Catalyst 3750-E/3560-E スイッチ ハードウェア イ ンストレーション ガイド
トラブルシューティング
トラブルシューティング
発行日;2012/02/07 | 英語版ドキュメント(2010/11/27 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

トラブルシューティング

問題の診断

スイッチの POST 結果の確認

スイッチ LED の確認

スイッチの接続状態の確認

ケーブルの不良または損傷

イーサネット ケーブルおよび光ファイバ ケーブル

リンク ステータス

PoE 接続

トランシーバの問題

ポートおよびインターフェイスの設定

エンド デバイスへの ping

スパニング ツリーのループ

スイッチのパフォーマンスの確認

速度、デュプレックス、および自動ネゴシエーション

自動ネゴシエーションと NIC カード

ケーブル接続の距離

スイッチの IP アドレスと設定をクリアする方法

スイッチのシリアル番号の確認

故障したスタック メンバーを交換する方法

トラブルシューティング

この章では、Catalyst 3750-E および Catalyst 3560-E スイッチのトラブルシューティングに関する次の内容について説明します。

「問題の診断」

「スイッチの IP アドレスと設定をクリアする方法」

「スイッチのシリアル番号の確認」

「故障したスタック メンバーを交換する方法」

問題の診断

前面パネルにある LED からは、スイッチのトラブルシューティングに役立つ情報が得られます。これらの LED は、Power-on Self-Test(POST; 電源投入時セルフテスト)のエラー、ポート接続に関する問題、およびスイッチ全体のパフォーマンスを示します。また、デバイス マネージャ、Command-line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)、または Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル) ワークステーションから統計情報を入手することもできます。詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド、Cisco.com で提供されているスイッチのコマンド リファレンス、ご使用の SNMP アプリケーションの付属マニュアルを参照してください。

スイッチの POST 結果の確認

スイッチの電源が入ると、POST という一連のテストが自動的に実行され、スイッチが正常に機能しているかどうかが確認されます。POST が完了するまでに数分かかることがあります。

スイッチが POST を開始すると、スイッチのステータス LED がグリーンに点灯します。システム LED はグリーンに点滅し、その他の LED はグリーンに点灯したままです。

POST が正常に完了すると、システム LED はグリーンに点灯したままです。RPS LED はしばらくの間グリーンに点灯したままで、やがて動作状態に戻ります。他の LED は消灯して、動作状態に戻ります。POST に失敗すると、スイッチのシステム LED およびイーサネット管理ポート LED がオレンジに点灯します。


) POST エラーは通常、修復不可能です。スイッチが POST に失敗した場合は、シスコのテクニカルサポート担当者にご連絡ください。


スイッチ LED の確認

スイッチを直接操作できる場合は、ポート LED に表示されているスイッチのトラブルシューティング情報を確認してください。LED の色と意味については、「LED」を参照してください。

スイッチの接続状態の確認

スイッチの接続の問題をトラブルシューティングする場合は、このセクションの説明を確認してください。

ケーブルの不良または損傷

ケーブルにわずかでも傷や破損がないか必ず確認してください。物理的には接続に問題なく見えるケーブルでも、配線やコネクタのごくわずかな損傷が原因となってパケットが壊れることがあります。ポートで数多くのパケット エラー が発生したり、ポートがフラッピング(リンクの切断と接続)を頻繁に繰り返したりする場合は、このケーブルの問題を疑ってください。次のことを確認します。

銅線ケーブルまたは光ファイバ ケーブルを調べるか、または不良品でないことがわかっているケーブルに交換します。

ケーブル コネクタのピンが折れたり欠けたりしていないかを確認します。

発信元と宛先の間のパッチパネルの接続やメディア コンバータには問題がないことを確認します。可能な場合は、パッチパネルをバイパスするか、故障しているメディア コンバータ(光ファイバ/銅線)を除去します。

可能な場合は、ケーブルを他のポートまたはインターフェイスに使用しても、問題が発生するかどうかを確認します。

Catalyst 3750-E スイッチの StackWise ケーブルの場合は、StackWise ケーブルを外し、ケーブルと StackWise ポートを調べてピンの折れやコネクタの損傷がないかどうかを確認します。StackWise ケーブルが不良であれば、不良品でないことがわかっているケーブルと交換します。

イーサネット ケーブルおよび光ファイバ ケーブル

接続に適した正しいケーブル タイプであることを確認します。

イーサネットの場合、10 Mbps UTP 接続にはカテゴリ 3 の銅線ケーブルを使用します。10/100 または 10/100/1000 Mbps 接続にはカテゴリ 5、カテゴリ 5e、またはカテゴリ 6 の UTP を使用します。

光ファイバ接続の場合、使用する距離とポート タイプに適した正しいケーブルであることを確認します。接続先装置の両方のポートで、同じ符号化方式、光周波数、およびファイバ タイプを使用していることを確認します。ケーブル接続の詳細については、「10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバ モジュールのケーブル仕様」および 「SFP モジュールのケーブル仕様」を参照してください。

銅線接続の場合、ストレート ケーブルを使用すべきところにクロスケーブルが使用されていたり、クロスケーブルを使用すべきところにストレート ケーブルが使用されていたりしないかを確認します。スイッチの Auto-MDIX 機能をイネーブルにするか、ケーブルを交換します。推奨イーサネット ケーブルについては、 表 2-1 を参照してください。

リンク ステータス

両側でリンクが確立されていることを確認します。配線が 1 本切れていたりポートが 1 つシャットダウンしていたりすると、片側ではリンクが表示されても反対側では表示されない可能性があります。

リンク LED の表示は、ケーブルに問題がないことを保証するものではありません。ケーブルに物理的な圧力が加わったために、限界レベルで動作していることがあります。ポートのリンク LED が点灯しない場合は、次のことを確認します。

ケーブルをスイッチから外して、故障していないことがわかっている装置に接続します。

ケーブルの両端が正しいポートに接続されていることを確認します。

両方の装置に電源が供給されていることを確認します。

正しいケーブル タイプを使用していることを確認します。詳細については、 付録 B「コネクタおよびケーブルの仕様」 を参照してください。

接続にゆるみがないかどうかを確認します。固定されているように見えても、固定されていないことがあります。ケーブルをいったん外して、接続し直します。

PoE 接続

PoE ポートに受電装置を接続しても電力が供給されない場合は、次のことを確認します。

MODE ボタンを使用して、全ポートの PoE のステータスを確認します。LED の色と意味については、 表 1-9 および 表 1-10 を参照してください。

show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用して、ポートが error-disabled、disabled、または shutdown の状態になっていないかを確認します。必要に応じて、ポートを再度イネーブルにします。

スイッチに搭載されている電源の電力要件が、接続先装置の電力要件を満たしていることを確認します。詳細については、「電源モジュール」を参照してください。

ケーブル タイプを確認します。IEEE 802.3af を完全にはサポートしていない Cisco IP Phone やアクセス ポイントなど、レガシー装置の多くは、クロスケーブルでスイッチに接続すると PoE をサポートしない場合があります。このような場合は、クロスケーブルをストレート ケーブルに交換してください。


注意 PoE 障害は、不適合なケーブルや装置が PoE ポートに接続された場合に発生します。シスコ独自規格の IP Phone およびワイヤレス アクセス ポイント、または IEEE 802.3af に準拠した装置を PoE ポートに接続する場合は、必ず規格に適合したケーブル配線を使用してください (PoE 障害の原因となっているケーブルや装置はネットワークから取り外す必要があります)。

トランシーバの問題

スイッチには、シスコ製の X2 トランシーバ モジュールおよび SFP モジュールだけを使用してください。シスコ製の各モジュールには、セキュリティ情報をコード化したシリアル EEPROM(電気的消去再書き込み可能 ROM)が内蔵されています。このコード化によって、モジュールがスイッチの要件を満たしているかどうかを識別し確認する手段が提供されます。次のことを確認してください。

X2 トランシーバ、Cisco TwingGig コンバータ モジュール、または SFP モジュールに不良はないか、誤ったものを使用していないかを確認します。疑わしいモジュールは、故障していないことがわかっているものに交換します。モジュールが使用するプラットフォームでサポートされていることを確認します (スイッチでサポートされる X2 および SFP モジュールについては、Cisco.com で提供されているスイッチのリリース ノートに記載されています)。

show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用して、ポートまたはモジュールが error-disabled、disabled、または shutdown の状態になっていないか確認します。必要に応じて、ポートを再度イネーブルにします。

光ファイバの接続部分がきれいに清掃されて、しっかりと接続されていることを確認します。

CX4 モジュール接続の場合、ケーブルの配線路が、最小の許容曲げ半径に違反していないことを確認します。ケーブル接続要件については、モジュールのマニュアルを参照してください。

LX4 モジュールの場合、MMF を使用する際はモード コンディショニング パッチ コードを推奨します。

ポートおよびインターフェイスの設定

ポートの接続障害で見過ごされやすい原因の 1 つに、ポートがディセーブルになっていることが挙げられます。何らかの理由でポートやインターフェイスがディセーブルになっていないか、または電源がオフになっていないか確認してください。リンクのいずれか一方のポートまたはインターフェイスが手動でシャットダウンされていると、そのポートを再度イネーブルにしなければリンクはアクティブになりません。 show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用して、接続の両側でポートまたはモジュールが error-disabled、disabled、または shutdown の状態になっていないか確認します。必要に応じて、ポートまたはインターフェイスを再度イネーブルにします。

エンド デバイスへの ping

ping を使用して段階的にエンド デバイスを確認します。最初は直接接続されているスイッチから始め、接続できない原因となっている箇所を突き止めるまで、ポートごと、インターフェイスごと、トランクごとに段階的にさかのぼって調べます。各スイッチの Content-Addressable Memory(CAM; 連想メモリ)テーブル内に、エンド デバイスの MAC アドレスが存在していることを確認します。

スパニング ツリーのループ

Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)にループが発生すると重大なパフォーマンス上の問題が引き起こされ、その状況がポートやインターフェイスの問題のように見えることがあります。ループが発生すると、スイッチの帯域幅が同じフレームで何度も繰り返して消費されることにより、正規のトラフィックに使用される余地がほとんどなくなります。

ループは単方向リンクが原因で発生します。単方向リンクは、スイッチが送信したトラフィックをネイバーが受信し、そのネイバーからのトラフィックをスイッチが受信していない場合に発生します。この単方向通信は、光ファイバ ケーブルの断線、その他のケーブル接続の問題、またはポートの問題が原因になることがあります。

単方向リンクの問題は見つけることは困難ですが、スイッチで UniDirectional Link Detection(UDLD; 単方向リンク検出)をイネーブルにすると問題の特定に役立ちます。UDLD は、通常モード(デフォルト)およびアグレッシブ モードの 2 つの動作モードをサポートしています。通常モードは、光ファイバ接続における誤接続が原因となって生じる単方向リンクを検出します。アグレッシブ モードは、光ファイバ リンクおよびツイストペア リンクにおける単方向トラフィックが原因となる場合、および光ファイバ リンクにおけるインターフェイスの誤接続が原因となる場合による単方向リンクも検出します。スイッチで UDLD をイネーブルにする方法の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Understanding UDLD」を参照してください。

スイッチのパフォーマンスの確認

スイッチのパフォーマンスの問題をトラブルシューティングする場合は、このセクションの説明を確認してください。

速度、デュプレックス、および自動ネゴシエーション

ポートの統計情報に、アライメント エラー、Frame Check Sequence(FCS; フレーム チェック シーケンス)、またはレイト コリジョン エラーが大量に表示される場合は、速度またはデュプレックス設定の不一致を示していることがあります。

速度およびデュプレックスに関連したよくある問題は、スイッチ間、スイッチとルータの間、またはスイッチとワークステーションもしくはサーバの間におけるデュプレックス設定の不一致です。これは速度およびデュプレックスを手動で設定した場合や、2 台の装置間における自動ネゴシエーションの問題が原因となることがあります。設定の不一致が発生するのは、次の場合です。

手動で設定した速度またはデュプレックス パラメータが、接続先ポートの手動で設定された速度またはデュプレックス パラメータと異なる場合。

ポートを自動ネゴシエーションに設定したが、接続先ポートは自動ネゴシエーションに設定されずに全二重に設定されている場合。

スイッチのパフォーマンスを最大限に引き出してリンクを確実にするには、次のいずれかの注意事項に従ってデュプレックスおよび速度の設定を変更してください。

速度とデュプレックスの両方について、両側のポートで自動ネゴシエーションを実行します。

接続の両側で、ポートの速度とデュプレックスに関するパラメータを手動で設定します。

接続先装置が自動ネゴシエーションを実行しない場合は、2 つのポートのデュプレックス設定を一致させて設定します。速度パラメータは、接続先のポートが自動ネゴシエーションを実行しない場合でも自動調整が可能です。

自動ネゴシエーションと NIC カード

スイッチとサード パーティ製の Network Interface Card(NIC; ネットワーク インターフェイス カード)との間で問題が発生することがあります。スイッチのポートおよびインターフェイスは、デフォルトで自動ネゴシエーションに設定されています。一般的にはラップトップ コンピュータやその他の装置も自動ネゴシエーションに設定されていますが、それでも自動ネゴシエーションの問題が発生することがあります。

自動ネゴシエーションの問題をトラブルシューティングする場合は、接続の両側で手動設定を試してください。手動設定を行っても問題が解決しなければ、NIC のファームウェアやソフトウェアに問題がある可能性があります。その場合、NIC の製造元からドライバの最新バージョンを入手し、アップグレードして問題を解決してください。

ケーブル接続の距離

ポートの統計情報に FCS、レイト コリジョン、またはアライメント エラーが過剰に表示される場合は、スイッチから接続先装置までのケーブル距離が推奨されるガイドラインを満たしていることを確認してください。ケーブル接続の注意事項については、「ケーブルおよびアダプタの仕様」を参照してください。

スイッチの IP アドレスと設定をクリアする方法

新しいスイッチに間違った IP アドレスを設定した場合や、Express Setup モードを開始しようとしたときにスイッチのすべての LED が点滅を始めた場合は、スイッチに設定した IP アドレスをクリアできます。


) この手順を実行すると、スイッチに保存されている IP アドレスおよびすべての設定情報が消去されます。スイッチを完全に再設定する場合以外は、この手順を行わないでください。


スイッチを出荷時のデフォルト設定に戻す手順は、次のとおりです。

1. MODE ボタン(図 1-1)を押し続けます。

約 2 秒後にスイッチの LED が点滅を始めます。スイッチが設定されていない場合は、MODE ボタンの上にある LED がすべてグリーンに点灯します。このステップを省略し、Express Setup を実行してスイッチを設定することもできます。

2. MODE ボタンをさらに押し続けます。8 秒経過すると LED の点滅が停止し、スイッチが再起動されます。

この時点でスイッチは、未設定の状態になっています。スイッチに付属のスタートアップ ガイドに記載されている Express Setup の使用方法に従って、スイッチを設定できます。

また、付録の CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定 に記載されている CLI のセットアップ手順を使用して、スイッチを設定することもできます。

スイッチのシリアル番号の確認

シスコのテクニカル サポートに連絡する場合は、スイッチのシリアル番号が必要です。図 4-1 を参照して、スイッチのシリアル番号を確認してください。 show version 特権 EXEC コマンドを使用して、スイッチのシリアル番号を確認することもできます。

図 4-1 スイッチのシリアル番号の位置

 

故障したスタック メンバーを交換する方法

スタック メンバーが故障し、交換する必要がある場合は、次の手順でスタック メンバーのホットスワップまたは交換を行うことができます(Catalyst 3750-E スイッチのみ)。

1. 故障したスイッチと同じモデル番号の交換用スイッチを入手します。

2. 故障したスイッチの電源をオフにします。

3. 交換用スイッチの電源がオフになっていることを確認してから、交換用スイッチをスタックに接続します。

スタック内でいずれかのメンバーのメンバー番号を手動で設定した場合は、故障したスイッチと同じメンバー番号を交換用スイッチに手動で割り当てる必要があります。メンバー番号の手動割り当てについては、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。

4. 交換したスイッチのギガビット イーサネット接続が、故障したスイッチと同じであることを確認します。

5. モジュールを再び取り付けて、ケーブルを接続します。

6. 交換したスイッチに電源を投入します。

交換用スイッチのインターフェイスはすべて、故障したスイッチと同じように設定され、同じ機能を果たします。