Catalyst 6500 シリーズ スイッチ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド - リリース 12.1 E
スイッチ ファブリック モジュールの設定
スイッチ ファブリック モジュールの設定
発行日;2012/05/29 | 英語版ドキュメント(2011/06/13 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 7MB) | フィードバック

目次

スイッチ ファブリック モジュールの設定

スイッチ ファブリック モジュールの機能概要

スイッチ ファブリック モジュール機能の概要

スイッチ ファブリック モジュールのスロット

スイッチ ファブリックの冗長性

レイヤ 3 スイッチド トラフィックの転送の決定

スイッチング モード

スイッチ ファブリック モジュールの設定

スイッチング モードの設定

fabric-required モードの設定

LCD メッセージの設定

スイッチ ファブリック モジュールのモニタ

モジュール情報の表示

スイッチ ファブリック モジュール冗長ステータスの表示

ファブリック チャネルのスイッチング モードの表示

ファブリック ステータスの表示

ファブリック利用率の表示

ファブリック エラーの表示

スイッチ ファブリック モジュールの設定

この章では、Catalyst 6500 シリーズ スイッチに Switch Fabric Module(SFM; スイッチ ファブリック モジュール)を設定する手順について説明します。


) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Command Reference』を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「スイッチ ファブリック モジュールの機能概要」

「スイッチ ファブリック モジュールの設定」

「スイッチ ファブリック モジュールのモニタ」

スイッチ ファブリック モジュールの機能概要

ここでは、スイッチ ファブリック モジュールの機能について説明します。

「スイッチ ファブリック モジュール機能の概要」

「スイッチ ファブリック モジュールのスロット」

「スイッチ ファブリックの冗長性」

「レイヤ 3 スイッチド トラフィックの転送の決定」

「スイッチング モード」

スイッチ ファブリック モジュール機能の概要


) スイッチ ファブリック モジュールは、Supervisor Engine 2 だけでサポートされています。


スイッチ ファブリック モジュールは、ファブリック対応モジュール間に専用接続を確立し、これらのモジュール間で連続的なフレーム転送を行います。スイッチ ファブリック モジュールによって提供されるファブリック対応モジュール間の直接接続の他に、ファブリック対応モジュールは、32 Gbps 転送バスへの直接接続も行います。

スイッチ ファブリック モジュールにはコンソールがありません。前面パネルの 2 行 LCD ディスプレイに、ファブリックの利用状況、ソフトウェア リビジョン、およびシステムの基本情報が表示されます。

スイッチ ファブリック モジュールのスロット

WS-C6513 シャーシの場合、スロット 7 またはスロット 8 のいずれかにスイッチ ファブリック モジュールを取り付けます。


) WS-C6513 シャーシでは、スロット 9 からスロット 13 までのスロットだけが、デュアル スイッチ ファブリック インターフェイス スイッチング モジュール(WS-X6816-GBIC など)をサポートしています。


他のシャーシの場合は、スロット 5 またはスロット 6 のいずれかにスイッチ ファブリック モジュールを取り付けます。

スイッチ ファブリックの冗長性

最初に取り付けられたスイッチ ファブリック モジュールが、プライマリ モジュールとして機能します。冗長性を確保するには、冗長スイッチ ファブリック モジュールを取り付けます。2 つのスイッチ ファブリック モジュールを同時に取り付けると、上のスロットのモジュールがプライマリ モジュールとして機能し、下のスロットのモジュールがバックアップとして機能します。上のスロットに取り付けられたモジュールをリセットすると、下のスロットのモジュールがアクティブになります。

スイッチ ファブリック モジュールの冗長性に設定は不要です。上のスロットのモジュールがプライマリ モジュールとして機能している場合、このプライマリ モジュールで障害が発生すると、下のスロットの冗長スイッチ ファブリック モジュールが自動的に処理を引き継ぎます。

レイヤ 3 スイッチド トラフィックの転送の決定

Policy Feature Card 2(PFC2; ポリシー フィーチャ カード 2)または Distributed Feature Card(DFC)は、次のようにレイヤ 3 スイッチド トラフィックの転送について決定します。

PFC2 は、DFC が搭載されていないモジュールから入ってきた各パケットの転送判断をすべて行います。

DFC は、次の状況で DFC 対応モジュールに入ってきた各パケットの転送判断をすべて行います。

出力ポートが入力ポートと同じモジュールにある場合、DFC はパケットをローカルに転送します(パケットはモジュールの外部に送信されません)。

出力ポートが別のファブリック対応モジュール上にある場合、DFC は SFM 経由でパケットを出力モジュールに送信し、出力ポートから送信します。

出力ポートが別のファブリック非対応モジュール上にある場合、DFC は SFM 経由でパケットを Supervisor Engine 2 に送信します。Supervisor Engine 2 ファブリック インターフェイスは、パケットが出力モジュールで受信され出力ポートへ送信される 32 Gbps スイッチング バスに、パケットを転送します。

スイッチング モード

スイッチ ファブリック モジュールを取り付けた場合、モジュール間のトラフィック転送は、次のいずれかのモードで行われます。

compact モード:ファブリック対応モジュールだけが搭載されている場合、スイッチはあらゆるトラフィックにこのモードを使用します。このモードでは、スイッチ ファブリック チャネルを通じて DBus ヘッダーのコンパクト版が転送され、最良のパフォーマンスが得られます。

truncated モード:ファブリック対応モジュールとファブリック非対応モジュールの両方が搭載されている場合、スイッチはファブリック モジュール間のトラフィックにこのモードを使用します。このモードでは、スイッチはスイッチ ファブリック チャネルを通じて、切り捨てた形のトラフィック(フレームの初めの 64 バイト)を送信します。

bus モード:スイッチはファブリック非対応モジュール間のトラフィック、およびファブリック非対応モジュールとファブリック対応モジュール間のトラフィックにこのモードを使用します。このモードでは、すべてのトラフィックがローカル バスとスーパーバイザ エンジン バス間で送受信されます。

表 37-1 に、ファブリック対応および非対応モジュール搭載時に使用されるスイッチング モードを示します。

 

表 37-1 スイッチ ファブリック モジュール搭載時のスイッチング モード

モジュール
スイッチング モード

ファブリック対応モジュール間(ファブリック非対応モジュールが搭載されていない場合)

Compact1

ファブリック対応モジュール間(ファブリック非対応モジュールも搭載されている場合)

Truncated2

ファブリック対応モジュールとファブリック非対応モジュール間

Bus

ファブリック非対応モジュール間

Bus

1.show コマンドを実行すると、DFC を装着したファブリック対応モジュールの場合は dcef モードとして表示され、それ以外のファブリック対応モジュールの場合は fabric モードとして表示されます。

2.show コマンドを実行すると、fabric モードとして表示されます。

スイッチ ファブリック モジュールの設定

ここでは、スイッチ ファブリック モジュールの設定について説明します。

「スイッチング モードの設定」

「fabric-required モードの設定」

「LCD メッセージの設定」


) Release 12.1(11b)E 以降のリリースでは、コンフィギュレーション モードで、EXEC モード レベル コマンドの前に do キーワードを入力することによって、EXEC モード レベル コマンドを入力できます。


スイッチング モードの設定


) このセクションのコマンドは、Release 12.1(11b)E 以降のリリースだけでサポートされています。


スイッチング モードを設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router(config)# [ no ] fabric switching-mode allow { bus-mode | { truncated [{ threshold [ number ]}]}

スイッチング モードを設定します。

スイッチング モードを設定するときには、次の構文情報に注意してください。

ファブリック非対応モジュールの使用、またはファブリック対応モジュールで bus モードの使用を可能にするには、 fabric switching-mode allow bus-mode コマンドを入力します。

ファブリック非対応モジュールの使用、またはファブリック対応モジュールで bus モードの使用を禁止するには、 no fabric switching-mode allow bus-mode コマンドを入力します。


注意 no fabric switching-mode allow bus-mode コマンドを入力すると、スイッチに搭載されたファブリック非対応モジュールへの電力供給が停止します。

ファブリック対応モジュールで truncated モードの使用を可能にするには、 fabric switching-mode allow truncated コマンドを入力します。

ファブリック対応モジュールで truncated モードの使用を禁止するには、 no fabric switching-mode allow truncated コマンドを入力します。

bus モードの代わりに truncated モードを使用する場合に、事前にインストールしなければならないファブリック対応モジュールの数を設定するには、 fabric switching-mode allow truncated threshold number コマンドを入力します。

デフォルトの truncated モードのスレッシュホールドに戻すには、 no fabric switching-mode allow truncated threshold コマンドを入力します。

fabric-required モードの設定


) このセクションのコマンドは、Release 12.1(11b)E 以降のリリースだけでサポートされています。


スイッチ ファブリック モジュールが取り付けられていない限り、すべてのスイッチング モジュールを動作させないようにする fabric-required モードを設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router(config)# fabric required

スイッチ ファブリック モジュールが取り付けられていない場合にスイッチング モジュールを動作させないようにする fabric-required モードを設定します。

Router(config)# no fabric required

fabric-required モードをクリアします。


注意 スイッチ ファブリック モジュールが取り付けられていないスイッチで fabric required コマンドを入力すると、スーパーバイザ エンジンを除くすべてのモジュールがオフになります。

fabric-required モードを設定する場合は、次の構文情報に注意してください。

fabric-required モードが設定された状態でスイッチ ファブリック モジュールが取り付けられていない場合にスイッチを起動すると、スーパーバイザ エンジンだけに電源が供給され、スイッチング モジュールには電源は供給されません。

fabric-required モードが設定されているスイッチ ファブリック モジュール搭載のスイッチが動作している場合に、スイッチ ファブリック モジュールが取り外されるか、スイッチ ファブリック モジュールに障害が発生すると、スイッチによってすべてのスイッチング モジュールの電源が切断され、スーパーバイザ エンジンだけがアクティブのままになります。

fabric-required モードが設定された冗長スイッチ ファブリック モジュール搭載のスイッチが動作している場合に、両方のスイッチ ファブリック モジュールが取り外されるか、両方のスイッチ ファブリック モジュールで障害が発生すると、スイッチによってすべてのスイッチング モジュールの電源が切断され、スーパーバイザ エンジンだけがアクティブのままになります。

LCD メッセージの設定

LCD に表示されるメッセージを設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router(config)# fabric lcd-banner d message d

LCD に表示されるメッセージを設定します。

Router(config)# no fabric lcd-banner

LCD に表示されるメッセージをクリアします。

LCD に表示されるメッセージを設定する場合、次の構文情報に注意してください。

d パラメータはデリミタです。メッセージにはデリミタを使用できません。デリミタは、ポンド記号(#)のようにユーザが選択できます。

メッセージ テキスト中では、$(token) の形でトークンを使用できます。

$(hostname):スイッチのホスト名を表示します。

$(domain):スイッチのドメイン名を表示します。

スイッチ ファブリック モジュールのモニタ

スイッチ ファブリック モジュールは、モニタ用に多くの show コマンドをサポートしています。全面的に自動化された起動シーケンスによってモジュールがオンラインになり、ポート上で接続診断テストが実行されます。

ここでは、スイッチ ファブリック モジュールをモニタする方法について説明します。

「モジュール情報の表示」

「スイッチ ファブリック モジュール冗長ステータスの表示」

「ファブリック チャネルのスイッチング モードの表示」

「ファブリック ステータスの表示」

「ファブリック利用率の表示」

「ファブリック エラーの表示」


) スイッチ ファブリック モジュールではユーザによる設定は不要です。


モジュール情報の表示

モジュール情報を表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show module { 5 | 6 | 7 | 8 }

モジュール情報を表示します。

次に、モジュール情報を表示する例を示します。

Router# show module 5
Mod Ports Card Type Model Serial No.
--- ----- -------------------------------------- ------------------ -----------
5 0 Switching Fabric Module WS-C6500-SFM SAD04420JR5
 
Mod MAC addresses Hw Fw Sw Status
--- ---------------------------------- ------ ------------ ------------ -------
5 0001.0002.0003 to 0001.0002.0003 1.0 6.1(3) 6.2(0.97) Ok

スイッチ ファブリック モジュール冗長ステータスの表示

スイッチ ファブリック モジュールの冗長ステータスを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show fabric active

スイッチ ファブリック モジュールの冗長ステータスを表示します。

Router# show fabric active
Active fabric card in slot 5
No backup fabric card in the system
Router#

ファブリック チャネルのスイッチング モードの表示

特定のモジュールまたは全モジュールについて、ファブリック チャネルのスイッチング モードを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show fabric switching-mode [ module { slot_number | all ]

特定のモジュールまたは全モジュールについて、ファブリック チャネルのスイッチング モードを表示します。

次に、全モジュールについて、ファブリック チャネルのスイッチング モードを表示する例を示します。

Router# show fabric switching-mode all
bus-only mode is allowed
Module Slot Switching Mode
1 Bus
2 Bus
3 DCEF
4 DCEF
5 No Interfaces
6 DCEF
Router#

ファブリック ステータスの表示

特定のスイッチング モジュールまたは全スイッチング モジュールのファブリック ステータスを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show fabric status [ slot_number | all ]

ファブリック ステータスを表示します。

次に、全モジュールのファブリック ステータスを表示する例を示します。

Router# show fabric status all
slot channel module fabric
status status
1 0 OK OK
3 0 OK OK
3 1 OK OK
4 0 OK OK
Router#

ファブリック利用率の表示

特定のモジュールまたは全モジュールのファブリック利用率を表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show fabric utilization [ slot_number | all ]

ファブリック利用率を表示します。

次に、全モジュールのファブリック利用率を表示する例を示します。

Router# show fabric utilization all
slot channel Ingress % Egress %
1 0 0 0
3 0 0 0
3 1 0 0
4 0 0 0
4 1 0 0
6 0 0 0
6 1 0 0
7 0 0 0
7 1 0 0
Router#

ファブリック エラーの表示

特定のモジュールまたは全モジュールのファブリック エラーを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show fabric errors [ slot_number | all ]

ファブリック エラーを表示します。

次に、全モジュールのファブリック エラーを表示する例を示します。

Router# show fabric errors
slot channel module module module fabric
crc hbeat sync sync
1 0 0 0 0 0
3 0 0 0 0 0
3 1 0 0 0 0
4 0 0 0 0 0
4 1 0 0 0 0
6 0 0 0 0 0
6 1 0 0 0 0
7 0 0 0 0 0
7 1 0 0 0 0
Router#