Catalyst 4000 ファミリー スイッチ Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド,Cisco IOS Release 12.1(13)EW
ポートのステータスと接続の確認
ポートのステータスと接続の確認
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

ポートのステータスと接続の確認

モジュール ステータスの確認

インターフェイスのステータスの確認

MACアドレスの確認

Telnetの使用

ログアウト タイマーの変更

ユーザ セッションのモニタ

pingの使用

pingの機能

pingの実行

IP tracerouteの使用

IP tracerouteの機能

IP tracerouteの実行

レイヤ2 tracerouteの使用

レイヤ2 tracerouteの概要

レイヤ2 tracerouteの使用上の注意事項

レイヤ2 tracerouteの実行

ICMPの設定

ICMP Protocol Unreachableメッセージのイネーブル化

ICMP Redirectメッセージのイネーブル化

ICMP Mask Replyメッセージのイネーブル化

ポートのステータスと接続の確認

この章では、Catalyst 4000ファミリー スイッチのスイッチ ポートのステータスと接続を確認する方法について説明します。

この章の主な内容は、次のとおりです。

「モジュール ステータスの確認」

「インターフェイスのステータスの確認」

「MACアドレスの確認」

「Telnetの使用」

「ログアウト タイマーの変更」

「ユーザ セッションのモニタ」

「pingの使用」

「IP tracerouteの使用」

「レイヤ2 tracerouteの使用」

「ICMPの設定」


) このマニュアルで使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco IOS Command Reference for the Catalyst 4000 Family Switch』と次のURLのマニュアルを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/index.htm.


モジュール ステータスの確認

Catalyst 4000ファミリー スイッチはマルチモジュール システムです。取り付けられているモジュール、および各モジュールのMAC(メディア アクセス制御)アドレス範囲とバージョン番号は、 show module コマンドを使用して確認します。特定のモジュール番号を指定して、そのモジュールの詳細な情報を表示するには、[mod_num]引数を使用します。

次に、スイッチ上のすべてのモジュール ステータスを確認する例を示します。

Switch# show module all
 
Mod Ports Card Type Model Serial No.
----+-----+--------------------------------------+-----------------+-----------
1 2 1000BaseX (GBIC) Supervisor Module WS-X4014 JAB012345AB
5 24 10/100/1000BaseTX (RJ45) WS-X4424-GB-RJ45 JAB045304EY
6 48 10/100BaseTX (RJ45) WS-X4148 JAB023402QK
 
M MAC addresses Hw Fw Sw Stat
--+--------------------------------+---+-----------------+---------------+-----
1 0004.dd46.9f00 to 0004.dd46.a2ff 0.0 12.1(10r)EW(1.21) 12.1(10)EW(1) Ok
5 0050.3e7e.1d70 to 0050.3e7e.1d87 0.0 Ok
6 0050.0f10.2370 to 0050.0f10.239f 1.0 Ok
Switch#

インターフェイスのステータスの確認

スイッチ ポートの要約または詳細情報を表示する場合は、 show interfaces status コマンドを使用します。スイッチの全ポートの要約情報を表示するには、引数なしの show interfaces status コマンドを入力します。特定のモジュール番号を指定すると、そのモジュールのポート情報のみが表示されます。特定のポートの詳細情報を表示するには、モジュール番号とポート番号を入力します。

特定のポートにコンフィギュレーション コマンドを適用するには、適切な論理モジュールを指定する必要があります。詳細については、「モジュール ステータスの確認」を参照してください。

次に、Catalyst 4000ファミリー スイッチの全インターフェイスのステータスを表示する例を示します。

Switch#show interfaces status
 
Port Name Status Vlan Duplex Speed Type
Gi1/1 notconnect 1 auto auto No Gbic
Gi1/2 notconnect 1 auto auto No Gbic
Gi5/1 notconnect 1 auto auto 10/100/1000-TX
Gi5/2 notconnect 1 auto auto 10/100/1000-TX
Gi5/3 notconnect 1 auto auto 10/100/1000-TX
Gi5/4 notconnect 1 auto auto 10/100/1000-TX
Fa6/1 connected 1 a-full a-100 10/100BaseTX
Fa6/2 connected 2 a-full a-100 10/100BaseTX
Fa6/3 notconnect 1 auto auto 10/100BaseTX
Fa6/4 notconnect 1 auto auto 10/100BaseTX
 
Switch#
 

次に、エラー ディセーブル状態のインターフェイスのステータスを表示する例を示します。

Switch# show interfaces status err-disabled
Port Name Status Reason
Fa9/4 err-disabled link-flap
informational error message when the timer expires on a cause
--------------------------------------------------------------
5d04h:%PM-SP-4-ERR_RECOVER:Attempting to recover from link-flap err-disable state on Fa9/4
Switch#

MACアドレスの確認

show module コマンドを使用してモジュールのMACアドレス範囲を表示する以外に、show mac-address-table addressコマンドとshow mac-address-table interfaceコマンドを使用して特定のMACアドレスまたはスイッチの特定のインターフェイスのMACアドレス テーブル情報を表示することができます。

次に、特定のMACアドレスのMACアドレス テーブル情報を表示する例を示します。

Switch# show mac-address-table address 0050.3e8d.6400
vlan mac address type protocol qos ports
-----+---------------+--------+---------+---+--------------------------------
200 0050.3e8d.6400 static assigned -- Switch
100 0050.3e8d.6400 static assigned -- Switch
5 0050.3e8d.6400 static assigned -- Switch
4 0050.3e8d.6400 static ipx -- Switch
1 0050.3e8d.6400 static ipx -- Switch
1 0050.3e8d.6400 static assigned -- Switch
4 0050.3e8d.6400 static assigned -- Switch
5 0050.3e8d.6400 static ipx -- Switch
100 0050.3e8d.6400 static ipx -- Switch
200 0050.3e8d.6400 static ipx -- Switch
100 0050.3e8d.6400 static other -- Switch
200 0050.3e8d.6400 static other -- Switch
5 0050.3e8d.6400 static other -- Switch
4 0050.3e8d.6400 static ip -- Switch
1 0050.3e8d.6400 static ip -- Route
1 0050.3e8d.6400 static other -- Switch
4 0050.3e8d.6400 static other -- Switch
5 0050.3e8d.6400 static ip -- Switch
200 0050.3e8d.6400 static ip -- Switch
100 0050.3e8d.6400 static ip -- Switch
Switch#
 

次に、特定のインターフェイスのMACアドレス テーブル情報を表示する例を示します。

Switch# show mac-address-table interface gigabit 1/1
Multicast Entries
vlan mac address type ports
-------+---------------+-------+-------------------------------------------
1 ffff.ffff.ffff system Switch,Gi6/1,Gi6/2,Gi6/9,Gi1/1
Switch#

Telnetの使用

スイッチのCLI(コマンドライン インターフェイス)には、Telnetを使用してアクセスできます。また、スイッチからTelnetを使用して、ネットワークの他のデバイスにアクセスすることも可能です。最大8つのTelnetセッションを同時に実行できます。

スイッチとのTelnetセッションを設定する前に、まずスイッチのIPアドレス(および、場合によってはデフォルト ゲートウェイ)を設定する必要があります。IPアドレスとデフォルト ゲートウェイの設定方法については、「スイッチの初期設定」を参照してください。


) ホスト名を使用してホストにtelnetで接続するには、Domain Name System(DNS;ドメイン ネーム システム)を設定してイネーブルにします。


スイッチからネットワーク上の別のデバイスに telnet で接続するには、イネーブルEXECモードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Switch# telnet host [ port ]

リモート ホストとのTelnetセッションを確立します。

次に、スイッチからリモート ホストlabsparcに telnet で接続する例を示します。

Switch# telnet labsparc
Trying 172.16.10.3...
Connected to labsparc.
Escape character is '^]'.
 
UNIX(r) System V Release 4.0 (labsparc)
 
login:
 

ログアウト タイマーの変更

ログアウト タイマーは、ユーザが指定された時間よりも長くアイドル状態にあるとき、自動的にスイッチから切断します。ログアウト タイマーを設定するには、イネーブルEXECモードで次のコマンドを入力します。

 

コマンド
説明

Switch# logoutwarning number

ログアウト タイマーの値を変更します(タイムアウト値に0を指定すると、アイドル状態のセッションが自動的に切断されるのを防ぎます)。

デフォルト値に戻すには、 no キーワードを使用します。

ユーザ セッションのモニタ

スイッチ上で現在アクティブなユーザ セッションを表示するには、 show users コマンドを使用します。このコマンドは、スイッチでアクティブなすべてのコンソール ポートとTelnetセッションをリスト出力します。

スイッチのアクティブなユーザ セッションを表示するには、イネーブルEXECモードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Switch# show users [all]

スイッチで現在アクティブなユーザ セッションを表示します。

次に、コンソールとTelnetセッションでローカル認証がイネーブルの場合の、 show users コマンドの出力例を示します(アスタリスク[*]が現在のセッションを示します)。

Switch#show users
Line User Host(s) Idle Location
* 0 con 0 idle 00:00:00
 
Interface User Mode Idle Peer Address
 
Switch#show users all
Line User Host(s) Idle Location
* 0 con 0 idle 00:00:00
1 vty 0 00:00:00
2 vty 1 00:00:00
3 vty 2 00:00:00
4 vty 3 00:00:00
5 vty 4 00:00:00
 
Interface User Mode Idle Peer Address
Switch#
 

アクティブなユーザ セッションを切断するには、イネーブルEXECモードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Switch# disconnect { console | ip_addr }

スイッチのアクティブなユーザ セッションを切断します。

次に、アクティブなコンソール ポートのセッションとアクティブなTelnetセッションを切断する例を示します。

Switch> disconnect console
Console session disconnected.
Console> (enable) disconnect tim-nt.bigcorp.com
Telnet session from tim-nt.bigcorp.com disconnected. (1)
Switch# show users
Session User Location
-------- ---------------- -------------------------
telnet jake jake-mac.bigcorp.com
* telnet suzy suzy-pc.bigcorp.com
Switch#
 

pingの使用

ここでは、IP pingを使用する手順について説明します。

「pingの機能」

「pingの実行」

pingの機能

ping コマンドを使用すると、リモート ホストとの接続を確認できます。異なるIPサブネットワークのホストにpingを実行する場合、ネットワークへのスタティック ルートを定義するか、サブネット間をルーティングするルータを設定する必要があります。

ping コマンドは、ユーザ モードおよびイネーブルEXECモードから設定できます。pingは次の応答のいずれかを戻します。

通常の応答 ― ネットワーク トラフィックに応じて、1~10秒間通常の応答( ホスト名 が有効)が行われます。

宛先の応答なし ― ホストが応答しない場合、No Answerメッセージが戻されます。

ホスト不明 ― ホストが存在していない場合、Unknown Hostメッセージが戻されます。

宛先不到達 ― デフォルト ゲートウェイが指定されたネットワークに到達できない場合、Destination Unreachableメッセージが戻されます。

ネットワークまたはホスト不到達 ― ホストまたはネットワークにルート テーブルが存在しない場合、NetworkまたはHost Unreachableメッセージが戻されます。

プロセスでpingを停止するには、 Ctrl-C を押します。

pingの実行

スイッチからネットワーク上の別のデバイスにpingするには、ユーザ モードまたはイネーブルEXECモードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Switch# ping host

リモート ホストとの接続を確認します。

次に、ユーザ モードからリモート ホストにpingする例を示します。

Switch# ping labsparc
labsparc is alive
Switch> ping 72.16.10.3
12.16.10.3 is alive
Switch#
 

次に、パケット数、パケット サイズ、タイムアウト時間を指定して、イネーブルEXECモードでpingコマンドを入力する例を示します。

Switch# ping
Target IP Address []: 12.20.5.19
Number of Packets [5]: 10
Datagram Size [56]: 100
Timeout in seconds [2]: 10
Source IP Address [12.20.2.18]: 12.20.2.18
!!!!!!!!!!
 
----12.20.2.19 PING Statistics----
10 packets transmitted, 10 packets received, 0% packet loss
round-trip (ms) min/avg/max = 1/1/1
Switch

IP tracerouteの使用

ここでは、IP traceroute機能を使用する手順について説明します。

「IP tracerouteの機能」

「IP tracerouteの実行」

IP tracerouteの機能

ネットワークでパケットがホップバイホップで通過するパスを特定する場合は、IP tracerouteを使用します。このコマンドは、トラフィックが宛先までに到達するまでに通過する、ルータなどのすべてのネットワーク レイヤ(レイヤ3)デバイスを出力します。

レイヤ2スイッチは、traceコマンドのソースまたは宛先として参加できますが、 trace コマンド出力ではホップとして表示されません。

trace コマンドはIPヘッダーのTime To Live(TTL)フィールドを使用して、ルータとサーバで特定のリターン メッセージが生成されるようにします。tracerouteはまずTTLフィールドを1に設定して、宛先ホストにUDPデータグラムを送信します。ルータが1または0のTTL値を検出すると、ルータはデータグラムをドロップしてInternet Control Message Protocol(ICMP)Time-Exceededメッセージを送信側に戻します。tracerouteは、ICMP Time-Exceededメッセージのソース アドレス フィールドを調べて、最初のホップのアドレスを判断します。

次のホップを確認するために、tracerouteはTTL値を2に設定してUDPパケットを送信します。最初のルータはTTLフィールドの値を1だけ減らし、次のルータにデータグラムを送信します。2番目のルータはTTLの値1を確認し、データグラムを破棄して、ソースにTime-Exceededメッセージを戻します。このプロセスは、データグラムが宛先ホストに到達できるだけの値までTTLが増加するか、最大TTLに到達するまで続けられます。

データグラムが宛先に到達したことを判断するために、tracerouteはデータグラムのUDP宛先ポートを宛先ホストが使用すると予測される非常に大きな値に設定します。ホストが未確認のポート番号を指定したデータグラムを受け取ると、ソースにICMP Port Unreachableエラー メッセージを送信します。Port Unreachableエラー メッセージは、宛先に到達していることをtracerouteに知らせます。

IP tracerouteの実行

パケットがネットワークで通過するパスをトレースするには、EXECモードまたはイネーブルEXECモードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明

Switch# trace [protocol] [destination]

IP tracerouteを実行して、パケットがネットワークで通過するパスをトレースします。

次に、 trace コマンドを使用して、パケットがネットワークで宛先に到達するまでのルートを表示する例を示します。

Switch# trace ip ABA.NYC.mil
 
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to ABA.NYC.mil (26.0.0.73)
1 DEBRIS.CISCO.COM (192.180.1.6) 1000 msec 8 msec 4 msec
2 BARRNET-GW.CISCO.COM (192.180.16.2) 8 msec 8 msec 8 msec
3 EXTERNAL-A-GATEWAY.STANFORD.EDU (192.42.110.225) 8 msec 4 msec 4 msec
4 BB2.SU.BARRNET.NET (192.200.254.6) 8 msec 8 msec 8 msec
5 SU.ARC.BARRNET.NET (192.200.3.8) 12 msec 12 msec 8 msec
6 MOFFETT-FLD-MB.in.MIL (192.52.195.1) 216 msec 120 msec 132 msec
7 ABA.NYC.mil (26.0.0.73) 412 msec 628 msec 664 msec
Switch#

レイヤ2 tracerouteの使用

ここでは、レイヤ2 traceroute機能を使用する手順について説明します。

「レイヤ2 tracerouteの概要」

「レイヤ2 tracerouteの使用上の注意事項」

「レイヤ2 tracerouteの実行」

レイヤ2 tracerouteの概要

レイヤ2 traceroute機能により、スイッチはパケットが送信元デバイスから宛先デバイスへ送信される間に通過する物理パスを識別できます。レイヤ2 tracerouteは、ユニキャスト送信元および宛先MACアドレスにのみ対応します。パス内のスイッチが保持するMACアドレス テーブルを使用してパスを判別します。スイッチがレイヤ2 tracerouteをサポートしないデバイスをパス内で検出した場合、スイッチはレイヤ2 トレース クエリを送信し続けてタイムアウトにします。

スイッチが送信元デバイスのホストから宛先デバイスのホストへのパスをトレースする場合、スイッチは送信元デバイスから宛先デバイスへのパスのみを識別します。パケットが送信元ホストから送信元デバイス、または宛先デバイスから宛先ホストへ送信される際に通過するパスを識別することはできません。

レイヤ2 tracerouteの使用上の注意事項

レイヤ2 tracerouteの使用上の注意事項は次のとおりです。

Cisco Discovery Protocol(CDP)は、ネットワーク上のすべてのデバイスでイネーブルになっている必要があります。レイヤ2 tracerouteが適切に機能するために、CDPをディセーブルにしないでください。

物理パス内のいずれかのデバイスがCDPに対してトランスペアレントである場合、スイッチはこのデバイスを通過するパスを識別できません。


) CDPのイネーブル化の詳細については、「CDPの概要と設定」を参照してください。


物理パス内のすべてのスイッチはIP接続が可能でなければなりません。スイッチが別のスイッチから到達可能である場合、イネーブル モードで ping コマンドを使用して接続をテストできます。

パス内で識別可能な最大ホップ数は10です。

送信元デバイスから宛先デバイスへの物理パスにないスイッチにおいて、イネーブル モードで traceroute mac または traceroute mac ip コマンドを入力することができます。物理パス内のすべてのスイッチはこのスイッチから到達可能でなければなりません。

指定した送信元および宛先MACアドレスが同一VLAN(仮想LAN)に属している場合のみ、 traceroute mac コマンド出力はレイヤ2パスを表示します。異なるVLANに属する送信元および宛先MACアドレスを指定した場合、レイヤ2 パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

マルチキャスト送信元または宛先MACアドレスを指定した場合、レイヤ2 パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

送信元または宛先MACアドレスが複数のVLANに属している場合、送信元および宛先MACアドレスの両方が属するVLANを指定する必要があります。このようなVLANを指定しないと、レイヤ2 パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

指定した送信元および宛先IPアドレスが同一サブネットに属している場合、 traceroute mac ip コマンド出力はレイヤ2パスを表示します。IPアドレスを指定する場合、スイッチはAddress Resolution Protocol(ARP)を使用してIPアドレスと対応するMACアドレスおよびVLAN IDを対応づけます。

指定したIPアドレスに対してARPエントリが存在する場合、スイッチは関連MACアドレスを使用して物理パスを識別します。

ARPエントリがない場合、スイッチはARPクエリを送信してIPアドレスを解釈しようとします。IPアドレスが解釈されない場合、レイヤ2 パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

複数のデバイスがハブを通じて1つのポートに接続されている場合(たとえば複数のCDPネイバがポートで検出される場合)、レイヤ2 traceroute機能はサポートされません。複数のCDPネイバが1つのポートで検出されると、レイヤ2 パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

この機能は、トークンリングVLANではサポートされません。

レイヤ2 tracerouteの実行

送信元デバイスから宛先デバイスへ送信されるパケットが通過する物理パスを表示するには、イネーブル モードで次の作業のいずれかを行います。

 

コマンド
説明

Switch# traceroute mac {source-mac-address} {destination-mac-address}

レイヤ2 tracerouteを実行して、ネットワークでパケットが通過するパスをトレースします。

または

 

コマンド
説明

Switch# traceroute mac ip {sourece-mac-address} {destination-mac-address}

IP tracerouteを実行して、ネットワークでパケットが通過するパスをトレースします。

次に、traceroute macおよびtraceroute mac ipコマンドを使用して、パケットがネットワークを通じて宛先に到達するまでの物理パスを表示する例を示します。

Switch# traceroute mac 0000.0201.0601 0000.0201.0201
 
Source 0000.0201.0601 found on con6[WS-C2950G-24-EI] (2.2.6.6)
con6 (2.2.6.6) :Fa0/1 => Fa0/3
con5 (2.2.5.5 ) : Fa0/3 => Gi0/1
con1 (2.2.1.1 ) : Gi0/1 => Gi0/2
con2 (2.2.2.2 ) : Gi0/2 => Fa0/1
Destination 0000.0201.0201 found on con2[WS-C3550-24] (2.2.2.2)
Layer 2 trace completed
Switch#
 
Switch# traceroute mac ip 2.2.66.66 2.2.22.22 detail
Translating IP to mac .....
2.2.66.66 => 0000.0201.0601
2.2.22.22 => 0000.0201.0201
 
Source 0000.0201.0601 found on con6[WS-C2950G-24-EI] (2.2.6.6)
con6 / WS-C2950G-24-EI / 2.2.6.6 :
Fa0/1 [auto, auto] => Fa0/3 [auto, auto]
con5 / WS-C2950G-24-EI / 2.2.5.5 :
Fa0/3 [auto, auto] => Gi0/1 [auto, auto]
con1 / WS-C3550-12G / 2.2.1.1 :
Gi0/1 [auto, auto] => Gi0/2 [auto, auto]
con2 / WS-C3550-24 / 2.2.2.2 :
Gi0/2 [auto, auto] => Fa0/1 [auto, auto]
Destination 0000.0201.0201 found on con2[WS-C3550-24] (2.2.2.2)
Layer 2 trace completed.
Switch#

ICMPの設定

ICMPは、IP接続を制御、管理する多くの機能を持ちます。インターネット ヘッダーに問題が検出された場合に、ICMPメッセージがルータまたはアクセス サーバによってホストまたはその他のルータに送信されます。ICMPについての詳細は、RFC 792を参照してください。

ICMP Protocol Unreachableメッセージのイネーブル化

Cisco IOSソフトウェアが不明なプロトコルを使用する非ブロードキャスト パケットを受け取ると、ソースにICMP Protocol Unreachableメッセージを戻します。

同様に、宛先アドレスまでのルートを認識していないため最終的な宛先に届かないパケットをソフトウェアが受け取ると、ソースにICMP Host Unreachableメッセージを戻します。この機能は、デフォルトでイネーブルに設定されています。

ICMP Protocol UnreachableとHost Unreachableメッセージの生成をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

 

コマンド
説明
Switch (config-if)# [no] ip unreachables

ICMP宛先不到達メッセージをイネーブルにします。

ICMP宛先不到達メッセージをディセーブルにするには、noキーワードを使用します。

ICMP宛先不到達メッセージが生成される率を制限するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

 

コマンド
説明
Switch (config)# [no] ip icmp rate-limit unreachable [df] milliseconds

ICMP宛先メッセージが生成される率を制限します。

レート制限を削除し、CPU利用を抑えるには、noキーワードを使用します。

ICMP Redirectメッセージのイネーブル化

最適なデータ ルートが使用されない場合があります。たとえば、受信したのと同じインターフェイスを使用したパケットの再送をルータに強制することができます。この場合、Cisco IOSソフトウェアはパケットのオリジネータにICMP Redirectメッセージを送信して、ルータが受信デバイスに直接接続するサブネット上にあること、また、ルータは同じサブネット上の別のシステムにパケットを転送する必要があることをオリジネータに伝えます。ソフトウェアはパケットのオリジネータにICMP Redirectメッセージを送信します。これは発信側ホストがすでに次のホップにそのパケットを送信し、それをオリジネータが全く認識していない可能性があるためです。Redirectメッセージは、ルートから受信デバイスを削除し、よりダイレクトなパスを示す指定されたデバイスに代えるよう送信側に指示します。この機能は、デフォルトでイネーブルに設定されています。

ただし、Hot Standby Router Protocol(HSRP)がインターフェイスに設定されている場合、そのインターフェイスではICMP Redirectメッセージは(デフォルトで)ディセーブルになります。HSRPの詳細については、次のURLを参照してください。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/ip_c/ipcprt1/1cdip.htm

Cisco IOSソフトウェアが受信したインターフェイスからパケットを再送するように指定されている場合、ICMP Redirectメッセージの送信をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

 

コマンド
説明
Switch (config-if)# [no] ip redirects

ICMP Redirectメッセージをイネーブルにします。

ICMP Redirectメッセージをディセーブルにし、CPU利用を抑えるには、noキーワードを使用します。

ICMP Mask Replyメッセージのイネーブル化

ネットワーク デバイスがインターネットワークの特定のサブネットワークに関して、サブネット マスクを認識していなければならない場合があります。この情報を取得するために、デバイスはICMP Mask Requestメッセージを送信します。これらのメッセージには、要求された情報を保有するデバイスのICMP Mask Replyメッセージが応答します。Cisco IOSソフトウェアは、ICMP Mask Reply機能がイネーブルの場合に、ICMP Mask Requestメッセージに応答できます。

Cisco IOSソフトウェアがICMP Mask Replyメッセージを送信して、ICMPマスク リクエストに応答するように指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。

 

コマンド
説明
Switch (config-if)# [no] ip mask-reply

ICMP宛先マスク リクエストへの応答をイネーブルにします。

この機能をディセーブルにするには、noキーワードを使用します。