Catalyst 4500 シリーズ スイッチ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド リリース IOS XE 3.3.0SG および IOS 15.1(1)SG
UDLD の設定
UDLD の設定
発行日;2012/09/05 | 英語版ドキュメント(2012/04/17 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 14MB) | フィードバック

目次

UDLD の設定

UDLD について

UDLD トポロジ

Fast UDLD のトポロジ

動作モード

UDLD のデフォルト ステート

UDLD のデフォルト設定

スイッチ上での UDLD の設定

Fast UDLD の注意事項および制約事項

UDLD のグローバルなイネーブル化

インターフェイス上で UDLD をイネーブルにする方法

個々のインターフェイス上で UDLD をディセーブルにする方法

光ファイバ インターフェイス上で UDLD をディセーブルにする方法

UDLD プローブ メッセージ間隔のグローバルな設定

インターフェイス単位の Fast UDLD プローブ メッセージ間隔の設定

ディセーブルになった LAN インターフェイスのリセット

UDLD リンク ステータスの表示

UDLD の設定

この章では、Catalyst スイッチで単方向リンク検出(UDLD)イーサネットを設定する方法について説明します。

この章の主な内容は、次のとおりです。

「UDLD について」

「UDLD のデフォルト設定」

「スイッチ上での UDLD の設定」

「UDLD リンク ステータスの表示」


) この章で使用するスイッチ コマンドの構文および使用方法の詳細については、次の URL で『Cisco Catalyst 4500 Series Switch Command Reference』と関連資料を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products//hw/switches/ps4324/index.html

『Catalyst 4500 Series Switch Command Reference』に掲載されていないコマンドについては、より詳細な Cisco IOS ライブラリを参照してください。次の URL でCisco IOS コマンド リファレンスと関連資料を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6350/index.html


UDLD について

UDLD は、光ファイバまたはツイストペア イーサネット ケーブルを介して接続されたデバイスを初期化するレイヤ 2 プロトコルです。このプロトコルは、(誤ったケーブル配線など)物理的な接続をモニタリングし、単方向リンクを検出して、スパニングツリー トポロジ ループまたはサイレント ドロップ トラフィックを回避します。

プロトコルが単方向リンクを正しく識別するには、接続されているすべてのデバイスで UDLD をサポートする必要があります。UDLD が単方向リンクを検出すると、管理上関係のあるポートをシャットダウンし、警告メッセージを送信できます。

UDLD を使用すると、単方向リンクを検出する時間は、タイマーがどのように設定されているかにより、数秒から数分の範囲で変動します。リンク ステータス メッセージは 2 秒ごとに交換されます。

Cisco IOS Release 12.2(54)SG 以降では、数百ミリ秒範囲のタイマーをサポートし、サブセカンド単一方向リンク検出をイネーブルにする拡張 Fast UDLD が追加されました。Fast UDLD を使用すると、単方向リンクを検出する時間は、1 秒未満から数秒のタイマーの範囲で変動します(検出時間もタイマーの設定方法により異なります)。リンク ステータス メッセージは 200 ミリ秒ごとに交換されます。

ここでは、次の内容について説明します。

「UDLD トポロジ」

「Fast UDLD のトポロジ」

「動作モード」

「UDLD のデフォルト ステート」

UDLD トポロジ

各スイッチはネイバー スイッチにパケットを送信できますが、パケットの送信先のスイッチからのパケットは受信できません。UDLD は、これらの一方向接続を検出し、ディセーブルにします。図 30-1 は、単方向リンクを示しています。

図 30-1 単方向リンクのトポロジ

 

Fast UDLD のトポロジ

図 30-2 に一般的な Fast UDLD のトポロジを示します。スイッチ A およびスイッチ B は 2 ポートの EtherChannel を介して接続され、Fast UDLD はポート単位でイネーブルになります。リンクの 1 つが単方向になった場合、Fast UDLD は、通常の UDLD よりも速くこの状況を検出し、リンクを errdisable にします。トラフィックは、EtherChannel によって 2 番めのリンクに切り替えられます。これは非常に高速で発生するため、トラフィックの損失は最小限になります。

図 30-2 Fast UDLD のトポロジ

 


) Fast UDLD の場合、Catalyst 4900M、Catalyst 4948E、Supervisor Engine 6-E、Supervisor 6L-E、Supervisor 7-E、および Supervisor Engine 7L-E は最大 32 個のポートをサポートします。


動作モード

UDLD および Fast UDLD は、次の動作モードをサポートします。

正常:UDLD 対応ポート(A)は 2 番目のポート(B)に定期的に UDLD プローブを送信します。ポート B が UDLD 対応でない場合、単方向リンク検出は発生しません。両方のデバイスが UDLD 対応で双方向接続が見つかった場合、プローブ メッセージが、設定済みのメッセージのタイム インターバル レートで両方向に移動します。UDLD プロトコルはプローブを受信すると、エコー メッセージをピア ポートに送信し、検出の間応答を待機することでデバイスの同期を試みます。ポート リンクがまだある場合(B が A に長いトラフィックを送信する場合)に単一方向トラフィックが検出されると、B は errdisable モードを開始し、A は undetermined とマークされますが、errdisable モードにはなりません。このモードは情報に限定されているため、現在の STP ステートで動作が続行されます。これは、STP ループを妨げませんが、潜在的に中断が少なくなります。


) 単方向リンクの障害はノーマル モードを使用して検出できません。


アグレッシブ:ポート(A)がネイバーへの接続に失敗すると、2 番めのポート(B)にプローブを送信して、関係をアクティブに再確立しようとします。ポート B が応答しないと、リンクは単方向と見なされ、ポート A はサイレント ドロップ トラフィックを避けるために errdisable ステートになります。


) 単方向および双方向リンクの障害は、アグレッシブ モードで検出できます。


UDLD アグレッシブ モードは UDLD 通常モードと相互動作します。単方向状態が検出されると、アグレッシブ モードのリンクだけがシャットダウンされます。

UDLD のデフォルト ステート

UDLD のデフォルト ステートは次のとおりです。

UDLD は、不要な制御トラフィック(BPDU 制御パケット)を送信しないように、銅製 LAN ポート上でローカルでディセーブルです。このプロトコルは、アクセス ポートで一般的に使用されています。

グローバル UDLD がアクティブである場合、ファイバ ポート上の UDLD がイネーブルになります。

Fast UDLD はすべてのポートでディセーブルです。

UDLD のデフォルト設定

表 30-1 に、UDLD のデフォルト設定を示します。

 

表 30-1 UDLD のデフォルト設定

機能
デフォルト ステータス

UDLD グローバル イネーブル ステート

グローバルにディセーブル

インターフェイス別の UDLD イネーブル ステート(光ファイバ メディア用)

すべてのイーサネット光ファイバ インターフェイスでイネーブル

インターフェイス別の UDLD イネーブル ステート(ツイストペア(銅製)メディア用)

すべてのイーサネット 10/100 および 1000BASE-TX インターフェイスでディセーブル

Fast UDLD のインターフェイスごとのイネーブル ステート

すべてのインターフェイスでディセーブル

スイッチ上での UDLD の設定

ここでは、UDLD の設定手順について説明します。

「Fast UDLD の注意事項および制約事項」

「UDLD のグローバルなイネーブル化」

「インターフェイス上で UDLD をイネーブルにする方法」

「個々のインターフェイス上で UDLD をディセーブルにする方法」

「光ファイバ インターフェイス上で UDLD をディセーブルにする方法」

「UDLD プローブ メッセージ間隔のグローバルな設定」

「ディセーブルになった LAN インターフェイスのリセット」

Fast UDLD の注意事項および制約事項

Fast UDLD を使用(または設定)した場合、次の注意事項および制約事項を考慮してください。

Fast UDLD は、デフォルトではディセーブルに設定されています。

Fast UDLD をサポートするネットワーク デバイス間のポイントツーポイント リンクでのみ、Fast UDLD を設定します。

Fast UDLD は、通常モードでもアグレッシブ モードでも設定できます。

Fast UDLD ポートでは、link debounce コマンドを入力しないでください。

互いに接続されたネットワーク デバイス間の少なくとも 2 つのリンクで Fast UDLD を設定します。これは、false positive によるリンクの無効化の数を減らします。

同じネイバー デバイスに対する複数のリンクで同じエラーが同時に発生した場合、Fast UDLD は単一方向リンクを報告しません。

Fast UDLD をサポートするポートの数は、次のように制限されています。

UDLD のグローバルなイネーブル化

アグレッシブ モードまたは通常モードで UDLD をイネーブルにし、スイッチ上のすべての光ファイバ インターフェイスに設定可能なメッセージ タイマーを設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Switch# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Switch(config)# udld {aggressive | enable | message time message-timer-interval} | fast-hello error-reporting

UDLD および Fast UDLD 動作を指定します。

aggressive:すべての光ファイバ インターフェイスにおいて、アグレッシブ モードで UDLD をイネーブルにします。

enable:スイッチ上のすべての光ファイバ インターフェイスにおいて、通常モードで UDLD をイネーブルにします。UDLD はデフォルトでディセーブルです。

個々のインターフェイスの設定は、udld enable グローバル コンフィギュレーション コマンドの設定を上書きします。

アグレッシブおよび通常モードの詳細については、「動作モード」を参照してください。

message time message-timer-interval:アドバタイズメント フェーズにあり、双方向と判別されたポートにおける UDLD プローブ メッセージ間の時間間隔を設定します。指定できる範囲は 1~ 90 秒です。

(注) Cisco IOS Release 12.2(31)SGA 以前は、タイマーの範囲は 7 ~ 90 秒でした。Cisco IOS Release 12.2(31)SGA では、タイマーの範囲は 1 ~ 90 秒です。

fast-hello error-reporting:設定されている場合、Fast UDLD は単一方向リンクを errdisable にしません。代わりに、ログ メッセージを通知するリンク障害はコンソール(Fast UDLD に限り動作)に表示されます。

ステップ 3

Switch(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

Switch# show udld

設定を確認します。

インターフェイス上で UDLD をイネーブルにする方法

各インターフェイス上で UDLD をイネーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Switch(config-if)# udld port





Switch(config-if)# udld port aggressive





Switch(config-if)# udld fast-hello interval

特定のインターフェイスの通常モードで UDLD をイネーブルにします。光ファイバ インターフェイスの場合、このコマンドは udld enable グローバル コンフィギュレーション コマンドによる設定を上書きします。

特定のインターフェイスのアグレッシブ モードで UDLD をイネーブルにします。光ファイバ インターフェイスの場合、このコマンドは udld enable グローバル コンフィギュレーション コマンドによる設定を上書きします。

ミリ秒のインターバル値と等しいメッセージ インターバルのインターフェイスで Fast UDLD をイネーブルにします。

インターバル値の範囲は 200~1000 ミリ秒です。

Fast UDLD をイネーブルにするには、UDLD がイネーブル(明示的に設定されている、またはグローバルにイネーブル)および(双方向ステートで)動作可能である必要があります。

(注) Fast UDLD は個々 のインターフェイスでのみイネーブルにできます(グローバルにイネーブルにするコマンドはありません)。

(注) Fast UDLD は、インストールされているスーパーバイザのタイプに対応するインターフェイスの限られた数で設定またはイネーブルにのみできます。Fast UDLD でサポートされるインターフェイスの数は、show udld fast-hello コマンドを使用して表示できます。

ステップ 2

Switch# show udld interface

設定を確認します。

個々のインターフェイス上で UDLD をディセーブルにする方法

各インターフェイス上で UDLD をディセーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Switch(config-if)# no udld port

















Switch(config-if)# no udld fast-hello

インターフェイスで UDLD をディセーブルにします。

次が適用されます。

光ファイバ インターフェイスの場合、 no udld port コマンドで、インターフェイスの設定が udld enable グローバル コンフィギュレーション コマンドで作成した設定に戻ります。

UDLD と Fast UDLD の両方で、アグレッシブ UDLD モードが設定されている場合、 udld port aggressive コマンドを使用して、アグレッシブ モードを明示的にディセーブルにする必要があります。

通常モードが設定されている場合、no udld port コマンドは、UDLD と Fast UDLD の両方をディセーブルにします。

インターフェイスで Fast UDLD をディセーブルにします。インターフェイスは、Fast UDLD をイネーブルにする前の UDLD の設定に戻ります。

ステップ 2

Switch# show udld interface

設定を確認します。

光ファイバ インターフェイス上で UDLD をディセーブルにする方法

特定の光ファイバ インターフェイス上で UDLD をディセーブルにするには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Switch(config-if)# udld port disable












Switch(config-if)# no udld fast-hello

光ファイバ インターフェイス上で UDLD をディセーブルにし、インターフェイスのすべての UDLD、Fast UDLD の関連設定を削除します。

(注) すべての光ファイバ インターフェイスの UDLD をグローバルにイネーブルにできます。




 

インターフェイス上で UDLD をディセーブルにします。これで、Fast UDLD をイネーブルにする前の UDLD の設定に戻ります。

ステップ 2

Switch# show udld interface

設定を確認します。

UDLD プローブ メッセージ間隔のグローバルな設定

アドバタイズ モードにあり、現在双方向に設定されているポートで、UDLD プローブ メッセージの間隔を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Switch(config)# udld message time interval

アドバタイズメント モードにあり、現在双方向と判別されたポートにおける UDLD プローブ メッセージ間の時間間隔を設定します。有効な値は、1 ~ 90 秒です。

(注) Cisco IOS Release 12.2(31)SGA 以前は、時間間隔は 7 ~ 90 秒でした。Cisco IOS Release 12.2(31)SGA では、時間間隔は 1 ~ 90 秒です。

no udld message コマンドでデフォルト値(15 秒)に戻ります。

ステップ 2

Switch# show udld type-slot/ interface

設定を確認します。

インターフェイス単位の Fast UDLD プローブ メッセージ間隔の設定

アドバタイズ モードにあり、インターフェイス モードで現在双方向に設定されているポートで、Fast UDLD プローブ メッセージ間隔を設定するには、次の作業を行います。

 

コマンド
目的

ステップ 1

Switch(config)# udld fast-hello interval

インターフェイス レベルで Fast UDLD プローブ メッセージ間隔を設定します。

ステップ 2

Switch# show udld fast-hello fasttype-slot/ interface

設定を確認します。

ディセーブルになった LAN インターフェイスのリセット

UDLD によって errdisable ステートになったすべての LAN ポートをリセットするには、このコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

Switch(config)# udld reset

UDLD と Fast UDLD によって errdisable ステートになったすべての LAN ポートをリセットします。

UDLD リンク ステータスの表示

UDLD によって報告されたリンク ステータスを確認するには、次のコマンドを入力します。

Switch# show udld neighbors
 
Port Device Name Device ID Port ID Neighbor State
---- ----------- --------- ------- --------------
Gi1/33 FOX10430380 1 Gi1/33 Bidirectional
Gi1/34 FOX10430380 1 Gi1/34 Bidirectional
 

UDLD によって報告された特定のリンクのステータスを確認するには、次のコマンドを入力します。

Switch# show udld g1/34
Interface Gi1/34
---
Port enable administrative configuration setting: Enabled / in aggressive mode
Port enable operational state: Enabled / in aggressive mode
Current bidirectional state: Bidirectional
Current operational state: Advertisement - Single neighbor detected
Message interval: 15000 ms
Time out interval: 5000 ms
 
Port fast-hello configuration setting: Disabled
Port fast-hello interval: 0 ms
Port fast-hello operational state: Disabled
Neighbor fast-hello configuration setting: Disabled
Neighbor fast-hello interval: Unknown
 
Entry 1
---
Expiration time: 43300 ms
Cache Device index: 1
Current neighbor state: Bidirectional
Device ID: FOX10430380
Port ID: Gi1/34
Neighbor echo 1 device: FOX104303NL
Neighbor echo 1 port: Gi1/34
 
TLV Message interval: 15 sec
No TLV fast-hello interval
TLV Time out interval: 5
TLV CDP Device name: Switch
 

Fast UDLD によって報告されたリンク ステータスを確認するには、次のコマンドを入力します。

Switch# show udld fast-hello
Total ports on which fast hello can be configured: 16
Total ports with fast hello configured: 3
Total ports with fast hello operational: 3
Total ports with fast hello non-operational: 0
 
Port-ID Hello Neighbor-Hello Neighbor-Device Neighbor-Port Status
------- ----- -------------- --------------- ------------- ------
Gi1/45 200 200 FOX104303NL Gi1/45 Operational
Gi1/46 200 200 FOX104303NL Gi1/46 Operational
Gi1/47 200 200 FOX104303NL Gi1/47 Operational
 

Fast UDLD によって報告された特定のリンクのステータスを確認するには、次のコマンドを入力します。

Switch# show udld fast-hello g1/33
 
Interface Gi1/33
---
Port enable administrative configuration setting: Enabled / in aggressive mode
Port enable operational state: Enabled / in aggressive mode
Current bidirectional state: Bidirectional
Current operational state: Advertisement - Single neighbor detected
Message interval: 200 ms
Time out interval: 5000 ms
 
Port fast-hello configuration setting: Enabled
Port fast-hello interval: 200 ms
Port fast-hello operational state: Enabled
Neighbor fast-hello configuration setting: Enabled
Neighbor fast-hello interval: 200 ms
 
 
Entry 1
---
Expiration time: 500 ms
Cache Device index: 1
Current neighbor state: Bidirectional
Device ID: FOX10430380
Port ID: Gi1/33
Neighbor echo 1 device: FOX104303NL
Neighbor echo 1 port: Gi1/33
 
TLV Message interval: 15
TLV fast-hello interval: 200 ms
TLV Time out interval: 5
TLV CDP Device name: Switch