Cisco CAD トラブルシューティング ガイド
設定ファイル、ログ、およびデバッグ
はじめに
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

 

設定ファイル、ログ、およびデバッグ

はじめに

CAD のイベントとエラーはログ ファイルに記録されます。CAD サービスおよびデスクトップ アプリケーションは、該当する設定ファイルの変更によって設定できます。

この章の内容は、次のとおりです。

n イベント、エラー、およびチャット ログ

n 設定ファイル

n デバッグ ログ

 

イベント、エラー、およびチャット ログ

ログとは、CAD のイベント、エラー、およびチャット メッセージをリストにしたものです。イベント、エラー、およびチャット メッセージのロギングは常に使用可能になっています。

イベントには、次の情報が記載される場合があります。

n デスクトップ アプリケーションによって行われる処理

n ユーザ定義によるコンフィギュレーションが設定される可能性

n ハードウェアの制約事項

エラー コードは、システム イベントを簡潔に説明したものです。

CAD チャット クライアントは、エージェント間、エージェント対スーパーバイザ、およびエージェント対 SME のすべてのチャット メッセージを記録します。週 7 日、毎日 1 つずつファイルが作成されます。ログは、クライアント コンピュータの C:¥Program Files¥Cisco¥Desktop¥log¥transcripts フォルダに 1 週間保存されます。ログを表示するには、クライアント コンピュータにログインする必要があります。

イベントおよびエラーのログ ファイルは、デフォルトでは最大 3 MB です( この上限は、アプリケーションの設定ファイルで変更できます)。ログ ファイルがこのサイズに達すると、このファイルは閉じ、新規ファイルが起動します。イベントおよびエラーのログ ファイルには、設定ファイルに指定したファイル総数を上限とする番号が付けられます(デフォルトの数は 2)。次に例を示します。

n agent0001.log

n agent0002.log

agent0001.log がサイズの上限に達すると、このファイルは閉じ、agent0002.log が作成されます。作成されたログ ファイル数が指定の総数になると、最初のログ ファイルは上書きされます。

CAD のイベント、エラー、チャット メッセージのログ に、CAD で作成される、イベント、エラー、チャット メッセージのログの一覧を示します。

表 8. CAD のイベント、エラー、チャット メッセージのログ

サービス/アプリケーション

ログ名

Agent Desktop

agent.log

バックアップおよび復元ユーティリティ

CDBRTool.log

BIPPA サービス

IPPASvr.log

BIPPA サービスの JSP クライアント

IPPAClient.log

CAD Configuration Setup

PostInstall.log

CAD アンインストール プロセス

fcuninstall.log

CAD-BE

CadBE.log

チャット クライアント

monday.txt、tuesday.txt、wednesday.txt、thursday.txt、friday.txt、saturday.txt、sunday.txt

チャット サービス

FCCServer.log

Desktop Administrator:
デスクトップの設定

administrator.log

Desktop Administrator:
エンタープライズ データの設定

TSSPAdm.log

Desktop Administrator:
フレームワーク

Splkview.log

Desktop Administrator:
Unified CCE 設定

IPCCAdm.log

Desktop Administrator:
個人設定

personnel.log

Desktop Monitoring Console

SMC.log, SMCGetServerList.log

ディレクトリ サービス

slapd.log

ディレクトリ サービスの複製

slurpd.log

エンタープライズ サービス

CTIStorageServer.log、WorkflowEngine.log

LDAP モニタ サービス

LDAPMonSvr.log

ライセンス管理者

LicensingAdmin.log

LRM サービス

LRMServer.log

録音再生サービス

RPServer.log

録音と統計サービス

FCRasSvr.log、
db.cra_repl_add.sql.log、
db.cra_repl_base.fcrassvr.sql.log、
db.cra_utils_base.fcrassvr.sql.log、
db.createdbadmin.sql.log、
db.instrasdb.fcrassvr.sql.log、
db.lockdown.sql.log、
db.memcap.sql.log、
db.splk_repl_base.sql.log

Supervisor Desktop、
Supervisor Record Viewer

supervisor.log

Supervisor Workflow Administrator

SWFAdmin.log

同期サービス

DirAccessSynSvr.log

VoIP モニタ サービス

FCVoIPMonSvr.log

 

設定ファイル

CAD 設定ファイル に、CAD のサービスおよびアプリケーションで作成される設定ファイルの一覧を示します。デバッグを有効にするために、これらの設定ファイルのいずれかを変更する方法については、デバッグ ログを参照してください。

表 9. CAD 設定ファイル

アプリケーション/サービス

設定ファイル

Agent Desktop

agent.cfg

バックアップおよび復元ユーティリティ

CDBRTool.cfg

BIPPA サービス

IPPASvr.cfg

CAD Configuration Setup

PostInstall.cfg

CAD-BE

CadBE.properties

チャット サービス

FCCServer.cfg

Desktop Administrator

• フレームワーク

• エンタープライズ データの設定

• Unified SCC の設定

• 個人設定

admin.cfg

• SplkView.cfg

• TSSPAdm.cfg

• IPCCAdm.cfg

• personnel.cfg

Desktop Monitoring Console

smc.cfg

Desktop Presence Administrator

WebAdmin.properties、WebAdminLib.cfg

ディレクトリ サービス

slapd.cfg

ディレクトリ サービスの複製

slurpd.cfg

エンタープライズ サービス

CTIStorageServer.cfg

IP Phone Agent client

IPPAClient.properties

LDAP モニタ サービス

LDAPMonSvr.cfg

Licensing Administrator

LicensingAdmin.cfg

LRM サービス

LRMServer.cfg

録音再生サービス

RPServer.cfg

録音と統計サービス

FCRasSvr.cfg

Supervisor Desktop

supervisor.cfg

Supervisor Record Viewer

supervisorlogviewer.cfg

Supervisor Workflow Administrator

SWFAdmin.cfg

同期サービス

DirAccessSynSvr.cfg

VoIP モニタ サービス

FCVoIPMonSvr.cfg

録音と統計サービスの設定

エージェント コール ログおよび統計レポートに表示するコール総数にアウトバウンド コールを含めるか除外するかを選択できます。アウトバウンド コールを表示および処理されるコールの総数から除外するのがこのコールに対するデフォルトの動作です。この動作を変更して、表示および処理されるコールの総数にアウトバウンド コールを含めるように設定することもできます。アウトバウンド コールの統計処理 に、デフォルトの動作設定の要約を示します。

表 10. アウトバウンド コールの統計処理

総計対象

アウトバウンド コール

デフォルトの動作

設定した動作

表示するコール

カウントしない

カウントする

処理するコール

カウントしない

応答された場合にカウントする

アウトバウンド コールを総数に含ませるには、次の操作を行います。

1. C:¥Program Files¥Cisco¥Desktop¥config に移動します。

2. FCRasSvr.cfg を開きます。

3. 設定ファイルに次の行を追加します。

[ReportParameters]
CallReportIncludesOutbound=1

4. 新しい設定で設定ファイルを保存します。新しい設定は、次回の録音と統計サービスの再起動時に適用されます。

 

デバッグ ログ

CAD はデバッグ ログを作成できますが、この機能はデフォルトでは使用可能ではありません。デバッグを有効にするには、該当する設定ファイルを編集する必要があります。

デバッグ情報は、さまざまなデバッグ ファイルに書き込まれ、これらのファイルにはすべて、サフィックス *.dbg が追加されています。ファイルは ...¥Cisco¥Desktop¥log ディレクトリに保存されます。

(注):Linux コンピュータで実行する CAD-BE が生成したデバッグ ログを Windows コンピュータで読み取るには、Microsoft のメモ帳を使用してデバッグ ログを開きます。

デバッグ ファイルには、設定ファイルに指定されたファイル総数を上限とした番号が付けられています(デフォルトの数は 2)。次に例を示します。

n agent0001.dbg

n agent0002.dbg

agent0001.dbg がサイズの上限に達すると、このファイルは閉じ、agent0002.dbg が作成されます。作成されたデバッグ ファイル数が指定の総数になると、最初のデバッグ ファイルは上書きされます。

デバッグの有効化

CAD-BE でデバッグを有効にするには、CAD-BE が実行されるコンピュータで設定ファイルをダウンロードして編集する必要があります。詳しい手順については、次の各セクションを参照してください。

n CadBE.properties ファイルのダウンロード

n Java アプリケーションのデバッグの有効化

他のすべての CAD サービスおよびアプリケーションでデバッグを有効にするには、CAD サービスをインストールするコンピュータで該当する設定ファイルを編集する必要があります。詳しい手順については、設定を行うサービスまたはアプリケーションに関する各セクションの説明を参照してください。

n IP Phone Agent については、Java アプリケーションのデバッグの有効化を参照してください。

n Desktop Monitoring Console については、Desktop Monitoring Console のデバッグの有効化を参照してください。

n Desktop Administrator では、2 種類の設定ファイルを編集する必要があります。WebAdmin.properties については、Java アプリケーションのデバッグの有効化を参照してください。WebAdminLib.cfg については、Java 以外のアプリケーションのデバッグの有効化を参照してください。

n その他すべての CAD サービスおよびアプリケーションについては、Java 以外のアプリケーションのデバッグの有効化を参照してください。

サービスまたはアプリケーションおよびそれぞれが対応する設定ファイルの全リストについては、CAD 設定ファイルを参照してください。

CadBE.properties ファイルのダウンロード

CadBE.properties ファイルをダウンロードするには

1. Web ブラウザを開いて下記の URL にアクセスします。この URL の <CAD server> は CAD サービスがインストールされているサーバの IP アドレスです。アクセスすると、[Agent Desktop/Supervisor Desktop/CAD-BE Installation] Web ページが表示されます。

 

http://<CAD server>:8088/TUP/CAD/Install.htm

2. CAD-BE のログ ファイルおよびデバッグ ファイルのラベルが付いているハイパーリンクを右クリックし、これをコンピュータに保存します。プロパティ ファイルの場所および追加の処理 に、CadBE.properties ファイルの保存先となる場所と、使用するオペレーティング システムやブラウザの種類に応じて完了する必要がある追加の処理について示します。

表 11. プロパティ ファイルの場所および追加の処理

オペレーティングシステム

ブラウザ

プロパティ ファイルの場所および追加の処理

Windows Vista

Internet Explorer

プロパティ ファイルをデスクトップに保存します。さらに、CAD-BE サーバのホスト名または IP アドレスを Internet Explorer の信頼できるサイトとして一覧に追加します。

Windows Vista

Mozilla Firefox

プロパティ ファイルをデスクトップに保存します。また、Mozilla Firefox の「Start In」ディレクトリをデスクトップに変更します。

Windows XP

Internet Explorer

プロパティ ファイルをデスクトップに保存します。

Windows XP

Mozilla Firefox

Mozilla Firefox がインストールされているフォルダにプロパティ ファイルを保存します。デフォルトは、C:¥Program Files¥Mozilla Firefox です。

Linux

Mozilla Firefox

ホーム ディレクトリにプロパティ ファイルを保存します。

デバッグのしきい値

デバッグのしきい値を設定する場合、使用する PC のパフォーマンス低下やデバッグ ファイルのサイズ増大など、しきい値がもたらす影響を考慮する必要があります。デバッグのしきい値 に、Desktop Monitoring Console を除くすべてのサービスで使用可能なデバッグのしきい値の一覧を示します。

表 12. デバッグのしきい値

しきい値

記録するイベント

Debug

• 高い頻度で発生する小さい通常イベント。通常、問題のデバッグにはこのレベルで十分であり、コンピュータのパフォーマンスには影響しません。

Call

• 高い頻度で発生する小さいイベント。

• 機能の開始と終了。

Trace

• 高い頻度で発生する小さいイベント。

• 機能の開始と終了。

• 詳細なデバッグ(ループなど)。

Dump

• 高い頻度で発生する小さいイベント。

• 機能の開始と終了。

• 詳細なデバッグ(ループなど)。

• バイト ダンプ。

Off

デバッグをオフにします。これはデフォルトの設定です。

Java アプリケーションのデバッグの有効化

Java アプリケーションのデバッグを有効にするには、次の手順を実行します。

1. 該当するフォルダに移動します。

n CAD-BE の場合、プロパティ ファイルの場所および追加の処理 で指定されているフォルダに移動します。

n その他すべての Java アプリケーションの場合、CAD サービスがインストールされたサーバで、C:¥Program Files¥Cisco¥Desktop¥tomcat¥conf に移動します。

2. プロパティ ファイルを開きます。設定ファイルには、下記の 1 つ以上のデバッグ文がファイルの冒頭に含まれています。

#log4j.rootLogger=INFO,LOG,DBG
log4j.rootLogger=DEBUG,LOG,DBG
#log4j.rootLogger=CALL#com.spanlink.util.log.SplkLevel,LOG,DBG
#log4j.rootLogger=TRACE,LOG,DBG
#log4j.rootLogger=DUMP#com.spanlink.util.log.SplkLevel,LOG,DBG

3. 既存のデバッグしきい値文の冒頭に、文字「#」を追加します。次に、新しいデバッグしきい値文を追加するか、必要な文がすでにある場合は目的のデバッグしきい値文の冒頭から文字「#」を削除します。

たとえば、デバッグしきい値として Call を選択するには、既存のデバッグしきい値文に「#」を追加します。次に、3 番目の文を追加するか、これが既存の場合は行の冒頭から「#」を削除します。

#log4j.rootLogger=INFO,LOG,DBG
#log4j.rootLogger=DEBUG,LOG,DBG
log4j.rootLogger=CALL#com.spanlink.util.log.SplkLevel,LOG,DBG
#log4j.rootLogger=TRACE,LOG,DBG
#log4j.rootLogger=DUMP#com.spanlink.util.log.SplkLevel,LOG,DBG

4. 新しい設定で設定ファイルを保存します。新しい設定を適用にするには、アプリケーションを再起動する必要があります。

Java 以外のアプリケーションのデバッグの有効化

Java 以外のアプリケーションのデバッグを有効にするには、次の手順を実行します。

1. CAD サービスがインストールされているサーバから C:¥Program Files¥Cisco¥Desktop¥config に移動します。

2. 該当する設定ファイルを開きます。

3. [Debug Log] で始まるセクションで、デバッグしきい値を適切な値に設定します。詳細は、デバッグのしきい値を参照してください。次に例を示します。

Threshold=DEBUG

4. 新しい設定で設定ファイルを保存します。新しい設定を適用にするには、アプリケーションを再起動する必要があります。

Desktop Monitoring Console のデバッグの有効化

Desktop Monitoring Console のデバッグを有効にするには、次の手順を実行します。

1. CAD サービスがインストールされているサーバから C:¥Program Files¥Cisco¥Desktop¥Tomcat¥conf に移動します。

2. smc.cfg を開きます。

3. 下記の行を探します。ここで <threshold> は、次の表に一覧するデバッグ レベルのいずれかです。

log4j.rootLogger=<threshold> ...

オプション

録音するメッセージ

DEBUG

デバッグ メッセージ。

INFO

デバッグおよび情報メッセージ。

WARN

デバッグ、情報、および警告のメッセージ。

ERROR

デバッグ、情報、警告、およびエラー メッセージ。

FATAL

デバッグ、情報、警告、エラー、および重大なメッセージ。

ALL

全メッセージ。

OFF

デバッグを無効にします。

4. 下記に一覧するデバッグ レベルのいずれかで <threshold> を置き換えます。

5. 新しい設定で設定ファイルを保存します。新しい設定を適用にするには、アプリケーションを再起動する必要があります。