Catalyst 4000 シリーズ インストレーション ガイド
インストレーションの準備
インストレーションの準備
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

インストレーションの準備

ESD

設置場所の電力要件および発熱仕様

システムのアース接続に関する注意事項

必要な部品および工具

システムのアース接続

AC電源接続に関する注意事項

設置環境チェックリスト

インストレーションの準備


警告 システムの設置、操作、またはメンテナンスを行う前に、『Site Preparation and Safety Guide』を参照してください。このマニュアルには、システムを扱う前に理解しておく必要がある安全上の重要事項が記載されています。


この章では、スイッチのインストレーションの準備について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

「ESD」

「設置場所の電力要件および発熱仕様」

「システムのアース接続に関する注意事項」

「AC電源接続に関する注意事項」

「設置環境チェックリスト」


) スイッチを設置する前にすべての準備作業が完了しているかどうかを確認するために、この章の最後に記載されている設置環境チェックリストを参照してください。


ESD

カテゴリ5Eとカテゴリ6のケーブルシステムのESD(静電気放電)はコモン モードです。

カテゴリ5Eとカテゴリ6のケーブルはカテゴリ5ケーブルよりも静電容量が高くなっています。したがって、カテゴリ5Eとカテゴリ6のケーブルはカテゴリ5ケーブルよりも高い電圧を帯電する可能性があり、ディファレンシャル放電イベントが生じた場合、ネットワーク装置を損傷する危険性が高いといえます。

シールドなしツイストペアは高電圧を帯電している可能性があります。このような帯電ケーブルがネットワーク装置と接続されると、ネットワーク装置にエネルギーが放出されます。これがESDです。ネットワーク装置はすべて最大2000 Vのコモン モードESD事象に耐えられるように設計され試験済みです。ただし、コモン モード事象に対する設計は、ポートのすべてのピンに同時に電圧がかかるとの想定に基づいています。場合によっては、コネクタの一部のピンだけに放電が生じたり、コネクタの一部のピンに他のピンよりも先に放電することがあり、これをディファレンシャル放電イベントと言います。このような事象が発生すると、接続先のネットワーク装置が損傷することがあります。

ESDケーブルによる損傷を防ぐには、次のようにします。

ネットワーク装置に接続する前にケーブルをアースに接続します。次のようにすると、RJ-45パッチ ケーブルを使用してアース ケーブルを作製できます。

ワイヤの一方の端の被覆をはぎます。

ワイヤを適切で安全なアース設備に接続します。

RJ-45ケーブルをメス型RJ-45コネクタに接続します。

ネットワーク装置に接続する前に、すべてのケーブルを一時的にアース ケーブルに接続します。

配線クロゼット内のネットワーク装置とユーザのデスクトップのポートを接続しているケーブルは接続したままにしておきます。ケーブルの両端がネットワーク装置に接続されてしまえば、ケーブルが帯電することはありません。

設置場所の電力要件および発熱仕様


) Catalyst 4003スイッチには、取り外し可能なAC入力電源装置用のスロットが2つあります。Catalyst 4006スイッチには、取り外し可能なAC入力電源装置用のスロットが3つあります。各電源装置に、それぞれ個別の電力回路が必要です。


ここでは、Catalyst 4000ファミリー スイッチの設置場所の電力要件および発熱仕様について説明します。スイッチを設置する前に、設置場所の電力環境を確認してください。


) 設置場所の電力要件、設置前の準備事項、およびEMI(電磁波干渉)推奨事項については、『Site Preparation and Safety Guide』を参照してください。


スイッチの稼働に必要な電力配分を検討するには、電力要件を把握しておく必要があります。また、設置場所にどの程度の空調が必要かを判断するときに、発熱仕様を考慮してください。表 2-1に、Catalyst 4003/4006スイッチ、スーパバイザ エンジン、およびスイッチング モジュールの電力要件と発熱仕様を示します。

 

表 2-1 電力要件および発熱仕様

モデル番号/
モジュール タイプ
AC入力電力
(W)
DC出力電力
(W)
リセット モード
(W)
発熱量
(BTU/
hr)
90 VAC
での入力電流(A)
120 VACでの入力電流(A)
180 VACでの入力電流(A)
240 VACでの入力電流(A)

Catalyst 4003シャーシ(ファン付き)

12

9

該当せず

41

0.13

0.10

0.07

0.05

Catalyst 4006シャーシ(ファン付き)

38

28

該当せず

130

0.41

0.32

0.22

0.16

Supervisor Engine I(WS-X4012)

93

70

110

318

1.04

0.78

0.52

0.39

Supervisor Engine II(WS-X4013)

147

110

110

500

1.63

1.22

0.81

0.61

Supervisor Engine III(WS-X4014)

111

83.2

110

379

1.23

0.92

0.62

0.47

Supervisor Engine IV(WS-X4515)

113

84.6

110

386

1.26

0.94

0.63

0.47

WS-X4019

13

10

10

45

0.15

0.11

0.07

0.06

WS-X4124-FX-MT

120

90

75

409

1.33

1.00

0.67

0.50

WS-X4148-FX-MT

160

120

10

546

1.78

1.33

0.89

0.67

WS-X4148-RJ

87

65

40

296

0.96

0.72

0.48

0.36

WS-X4148-RJ21

87

65

40

296

0.96

0.72

0.48

0.36

WS-X4148-RJ45V

80

60

50

273

0.89

0.67

0.44

0.33

WS-X4232-L3

160

120

70

546

1.78

1.33

0.89

0.67

WS-X4232-GB-RJ

73

55

35

250

0.81

0.61

0.41

0.31

WS-X4232-RJ-XX

67

50

35

227

0.74

0.56

0.37

0.28

WS-X4306-GB

47

35

30

159

0.52

0.39

0.26

0.19

WS-X4412-2GB-T

147

110

70

500

1.63

1.22

0.81

0.61

WS-X4418-GB

107

80

50

364

1.19

0.89

0.59

0.44

WS-X4424-GB-RJ45

120

90

50

409

1.33

1.00

0.67

0.50

WS-X4448-GB-LX

100

85

50

344

1.11

0.83

0.56

0.42

WS-X4448-GB-RJ45

160

120

72

546

1.78

1.33

0.89

0.67

WS-X4604-GWY

160

120

35

546

1.78

1.33

0.89

0.67

システムのアース接続に関する注意事項

スイッチには、システム アース用の穴が2つ付いたアース パッドが付いています。アース パッドの位置は、Catalyst 4003スイッチでは前面パネルの左側、Catalyst 4006スイッチでは電源装置の近くです。Catalyst 4003スイッチの2穴アース パッドの位置を図 2-1に、Catalyst 4006スイッチの2穴アース パッドの位置を図 2-2に示します。

図 2-1 Catalyst 4003のアース用の穴

 

図 2-2 Catalyst 4006のアース用の穴

 

必要な部品および工具


) ここに記載されている部品および工具は別途必要です。


適切なアース接続を行うには、次の部品および工具が必要です。

アース端子 ― アース用の穴が2つ付いているもの。Catalyst 4003スイッチのアース パッドの位置は図 2-1を、Catalyst 4006スイッチのアース パッドの位置は図 2-2を参照してください。

M4(メトリック)六角ネジ×2、ロック ワッシャ付き

アース線×1(6 AWGを推奨) ― 必要なアース線の長さは、設置場所でのスイッチの位置とアース設備までの距離によって異なります。

No.2プラス ドライバ

圧着工具 ― アース線を端子に圧着できるように、端子の幅より大きな工具が必要です。

ワイヤ ストリッパ

システムのアース接続

ここでは、Catalyst 4003/4006スイッチのアース接続の手順について説明します。システムを電源に接続する前またはスイッチの電源を入れる前に、必ず次に説明する手順を完了してください。

Catalyst 4003/4006スイッチのアース パッドにアース端子とアース線を取り付ける手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から0.75インチ(19 mm)被覆をはぎます。

ステップ 2 アース線の被覆のない部分をアース端子の開放端に挿入します(図 2-3を参照)。

ステップ 3 圧着工具を使用して、アース線をアース端子に固定します。

ステップ 4 スイッチのアース パッドの位置を確認します。

Catalyst 4003スイッチのアース パッドの位置は図 2-3を、Catalyst 4006スイッチのアース パッドの位置は図 2-4を参照してください。

図 2-3 Catalyst 4003スイッチのアース接続

 

図 2-4 Catalyst 4006スイッチのアース接続

 

ステップ 5 アース パッドに付いているラベルを取り外します。

ステップ 6 アース パッドとアース端子の穴の位置を揃えます。ロック ワッシャ、アース端子の穴、アース パッドの穴にM4ネジ2本を差し込みます(図 2-3および図 2-4を参照)。

アース端子、および接続されているアース線が他のスイッチ ハードウェアやラック部品の妨げにならないようにします。

ステップ 7 ネジを締めて、ロック ワッシャとアース端子をアース パッドに固定します。

ステップ 8 アース線の反対側の端にもステップ1~ステップ3を行い、設置場所のアース設備に接続し、スイッチが適切にアースされるようにします。


 

AC電源接続に関する注意事項

ここでは、Catalyst 4000シリーズのAC電源装置を設置場所の電源に接続するための注意事項を説明します。

AC電源の定格電圧および許容電圧の範囲は、付録A「仕様」を参照してください。

図 2-5に、海外各国で使用できるAC入力電源プラグを示します。

表 2-2に、各種のAC入力電源コードとシスコの製品番号を示します。設置場所に適した電源コードを使用してください。

図 2-5 AC電源コードのプラグ

 

 

表 2-2 AC入力電源コードのオプション

地域
説明
製品番号

北米

125V@13A

CAB-7KAC=

オーストラリア、ニュージーランド

250V@10A

CAB-7KACA=

欧州(イタリアを除く)

250V@10A

CAB-7KACE=

英国

250V@10A

CAB-KACU=

アルゼンチン

250V@10A

CAB-KACR=

イタリア

250V@10A

CAB-7KACI=

設置環境チェックリスト

表 2-3に、Catalyst 4000シリーズ スイッチを設置する前に必要な準備作業のリストを示します。スイッチを適切に設置するために、これらの作業を完了して下さい。

 

表 2-3 設置環境チェックリスト

作業番号
作業内容
確認者
時刻
日付

1

設置スペースの確認

スペースとレイアウト

設置面積

衝撃および振動

照明

メンテナンス作業のしやすさ

2

設置環境の確認

温度

湿度

高度

空気の汚染

通気

3

電力の確認

入力電力タイプ

装置と電源コンセントとの距離

冗長電源装置用の専用(個別)回線

電源障害時用のUPS

4

アースの確認

回路ブレーカの容量

5

ケーブルおよびインターフェイス機器の確認

ケーブルのタイプ

コネクタのタイプ

ケーブル長の制限

インターフェイス機器(トランシーバ)

6

EMIの確認

信号の距離制限

設置場所の配線

Radio Frequency Interference(RFI;無線周波干渉)レベル