Catalyst 2970 スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド
Express Setupの使用
Express Setupの使用
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Express Setupの使用

必要なコンポーネントの取り出し

スイッチの電源投入

Express Setupの起動

スイッチの設定

Express Setupの再実行

スイッチのIPアドレスの確認

次の作業

スイッチの設置または装置の接続

Express Setupの使用

Express Setupは、スイッチのセットアップおよび設定に使用するブラウザ ベースのプログラムです。IP情報を割り当てて、スイッチがローカル ルータおよびインターネットに接続できるようにします。スイッチをさらに設定する場合には、IPアドレスも必要になります。この章では、スタンドアロン スイッチでExpress Setupを使用する方法について説明します。

Express Setupは、CiscoIOS Release 12.1(14)EA1以降が稼働しているスイッチでサポートされます。スイッチを設置する場合は、スイッチの背面パネルに貼付されたCisco IOSリリース ラベルでソフトウェア リリースを確認してください。

CLI(コマンドライン インターフェイス)ベースのセットアップ プログラムを使用したセットアップ手順については、 付録C「CLIベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 を参照してください。

セットアップは、次の順序で行います。

「必要なコンポーネントの取り出し」

「スイッチの電源投入」

「Express Setupの起動」

「スイッチの設定」

「次の作業」


注意 スイッチに何らかの装置が接続されているときには、Express Setupを起動しないでください。また、すでにExpress Setupモードになっているスイッチを、スイッチ設定に使用するPCまたはワークステーション以外の装置と接続しないでください。

Express Setupの実行中、スイッチはDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバとして動作します。Express Setupを起動したあと、スイッチに接続されたPCまたはワークステーションだけが、スイッチからアドレスを受信することになります。PCに静的に割り当てられたIPアドレスがある場合は、一時的にDHCPを使用するようにPCを変更してから、Express Setupを実行してください。

セットアップ プログラムを完了するには、システム管理者から次の情報を入手しておく必要があります。

固定IPアドレス

サブネット マスク(IPネットマスク)

デフォルト ゲートウェイのIPアドレス

Express Setupプログラムを使用して、次のオプション パラメータを設定することもできます。

ローカル アクセス パスワード

Telnetアクセス パスワード

CiscoWorksなどのネットワーク管理プログラムを使用する予定の場合は、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)ReadおよびWriteコミュニティ ストリングの名前

ホスト名、システムの連絡先、およびシステム ロケーション

必要なコンポーネントの取り出し

図 1-1 に示すコンポーネントを梱包箱から取り出します。

図 1-1 Catalyst 2970スイッチおよびAC電源コード

 

 

1

スイッチ

2

AC電源コード

スイッチにPCまたはワークステーションを接続するためのイーサネット(カテゴリ5)ストレート ケーブル(図 1-2を参照)は、付属品ではありません。これはユーザ側で用意する必要があります。

図 1-2 イーサネット ケーブル

 

スイッチの電源投入

次の手順で、スイッチに電源を投入します。


ステップ 1 AC電源コードの一端を、スイッチの背面パネルにある電源コネクタに接続します(図 1-3を参照)。

図 1-3 電源の接続

 

 

1

スイッチ

2

AC電源コード

ステップ 2 電源コードの反対側を、アースしたAC電源コンセントに接続します。


 

スイッチに電源を投入すると、スイッチはPower-on Self Test(POST;電源投入時セルフテスト)を開始します。POSTは自動的に実行される一連のテストで、スイッチが正常に機能していることを確認します。POSTは約1分で終了します。スイッチがPOSTを開始すると、システム、RPS、ステータス、デュプレックス、および速度の各LEDがグリーンに点灯します。システムLEDはグリーンに点滅し、その他のLEDはグリーンに点灯したままです。

POSTが正常に終了すると、システムLEDはグリーンに点灯したままです。RPS LEDはしばらくの間グリーンに点灯したままで、やがてスイッチの動作状態を反映します。その他のLEDは、いったん消灯してからスイッチの動作状態を表します。スイッチがPOSTに失敗すると、システムLEDはオレンジに点灯します。


) POSTのエラーはほとんどの場合、回復不可能な障害です。POSTでエラーが発生した場合は、ただちに製品を購入した代理店に連絡してください。


Express Setupの起動

Express Setupで実行するのは、最低限のスイッチ設定です。Express Setupでは、ユーザ名の作成は行いません。スイッチのユーザ名を作成するには、デバイス マネージャ、Network Assistantアプリケーション、またはCLIを使用します。


) Express Setupを起動する前に、スイッチがPOSTに成功し、システムLEDおよびステータスLEDがグリーンに点灯していることを確認してください。POSTが完了するまでは、Express Setupを起動できません。



注意 スイッチに何らかの装置が接続されているときには、Express Setupを起動しないでください。Express Setupの実行中、スイッチはDHCPサーバとして動作します。Express Startupを起動したあと、スイッチに接続されたPCまたはワークステーションだけが、スイッチからDHCPアドレスを受信することになります。

Express Setupプログラムを起動する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 スイッチに装置が接続されていないことを確認します。

ステップ 2 モード ボタン(図 1-4を参照)を押し続けて、モード ボタンの上にある5つの
LEDがグリーンに点灯するまで待ちます。約3秒かかります。

図 1-4 Express Setupの起動

 

 

1

モード ボタン

ステップ 3 モード ボタンを放します。


) モード ボタンを押した時点ですべてのLEDが点滅を開始した場合には、モード ボタンを放してください。LEDの点滅は、スイッチがすでに設定されていて、
Express Setupモードを開始できないことを意味します。詳細については、「スイッチのIPアドレスおよび設定情報の消去」を参照してください。


ステップ 4 スイッチの前面パネルにある10/100/1000イーサネット ポートまたはSmall
Form-factor Pluggable(SFP)モジュール ポートに、イーサネット ケーブル(付属品ではありません)を接続します(図 1-5を参照)。


注意 スイッチの設定作業に使用するPCまたはワークステーション以外の装置を、スイッチに接続しないでください。

図 1-5 スイッチとPCまたはワークステーションのイーサネット ポートの接続

 

 

1

スイッチ

3

イーサネット ケーブル

2

PCまたはワークステーション

ステップ 5 ケーブルの反対側を、PCまたはワークステーションのイーサネット ポートに接続します。

接続した両方のイーサネット ポートで、ポート ステータスLEDがグリーンに点灯していることを確認します。

ステップ 6 ポートLEDがグリーンに点灯した あと 、約30秒が経過してから、PCまたはワークステーション上でWebブラウザを起動します。

ステップ 7 IPアドレス 10.0.0.1 を入力し(図 1-6を参照)、 Enter キーを押します。

図 1-6 IPアドレスの入力

 

 

Express Setupホームページが表示されます(図 1-7を参照)。

図 1-7 Express Setupホームページ

 

 


 

Express Setupが起動できない場合、またはブラウザにExpress Setupホームページが表示されない場合:

スイッチにPCまたはワークステーションを接続したあと、30秒経過してからブラウザにIPアドレスを入力したかどうかを確認します。

30秒経過してからブラウザに 10.0.0.1 を再入力し、 Enter キーを押してください。

ブラウザに不正なアドレスを入力していないかどうか、ブラウザ ウィンドウにエラー メッセージが表示されていないかどうかを確認します。

ブラウザに 10.0.0.1 を再入力し、 Enter キーを押します。

スイッチとPCまたはワークステーションのイーサネット ポートの接続に、クロス ケーブルではなくストレート ケーブルを使用しているかどうかを確認します(図 1-5を参照)。


) クロス ケーブルの識別方法については、図 B-8を参照してください。



) Cisco IOS Release 12.2(18)SE以降が稼働しているスイッチの場合、
Automatic Media-Dependent Interface crossover(Auto-MDIX;自動メディア依存型インターフェイス クロスオーバー)機能により、スイッチは銅線イーサネット接続に必要なケーブル タイプを検知し、それに応じてインターフェイスを設定できます。したがって、接続先の装置のタイプに関わらず、スイッチの10/100/1000または1000BASE-T SFPモジュール ポートには、クロス ケーブルまたはストレート ケーブルのどちらでも使用することができます。

Auto-MDIX機能は、Cisco IOS Release 12.2(18)SE以降が稼働しているスイッチでは、デフォルトでイネーブルになっています。


ストレート ケーブルを使用していない場合は、スイッチのイーサネット ポートにPCまたはワークステーションをストレート ケーブルで接続し直します。30秒が経過してから、ブラウザに 10.0.0.1 を入力します。

Express Setupを起動する前に、POSTが正常に終了しているかどうかを確認します。

システムLEDおよびステータスLEDだけがグリーンに点灯していることを確認してから、モード ボタンを押してExpress Setupを開始します。


) この章では以降、Express SetupのWebページを使用してスイッチを設定する手順を説明します。CLIベースのセットアップ プログラムを使用してスイッチを設定する手順については、付録C「CLIベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」を参照してください。


スイッチの設定

次の手順で、Express Setupを使用してスイッチを設定します。


ステップ 1 システム管理者にスイッチの管理VLAN(仮想LAN) ID、IPアドレス、IPサブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイを問い合わせます。

ステップ 2 Management Interface(VLAN ID) フィールドにVLAN IDを入力します。これはスイッチを管理するための管理インターフェイスであり、このインターフェイスにIP情報を割り当てます。デフォルトでは、Management Interfaceフィールドに 1 と表示されます。このフィールドのVLAN IDの範囲は1~1001です。


Management Interface (VLAN ID)フィールドは、Cisco IOS Release
12.2(18)SE以降が稼働しているスイッチでのみ使用できます。


ステップ 3 IP AddressフィールドにスイッチのIPアドレスを入力します。

ステップ 4 IP Subnet Mask フィールドの下向き矢印をクリックし、リストからIPサブネット マスクを選択します。

ステップ 5 Default Gatewayフィールドにデフォルト ゲートウェイのIPアドレスを入力します。

ゲートウェイ(ルータまたは専用のネットワーク装置)は、1つのサブネット上のネットワークを別のサブネット上の1つまたは複数のネットワークに接続するシステムです。

管理ワークステーションとスイッチが異なるIPセグメントに存在する場合、デフォルト ゲートウェイを指定する必要があります。

ステップ 6 Switch Passwordフィールドにパスワードを入力します。

パスワードは1~25文字の英数字で、先頭を数字にすることもできます。大文字と小文字の区別があります。中間でスペースを使用できますが、先頭または末尾にスペースを使用することはできません。

ステップ 7 Confirm Switch Passwordフィールドにもう一度、パスワードを入力します。

スイッチのユーザ名は入力しません。ユーザ名は、スイッチにIPアドレスを設定したあと、デバイス マネージャまたはNetwork Assistantアプリケーションを使用して設定することができます。

ステップ 8 (任意)Host Nameフィールドにスイッチのホスト名を入力します。ホスト名は最高31文字であり、スペースを使用することはできません。

ステップ 9 (任意)System Contactフィールドにシステムの連絡先を入力します。これはスイッチまたはネットワークのシステム管理者を表します。

ステップ 10 (任意)System Locationフィールドにシステム ロケーションを入力します。これはスイッチの物理的な設置場所を表します。

ステップ 11 (任意)Telnet経由でCLIを使用してスイッチを管理する予定の場合は、Telnet AccessフィールドでEnableをクリックします。Telnetアクセスをイネーブルにする場合、Telnetパスワードを入力する必要があります。

a. Telnet Passwordフィールドにパスワードを入力します。Telnetパスワードは1~25文字の英数字で、大文字と小文字の区別があります。中間でスペースを使用できますが、先頭または末尾にスペースを使用することはできません。

b. Confirm Telnet Passwordフィールドにもう一度、Telnetパスワードを入力します。

ステップ 12 (任意)Enableをクリックして、SNMPを設定します。CiscoWorksなど、SNMPベースのネットワーク管理システムを使用してスイッチを管理する予定の場合にのみ、SNMPをイネーブルにしてください。

SNMPをイネーブルにする場合、SNMP Read CommunityまたはSNMP Write Communityフィールドの一方あるいは両方に、コミュニティ ストリングを入力する必要があります。SNMPコミュニティ ストリングは、MIB(管理情報ベース)オブジェクトへのアクセス認証に使用されます。SNMPコミュニティ ストリングでは、スペースは使用できません。SNMP Read Communityを設定すると、ユーザはMIBオブジェクトにアクセスできますが、これらのオブジェクトを変更することはできません。SNMP Write Communityを設定すると、ユーザはMIBオブジェクトをアクセスして変更できます。

ステップ 13 Save をクリックして、スイッチに設定を保存します。 Cancel をクリックすると、設定が消去されます。


 

スイッチはExpress Setupモードを終了します。

以上で、スイッチに新しいIPアドレスが設定されました。スイッチをプロダクション ネットワークにインストールすることができます。

Express Setupの再実行

スイッチの設定 に示した手順の最後でSaveをクリックしなかった場合には、スイッチのホームページで Express Setup をクリックしてExpress Setupを再実行できます。

不正なIPアドレスを入力した場合、またはスイッチのIPアドレスを変更する必要がある場合には、「スイッチのIPアドレスおよび設定情報の消去」に示す手順で、スイッチのIPアドレスを消去することができます。

スイッチのIPアドレスの確認

この手順は任意です。スイッチをネットワークにインストールしたあと、スイッチに設定されているIPアドレスを確認する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ネットワークに接続されたPCまたはワークステーション上で、Webブラウザを起動します。

ステップ 2 スイッチのIPアドレス(たとえば172.20.139.142)を入力します。スイッチのホームページが表示されます。


 

次の作業

スイッチに設定を保存したあとは、スイッチを設置することも、デバイス マネージャ、Network Assistantアプリケーション、またはCLIを使用してスイッチをさらに設定することもできます。

スイッチの設置または装置の接続

スイッチを机上や机下、または壁面に設置する手順、またはスイッチに装置を接続する手順については、 第3章「スイッチのインストレーション」 を参照してください。