Catalyst 3560 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド, 12.2(50)SE
Cisco EnergyWise の設定
Cisco EnergyWise の設定
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2011/07/26 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 20MB) | フィードバック

目次

Cisco EnergyWise の設定

個別のエンティティの管理

EnergyWise エンティティ

EnergyWise ドメイン

EnergyWise ネットワーク

PoE スイッチが 1 台のシナリオ

EnergyWise 電力レベル

EnergyWise の重要度

EnergyWise の名前、役割、キーワード

設定時の注意事項

PoE と EnergyWise の相互作用

電源の手動管理

エンティティへの電源供給

エンティティ アトリビュートの設定

PoE ポートへの電源供給

PoE ポート アトリビュートの設定

電源の自動管理(繰り返し)

ドメインの設定

電源の手動管理

電源の自動管理

複数のエンティティの管理

PoE スイッチが複数存在するシナリオ

EnergyWise クエリー

クエリーを使用したドメイン内の電源管理

Name アトリビュートを使用したクエリー

キーワードを使用したクエリー

電力レベルを設定するクエリー

EnergyWise のトラブルシューティング

CLI コマンドの使用

消費電力の確認

その他の情報

LAN 内の電源管理

IP ルーティングによる電源管理

Cisco EnergyWise の設定

コマンドの構文および使用方法については、Catalyst 3560 スイッチ コマンド リファレンスを参照してください。

「個別のエンティティの管理」

「複数のエンティティの管理」

「EnergyWise のトラブルシューティング」

「その他の情報」

EnergyWise の詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/products/ps10195/tsd_products_support_series_home.html を参照してください。

個別のエンティティの管理

Cisco EnergyWise を使用すると、ネットワーク内の各エンティティの消費電力を管理できます。

「EnergyWise エンティティ」

「EnergyWise ドメイン」

「EnergyWise ネットワーク」

「PoE スイッチが 1 台のシナリオ」

「EnergyWise 電力レベル」

「EnergyWise の重要度」

「設定時の注意事項」

「PoE と EnergyWise の相互作用」

「電源の手動管理」

「電源の自動管理(繰り返し)」

「例」

EnergyWise エンティティ

EnergyWise エンティティは、Catalyst スイッチ、Power over Ethernet(PoE; イーサネット経由の電源供給)ポート、PoE デバイスなど、EnergyWise に対応した物理デバイスまたは論理デバイスです。

EnergyWise は、分散モデルを使用して消費電力を 管理 します。

スイッチは EnergyWise ドメインにグループ化され、ドメイン エンティティになります。ドメイン エンティティは、他のドメイン エンティティとの間でメッセージを送受信します。

EnergyWise ドメイン内のエンティティは、クエリーに応答します。

EnergyWise に 参加 しているエンティティは、IP Phone、IP カメラ、または PoE 対応デバイスなど、接続された PoE デバイスの消費電力を制御します。たとえば、Catalyst スイッチは IP Phoneに電源オフ メッセージを送信します。

EnergyWise 対応エンティティは、次のように動作します。

エンティティは常に EnergyWise に参加する

PoE ポートは EnergyWise に参加する

非 PoE ポートは、EnergyWise に参加しない

EnergyWise ドメイン

1 つの EnergyWise ドメインで、1 つの EnergyWise ネットワークを形成できます。

ドメインは電源管理の 1 つの単位として扱われます。

エンティティは他のドメイン エンティティと近接関係になります。

詳細については、「その他の情報」を参照してください。

EnergyWise ネットワーク

EnergyWise ネットワークのドメインには、EnergyWise エンティティが存在します。

図 4-1 一般的なネットワーク

 

 

1

消費電力を管理するエンティティ

3

エンティティ

2

ドメイン

PoE スイッチが 1 台のシナリオ

消費電力を管理するタイミング

PoE エンティティが、接続されたエンティティの電源をオン/オフする。

PoE エンティティが、接続されたエンティティの電源をオン/オフするネットワーク ポリシーを適用する。PoE エンティティのタイム ゾーンに基づく現地時間で時間を指定します。たとえば、現地時間の午前 7 時 (0700)に IP Phoneを起動し、午後 7 時 (1900)に IP Phoneの電源を切ります。

このシナリオは、 繰り返しシナリオ とも呼ばれます。

図 4-2 PoE スイッチが 1 台の例

 

 

1

消費電力を管理するエンティティ

3

エンティティ

2

ドメイン

EnergyWise 電力レベル

EnergyWise 電力レベルは、PoE ポートとスイッチの両方に対して指定できます。

指定できる範囲は 0 ~ 10 です。

デフォルトの電力レベルは 10 です。

Catalyst スイッチはレベル 0 をサポートしていません。

PoE ポートはレベル 0 ~ 10 をサポートしています。

電力レベルが 0 の場合、ポートはシャットダウンされます。

電力レベルが 1 ~ 10 の場合、ポートの電源が入ります。電力レベルが 0 の場合、PoE ポートまたはスイッチを起動するには、この範囲の値を入力します。

電力レベルが変わると、接続されたエンティティの動作をポートが判断します。

EnergyWise の重要度

ドメイン エンティティのランクを定義するため、PoE ポートまたはスイッチに対して EnergyWise 重要度の値を設定します。

指定できる範囲は 1 ~ 100 です。

デフォルトの重要度値は 1 です。

EnergyWise の名前、役割、キーワード

ドメイン エンティティを識別するため、EnergyWise 固有のエンティティ名を設定します。

PoE ポートの場合、デフォルトはポート名の短縮形です。たとえば、Gigabit Ethernet 0/2 は Gi0.2 となります。

スイッチの場合、デフォルトはホスト名です。

他のエンティティと区別するため、ドメイン エンティティの役割を設定します。

PoE ポートの場合、デフォルトは interface です。

スイッチの場合、デフォルトは型番です。

他のエンティティと区別するため、エンティティを説明するキーワードを 1 つ以上設定します。

設定時の注意事項

EnergyWise は、デフォルトではディセーブルに設定されています。

エンティティをドメインに追加すると、エンティティとその PoE ポートで EnergyWise がイネーブルになります。

PoE ポートの電源を切るには、 energywise level 0 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

energywise level 0 グローバル コンフィギュレーション コマンドでエンティティの電源を切ることはできません。

PoE ポートを午前 7 時 (0700)に起動するようエンティティをスケジュールした場合、ポートは現地時間の午前 7 時(0700)から午前 7 時 1 分 (0701)までの 1 分間以内に起動します。

PoE と EnergyWise の相互作用

 

表 4-1 エンティティが EnergyWise に参加するか?

EnergyWise エンティティ
PoE モード
auto
never
static

PoE ポート

はい

いいえ

はい

非 PoE ポート

いいえ

いいえ

いいえ

PoE ポート モードが never の場合、ポートの電源は遮断され、EnergyWise はディセーブルになります。次の操作が可能です。

ポートの EnergyWise の設定

ポートの電力レベルの設定。ポート モードを auto または static に変更すると、このレベルが有効になります。スイッチの再起動は不要です。

EnergyWise がディセーブルの場合、エンティティは PoE を使用してポートの電源を管理できます。

エンティティへの電源供給

特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

show energywise

(任意)EnergyWise がディセーブルになっていることを確認します。

ステップ 2

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

energywise domain domain-name secret [ 0 | 7 ] password [ protocol udp port udp-port-number [ interface interface-id | ip ip-address ]]

エンティティで EnergyWise をイネーブルにし、指定した domain-name のドメインにエンティティを割り当てて、ドメイン内のエンティティ間で安全に通信するための password を設定します。

(任意) 0 :パスワードを暗号化しない場合に使用します。これがデフォルトです。

(任意) 7 :パスワードを非表示にします。

0 または 7 を省略した場合、エンティティはデフォルト値の 0 を使用します。

(任意) port udp-port-number :クエリーを送受信する UDP ポートを指定します。

指定できる範囲は 1 ~ 65000 です。デフォルトは 43440 です。

(任意) interface interface-id :EnergyWise メッセージの送信元ポートを指定します。

(任意) ip ip-address: EnergyWise メッセージの送信元の IP アドレスを指定します。

domain-name password に関する注意事項

英数字、または #、(、%、!、& などの記号を使用できます。

文字と記号の間に、アスタリスク(*)やブランクを挿入しないでください。

デフォルトでは、ドメインおよびパスワードは割り当てられていません。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show energywise

show energywise domain

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

エンティティ アトリビュートの設定

特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

show energywise

(任意)EnergyWise がイネーブルになっていることを確認します。

ステップ 2

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

energywise importance importance

(任意)エンティティの重要度を設定します。

指定できる範囲は 1 ~ 100 です。

デフォルト値は 1 です。

ステップ 4

energywise keywords word,word, ...

(任意)エンティティのキーワードを 1 つ以上割り当てます。

複数のキーワードを割り当てる場合は、キーワードをカンマで区切ります。キーワードをスペースで区切らないでください。

英数字、または #、(、%、!、& などの記号を使用できます。

文字と記号の間に、アスタリスク(*)やブランクを挿入しないでください。

デフォルトでは、キーワードは定義されていません。

ステップ 5

energywise management udp-port-number

(任意)クエリーを送受信する UDP ポートを指定します。

指定できる範囲は 1 ~ 65000 です。

デフォルトは 43440 です。

ステップ 6

energywise name name

(任意)EnergyWise 固有のエンティティ名を指定します。

英数字、または #、(、%、!、& などの記号を使用できます。

文字と記号の間に、アスタリスク(*)やブランクを挿入しないでください。

デフォルトはホスト名です。

ステップ 7

energywise neighbor [ hostname | ip-address ] udp-port-number

(任意)静的なネイバーを割り当てます。

(任意)ホスト名( hostname )または IP アドレス( ip-address

クエリーを送受信する UDP ポート( udp-port-number )。指定できる範囲は 1 ~ 65000 です。

デフォルトでは、静的なネイバーは割り当てられていません。

ステップ 8

energywise role role

(任意)EnergyWise ドメイン内のエンティティの役割を指定します。例:lobby.b20。

英数字、または #、(、%、!、& などの記号を使用できます。

文字と記号の間に、アスタリスク(*)やブランクを挿入しないでください。

デフォルトは型番です。

ステップ 9

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 10

show energywise

show energywise domain

設定を確認します。

ステップ 11

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

PoE ポートへの電源供給

特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するポートまたはポートの範囲を指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

energywise level 0

または

energywise level 10

(任意)手動でポートの電源を切るか、または

手動でポートの電源を入れます。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show energywise domain

show energywise children

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

(注) ステップ 3 で設定する電力レベルが、スイッチを再起動したときのデフォルトの電力レベルになります。

PoE ポート アトリビュートの設定

特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するポートまたはポートの範囲を指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

energywise importance importance

(任意)ポートの重要度を設定します。

指定できる範囲は 1 ~ 100 です。

デフォルト値は 1 です。

ステップ 4

energywise keywords word,word, ...

(任意)ポートのキーワードを 1 つ以上割り当てます。

複数のキーワードを割り当てる場合は、キーワードをカンマで区切ります。キーワードをスペースで区切らないでください。

英数字、または #、(、%、!、& などの記号を使用できます。

文字と記号の間に、アスタリスク(*)やブランクを挿入しないでください。

デフォルトでは、キーワードは定義されていません。

ステップ 5

energywise name name

(任意)EnergyWise 固有のポート名を指定します。

英数字、または #、(、%、!、& などの記号を使用できます。

文字と記号の間に、アスタリスク(*)やブランクを挿入しないでください。

デフォルトはポート名の短縮形です。たとえば、Gigabit Ethernet 0/2 は Gi0.2 となります。

ステップ 6

energywise role role

(任意)ドメイン内のポートの役割を指定します。例:lobbyport。

英数字、または #、(、%、!、& などの記号を使用できます。

文字と記号の間に、アスタリスク(*)やブランクを挿入しないでください。

デフォルトの役割は interface です。

ステップ 7

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 8

show energywise domain

show energywise children

設定を確認します。

ステップ 9

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

電源の自動管理(繰り返し)

特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

show energywise

(任意)EnergyWise がイネーブルになっていることを確認します。

ステップ 2

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

energywise domain domain-name secret [ 0 | 7 ] password [ protocol udp port udp-port-number [ interface interface-id | ip ip-address ]]

エンティティで EnergyWise をイネーブルにし、指定した domain-name のドメインにエンティティを割り当てて、ドメイン内のエンティティ間で安全に通信するための password を設定します。

(任意) 0 :パスワードを暗号化しない場合に使用します。これがデフォルトです。

(任意) 7 :パスワードを非表示にします。

0 または 7 を省略した場合、エンティティはデフォルト値の 0 を使用します。

(任意) port udp-port-number :クエリーを送受信する UDP ポートを指定します。

指定できる範囲は 1 ~ 65000 です。

デフォルトは 43440 です。

(任意) interface interface-id :EnergyWise メッセージの送信元ポートを指定します。

(任意) ip ip-address: EnergyWise メッセージの送信元ポートの IP アドレスを指定します。

domain-name password に関する注意事項

英数字、または #、(、%、!、& などの記号を使用できます。

文字と記号の間に、アスタリスク(*)やブランクを挿入しないでください。

デフォルトでは、ドメインおよびパスワードは割り当てられていません。

ステップ 4

interface interface-id

設定するポートまたはポートの範囲を指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5

energywise level 10 recurrence importance importance at minute hour day_of_month month day_of_week

(任意)電源オンの繰り返しをスケジュールします。

importance importance :ドメイン内のポートの重要度を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。デフォルト値は 1 です。

minute :指定できる範囲は 0 ~ 59 です。ワイルドカードには * を使用します。

hour :指定できる範囲は 0 ~ 23 です。ワイルドカードには * を使用します。

day_of_month :指定できる範囲は 1 ~ 31 です。ワイルドカードには * を使用します。

month :指定できる範囲は 1(1 月)~ 12(12 月)です。ワイルドカードには * を使用します。

day_of_week :指定できる範囲は 0(日曜日)~ 6(土曜日)です。ワイルドカードには * を使用します。

(注) 指定された時間は、PoE エンティティのタイムゾーンに基づく現地時間です。

ステップ 6

energywise level 0 recurrence importance importance at minute hour day_of_month month day_of_week

(任意)電源オフの繰り返しをスケジュールします。

importance importance :ドメイン内のポートの重要度を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。デフォルト値は 1 です。

minute :指定できる範囲は 0 ~ 59 です。ワイルドカードには * を使用します。

hour :指定できる範囲は 0 ~ 23 です。ワイルドカードには * を使用します。

day_of_month :指定できる範囲は 1 ~ 31 です。ワイルドカードには * を使用します。

month :指定できる範囲は 1(1 月)~ 12(12 月)です。ワイルドカードには * を使用します。

day_of_week :指定できる範囲は 0(日曜日)~ 6(土曜日)です。ワイルドカードには * を使用します。

(注) 指定された時間は、PoE エンティティのタイムゾーンに基づく現地時間です。

ステップ 7

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 8

show energywise recurrence

設定を確認します。

ステップ 9

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ドメインの設定

Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# energywise domain cisco secret cisco protocol udp port 43440 ip 2.2.4.30
Switch(config)# energywise importance 50
Switch(config)# energywise keywords lab1,devlab
Switch(config)# energywise name LabSwitch
Switch(config)# energywise neighbor TG3560G-21 43440
Switch(config)# energywise role role.labaccess
Switch(config)# end
Switch# show energywise domain
Name : TG3560G-41
Domain : cisco
Protocol : udp
IP : 2.2.2.21
 
Port : 43440
Switch# show energywise neighbors
Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater, P - Phone
Id Neighbor Name Ip:Port Prot Capability
-- ------------- ------- ---- ----------
1 TG3560G-21 2.2.2.21:43440 udp S I
2 TG3560G-31 2.2.4.31:43440 static S I
3 TG3560G-22 2.2.2.22:43440 cdp S I

電源の手動管理

IP Phone lab をすぐに起動するには、次の手順を実行します。

Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# energywise domain cisco secret cisco protocol udp port 43440 ip 2.2.4.44
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# energywise importance 65
Switch(config-if)# energywise name labphone.5
Switch(config-if)# energywise role role.labphone
Switch(config-if)# end

電源の自動管理

IP Phone lab は、現地時間の午前 8 時 (0800)に起動し、午後 8 時(2000)に電源が切れます。

Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# energywise domain cisco secret cisco protocol udp port 43440 ip 2.2.4.30
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# energywise level 10 recurrence importance 90 at 0 8 * * *
Switch(config-if)# energywise level 0 recurrence importance 90 at 0 20 * * *
Switch(config-if)# energywise importance 50
Switch(config-if)# energywise name labInterface.3
Switch(config-if)# energywise role role.labphone
Switch(config-if)# end
 
Switch# show energywise recurrences
Id Addr Class Action Lvl Cron
-- ---- ----- ------ --- ----
1 Gi0/3 QUERY SET 10 minutes: 0 hour: 8 day: * month: * weekday: *
2 Gi0/3 QUERY SET 0 minutes: 0 hour: 20 day: * month: * weekday: *
 
Switch# show running-config
<output truncated>
interface GigabitEthernet0/3
energywise level 10 recurrence at 0 8 * * *
energywise level 0 recurrence at 0 20 * * *
energywise importance 50
energywise role role.lobbyaccess
energywise name lobbyInterface.3
end
<output truncated>

複数のエンティティの管理

「PoE スイッチが複数存在するシナリオ」

「EnergyWise クエリー」

「クエリーを使用したドメイン内の電源管理」

「例」

PoE スイッチが複数存在するシナリオ

図 4-3 PoE スイッチが複数存在する例

 

 

1

消費電力を管理するエンティティ

3

エンティティ

2

ドメイン

EnergyWise クエリー

消費電力情報を収集する

エンティティの電力情報をサマライズする

パラメータを設定する

次のアトリビュートを使用して結果をフィルタリングする

重要度

エンティティ名

ポートまたはポートのグループに定義された 1 つまたは複数のキーワード

EnergyWise 重要度値を使用して、クエリーでエンティティを選択します。たとえば、スリープ モードにしてはいけない緊急用電話よりも、オフィスの電話の重要度は低くなります。

クエリーの結果には、重要度値がクエリーで指定した値以下の、PoE ポートなどのエンティティが表示されます。

すべてのドメイン エンティティにクエリーを送信したエンティティが、結果を受信します。

クエリーを使用したドメイン内の電源管理

特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

energywise query importance importance { keywords word,word, ... | name name } collect { delta | usage }

または

energywise query importance importance { keywords word,word, ... | name name } sum { delta | usage }

(任意)クエリーを実行すると、ドメイン エンティティと PoE ポートの電力情報が表示されます。

importance importance :重要度値に基づいて結果をフィルタリングします。指定した値以下の値を持つエンティティだけが表示されます。 importance に指定できる範囲は 1 ~ 100 です。

(任意) keywords word,word, ... 指定された 1 つまたは複数のキーワードに基づいて結果をフィルタリングします。

(任意) name name : 名前に基づいて結果をフィルタリングします。ワイルドカードには * を使用するか、または name * のように名前の最後にアスタリスクを付けてください。

collect { delta | usage } :エンティティおよび PoE ポートのデルタ値または電力消費値を表示します。

delta :現在の電力消費値と使用可能な電力消費値の差だけを表示します。

usage :現在の電力消費値だけを表示します。

sum { delta | usage } :エンティティおよび PoE ポートのデルタ値の合計または電力消費値の合計を表示します。

delta :現在の電力消費値と使用可能な電力消費値の差の合計だけを表示します。

usage :現在の電力消費値の合計だけを表示します。

の合計は不正確です。Queried の合計は正確です。この値はクエリーに応答するエンティティの合計数です。

別のクエリーを実行するには、このステップを繰り返します。

ステップ 2

energywise query importance importance { keywords word,word, ... | name name } set level level

(任意)ドメイン エンティティまたは PoE ポートの電源をオン/オフするには、クエリーを実行します。


注意 このクエリーは、コマンドを入力したエンティティおよびクエリー条件に一致する他のドメイン エンティティに影響するため、使用する際は注意してください。

importance importance :重要度値に基づいて結果をフィルタリングします。指定した値以下の値を持つエンティティだけが表示されます。 importance に指定できる範囲は 1 ~ 100 です。

(任意) keywords word,word, ... 指定された 1 つまたは複数のキーワードに基づいて結果をフィルタリングします。

(任意) name name : 名前に基づいて結果をフィルタリングします。ワイルドカードには * を使用するか、または name * のように名前の最後にアスタリスクを付けてください。

set level level :エンティティまたは PoE ポートの電力レベルを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 10 です。

別のクエリーを実行するには、このステップを繰り返します。

「Name アトリビュートを使用したクエリー」

「キーワードを使用したクエリー」

「電力レベルを設定するクエリー」

これらの例では、スイッチ 1 とスイッチ 2 が同じドメイン内に存在します。 shipping.1 というエンティティはスイッチ 1 の PoE ポートで、 shipping.2 というエンティティはスイッチ 2 の PoE ポートです。

Name アトリビュートを使用したクエリー

shipping で始まる名前を持ち、重要度値が 80 以下のドメイン エンティティの電力消費を表示するには、スイッチ 1 で次のクエリーを実行します。

Switch# energywise query importance 80 name shipping.* collect usage
EnergyWise query, timeout is 3 seconds:
 
Host Name Usage
---- ---- -----
192.168.20.1 shipping.1 6.3 (W)
192.168.20.2 shipping.2 8.5 (W)
 
Queried: 2 Responded: 2 Time: 0.4 seconds
 

1 行目( shipping.1 )はスイッチ 1 の情報です。2 行目( shipping.2 )はスイッチ 2(スイッチ 1 のネイバー)の情報です。

キーワードを使用したクエリー

名前と役割が異なり、重要度値が 80 以下で、 Admin キーワードが設定されているすべての IP Phone の電力消費を表示するには、次のクエリーをスイッチ 1 で実行します。

Switch# energywise query importance 80 keyword Admin collect usage
EnergyWise query, timeout is 3 seconds:
 
Host Name Usage
---- ---- -----
192.168.40.2 shipping.1 6.3 (W)
192.168.50.2 orders.1 10.3 (W)
 
Queried: 2 Responded: 2 Time: 0.5 seconds
 

スイッチ 1 は、スイッチ 2(スイッチ 1 のネイバー)に接続されている 2 台の電話について報告します。

電力レベルを設定するクエリー

各設定を行うには、スイッチ 1 で次のクエリーを実行します。

shipping.2 エンティティの電力レベルを 0 に設定する。

Switch# energywise query importance 80 name shipping.2 set level 0
 

shipping.1 エンティティと shipping.2 エンティティの電力レベルを手動で 0 に設定する。

Switch# energywise query importance 90 name shipping.* set level 0
 

キーワードに Admin が設定されたエンティティの電力レベルを 10 に設定する。

Switch# energywise query importance 60 keyword Admin set level 10
EnergyWise query, timeout is 3 seconds:
!!!!
Success rate is (2/2) setting entities
 
Queried: 2 Responded: 2 Time: 0.15 seconds
 

電力レベルを確認する。

Switch# energywise query importance 85 keyword Admin collect usage
EnergyWise query, timeout is 3 seconds:
 
Host Name Usage
---- ---- -----
192.168.40.2 shipping.1 0.0 (W)
192.168.50.2 orders.1 0.0 (W)
 
Queried: 2 Responded: 2 Time: 0.9 seconds
 

show energywise usage 特権 EXEC コマンドをスイッチ 1 およびスイッチ 2 で使用して、電力レベルを確認することもできます。

EnergyWise のトラブルシューティング

「CLI コマンドの使用」

「消費電力の確認」

CLI コマンドの使用

 

表 4-2 EnergyWise コマンド

コマンド
目的

clear energywise neighbors 特権 EXEC

エンティティの EnergyWise ネイバー テーブルを削除します。ネイバーが即座に検出され、テーブルが再作成されます。

no energywise インターフェイス コンフィギュレーション

PoE ポートで EnergyWise をディセーブルにします。

no energywise domain グローバル コンフィギュレーション

エンティティで EnergyWise をディセーブルにします。

 

表 4-3 show 特権 EXEC コマンド

コマンド
目的

show energywise

エンティティの設定とステータスを表示します。

show energywise children

ドメイン内のエンティティおよび PoE ポートのステータスを表示します。

show energywise domain

エンティティが属するドメインを表示します。

show energywise events

ドメイン内の他の エンティティに送信されたイベント(メッセージ)を最後から 10 個表示します。

show energywise neighbors

エンティティが属するドメインのネイバー テーブルを表示します。

show energywise recurrences

EnergyWise の繰り返しの設定およびステータスを表示します。

show energywise statistics

イベントおよびエラーのカウンタを表示します。

show energywise usage

エンティティの現在の消費電力を表示します。

show energywise version

EnergyWise の現在のバージョンを表示します。

show power inline

PoE ステータスを表示します。

show cdp neighbors

CDP が検出したネイバーを表示します。

コマンドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

消費電力の確認

次の例では、Cisco 7960 IP Phone で 6.3 W 使用し、Cisco 7970G IP Phone で 10.3 W 使用していることを示します。

Switch# show energywise usage children
Interface Name Usage Caliber
--------- ---- ----- -------
Switch 144.0 (W) max
Gi0/1 Gi1.0.1 6.3 (W) trusted
Gi0/2 Gi1.0.2 10.3 (W) trusted
 

その他の情報

「LAN 内の電源管理」

「IP ルーティングによる電源管理」

LAN 内の電源管理

同じ LAN および同じ EnergyWise ドメイン内で複数のスイッチが接続されています。

図 4-4 EnergyWise と LAN

 

ドメインの設定には次の内容が含まれます。

UDP デフォルト ポート(43440)

スイッチ 2 のギガビット イーサネット ポート 0/23 および接続されている Catalyst PoE スイッチ

スイッチ 1 でドメインを設定します。

Switch(config): energywise domain cisco secret 0 cisco protocol udp port 43440 interface gigabitethernet1/0/23
 

スイッチ 1 で、EnergyWise プロトコルによってネイバーが検出されたことを確認します。

Switch# show energywise neighbors
Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater, P - Phone
Id Neighbor Name Ip:Port Prot Capability
-- ------------- ------- ---- ----------
4 Switch-2 192.168.20.2:43440 udp S I

IP ルーティングによる電源管理

スイッチ 1 とスイッチ 2 は 別々のドメイン に存在しているため、ネイバーが自動的に検出されない可能性があります。

図 4-5 EnergyWise と IP ルーティング

 

スイッチ 1 で、ドメインが別々にならないように手動でスイッチ 2 を静的なネイバーとして割り当てるか、またはその逆の操作を行います。

Switch(config)# energywise neighbor 192.168.2.2 43440
 

スイッチ 1 とスイッチ 3 は同じ LAN 内に存在するため、スイッチ 1 はスイッチ 3 をネイバーとして検出します。

スイッチ 1 で、近接ディスカバリを確認します。

Switch# show energywise neighbors
Capability Codes: R-Router, T-Trans Bridge, B-Source Route Bridge
S-Switch, H-Host, I-IGMP, r-Repeater, P-Phone
 
Id Neighbor Name Ip:Port Prot Capability
-- ------------- ------- ---- ----------
6 Switch-2 192.168.2.2:43440 static S I
9 Switch-3 192.168.1.3:43440 cdp S I
 

スイッチ 1 は、静的プロトコルと動的プロトコルの両方を使用してネイバーを検出します。

スイッチが同じドメイン内に存在することを確認します。

Switch# energywise query name * collect usage
EnergyWise query, timeout is 3 seconds:
Host Name Usage
---- ---- -----
192.168.1.2 Switch-1 96.0 (W)
192.168.40.2 shipping.1 6.3 (W)
192.168.40.2 guest.1 10.3 (W)
192.168.50.2 shipping.2 8.5 (W)
192.168.50.2 lobby.1 10.3 (W)
 
Queried: 72 Responded: 72 Time: 0.65 second
 

ルーテッド ネットワークでは、VLAN に割り当てられたスイッチ ポートをルータ インターフェイスに接続できます。VLAN SVI の IP アドレスは 192.168.1.2、ルータ インターフェイスの IP アドレスは 192.168.1.1 です。

ドメインを設定します。

Switch(config)# energywise domain cisco secret 0 cisco protocol udp port 43440 ip 192.168.1.2

) ドメインが別々にならないように、ルータ A でヘルパー アドレスを設定し、ルータが UDP を使用してブロードキャスト パケットを転送するように指定することもできます。それには、次のコマンドを使用します。

ip helper-address address インターフェイス コンフィギュレーション コマンド。

ip forward-protocol udp [port] グローバル コンフィギュレーション コマンド。