Catalyst 3560 スイッチ ハードウェア インストレー ション ガイド
トラブルシューティング
トラブルシューティング
発行日;2012/05/10 | 英語版ドキュメント(2011/10/13 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

トラブルシューティング

問題の診断

スイッチ POST 結果の評価

スイッチの LED の確認

スイッチの接続状態の確認

ケーブルの不良または損傷

イーサネットおよびファイバ ケーブル

リンク ステータス

トランシーバ モジュール ポートの問題

ポートおよびインターフェイスの設定

エンド デバイスへの ping

スパニング ツリーのループ

スイッチ パフォーマンスのモニタ

速度、デュプレックス、および自動ネゴシエーション

自動ネゴシエーションとネットワーク インターフェイス カード

ケーブル接続の距離

スイッチの IP アドレスと設定をクリアする方法

スイッチのシリアル番号の位置

トラブルシューティング

前面パネルの LED には、スイッチのトラブルシューティングに役立つ情報が表示されます。LED の状態を確認することで、Power-on Self-Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)のエラー、ポートの接続問題、およびスイッチ全体のパフォーマンスを把握できます。スイッチの LED の詳細については、「LED」を参照してください。

ブラウザ インターフェイス、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)、または Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)ワークステーションから統計情報を入手することもできます。詳細については、Cisco.com にあるスイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイド、スイッチのコマンド リファレンス、または SNMP アプリケーションに付属のマニュアルを参照してください。

この章では、トラブルシューティングに関する問題として、次の内容について説明します。

「問題の診断」

「スイッチの IP アドレスと設定をクリアする方法」

「スイッチのシリアル番号の位置」

問題の診断

前面パネルの LED には、スイッチのトラブルシューティングに役立つ情報が表示されます。LED の状態を確認することによって、POST のエラー、ポートの接続問題、およびスイッチ全体のパフォーマンスを把握できます。CLI または SNMP ワークステーションから統計情報を入手することもできます。詳細については、Cisco.com にあるソフトウェア コンフィギュレーション ガイドおよびスイッチ コマンド リファレンス、または SNMP アプリケーションに付属のマニュアルを参照してください。

「スイッチ POST 結果の評価」

「スイッチの LED の確認」

「スイッチの接続状態の確認」

「スイッチ パフォーマンスのモニタ」

スイッチ POST 結果の評価

スイッチに電源が投入されると、スイッチは POST を開始します。POST は自動的に実行される一連のテストで、スイッチが正常に機能していることを確認します。POST の完了までに数分かかることがあります。

スイッチが POST を開始すると、システム LED がグリーンにゆっくりと点滅します。POST が終了すると、システム LED はオレンジに点滅します。POST に失敗すると、システム LED はオレンジのままです。POST が正常に終了すると、システム LED はグリーンに速く点滅します。


) POST のエラーはほとんどの場合、回復不可能な障害です。スイッチが POST に失敗する場合は、シスコのテクニカル サポート担当者に問い合わせてください。


スイッチの LED の確認

ポート LED に表示されているスイッチのトラブルシューティング情報を確認してください。LED の色とその意味については、「LED」を参照してください。

ケーブルの不良または損傷

ケーブルにわずかでも傷や破損がないか必ず確認してください。ケーブルは物理層で接続されますが、配線やコネクタのわずかな傷が原因でパケットが破損する可能性があります。ポートで数多くのパケット エラーが発生したり、リンクの切断と接続が繰り返されたりする場合は、この問題が考えられます。次のことを確認します。

必要に応じて、銅線ケーブルまたは光ファイバ ケーブルを不良品でないことがわかっているケーブルに交換します。

ケーブルのコネクタのピンが折れたり欠けたりしていないか確認します。

送信元と宛先の間のパッチ パネルの接続やメディア コンバータに問題がないことを確認します。可能な場合は、パッチ パネルをバイパスしたり、故障しているメディア コンバータ(光ファイバと銅線の間のコンバータなど)を除去します。

可能な場合は、ケーブルを他のポートまたはインターフェイスで使用することで問題が解決するかどうかを確認します。

イーサネットおよびファイバ ケーブル

接続に適した正しいケーブル タイプであることを確認します。

イーサネットの場合、10 Mb/s の Unshielded Twisted Pair(UTP; シールドなしツイストペア)接続にはカテゴリ 3 の銅線ケーブルを使用します。10/100 または 10/100/1000 Mb/s 接続には、カテゴリ 5、カテゴリ 5e、またはカテゴリ 6 の UTP を使用します。

光ファイバ接続の場合、使用する距離とポート タイプに適した正しいケーブルであることを確認します。接続先装置のポートが一致し、同じ符号化方式、光周波数、およびファイバ タイプを使用していることを確認します。ケーブル接続の詳細については、 付録 B「コネクタおよびケーブルの仕様」 を参照してください。

銅線接続の場合、ストレート ケーブルを使用すべきところにクロス ケーブルが使用されていたり、クロス ケーブルを使用すべきところにストレート ケーブルが使用されていないかを確認します。スイッチの Auto-MDIX を有効にするか、ケーブルを交換します。

リンク ステータス

両側でリンクが確立されているか確認します。配線の 1 本が切れていたり、ポートの 1 つがシャットダウンしていたりすると、片側ではリンクが確立されていても反対側では確立されていない可能性があります。

リンク LED の表示は、ケーブルに問題がないことを保証するものではありません。ケーブルに物理的な圧力がかかり、最低限のレベルで機能している場合もあります。ポートのリンク LED が点灯しない場合は、次のことを行ってください。

スイッチのケーブルを正常であるとわかっている装置に接続します。

ケーブルの両端が正しいポートに接続されていることを確認します。

両方の装置に電源が供給されていることを確認します。

正しいケーブル タイプを使用していることを確認します。詳細については、 付録 B「コネクタおよびケーブルの仕様」 を参照してください。

完全に接続されていない箇所がないか確認します。完全に接続されているように見えても、そうでないことがあります。ケーブルをいったん外して、接続し直します。

トランシーバ モジュール ポートの問題

スイッチには、必ずシスコ製の Small Form-factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュールのみを使用してください。シスコ製モジュールには、セキュリティ情報が符号化されたシリアル EEPROM が組み込まれています。この符号化によって、シスコはそのモジュールがスイッチの要件を満たしているかどうかを識別し、検証できます。次のことを確認してください。

SFP モジュールに不良はないか、誤ったものを使用していないかを確認します。疑わしい SFP モジュールは、故障していないことがわかっているものに交換します。モジュールがこのプラットフォームでサポートされていることを確認します。サポートされる SFP モジュールの一覧については、「機能」を参照してください。

show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用して、ポートまたはモジュールが error-disabled、disabled、または shutdown のステータスになっていないかを確認します。必要な場合は、ポートを再度有効にします。

光ファイバの接続部分がきれいに清掃されて、しっかりと接続されていることを確認します。

ポートおよびインターフェイスの設定

ポートの接続障害で見過ごされやすい原因の 1 つに、ポートが無効になっていることが挙げられます。ポートまたはインターフェイスが無効になっていないか、または何らかの原因で電源がオフになっていないか確認してください。リンクのいずれか一方のポートまたはインターフェイスが手動でシャットダウンされていると、ポートを再度有効にしなければリンクはアクティブになりません。 show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用して、接続の両側でポートまたはインターフェイスが error-disabled、disabled、または shutdown のステータスになっていないかを確認します。必要な場合は、ポートまたはインターフェイスを再度有効にします。

エンド デバイスへの ping

ping を使用して段階的にエンド デバイスの接続状態を確認します。最初は直接接続されているスイッチから始め、接続できない原因となっている箇所を突き止めるまで、ポートごと、インターフェイスごと、トランクごとに段階的にさかのぼって調べます。各スイッチの Content-Addressable Memory(CAM; 連想メモリ)テーブル内に、エンド デバイスの MAC アドレスが存在していることを確認します。

スパニング ツリーのループ

Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)ループが発生すると重大なパフォーマンス上の問題が引き起こされ、その状況がポートやインターフェイスの問題のように見えることがあります。ループが発生すると、スイッチの帯域幅が同じフレームで繰り返して消費されることにより、正規のトラフィックに使用される余地がほとんどなくなります。

ループは、単方向リンクによって引き起こされることがあります。これは、スイッチが送信したトラフィックをネイバーが受信しているものの、スイッチはネイバーから送信されたトラフィックを受信していないときに発生します。光ファイバ ケーブルの断線、その他のケーブル接続の問題、またはポートの問題が原因になることがあります。

スイッチの UniDirectional Link Detection(UDLD; 単方向リンク検出)プロトコルをイネーブルにすると、検出が困難な単方向リンク問題を識別しやすくなります。UDLD は、通常モード(デフォルト)およびアグレッシブ モードの 2 つの動作モードをサポートしています。通常モードの UDLD は、光ファイバ接続におけるインターフェイスの誤った接続による単方向リンクを検出できます。アグレッシブ モードの UDLD は、光ファイバ リンク上のインターフェイスの誤った接続による単方向リンクに加え、光ファイバ リンクおよびツイストペア リンク上の片方向トラフィックによる単方向リンクも検出できます。スイッチで UDLD をイネーブルにする方法については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Understanding UDLD」を参照してください。

スイッチ パフォーマンスのモニタ

スイッチのパフォーマンスの問題をトラブルシューティングする場合は、以下の項の説明を確認してください。

「速度、デュプレックス、および自動ネゴシエーション」

「自動ネゴシエーションとネットワーク インターフェイス カード」

「ケーブル接続の距離」

速度、デュプレックス、および自動ネゴシエーション

ポートの統計情報に、アライメント エラー、Frame Check Sequence(FCS; フレーム チェック シーケンス)、またはレイト コリジョン エラーが大量に表示される場合は、速度またはデュプレックス設定が一致していないことがあります。

2 台のスイッチ間、スイッチとルータ間、またはスイッチとワークステーションあるいはサーバとの間でデュプレックス設定が一致していない場合には、速度とデュプレックスに共通の問題が発生します。これは、速度およびデュプレックスを手動で設定した場合、または 2 台の装置間の自動ネゴシエーションに問題がある場合に発生する可能性があります。

このような状況では、次のような不一致が生じることがあります。

手動で設定した速度またはデュプレックスのパラメータが、接続ポート上で手動で設定された速度またはデュプレックスのパラメータと異なっている場合。

ポートが自動ネゴシエーション モードに設定されており、接続ポートが自動ネゴシエーションを指定せずに全二重に設定されている場合。

スイッチのパフォーマンスを最大限に引き出し、リンクを確保するには、次のいずれかの注意事項に従ってデュプレックスおよび速度の設定を行ってください。

速度とデュプレックスの両方について、両端のポートに自動ネゴシエーションを実行させます。

接続の両端で、ポートの速度およびデュプレックス パラメータを手動設定します。

リモート デバイスが自動ネゴシエーションを実行しない場合は、2 つのポートのデュプレックス設定が一致するように設定します。速度パラメータは、接続ポートが自動ネゴシエーションを行わない場合でも、自動調整が可能です。

自動ネゴシエーションとネットワーク インターフェイス カード

スイッチとサードパーティ製 Network Interface Card(NIC; ネットワーク インターフェイス カード)間で問題が発生する場合があります。スイッチのポートおよびインターフェイスは、デフォルトで自動ネゴシエーションに設定されています。ノート型パソコンやその他の装置も、一般的には自動ネゴシエーションに設定されていますが、それでも自動ネゴシエーションの問題が発生することがあります。

自動ネゴシエーションの問題をトラブルシューティングする場合は、接続の両側で手動設定を試してください。手動設定を行っても問題が解決しなければ、NIC カードのファームウェアやソフトウェアに問題がある可能性があります。その場合、NIC カードの製造元からドライバの最新バージョンを入手し、アップグレードしてください。

ケーブル接続の距離

ポートの統計情報に FCS、レイト コリジョン、アライメント エラーが過剰に表示される場合は、スイッチから接続先装置までのケーブル距離が推奨されるガイドラインに従っていることを確認してください。ケーブル接続のガイドラインについては、 付録 B「コネクタおよびケーブルの仕様」 を参照してください。

スイッチの IP アドレスと設定をクリアする方法

新しいスイッチに間違った IP アドレスを設定した場合は、スイッチに設定した IP アドレスをクリアできます。


注意 次の手順を実行すると、スイッチに保存されている IP アドレスとすべての設定情報がクリアされます。スイッチの設定をすべてやり直す必要がある場合を除き、次の手順は実行しないでください。

スイッチを出荷時のデフォルト設定に戻す手順は、次のとおりです。

1. MODE ボタンを押し続けます。

約 2 秒後にスイッチの LED が点滅を始めます。スイッチが未設定の場合は、MODE ボタンの上の LED がすべてグリーンに点灯します。このステップを省略し、Express Setup を実行してスイッチの設定ができます。

2. MODE ボタンを押したままにします。さらに 8 秒が経過すると LED の点滅が止まり、スイッチはリブートします。

これでスイッチは未設定のスイッチと同じ動作をします。スイッチに付属の『Getting Started Guide』に説明されている Express Setup の使用方法に従ってスイッチを設定できます。

また、 付録 D「CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 に説明されている CLI セットアップ手順に従ってスイッチを設定することもできます。

スイッチのシリアル番号の位置

シスコの技術サポートに問い合わせを行う場合は、スイッチのシリアル番号を確認する必要があります。ご使用のスイッチのシリアル番号を確認するには、図 4-1 から図 4-5 を参照してください。また、show version コマンドを使用してシリアル番号を確認することもできます。

図 4-1 Catalyst 3560-24PS スイッチと Catalyst 3560V2-24PS スイッチのシリアル番号の場所

 

図 4-2 Catalyst 3560-24TS-S スイッチと Catalyst 3560V2-24TS スイッチのシリアル番号の場所

 

図 4-3 Catalyst 3560-48PS スイッチと Catalyst 3560V2-48PS スイッチのシリアル番号の場所

 

図 4-4 Catalyst 3560-48TS-S スイッチと Catalyst 3560V2-48TS スイッチのシリアル番号の場所

 

図 4-5 Catalyst 3560-48TS、Catalyst 3560G-48PS、Catalyst 3750G-48TS、Catalyst 3750G-48PS スイッチのシリアル番号の場所

 

図 4-6 Catalyst 3560 8-PS スイッチと Catalyst 3560 12-PS-S スイッチのシリアル番号の場所