Catalyst 4900 シリーズ スイッチ インストレーション ガイド
設置場所の準備
設置場所の準備
発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

設置場所の準備

設置環境の条件

設置場所の所要電力

設置前の要件

警告および注意事項

EMI に関する推奨事項

所要電力および熱放散

アース要件

安全に関する概要

安全性の確保

電気機器の安全な取り扱い

静電破壊の防止

設置環境チェックリスト

設置場所の準備

この章では、スイッチの設置場所の準備について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

「設置環境の条件」

「設置場所の所要電力」

「アース要件」

「安全に関する概要」

「設置環境チェックリスト」

ケーブル接続要件の詳細については、「トランシーバ モジュール」を参照してください。


設置環境チェックリスト に、設置環境チェックリストが示されています。このチェックリストを使用すると、スイッチを設置する前に必要な準備作業をすべて完了することができます。


設置環境の条件

システムを正常に運用するには、スイッチを適切な場所に設置し、装置ラックや配線クローゼットを適切に配置する必要があります。スイッチは、屋内の安全な場所に設置し、相応の資格のある担当者だけがスイッチの操作および環境の制御を行うようにしてください。複数の装置を近づけて設置したり、通気が不十分であったりすると、システムが過熱状態になることがあります。さらに、装置の設置が不適切だと、シャーシ パネルの操作が行なえず、メンテナンス作業が困難になります。

スイッチは、安全な配線クローゼット内で、ラックに設置された、スタンドアロン システムとして動作します。湿気がなく、清潔で、よく換気された、空調設備の整っている環境が必要です。正常な動作のために、周囲のエアーフローを保持してください。エアーフローが遮断されたり制限されたり、また吸気の温度が高すぎたりすると、過熱状態が発生します。そのような状態になると、システム コンポーネントを保護するため、スイッチの環境モニタによってシステムがシャットダウンされます。

正常なシステム動作を維持し、不要なメンテナンスの手間を省くには、設置作業を行う 前に 、設置環境の条件を整えておく必要があります。設置後には、設置場所の温度を 0 ~ 40°C(32 ~ 104°F)に保ってください。シャーシ周辺には、可能なかぎりほこりやその他の導電性物質(近隣建設作業現場からの金属片など)がないようにしてください。

ラックには、シャーシの上下にわずかなスペースをとるだけで、またはまったくスペースをあけずに、複数のスイッチを取り付けることができます。ただし、他の装置と一緒にスイッチをラックに取り付けるとき、または他の装置の近くの床の上に設置するときは、その装置の排気がシャーシの吸気口にかからないようにしてください。

冷気はシャーシ側面から取り込まれ、シャーシ背面から排気されます。ほこりやその他の導電性物質を含め、両側および背面には障害物を置かないようにし、他の装置からの排気を避けてください。

付録 A「仕様」 に、スイッチの動作環境および非動作環境条件を示します。正常な動作を維持し、High System Availability(HSA; ハイ システム アベイラビリティ)を確保するには、設置場所で室温を保ち、EMI のない安定した電力を維持してください。 にある環境の範囲は、スイッチが動作していくために必要な範囲ですが、測定値が範囲の最大値または最小値に近づくと、問題が発生する可能性があることを示しています。最大動作範囲を超える前に、環境の異常を予測、修正することで、正常な動作を維持できます。

設置場所の所要電力

ここでは、スイッチの設置場所の所要電力について説明します。スイッチを設置する前に、設置場所の電力環境を確認してください。

内容は次のとおりです。

「設置前の要件」

「警告および注意事項」

「EMI に関する推奨事項」

「所要電力および熱放散」

設置前の要件

スイッチの設置場所の準備を行う場合は、次に示す要件に従ってください。

各スイッチを専用回路の個別配線に接続します。このようにすると、スイッチごとに独自の分岐回路が接続されて、過電流から適切に保護され、分岐回路に直接アース接続されます。

入力電力の供給が停止しないようにするために、各 AC 回路の合計最大負荷が配線およびブレーカーの定格電流内であることを確認してください。

警告および注意事項

スイッチの設置場所の準備を行う場合は、次に示す注意事項に従ってください。


注意 各 AC 入力電源回路の合計最大負荷は、配線およびブレーカーの定格電流内でなければなりません。この条件が満たされていないと、入力電力が過負荷になることがあります。


警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。



警告 装置は地域および国の電気規格に適合するように設置する必要があります。



警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。


EMI に関する推奨事項

設置場所の配線を行う場合は、次の注意事項に従ってください。新しいシステムの設置場所を検討する際は、EMI(電磁干渉)、信号の距離制限、およびコネクタの互換性を考慮する必要があります。

電磁場を通る配線が相当な距離に及ぶ場合、磁場と配線の信号間で Radio Frequency Interference(RFI; 無線周波数干渉)が発生することがあります。

プラント配線が不適切な場合は、RFI が発生することがあります。

特に雷や無線送信機が原因で発生する強力な EMI は、スイッチ内の信号ドライバやレシーバーを破損したり、さらには電力サージを回線または装置に流して電気事故を引き起こす可能性があります。


) 強力な EMI を予測して対処するには、必要に応じて RFI の専門家に相談してください。


所要電力および熱放散

スイッチに必要な電力配分を検討するには、所要電力を把握しておく必要があります。設置場所の空調要件を検討する場合は、熱放散を考慮することが重要です。スイッチの電力および熱の定格については、 付録 A「仕様」 を参照してください。

アース要件

AC または DC のすべてのインストレーションで、承認された銅コネクタを使用してアースすることを推奨します。M4x 8mm ボルトを使用して、付属の2 穴アース ラグをシャーシに取り付けてから、No.6 AWG ワイヤを使用して、Central Office(CO; セントラル オフィス)またはその他の内部アース システムに接続します。アース コネクタはシャーシの右側にあり、いずれか 1 つを使用できます(図2-1 を参照)。

図2-1 アース パッドの位置(Catalyst 4948-10GE の場合)

 

安全に関する概要

ここでは、スイッチを安全に設置するために事前に参照し理解しておく必要のある安全に関する情報について説明します。

安全性の確保

次の注意事項に従って、安全を確保し、機器を保護してください。このリストには、スイッチを設置した場合に起こりうる危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。常に注意が必要です。


警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。



警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐに手が届く状態にしておいてください。



警告 この装置は必ずアースしてください。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。



) システムへの電力供給を完全に停止するには、電源コードを取り外します。


重量のある装置を持ち上げる場合は、常に注意しながら実行してください。スイッチを持ち上げる前に、「シャーシの安全な持ち上げ方」を参照してください。

シャーシの取り付けまたは取り外しを行う前に、すべての電源コードを取り外して、すべての電源モジュールをオフにしてください。

設置作業中および設置作業後は、シャーシ周辺をほこりのない清潔な状態に保ってください。

工具およびシャーシ コンポーネントを床または通路に置いたままにしないでください。

シャーシに引っかかるような衣服、装身具(指輪、チェーンを含む)などを着用しないでください。ゆったりとした衣服は着用しないでください。ネクタイ、スカーフ、袖などはしっかり留めてください。

システムは、次に示す地域および各国の電気規格に適合するように設置する必要があります。

米国 ― 米国防火協会(NFPA 70)、United States National Electrical Code

カナダ ― Canadian Electrical Code、PartI、CSA C22.1

その他の国 ― International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)60364、Part 1 ~ Part 7

電気機器の安全な取り扱い

電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。

設置作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。

シャーシの取り付けや取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。

危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。

人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。

床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

静電破壊の防止

ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ESD による損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。

静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。

内部コンポーネントを取り扱う場合は、リスト ストラップを次のいずれかに接続して使用してください。

静電気防止用リスト ストラップ コネクタ

シャーシまたは装置ラックの塗装されていないアース面


注意 静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1 ~ 10 MΩでなければなりません。

カードは必ずエッジ部分を持つようにしてください。

モジュールと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からカードを保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。

設置環境チェックリスト

表2-1 に、スイッチを設置する前に必要な準備作業のリストを示します。スイッチを適切に設置するために、これらの作業を完了してください。

 

表2-1 設置環境チェックリスト

作業番号
作業内容
確認者
時刻
日付

1

設置スペースの確認

スペースおよびレイアウト
設置面積
衝撃および振動
照明
メンテナンス作業のしやすさ

2

設置環境の確認

周囲温度
湿度
高度
大気汚染物
エアーフロー

3

電力の確認

入力電源タイプ
機器とコンセントの距離
冗長電源モジュールの専用(個別)回路
停電に備えるための UPS

4

アースの確認

回路ブレーカーの容量

5

ケーブルおよびインターフェイス機器の確認

ケーブル タイプ
コネクタ タイプ
ケーブルの距離制限
インターフェイス機器(トランシーバ)

6

EMI の確認

信号の距離制限
設置場所の配線
RFI レベル