Catalyst 2970 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(25)SEC
Flex Linkの設定
Flex Linkの設定
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

Flex Linkの設定

Flex Linkの概要

Flex Linkの設定

Flex Linkのデフォルト設定

Flex Link設定時の注意事項

Flex Linkの設定

Flex Linkのモニタ

Flex Linkの設定

ここでは、Catalyst 2970スイッチ上のFlex Linkを設定する方法について説明します。これは、相互にバックアップするのに使用するケーブル インターフェイス ペアです。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「Flex Linkの概要」

「Flex Linkの設定」

「Flex Linkのモニタ」

Flex Linkの概要

Flex Linkは、レイヤ2インターフェイス(スイッチポートまたはポート チャネル)のペアで、一方のインターフェイスが他方のインターフェイスのバックアップとして動作するように設定されています。この機能は、Spanning-Tree Protocol(STP;スパニングツリー プロトコル)の代替ソリューションで、ユーザがSTPを切断しても、基本的なリンク冗長を提供します。Flex Linkは一般的に、カスタマーがスイッチでSTPを稼働したくない場合に、サービス プロバイダーまたは企業ネットワークで設定されます。スイッチでSTPが稼働している場合、すでにSTPがリンクレベル冗長またはバックアップを提供しているので、Flex Linkを設定する必要はありません。

一方のレイヤ2インターフェイスをFlex Linkまたはバックアップ リンクとして割り当てることで、他方のレイヤ2インターフェイス(アクティブ リンク)にFlex Linkを設定できます。一方のリンクがアップ状態でトラフィックを転送する場合、他方のリンクはスタンバイ モードになって、シャット ダウンした場合にトラフィックを転送する準備をします。指定された時間に、インターフェイス1つだけがlinkupステートになってトラフィックを転送します。プライマリ リンクがシャット ダウンした場合、スタンバイ リンクがトラフィックの転送を開始します。アクティブ リンクがバックアップ状態になった場合、リンクはスタンバイ モードになって、トラフィックは転送されません。Flex Linkインターフェイスでは、STPはディセーブルです。

図17-1では、スイッチAのポート1および2はアップリンク スイッチBおよびCと接続されています。ポートはFlex Linkとして設定されているので、インターフェイスのうち1つだけがトラフィックを転送し、残りのインターフェイスがスタンバイ モードになります。ポート1がアクティブ リンクの場合、ポート1とスイッチBの間でトラフィックの転送を開始します。ポート2(バックアップ リンク)とスイッチCの間のリンクは、トラフィックを転送しません。ポート1がダウンした場合、ポート2がアップ状態になってスイッチCへのトラフィックの転送を開始します。ポート1が再びバックアップ状態になった場合、ポート1はスタンバイ モードになってトラフィックは転送しません。ポート2はトラフィックを転送し続けます。

図17-1 Flex Linkの設定例

 

プライマリ(転送)リンクがダウンした場合、トラップはネットワーク管理ステーションに通知します。スタンバイ リンクがダウンした場合、トラップはユーザに通知します。

Flex Linkをサポートするのは、レイヤ2ポートとポート チャネルだけです。VLANではサポートされません。

Flex Linkの設定

ここでは、次の設定情報について説明します。

「Flex Linkのデフォルト設定」

「Flex Link設定時の注意事項」

「Flex Linkの設定」

Flex Linkのデフォルト設定

デフォルトでは、Flex Linkは設定されていません。また、バックアップ インターフェイスも定義されていません。

Flex Link設定時の注意事項

Flex Linkを設定するときには、次の注意事項に従ってください。

アクティブ リンクに対し、Flex Linkバックアップ リンクを1つのみ設定できます。このリンクはアクティブ インターフェイスとは異なるインターフェイスである必要があります。

インターフェイスはFlex Linkペアの1つにのみ、所属できます。インターフェイスは1つのアクティブ リンクに対してのみ、バックアップ リンクになれます。アクティブ リンクは別のFlex Linkペアに所属できません。

どちらのリンクもEtherChannelのポートにはなれません。ただし、ポート チャネルまたは物理インターフェイスのいずれかがアクティブ リンクである場合、ポート チャネル2つ(EtherChannel論理インターフェイス)をFlex Linkとして、またポート チャネルと物理インターフェイスをFlex Linkとして設定できます。

バックアップ リンクは、アクティブ リンクと同じタイプ(ギガビット イーサネットまたはポート チャネル)である必要はありません。ただし、スタンバイ リンクがトラフィックの転送を開始した場合に、ループや動作変更が起きないように、両方のFlex Linkを類似の特性で設定する必要があります。

Flex Linkポートでは、STPはディセーブルです。スイッチでSTPが設定されている場合、Flex LinkはSTPが設定されているVLANすべてのSTPに参加しません。STPが稼働していない場合、設定したトポロジーでループの発生がないようにしてください。

Flex Linkの設定

ペアのFlex Linkを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。インターフェイスは物理レイヤ2インターフェイスにすることもポート チャネル(論理インターフェイス)にすることもできます。ポート チャネルの範囲は1~48です。

ステップ 3

switchport backup interface interface-id

物理レイヤ2インターフェイス(またはポート チャネル)を、インターフェイスを装備したFlex Linkペアの一部として設定します。1つのリンクがトラフィックを転送している場合、残りのインターフェイスはスタンバイ モードです。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interface [ interface-id ] switchport backup

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup config

(任意)スイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

次に、バックアップ インターフェイスを装備し、設定を確認するようにインターフェイスを設定する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(conf)# interface gigabitethernet0/1
Switch(conf-if)# switchport backup interface gigabitethernet0/2
Switch(conf-if)# end
Switch# show interface switchport backup
Switch Backup Interface Pairs:
 
Active Interface Backup Interface State
------------------------------------------------------------------------------------------
GigabitEthernet0/1 GigabitEthernet0/2 Active Up/Backup Standby
GigabitEthernet0/3 GigabitEthernet0/4 Active Up/Backup Standby
Port-channel1 GigabitEthernet0/5 Active Up/Backup Standby

Flex Linkのモニタ

表17-1 に、Flex Linkの設定をモニタするためのイネーブルEXECコマンドを示します。

 

表17-1 Flex Linkモニタ コマンド

コマンド
目的

show interface [ interface-id ] switchport backup

1つのインターフェイス用に設定されたFlex Linkバックアップ インターフェイス、またはスイッチで設定されたFlex Linkすべてと、アクティブおよびバックアップ インターフェイスそれぞれのステート(アップまたはスタンバイ モード)を表示します。