Catalyst 3850 スイッチハードウェア インストレーションガイド
スイッチの設置
スイッチの設置
発行日;2013/05/14 | 英語版ドキュメント(2013/04/02 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 13MB) | フィードバック

目次

スイッチの設置

設置の準備

安全上の警告

設置に関する注意事項

工具および機器

スイッチ動作の確認

スイッチの電源切断

スイッチのデータ スタックのプランニング

スイッチのスタック構成と電力のスタック構成のガイドライン

データ スタックのケーブル接続方法

データ スタックの帯域幅およびスタックの区分の例

スイッチ データ スタックの電源投入シーケンス

StackPower スタックのプランニング

StackPower スタック構成にする場合の注意事項

StackPower ケーブルの接続方法

StackPower の区分例

スイッチの設置

ラックへの設置

ラックマウント ブラケットの取り付け

ラックへのスイッチの取り付け

卓上または棚へのスイッチの設置

スイッチを設置したあとの作業

StackWise ポートへの接続

StackPower ポートへの接続

スイッチへのネットワーク モジュールの取り付け

SFP モジュールおよび SFP+ モジュールの取り付けおよび取り外し

装置とイーサネット ポートの接続

10/100/1000 イーサネット ポートの接続

PoE+ ポートの接続

次の作業

スイッチの設置

この章では、Catalyst 3850 スイッチの設置方法と接続方法について説明します。また、スイッチをスタック構成にする際のプランニングおよび接続上の考慮事項についても取り上げます。以下の各項の説明を読み、この順番で手順を進めてください。

「設置の準備」

「スイッチのデータ スタックのプランニング」

「StackPower スタックのプランニング」

「スイッチの設置」

「StackWise ポートへの接続」

「スイッチへのネットワーク モジュールの取り付け」

「装置とイーサネット ポートの接続」

「次の作業」

スイッチの初期設定、スイッチの IP アドレスの割り当て方法、および電源情報については、Cisco.com にあるスイッチのクイック スタート ガイドを参照してください。

設置の準備

「安全上の警告」

「設置に関する注意事項」

「工具および機器」

安全上の警告

ここでは、設置の基本的な注意事項と警告事項について説明します。警告の各国語版は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 3850 Switch 』に記載されています。このドキュメントは Cisco.com から入手できます。インストレーション手順を開始する前に、ここに記載されている内容をお読みください。


警告 電力系統に接続された装置で作業する場合は、事前に、指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外してください。金属は電源やアースに接触すると、過熱して重度のやけどを引き起こしたり、金属類が端子に焼き付いたりすることがあります。ステートメント 43



警告 他の装置の上にシャーシを積み重ねないでください。シャーシが落下すると、大けがをしたり、装置が損傷したりすることがあります。ステートメント 48



警告 セントラル オフィス環境で使用するイーサネット ケーブルにはシールドが必要です。ステートメント 171



警告 Voice over IP(VoIP)サービスおよび緊急コール サービスは、電源障害や停電が発生している場合は機能しません。電源が復旧した後、VoIP および緊急コール サービスへ再びアクセスできるように機器のリセットまたは再設定をする必要がある場合があります。米国では、この緊急番号は 911 です。国内の緊急番号を確認しておく必要があります。ステートメント 361



警告 シスコの外部電源システムをスイッチに接続していない場合は、付属のコネクタ カバーをスイッチの背面に取り付けてください。ステートメント 386



警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001



警告 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004



警告 この装置は、立ち入りが制限された場所への設置が想定されています。立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1017



警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐ手が届く状態にしておいてください。ステートメント 1019



警告 必ず銅の導体を使用してください。ステートメント 1025



警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028



警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030



警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040



警告 この装置が設置された建物の外部の接続に関しては、集積回路保護が施された、認定されたネットワーク終端装置を通して、10/100/1000 イーサネット ポートに接続する必要があります。ステートメント 1044



警告 スイッチの過熱を防止するために、周囲温度が次の最大推奨温度を超える環境では使用しないでください。
113 °F(45 ℃)ステートメント 1047



警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074



警告 通気の妨げにならないように、通気口の周囲に少なくとも次の隙間を確保してください。
3 インチ (7.6 cm)ステートメント 1076



) この製品のアース アーキテクチャは DC 絶縁(DC-I)方式です。


設置に関する注意事項

スイッチを設置する前に、次の注意事項が守られていることを確認してください。

前面パネルおよび背面パネルと周囲との間には、次の条件を満足する空間を確保する必要があります。

前面パネルのインジケータが見やすい。

スイッチの背面パネルから周囲までの空間が 4.4 インチ (11.1 cm)以上であること。

ポートに無理なくケーブルを接続できること。

AC 電源コードが AC 電源コンセントからスイッチの背面パネル上のコネクタに届く。

SFP または SFP+ モジュールの最小曲げ半径およびコネクタ長の制限を満たしている。詳細は、SFP または SFP+ モジュールのマニュアルを参照してください。

オプションの 1100 W 電源モジュール(PWR-C1-1100WAC=)を使用する場合は、スイッチをラックに搭載してから電源モジュールを取り付けます。

スイッチを移動する前に、電源モジュールおよびファン モジュールがシャーシに確実に取り付けられていることを確認してください。

1100 W 電源モジュールを搭載したスイッチの上または下のスイッチで、スイッチの電源コードを抜き差しする場合は、スイッチから電源モジュールを取り外さないと電源コードに手が届かない場合あります。

ケーブルがラジオ、電源コード、蛍光灯などの電気ノイズ源から離れていること。また、ケーブルを損傷する可能性のある他の装置から離して安全に配線してください。

イーサネット ポートの銅線接続の場合、スイッチから接続先装置までのケーブル長は 328フィート(100 m)以内である。

SFP+ モジュールの接続のケーブル要件については、「ケーブルおよびアダプタの仕様」を参照してください。各ポートはケーブルの反対側の波長仕様と一致させる必要があります。また、ケーブルは最小ケーブル長を超えないものとします。

動作環境が 付録 A「技術仕様」 に記載されている範囲内に該当している。

スイッチの周囲や通気口のエアーフローが妨げられないこと。

装置周辺の温度が 113 °F(45 °C)を超えないこと。閉じたラックまたはマルチラックにスイッチを設置する場合は、周辺温度が室温より高くなることがあります。

シスコ製イーサネット スイッチは、ファンやブロワーなどの冷却機構を備えています。ただし、これらのファンやブロワーは、埃やその他の粒子を吸い込んでシャーシ内に汚れが蓄積し、システムの故障の原因となることがあります。この装置は、できるだけ埃や導電性の異物(建設作業などによる金属薄片など)のない環境に設置する必要があります。

工具および機器

ラックへのスイッチの搭載、ネットワーク モジュールの設置、および StackPower ケーブルの取り付けには、No. 2 プラス ドライバが必要です。

スイッチ動作の確認

ラック、卓上、または棚にスイッチを設置する前に、スイッチに電源を投入し、スイッチが POST を正常に実行することを確認します。PC とスイッチを接続して Express Setup を実行する手順については、スタートアップ ガイドの「Express Setup の実行」を参照してください。

スイッチの電源切断

POST が正常に完了したら、スイッチから電源コードを取り外します。「スイッチの設置」の説明に従って、スイッチをラック、卓上、または棚に設置します。

スイッチのデータ スタックのプランニング

Catalyst 3850 スイッチは、データ スタック構成を使用して帯域幅を共有できます。

「スイッチのスタック構成と電力のスタック構成のガイドライン」

「データ スタックのケーブル接続方法」

「データ スタックの帯域幅およびスタックの区分の例」

「スイッチの設置」

スイッチのスタック構成と電力のスタック構成のガイドライン

スイッチ スタックを管理するための一般的な概念と手順については、Cisco.com で提供されているソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。

スタック内のスイッチどうしを接続する前に、スタック構成に関する次の注意事項を確認してください。

スイッチおよびオプションの電源モジュールのサイズ。1100 W 電源モジュールは他のモジュールよりも長さがあります。同じ電源モジュールを搭載したスイッチでスタックを構成すると、スイッチどうしの接続が簡単になります。スイッチの寸法については、 付録 A「技術仕様」 を参照してください。

ケーブルの長さ。スタックの構成方法によって、必要なケーブルの長さは異なります。発注時に StackWise ケーブルの長さを指定していない場合、付属するケーブルは 0.5 m となります。1 m または 3 m のケーブルが必要な場合は、シスコの代理店にご注文ください。ケーブルの部品番号については、「StackWise ポート」を参照してください。推奨される構成例については、「データ スタックのケーブル接続方法」を参照してください。

StackPower スタック、およびデータ スタックのメンバーとなっているラック搭載型のスイッチ スタックについては、「StackPower スタックのプランニング」を参照してください。

スタック 1 つあたり最大 4 台のスイッチを使用したデータ スタックを作成できます。

データ スタックのケーブル接続方法

図 2-1 は、付属の 0.5 m の StackWise ケーブルを使用した接続の推奨例です。この例では、スタック内のスイッチは垂直ラックまたは卓上に設置されています。この構成で冗長接続機能が可能になります。

この接続例(図 2-1)では、付属している 0.5 m の StackWise ケーブルを使用しています。この例では、冗長接続を実現するフルリング構成を示しています。

図 2-1 0.5 m の StackWise ケーブルを使用した、ラックまたは卓上での Catalyst 3850 スイッチのデータ スタック

 

図 2-2 は、スイッチを横に並べて設置する場合の推奨例です。1 m および 3 m の StackWise ケーブルを使用してスイッチを接続します。この構成で冗長接続機能が可能になります。

図 2-2 横に並べて設置した最大 4 台のスイッチによるデータ スタック

 

データ スタックの帯域幅およびスタックの区分の例

ここでは、データ スタックの帯域幅とデータ スタックの区分について図示しながら説明します。

は、全帯域幅と冗長性を備えた StackWise ケーブル接続を実現する、Catalyst 3850 スイッチのデータ スタックを示しています。

図 2-3 全帯域幅を使用できるデータ スタックの例

 

は、StackWise ケーブル接続が不完全な Catalyst 3850 スイッチのスタック例を示します。このようなスタックでは、帯域幅を半分しか使用できません。また、接続の冗長性も確保されません。

図 2-4 使用できる帯域幅が半分になるデータ スタックの例

 

図 2-5 および図 2-6 は、フェールオーバー条件の Catalyst 3850 スイッチのデータ スタックです。図 2-5 では、リンク 2 の StackWise ケーブルが不良です。したがって、このスタック構成では帯域幅を半分しか使用できず、接続の冗長性も確保されません。図 2-6 では、リンク 2 が不良です。したがって、このスタックは 2 つのスタックに分離し、最上部と最下部のスイッチがこのスタックの中でアクティブ スイッチになります。最下部のスイッチがメンバー(アクティブ スイッチでもなく、スタンバイ スイッチでもないスイッチ)の場合、このスイッチはリロードされます。

図 2-5 フェールオーバー条件のデータ スタックの例

 

図 2-6 フェールオーバー条件でデータ スタックが区分される例

 

スイッチ データ スタックの電源投入シーケンス

スタック内のスイッチに電源を投入する前に、次の注意事項を確認してください。

スイッチの電源を投入する順序によって、どのスイッチがアクティブ スイッチになり、どのスイッチがスタンバイ スイッチになるかが異なります。

アクティブ スイッチを選択する方法は 2 通りあります。

特定のスイッチをアクティブ スイッチにする場合は、そのスイッチに最高のプライオリティを設定します。複数のスイッチでプライオリティが等しい場合は、MAC アドレス値が最も小さいスイッチがアクティブ スイッチになります。

特定のスイッチをアクティブ スイッチにする場合は、最初にそのスイッチの電源を投入します。このスイッチは、再選択が必要になるまでアクティブ スイッチの状態を維持します。その後 2 分経過してから、スタックにある残りのスイッチの電源を投入します。アクティブ スイッチにするスイッチが特にない場合は、1 分以内にスタックにあるすべてのスイッチの電源を投入します。これらのスイッチはアクティブ スイッチの候補となります。2 分経過してから電源を投入したスイッチは、アクティブ スイッチの選択対象から外されます。

スイッチの電源を切らずにスタックを変更した場合、次の結果が発生する可能性があります。

動作している 2 つの部分リング スタックをスタック ケーブルを使用して互いに接続している場合、スタックのマージが発生することがあります。この状況では、スタック全体(スタックにあるすべてのスイッチ)がリロードされます。

スタックにあるスイッチの中に、スタックから完全に分離しているものがあると、スタックの分割が発生することがあります。

フル リング スタックでは、次の場合にスタックの分割が発生する可能性があります。

電源を切らずに、稼働している複数のスイッチをスタックから切り離した場合。

電源を切らずに複数のスタック ケーブルを取り外した場合。

部分リング スタックでは、次の場合にスタックの分割が発生する可能性があります。

電源を切らずにいずれかのスイッチをスタックから切り離した場合。

電源を切らずにいずれかのスタック ケーブルを取り外した場合。

分割されたスタックでは、アクティブ スイッチとスタンバイ スイッチの場所に応じて、2 つのスタックが形成されるか(スタンバイ スイッチは、新しく形成されたスタックの新しいアクティブ スイッチとして引き継がれます)、新しく形成されたスタックに属するすべてのメンバがリロードされます。


) これらの結果は、スイッチがどのように接続されているかによって異なります。スタックを分割せずに、複数台のスイッチをスタックから切り離すことができます。


スタックの再選定が発生する条件や、アクティブ スイッチの手動選択が必要になる条件については、次の URL の Cisco.com で、スタッキング ソフトウェアのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。

http://www.cisco.com/go/cat3850_docs

StackPower スタックのプランニング

Catalyst 3850 スイッチでは、StackPower 機能を使用して電力を共有できます。

「StackPower スタック構成にする場合の注意事項」

「StackPower ケーブルの接続方法」

StackPower スタック構成にする場合の注意事項

電源の共有または冗長性の目的で、StackPower スタックを構成できます。電力供給モードでは、スタック内のすべての電源の電力が集約され、スタック メンバーに分配されます。

冗長モードでは、スタックの電力バジェットの合計を算出するときに、最大電源のワット数は含まれません。この電力は予備として確保されており、いずれかの電源が故障した場合にスイッチおよび割り当てられている装置に対して電力を保持するために使用します。ある電源が故障すると、StackPower のモードは電力共有になります。


) 電力共有モードは、Catalyst 3850 スイッチの推奨構成です。


スイッチの電力スタックの一般的な概念と管理手順については、Cisco.com で提供しているソフトウェア スタックのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。

電力スタック内のスイッチ同士を接続する前に、次の注意事項を確認してください。

スイッチおよびオプションの電源モジュールのサイズ。1100 W の電源モジュールは他のモジュールよりも 1.5 インチ(3.81 cm)長く、接続ケーブル固定クリップを使用すると、スイッチのシャーシから 3 インチ(7.62 cm)突出します。同じ電源モジュールを搭載したスイッチでスタックを構成すると、スイッチどうしの接続が簡単になります。スイッチの寸法については、 付録 A「技術仕様」 を参照してください。

ケーブルの長さ。スタックの構成方法によって、必要なケーブルの長さは異なります。発注時に StackPower ケーブルの長さを指定していない場合、付属するケーブルは 0.3 m となります。1.5 m のケーブルが必要な場合は、シスコの代理店に発注できます。ケーブルの部品番号については、「StackPower コネクタ」を参照してください。推奨される構成例については、「StackPower ケーブルの接続方法」を参照してください。

データ スタックおよび StackPower スタックのメンバーとなっているラック搭載型のスイッチ スタックについては、「スイッチのスタック構成と電力のスタック構成のガイドライン」を参照してください。

StackPower ケーブルの接続方法

ここでは、StackPower スタック構成にする場合のケーブル接続方法の推奨例について説明します。図 2-7 に示すケーブルは、電源スタックの中で 2 台の Catalyst 3850 スイッチどうしを接続します。


) すべてのケーブル コネクタは、スイッチ側の接続と一致するようにキーが設けられ、さらに色分けされています(図 1-7 を参照)。


このケーブルには 2 種類の長さのものがあります。

 

表 2-1 StackPower ケーブル

部品番号
ケーブル タイプ
長さ

CAB-SPWR-30CM

StackPower ケーブル

0.3 m

CAB-SPWR-150CM

StackPower ケーブル

1.5 m

図 2-7 Catalyst 3850 スイッチ用 StackPower ケーブル

 

 

 

図 2-8 は、付属の 0.3 m の StackPower ケーブルと 1.5 m のケーブルの両方を使用したリング型の構成を示しています。これらの例では、スタック内のスイッチは垂直ラックまたは卓上に設置されています。

図 2-8 StackPower のリング トポロジ

 

StackPower の区分例

図 2-9 および図 2-10 は、フェールオーバー条件の Catalyst 3850 スイッチの StackPower スタックです。図 2-9 では、StackPower ケーブル 2 が不良です。したがって、このスタックでは冗長性が提供されません。

図 2-9 フェールオーバー条件での StackPower スタックの例

 

図 2-10 では、センター スイッチの StackPower ポート B が故障しており、このスタックが 2 つのスタックに分かれています。上部の 2 台のスイッチは電力を共有し、下部のスイッチは別スタックになっています。

図 2-10 フェールオーバー条件で StackPower スタックが区分される例

 

スイッチの設置

「ラックへの設置」

「卓上または棚へのスイッチの設置」

「スイッチを設置したあとの作業」

ここに示す図では、Catalyst 3850-48 PoE+ スイッチを例として取り上げています。他の Catalyst 3850 スイッチも、同様の手順で設置できます。

ラックへの設置

19 インチ ラックにスイッチを設置するには、ここで説明する手順に従ってください。

 


警告



ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。

ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。

ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。

ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。ステートメント 1006

スイッチには、19 インチ ブラケットが付属しています。他の種類のラックにスイッチを設置する場合は、スイッチの付属品ではないオプションのブラケット キットが必要になります。図 2-11 は、マウント ブラケットおよび部品番号を示しています。

図 2-11 ラックマウント ブラケット

 

 

1

19 インチ ブラケット(C3850-RAC-KIT=)

4

23 インチ ブラケット(C3850-RAC-KIT=)

2

4 点マウント用延長レールおよびブラケット(19 インチ ブラケットを含む) (C3850-4PT-KIT=)

5

24 インチ ブラケット(C3850-RAC-KIT=)

3

ETSI 用ブラケット(C3850-RAC-KIT=)

ラックマウント ブラケットの取り付け

スイッチをラックに搭載するには、フラットヘッド ネジを 4 本使用して、ブラケットの長い側をスイッチの前面または背面のマウント位置に取り付けます(図 2-12)。4 本のネジを使用して、フロントマウント位置にブラケットを取り付けます。

図 2-12 19 インチ ラック用ブラケットの取り付け

 

 

1

リアマウントの位置

2

No.8 フラットヘッド ネジ

3

フロントマウントの位置

ラックへのスイッチの取り付け

スイッチにブラケットを取り付けてから、付属の小ネジでブラケットをラックに取り付けます(図 2-14)。ブラックの小ネジを使用して、左右いずれかのブラケットにケーブル ガイドを取り付けます。

スイッチの設置が完了したら、スイッチの設定の詳細について 「スイッチを設置したあとの作業」を参照してください。

図 2-13 ラックへのスイッチの取り付け

 

 

1

小ネジ、ブラック

3

フロントマウントの位置

2

ケーブル ガイド

4

No. 12 または No. 10 の小ネジ

スイッチのインストレーションが完了したら、スイッチの設定の詳細について「スイッチを設置したあとの作業」を参照してください。

卓上または棚へのスイッチの設置

スイッチを卓上または棚に設置する場合は、マウントキットの中からゴム製の脚が付いた粘着ストリップを取り出します。シャーシ底面のくぼみにゴム製の脚を 4 つ取り付けます(図 2-14 を参照)。

図 2-14 卓上または棚に設置する場合のパッドの接着

 

 

1

接着パッド

スイッチの設置が完了したら、スイッチの設定の詳細について 「スイッチを設置したあとの作業」を参照してください。

スイッチを設置したあとの作業

スイッチを設置したあと、次の作業が必要になります。

Express Setup を実行してスイッチの初期設定を開始し、スイッチの設定を行います。手順については、スイッチに付属のスタートアップ ガイドを参照してください。Cisco.com からも入手できます。

CLI セットアップ プログラムを使用して、スイッチの初期設定を開始します。 付録 C「CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 を参照してください。

前面パネルのポートに接続します。「スイッチへのネットワーク モジュールの取り付け」および「装置とイーサネット ポートの接続」を参照してください。

StackWise ポートへの接続

StackWise ケーブルを接続する前に、「スイッチのデータ スタックのプランニング」を確認します。スイッチの相互接続には必ずシスコ認定の StackWise ケーブルを使用してください。


ステップ 1 StackWise ケーブルと StackWise ポートからダスト カバーを取り外し、再使用できるように保管しておきます。

ステップ 2 ケーブルをスイッチの背面パネルの StackWise ポートに接続します。コネクタを正しい位置に合わせて、StackWise ケーブルをスイッチの背面パネルの StackWise ポートに接続し、指でネジを時計方向に回して締め付けます。図 2-15 のように、シスコのロゴが上側に位置する方向でコネクタを接続していることを確認します。

ステップ 3 ケーブルのもう一端を他のスイッチのポートに接続し、指でネジを締め付けます。締めすぎないように注意してください。

図 2-15 StackWise ポートへの StackWise ケーブルの接続

 

 

1

シスコ ロゴ

3

コネクタのネジ

2

コネクタのネジ


 


注意 StackWise ケーブルの取り外しや取り付けを行うと、ケーブルの耐用期間が短くなる場合があります。絶対に必要な場合を除き、ケーブルの頻繁な取り外しと接続は避けてください(このケーブルでサポートされている接続と取り外しの最大回数は 200 回です)。

コネクタから StackWise ケーブルを取り外す必要がある場合は、接続しているネジを完全に外します。コネクタを使用しない場合は、ダスト カバーを取り替えてください。

StackPower ポートへの接続

StackPower ケーブルを接続する前に、「StackPower スタックのプランニング」を確認します。スイッチの相互接続には必ずシスコ認定の StackPower ケーブルを使用してください。誤った構成を防止するため、スイッチ側の StackPower ポートにはキーとカラー ストライプが設けられ、これが StackPower ケーブル コネクタ側のキーとカラー ストライプに一致するようになっています。

次の手順で、StackPower ポートに StackPower ケーブルを接続します。


ステップ 1 StackPower のケーブルのコネクタのダスト カバーを外します。

ステップ 2 緑のストライプのケーブル端を、最初のスイッチの StackPower コネクタに接続します。コネクタを正しく合せて、ケーブルをスイッチの背面パネルの StackPower ポートに接続します (図 2-16)。

ステップ 3 黄色のストライプのケーブル端を、StackPower 電力共有の相手となる別の Catalyst 3850 スイッチに接続します。

ステップ 4 非脱落型ネジを手で締めて、StackPower コネクタを固定します。

図 2-16 StackPower ポートへの StackPower ケーブルの接続

 


 


注意 StackPower ケーブルの取り外しや取り付けを行うと、ケーブルの耐用期間が短くなる場合があります。ケーブルの取り外しおよび取り付けは、必要以上に行わないでください。

スイッチへのネットワーク モジュールの取り付け

ネットワーク モジュールの詳細については、以下の各項を参照してください。

「スイッチへのネットワーク モジュールの取り付け」

「ネットワーク モジュールの取り外し」

SFP モジュールおよび SFP+ モジュールの取り付けおよび取り外し

SFP および SFP+ の詳細については、以下の各項を参照してください。

「SFP および SFP+ モジュールの取り付け」

「SFP または SFP+ モジュールの取り外し」

装置とイーサネット ポートの接続

「10/100/1000 イーサネット ポートの接続」

「PoE+ ポートの接続」


注意 カテゴリ 5e およびカテゴリ 6 のケーブルには、高レベルの静電気が蓄積されることがあります。必ずケーブルを適切かつ安全な方法でアースしてから、スイッチや他の装置に接続してください。

10/100/1000 イーサネット ポートの接続

10/100/1000 イーサネット ポートは、RJ-45 コネクタとイーサネット ピン割り当てを使用します。最大ケーブル長は 328 フィート(100 m)です。100BASE-TX と 1000BASE-T のトラフィックでは、カテゴリ 5、カテゴリ 5e、またはカテゴリ 6 のシールドなしツイストペア ケーブルが必要です。10BASE-T トラフィックでは、カテゴリ 3 またはカテゴリ 4 のケーブルを使用できます。

スイッチ上では、自動ネゴシエーション機能がデフォルトでイネーブルになっています。この機能がイネーブルになっていると、スイッチ ポートは接続先の速度で動作するように自動的に設定されます。接続先の装置が自動ネゴシエーションをサポートしていない場合は、ポートの速度およびデュプレックスのパラメータを明示的に設定できます。性能を最大限に引き出すために、ポートで速度とデュプレックスの両方を自動ネゴシエートするか、接続の両端でポート速度とデュプレックスのパラメータを設定します。

簡易接続の場合、スイッチの Automatic Medium-Dependent Interface crossover(auto-MDIX)機能はデフォルトでイネーブルに設定されています。auto-MDIX 機能がイネーブルになっている場合は、スイッチで銅線イーサネット接続に必要なケーブル タイプが検出され、それに応じてインターフェイスが設定されます。したがって、スイッチの 10/100/1000 イーサネット ポートへの接続には、接続先装置のタイプに関係なく、クロス ケーブルとストレート ケーブルのいずれも使用できます。

自動ネゴシエーションおよび Auto-MDIX をイネーブルまたはディセーブルにする方法の詳細については、Cisco.com で提供されているソフトウェア コンフィギュレーション ガイドまたはスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

Auto-MDIX がディセーブルの場合は、 表 2-2 に従って正しいケーブルを選択し、スイッチの 10/100/1000 イーサネット ポートを他の装置に接続します。ケーブルのピン割り当てについては、「ケーブルおよびアダプタの仕様」を参照してください。

 

表 2-2 推奨イーサネット ケーブル(Auto-MDIX がディセーブルの場合)

デバイス
クロス ケーブル1
ストレート ケーブル 1

スイッチとスイッチ

Yes

No

スイッチとハブ

Yes

No

スイッチとコンピュータまたはサーバ

No

Yes

スイッチとルータ

No

Yes

スイッチと IP Phone

No

Yes

1.100BASE-TX と 1000BASE-T のトラフィックでは、カテゴリ 5、カテゴリ 5e、またはカテゴリ 6 の 4 ツイスト ペア ケーブルが必要です。10BASE-T トラフィックでは、カテゴリ 3 またはカテゴリ 4 のケーブルを使用できます。

PoE+ ポートの接続

10/100/1000 PoE+ ポートには、「10/100/1000 イーサネット ポートの接続」の説明にあるものと同様な自動ネゴシエーション設定およびケーブル要件があります。これらのポートは、PoE または PoE+ インライン パワーを提供できます。

PoE インライン パワーは、IEEE 802.3af 規格に準拠した装置、およびシスコ独自規格の IP Phones および Cisco Aironet Access Points をサポートします。各ポートは最大 15.4 W の PoE 電力を供給できます。

PoE+ インライン パワーは、IEEE 802.3at 標準に準拠した装置をサポートし、すべてのスイッチ ポートに対して 1 ポートあたり最大 30W の PoE+ 電力を供給します。

24 および 48 ポート スイッチで PoE および PoE+ をサポートするのに必要な電源モジュールについては、表 1-17 を参照してください。

必要な電源モジュールおよび PoE 仕様の詳細については、「電源モジュール」および 付録 A「技術仕様」 を参照してください。


) IEEE 802.3af をフル サポートしていない Cisco IP Phone やアクセス ポイントなど、レガシー装置の多くは、クロス ケーブルでスイッチに接続すると PoE をサポートしない場合があります。



注意 PoE の障害は適合しないケーブルや受電デバイスが PoE ポートに接続された場合に起こります。シスコ独自規格の IP Phone、ワイヤレス アクセス ポイント、または IEEE 802.3af に準拠した装置を PoE ポートに接続するには、必ず標準に準拠したケーブル配線を使用してください。PoE エラーの原因になるケーブルまたは装置はネットワークから取り除く必要があります。


警告 Voice over IP(VoIP)サービスおよび緊急コール サービスは、電源障害や停電が発生している場合は機能しません。電源が復旧した後、VoIP および緊急コール サービスへ再びアクセスできるように機器のリセットまたは再設定をする必要がある場合があります。米国では、この緊急番号は 911 です。国内の緊急番号を確認しておく必要があります。ステートメント 361



警告 絶縁されていない金属接点、導体、または端子を Power over Ethernet(PoE)回路の相互接続に使用すると、電圧によって感電事故が発生することがあります。危険性を認識しているユーザまたは保守担当者だけに立ち入りが制限された場所を除いて、このような相互接続方式を使用しないでください。立ち入りが制限された場所とは、特殊な工具、錠と鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用しないと入れない場所を意味します。ステートメント 1072


次の作業

デフォルト設定で十分な場合は、これ以上のスイッチの設定作業は必要ありません。デフォルト設定は、次のいずれかの管理オプションを使用して変更できます。

Network Assistant アプリケーションを起動します(詳細については『 Getting Started with Cisco Network Assistant 』ガイドを参照してください)。この GUI により、スイッチ クラスタまたは個別のスイッチの設定とモニタができます。

コンソールから CLI を使用して、クラスタのメンバまたは個別のスイッチとしてスイッチを設定します。スイッチで CLI を使用する方法については、Cisco.com で提供されているスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

Cisco Prime Infrastructure アプリケーションを使用します。