは新しいIPアドレスで更新されます。Cisco CallManagerは、登録時に、電話機のキーパッド テンプレートおよび機能をダウンロードします。さらに、使用すべき実行時イメージを電話機に指示します。電話機はTFTPサーバにアクセスして、実行時イメージを取得します。各電話機には「制御チャネル」と呼ばれるCisco CallManagerへの専用TCP接続があります。キーの押し下げなどの制御情報はすべて、このチャネルを通じて電話機からCisco CallManagerへ送信されます。リング トーン、ビジー トーンなどを生成する命令は、このチャネルを通じてCisco CallManagerから電話機へ送信されます。

Cisco CallManagerでは、IPアドレス/電話番号(およびその逆)のマッピングをテーブルに保管しています。他のユーザへの通話を希望するユーザは、着呼側の電話番号を押します。Cisco CallManagerはこの電話番号をIPアドレスに変換し、TCP接続を通じて、着呼側のIP Phoneにリング トーンのIPパケット バージョンを生成します。着呼側のIP Phoneがこのパケットを受信すると、リング トーンを生成します。ユーザが受話器を取ると、Cisco CallManagerは着呼側のIP Phoneに対し、発呼側との通話を開始するように指示し、自らをループから削除します。この時点で、User Datagram Protocol(UDP)を介して実行されるReal-Time Transport Protocol(RTP)により、2つのIP Phone間で通話されるようになります。音声パケットは遅延に影響されやすいので、タイムアウトおよび再試行によってパケット間に遅延が生じるTCPは、音声伝送には適していません。通話中にどちらかの電話機での機能キーが押されたり、どちらかのユーザが受話器を置くかフラッシュ ボタンを押すといった変化が発生すると、その情報が制御チャネルを通じてCisco CallManagerに伝えられます。

IP PBXネットワーク外部の番号にコールが発信された場合、Cisco CallManagerはそのコールをアナログまたはデジタル トランク ゲートウェイにルーティングします。アナログまたはデジタル トランク ゲートウェイは、さらにPSTNへコールをルーティングします。

VLANの機能

ここでは、ネイティブVLANおよび外部VLANについて説明します。ここでは、次の用語を使用します。

外部VLAN ― IP Phone用の個別のVLAN

ネイティブVLAN ― データ用の従来のVLAN

外部VLAN ID ― 外部VLANのVLAN ID

ネイティブVLAN ID ― ネイティブVLANのVLAN ID


) VLANの詳細については、「VLANの設定」を参照してください。


図 47-3に、Cisco IP Phone 7960とCatalyst 6500シリーズ スイッチとの接続方法を示します。

図 47-3 スイッチと電話機の接続

 

IP PhoneをCatalyst 6500シリーズ スイッチの10/100ポートに接続する場合、IP Phoneのアクセス ポート(PC/電話ジャック)をPC接続に使用できます。

PCと電話機が送受信するパケットは、同じ物理リンクを通り、同じスイッチポートを共用します。電話機とPCの接続は、さまざまな構成が可能です(Cisco IP Phone 7960を参照)。

既存のスイッチ ベース ネットワークにIPベースの電話機を導入する場合、次のような問題があります。

現在のVLANがIPサブネット ベースで設定されている場合、電話機を1つのポートに割り当て、同じポートに接続する他の装置(PC)と電話機が同じサブネットに属するように、IPアドレスを追加設定することが不可能な場合があります。

VLANをサポートする電話機上のデータ トラフィックによって、VoIPトラフィックの品質が低下する可能性があります。

これらの問題は、電話機に接続する各ポートで、音声トラフィックを個別のVLANに分離することで解決できます。電話機接続用に設定されたスイッチ ポートには、次のトラフィックを転送するための専用VLANを設定します。

IP Phoneとの間の音声トラフィック(外部VLAN)

IP Phoneのアクセス ポートを介してスイッチに接続するPCとの間のデータ トラフィック(ネイティブVLAN)

電話機を個別の外部VLANに分離すれば、音声トラフィックの品質を向上させるだけでなく、IPアドレスが不足している既存ネットワークに多数の電話機を追加できます。新しいVLANとは、新しいサブネットおよび新しいIPアドレスの集合を意味します。

スイッチにおけるVoIPの設定

ここでは、Catalyst 6500シリーズ スイッチにVoIP動作を設定するためのCLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドとその手順について説明します。

「音声関連のCLIコマンド」

「ポート単位の電源管理の設定」

「Catalyst LANスイッチ上での外部VLANの設定」

「アクセス ゲートウェイの設定」

「アクティブ コール情報の表示」

「Cisco IP Phone 7960におけるQoSの設定」

「信頼境界の設定によるポート セキュリティの強化」


) 自動音声設定の使用方法については、「自動音声設定の使用方法」を参照してください。



) 外部VLAN ID、ポート別の電源管理の詳細、Quality of Service(QoS;サービス品質)設定などの情報を伝達するために、IP Phoneに接続するCatalyst 6500シリーズ スイッチ ポート上で、Cisco Discovery Protocol(CDP)をイネーブルにする必要があります。


音声関連のCLIコマンド

表 47-3 に、設定手順で使用するCLIコマンドを示します。

 

表 47-3 音声関連のCLIコマンド モジュールおよびプラットフォーム サポート

CLIコマンド
イーサネット
モジュール4
WS-X6608-T1/E15
WS-X6624-FXS6
インライン電源関連のコマンド

set port inlinepower

X7

set inlinepower defaultallocation

X

show port inlinepower

X

show environment power

X

X

X

音声関連のコマンド

set port auxiliaryvlan

X/X

show port auxiliaryvlan

X/X

set port voice interface

X

X

show port voice interface

X

X

show port voice

X

X

X

show port voice fdl

X

show port voice active

X

X

X

音声関連のQoSコマンド

set port qos mod/port cos-ext

set port qos mod/port trust-ext

X/X

show port qos

X/X

4.イーサネット モジュール = 音声ドータカードを搭載したイーサネット スイッチング モジュール

5.WS-X6608-T1およびWS-X6608-E1 = 8ポートT1/E1 ISDN PRIモジュール

6.WS-X6624-FXS = 24ポートFXSアナログ ステーション インターフェイス モジュール

7.X = Catalyst 6500シリーズ スイッチでのみサポートされるコマンド。XX = Catalyst 4000、5000、および6500シリーズ スイッチでサポートされるコマンド(表 47-3に示すモジュールはいずれも、Catalyst 6500シリーズ スイッチでのみサポートされます)。

ポート単位の電源管理の設定

ここでは、ポート単位の電源管理、およびIP Phoneの電源管理を設定するCLIコマンドについて説明します。


) システムのパワー バジェットを超過しないように、「システムの電力所要量の判別」を参照して、使用する構成で必要な電力量を判定してください。



ここで説明する内容が当てはまるのは、音声ドータカードを搭載したイーサネット スイッチング モジュールのみです。それ以外のイーサネット スイッチング モジュールに接続するIP Phoneへの電力供給については、『Catalyst Family Inline-Power Patch Panel Installation Note』を参照してください。


スーパバイザ エンジン ソフトウェアは、音声ドータカードを搭載したイーサネット スイッチング モジュールに接続する各IP Phoneについて、使用可能なシステム電力の一部を割り当て、電話機に電力を供給して稼働させます。ポート単位で個別に電力を供給できます。

1つのポートで電力を供給できるのは、そのスイッチ ポートに直接接続された1台のIP Phoneに限られます。スイッチ ポートに接続された電話機から2台目の電話機がデイジーチェーン接続されている場合、2台目の電話機は、スイッチから電力を受けることはできません。

ここでは、次の項目について説明します。

「showコマンドによるモジュール タイプおよびバージョン情報の表示」

「電源管理モード」

「電話機検出の概要」

「エラーの検出および処理」

「ポートまたはポート グループの電源モードの設定」

「ポートにデフォルトで割り当てられる電力量の設定」

「モジュールおよび各ポートの電源ステータスの表示(イネーブル モード)」

「モジュールおよび各ポートの電源ステータスの表示(イネーブル モード)」

showコマンドによるモジュール タイプおよびバージョン情報の表示

イーサネット スイッチング モジュールに音声ドータカードが搭載されているかどうかを判別するには、 show module コマンドを実行し、[Sub]フィールドを確認します。たとえば以下の例のように出力される場合、スロット8の10/100BASE-TXモジュールには音声ドータカードがありませんが、スロット9のモジュールには音声ドータカードが搭載されています。

モジュールのステータスおよび情報を表示するには、ユーザ モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

モジュールのステータスおよび情報を表示します。

show module [ mod ]

次の例は、サブモジュールに関する情報を表示するサブモジュール フィールドがあることを示します。EARLドータカードはサブモジュールとして扱われますが、Multilayer Switch Feature Card(MSFC;マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)内部ルータはサブモジュールとしては扱われない点に注意してください。音声ドータカードのモデル番号は、この出力で示されているように、
WS-F6K-VPWRです。

Console> (enable) show module
Mod Slot Ports Module-Type Model Sub Status
--- ---- ----- ------------------------- ------------------- -----------
1 1 2 1000BaseX Supervisor WS-X6K-SUP1A-2GE yes ok
15 1 1 Multilayer Switch Feature WS-F6K-MSFC no ok
8 8 48 10/100BaseTX Ethernet WS-X6348-RJ-45 no ok
9 9 48 10/100BaseTX Ethernet WS-X6348-RJ-45 yes ok
 
Mod Module-Name Serial-Num
--- ------------------- -----------
1 SAD03436055
15 SAD03432597
9 SAD03414268
 
Mod MAC-Address(es) Hw Fw Sw
--- -------------------------------------- ------ ------------------------
1 00-30-80-f7-a5-06 to 00-30-80-f7-a5-07 1.0 5.2(1) 6.2(0.32-Eng)FTL
00-30-80-f7-a5-04 to 00-30-80-f7-a5-05
00-30-a3-4a-a0-00 to 00-30-a3-4a-a3-ff
15 00-d0-bc-ee-d0-dc to 00-d0-bc-ee-d1-1b 1.2 12.0(3)XE1 12.0(3)XE1
8 00-d0-c0-c8-83-ac to 00-d0-c0-c8-83-db 1.1 4.2(0.24)V6.1(0.37)FTL
9 00-50-3e-7c-43-00 to 00-50-3e-7c-43-2f 0.201 5.3(1)
 
Mod Sub-Type Sub-Model Sub-Serial Sub-Hw
--- ----------------------- ------------------- ----------- ------
1 L3 Switching Engine WS-F6K-PFC SAD03451187 1.0
9 Inline Power Module WS-F6K-VPWR 1.0
Console> (enable)
 

モジュールおよびサブモジュールのバージョンを表示するには、ユーザ モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

モジュールおよびサブモジュールのバージョンを表示します。

show version [ mod ]

モジュールおよびサブモジュールのバージョンを表示する例を示します。

Console> (enable) show version 2
Mod Port Model Serial # Versions
--- ---- ------------------- ----------- --------------------------------------
2 2 WS-X6K-SUP2-2GE SAD04450LF1 Hw : 1.1
Fw : 6.1(2)
Fw1: 6.1(3)
Sw : 6.3(0.62)PAN
Sw1: 6.3(0.62)PAN
WS-F6K-PFC2 SAD04440HVU Hw : 1.0
Console>
 

電源管理モード

CLI、SNMP、またはコンフィギュレーション ファイルを使用して、各ポートを次のいずれかのモードに設定します(CLIコマンド set port inlinepower を使用して設定します)。

auto ― スーパバイザ エンジンは、スイッチング モジュールが電話機を検出した場合に だけ 、ポートを起動するように指示します。

off ― スーパバイザ エンジンは、電力が供給されていない電話機が接続されている場合にも、スイッチング モジュールがポートを起動するようには指示しません。

各ポートは、次のステータスのいずれかになります。

on ― ポートによって電力が供給されています。

off ― ポートによって電力が供給されていません。

power-deny ― 電力不足のため、スーパバイザ エンジンがポートに電力を割り当てることができません。ポートによって電力が供給されていません。

faulty ― ポートが接続装置に電力を供給できません。

ここでは、IP Phoneの電力所要量と管理について説明します。

「電力供給されていない電話機」

「電力所要量」

「壁面コンセントによる電話機への電力供給」

「電話機の電源切断」

「電話機の取り外し」

「ハイ アベイラビリティのサポート」

電力供給されていない電話機

スイッチング モジュール ポートで電力供給されていない電話機が検出されると、スイッチング モジュールはその電話機の存在を、モジュール/ポート番号と共にスーパバイザ エンジンに報告します。そのポートが auto モードに設定されている場合、スーパバイザ エンジンは、スイッチング モジュールが電話機を起動するのに十分なシステム電力があるかどうかを判別します。十分な電力がある場合、スーパバイザ エンジンは使用可能なシステム総電力量から、電話機が必要とするデフォルトの電力割り当て量を差し引いてから、スイッチング モジュールに対し、ポートに電力を供給するように指示するメッセージを送信します。電話機に供給する電力が不足している場合、スーパバイザ エンジンはスイッチング モジュールに対し、ポートへの電力供給を拒否することを示すメッセージを送信します。

ポートに電力が供給されると、スーパバイザ エンジンはポートをモニタして、リンクが起動するかどうかを確認します。4秒以内にリンクが起動しない場合、スーパバイザ エンジンはスイッチング モジュールに対し、電力を供給しないように指示します。同じサイクルが最初から繰り返され、ポート上で装置を検出した場合、スイッチング モジュールはスーパバイザ エンジンにその旨を報告します。

電力所要量

電力所要量は、IP Phoneごとに異なります。スーパバイザ エンジンは最初に、デフォルトで設定された7 W(42 Vで167 mA)をCisco IP Phoneに割り当てます。Cisco IP PhoneのCDPメッセージ交換によって正確な電力量がわかると、スーパバイザ エンジンが割り当て電力を加減します。

たとえば、デフォルトで割り当てられる電力は7 Wです。6.3 Wが必要なCisco IP Phoneがポートに接続されているとします。スーパバイザ エンジンはCisco IP Phoneに7 Wを割り当てたうえで起動します。Cisco IP Phoneが動作を開始すると、CDPメッセージを通じて、実際の所要電力量をスーパバイザ エンジンに通知します。スーパバイザ エンジンは電力割り当て量を所要電力量に減らします。

壁面コンセントによる電話機への電力供給

スイッチング モジュール ポート上に、壁面コンセントから電力を供給される電話機が存在する場合、スイッチング モジュールはその電話機の存在を検出できません。スーパバイザ エンジンは、ポートとのCDPメッセージングを通じて、このような電話機を検出します。電話機がインライン電源をサポートし(スーパバイザ エンジンはCDPを通じてこのことを判別します)、かつ auto または off モードに設定されている場合、スーパバイザ エンジンはポートに電力を供給しません。停電が発生し、かつモードが auto に設定されている場合、電話機の電力は失われますが、スイッチング モジュールがこの電話機を検出し、スーパバイザ エンジンに報告すると、スーパバイザ エンジンは電話機にインライン電源を供給します。

電話機の電源切断

スーパバイザ エンジンは、スイッチング モジュールへのメッセージ送信により、特定のポートへの電力供給をオフにすることができます。その分の電力は、使用可能なシステム総電力量に戻されます。このような状況になるのは、CLIまたはSNMPを通じて電話機の電力を切断する場合だけです。

電話機の取り外し

電力供給されている 電話機が取り外された場合、スイッチング モジュールは、リンクダウン メッセージを使用してスーパバイザ エンジンに通知します。スーパバイザ エンジンは、そのポートに割り当てていた電力を、使用可能なシステム総電力量に戻します。

さらに、 電力供給されていない 電話機が取り外された場合にも、スイッチング モジュールはスーパバイザ エンジンに通知します。


注意 ポートに電話ケーブルを差し込み、電源をオンにすると、スーパバイザ エンジンは回線上でリンクが起動するまで、4秒間待機します。この4秒のあいだに、電話ケーブルを取り外し、ネットワーク装置を接続すると、装置が損傷することがあります。装置を取り外し、新しい装置を接続する場合は、10秒以上待機してから行うようにしてください。

ハイ アベイラビリティのサポート

アクティブ スーパバイザ エンジンからスタンバイ スーパバイザ エンジンへのフェールオーバー時にハイ アベイラビリティを維持するため、アクティブとスタンバイ スーパバイザ エンジン間で、ポート単位の電源管理情報および電話機ステータス情報が同期化されます。

(ポート単位で)同期化される情報は、電話機の有無、電話機の電源ステータス(on、off、denied、faultyのいずれか)、および電話機が消費する電力量です。アクティブ スーパバイザ エンジンはこの情報をスタンバイ スーパバイザ エンジンに送信し、スタンバイ スーパバイザ エンジンは内部データ構造を更新します。切り替えが行われると、スタンバイ スーパバイザ エンジンは、使用可能な電力量から各モジュールおよびポートへ、一度に1モジュールずつ電力を割り当てます。各モジュールに電力を割り当てたあと、スーパバイザ エンジンは電話機に対し、スロット番号の小さい方から順に電力を割り当て、最終的にインライン電源を供給されるすべてのポートが、on、off、またはdeniedのいずれかのステータスになります。

電話機検出の概要

図 47-4に、Catalyst 6500シリーズ スイッチ ポートに接続された電話機をシステムが検出する方法を示します。

図 47-4 電源検出の概要

 

エラーの検出および処理

ここでは、Catalyst 6500シリーズ スイッチによる障害検出方法と、ポート単位の電源管理に関連するエラーについて説明します。

ここでは、障害検出と電源管理エラーについて説明します。

「装置に電力が供給されているにもかかわらずリンクが起動しない場合」

「ポートが装置にインライン電源を供給できない場合」

「装置に供給する電力が不足している場合」

「電源装置が非冗長から冗長に設定されている場合」

「電源装置が冗長から非冗長に設定されている場合」

装置に電力が供給されているにもかかわらずリンクが起動しない場合

スーパバイザ エンジンは、スイッチング モジュールに対して装置の起動を指示するとき、タイムアウトを設定することにより、装置に電力が供給されているにもかかわらずリンクが起動されない状態を検出します。スーパバイザ エンジンがポートに関する[link up]メッセージを受信しないままタイムアウト時間が経過すると、次のSyslogメッセージが表示されます。

1999 Jul 14 10:05:58 %SYS-5-PORT_DEVICENOLINK: Device on Port 4/7 powered, no link up.
 

スーパバイザ エンジンはさらに、スイッチング モジュールに対し、ポートの電源を切断するように指示します。そのあと、スイッチング モジュールは再び、ポートでの検出を行います。

ポートが装置にインライン電源を供給できない場合

スイッチング モジュールは、装置にインライン電源を供給できない状況を検出すると、その旨をスーパバイザ エンジンに報告します。この場合、次のSyslogメッセージが表示されます。

1999 Jul 14 10:05:58 %SYS-5-PORT_INLINEPWRFLTY: Port 4/7 reporting inline power as faulty.
 

装置に供給する電力が不足している場合

スーパバイザ エンジンは、使用可能なシステム電力量を監視しています。電力量が残っていない場合には、ポートに電力を供給しません。この場合、次のSyslogメッセージが表示されます。

1999 Jul 14 10:05:58 %SYS-5-PORT_NOPOWERAVAIL: Device on Port 4/7 will remain unpowered.
 

スーパバイザ エンジンはスイッチング モジュールに対し、ポートへの電力供給が拒否されたことを通知します。

電源装置が非冗長から冗長に設定されている場合

シャーシに搭載されているモジュールの数およびタイプによっては、電源装置からの過剰な電力供給を防ぐため、一部のモジュールをオフにしなければならない場合があります。スーパバイザ エンジンは、まずポートが供給する電力をオフにして再割り当てし、そのあと、モジュールが使用する電力をオフにして再割り当てを開始します。

電源装置が冗長から非冗長に設定されている場合

電力不足のためにオフになったモジュールが電源投入され再びオンラインになると、そのモジュールはポートでの検出を開始し、電力を供給されていない接続装置(電話機)の有無を判別します。モジュールが検出した装置をスーパバイザ エンジンに報告すると、スーパバイザ エンジンはスイッチング モジュールに対し、その装置に電源投入するように指示します(ポートがそのように設定されている場合)。

すでに電源投入されているが、電力供給を拒否されている装置に接続されたモジュールについては、スーパバイザ エンジンは一度に1モジュールずつ、スロット番号の小さい順、およびポート番号の小さい順に、装置への電源投入を試みます。

ポートまたはポート グループの電源モードの設定

ポートまたはポート グループの電源モードを設定するには、ユーザ モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ポートまたはポート グループの電源モードを設定します。

set port inlinepower mod/port { off | auto }

次の例で、ポートまたはポート グループの電源モードを設定する方法を示します。

Console> (enable) set port inlinepower 2/5 off
Inline power for port 2/5 set to off.
Console> (enable) set port inlinepower 2/3-9 auto
Inline power for ports 2/3-9 set to auto.
Console> (enable)
 

ポートにデフォルトで割り当てられる電力量の設定

ポートにデフォルトで割り当てられる電力量を設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ポートにデフォルトで割り当てられる電力量を設定します。

set inlinepower defaultallocation value

次の例で、ポートに対しデフォルトで割り当てられる電力量を設定する方法を示します。

Console> (enable) set inlinepower defaultallocation 9500
Default inline power allocation set to 9500 mWatt per applicable port.
Console> (enable)
 

モジュールおよび各ポートの電源ステータスの表示(イネーブル モード)

モジュールおよび各ポートの電源ステータスを表示するには、ユーザ モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

モジュールおよび各ポートの電源ステータスを表示します。

show port inlinepower [ mod [ /port ]]

次の例で、モジュールおよび各ポートの電源ステータスを表示する方法を示します。

Console> show port inlinepower 3/2-6
Default Inline Power allocation per port: 9.500 Watts (0.22 Amps @42V)
Total inline power drawn by module 3: 0 Watt
Port InlinePowered PowerAllocated
Admin Oper Detected mWatt mA @42V
----- ----- ------ -------- ----- --------
3/2 auto on yes 10.00 0.250
3/3 auto on yes 9.8 0.198
3/4 auto denied yes 0 0
3/5 off off no 0 0
3/6 off off yes 0 0
Console> (enable)
 

出力中のOperational(Oper)ステータス フィールドの意味は、次のとおりです。

on ― ポートによって電力が供給されています。

off ― ポートによって電力が供給されていません。

denied ― システムが電力不足のため、ポートに電力を供給できません。

faulty ― ポートが電力を供給できません。

モジュールおよび各ポートの電源ステータスの表示(イネーブル モード)

モジュールおよび各ポートの電源ステータスを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

モジュールおよび各ポートの電源ステータスを表示します。

show environment power [ mod ]

次の例で、モジュールおよび各ポートの電源ステータスを表示する方法を示します。

Console> (enable) show environment power 5
Feature not supported on module 5.
Console> (enable) show environment power 9
Module 9:
Default Inline Power allocation per port: 9.500 Watts (0.22 Amps @42V)
Total inline power drawn by module 9: 0 Watt
 
Slot power Requirement/Usage :
 
Slot Card Type PowerRequested PowerAllocated CardStatus
Watts A @42V Watts A @42V
---- ------------------- ------- ------ ------- ------ ----------
9 WS-X6348 123.06 2.93 123.06 2.93 ok
 
Default Inline Power allocation per port: 9.500 Watts (0.22 Amps @42V)
Port InlinePowered PowerAllocated
Admin Oper Detected mWatt mA @42V
----- ----- ------ -------- ----- --------
9/1 auto off no 0 0
9/2 auto off no 0 0
9/3 auto off no 0 0
9/4 auto off no 0 0
9/5 auto off no 0 0
9/6 auto off no 0 0
9/7 auto off no 0 0
9/8 auto off no 0 0
.
(テキスト出力は省略)
.
9/48 auto off no 0 0
Console> (enable)
 
Console> (enable) show environment power
PS1 Capacity: 1153.32 Watts (27.46 Amps @ 42V)
PS2 Capacity: none
PS Configuration : PS1 and PS2 in Redundant Configuration.
Total Power Available: 1153.32 Watts (27.46 Amps @ 42V)
Total Power Available for Line Card Usage: 1153.32 Watts (27.46 Amps @ 42V)
Total Power Drawn From the System: 289.80 Watts (6.90 Amps @ 42V)
Remaining Power in the System: 863.52 Watts (20.56 Amps @42V)
Default inline power allocation: 10.5 Watts/port (0.25 Amps @ 42V)
 
Slot power Requirement/Usage :
 
Slot Card-Type Power-Requested Power-Allocated Card-Status
Watts A @ 42V Watts A @ 42V
---- ------------------- ------- ------- ------- ------- ------------
1 0.00 0.00 126.42 3.01 none
2 WS-X6K-SUP1-2GE 138.60 3.30 138.60 3.30 ok
3 WS-X6348-RJ-45 114.24 2.72 151.20 3.60 ok
5 WS-X6348-RJ-45 109.20 2.60 100.88 2.40 partial-deny
6 Unknown 112.98 2.69 0 0 unknown
7 WS-X6248-RJ-45 84.84 2.02 0 0 power-bad
9 WS-X6416-GE-MT 105.00 2.50 0 0 power-deny
Console> (enable)
 

partial-denyステータスは、一部のモジュール ポートにはインライン電源が供給されているが、モジュール上の全ポートにインライン電源が供給されているわけではないことを表します。

Catalyst LANスイッチ上での外部VLANの設定

ここでは、外部VLANの設定手順について説明します。

「外部VLANの概要」

「外部VLAN設定時の注意事項」

「外部VLANの設定」

「外部VLAN設定の確認」

外部VLANの概要

CDPパケットを送信するようにスイッチ ポートを設定し、そのCDPパケットで、接続されたCisco IP Phone 7960が次のフレーム タイプでボイス トラフィックをスイッチへ転送するように指示することができます。

外部VLAN IDおよびレイヤ2 CoSの設定値5を伝送する802.1Qフレーム(スイッチ ポートは外部VLAN IDを伝送する802.1Qフレーム以外のすべての802.1Qフレームを廃棄します)。

外部VLAN IDが変更されたときは、Cisco IP Phone 7960をリセットします。

set port auxiliaryvlan mod [/ port ] aux_vlan_id コマンドを入力します。


) 802.1Qフレームおよび個別のVLANの使用を推奨します。


VLAN ID 0およびレイヤ2 CoSの設定値5を伝送する802.1Qフレームである802.1pフレーム( set port auxiliaryvlan mod [/ port ] dot1p コマンドを使用)

VLAN IDおよびレイヤ2 CoS値を伝送しない、タグなしの802.3フレーム( set port auxiliaryvlan mod [/ port ] untagged コマンドを使用)


) Cisco IP Phone 7960は、ボイス トラフィックで常にレイヤ3のIP precedenceを5に設定します。


外部VLAN設定時の注意事項

ここでは、外部VLAN設定時の注意事項について説明します。

次のいずれかが当てはまる場合、IP Phoneおよびそれに接続する装置は、同じVLANに属し、かつ同じIPサブネットに属する必要があります。

両者が同じフレーム タイプを使用する。

電話機が802.1pフレームを使用し、装置がタグなしフレームを使用する。

電話機がタグなしフレームを使用し、装置が802.1pフレームを使用する。

電話機が802.1Qフレームを使用し、外部VLANがネイティブVLANと同じである。

IP Phoneおよびそれに接続する装置が同じVLANおよびサブネットに属していても、使用するフレーム タイプが異なる場合には、両者は通信できません。同一サブネット内の装置間トラフィックがルーティングされないためです(ルーティングでは、フレーム タイプの相違は認められません)。

電話機のアクセス ポートに接続された装置から受信されるトラフィックで使用するフレーム タイプを、スイッチ コマンドで設定することはできません。

ソフトウェア リリース6.2(1)以降のリリースでは、ダイナミック ポートはネイティブVLANと外部VLANの2つのVLANに属すことができます。外部VLANの設定の詳細については、「VMPSによるダイナミック ポートVLANメンバーシップの設定」を参照してください。

外部VLANの設定

外部VLANを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

外部VLANを設定します。

set port auxiliaryvlan mod [ /ports ] { vlan | untagged | dot1p | none }

次の例で、外部VLANにボイス ポートを追加し、カプセル化タイプを指定し、またVLANが音声関連の情報を含むCDPメッセージを送受信しないことを指定する方法を示します。

Console> (enable) set port auxiliaryvlan 2/1-3 222
Auxiliaryvlan 222 configuration successful.
AuxiliaryVlan AuxVlanStatus Mod/Ports
------------- ------------- -------------------------
222 active 1/2,2/1-3
Console> (enable) set port auxiliaryvlan 5/7 untagged
Port 5/7 allows the connected device send and receive untagged packets and without 802.1p priority.
Console> (enable) set port auxiliaryvlan 5/9 dot1p
Port 5/9 allows the connected device send and receive packets with 802.1p priority.
Console> (enable) set port auxiliaryvlan 5/12 none
Port 5/12 will not allow sending CDP packets with Voice VLAN information.
Console> (enable)
 

デフォルトの設定は none です。 表 47-4 に、 set port auxiliaryvlan コマンドのキーワードとその意味を説明します。

 

表 47-4 キーワードの意味

キーワード
電話機の動作

dot1p

電話機が802.1pプライオリティ5でパケットを送信するように指定します。

untagged

電話機がタグなしパケットを送信するように指定します。

none

スイッチがそのポートからは外部VLAN情報を含むCDPパケットを送信しないように指定します。

外部VLAN設定の確認

外部VLANの設定ステータスを確認するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

外部VLANの設定ステータスを確認します。

show port auxiliaryvlan { vlan | untagged |
dot1p | none }

外部VLANの設定ステータスを確認する例を示します。

Console> show port auxiliaryvlan 123
AuxiliaryVlan AuxVlanStatus Mod/Ports
------------- ------------- -------------------------
222 active 1/2,2/1-3
Console>
 

アクセス ゲートウェイの設定

ここでは、次のCatalyst 6500シリーズ アクセス ゲートウェイ モジュールの設定に使用するコマンドについて説明します。

アナログ ステーション ゲートウェイ ― 24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュール

デジタル トランク ゲートウェイ ― 8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュール

ポート ボイス インターフェイスの設定

ポートにDHCPがイネーブルに設定されている場合、ポートはその他のすべての設定情報をTFTPサーバから取得します。ポートでDHCPをディセーブルにするときは、次のように、いくつかの必須パラメータを指定する必要があります。

DNSパラメータを指定しない場合、ソフトウェアはスーパバイザ エンジン上のシステムDNSコンフィギュレーションを使用して、ポートを設定します。

8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュールのみの場合、各ポートに一意のIPアドレスが必要なので、一度に1つのポートしか指定できません。

DHCP、TFTP、およびDNSサーバにポート ボイス インターフェイスを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

DHCP、TFTP、およびDNSサーバにポート ボイス インターフェイスを設定します。

set port voice interface mod/port dhcp enable
[ vlan vlan ]

set port voice interface mod/port dhcp disable
{ ipaddrspec } { tftp ipaddr } [ vlan vlan ]
[ gateway ipaddr ] [ dns [ ipaddr ] [ domain_name ]]

DHCP、TFTP、およびDNSサーバにポート ボイス インターフェイスを設定する例を示します。

Console> (enable) set port voice interface 7/1 dhcp enable
Port 7/1 DHCP enabled.
 
Console> (enable) set port voice interface 7/3 dhcp disable 171.68.111.41/24 tftp 173.32.43.11 dns 172.20.34.204 cisco.com
Port 7/3 dhcp disabled.
System DNS configurations applied.
 
Console> (enable) set port voice interface 7/4-6 dhcp enable vlan 3
Vlan 3 configuration successful
Ports 7/4-6 DHCP enabled.
Console> (enable)
 

ポート ボイス インターフェイスの設定表示

ポート ボイス インターフェイスの設定を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ポート ボイス インターフェイスの設定を表示します。

show port voice interface [ mod [ /port ]]

次の例で、ポート ボイス インターフェイスの設定を表示する方法を示します(出力は、24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュールの場合を示しています)。

Console> show port voice interface 5
Port DHCP MAC-Address IP-Address Subnet-Mask
-------- ------- ----------------- --------------- ---------------
5/1-24 disable 00-10-7b-00-13-ea 10.6.15.158 255.255.255.0
 
Port Call-Manager(s) DHCP-Server TFTP-Server Gateway
-------- ----------------- --------------- --------------- ---------------
5/1-24 10.6.15.155 - 10.6.15.155 -
 
Port DNS-Server(s) Domain
-------- ----------------- -------------------------------------------------
5/1-24 12.2.2.1* cisco.cisco.com
7.7.7.7
(*): Primary
Console> (enable)
 

FDL統計情報の表示


) Facilities Data Link(FDL)は、問題を診断し統計情報を収集するためのリンク管理プロトコルです。


特定のポートのFDL統計情報を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

指定されたポートのFDL統計情報を表示します。

show port voice fdl [ mod [ /port ]]

指定されたポートのFDL統計情報を表示する例を示します。

Console> (enable) show port voice fdl 7/1-3
Port ErrorEvents ErroredSecond SeverlyErroredSecond
Last 15' Last 24h Last 15' Last 24h Last 15' Last 24h
----- -------- -------- -------- -------- -------- -----------
7/1 17 18 19 20 21 22
7/2 17 18 19 20 21 22
7/3 17 18 19 20 21 22
 
Port FailedSignalState FailedSignalSecond
Last 15' Last 24h Last 15' Last 24h
----- -------- -------- -------- ---------
7/1 37 38 39 40
7/2 37 38 39 40
7/3 37 38 39 40
 
Port LES BES LCV
Last 15' Last 24h Last 15' Last 24h Last 15' Last 24h
----- -------- -------- -------- -------- -------- --------
7/1 41 48 49 50 53 54
7/2 41 48 49 50 53 54
7/3 41 48 49 50 53 54
Console> (enable)
 

表 47-5 に、 show port voice fdl コマンドで(指定したポート タイプに応じて)出力される可能性のあるフィールドを説明します。

 

表 47-5 FDLフィールドの説明

フィールド
説明

ErrorEvents

エラー イベントのカウント

ErroredSecond

エラーの秒数

SeverelyErroredSecond

重大エラーの秒数

FailedSignalState

信号不良ステート エラーのカウント

FailedSignalSecond

エラー イベントのカウント

LES

検出された回線エラー秒数(Line Errored Seconds)

BES

検出されたバースト エラー秒数(Bursty Errored Seconds)

LCV

検出された伝送符号違反秒数(Line Code Violation)

各ポートの設定の表示

各ポートの設定を表示するには、ユーザ モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

各ポートの設定を表示します。

show port [ mod [ /port ]]

ここでは、次のゲートウェイ モジュールに対する show port コマンドの出力について説明します。

「8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュール」

「8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュールのトランスコーディング/会議用の設定」

「24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュール」

8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュール

Statusフィールドには、各ポートのレイヤ2ステータスが表示されます。表示される可能性のある値は、notconnect、connected、disabled、およびfaultyです。次の出力例は、T1モジュールに関するものです。E1モジュールの場合も、ポート速度が2.048になる点を除いて出力は同様です。

Console> show port 7
Port Name Status Vlan Duplex Speed Type
----- ------------------ ---------- ---------- ------ ----- ------------
7/1 connected 123 full 1.544 T1
7/2 connected 2 full 1.544 T1
7/3 disable 1 full 1.544 T1
7/4 connected 11 full 1.544 T1
7/5 connected 123 full 1.544 T1
7/6 connected 1 full 1.544 T1
7/7 faulty 2 full 1.544 T1
7/8 faulty 2 full 1.544 T1
 
Port DHCP MAC-Address IP-Address Subnet-Mask
-------- ------- ----------------- --------------- ---------------
7/1 enable 00-10-7b-00-0a-58 172.20.34.68 255.255.255.0
7/2 enable 00-10-7b-00-0a-59 172.20.34.70 255.255.255.0
7/3 enable 00-10-7b-00-0a-5a 172.20.34.64 255.255.255.0
7/4 enable 00-10-7b-00-0a-5b 172.20.34.66 255.255.255.0
7/5 enable 00-10-7b-00-0a-5c 172.20.34.59 255.255.255.0
7/6 enable 00-10-7b-00-0a-5d 172.20.34.67 255.255.255.0
7/7 enable 00-10-7b-00-0a-5e (Port host processor not online)
7/8 enable 00-10-7b-00-0a-5f (Port host processor not online)
 
Port Call-Manager(s) DHCP-Server TFTP-Sever Gateway
-------- ----------------- --------------- --------------- ---------------
7/1 172.20.34.207* 172.20.34.207 172.20.34.207 -
callm.cisco.com
7/2 172.20.34.207 172.20.34.207 172.20.34.207 172.20.34.20
7/3 172.20.34.207 172.20.34.207 172.20.34.207 -
7/4 172.20.34.207 172.20.34.207 172.20.34.207 -
7/5 172.20.34.207 172.20.34.207 172.20.34.207 -
7/6 172.20.34.207 172.20.34.207 172.20.34.207 -
7/7 (Port host processor not online)
7/8 (Port host processor not online)
 
Port DNS-Server(s) Domain
-------- --------------- -------------------------------------------------
7/1 172.20.34.207 cisco.com
7/2 172.20.34.207* int.cisco.com
171.69.45.34
172.78.111.132
7/3 172.20.34.207 -
7/4 172.20.34.207 -
7/5 172.20.34.207 -
7/6 172.20.34.207 -
7/7 (Port host processor not online)
7/8 (Port host processor not online)
 
Port CallManagerState DSP-Type
-------- ---------------- --------
7/1 registered C549
7/2 registered C549
7/3 registered C549
7/4 registered C549
7/5 registered C549
7/6 notregistered C549
7/7 (Port host processor not online)
7/8 (Port host processor not online)
 
Port NoiseRegen NonLinearProcessing
----- ---------- -------------------
7/1 disabled disabled
7/2 disabled disabled
7/3 disabled disabled
7/4 disabled disabled
7/5 enabled disabled
7/6 disabled enabled
7/7 (Port host processor not online)
7/8 (Port host processor not online)
 
(*): Primary
Console>
 

8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュールのトランスコーディング/会議用の設定

Media Termination Point(MTP)およびConference Bridge(Conf Bridge;会議ブリッジ)は、どちらもポートのタイプを表します。MTPポートを流れるコールに、トランスコーディングが適用されます。

次の例では、トランスコーディング ポートはMTP、会議ポートはConf Bridgeとして出力されています。

Console> (enable) show port 7
Port Name Status Vlan Duplex Speed Type
----- ------------------ ---------- ---------- ------ ----- ------------
7/1 notconnect 1 full 1.544 T1
7/2 notconnect 1 full 1.544 T1
7/3 connected 1 full 1.544 T1
7/4 connected 1 full 1.544 T1
7/5 connected 1 full 1.544 T1
7/6 connected 1 full 1.544 T1
7/7 enabled 1 full - Conf Bridge
7/8 enabled 1 full - MTP
 
Port DHCP MAC-Address IP-Address Subnet-Mask
-------- ------- ----------------- --------------- ---------------
7/1 enable 00-10-7b-00-12-08 10.6.15.165 255.255.255.0
7/2 enable 00-10-7b-00-12-09 10.6.15.166 255.255.255.0
7/3 enable 00-10-7b-00-12-0a 10.6.15.167 255.255.255.0
7/4 enable 00-10-7b-00-12-0b 10.6.15.168 255.255.255.0
7/5 enable 00-10-7b-00-12-0c 10.6.15.169 255.255.255.0
7/6 enable 00-10-7b-00-12-0d 10.6.15.170 255.255.255.0
7/7 enable 00-10-7b-00-12-0e 10.6.15.171 255.255.255.0
7/8 enable 00-10-7b-00-12-0f 10.6.15.172 255.255.255.0
 
Port Call-Manager(s) DHCP-Server TFTP-Server Gateway
-------- ----------------- --------------- --------------- ---------------
7/1 10.6.15.155 10.6.15.155 10.6.15.155 -
7/2 10.6.15.155 10.6.15.155 10.6.15.155 -
7/3 10.6.15.155 10.6.15.155 10.6.15.155 -
7/4 10.6.15.155 10.6.15.155 10.6.15.155 -
7/5 10.6.15.155 10.6.15.155 10.6.15.155 -
7/6 10.6.15.155 10.6.15.155 10.6.15.155 -
7/7 10.6.15.155 10.6.15.155 10.6.15.155 -
7/8 10.6.15.155 10.6.15.155 10.6.15.155 -
 
Port DNS-Server(s) Domain
-------- ----------------- -------------------------------------------------
7/1 - -
7/2 - -
7/3 - -
7/4 - -
7/5 - -
7/6 - -
7/7 - -
7/8 - -
 
Port CallManagerState DSP-Type
-------- ---------------- --------
7/1 registered C549
7/2 registered C549
7/3 registered C549
7/4 registered C549
7/5 registered C549
7/6 registered C549
7/7 registered C549
7/8 registered C549
 
Port NoiseRegen NonLinearProcessing
----- ---------- -------------------
7/1 enabled enabled
7/2 enabled enabled
7/3 enabled enabled
7/4 enabled enabled
7/5 enabled enabled
7/6 enabled enabled
7/7 disabled disabled
7/8 disabled disabled
Console> (enable)
 

24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュール

次の例では、全ポートの[Type]がFXSであり、かつ同一モジュールの全ポートが同一VLANに属する必要があります。

Console> (enable) show port 3
Port Name Status Vlan Duplex Speed Type
----- ------------------ ---------- ---------- ------ ----- ------------
3/1 onhook 1 full 64k FXS
3/2 onhook 1 full 64k FXS
3/3 onhook 1 full 64k FXS
3/4 onhook 1 full 64k FXS
3/5 onhook 1 full 64k FXS
3/6 onhook 1 full 64k FXS
3/7 onhook 1 full 64k FXS
3/8 offhook 1 full 64k FXS
3/9 offhook 1 full 64k FXS
3/10 onhook 1 full 64k FXS
3/11 onhook 1 full 64k FXS
3/12 onhook 1 full 64k FXS
3/13 onhook 1 full 64k FXS
3/14 onhook 1 full 64k FXS
3/15 onhook 1 full 64k FXS
3/16 onhook 1 full 64k FXS
3/17 onhook 1 full 64k FXS
3/18 onhook 1 full 64k FXS
3/19 onhook 1 full 64k FXS
3/20 onhook 1 full 64k FXS
3/21 onhook 1 full 64k FXS
3/22 onhook 1 full 64k FXS
3/23 onhook 1 full 64k FXS
3/24 onhook 1 full 64k FXS
 
Port DHCP MAC-Address IP-Address Subnet-Mask
-------- ------- ----------------- --------------- ---------------
3/1-24 enable 00-10-7b-00-13-e4 172.20.34.50 255.255.255.0
 
Port Call-Manager(s) DHCP-Server TFTP-Sever Gateway
-------- ----------------- --------------- --------------- ---------------
3/1-24 172.20.34.207 172.20.34.207 172.20.34.207 -
 
Port DNS-Server(s) Domain
-------- ----------------- -------------------------------------------------
3/1-24 172.20.34.207* cisco.com
172.34.23.111
 
Port CallManagerState DSP-Type
-------- ---------------- --------
3/1-24 registered C549
 
Port ToneLocal Impedance InputGain(dB) OutputAtten(dB)
-------- ------------- --------- ------------- ---------------
3/1-24 northamerica 0 0 0
Port RingFreq Timing Timing Timing Timing
(Hz) Digit(ms) InterDigit(ms) Pulse(ms) PulseDigit(ms)
-------- -------- --------- -------------- --------- --------------
3/1-24 20 100 100 0 0
(*): Primary
Console> (enable)
 

アクティブ コール情報の表示

ポート上のアクティブ コールに関する情報を表示するには、 show port voice active コマンドを使用します。8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュールの場合は1ポートにつき最大8コールありますが、24ポートFXSアナログ ステーション インターフェイス モジュールの場合は1ポートにつき1コールだけです。

アクティブ コール情報を表示するには、ユーザ モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

アクティブ コール情報を表示します。

show port voice active [ mod/port ]
[ all | call | conference | transcode ] [ ipaddr ]

パラメータを指定せずに show port voice active コマンドを入力すると、システム内のすべてのコール(通常のコール、会議コール、およびトランスコーディング コール)が表示されます。各出力フィールドについて、以下に説明します。

Type ― [call]という表記は、24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュールおよび8ポートPSTNインターフェイス モジュールのコールを表します。

8ポートT1/E1 PSTNインターフェイスにトランスコーディング/会議が設定されている場合、Typeフィールドには、会議コールについては[conferencing]、トランスコーディング コールについては[transcoding]が表示されます。

Conference-ID、Transcoding-ID、およびParty-IDは、トランスコーディング/会議用の8ポートT1/E1 PSTNインターフェイスだけに適用されます。

次の例では、システム内の全コールを表示しています。

Console> show port voice active
Port Type Total Conference-ID/ Party-ID IP-Address
Transcoding-ID
----- ------------ ----- -------------- -------- ---------------
3/1 call 1 - - 199.22.25.254
3/2 call 1 - - 172.225.25.54
4/5 call 3 - - 165.34.234.111
172.32.34.12
198.96.23.111
3/8 conferencing 2 1 1 255.255.255.241
2 173.23.13.42
3 198.97.123.98
5 182.34.54.26
2 1 199.22.25.25
3 182.34.54.2
6 121.43.23.43
3/2 call 1 - - 172.225.25.54
3/8 transcoding 1 1 1 255.255.255.241
2 183.32.43.3
 

次に、ポートに関する詳細なコール情報を表示する例を示します(この例ではモジュールだけを指定し、そのモジュール上の全ポートに関する詳細なコール情報を表示しています)。

Console> show port voice active 3/2
Port 3/2:
Channel #1:
Remote IP address : 165.34.234.111
Remote UDP port : 124
Call state : Ringing
Codec Type : G.711
Coder Type Rate : 35243
Tx duration : 438543 sec
Voice Tx duration : 34534 sec
ACOM Level Current : 123213
ERL Level : 123 dB
Fax Transmit Duration : 332433
Hi Water Playout Delay : 23004 ms
Logical If index : 4
Low water playout delay : 234 ms
Receive delay : 23423 ms
Receive bytes : 2342342332423
Receive packets : 23423423402384
Transmit bytes : 23472377
Transmit packets : 94540
Channel #2:
Remote IP address : 165.34.234.112
Remote UDP port : 125
Call state : Ringing
Codec Type : G.711
Coder Type Rate : 35243
Tx duration : 438543 sec
Voice Tx duration : 34534 sec
ACOM Level Current : 123213
ERL Level : 123 dB
Fax Transmit Duration : 332433
Hi Water Playout Delay : 23004 ms
Logical If index : 4
Low water playout delay : 234 ms
Receive delay : 23423 ms
Receive bytes : 2342342332423
Receive packets : 23423423402384
Transmit bytes : 23472377
Transmit packets : 94540
Channel #3:
.
(テキスト出力は省略)
.
Console>
 

次の例で、特定のIPアドレスにおける特定のコールを表示する方法を示します。

Console> show port voice active 3/2 171.69.67.91
Remote IP address : 171.69.67.91
Remote UDP port : 125
Call state : Ringing
Codec Type : G.711
Coder Type Rate : 35243
Tx duration : 438543 sec
Voice Tx duration : 34534 sec
ACOM Level Current : 123213
ERL Level : 123 dB
Fax Transmit Duration : 332433
Hi Water Playout Delay : 23004 ms
Logical If index : 4
Low water playout delay : 234 ms
Receive delay : 23423 ms
Receive bytes : 2342342332423
Receive packets : 23423423402384
Transmit bytes : 23472377
Transmit packets : 94540
Console>

Cisco IP Phone 7960におけるQoSの設定

ここでは、Cisco IP Phone 7960におけるQoSについて説明します。

「Cisco IP Phone 7960におけるQoSの概要」

「Cisco IP Phone 7960におけるQoSの設定」


) 自動QoSの使用方法については、「自動QoSの使用」を参照してください。



) 自動音声設定の使用方法については、「自動音声設定の使用方法」を参照してください。


Cisco IP Phone 7960におけるQoSの概要


) Cisco IP Phone 7960は、電話機が生成するボイス トラフィックに対し、レイヤ3 IP precedenceおよびレイヤ2 CoSを常に5に設定します。電話機が生成するボイス トラフィックのレイヤ3 IP precedenceおよびレイヤ2 CoS値は、設定することができません。


Cisco IP Phone 7960アクセス ポート(図 47-5を参照)は、 trusted または untrusted モードのいずれかに設定できます。

untrustedモードは、アクセス ポート経由で受信する802.1Qまたは802.1pフレームのすべてのトラフィックが、設定されたレイヤ2 CoS値でマークされます。デフォルトのレイヤ2 CoS値は0です。電話機がCisco LANスイッチに接続されている場合は、untrustedモードがデフォルトになります。

trustedモードは、アクセス ポート経由で受信するすべてのトラフィックが、そのまま電話機のスイッチを通過します。電話機がCisco LANスイッチに接続されていない場合は、trustedモードがデフォルトになります。

802.1Qまたは802.1p以外のフレーム タイプのトラフィックは、アクセス ポートのトラスト設定とは無関係に、そのまま電話機のスイッチを通過します。

図 47-5 IP PhoneポートでのQoSの設定

 

Cisco IP Phone 7960におけるQoSの設定

ここでは、Cisco IP Phone 7960におけるQoSの設定手順について説明します。

「電話機アクセス ポートのトラスト モードの設定」

「電話機アクセス ポートのCoS値の設定」

「電話機アクセス ポートのQoS設定の確認」

電話機アクセス ポートのトラスト モードの設定

電話機アクセス ポートのトラスト モードを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

電話機アクセス ポートのトラスト モードを設定します。

set port qos mod/ports... tru st-ext { trusted | untrusted }

電話機のアクセス ポートをtrustedモードに設定する例を示します。

Console> (enable) set port qos 3/7 trust-ext trusted
Port in the phone device connected to port 3/7 is configured to be trusted.
Console> (enable)
 

次に、電話機のアクセス ポートをuntrustedモードに設定する例を示します。

Console> (enable) set port qos 3/7 trust-ext untrusted
Port in the phone device connected to port 3/7 is configured to be untrusted.
Console> (enable)
 

電話機アクセス ポートのCoS値の設定

電話機アクセス ポートのCoS値を設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

電話機アクセス ポートのCoS値を設定します。

set port qos mod/ports cos-ext cos_value

untrustedモードの電話機アクセス ポートが使用するレイヤ2 CoS値を設定する例を示します。

Console> (enable) set port qos 2/1 cos-ext 3
Port 2/1 qos cos-ext set to 3.
Console> (enable)
 

電話機アクセス ポートのQoS設定の確認

電話機アクセス ポートのQoS設定を確認するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

電話機アクセス ポートのQoS設定を確認します。

show port qos [ mod [ /port ]]

電話機アクセス ポートのQoS設定を確認する例を示します。

Console> (enable) show port qos 3/4
(テキスト出力は省略)
Port Ext-Trust Ext-Cos
----- --------- -------
3/4 untrusted 0
(テキスト出力は省略)

信頼境界の設定によるポート セキュリティの強化

ここでは、信頼境界機能について説明します。この機能を使用すると、スイッチ ポートのQoS trust-cos を使用するために、ユーザがネットワークに接続されたCisco IP PhoneからPCを外し、スイッチ ポートに直接PCを接続しても、セキュリティの問題が発生するのを防ぐことができます。

次の各項に分けて、信頼境界機能について説明します。

「サポート対象のCisco IP Phone」

「QoSおよびCisco IP Phoneの設定」

「QoS、Cisco IP Phone、PCの設定」

「設定時の注意事項」

「信頼境界の設定」

サポート対象のCisco IP Phone

信頼境界機能に対応しているCisco IP Phoneは、次のとおりです。

Cisco IP Phone 7910

Cisco IP Phone 7935

Cisco IP Phone 7940

Cisco IP Phone 7960

QoSおよびCisco IP Phoneの設定

Cisco IP Phoneは、Catalyst 6500シリーズ スイッチのポートに直接接続されます。通常、電話機からスイッチに入るトラフィックには、802.1Qヘッダーを使用して、タグが付けられています。このヘッダーは、VLAN情報と3ビットのCoSフィールドで構成され、CoSによって、そのパケットのプライオリティが決まります。ほとんどのCisco IP Phoneの設定では、電話機からスイッチに入るトラフィックは信頼され、音声トラフィックがネットワーク内の他のタイプのトラフィックよりも優先されます。電話機が接続されているスイッチ ポートは、 trust-cos に設定されています。したがって、ポートは、そのポートに到達するすべてのパケットのCoSラベルを信頼します。

QoS、Cisco IP Phone、PCの設定

Cisco IP PhoneはPCまたはワークステーションに接続できます。この電話機にはハブが内蔵されており、PC、電話機、スイッチ ポートから着信するトラフィックに対応できます。PCからのトラフィックと電話機からのトラフィックを区別するために、3ビットのCoSラベルが使用されます。

適切なラベルが生成されるようにするには、電話機にQoS機能を設定する必要があります。QoS設定情報は、スイッチからのCisco Discovery Protocol(CDP)を使用して電話機に送信されます。QoSの設定によって、電話機の信頼状態と分類情報 (Ext-Cos)が決まります。 電話機は次の2つの信頼状態をサポートします。

trusted

untrusted ― 新しいCOS値(Ext-Cos) でマークされます。

電話機がtrustedモードの場合、PCが作成するラベルはすべて、電話機を通じて、直接スイッチに送信され、変更されません。電話機がuntrustedモードの場合、PCから着信するトラフィックはすべて、Ext-Cos値が付けられてから、スイッチに送信されます。

電話機に接続されているPCまたはワークステーションのほとんどはパケットにタグを付けることができません。このような場合、電話機を通じてPCからスイッチに入るトラフィックには、その電話機に設定されている「デフォルトのext-cos」が付けられます。

パケットにタグを付ける機能を持つPCもあります。Windows 2000が稼働しているPCは、任意のプライオリティのdot1qフレームを送信するように設定できます。この問題を解決するには、電話機をuntrustedに設定しなければなりません。これによって、PCから着信する全トラフィックに適切なプライオリティがマーク付けされます。

信頼境界機能を使用すると、ユーザがネットワークから電話機を外してPCを直接スイッチ ポートに差し込むことによってスイッチ上のtrust-cos設定値を利用することを防止できます。信頼境界機能は、CDPを使用して、電話機がポートに接続されているかどうかを検出します。電話機がポートに直接接続されていない場合は、この機能によって、ポートは自動的にuntrustedに設定されるので、セキュリティの問題は生じません。

信頼境界機能は、コンフィギュレーション コマンドを使用して新たなトラスト タイプを作成することによって実現されます。 このコマンドを使用すると、ポートに接続されているデバイスに基づいて、ポートのトラスト タイプを設定できます。Cisco IP Phoneの場合は、トラスト タイプを[ trust-device ciscoipphone ]に設定します。

設定時の注意事項

ここでは、信頼境界機能設定時の注意事項について説明します。

Common Open Policy Service(COPS)の考慮事項

COPSは、適用されるQoSパラメータに直接影響します。ポートには、ローカル ポリシーまたはCOPSポリシーを適用できます。この設定によって、ポートがQoS設定情報をローカル コンフィギュレーションから得るか、COPSサーバから得るかが決まります。COPSが、あるポートに対してイネーブルに設定され、グローバルにもイネーブルに設定されている場合は、COPSサーバによって指定されたポリシーが適用されます。COPSがディセーブルになっている場合や実行時のポリシーがローカルである場合は、ローカル コンフィギュレーションのQoSポリシーが適用されます。拡張信頼境界機能を使用すると、ポートに適用される「ローカル」ポリシーが無効になります。

QoS設定のサポート

すべてのQoSポート トラスト設定値( trust-cos trust-ipprec trust-dscp )がサポートされますが、 Cisco IP Phoneネットワークには、 trust-cos を使用する必要があります。

システム ログ メッセージ

信頼境界機能は、新たに追加されたQoS Syslogを使用して、ポートの信頼状態の変更を通知し、不適切な設定について警告します。これらのSyslogを見るためには、QoSロギング レベルを5に設定します( set logging level qos 5 )。デフォルトの設定値は3です。Syslogについては、『 Catalyst 6500 Series, Catalyst 4000 Family, Catalyst 2948G, and Catalyst 2980G Switches System Message Guide 』を参照してください。

最終的な実行時のポート トラスト値

ポートの最終的な実行時トラスト値は、次の事項に基づいて決まります。

信頼境界機能の設定

ポートへの電話機の接続

QoSの設定

COPSの設定

信頼境界機能をイネーブルにするには、QoSをイネーブルにするとともに、CDPをグローバルとポート単位の両方でイネーブルに設定し、バージョン2モードで稼働する必要があります。また、COPSをローカル ポリシーに設定するか(COPSのデフォルト)、またはディセーブル(COPSのデフォルト)に設定する必要があります。 ポート上で ciscoipphone がtrust-deviceに設定されていれば、この機能はイネーブルになり、Cisco IP Phoneがポートに接続されているかどうかが検出され、トラスト値が設定されます。

最終的なポート トラスト値の判断については、図 47-6を参照してください。

図 47-6 ポートの最終的なトラスト値

 

信頼境界の設定

ここでは、信頼境界機能の設定手順を説明します。

「デフォルト設定」

「Cisco IP Phoneのトラスト デバイス指定」

「ポートのtrust-deviceステートの確認」

デフォルト設定

全ポートに対するデフォルト設定値は trust-device none です。

Cisco IP Phoneのトラスト デバイス指定

Cisco IP Phoneをトラスト デバイスに指定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

Cisco IP Phoneをトラスト デバイスとして指定します。

set port qos mod/ports... tru st-device [ ciscoipphone | none ]

ポート4/1のCisco IP Phoneだけをトラスト デバイスに設定する例を示します。

Console> (enable) set port qos 4/1 trust-device ciscoipphone
Port 4/1 set to only trust device of type ciscoIPPhone.
Console> (enable)
 

ポート4/1でトラスト デバイスをディセーブルにする例を示します。

Console> (enable) set port qos 4/1 trust-device none
Port 4/1 trust device feature disabled.
Console> (enable)
 

ポートのtrust-deviceステートの確認

ポートのtrust-deviceステートを確認するには、ユーザ モードで次の作業を行います。

 

作業
コマンド

ポートのtrust-deviceステートを確認します。

show port qos [ mod [/ port ]]

信頼境界機能がアクティブな状態の場合、実行時のポートの信頼状態は電話機が接続されているかどうかによって異なります。


) 電話機がスイッチ ポートから外された場合、ポートがuntrustedステートに変更されるのに、わずかなコンバージェンス時間がかかります(最大15秒)。


次に示すのは、ポート4/1のtrust-deviceステートおよびtrustステートを確認する例です。

Console> (enable) show port qos 4/1
 
(テキスト出力は省略)
 
Port TxPort Type RxPort Type Trust Type Trust Type Def CoS Def CoS
config runtime config runtime
----- ------------ ------------ ------------ ------------- ------- -------
4/1 1p3q1t 1p1q0t trust-cos trust-cos* 0 0
 
Port Ext-Trust Ext-Cos Trust-Device
 
----- --------- ------- ------------
 
4/1 untrusted 0 ciscoIPPhone
 
 
(*)Runtime trust type set to untrusted.
 
Config:
Port ACL name Type
----- -------------------------------- ----
No ACL is mapped to port 4/1.
Runtime:
Port ACL name Type
----- -------------------------------- ----
No ACL is mapped to port 4/1.
Console> (enable)

自動音声設定の使用方法

自動音声設定は、Catalyst 6500シリーズ スイッチ上で音声設定を簡素化する2つのマクロで構成されます。自動音声設定マクロは、音声ポート用の推奨Architecture for Voice, Video, and Integrated Data(AVVID)の実装に必要なすべての音声設定タスクを取り扱います。

自動音声設定は、Cisco IP Phone 79xxシリーズとCisco SoftPhoneを使用して構築された音声ネットワークに照準を絞っています。自動音声設定では、 ciscoipphone または ciscosoftphone キーワードを使用して、特定ポートに必要な音声パラメータのタイプを指定するマクロを起動します。

以下に自動音声設定について説明します。

「自動音声設定マクロの概要」

「自動音声設定 ― Cisco IP Phoneの場合」

「自動音声設定 ― Cisco SoftPhoneの場合」

「自動音声設定の設定時の注意事項および制限事項」

「自動音声設定のCLIインターフェイス」

「自動音声設定ステートメントの詳細」

「ネットワークでの自動音声設定の使用方法」

自動音声設定マクロの概要

ciscoipphone または ciscosoftphone キーワードを使用してポート上で自動音声設定マクロを実行すると、次の機能が実装されます。

ポートがイネーブルになります。

CDP、STP、およびVTPについてレイヤ2プロトコルがディセーブルになります。

ポートのメンバーシップが[static]に設定されます。

ポートで set port host コマンドが実行されます。

指定したデータVLANがポートと対応づけられます。

グローバル自動QoSコマンドが実行されます。

ciscoipphone キーワードをポートで実行すると、上述の機能以外に、次の機能も実装されます。

指定した外部VLANがポートと対応づけられます。

インライン パワーがイネーブルになります。

CDPがグローバルに、またポート上でイネーブルになります。

CDPがバージョンv2に設定されます。

Cisco IP Phone用のポートベース自動QoSコマンドが実行されます。

ciscosoftphone キーワードをポートで実行すると、上述の機能以外に、次の機能も実装されます。

ポートの外部VLANが[none]に設定されます。

Cisco SoftPhone用のポートベース自動QoSコマンドが実行されます。

自動音声設定 ― Cisco IP Phoneの場合

通常の設定では、Cisco IP Phone 79xxは、Catalystスイッチのポートに直接接続します。必要に応じてPCを電話機に接続し、スイッチのホップとして使用できます。

一般的に電話機から発せられスイッチに入るトラフィックは、802.1Q/pヘッダーを使用してタグでマーキングされます。ヘッダーには、VLAN情報とCoS 3ビット フィールドが含まれています。CoSによって、そのパケットのプライオリティが決まります。スイッチは、CoSフィールドを使用してPCのトラフィックと電話機のトラフィックを区別します。スイッチは、DSCPフィールドを同じ用途に使用することもできます。

Cisco IP Phone 79xxの通常の設定では、電話機から発せられスイッチに入るトラフィックは信頼されます。ポートの信頼状態をtrust-cosに設定して、音声トラフィックをネットワークのその他のトラフィック タイプより適切に優先させます。

Cisco IP Phone 79xxには内蔵スイッチがあり、PC、電話機およびスイッチ ポートからやって来るトラフィックをミックスします。Cisco IP Phone 79xxには設定が必要な信頼機能と分類機能があります。

IP Phoneを接続するポートは、いくつかの機能をイネーブルまたはディセーブルに設定する必要があります。自動音声設定によって、必ず必要な機能がイネーブルに設定されるようになります。このような機能の大部分は、 set port host コマンドを実行すると実装されます(チャネルのディセーブル化、PortFastのイネーブル化など)。QoSが機能するためには、VLANと外部VLANをポート上に設定する必要があります。インライン パワーはイネーブルに設定する必要があり(利用できる場合)、信頼境界機能が機能するためには、CDPをイネーブルに設定しなければなりません。QoS設定は自動QoS機能によって処理されます(「自動QoSの使用」を参照)。

自動音声設定 ― Cisco SoftPhoneの場合

Cisco SoftPhoneは標準のPCで実行するソフトウェア製品で、IP Phoneをエミュレートします。Cisco SoftPhoneとCisco IP Phone 79xxの主な違いは、Cisco SoftPhoneはDSCPを介してその音声トラフィックをマーキングするのに対し、Cisco IP Phone 79xxはCoSを介してトラフィックをマーキングする点です。スイッチのQoS設定は、ポートに入るトラフィックのレイヤ3マーキングを信頼することで、この動作に対応します。それ以外のすべての動作はCisco IP Phone 79xxと同じです。CDPなどの機能は、信頼境界機能がCisco SoftPhoneをサポートしないので、イネーブルにする必要がありません。

自動音声設定の設定時の注意事項および制限事項

ここでは、自動音声設定の設定時の注意事項および制限事項について説明します。

「サポート対象の電話機」

「CDPの依存関係」

「EtherChannelの考慮事項」

「PFC/PFC2のサポート」

「モジュールのサポート」

サポート対象の電話機

ciscoipphone キーワードを指定して自動音声設定を使用する場合、一部のQoS設定では、次の電話機だけでサポートされている電話機固有の設定(trust-ext、ext-cos)が必要です。その電話機は、Cisco IP Phone 7910、Cisco IP Phone 7940、Cisco IP Phone 7960、およびCisco IP Phone 7935です。ただし、 ciscoipphone キーワードはこれらのモデルに限定ではありません。どの電話機でも、スイッチに設定したその他すべてのQoS設定の恩恵を受けられます。

Cisco SoftPhoneは、 ciscoipsoftphone キーワードによってサポートされています。

CDPの依存関係

Cisco IP PhoneにQoS設定と信頼境界機能を設定するには、ポートでCisco Discovery Protocol(CDP)のバージョン2以降をイネーブルにします。

CDPは、 ciscoipphone QoS設定に対してだけイネーブルにする必要があり、CDPは自動音声設定機能の他のコンポーネントには作用しません。

EtherChannelの考慮事項

自動音声設定コマンドはチャネリングをサポートしません。

PFC/PFC2のサポート

ciscoipphone キーワードには、PFCやPFC2は不要です。 ciscosoftphone キーワードでは、PFCやPFC2が必要です。

モジュールのサポート

ciscoipphone キーワードは、 10/100および10/100/1000イーサネット ポート上でだけサポートされています。

一方、 ciscosoftphone キーワードは、すべてのイーサネット ポートでサポートされています。

自動音声設定のCLIインターフェイス

ここでは、自動音声設定のCLIインターフェイスについて説明します。

「コマンドについて」

「ciscoipphoneコマンドの出力」

「ciscosoftphoneコマンドの出力」

コマンドについて

ciscoipphone または ciscosoftphone キーワード、およびデータVLANを指定する必要があります。外部VLANの指定は ciscoipphone キーワードのオプションです。RSPANとプライベートVLANはサポートされていません。自動音声設定のコマンド構文は、次のとおりです。

Console> (enable) set port macro
Usage: set port macro <mod/ports..> ciscoipphone vlan <vlan> [auxvlan <auxvlan>]
set port macro <mod/ports..> ciscosoftphone vlan <vlan>
Console> (enable)
 

ciscoipphoneコマンドの出力

ciscoipphone キーワードを指定してコマンド実行すると、次のような出力が表示されます(外部VLANの指定はオプションです)。

Console> (enable) set port macro 3/1 ciscoipphone vlan 2 auxvlan 3
Port 3/1 enabled.
Layer 2 protocol tunneling disabled for CDP STP VTP on port(s) 3/1.
Port 3/1 vlan assignment set to static.
Spantree port fast start option set to default for ports 3/1.
Port(s) 3/1 channel mode set to off.
 
Warning: Connecting Layer 2 devices to a fast start port can cause
temporary spanning tree loops. Use with caution.
 
Spantree port 3/1 fast start enabled.
Dot1q tunnel feature disabled on port(s) 3/1.
Port(s) 3/1 trunk mode set to off.
VLAN Mod/Ports
---- -----------------------
2 2/1
3/1
16/1
AuxiliaryVlan Status Mod/Ports
------------- --------
------------------------------------------------------
3 inactive 3/1
 
Vlan 3 is not active.
Inline power for port 3/1 set to auto.
 
CDP enabled globally
CDP enabled on port 3/1.
CDP version set to v2
........
All ingress and egress QoS scheduling parameters configured on all ports.
CoS to DSCP, DSCP to COS, IP Precedence to DSCP and policed dscp maps
configured. Global QoS configured.
Port 3/1 ingress QoS configured for Cisco IP Phone.
Macro completed on port 3/1.
Console> (enable)
 

外部VLANを指定しなかった場合は、次の警告メッセージが表示されます。

Console> (enable) set port macro 3/1 ciscoipphone vlan 2
Warning: All inbound QoS tagging information will be lost as no auxiliary
vlan was specified.
Do you want to continue (y/n) [n]?
 

ciscosoftphoneコマンドの出力

ciscosoftphone キーワードを指定してコマンドを実行すると、次のような出力が表示されます。

Console> (enable) set port macro 3/1 ciscosoftphone vlan 32
Port 3/1 enabled.
Layer 2 protocol tunneling disabled for CDP STP VTP on port(s) 3/1.
Port 3/1 vlan assignment set to static.
Spantree port fast start option set to default for ports 3/1.
Port(s) 3/1 channel mode set to off.
 
Warning: Connecting Layer 2 devices to a fast start port can cause
temporary spanning tree loops. Use with caution.
 
Spantree port 3/1 fast start enabled.
Dot1q tunnel feature disabled on port(s) 3/1.
Port(s) 3/1 trunk mode set to off.
Vlan 32 configuration successful
VLAN 32 modified.
VLAN 2 modified.
VLAN Mod/Ports
---- -----------------------
32 3/1
16/1
Port 3/1 will not send out CDP packets with AuxiliaryVlan information.
Executing autoqos........
All ingress and egress QoS scheduling parameters configured on all ports.
CoS to DSCP, DSCP to COS, IP Precedence to DSCP and policed dscp maps
configured. Global QoS configured.
Port 3/1 ingress QoS configured for Cisco Softphone.
Macro completed on port 3/1.
Console>> (enable)
 

自動音声設定ステートメントの詳細

ここでは、自動音声設定ステートメントの詳細を示します。

「ciscoipphone設定ステートメント」

「ciscosoftphone設定ステートメント」

ciscoipphone設定ステートメント

ciscoipphone 自動音声設定コマンドは、次のような構成になります。

set port macro mod/port ciscoipphone vlan vlan [auxvlan auxvlan]
----------------------------------------------------------
set port enable mod/port
set port l2protocol-tunnel mod/port cdp stp vtp disable
set port membership mod/port static
set port host mod/port
set vlan mod/port vlan
set port auxiliaryvlan mod/port auxvlan (set to none if not specified)
set port inlinepower mod/port auto (if supported by module)
set cdp enable
set cdp enable mod/port
set cdp version v2
set qos autoqos
set port qos mod/port autoqos voip ciscoipphone
 

ciscosoftphone設定ステートメント

ciscosoftphone 自動音声設定コマンドは、次のような構成になります。

set port macro mod/port ciscosoftphone vlan vlan
----------------------------------------------------------
set port enable mod/port
set port l2protocol-tunnel mod/port cdp stp vtp disable
set port membership mod/port static
set port host mod/port
set vlan mod/port vlan
set port auxiliaryvlan mod/port none
set qos autoqos
set port qos mod/port autoqos voip ciscosoftphone
 

ネットワークでの自動音声設定の使用方法

インターフェイスとそのインターフェイスに接続しているデバイスに応じて、さまざまな自動音声マクロを実行する必要があります。各ポートについて、該当するキーワードを指定してポートベースのマクロ コマンドを実行します( 表 47-6 を参照)。

 

表 47-6 自動音声設定キーワードの使用方法

キーワード
ポート タイプ

ciscoipphone

Cisco IP Phone 79xxだけに接続するポート

ciscoipphone

Cisco IP Phone 79xxを、79xxに接続したPCに接続するポート

ciscoipphone

Cisco IP Phone 79xxを、Cisco SoftPhone稼働の79xxに接続したPCに接続するポート8

ciscosoftphone

Cisco IP Phone 79xxなしでCisco SoftPhoneを稼働するPCを接続するポート

8.Cisco IP Phone 79xxをCisco SoftPhone稼働のPCに接続するポートの場合、Cisco CallManagerとのCTI通信を通過する制御トラフィックにはタグが付けられますが、DSCP 0に再マーキングされます。