Cisco RPS 675 冗長化電源システム ハードウェア インストレーション ガイド
製品概要
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発行日;2012/02/02 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 676KB) | フィードバック

目次

製品概要

機能

前面パネル

LED

STANDBY/ACTIVE ボタン

背面パネル

配置方法

製品概要

Cisco Redundant Power System(RPS)675(モデル PWR675-AC-RPS-N1=)は、N+1 の冗長性を提供します。RPS 675 は、最大 6 つのスイッチのいずれかで内部電源装置に障害が発生した場合に、シームレスなフェールオーバーを実現します。接続装置で内部電源装置に障害が発生すると、RPS 675 はこれを自動的に検知し、このデバイスへの電力供給を開始します。RPS による電力の供給は、障害の発生したデバイスの電源装置またはデバイス自体を交換するまで行われます。この時点で RPS をアクティブ モードに戻し、別のデバイスへの電力供給に備えることができます。

接続装置に障害が発生すると、RPS 675 は他の接続装置およびネットワーク管理ソフトウェアにステータス情報を送信します。このステータス情報は管理者に対し、障害の発生したデバイスまたはその電源装置が修理されるか交換されるまで、他の接続装置がサポートされないことを警告します。1 対 1 の冗長性を実現するには、装置ごとに RPS 675 を接続する必要があります。


) RPS 675 は、接続装置の内部電源装置に障害が発生した場合にバックアップするためのものです。外部の停電による電源切断から装置を保護するバックアップ電源としては機能しません。装置を停電から保護するには、Uninterruptible Power System(UPS; 無停電電源)を使用することを推奨します。


RPS 675 は、特定のシスコ製品をサポートするように設計されています。また、他の一部のシスコ製品は Cisco 675W RPS に対応しています。この 2 つのコネクタには互換性がありません。

サポート対象製品の完全なリストについては、ご使用のスイッチのマニュアル、またはオンライン文書『 RPS 675 Switch Compatibility Matrix 』(www.cisco.com で RPS 675 のマニュアルとともに公開)を参照してください。

この章では、RPS 675 の機能の概要について説明します。具体的な内容は次のとおりです。

「機能」

「前面パネル」

「背面パネル」

「配置方法」

機能

図 1-1 に、Cisco RPS 675 の外観を示します。

図 1-1 RPS 675 冗長電源システム

 

1

DC 出力を示す LED

RPS 675 が備える機能は以下のとおりです。

複数の装置をサポートする 6 つの出力チャネル

装置のネットワーク管理アプリケーションを介して入手可能な RPS ステータス情報

各出力チャネル、内部電源装置、ファン、および温度のステータスを示す前面パネル LED

スイッチの内部電源装置に障害が生じた際、スイッチの再起動を防止する高速スイッチオーバー機能

電話対応 24 ポート デバイスのサポート

ラックマウント用に小型化されているため、配線クローゼットのポート密度の最大化が可能

2 つの出力レベル:

-48 VDC(最大出力は 375 W)

12 VDC(最大出力は 300 W)

この 2 つの出力レベルによって、最大 675 W の合計出力となります。-48 VDC モードは、Power over Ethernet(PoE)スイッチを介して電話システムに電力を供給します。

48 インチ(1.2 m)の 16 ピン/14 ピン コネクタ ケーブル(CAB-RPS-1614=)1 本で 1 台の外部デバイスとの接続が可能。追加ケーブルについては、別途注文してください。

前面パネル

RPS 675 の前面パネルには、RPS のステータス LED および STANDBY/ACTIVE ボタンが配置されています。

LED

図 1-2 に、Cisco RPS 675 の各 LED を示します。各 LED は、RPS のステータスおよび RPS が接続装置に電力を供給しているかどうかを示します。LED の状態は、消灯、グリーン、またはオレンジのいずれかです。 表1-1 に、各ステータス LED およびカラーの意味を示します。

図 1-2 RPS 675 前面パネルの LED

 

1

STANDBY/ACTIVE ボタン

4

OUTPUT PWR(出力電源)LED

2

FAN(ファン)LED

5

STANDBY/ACTIVE LED

3

TEMP(温度)LED

 

表1-1 ステータス LED

LED
消灯
グリーン
オレンジ

STANDBY/ACTIVE

RPS 675 の電源がオフです。

RPS 675 がアクティブ モードであり、障害のあるデバイスのバックアップに使用できます。

(点滅)RPS がスタンバイ モードです。RPS にデバイスを接続できます。 STANDBY/ACTIVE ボタンを押して RPS をアクティブ モードにしないかぎり、RPS による装置のバックアップは行われません。

OUTPUT PWR

RPS 675 の電源がオフです。

RPS 675 の内部電源装置が起動し、稼働しています。

DC 出力電源が正しく機能していません。

TEMP

RPS 675 の電源がオフです。

RPS 675 内部温度が許容範囲内です。

RPS 675 が過熱状態になりつつあります。

FAN

RPS 675 の電源がオフです。

ファン(ブロワー)が稼働しています。

ブロワーが正常に稼働していません。

6 つの DC 出力 LED は、サポート対象装置との接続に使用されている 6 つの出力コネクタのステータスを示します。各出力 LED には、DC 出力の番号に対応した 1 ~ 6 の番号が付いています。 表1-2 に、各カラーの意味を示します。

 

表1-2 DC 出力 LED

カラー
DC 出力のステータス

消灯

出力コネクタに装置が接続されていません。

グリーン

出力コネクタに装置が接続されています。

グリーン(点滅)

接続装置に RPS を使用できません。RPS は他の接続装置に電力を供給しています。

オレンジ(点滅)

RPS が接続装置に電力を供給しています。出力がアクティブです。

オレンジ

RPS がスタンバイ モードであるか、または障害が発生しています。

STANDBY/ACTIVE ボタン

RPS 675 の前面パネルには、STANDBY/ACTIVE ボタンがあります。


) RPS は、電源を入れた時点ではアクティブ モード(STANDBY/ACTIVE LED がグリーン)です。デバイスを RPS に接続するときは、そのつど RPS をスタンバイ モードにする必要があります。


アクティブ モード(STANDBY/ACTIVE LED がグリーン)の RPS にデバイスを接続すると、その必要がない場合でも、RPS がデバイスへのバックアップ電力の供給を開始することがあります。この状況は、装置の電源を入れる前に装置を RPS に接続した場合、またはデバイスの電源が電力供給を行っていることを RPS がすぐに検知できなかった場合に起こる可能性があります。この場合は、RPS を他の接続装置のバックアップ電源として使用できなくなります。

図 1-3 に STANDBY/ACTIVE ボタンを示します。デバイスを接続する場合は、 STANDBY/ACTIVE ボタンを押して、RPS 675 をアクティブ モードからスタンバイ モードに変更します。アクティブ モードに変更すると、STANDBY/ACTIVE LED はグリーンに点灯します。

図 1-3 STANDBY/ACTIVE ボタン

 

1

STANDBY/ACTIVE ボタン

他のデバイスを追加で接続する場合は、 STANDBY/ACTIVE ボタンを押して、RPS をスタンバイ モードに切り替えます。STANDBY/ACTIVE LED はオレンジに点滅します。すべてのデバイスを接続し、電源をオンにしたら、再度 STANDBY/ACTIVE ボタンを押して、RPS をアクティブ モードに戻します。


) RPS がスタンバイ モードのときは、DC 出力 LED はすべてオレンジに点灯します。



) RPS がスタンバイ モードの場合、接続装置の RPS LED はオレンジに点灯します。これは、RPSが接続されていても稼働していないことを示します。
STANDBY/ACTIVE ボタンを押すと、接続装置の RPS LED がグリーンに点灯します。これは、RPS が正常に動作していることを示します。


背面パネル

RPS 675 の背面パネルには、AC 電源入力コネクタが 1つ、サポート対象デバイスを接続するための DC 出力コネクタが 6つ(1 ~ 6 の番号)あります(図 1-4 を参照)。

図 1-4 RPS 675 背面パネル

 

1

AC入力コネクタ

3

ファン排気口

2

DC 出力コネクタ

AC 電源コンセントに接続するには、付属の AC 電源コードを使用します。

DC 出力コネクタをサポート対象デバイスに接続するには、シスコ製 16 ピン/14 ピン ケーブル(CAB-RPS-1614=)が必要です。RPS にはこのケーブルが 1 本付属しています。追加ケーブルについては別途注文してください。16 ピン コネクタは RPS 側に、14 ピン コネクタはサポート対象デバイス側にそれぞれ接続します。デバイスとの接続には、シスコ製ケーブルのみをご使用ください。


警告 RPS レセプタクルに接続できるのは、Cisco RPS 675(モデル PWR675-AC-RPS- N1=)だけです。


配置方法

Cisco RPS 675 は、さまざまな状況下で、ミッションクリティカルな用途のために配置できます。

たとえば、スイッチ(Catalyst 3550-24PWR、Catalyst 3750-48PS スイッチなど)に Cisco IP Phone および PC が接続されている音声およびデータ ネットワークでの用途が挙げられます。RPS 675 をこれらのスイッチに接続すると、スイッチの障害から音声ネットワークを保護できます。

また、ミッションクリティカルなデータを伝送する、従来のデータ用 10/100/1000 イーサネット スイッチを使用する環境での用途も考えられます。この場合は通常、1 台の RPS で 1 ~ 6 台のスイッチをサポートします(図 1-5 を参照)。

図 1-5 スイッチ グループをサポートする RPS 675

 

この構成では、1 台のデバイスで電源装置または電力関連の障害が発生した場合に、RPS 675 はただちにこのデバイスへの電力供給を開始します。このとき、RPS 675 は他のデバイスへのバックアップ電源としては機能しなくなります。RPS はネットワーク管理ソフトウェアにステータス情報を送信して、障害のあるデバイスまたはその電源装置を修復または交換しないかぎり、他の装置がサポートされないことをシステム管理者に警告します。

ミッションクリティカルな用途に対応し、1 対 1 の冗長性を必要とするネットワークの場合は、サポート対象デバイスごとに 1 台の RPS 675 を接続します。これにより、各スイッチが常にサポートされることになります。図 1-6 に、このような 1 対 1 の冗長構成を示します。

図 1-6 1 対 1 冗長性をサポートする RPS 675