代替ブリッジングの概要
代替ブリッジングを使用すると、スイッチは複数のVLANまたはルーテッド ポート(特に1つのブリッジ ドメイン内で複数のVLANに接続されているVLANまたはルーテッド ポート)をまとめてブリッジングできます。代替ブリッジングを行うと、スイッチでルーティングされないトラフィックやDECnetなど、ルーティングできないプロトコルに属するトラフィックが転送されます。
代替ブリッジングを使用しても、ブリッジングされているVLANのスパニングツリーを縮小はできません。各VLANには、独自のスパニングツリー インスタンスと、ループを防止するためにブリッジの一番上で動作する個別のスパニングツリーがあります。この個別のスパニングツリーは、VLANブリッジ スパニング ツリーと呼ばれています。
VLANブリッジ ドメインは、Switch Virtual Interface(SVI;スイッチ仮想インターフェイス)によって表されます。(VLANが関連付けられていない)一連のSVIおよびルーテッド ポートは、ブリッジ グループを形成するように設定(グループ化)できます。SVIはスイッチ ポートのVLANを、システム内のルーティング機能またはブリッジング機能へのインターフェイスの1つとして表します。1つのVLANに関連付けることができるSVIは1つだけです。VLAN間のルーティング、VLAN間でルーティングできないプロトコルの代替ブリッジング、またはスイッチとIPホストの接続を実現する場合のみ、VLANにSVIを設定してください。ルーテッド ポートはルータ上のポートと同様に機能する物理ポートですが、ルータには接続されていません。ルーテッド ポートは特定のVLANと関連付けられておらず、VLANサブインターフェイスをサポートしていませんが、通常のルーテッド インターフェイスのように動作します。SVIおよびルーテッド ポートの詳細については、「インターフェイス特性の設定」を参照してください。
ブリッジ グループは、スイッチのネットワーク インターフェイスの内部構造です。ブリッジ グループが定義されているスイッチの外側にあるブリッジ グループ内では、スイッチングされるトラフィックを識別するためにブリッジ グループを使用することはできません。同じスイッチのブリッジ グループは、異なるブリッジとして機能します。つまり、スイッチの異なるブリッジ グループ間で、ブリッジド トラフィックおよびBridge Protocol Data Unit(BPDU;ブリッジ プロトコル データ ユニット)は交換されません。1つのインターフェイスが所属できるブリッジ グループは1つだけです。スイッチに接続されている個別のブリッジド ネットワーク(トポロジーの上で区別されるネットワーク)ごとに、1つのブリッジ グループを使用してください。
ネットワーク インターフェイスをブリッジ グループに格納する理由は、次のとおりです。
•
ブリッジ グループを構成するネットワーク インターフェイス間でルーティングされない全トラフィックをブリッジングするため。宛先アドレスがブリッジ テーブルに格納されているパケットは、ブリッジ グループ内の単一のインターフェイス上で転送されます。宛先アドレスがブリッジ テーブル内に格納されていないパケットは、ブリッジ グループ内のすべてのインターフェイス上でフラッディングされます。スイッチによって、ブリッジング プロセス中に学習された送信元アドレスがブリッジ テーブルに格納されます。
•
接続されているLAN上でBPDUを受信(場合によっては送信)することにより、スパニングツリー アルゴリズムに参加するため。設定されたブリッジ グループごとに、個別のスパニングツリー プロセスが動作します。各ブリッジ グループは個別のスパニングツリー インスタンスに参加します。ブリッジ グループは、メンバー インターフェイスだけが受信するBPDUに基づいて、スパニングツリー インスタンスを確立します。
図36-1に、代替ブリッジング ネットワークの例を示します。このスイッチには、SVIとして2つのインターフェイスが設定されています。これらのSVIは異なるIPアドレスを持ち、2つの異なるVLANに接続されています。さらに、もう1つのインターフェイスが独自のIPアドレスを持つルーテッド ポートとして設定されています。これらの3つのポートがすべて同じブリッジ グループに割り当てられている場合は、これらのポートが異なるネットワークや異なるVLANにあっても、スイッチに接続されているエンド ステーション間で非IPプロトコル フレームを転送できます。代替ブリッジングを機能させるためにIPアドレスをルーテッド ポートやSVIに割り当てる必要はありません。
図36-1 代替ブリッジング ネットワークの例
代替ブリッジングの設定
ここでは、スイッチで代替ブリッジングを設定する手順について説明します。
•
「代替ブリッジングのデフォルト設定」
•
「代替ブリッジング設定時の注意事項」
•
「ブリッジ グループの作成」(必須)
•
「ダイナミックに学習されたステーションの転送禁止」(任意)
•
「ブリッジ テーブルのエージング タイムの設定」(任意)
•
「特定のMACアドレスによるフレームのフィルタリング」(任意)
•
「スパニングツリー パラメータの調整」(任意)
代替ブリッジングのデフォルト設定
表36-1
に、代替ブリッジングのデフォルト設定を示します。
表36-1 代替ブリッジングのデフォルト設定
|
|
|
ブリッジ グループ
|
未定義であるか、またはインターフェイスに割り当てられていません。VLANブリッジSpanning-Tree Protocol(STP;スパニングツリー プロトコル)は定義されていません。
|
ダイナミックに学習されたステーションに対するスイッチからのフレーム転送
|
イネーブル
|
ダイナミック エントリに対するブリッジ テーブルのエージング タイム
|
300秒
|
MAC(メディア アクセス制御)レイヤ フレームのフィルタリング
|
ディセーブル
|
スパニングツリー パラメータ
• スイッチ プライオリティ
• インターフェイス プライオリティ
• インターフェイス パス コスト
• hello BPDUインターバル
• 転送遅延時間
• 最大アイドル時間
|
• 32768
• 128
• 10 Mbps:100
100 Mbps:19
1000 Mbps:4
• 2秒
• 20秒
• 30秒
|
代替ブリッジング設定時の注意事項
スイッチには、最大31個のブリッジ グループを設定できます。
1つのインターフェイス(SVIまたはルーテッド ポート)が所属できるブリッジ グループは1つだけです。
スイッチに接続されている個別のブリッジド ネットワーク(トポロジーの上で区別されるネットワーク)ごとに、1つのブリッジ グループを使用してください。
IP(バージョン4およびバージョン6)、Address Resolution Protocol(ARP;アドレス解決プロトコル)、Reverse ARP(RARP)、LOOPBACK、およびフレーム リレーARPを除くすべてのプロトコルは代替ブリッジングです。
ブリッジ グループの作成
一連のSVIまたはルーテッド ポートに代替ブリッジングを設定する場合は、これらのインターフェイスをブリッジ グループに割り当てる必要があります。同じグループ内のすべてのインターフェイスは、同じブリッジ ドメインに属します。各SVIまたはルーテッド ポートは、1つのブリッジ グループだけに割り当てることができます。スイッチには、最大31個のブリッジ グループを設定できます。
(注) 保護ポート機能と代替ブリッジングは併用できません。代替ブリッジングがイネーブルである場合、スイッチの1つの保護ポートから、別のVLAN内にある同じスイッチの別の保護ポートにパケットが転送される可能性があります。
ブリッジ グループを作成し、そこにインターフェイスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は必須です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
bridge
bridge-group
protocol vlan-bridge
|
ブリッジ グループ番号を割り当て、ブリッジ グループで実行するVLANブリッジ スパニングツリー プロトコルを指定します。
ibm
および
dec
キーワードはサポートされていません。
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。最大31個のブリッジ グループを作成できます。
フレームは同じグループ内のインターフェイス間でのみブリッジングされます。
|
ステップ 3
|
interface
interface-id
|
ブリッジ グループを割り当てるインターフェイスを指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
次のいずれかのインターフェイスを指定する必要があります。
• ルーテッド ポート:
no switchport
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して、レイヤ3ポートとして設定された物理ポートです。
• SVI:
interface vlan
vlan-id
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して作成されたVLANインターフェイスです。
(注) ルーテッド ポートやSVIにIPアドレスを割り当てることができますが、これは必須ではありません。
|
ステップ 4
|
bridge-group
bridge-group
|
ステップ2で作成したブリッジ グループにインターフェイスを割り当てます。
デフォルトでは、インターフェイスはどのブリッジ グループにも割り当てられていません。インターフェイスは1つのブリッジ グループにのみ割り当てることができます。
|
ステップ 5
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 6
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 7
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
ブリッジ グループを削除するには、
no
bridge
bridge-group
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ブリッジ グループからインターフェイスを削除したり、ブリッジ グループを削除するには、
no bridge-group
bridge-group
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ブリッジ グループ10を作成してこのブリッジ グループ内で実行するVLANブリッジSTPを指定し、インターフェイスをルーテッド ポートとして定義して、ブリッジ グループにインターフェイスを割り当てる例を示します。
Switch(config)# bridge 10 protocol vlan-bridge Switch(config)# interface gigabitethernet0/1 Switch(config-if)# no switchport Switch(config-if)# no shutdown Switch(config-if)# bridge-group 10
次に、ブリッジ グループ10を作成してこのブリッジ グループで実行するVLANブリッジSTPを指定する例を示します。この例では、インターフェイスをSVIとして定義し、このインターフェイスをVLAN 2およびブリッジ グループに割り当てます。
Switch(config)# bridge 10 protocol vlan-bridge Switch(config-vlan)# exit Switch(config)# interface vlan2 Switch(config)# interface gigabitethernet0/2 Switch(config-if)# switchport mode access Switch(config-if)# switchport access vlan 2 Switch(config-if)# no switchport Switch(config-if)# no shutdown Switch(config-if)# bridge-group 10
ダイナミックに学習されたステーションの転送禁止
デフォルトでは、ダイナミックに学習されたステーションのフレームは転送されません。この機能がディセーブルになっているため、アドレスが転送キャッシュ内でスタティックに設定されているフレームのみが転送されます。
ダイナミックに学習されたステーションのフレームが転送されないようにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
no bridge
bridge-group
acquire
|
ディスカバリ プロセスによってダイナミックに学習されたステーションのフレーム転送を停止する機能、およびスタティックに設定されたステーションへのフレーム転送を制限する機能をイネーブルにします。
宛先アドレスが転送キャッシュ内でスタティックに設定されているフレームを除き、すべてのフレームがフィルタリングされます。スタティック アドレスを設定するには、
bridge
bridge-group
address
mac-address
{
forward
|
discard
}グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
|
ステップ 3
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 4
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 5
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
ダイナミックに学習されたステーションにフレームが転送されるようにするには、
bridge
bridge-group
acquire
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ダイナミックに学習されたブリッジ グループ10内のステーションのフレーム転送を禁止する例を示します。
Switch(config)# no bridge 10 acquire
ブリッジ テーブルのエージング タイムの設定
パケットはブリッジ テーブルに基づいて転送、フラッディング、または廃棄されます。ブリッジ テーブルでは、スタティックなエントリとダイナミックなエントリが両方維持されます。スタティック エントリはユーザの入力によって、またはスイッチによって学習されます。ダイナミック エントリはブリッジ ラーニング プロセスによって入力されます。エントリを作成した時点または最後に更新した時点から、エージング タイムと呼ばれる指定時間が経過すると、ダイナミック エントリは自動的に削除されます。
スイッチド ネットワーク上でホストを移動する予定がある場合は、スイッチが変更にすばやく適応できるように、エージング タイムを短く設定します。スイッチド ネットワーク上のホストからのパケット送信が途絶える場合は、エージングタイムを長く設定し、ダイナミック エントリを長期間保持します。この結果、ホストからの送信が再開されたときに、フラッディングする可能性が低くなります。
エージング タイムを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
bridge
bridge-group
aging-time
seconds
|
ダイナミック エントリが作成されたあと、または最後に更新されたあとに、このエントリがブリッジ テーブルに存続する時間を指定します。
•
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
•
seconds
を指定する場合は、0~1000000秒の範囲で指定します。デフォルトは300秒です。
|
ステップ 3
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 4
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 5
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルトのエージング タイムに戻すには、
no
bridge
bridge-group
aging-time
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ブリッジ グループ10に対するブリッジ テーブルのエージング タイムを200秒に変更する例を示します。
Switch(config)# bridge 10 aging-time 200
特定のMACアドレスによるフレームのフィルタリング
スイッチは、宛先アドレスに従ってフレームを検査し、インターネットワーク経由で送信します。発信元のネットワーク セグメントにフレームが転送されて戻ることはありません。ソフトウェアを使用すると、宛先パス以外の情報に基づいてフレームをフィルタリングする特別な管理フィルタを設定できます。
また、特定のMACレイヤ ステーション宛先アドレスを使用し、フレームをフィルタリングできます。システムにアドレスをいくつ設定しても、パフォーマンスは低下しません。
MACレイヤ アドレスでフィルタリングするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
bridge
bridge-group
address
mac-address
{
forward
|
discard
} [
interface-id
]
|
廃棄または転送するMACアドレスを指定します。
•
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
•
address
mac-address
を指定する場合は、フィルタリングするMACレイヤ宛先アドレスを指定します。
• 指定されたインターフェイス宛のフレームを転送する場合は、
forward
を指定します。フレームを廃棄する場合は、
discard
を指定します。
• (任意)
interface-id
を指定する場合は、アドレスが到達するインターフェイスを指定します。
|
ステップ 3
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 4
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 5
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
フレームの転送機能をディセーブルにするには、
no
bridge
bridge-group
address
mac-address
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、MACアドレスが0800.cb00.45e9であるフレームをブリッジ グループ1のインターフェイス経由で転送する例を示します。
Switch(config)# bridge 1 address 0800.cb00.45e9 forward gigabitethernet0/1
スパニングツリー パラメータの調整
特定のスパニングツリー パラメータのデフォルト値が不適当な場合は、このパラメータを調整する必要があります。スパニングツリー全体に影響するパラメータを設定する場合は、各種の
bridge
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイス固有のパラメータを設定する場合は、各種の
bridge-group
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
スパニングツリー パラメータを調整するには、次に示す作業のいずれかを実行します。
•
「スイッチのプライオリティ変更」(任意)
•
「インターフェイスのプライオリティ変更」(任意)
•
「パス コストの割り当て」(任意)
•
「BPDUインターバルの調整」(任意)
•
「インターフェイスでのスパニングツリーのディセーブル化」(任意)
(注) スパニングツリー パラメータの調整は、スイッチおよびSTPの機能に精通しているネットワーク管理者のみが行ってください。計画が不十分なまま調整を行うと、パフォーマンスの低下を招くことがあります。スイッチングに関する優れた情報源はIEEE(米国電気電子学会)802.1D規格です。詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』のAppendix「References and Recommended Reading」を参照してください。
スイッチのプライオリティ変更
2つのスイッチがルート スイッチの候補として同等のレベルである場合、各スイッチのプライオリティをグローバルに設定したり、スイッチがルート スイッチとして選択される可能性を設定したりできます。このプライオリティにはデフォルト値が設定されていますが、変更も可能です。
スイッチのプライオリティを変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
bridge
bridge-group
priority
number
|
スイッチのプライオリティを変更します。
•
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
•
number
を指定する場合は、0~65535の数字を入力します。デフォルト値は32768です。この値が低いほど、スイッチがルートとして選択される可能性が高くなります。
|
ステップ 3
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 4
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 5
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルト設定に戻すには、
no bridge
bridge-group
priority
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスのプライオリティを変更するには、
bridge-group priority
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します(次のセクションを参照)。
次に、ブリッジ グループ10のスイッチ プライオリティを100に設定する例を示します。
Switch(config)# bridge 10 priority 100
インターフェイスのプライオリティ変更
インターフェイスのプライオリティを変更できます。2つのスイッチがルート スイッチの候補として同等のレベルにある場合は、レベルに差が付くようにインターフェイスのプライオリティを設定します。インターフェイスのプライオリティ値が低いスイッチが選択されます。
インターフェイスのプライオリティを変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
interface
interface-id
|
プライオリティを設定するインターフェイスを指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 3
|
bridge-group
bridge-group
priority
number
|
インターフェイス プライオリティを変更します。
•
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
•
number
を指定する場合は、0~255の数字を入力します。この値が低いほど、スイッチのインターフェイスがルートとして選択される可能性が高くなります。デフォルト値は128です。
|
ステップ 4
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 5
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 6
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
このコマンドには
no
形式はありません。デフォルト設定に戻すには、
no bridge-group
bridge-group
priority
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ブリッジ グループ10内のインターフェイスのプライオリティを20に変更する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1 Switch(config-if)# bridge-group 10 priority 20
パス コストの割り当て
各インターフェイスにはパス コストが割り当てられています。規定では、パス コストとは1000/(接続されたLANのデータ速度)の値をMbps単位で表したものです。
パス コストを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
interface
interface-id
|
パス コストを設定するインターフェイスを指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 3
|
bridge-group
bridge-group
path-cost
cost
|
インターフェイスのパス コストを割り当てます。
•
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
•
cost
を指定する場合は、1~65536の数字を入力します。値が大きいほど、コストは大きくなります。
– 10 Mbpsの場合、デフォルトのパス コストは100です。
– 100 Mbpsの場合、デフォルトのパス コストは19です。
– 1000 Mbpsの場合、デフォルトのパス コストは4です。
|
ステップ 4
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 5
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 6
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルトのパス コストに戻すには、
no bridge-group
bridge-group
path-cost
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ブリッジ グループ10内のインターフェイスのパス コストを20に変更する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1 Switch(config-if)# bridge-group 10 path-cost 20
hello BPDUインターバルの調整
hello BPDUインターバルを調整するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
bridge
bridge-group
hello-time
seconds
|
hello BPDUインターバルを指定します。
•
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
•
seconds
を指定する場合は、1~10秒の範囲で指定します。デフォルトは2秒です。
|
ステップ 3
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 4
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 5
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルト設定に戻すには、
no
bridge
bridge-group
hello-time
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ブリッジ グループ10内のhelloインターバルを5秒に変更する例を示します。
Switch(config)# bridge 10 hello-time 5
転送遅延時間の変更
転送遅延時間は、インターフェイスでスイッチングがアクティブになってから実際に転送を開始するまでの時間です。この間にトポロジー変更情報のリスニングが行われます。
転送遅延時間を変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
bridge
bridge-group
forward-time
seconds
|
転送遅延時間を指定します。
•
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
•
seconds
を指定する場合は、10~200秒の範囲で指定します。デフォルトは20秒です。
|
ステップ 3
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 4
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 5
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルト設定に戻すには、
no
bridge
bridge-group
forward-time
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ブリッジ グループ10内の転送遅延時間を10秒に変更する例を示します。
Switch(config)# bridge 10 forward-time 10
最大アイドル時間の変更
指定時間内にルート スイッチからBPDUが受信されない場合は、スパニングツリー トポロジーが再計算されます。
最大アイドル時間(最大エージング タイム)を変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
bridge
bridge-group
max-age
seconds
|
ルート スイッチからBPDUをヒアリングするために待機する時間を指定します。
•
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
•
seconds
を指定する場合は、10~200秒の範囲で指定します。デフォルトは30秒です。
|
ステップ 3
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 4
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 5
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
デフォルト設定に戻すには、
no bridge
bridge-group
max-age
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ブリッジ グループ10内の最大アイドル時間を30秒に変更する例を示します。
Switch(config)# bridge 10 max-age 30
インターフェイスでのスパニングツリーのディセーブル化
2つの任意のスイッチング サブネットワーク間にループのないパスが存在する場合は、一方のスイッチング サブネットワークで生成されたBPDUの影響が他方のサブネットワーク内のデバイスに及ばないようにできます(ただし、ネットワーク全体に及ぶスイッチングは可能です)。たとえば、スイッチングLANサブネットワークがWANによって分離されている場合は、BPDUのWANリンク間移動を禁止できます。
インターフェイス上でスパニングツリーをディセーブルするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
|
|
|
ステップ 1
|
configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 2
|
interface
interface-id
|
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 3
|
bridge-group
bridge-group
spanning-disabled
|
インターフェイス上でスパニングツリーをディセーブルにします。
bridge-group
を指定する場合は、ブリッジ グループ番号を指定します。指定できる範囲は1~255です。
|
ステップ 4
|
end
|
イネーブルEXECモードに戻ります。
|
ステップ 5
|
show running-config
|
設定を確認します。
|
ステップ 6
|
copy running-config startup-config
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
インターフェイス上でスパニングツリーを再びイネーブルにするには、
no
bridge-group
bridge-group
spanning-disabled
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、ブリッジ グループ10内のインターフェイス上でスパニングツリーをディセーブルにする例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1 Switch(config-if)# bridge group 10 spanning-disabled