Catalyst 6500 シリーズ スイッチ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド - リリース 12.1 E
EHSA スーパーバイザ エンジンの冗長構成の 設定
EHSA スーパーバイザ エンジンの冗長構成の設定
発行日;2012/02/02 | 英語版ドキュメント(2011/06/13 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 10MB) | フィードバック

目次

EHSA スーパーバイザ エンジンの冗長構成の設定

スーパーバイザ エンジンの冗長構成の動作

スーパーバイザ エンジンの冗長構成の要件

スーパーバイザ エンジンの設定の同期化

スーパーバイザ エンジンの冗長構成の表示

冗長スーパーバイザ エンジンへのファイルのコピー

EHSA スーパーバイザ エンジンの冗長構成の設定

Release 12.1(13) よりも前の 12.1 E リリースでは、Catalyst 6500 シリーズ スイッチは、Enhanced High System Availability(EHSA; 拡張高システム可用性)を備えるデュアル スーパーバイザ エンジンをサポートします。


) EHSA は Release 12.1(13)E 以降のリリースではサポートされません(Release 12.1(13)E 以降のリリースでの RPR または RPR+ の冗長構成については、「RPR および RPR+ スーパーバイザ エンジンの冗長構成の設定」を参照してください)。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「スーパーバイザ エンジンの冗長構成の動作」

「スーパーバイザ エンジンの冗長構成の要件」

「スーパーバイザ エンジンの設定の同期化」

「スーパーバイザ エンジンの冗長構成の表示」

「冗長スーパーバイザ エンジンへのファイルのコピー」


) この章で使用しているコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Command Reference』および次の URL にある Release 12.1 のマニュアルを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1831/tsd_products_support_eol_series_home.html


スーパーバイザ エンジンの冗長構成の動作

Catalyst 6500 シリーズ スイッチは、プライマリ スーパーバイザ エンジンが故障した場合に冗長スーパーバイザ エンジンに処理を引き継ぐことにより、耐障害性を強化することができます。冗長スーパーバイザ エンジンは、EHSA スタンバイ モードで動作します。


) EHSA 機能は、スーパーバイザ エンジンのミラーリングでもロードバランスでもありません。冗長スーパーバイザ エンジンが処理を引き継いでスイッチが回復するまで、ネットワーク サービスは中断されます。


EHSA スタンバイ モードでは次の機能が提供されます。

自動スタートアップおよびアクティブ スーパーバイザ エンジンと冗長スーパーバイザ エンジン間の bootvar の同期化

スーパーバイザ エンジンのアクティブ ステータスまたは冗長ステータスを検出および決定するハードウェア信号

アクティブ スーパーバイザ エンジンから冗長スーパーバイザ エンジンへ、60 秒間隔でクロック同期化を実行

冗長スーパーバイザ エンジンは、起動してもすべてのサブシステムが稼働するわけではなく、アクティブ スーパーバイザ エンジンが故障した場合に、完全に動作可能になります。

故障した装置の代わりに動作可能なスーパーバイザ エンジンが、冗長スーパーバイザ エンジンになります。


) 冗長スーパーバイザ エンジンの 2 つのギガビット イーサネット インターフェイスは常にアクティブです。


スイッチの電源投入時に、2 つのスーパーバイザ エンジン間で EHSA が実行されます。スロット 1 またはスロット 2 のいずれかで最初に起動したスーパーバイザ エンジンが EHSA アクティブ スーパーバイザ エンジンになります。Multilayer Switch Feature Card(MSFC または MSFC2; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)および Policy Feature Card(PFC または PFC2; ポリシー フィーチャ カード)は完全に動作可能になります。冗長スーパーバイザ エンジン上の MSFC および PFC はリセットされますが、動作可能にはなりません。

次のイベントが発生すると、EHSA スイッチオーバーが行われます。

スーパーバイザ エンジン間のクロック同期損失

アクティブ スーパーバイザ エンジンでの MSFC または PFC 障害

スイッチオーバーが行われると、冗長スーパーバイザ エンジンが完全に動作可能になり、次の動作が行われます。

すべてのスイッチ モジュールの電源が再びオンになります。

MSFC 上の残りのサブシステム(レイヤ 2 およびレイヤ 3 プロトコルを含む)が起動されます。

Access Control List(ACL; アクセス制御リスト)がスーパーバイザ エンジンのハードウェアに再度プログラミングされます。


) スイッチオーバー時には、一部のアドレス ステートが失われ、ダイナミックに再確認した後で復元されるため、トラフィックが一時中断されます。


スーパーバイザ エンジンの冗長構成の要件

冗長運用を行うには、次の要件を満たす必要があります。

アクティブ スーパーバイザ エンジンおよび冗長スーパーバイザ エンジンは、スロット 1 およびスロット 2 に存在しなければなりません。

各スーパーバイザ エンジン自体でスイッチを稼動させるためのリソースを備えている必要があります。つまり、スーパーバイザ エンジンのすべてのリソースが重複している必要があります。言い換えれば、各スーパーバイザ エンジンは、それぞれ独自のフラッシュ装置およびコンソール ポート接続を備えています。


) スーパーバイザ エンジンごとに個別のコンソール接続を行ってください。コンソール ポートに「Y 字」ケーブルを接続しないでください。


両方のスーパーバイザ エンジン内のシステム イメージが同じである必要があります(「冗長スーパーバイザ エンジンへのファイルのコピー」を参照)。


) 冗長スーパーバイザ エンジン上で Catalyst オペレーティング システム ソフトウェアを実行している場合は、アクティブ スーパーバイザ エンジンを取り外して、冗長スーパーバイザ エンジンだけが搭載されている状態でスイッチを起動します。最新のリリース ノートの手順に従って、Catalyst オペレーティング システム ソフトウェアから冗長スーパーバイザ エンジンを変換してください。


startup-config のコンフィギュレーション レジスタが自動起動用に設定されている必要があります(「ブート フィールドの変更」を参照)。


) EHSA では、ネットワークからの起動をサポートしていません。


これらの要件を満たしている場合、スイッチはデフォルトで EHSA モードで機能します。

スーパーバイザ エンジンの設定の同期化

通常の動作時には、2 つのスーパーバイザ エンジン間で startup-config および config-register 設定がデフォルトで同期化されます。スイッチオーバー時には、新しいアクティブ スーパーバイザ エンジンが現在の設定を使用します。


) 起動変数はデフォルトで同期化されません。


2 つのスーパーバイザ エンジンで使用される設定を手動で同期化するには、アクティブ スーパーバイザ エンジンで次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Router(config)# redundancy

冗長コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-r)# main-cpu

main-cpu コンフィギュレーション サブモードを開始します。

ステップ 3

Router(config-r-mc)# auto-sync { startup-config | config-register | bootvar | standard }

設定要素を同期します。

ステップ 4

Router(config-r-mc)# end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

Router# copy running-config startup-config

NVRAM 内のコンフィギュレーション ファイルを強制的に手動で同期します。

(注) DRAM 内の実行コンフィギュレーション ファイルを同期する場合、この手順は必須ではありません。


auto-sync standard コマンドは、ブート変数を同期しません。


次に、 auto-sync standard コマンドを使用してデフォルトの自動同期機能を再びイネーブルにし、アクティブ スーパーバイザ エンジンの startup-config および config-register の設定を冗長スーパーバイザ エンジンと同期する例を示します。

Router(config)# redundancy
Router(config-r)# main-cpu
Router(config-r-mc)# auto-sync standard
Router(config-r-mc)# auto-sync bootvar
Router(config-r-mc)# end
Router# copy running-config startup-config

) 標準的な auto-sync 設定の個別の要素だけを手動で同期するには、デフォルトの自動同期機能をディセーブルにします。


次に、デフォルトの自動同期をディセーブルにし、起動設定を同期できない間、冗長スーパーバイザ エンジンに対するアクティブ スーパーバイザ エンジンの config-registers の自動同期だけを許可する例を示します。

Router(config)# redundancy
Router(config-r)# main-cpu
Router(config-r-mc)# no auto-sync standard
Router(config-r-mc)# auto-sync config-register
Router(config-r-mc)# end
Router# copy running-config startup-config

スーパーバイザ エンジンの冗長構成の表示

両方のスーパーバイザ エンジンを表示するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

Router# show module all

冗長構成を表示します。

次に、スーパーバイザ エンジンの冗長構成を表示する例を示します。

Router# show module all
Mod Ports Card Type Model Serial No.
--- ----- -------------------------------------- ------------------ -----------
1 2 Catalyst 6000 supervisor 2 (Active) WS-X6K-SUP2-2GE SAD0620046D
5 48 48 port 10/100 mb RJ-45 ethernet WS-X6248-RJ-45 SAD03181291
 
Mod MAC addresses Hw Fw Sw Status
--- ---------------------------------- ------ ------------ ------------ -------
1 0001.c9db.3788 to 0001.c9db.3789 3.7 6.1(3) 7.5(0.6)HUB6 Ok
5 0050.f0ac.3054 to 0050.f0ac.3083 1.0 4.2(0.24)VAI 7.5(0.6)HUB6 Ok
 
Mod Sub-Module Model Serial Hw Status
--- --------------------------- --------------- --------------- ------- -------
1 Policy Feature Card 2 WS-F6K-PFC2 SAD06200415 3.2 Ok
1 Cat6k MSFC 2 daughterboard WS-F6K-MSFC2 SAD06210067 2.3 Ok
 
Mod Online Diag Status
--- -------------------
1 Pass
5 Pass
Router#

冗長スーパーバイザ エンジンへのファイルのコピー

次のコマンドを使用して、冗長スーパーバイザ エンジン上の slot0: 装置にファイルをコピーします。

Router# copy source_device:source_filename slaveslot0:target_filename

次のコマンドを使用して、冗長スーパーバイザ エンジン上の bootflash: 装置にファイルをコピーします。

Router# copy source_device:source_filename slavesup-bootflash:target_filename

次のコマンドを使用して、冗長 MSFC 上の bootflash: 装置にファイルをコピーします。

Router# copy source_device:source_filename slavebootflash:target_filename