Catalyst 2970 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(25)SEC
STPの設定
STPの設定
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

STPの設定

スパニングツリー機能の概要

STPの概要

スパニングツリー トポロジーとBPDU

ブリッジID、スイッチ プライオリティ、および拡張システムID

スパニングツリー インターフェイス ステート

ブロッキング ステート

リスニング ステート

ラーニング ステート

フォワーディング ステート

ディセーブル ステート

スイッチまたはポートがルート スイッチ またはルート ポートになる仕組み

スパニングツリーおよび冗長接続

スパニングツリーのアドレス管理

接続を維持するためのエージング タイムの短縮

スパニングツリー モードおよびプロトコル

サポートされるスパニングツリー インスタンス

スパニングツリーのインターオペラビリティと下位互換性

STPおよびIEEE 802.1Qトランク

スパニングツリー機能の設定

スパニングツリー機能のデフォルト設定

スパニングツリー設定時の注意事項

スパニングツリー モードの変更

スパニングツリーのディセーブル化

ルート スイッチの設定

セカンダリ ルート スイッチの設定

ポート プライオリティの設定

パス コストの設定

VLANのスイッチ プライオリティの設定

スパニングツリー タイマーの設定

Helloタイムの設定

VLANの転送遅延時間の設定

VLANの最大エージング タイムの設定

転送保留カウントの設定

スパニングツリー ステータスの表示

STPの設定

この章では、Catalyst 2970スイッチのポートベースVLAN(仮想LAN)上でSpanning-Tree Protocol(STP;スパニングツリー プロトコル)を設定する方法について説明します。このスイッチは、IEEE 802.1D標準に準拠したPer-VLAN Spanning-Tree plus(PVST+)とシスコ独自の拡張機能の組み合わせか、もしくはIEEE 802.1w標準に準拠したRapid Per-VLAN Spanning-Tree plus(Rapid PVST+)プロトコルのいずれかを使用できます。

Multiple Spanning-Tree Protocol(MSTP)および複数のVLANを同一のスパニングツリー インスタンスにマッピングする方法については、 第15章「MSTPの設定」 を参照してください。PortFast、UplinkFast、ルート ガードなどのその他のスパニングツリーの機能については、 第16章「オプションのスパニングツリー機能の設定」 を参照してください。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「スパニングツリー機能の概要」

「スパニングツリー機能の設定」

「スパニングツリー ステータスの表示」

スパニングツリー機能の概要

ここでは、次の概要について説明します。

「STPの概要」

「スパニングツリー トポロジーとBPDU」

「ブリッジID、スイッチ プライオリティ、および拡張システムID」

「スパニングツリー インターフェイス ステート」

「スイッチまたはポートがルート スイッチ またはルート ポートになる仕組み」

「スパニングツリーおよび冗長接続」

「スパニングツリーのアドレス管理」

「接続を維持するためのエージング タイムの短縮」

「スパニングツリー モードおよびプロトコル」

「サポートされるスパニングツリー インスタンス」

「スパニングツリーのインターオペラビリティと下位互換性」

「STPおよびIEEE 802.1Qトランク」

設定手順については、「スパニングツリー機能の設定」を参照してください。

オプションのスパニングツリー機能については、 第16章「オプションのスパニングツリー機能の設定」 を参照してください。

STPの概要

STPは、ネットワーク上でループを防止しながら、パスの冗長性を実現するレイヤ2リンク管理プロトコルです。レイヤ2イーサネット ネットワークを正しく動作させるには、2つのステーション間に存在するアクティブ パスは1つでなければなりません。エンド ステーション間に複数のアクティブ パスがあると、ネットワークにループが生じます。このループがネットワークに発生すると、エンド ステーションにメッセージが重複して到着する可能性があります。また、スイッチも複数のレイヤ2インターフェイスのエンド ステーションMAC(メディア アクセス制御)アドレスを学習する可能性がでてきます。このような条件が発生すると、不安定なネットワークになります。スパニングツリーの動作はトランスペアレントであり、エンド ステーション側で、単一LANセグメントに接続されているのか、複数セグメントからなるスイッチドLANに接続されているのかを検出することはできません。

STPは、スパニングツリー アルゴリズムを使用し、スパニングツリーのルートとして冗長接続ネットワーク内のスイッチを1つ選択します。スパニングツリー アルゴリズムは、アクティブ トポロジーでのポートの役割に基づいて各ポートに役割を割り当てることにより、スイッチド レイヤ2ネットワーク上で最良のループフリー パスを算出します。

ルート ― スパニングツリー トポロジーに対して選定される転送ポート

指定 ― 各スイッチドLANセグメントに対して選定される転送ポート

代替 ― スパニングツリーのルート ポートへの代替パスとなるブロック ポート

バックアップ ― ループバック コンフィギュレーションのブロック ポート

このような役割が割り当てられたポートを持つスイッチを、ルート スイッチまたは指定スイッチと呼びます。

冗長データ パスはスパニングツリーによって、強制的にスタンバイ(ブロックされた)ステートにされます。スパニングツリーのネットワーク セグメントでエラーが発生したときに冗長パスが存在する場合は、スパニングツリー アルゴリズムがスパニングツリー トポロジーを再計算し、スタンバイ パスをアクティブにします。スイッチは、定期的にBridge Protocol Data Unit(BPDU;ブリッジ プロトコル データ ユニット)と呼ばれるスパニングツリー フレームを送受信します。スイッチはこのフレームを転送しませんが、このフレームを使用してループフリー パスを構築します。BPDUには、送信側スイッチおよびそのポートについて、スイッチおよびMACアドレス、スイッチ プライオリティ、ポート プライオリティ、パス コストなどの情報が含まれます。スパニングツリーはこの情報を使用して、スイッチド ネットワーク用のルート スイッチおよびルート ポートを選定し、さらに、各スイッチド セグメントのルート ポートおよび指定ポートを選定します。

スイッチの2つのポートがループの一部になっている場合、スパニングツリー ポート プライオリティとパス コストの設定値によって、どちらのポートをフォワーディング ステートにするか、どちらをブロッキング ステートにするかが制御されます。スパニングツリー ポート プライオリティ値は、ネットワーク トポロジーにおけるポートの位置とともに、トラフィック転送におけるポートの位置がどれだけ適切であるかを表します。パス コストの値は、メディアの速度を表します。


) Cisco IOS Release 12.2(18)SE以降では、Small Form-Factor Pluggable(SFP)を搭載していないインターフェイスにのみ、スイッチがキープアライブ メッセージを(接続が有効か確認するため)送信します。


スパニングツリー トポロジーとBPDU

スイッチド ネットワーク内の安定したアクティブ スパニングツリー トポロジーは、次の要素によって制御されます。

各スイッチのそれぞれのVLANに対応付けられた一意のブリッジID(スイッチ プライオリティおよびMACアドレス)

ルート スイッチに対するスパニングツリー パス コスト

各レイヤ2インターフェイスに対応付けられたポートID(ポート プライオリティおよびMACアドレス)

ネットワーク内のスイッチに電源が投入されると、それぞれがルート スイッチとして機能します。各スイッチは、そのすべてのポートからコンフィギュレーションBPDUを送信します。BPDUによって通信が行われ、スパニングツリー トポロジーが計算されます。各コンフィギュレーションBPDUには、次の情報が含まれます。

送信側スイッチがルート スイッチとみなしたスイッチの固有ブリッジID

ルートに対するスパニングツリー パス コスト

送信側スイッチのブリッジID

メッセージの有効期間

送信側インターフェイスID

Helloタイマー、転送遅延タイマー、および最大エージング プロトコル タイマーの値

スイッチは、 優位の 情報(より小さいブリッジID、より低いパス コストなど)を格納したコンフィギュレーションBPDUを受信すると、そのポートのためにこの情報を保存します。スイッチは、このBPDUをルート ポートで受信した場合は、更新されたメッセージ付きで、自身が指定スイッチであるすべての接続LANに対してBPDUを転送します。

そのポートに対して現在保存されているものより 下位 の情報を格納したコンフィギュレーションBPDUを受信した場合は、BPDUは廃棄されます。スイッチが、下位BPDUの送信元のLANの指定スイッチである場合は、そのポート用に保存された最新情報を格納したBPDUをそのLANに送信します。このようにして下位情報は廃棄され、優位情報がネットワークで伝播されます。

BPDUの交換によって、次の処理が行われます。

ネットワーク内の1台のスイッチがルート スイッチ(スイッチド ネットワークのスパニングツリー トポロジーの論理的な中心)として選択されます。

各VLANで、スイッチのプライオリティが最も高い(プライオリティ値が数値的に最も小さい)スイッチ がルート スイッチとして選定されます。すべてのスイッチがデフォルトのプライオリティ(32768)で設定されている場合は、VLAN内で最小のMACアドレスを持つスイッチがルート スイッチになります。スイッチのプライオリティ値は、ブリッジIDの最上位ビットを占めます(スイッチ プライオリティ値および拡張システムIDを参照)。

各スイッチ(ルート スイッチを除く)に対して1つのルート ポートが選択されます。このポートは、スイッチによってパケットがルート スイッチに転送されるときに、最適なパス(最小コスト)を提供します。

スイッチごとに、パス コストに基づいてルート スイッチまでの最短距離が計算されます。

各LANセグメントの指定スイッチが選定されます。指定スイッチでは、LANからルート スイッチへのパケット転送の場合、パス コストが最小となります。指定スイッチがLANに接続するポートのことを指定ポートと呼びます。

スイッチド ネットワーク上のすべての地点からルート スイッチに到達する場合に必要のないパスはすべて、スパニングツリー ブロッキング モードになります。

ブリッジID、スイッチ プライオリティ、および拡張システムID

IEEE 802.1D規格では、各スイッチに一意のブリッジ識別子(ブリッジID)を設定する必要があります。このIDによってルート スイッチの選択が制御されます。各VLANはPVST+とRapid PVST+によって異なる 論理ブリッジ とみなされるので、同一のスイッチには、スイッチに設定されたVLANと同じ数のそれぞれ異なるブリッジIDが設定されていなければなりません。スイッチ上の各VLANには一意の8バイト ブリッジIDが設定されます。上位の2バイトはスイッチ プライオリティに使用され、残りの6バイトがスイッチのMACアドレスから取得されます。

スイッチではIEEE 802.1tスパニングツリー拡張機能がサポートされ、従来はスイッチ プライオリティに使用されていたビットの一部がVLAN IDとして使用されるようになりました。その結果、スイッチに割り当てられるMACアドレスが少なくなり、より広い範囲のVLAN IDをサポートできるようになり、しかもブリッジIDの一意性を損なうこともありません。 表14-1 に示すように、従来はスイッチ プライオリティに使用されていた2バイトが、4ビットのプライオリティ値と12ビットの拡張システムID値(VLAN IDと同じ)に割り当てられています。

 

表14-1 スイッチ プライオリティ値および拡張システムID

スイッチ プライオリティ値
拡張システムID(VLAN IDと同じに設定)
ビット16
ビット15
ビット14
ビット13
ビット12
ビット11
ビット10
ビット9
ビット8
ビット7
ビット6
ビット5
ビット4
ビット3
ビット2
ビット1

32768

16384

8192

4096

2048

1024

512

256

128

64

32

16

8

4

2

1

スパニングツリーは、ブリッジIDをVLANごとに一意にするために、拡張システムID、スイッチ プライオリティ、および割り当てられたスパニングツリーMACアドレスを使用します。

拡張システムIDのサポートにより、ルート スイッチ、セカンダリ ルート スイッチ、およびVLANのスイッチ プライオリティを手動で設定する方法に影響が生じます。たとえば、スイッチのプライオリティ値を変更すると、ルート スイッチとして選定される可能性も変更されることになります。大きい値を設定すると可能性が低下し、値が小さいと可能性が増大します。詳細については、「ルート スイッチの設定」「セカンダリ ルート スイッチの設定」、および「VLANのスイッチ プライオリティの設定」を参照してください。

スパニングツリー インターフェイス ステート

プロトコル情報がスイッチドLANを通過するときに、伝播遅延が生じる可能性があります。その結果、スイッチド ネットワークのさまざまな場所で、さまざまな時期に、トポロジーの変更が起こる可能性があります。インターフェイスがスパニングツリー トポロジーに含まれていない状態からフォワーディング ステートに直接移行すると、一時的にデータ ループが形成されることがあります。インターフェイスは新しいトポロジー情報がスイッチドLAN上で伝播されるまで待機し、フレーム転送を開始する必要があります。インターフェイスはさらに、古いトポロジーで使用されていた転送フレームのフレーム存続時間を満了させることも必要です。

スパニングツリーを使用しているスイッチの各レイヤ2インターフェイスは、次のいずれかのステートになります。

ブロッキング ― インターフェイスはフレーム転送に関与しません。

リスニング ― インターフェイスをフレーム転送に関与させることをスパニングツリーが決定した場合、ブロッキング ステートから最初に移行するステートです。

ラーニング ― インターフェイスはフレーム転送に関与する準備をしている状態です。

フォワーディング ― インターフェイスはフレームを転送します。

ディセーブル ― インターフェイスはスパニングツリーに含まれません。シャットダウン ポートであるか、ポート上にリンクがないか、またはポート上でスパニングツリー インスタンスが稼働していないためです。

インターフェイスは次のように、ステートを移行します。

初期化からブロッキング

ブロッキングからリスニングまたはディセーブル

リスニングからラーニングまたはディセーブル

ラーニングからフォワーディングまたはディセーブル

フォワーディングからディセーブル

図14-1 図14-1に、インターフェイスがステートをどのように移行するかを示します。

図14-1 スパニングツリー インターフェイス ステート

 

デフォルト設定では、スイッチを起動するとスパニングツリーがイネーブルになります。その後、スイッチの各インターフェイス、VLAN、ネットワークがブロッキング ステートからリスニングおよびラーニングという移行ステートを通過します。スパニングツリーは、フォワーディング ステートまたはブロッキング ステートで各インターフェイスを安定させます。

スパニングツリー アルゴリズムがレイヤ2インターフェイスをフォワーディング ステートにする場合、次のプロセスが発生します。

1. スパニングツリーがインターフェイスをブロッキング ステートに移行させるプロトコル情報を待つ間、インターフェイスはリスニング ステートになります。

2. スパニングツリーは転送遅延タイマーの満了を待ち、インターフェイスをラーニング ステートに移行させ、転送遅延タイマーをリセットします。

3. ラーニング ステートで、スイッチがデータベース転送のためにエンド ステーションの位置情報を学習している間、インターフェイスはフレーム転送を引き続きブロックします。

4. 転送遅延タイマーが満了すると、スパニングツリーはインターフェイスをフォワーディング ステートに移行させ、このときラーニングとフレーム転送の両方が可能になります。

ブロッキング ステート

ブロッキング ステートのレイヤ2インターフェイスはフレームの転送に関与しません。初期化後、スイッチの各インターフェイスにBPDUが送信されます。スイッチは最初、他のスイッチとBPDUを交換するまで、ルートとして動作します。このBPDU交換によって、ネットワーク上のどのスイッチがルート、すなわちルート スイッチであるかが確立されます。ネットワークにスイッチが1台しかない場合、交換は行われず、転送遅延タイマーが満了し、インターフェイスがリスニング ステートになります。インターフェイスはスイッチの初期化後、必ずブロッキング ステートになります。

ブロッキング ステートのインターフェイスは、次の機能を実行します。

インターフェイス上で受信したフレームを廃棄します。

転送用に他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを廃棄します。

アドレスを学習しません。

BPDUを受信します。

リスニング ステート

リスニング ステートは、ブロッキング ステートを経て、レイヤ2インターフェイスが最初に移行するステートです。インターフェイスがリスニング ステートになるのは、スパニングツリーによってそのインターフェイスのフレーム転送への関与が決定された場合です。

リスニング ステートのインターフェイスは、次の機能を実行します。

インターフェイス上で受信したフレームを廃棄します。

転送用に他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを廃棄します。

アドレスを学習しません。

BPDUを受信します。

ラーニング ステート

ラーニング ステートのレイヤ2インターフェイスは、フレームの転送に関与できるように準備します。インターフェイスはリスニング ステートからラーニング ステートに移行します。

ラーニング ステートのインターフェイスは、次の機能を実行します。

インターフェイス上で受信したフレームを廃棄します。

転送用に他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを廃棄します。

アドレスを学習します。

BPDUを受信します。

フォワーディング ステート

フォワーディング ステートのレイヤ2インターフェイスは、フレームを転送します。インターフェイスはラーニング ステートからフォワーディング ステートに移行します。

フォワーディング ステートのインターフェイスは、次の機能を実行します。

インターフェイス上でフレームを受信して転送します。

他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを転送します。

アドレスを学習します。

BPDUを受信します。

ディセーブル ステート

ブロッキング ステートのレイヤ2インターフェイスは、フレームの転送やスパニングツリーに関与しません。ディセーブル ステートのインターフェイスは動作不能です。

ディセーブル インターフェイスは、次の機能を実行します。

インターフェイス上で受信したフレームを廃棄します。

転送用に他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを廃棄します。

アドレスを学習しません。

BPDUを受信しません。

スイッチまたはポートがルート スイッチ またはルート ポートになる仕組み

ネットワーク上のすべてのスイッチがデフォルトのスパニングツリー設定でイネーブルになっている場合、最小のMACアドレスを持つスイッチがルート スイッチになります。図14-2では、スイッチAがルート スイッチとして選定されます(すべてのスイッチのスイッチ プライオリティがデフォルト(32768)に設定されており、スイッチAのMACアドレスが最小であるため)。ただし、トラフィック パターン、転送インターフェイスの数、またはリンク タイプによっては、スイッチAが最適なルート スイッチとは限りません。ルート スイッチになるように、最適なスイッチのプライオリティを引き上げる(数値を引き下げる)と、スパニングツリーの再計算が強制的に行われ、最適なスイッチをルートとした新しいトポロジーが形成されます。

図14-2 スパニングツリー トポロジー

 

スパニングツリー トポロジーがデフォルトのパラメータに基づいて算出された場合、スイッチド ネットワークの送信元エンド ステーションから宛先エンド ステーションまでのパスが最適にならない場合があります。たとえば、ルート ポートよりプライオリティの高いインターフェイスに高速リンクを接続すると、ルート ポートが変更される可能性があります。最高速のリンクをルート ポートにすることが理想です。

たとえば、スイッチBのあるポートがギガビット イーサネット リンクで、別のポート(10/100リンク)がルート ポートであると仮定します。ネットワーク トラフィックはギガビット イーサネット リンクに流す方が効率的です。ギガビット イーサネット ポートのスパニングツリー ポート プライオリティをルート ポートより高くする(数値を小さくする)と、ギガビット イーサネット ポートが新しいルート ポートになります。

スパニングツリーおよび冗長接続

2つのスイッチ インターフェイスを別の1台の装置、または2台の異なる装置に接続することにより、スパニングツリーを使用して冗長バックボーンを作成できます(図14-3を参照)。スパニングツリーは一方のインターフェイスを自動的にディセーブルにし、他方でエラーが発生した場合にはそのディセーブルにしていた方をイネーブルにします。一方のリンクが高速で、他方が低速の場合、必ず、低速の方のリンクがディセーブルになります。速度が同じ場合、ポート プライオリティとポートIDが加算され、値の小さいリンクがスパニングツリーによってディセーブルにされます。

図14-3 スパニングツリーおよび冗長接続

 

EtherChannelグループを使用して、スイッチ間に冗長リンクを設定することもできます。詳細は、 第29章「EtherChannelの設定」 を参照してください。

スパニングツリーのアドレス管理

IEEE 802.1Dでは、各種ブリッジ プロトコルに使用させるために、0x00180C2000000~0x0180C2000010の範囲で17のマルチキャスト アドレスが規定されています。これらのアドレスは削除できないスタティック アドレスです。

スパニングツリーのステートに関係なく、各スイッチは0x0180C2000000~0x0180C200000Fのアドレス宛てのパケットを受信しますが、転送は行いません。

スパニングツリーがイネーブルの場合、スイッチのCPUが0x0180C2000000および0x0180C2000010を宛先とするパケットを受信します。スパニングツリーがディセーブルの場合、スイッチはこれらのパケットを未知のマルチキャスト アドレスとして転送します。

接続を維持するためのエージング タイムの短縮

ダイナミック アドレスのエージング タイムはデフォルトで5分です。これは、 mac address-table aging-time グローバル コンフィギュレーション コマンドのデフォルト値です。ただし、スパニングツリーの再構成により、多数のステーションの位置が変更されることがあります。このようなステーションは、再構成中、5分以上にわたって到達できないことがあるので、アドレス テーブルからステーション アドレスを削除し、改めて学習できるように、アドレス エージング タイムが短縮されます。スパニングツリー再構成時に短縮されるエージング タイムは、転送遅延パラメータ値( spanning-tree vlan vlan-id forward-time seconds グローバル コンフィギュレーション コマンド)と同じです。

各VLANはそれぞれ独立したスパニングツリー インスタンスなので、スイッチはVLAN単位でエージング タイムを短縮します。あるVLANでスパニングツリーの再構成が行われると、そのVLANで学習されたダイナミック アドレスがエージング タイム短縮の対象になります。他のVLANのダイナミック アドレスは影響を受けず、スイッチで設定されたエージング タイムがそのまま適用されます。

スパニングツリー モードおよびプロトコル

このスイッチでサポートされるモードおよびプロトコルは、次のとおりです。

PVST+ ― このスパニングツリー モードは、IEEE 802.1D標準およびシスコ独自の拡張機能に準拠します。すべてのイーサネット ポート ベースのVLANで使用されるスパニングツリーのデフォルト モードです。PVST+はスイッチ上の各VLANでサポートされる最大数まで動作し、各VLANにネットワーク上でのループフリー パスを提供します。

PVST+は、対象となるVLANにレイヤ2ロードバランシングを提供します。ネットワーク上のVLANを使用してさまざまな論理トポロジーを作成し、特定のリンクに偏らないようにすべてのリンクを使用できるようにします。VLAN上のPVST+インスタンスごとに、それぞれ1つのルート スイッチがあります。このルート スイッチは、そのVLANに対応するスパニングツリー情報を、ネットワーク上の他のすべてのスイッチに伝送します。このプロセスにより、各スイッチがネットワークに関する共通の情報を持つようになるので、ネットワーク トポロジーが確実に維持されます。

Rapid PVST+ ― このスパニングツリー モードは、IEEE 802.1w標準に準拠した高速コンバージェンスを使用する以外はPVST+と同じです。高速コンバージェンスを行うため、Rapid PVST+はトポロジー変更を受信すると、ポート単位でダイナミックに学習したMACアドレス エントリをただちに削除します。このような場合、PVST+では、ダイナミックに学習したMACアドレス エントリには短いエージング タイムが使用されます。

Rapid PVST+はPVST+と同じ設定を使用しているので(特に明記する場合を除く)、必要なことは最小限の追加設定のみです。Rapid PVST+の利点は、大規模なPVST+のインストール ベースをRapid PVST+に移行するのに、複雑なMSTP設定の学習やネットワーク再設定の必要がないことです。Rapid PVST+モードでは、各VLANは独自のスパニングツリー インスタンスを最大数実行します。

MSTP ― このスパニングツリー モードはIEEE 802.1s標準に準拠しています。複数のVLANを同一のスパニングツリー インスタンスにマッピングし、多数のVLANをサポートする場合に必要となるスパニングツリー インスタンスの数を減らすことができます。MSTPはRapid Spanning-Tree Protocol(RSTP)(IEEE 802.1w準拠)上で実行され、転送遅延を解消し、ルート ポートおよび指定ポートをフォワーディング ステートにすばやく移行することにより、スパニングツリーの高速コンバージェンスを可能にします。RSTPを使用せずにMSTPを実行することはできません。

MSTPを導入する場合、最も一般的なのは、レイヤ2スイッチド ネットワークのバックボーンおよびディストリビューション レイヤへの配備です。詳細は、 第15章「MSTPの設定」 を参照してください。

サポートされるスパニングツリー インスタンス数については、次の項を参照してください。

サポートされるスパニングツリー インスタンス

PVST+またはRapid PVST+モードでは、スイッチは最大128のスパニングツリー インスタンスをサポートします。

MSTPモードでは、スイッチは最大65のMSTインスタンスをサポートします。特定のMSTインスタンスにマッピングできるVLANの数に制限はありません。

スパニングツリーとVLAN Trunking Protocol(VTP;VLANトランキング プロトコル)の相互作用については、「スパニングツリー設定時の注意事項」を参照してください。

スパニングツリーのインターオペラビリティと下位互換性

表14-2 に、ネットワークでサポートされるスパニングツリー モード間のインターオペラビリティと下位互換性を示します。

 

表14-2 PVST+、MSTP、およびRapid PVST+のインターオペラビリティ

PVST+
MSTP
Rapid PVST+

PVST+

あり

あり(制限あり)

あり(PVST+に戻る)

MSTP

あり(制限あり)

あり

あり(PVST+に戻る)

Rapid PVST+

あり(PVST+に戻る)

あり(PVST+に戻る)

あり

MSTPおよびPVST+が混在したネットワークでは、Common Spanning-Tree(CST)のルートはMSTバックボーンの内側に配置する必要があり、PVST+スイッチを複数のMSTリージョンに接続することはできません。

ネットワーク内にRapid PVST+が稼働しているスイッチとPVST+が稼働しているスイッチが存在する場合、Rapid PVST+スイッチとPVST+スイッチを別のスパニングツリー インスタンスにすることを推奨します。Rapid PVST+スパニングツリー インスタンスでは、ルート スイッチはRapid PVST+スイッチでなければなりません。PVST+インスタンスでは、ルート スイッチはPVST+スイッチでなければなりません。PVST+スイッチはネットワークのエッジに配置する必要があります。

STPおよびIEEE 802.1Qトランク

VLANトランクに関するIEEE 802.1Q規格は、ネットワークのスパニングツリー ストラテジに一定の制限を設けています。この規格では、トランク上で使用できる すべて のVLANに対して、1つのスパニングツリー インスタンスしか認められません。ただし、IEEE 802.1Qトランクによって接続されたシスコ製スイッチのネットワークでは、スイッチはトランク上で使用できる VLANに1つずつ、スパニングツリー インスタンスを維持します。

IEEE 802.1Qトランクを使用してシスコ製スイッチを他社製の装置に接続する場合、シスコ製スイッチはPVST+を使用してスパニングツリーのインターオペラビリティを実現します。Rapid PVST+がイネーブルの場合、スイッチはPVST+ではなくRapid PVST+を使用します。スイッチは、トランクのIEEE 802.1Q VLANのスパニングツリー インスタンスと他社のIEEE 802.1Qスイッチのスパニングツリー インスタンスを結合します。

ただし、PVST+またはRapid PVST+の情報はすべて、他社製のIEEE 802.1Qスイッチからなるクラウドにより分離されたシスコ製スイッチによって維持されます。シスコ製スイッチを分離する他社製のIEEE 802.1Qクラウドは、スイッチ間の単一トランク リンクとして扱われます。

PVST+はIEEE 802.1Qトランクで自動的にイネーブルになるので、ユーザ側で設定する必要はありません。アクセス ポートおよびISL(スイッチ間リンク)トランク ポートでの外部スパニングツリーの動作は、PVST+の影響を受けません。

IEEE 802.1Qトランクの詳細については、 第11章「VLANの設定」 を参照してください。

スパニングツリー機能の設定

ここでは、次の設定情報について説明します。

「スパニングツリー機能のデフォルト設定」

「スパニングツリー設定時の注意事項」

「スパニングツリー モードの変更」(必須)

「スパニングツリーのディセーブル化」(任意)

「ルート スイッチの設定」(任意)

「セカンダリ ルート スイッチの設定」(任意)

「ポート プライオリティの設定」(任意)

「パス コストの設定」(任意)

「VLANのスイッチ プライオリティの設定」(任意)

「スパニングツリー タイマーの設定」(任意)

スパニングツリー機能のデフォルト設定

表14-3 に、スパニングツリー機能のデフォルト設定を示します。

 

表14-3 スパニングツリー機能のデフォルト設定

機能
デフォルト設定

イネーブル ステート

VLAN 1上でイネーブル

詳細は、「サポートされるスパニングツリー インスタンス」を参照してください。

スパニングツリー モード

PVST+(Rapid PVST+とMSTPはディセーブル)

スイッチ プライオリティ

32768

スパニングツリー ポート プライオリティ(インターフェイス単位で設定可能)

128

スパニングツリー ポート コスト(インターフェイス単位で設定可能)

1000 Mbps: 4

100 Mbps: 19

10 Mbps: 100

スパニングツリー VLANポート プライオリティ(VLAN単位で設定可能)

128

スパニングツリー VLANポート コスト(VLAN単位で設定可能)

1000 Mbps: 4

100 Mbps: 19

10 Mbps: 100

スパニングツリー タイマー

Helloタイム:2秒

転送遅延時間:15秒

最大エージング タイム:20秒

転送保留カウント: 6 BPDU

スパニングツリー設定時の注意事項

スパニングツリー インスタンスより多くのVLANがVTPで定義されている場合、スイッチ上でPVST+またはRapid PVST+をイネーブルにできるVLANは128に限定されます。残りのVLANは、スパニングツリーがディセーブルの状態で動作します。ただし、MSTPを使用して複数のVLANを同一のスパニングツリー インスタンスにマッピングすることが可能です。詳細は、 第15章「MSTPの設定」 を参照してください。

128のスパニングツリー インスタンスがすでに使用されている場合、VLANの1つでスパニングツリーをディセーブルにして、STPを稼働させたい別のVLANでイネーブルにできます。 no spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギレーション コマンドを使用して、特定のVLANでスパニングツリーをディセーブルにし、 spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、所定のVLANでスパニングツリーをイネーブルにします。


注意 スパニングツリーが稼働していないスイッチは、スパニングツリー インスタンスが稼働しているVLAN上の他のスイッチがループを切断できるように、受信したBPDUを引き続き転送します。したがって、スパニング ツリーは、ネットワーク上のすべてのループを切断できるように十分な数のスイッチ上で稼働している必要があります。たとえば、VLANの各ループで少なくとも1台のスイッチがスパニング ツリーを稼働している必要があります。VLAN内のすべてのスイッチでスパニングツリーを稼働させる必要はありません。ただし、最小限の数のスイッチだけでスパニングツリーが稼働している状況では、不注意なネットワーク変更によってVLANに別のループが発生し、ブロードキャスト ストームを引き起こす可能性があります。


) スイッチ上の使用可能なスパニングツリー インスタンスをすべて使い切ってしまったあとに、VTPドメイン内にさらに別のVLANを追加すると、そのスイッチ上にスパニングツリーが稼働しないVLANが生成されます。そのスイッチのトランク ポート上でデフォルトの許可リストが設定されていると、すべてのトランク ポート上に新しいVLANが割り当てられます。ネットワーク トポロジーによっては、新しいVLAN上で、切断されないループが生成されることがあります。特に、複数の隣接スイッチでスパニングツリー インスタンスをすべて使用してしまっている場合には注意が必要です。スパニングツリー インスタンスの割り当てを使い果たしたスイッチのトランク ポートに許可リストを設定することにより、このような可能性を防ぐことができます。ただし、ネットワークにVLANを追加するときより多くの作業を伴うことになるので、通常、許可リストの設定は必要ありません。


VLANスパニングツリー インスタンスの設定はスパニングツリー コマンドによって制御されます。スパニングツリー インスタンスは、VLANにインターフェイスを割り当てるときに作成します。スパニングツリー インスタンスは最終インターフェイスが別のVLANに移されたときに削除されます。スパニングツリー インスタンスの作成前に、スイッチとポートのパラメータを設定できます。設定されたパラメータは、スパニングツリー インスタンスを作成するときに適用されます。

スイッチは、PVST+、Rapid PVST+、およびMSTPをサポートしますが、アクティブにできるバージョンは常に1つだけです(たとえば、すべてのVLANでPVST+を使用するか、すべてのVLANでRapid PVST+を使用するか、またはすべてのVLANでMSTPを使用することになります)。さまざまなスパニングツリー モードおよびインターオペラビリティについては、「スパニングツリーのインターオペラビリティと下位互換性」を参照してください。

UplinkFastおよびBackboneFastの設定時の注意事項については、「オプションのスパニングツリー設定時の注意事項」を参照してください。

スパニングツリー モードの変更

スイッチは、PVST+、Rapid PVST+、およびMSTPの3つのスパニングツリー モードをサポートします。デフォルトで、スイッチはPVST+プロトコルを使用します。

スパニングツリー モードを変更するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。デフォルト モード以外のモードをイネーブルにする場合、この手順は必須です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

spanning-tree mode { pvst | mst | rapid-pvst }

スパニングツリー モードを設定します。

pvst を指定して、PVST+をイネーブルにします(デフォルト設定)。

mst を指定して、MSTP(およびRSTP)をイネーブルにします。設定手順の詳細については、 第15章「MSTPの設定」 を参照してください。

rapid-pvst を指定して、Rapid PVST+をイネーブルにします。

ステップ 3

interface interface-id

(Rapid PVST+モードの場合のみ推奨)設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。有効なインターフェイスには、物理ポート、VLAN、およびポートチャネルがあります。VLAN IDの範囲は1~4094です。ポート チャネルの範囲は1~12です。

ステップ 4

spanning-tree link-type point-to-point

(Rapid PVST+モードの場合のみ推奨)このポートのリンク タイプをポイントツーポイントに指定します。

このポート(ローカル ポート)をポイントツーポイント リンクでリモート ポートと接続し、ローカル ポートが指定ポートになると、スイッチはリモート ポートとネゴシエーションし、ローカル ポートをフォワーディング ステートに高速変更します。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

clear spanning-tree detected-protocols

(Rapid PVST+モードの場合のみ推奨)スイッチ上の任意のポートがIEEE 802.1D準拠のレガシー スイッチのポートと接続されている場合に、スイッチ全体でプロトコル移行プロセスを再開します。

このステップは、このスイッチでRapid PVST+が稼働していることを指定スイッチが検出する場合のオプションです。

ステップ 7

show spanning-tree summary

および

show spanning-tree interface interface-id

設定を確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートをデフォルト設定に戻すには、 no spanning-tree link-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スパニングツリーのディセーブル化

スパニングツリーはデフォルトで、VLAN 1および「サポートされるスパニングツリー インスタンス」のスパニングツリー限度を上限として新しく作成されたすべてのVLAN上でイネーブルです。スパニングツリーをディセーブルにするのは、ネットワーク トポロジーにループがないことが確実な場合だけにしてください。


注意 スパニングツリーがディセーブルでありながら、トポロジーにループが存在していると、余分なトラフィックが発生し、パケットの重複が無限に繰り返されることによって、ネットワークのパフォーマンスが大幅に低下します。

VLAN単位でスパニングツリーをディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

no spanning-tree vlan vlan-id

vlan-id に指定できる範囲は、1~4094です。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

スパニングツリーを再びイネーブルにする場合は、 spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ルート スイッチの設定

スイッチは、スイッチ上で設定されているアクティブVLANごとに1つずつ、個別のスパニングツリー インスタンスを維持します。各インスタンスには、スイッチ プライオリティとスイッチのMACアドレスからなるブリッジIDが対応付けられます。VLANごとに、ブリッジIDが最小のスイッチがそのVLANのルート スイッチになります。

特定のVLANでスイッチがルートになるように設定するには、 spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチ プライオリティをデフォルト値(32768)からかなり小さい値に変更します。このコマンドを入力すると、ソフトウェアが各VLANについて、ルート スイッチのスイッチ プライオリティをチェックします。拡張システムIDをサポートするため、スイッチは指定されたVLANの自身のプライオリティを24576に設定します。この値によって、このスイッチを指定されたVLANのルートに設定できます。

指定されたVLANのルート スイッチに24576未満のスイッチ プライオリティが設定されている場合、スイッチはそのVLANについて、自身のプライオリティを最小のスイッチ プライオリティより4096だけ小さい値に設定します(スイッチ プライオリティ値および拡張システムIDに示すように、4096は4ビットのスイッチ プライオリティ値の最下位ビットの値です)。


) ルート スイッチとして設定する必要のある値が1未満の場合、spanning-tree vlan vlan-id rootグローバル コンフィギュレーション コマンドは失敗します。



) ネットワーク上に拡張システムIDをサポートするスイッチとサポートしないスイッチが混在する場合は、拡張システムIDをサポートするスイッチがルート スイッチになることはほぼありません。拡張システムIDによって、旧ソフトウェアが稼働する接続スイッチのプライオリティよりVLAN番号が大きくなるたびに、スイッチ プライオリティ値が増大します。



) 各スパニングツリー インスタンスのルート スイッチは、バックボーン スイッチまたはディストリビューション スイッチにする必要があります。アクセス スイッチをスパニングツリーのプライマリ ルートとして設定しないでください。


diameter キーワードを使用して、レイヤ2ネットワークの直径(すなわち、レイヤ2ネットワーク上の任意の2つのエンド ステーション間の最大スイッチ ホップ数)を指定します。ネットワークの直径を指定すると、その直径のネットワークに最適なHelloタイム、転送遅延時間、および最大エージング タイムをスイッチが自動的に設定するので、コンバージェンスの所要時間を大幅に短縮できます。自動的に算出されたHelloタイムを変更する場合は、 hello キーワードを使用します。


) ルート スイッチとして設定したあとで、spanning-tree vlan vlan-id hello-timespanning-tree vlan vlan-id forward-time、およびspanning-tree vlan vlan-id max-ageグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Helloタイム、転送遅延時間、および最大エージング タイムを手動で設定することは推奨できません。


スイッチが特定のVLANのルートになるように設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id root primary [ diameter net-diameter [ hello-time seconds ]]

指定されたVLANのルートになるように、スイッチを設定します。

vlan-id には、VLAN IDで識別された単一のVLAN、ハイフンで区切られた範囲のVLAN、またはカンマで区切られた一連のVLANを指定できます。指定できる範囲は1~4094です。

(任意) diameter net-diameter には、任意の2つのエンド ステーション間の最大スイッチ数を指定します。指定できる範囲は2~7です。

(任意) hello-time seconds には、ルート スイッチによってコンフィギュレーション メッセージが生成される間隔を秒数で指定します。指定できる範囲は1~10です。デフォルトは2です。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show spanning-tree detail

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

セカンダリ ルート スイッチの設定

スイッチをセカンダリ ルートとして設定すると、スイッチ プライオリティがデフォルト値(32768)から28672に変更されます。したがって、プライマリ ルート スイッチで障害が発生した場合に、このスイッチが指定されたVLANのルート スイッチになる可能性が高くなります。これは、他のネットワーク スイッチがデフォルトのスイッチ プライオリティ32768を使用し、ルート スイッチになる可能性が低いことが前提です。

複数のスイッチでこのコマンドを実行すると、複数のバックアップ ルート スイッチを設定できます。 spanning-tree vlan vlan-id root primary グローバル コンフィギュレーション コマンドでプライマリ ルート スイッチを設定したときと同じネットワーク直径およびHelloタイム値を使用してください。

スイッチが特定のVLANのセカンダリ ルートになるように設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id root secondary [ diameter net-diameter [ hello-time seconds ]]

指定されたVLANのセカンダリ ルートになるように、スイッチを設定します。

vlan-id には、VLAN IDで識別された単一のVLAN、ハイフンで区切られた範囲のVLAN、またはカンマで区切られた一連のVLANを指定できます。指定できる範囲は1~4094です。

(任意) diameter net-diameter には、任意の2つのエンド ステーション間の最大スイッチ数を指定します。指定できる範囲は2~7です。

(任意) hello-time seconds には、ルート スイッチによってコンフィギュレーション メッセージが生成される間隔を秒数で指定します。指定できる範囲は1~10です。デフォルトは2です。

プライマリ ルート スイッチを設定したときと同じネットワーク直径およびHelloタイム値を使用してください。「ルート スイッチの設定」を参照してください。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show spanning-tree detail

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ポート プライオリティの設定

ループが発生した場合、スパニングツリーはポート プライオリティを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。最初に選択させたいインターフェイスには高いプライオリティ(小さい数値)を与え、最後に選択させたいインターフェイスには低いプライオリティ(大きい数値)を与えます。すべてのインターフェイスに同じプライオリティ値が与えられている場合、スパニングツリーはインターフェイス番号が最小のインターフェイスをフォワーディング ステートにし、他のインターフェイスをブロックします。

インターフェイスのポート プライオリティを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

有効なインターフェイスは、物理ポートおよびポート チャネル論理インターフェイス( port-channel port-channel-number )です。

ステップ 3

spanning-tree port-priority priority

インターフェイスにポート プライオリティを設定します。

priority に指定できる範囲は0~240で、16ずつ増加します。デフォルトは128です。有効な値は、0、16、32、48、64、80、96、112、128、144、160、176、192、208、224、240です。その他の値はすべて拒否されます。値が小さいほど、プライオリティは高くなります。

ステップ 4

spanning-tree vlan vlan-id port-priority priority

VLANにポート プライオリティを設定します。

vlan-id には、VLAN IDで識別された単一のVLAN、ハイフンで区切られた範囲のVLAN、またはカンマで区切られた一連のVLANを指定できます。指定できる範囲は1~4094です。

priority に指定できる範囲は0~240で、16ずつ増加します。デフォルトは128です。有効な値は、0、16、32、48、64、80、96、112、128、144、160、176、192、208、224、240です。その他の値はすべて拒否されます。値が小さいほど、プライオリティは高くなります。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show spanning-tree interface interface-id

または

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。


show spanning-tree interface interface-idイネーブルEXECコマンドによって表示されるのは、リンク アップ動作可能状態のポートの情報だけです。それ以外の情報については、show running-config interfaceイネーブルEXECコマンドを使用して設定を確認してください。


デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree [ vlan vlan-id ] port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スパニングツリー ポート プライオリティを使用してトランク ポートに負荷分散を設定する手順については、「トランク ポートの負荷分散の設定」を参照してください。

パス コストの設定

スパニングツリー パス コストのデフォルト値は、インターフェイスのメディア速度に基づきます。ループが発生した場合、スパニングツリーはコストを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。最初に選択させたいインターフェイスには小さいコスト値を与え、最後に選択させたいインターフェイスには大きいコスト値を与えます。すべてのインターフェイスに同じコスト値が与えられている場合、スパニングツリーはインターフェイス番号が最小のインターフェイスをフォワーディング ステートにし、他のインターフェイスをブロックします。

インターフェイスのコストを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。有効なインターフェイスは、物理ポートおよびポート チャネル論理インターフェイス( port-channel port-channel-number )です。

ステップ 3

spanning-tree cost cost

インターフェイスにコストを設定します。

ループが発生した場合、スパニングツリーはパス コストを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。パス コストが小さいほど、高速で伝送されます。

cost に指定できる範囲は1~200000000です。デフォルト値はインターフェイスのメディア速度に基づきます。

ステップ 4

spanning-tree vlan vlan-id cost cost

VLANにコストを設定します。

ループが発生した場合、スパニングツリーはパス コストを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。パス コストが小さいほど、高速で伝送されます。

vlan-id には、VLAN IDで識別された単一のVLAN、ハイフンで区切られた範囲のVLAN、またはカンマで区切られた一連のVLANを指定できます。指定できる範囲は1~4094です。

cost に指定できる範囲は1~200000000です。デフォルト値はインターフェイスのメディア速度に基づきます。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show spanning-tree interface interface-id

または

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。


show spanning-tree interface interface-idイネーブルEXECコマンドによって表示されるのは、リンク アップ動作可能状態のポートの情報だけです。それ以外の情報については、show running-configイネーブルEXECコマンドを使用して設定を確認してください。


デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree [ vlan vlan-id ] cost インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スパニングツリー パス コストを使用してトランク ポートに負荷分散を設定する手順については、「トランク ポートの負荷分散の設定」を参照してください。

VLANのスイッチ プライオリティの設定

スイッチ プライオリティを設定することによって、スイッチがルート スイッチとして選択される可能性を高めることができます。


) このコマンドは、十分に注意して使用してください。スイッチ プライオリティの変更には、通常は、spanning-tree vlan vlan-id root primary およびspanning-tree vlan vlan-id root secondaryグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用することを推奨します。


VLANのスイッチ プライオリティを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id priority priority

VLANのスイッチ プライオリティを設定します。

vlan-id には、VLAN IDで識別された単一のVLAN、ハイフンで区切られた範囲のVLAN、またはカンマで区切られた一連のVLANを指定できます。指定できる範囲は1~4094です。

priority を指定する場合、指定できる範囲は0~61440で、4096ずつ増加します。デフォルトは32768です。数値が小さいほど、スイッチがルート スイッチとして選択される可能性が高くなります。

有効なプライオリティ値は、4096、8192、12288、16384、20480、24576、28672、32768、36864、40960、45056、49152、53248、57344、61440です。それ以外の値はすべて拒否されます。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スパニングツリー タイマーの設定

表14-4 で、スパニングツリーのパフォーマンス全体を左右するタイマーについて説明します。

 

表14-4 スパニングツリー タイマー

変数
説明

Helloタイマー

スイッチから他のスイッチへHelloメッセージをブロードキャストする頻度を制御します。

転送遅延タイマー

インターフェイスが転送を開始するまでに、リスニング ステートおよびラーニング ステートが継続する時間を制御します。

最大エージング タイマー

インターフェイスが受信したプロトコル情報をスイッチに保存させておく時間を制御します。

転送保留カウント

1秒間停止する前に送信できるBPDU数を制御します。

以下に設定手順を示します。

Helloタイムの設定

Helloタイムを変更することによって、ルート スイッチによってコンフィギュレーション メッセージが生成される間隔を設定できます。


) このコマンドは、十分に注意して使用してください。Helloタイムの変更には、通常、spanning-tree vlan vlan-id root primaryおよびspanning-tree vlan vlan-id root secondaryグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用することを推奨します。


VLANのHelloタイムを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id hello-time seconds

VLANのHelloタイムを設定します。Helloタイムはルート スイッチがコンフィギュレーション メッセージを生成する間隔です。これらのメッセージは、スイッチがアクティブであることを意味します。

vlan-id には、VLAN IDで識別された単一のVLAN、ハイフンで区切られた範囲のVLAN、またはカンマで区切られた一連のVLANを指定できます。指定できる範囲は1~4094です。

seconds に指定できる範囲は1~10です。デフォルト値は2です。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id hello-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLANの転送遅延時間の設定

VLANの転送遅延時間を設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id forward-time seconds

VLANの転送時間を設定します。転送遅延時間は、スパニングツリー ラーニング ステートおよびリスニング ステートからフォワーディング ステートに移行するまでに、インターフェイスが待機する秒数です。

vlan-id には、VLAN IDで識別された単一のVLAN、ハイフンで区切られた範囲のVLAN、またはカンマで区切られた一連のVLANを指定できます。指定できる範囲は1~4094です。

seconds に指定できる範囲は4~30です。デフォルト値は15です。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id forward-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLANの最大エージング タイムの設定

VLANの最大エージング タイムを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id max-age seconds

VLANの最大エージング タイムを設定します。最大エージング タイムは、再構成を試行するまでにスイッチがスパニングツリー コンフィギュレーション メッセージを受信せずに待機する秒数です。

vlan-id には、VLAN IDで識別された単一のVLAN、ハイフンで区切られた範囲のVLAN、またはカンマで区切られた一連のVLANを指定できます。指定できる範囲は1~4094です。

seconds に指定できる範囲は6~40です。デフォルト値は20です。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id max-age グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

転送保留カウントの設定

転送保留カウント値を変更することで、BPDUのバースト サイズを設定できます。


) このパラメータをより高い値に変更すると、CPUの使用率が非常に大きくなります(Rapid PVSTモード時に特に顕著に変化します)。逆に、この値を低く設定すると、セッションによってはコンバージェンスを抑えることができます。この値は、デフォルト設定で使用することを推奨します。


転送保留カウントを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

spanning-tree transmit hold-count value

1秒間停止する前に送信できるBPDU数を設定します。

value に指定できる範囲は1~20です。デフォルト値は6です。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show spanning-tree detail

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルにエントリを保存します。

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree transmit hold-count valu e グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スパニングツリー ステータスの表示

スパニングツリー ステータスを表示するには、 表14-5 のイネーブルEXECコマンドを1つまたは複数使用します。

 

表14-5 スパニングツリー ステータス表示用のコマンド

コマンド
目的

show spanning-tree active

アクティブ インターフェイスに関するスパニングツリー情報だけを表示します。

show spanning-tree detail

インターフェイス情報の詳細サマリーを表示します。

show spanning-tree interface interface-id

特定のインターフェイスのスパニングツリー情報を表示します。

show spanning-tree summary [ totals ]

インターフェイス ステートのサマリーを表示します。またはSTPステート セクションのすべての行を表示します。

clear spanning-tree [ interface interface-id ]イネーブルEXECコマンド を使用して、スパニングツリー カウンタをクリアできます。

show spanning-tree イネーブルEXECコマンドの他のキーワードについては、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。