Catalyst 4000 ファミリー スイッチ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド,Cisco IOS Release 12.1(13)EW
音声インターフェイスの設定
音声インターフェイスの設定
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

音声インターフェイスの設定

音声インターフェイスの概要

Cisco 7690 IP Phoneへの接続用のポートの設定

音声およびデータ トラフィック用の音声ポートの設定

着信フレームのCoSプライオリティの変更

インライン パワーの設定

音声インターフェイスの設定

この章では、Catalyst 4000ファミリー スイッチの音声インターフェイスを設定する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

「音声インターフェイスの概要」

「Cisco 7690 IP Phoneへの接続用のポートの設定」

「音声およびデータ トラフィック用の音声ポートの設定」

「着信フレームのCoSプライオリティの変更」

「インライン パワーの設定」

音声インターフェイスの概要

Catalyst 4000ファミリー スイッチは、Cisco 7960 IP Phoneに接続して、Internet Protocol(IP)音声トラフィックを伝送します。必要に応じて、Cisco 7960 IP Phoneに接続する回路に電力を供給します。

データ伝送が均質性に欠ける場合、IP Phoneの音質が低下することがあります。そのため、このスイッチでは、IEEE (米国電気電子学会)802.1p Class of Service(CoS;サービス クラス)に基づくQuality of Service(QoS;サービス品質)をサポートしています。 QoSは、分類およびスケジューリングを使用して、スイッチからのネットワーク トラフィックを予測可能な方法で伝送します。 QoSの詳細については、「QoSの設定」 を参照してください。

Cisco 7960 IP Phone は、802.1pプライオリティに基づいてトラフィックを伝送するように設定できます。CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して、Cisco 7960 IP Phoneによって割り当てられたトラフィック プライオリティを信頼または無視するようにCatalyst 4000ファミリー スイッチを設定できます。

Cisco 7960 IP Phoneには、統合3ポート10/100スイッチが装備されています。 これらのポートは、次の装置への接続専用です。

ポート1は、Catalyst 4000ファミリー スイッチ または他のVoice-over-IP(VoIP)装置に接続する。

ポート2は内部10/100インターフェイスで、IP Phoneのトラフィックを伝送する。

ポート3は、PCまたは他の装置に接続する。

図 32-1 に、Cisco 7960 IP Phoneの接続方法を示します。

図 32-1 Catalyst 4000ファミリー スイッチに接続するCisco 7960 IP Phone

 

Cisco 7690 IP Phoneへの接続用のポートの設定

Cisco 7960 IP Phoneは、PCまたは他の装置との接続にも対応しているので、Catalyst 4000ファミリー スイッチ をCisco 7960 IP Phone に接続するインターフェイスは、音声およびデータ トラフィックを一緒に伝送します。

Cisco 7960 IP Phoneに接続されるポートを設定する方法には、次の3通りがあります。

ポートのデフォルトのCoSプライオリティに基づいてすべてのトラフィックを送信する。これがデフォルト設定です。

音声トラフィックには電話によって高いプライオリティが与えられ(CoSプライオリティは常に5)、すべてのトラフィックが同じVLAN(仮想LAN)内にある。

音声およびデータ トラフィックは個別のVLANで伝送される。

音声トラフィックに高いプライオリティを与え、すべてのトラフィックを802.1qネイティブVLANを介して伝送するよう電話に指示するポートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Switch(config)# interface { fastethernet | gigabitethernet } slot/port

設定するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

Switch(config-if)# switchport voice vlan dot1p

音声トラフィックに802.1pプライオリティ タギングを使用し、VLAN 1 (デフォルトのネイティブVLAN)を使用してすべてのトラフィックを伝送するようにスイッチを設定します。

ステップ 4

Switch(config-if)# end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

Switch# show interface { fastethernet | gigabitethernet } slot/port switchport

ポートの設定を確認します。

音声およびデータ トラフィック用の音声ポートの設定

音声およびデータ トラフィックは同じ音声ポートを通じて移動するので、トラフィック タイプごとに個別にVLANを指定する必要があります。異なるVLANで音声およびデータ トラフィックを伝送するようにスイッチ ポートを設定できます。

Cisco IP Phoneからの音声およびデータを異なるVLANで受信するようポートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Switch(config)# interface { fastethernet | gigabitethernet } slot / port

設定するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

Switch(config-if)# switchport voice vlan vlan_num

すべての音声トラフィックを指定のVLANを通じて伝送するようCisco IP Phoneを設定します。Cisco IP Phoneは、802.1pプライオリティ5でトラフィックを伝送します。

ステップ 4

Switch(config-if)# end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

Switch# show interface { fastethernet | gigabitethernet } slot/port switchport

設定を確認します。

次の例では、VLAN 1がデータ トラフィックを伝送し、VLAN 2が音声トラフィックを伝送します。この構成では、すべてのCisco IP Phoneおよび他の音声関連装置をVLAN 2に属するスイッチ ポートに接続する必要があります。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface fastethernet 2/5
SSwitch(config-if)# switchport voice vlan 2
switchport voice vlan 2
Switch(config-if)# end
Switch# show interface fastethernet 2/5 switchport
show interface fastethernet 2/5 switchport
Name:Fa2/5
Switchport:Enabled
Administrative Mode:dynamic auto
Operational Mode:down
Administrative Trunking Encapsulation:negotiate
Negotiation of Trunking:On
Access Mode VLAN:1 (default)
Trunking Native Mode VLAN:1 (default)
Voice VLAN:2 ((Inactive))
Appliance trust:none
Administrative private-vlan host-association:none
Administrative private-vlan mapping:none
Operational private-vlan:none
Trunking VLANs Enabled:ALL
Pruning VLANs Enabled:2-1001
Switch#
 

着信フレームのCoSプライオリティの変更

PCまたはその他のデータ装置を、Cisco 7960 IP Phoneポートに接続できます。PCは、CoS値が割り当てられたパケットを生成します。また必要に応じて、スイッチのCLIを使用し、接続先装置からIP Phoneポートに着信したフレームのプライオリティを上書きできます。ポートに着信したフレームのプライオリティを受け入れる(信頼する)ようにIP Phoneポートを設定することもできます。

Cisco 7960 IP Phoneの非音声ポートから受信したCoSプライオリティ設定を上書きするには、イネーブルEXECモードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Switch# configure terminal

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Switch(config)# interface { fastethernet | gigabitethernet } slot / port

設定するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

Switch(config-if)# [ no ] qos trust extend cos 3

PCまたは接続先装置から受信したプライオリティを上書きして、受信データをプライオリティ3で転送するようにIP Phoneポートを設定します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、no キーワードを使用します。

ステップ 4

Switch(config-if)# end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

Switch# show interface { fastethernet | gigabitethernet } slot/port switchport

変更を確認します。

インライン パワーの設定

Catalyst 4000ファミリー スイッチ は、Cisco 7960 IP Phoneに接続しているかどうかを検知できます。Catalyst 4000ファミリー スイッチ は、回路に電力がない場合、Cisco 7960 IP Phoneにインライン パワーを供給します。Cisco 7960 IP PhoneがAC電源に接続して、音声回路に独自の電力を供給することもできます。回路上に電力がある場合は、供給されません。

Cisco 7960 IP Phone に電力を供給しないようにスイッチを設定し、検知メカニズムをディセーブルにできます。Cisco 7960 IP Phoneへのインライン パワーの供給に使用するCLIコマンドについては、「インライン パワーの設定」を参照してください。