Catalyst 2950/2955 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA7
トラブルシューティング
トラブルシューティング
発行日;2012/01/14 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

トラブルシューティング

回復手順の実行

ソフトウェア障害からの回復

非 LRE Catalyst 2950 スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復

Catalyst 2950 LRE スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復

パスワード回復がイネーブルな場合のパスワード回復

パスワード回復がディセーブルな場合の手順

Catalyst 2955 スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復

コマンド スイッチで障害が発生した場合の回復

故障したコマンド スイッチをクラスタ メンバーと交換する場合

故障したコマンド スイッチを他のスイッチと交換する場合

メンバー スイッチとの接続の回復

自動ネゴシエーションの不一致の防止

GBICおよびSFPモジュールのセキュリティと ID

接続障害の診断

ping の利用

ping の概要

ping の実行

レイヤ 2 traceroute の利用

レイヤ 2 traceroute の概要

使用上の注意事項

物理パスの表示

LRE 接続障害の診断

debug コマンドの使用

特定機能に関するデバッグのイネーブル化

システム全体診断のイネーブル化

デバッグおよびエラー メッセージ出力のリダイレクト

debug auto qos コマンドの使用

show controllers コマンドの使用方法

crashinfo ファイルの使用方法

トラブルシューティング

この章では、Catalyst 2950 および Catalyst 2955 の Cisco IOS ソフトウェア関連の問題を特定し解決する方法について説明します。問題の性質に応じて、CLI(コマンドライン インターフェイス)、デバイス マネージャ、または Network Assistant を使用して、問題を特定および解決できます。シスコの Course Wave Division Multiplexer(CWDM)GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)の問題を特定および解決するには、非 Long-Reach Ethernet(LRE)Catalyst 2950 スイッチに Enhanced Software Image(EI; 拡張ソフトウェア イメージ)をインストールしておく必要があります。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスおよび『Cisco IOS Command Summary』Release 12.1 を参照してください。


この章の内容は、次のとおりです。

「回復手順の実行」

「自動ネゴシエーションの不一致の防止」

「GBICおよびSFPモジュールのセキュリティと ID」

「接続障害の診断」

「LRE 接続障害の診断」

「debug コマンドの使用」

「show controllers コマンドの使用方法」

「crashinfo ファイルの使用方法」

回復手順の実行

ここで紹介する回復手順を実行するには、スイッチを直接操作しなければなりません。

「ソフトウェア障害からの回復」

「非 LRE Catalyst 2950 スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復」

「Catalyst 2950 LRE スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復」

「Catalyst 2955 スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復」

「コマンド スイッチで障害が発生した場合の回復」

「メンバー スイッチとの接続の回復」

ソフトウェア障害からの回復

スイッチ ソフトウェアが破損する状況としては、アップグレードを行った場合、スイッチに誤ったファイルをダウンロードした場合、イメージ ファイルを削除した場合などが考えられます。いずれの場合にも、スイッチは Power-On Self-Test(POST; 電源投入時セルフテスト)に失敗し、接続能力を失います。

次の手順では、Xmodem プロトコルを使用して、破損したイメージ ファイルまたは間違ったイメージ ファイルを回復します。Xmodem プロトコルをサポートするソフトウェア パッケージは多数あり、使用するエミュレーション ソフトウェアによって、この手順は異なります。

ソフトウェア障害から回復する手順は次のとおりです。


ステップ 1 Xmodem プロトコルをサポートする端末エミュレーション ソフトウェアを備えた PC を、スイッチのコンソール ポートに接続します。

ステップ 2 エミュレーション ソフトウェアの回線速度を 9600 ボーに設定します。

ステップ 3 スイッチの電源コードを外します。

ステップ 4 スイッチに再度電源コードを接続します。

ソフトウェア イメージはロードされません。スイッチがブート ローダ モードで起動します。これは switch# プロンプトによってわかります。

ステップ 5 次のブート ローダ コマンドを使用して、転送を開始します。

switch# copy xmodem: flash:image_filename.bin
 

ステップ 6 Xmodem 要求が表示されたら、端末エミュレーション ソフトウェアに適切なコマンドを使用して、転送を開始し、ソフトウェア イメージをフラッシュ メモリにコピーします。


 

非 LRE Catalyst 2950 スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復

非 LRE Catalyst 2950スイッチのパスワードを忘れた、または紛失した場合には次の手順を実行します。


ステップ 1 端末エミュレーション ソフトウェアが稼働している端末または PC をコンソール ポートに接続します。詳細については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。


「CLI のアクセス方法」の手順に従うと、Telnet を使用できるようにスイッチを設定できます。


ステップ 2 エミュレーション ソフトウェアの回線速度を 9600 ボーに設定します。

ステップ 3 スイッチの電源コードを取り外します。

ステップ 4 スイッチに再度電源コードを接続します。ポート 1X の上にあるシステム LED がグリーンに点滅している 15 秒以内に Mode ボタンを押します。システム LED が一時的にオレンジに変わってからグリーンに変わるまで、 Mode ボタンを押し続けます。それから Mode ボタンを離します。

ソフトウェアについての情報が数行表示されるので、指示に従います。

The system has been interrupted prior to initializing the flash file system. These commands will initialize the flash file system, and finish loading the operating system software:
 
flash_init
load_helper
boot
 

ステップ 5 フラッシュ ファイル システムを初期化します。

switch: flash_init
 

ステップ 6 コンソール ポートの速度を 9600 以外に設定していた場合、9600 にリセットされます。エミュレーション ソフトウェアの回線速度をスイッチのコンソール ポートに合わせて変更します。

ステップ 7 ヘルパー ファイルがある場合にはロードします。

switch: load_helper
 

ステップ 8 フラッシュ メモリの内容を表示します。

switch: dir flash:
 

スイッチのファイル システムのディレクトリが表示されます。

ステップ 9 コンフィギュレーション ファイルの名前を config.text.old に変更します。

このファイルには、パスワード定義が収められています。

switch: rename flash:config.text flash:config.text.old
 

ステップ 10 システムを起動します。

switch: boot
 

セットアップ プログラムを起動するように求められます。プロンプトに N を入力します。

Continue with the configuration dialog? [yes/no]: N
 

ステップ 11 スイッチ プロンプトで、イネーブル EXEC モードに切り替えます。

switch> enable
 

ステップ 12 コンフィギュレーション ファイルを元の名前に戻します。

switch# rename flash:config.text.old flash:config.text
 

ステップ 13 コンフィギュレーション ファイルをメモリにコピーします。

switch# copy flash:config.text system:running-config
Source filename [config.text]?
Destination filename [running-config]?
 

確認を求めるプロンプトに、Return キーを押して応答します。

これでコンフィギュレーション ファイルがリロードされました。次に示す通常のコマンドを使用して、パスワードを変更できます。

ステップ 14 グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

switch# configure terminal
 

ステップ 15 パスワードを変更します。

switch(config)# enable secret <password>
 

または

switch(config)# enable password <password>
 

ステップ 16 イネーブル EXEC モードに戻ります。

switch(config)# exit
switch#
 

ステップ 17 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに書き込みます。

switch# copy running-config startup-config
 

新しいパスワードがスタートアップ コンフィギュレーションに組み込まれました。


 

Catalyst 2950 LRE スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復

スイッチに物理的にアクセスできるエンドユーザであれば、電源投入時のブート プロセスを中断し新たなパスワードを入力することで、紛失したパスワードを回復できます。これは、Catalyst 2950 LRE スイッチのデフォルト設定です。


) システム管理者は、デフォルト設定に戻すことを条件にエンドユーザにパスワードのリセットを許可することにより、パスワード回復機能の一部をディセーブルにできます。パスワード回復がディセーブルになっているときにエンド ユーザがパスワードをリセットしようとすると、回復プロセス中に、これを示すステータス メッセージが表示されます。


スイッチのパスワードを忘れたか紛失した場合には、次の手順に従ってください。


ステップ 1 端末エミュレーション ソフトウェアが稼働している端末または PC をスイッチのコンソール ポートに接続します。


) 「Appendix D, Configuring the Switch with the CLI-Based Setup Program」の「Connecting the Console Port」および「Starting the Terminal Emulation Software」の項を参照してください。


ステップ 2 エミュレーション ソフトウェアの回線速度を 9600 ボーに設定します。

ステップ 3 スイッチの電源コードを取り外します。

ステップ 4 スイッチに再度電源コードを接続します。ポート 1X の上にあるシステム LED がグリーンに点滅している 15 秒以内に Mode ボタンを押します。システム LED が一時的にオレンジに変わってからグリーンに変わるまで、 Mode ボタンを押し続けます。それから Mode ボタンを離します。

指示とともにソフトウェアに関する数行の情報が表示され、パスワード回復手順がディセーブルになっているかどうかを示します。

次の文で始まるメッセージが表示された場合:

The system has been interrupted prior to initializing the flash file system.The following commands will initialize the flash file system

「パスワード回復がイネーブルな場合のパスワード回復」に進み、指示された手順を実行してください。

次の文で始まるメッセージが表示された場合:

The password-recovery mechanism has been triggered, but is currently disabled.
 

「パスワード回復がディセーブルな場合の手順」に進み、指示された手順を実行してください。


 

パスワード回復がイネーブルな場合のパスワード回復

パスワード回復メカニズムがイネーブルな場合は、次のメッセージが表示されます。

The system has been interrupted prior to initializing the flash file system. The following commands will initialize the flash file system, and finish loading the operating system software:
 
flash_init
load_helper
boot
 

パスワード回復がイネーブルな場合は、次の手順に従ってください。


ステップ 1 フラッシュ ファイル システムを初期化します。

switch: flash_init
 

ステップ 2 コンソール ポートの速度を 9600 以外に設定していた場合、9600 にリセットされます。エミュレーション ソフトウェアの回線速度をスイッチのコンソール ポートに合わせて変更します。

ステップ 3 ヘルパー ファイルがある場合にはロードします。

switch: load_helper
 

ステップ 4 フラッシュ メモリの内容を表示します。

switch: dir flash:
 

スイッチのファイル システムのディレクトリが表示されます。

ステップ 5 コンフィギュレーション ファイルの名前を config.text.old に変更します。

このファイルには、パスワード定義が収められています。

switch: rename flash:config.text flash:config.text.old
 

ステップ 6 システムを起動します。

switch: boot
 

セットアップ プログラムを起動するように求められます。プロンプトに N を入力します。

Continue with the configuration dialog? [yes/no]: N
 

ステップ 7 スイッチ プロンプトで、イネーブル EXEC モードを開始します。

Switch> enable

ステップ 8 コンフィギュレーション ファイルを元の名前に戻します。

Switch# rename flash:config.text.old flash:config.text
 

ステップ 9 コンフィギュレーション ファイルをメモリにコピーします。

Switch# copy flash:config.text system:running-config
Source filename [config.text]?
Destination filename [running-config]?
 

確認を求めるプロンプトに、Return キーを押して応答します。

これで、コンフィギュレーション ファイルがリロードされ、パスワードを変更できます。

ステップ 10 グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Switch# configure terminal
 

ステップ 11 パスワードを変更します。

Switch (config)# enable secret password
 

シークレット パスワードには、1~25文字までの英数字を指定できます。数字で開始しても構いません。大文字と小文字は区別されます。スペースを使用できますが、先行スペースは無視されます。

ステップ 12 イネーブル EXEC モードに戻ります。

Switch (config)# exit
Switch#
 

ステップ 13 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに書き込みます。

Switch# copy running-config startup-config
 

新しいパスワードがスタートアップ コンフィギュレーションに組み込まれました。


) この手順は、スイッチ VLAN インターフェイスのシャットダウン ステートを終了する手順に似ています。show running-config イネーブル EXEC コマンドを入力すると、どのインターフェイスがこのステートであるか確認できます。インターフェイスを再度イネーブルにするには、interface vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、シャットダウン インターフェイスの VLAN ID を指定します。スイッチのインターフェイス コンフィギュレーション モードで、no shutdown コマンドを入力します。



 

パスワード回復がディセーブルな場合の手順

パスワード回復メカニズムがディセーブルな場合は、次のメッセージが表示されます。

The password-recovery mechanism has been triggered, but
is currently disabled. Access to the boot loader prompt
through the password-recovery mechanism is disallowed at
this point. However, if you agree to let the system be
reset back to the default system configuration, access
to the boot loader prompt can still be allowed.
 
Would you like to reset the system back to the default configuration (y/n)?
 

注意 スイッチをデフォルト設定に戻すと、結果として、既存の設定はすべて失われます。バックアップのスイッチおよび VLAN コンフィギュレーション ファイルがあるかどうかをシステム管理者に確認することを推奨します。

n (no)を入力すると、 Mode ボタンを押さなかったかのように通常のブート プロセスが継続されます。ブート ローダ プロンプトにアクセスできないと、新しいパスワードを入力することはできません。次のメッセージが表示されます。

Press Enter to continue........
 

y (yes)を入力すると、フラッシュ メモリ内のコンフィギュレーション ファイルと VLAN データベース ファイルが削除されます。デフォルトのコンフィギュレーション ファイルがロードされたら、パスワードをリセットできます。

パスワード回復メカニズムがディセーブルな場合は、次の手順に従ってください。


ステップ 1 パスワード回復を継続することを選択します。既存の設定は失われます。

Would you like to reset the system back to the default configuration (y/n)? Y
 

ステップ 2 ヘルパー ファイルがある場合にはロードします。

Switch: load_helper
 

ステップ 3 フラッシュ メモリの内容を表示します。

switch: dir flash:
 

スイッチのファイル システムのディレクトリが表示されます。

ステップ 4 システムを起動します。

Switch: boot
 

セットアップ プログラムを起動するように求められます。パスワード回復を継続するには、プロンプトで N を入力します。

Continue with the configuration dialog? [yes/no]: N
 

ステップ 5 スイッチ プロンプトで、イネーブル EXEC モードに切り替えます。

Switch> enable
 

ステップ 6 グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Switch# configure terminal
 

ステップ 7 パスワードを変更します。

Switch (config)# enable secret password
 

シークレット パスワードには、1~25文字までの英数字を指定できます。数字で開始しても構いません。大文字と小文字は区別されます。スペースを使用できますが、先行スペースは無視されます。

ステップ 8 イネーブル EXEC モードに戻ります。

Switch (config)# exit
Switch#
 

ステップ 9 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに書き込みます。

Switch# copy running-config startup-config
 

新しいパスワードがスタートアップ コンフィギュレーションに組み込まれました。


) この手順は、スイッチ VLAN インターフェイスのシャットダウン ステートを終了する手順に似ています。show running-config イネーブル EXEC コマンドを入力すると、どのインターフェイスがこのステートであるか確認できます。インターフェイスを再度イネーブルにするには、interface vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、シャットダウン インターフェイスの VLAN ID を指定します。スイッチのインターフェイス コンフィギュレーション モードで、no shutdown コマンドを入力します。


ステップ 10 ここで、スイッチを再度設定する必要があります。システム管理者が使用可能なバックアップ スイッチおよび VLAN コンフィギュレーション ファイルを保持している場合は、それらを使用します。


 

Catalyst 2955 スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復

Catalyst 2955 スイッチ ブート ローダはブレーク キー検出を使用して、パスワード回復のための自動ブート シーケンスを停止します。


) ブレーク キーの文字は各オペレーティング システムにより異なります。

UNIX が稼働する SUN のワーク ステーションでは、Ctrl-C がブレーク キーです。

Windows 2000 が稼働する PC では、Ctrl-Break がブレーク キーです。

TAC では一般的なオペレーティング システムのブレーク キー、およびブレーク キーをサポートしない端末エミュレータのための代わりのブレーク キー シーケンスの手順をまとめて表にしています。表の詳細については、http://www.cisco.com/warp/public/701/61.html#how-toを参照してください。


スイッチのパスワードを忘れた場合には、次の手順に従ってください。


ステップ 1 端末エミュレーション ソフトウェアが稼働している端末または PC をコンソール ポートに接続します。詳細については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。


「CLI のアクセス方法」の手順に従うと、Telnet を使用できるようにスイッチを設定できます。


ステップ 2 エミュレーション ソフトウェアの回線速度を 9600 ボーに設定します。

ステップ 3 スイッチに電源コードを接続し、電源を供給します。

スイッチはPOSTを実行したあと、自動起動処理を開始します。起動シーケンスの間、ブート ローダはユーザにブレーク キー文字を入力するよう促します。次に例を示します。

***** The system will autoboot in 15 seconds *****
Send a break key to prevent autobooting.
 

ステップ 4 ブート ローダの指示で、ブレーク キーを入力します。

次に、ユーザがブレーク キーを入力してからコンソールに表示されるメッセージの例を示します。

The system has been interrupted prior to initializing the flash file system.
The following commands will initialize the flash file system, and finish loading the operating system software:
 
flash_init
load_helper
boot
 

メッセージが表示されたあと、ブート ローダは再開を促します。

Catalyst 2955C-12 および Catalyst 2955S-12 スイッチでは、ブート ローダ プロンプトが最初に表示されたときに、ポート 13 の LED がグリーンに点滅し、ポート 14 の LED がオフになります。Catalyst 2955T-12 スイッチでは、ブート ローダ プロンプトが最初に表示されたときに、ポート 1 の LED がグリーンに点滅し、ポート 2 の LED がオフになります。

ステップ 5 フラッシュ ファイル システムを初期化します。

switch# flash_init
 

ステップ 6 コンソール ポートの速度を 9600 以外に設定していた場合、9600 にリセットされます。エミュレーション ソフトウェアの回線速度をスイッチのコンソール ポートに合わせて変更します。

ステップ 7 ヘルパー ファイルがある場合にはロードします。

switch# load_helper
 

ステップ 8 次の例のようにフラッシュ メモリの内容を表示します。

switch# dir flash:
Directory of flash:/
 

スイッチのファイル システムのディレクトリが表示されます。

ステップ 9 コンフィギュレーション ファイルの名前を config.text.old に変更します。

このファイルには、パスワード定義が収められています。

switch# rename flash:config.text flash:config.text.old
 

ステップ 10 システムを起動します。

switch# boot
 

セットアップ プログラムを起動するように求められます。プロンプトに N を入力します。

Continue with the configuration dialog? [yes/no]: N
 

ステップ 11 スイッチ プロンプトで、イネーブル EXEC モードに切り替えます。

switch> enable
 

ステップ 12 コンフィギュレーション ファイルを元の名前に戻します。

switch# rename flash:config.text.old flash:config.text
 

ステップ 13 コンフィギュレーション ファイルをメモリにコピーします。

switch# copy flash:config.text system:running-config
Source filename [config.text]?
Destination filename [running-config]?
 

確認を求めるプロンプトに、Return キーを押して応答します。

これでコンフィギュレーション ファイルがリロードされました。次に示す通常のコマンドを使用して、パスワードを変更できます。

ステップ 14 グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

switch# configure terminal
 

ステップ 15 パスワードを変更します。

switch(config)# enable secret <password>
 

または

switch(config)# enable password <password>
 

ステップ 16 イネーブル EXEC モードに戻ります。

switch(config)# exit
switch#
 

ステップ 17 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに書き込みます。

switch# copy running-config startup-config
 

新しいパスワードがスタートアップ コンフィギュレーションに組み込まれました。


 

コマンド スイッチで障害が発生した場合の回復

ここではコマンド スイッチで障害が発生した場合の回復手順について説明します。Hot Standby Router Protocol(HSRP)を使用すると、冗長コマンド スイッチ グループを設定できます。詳細については、 第 6 章「スイッチ クラスタ」 および Cisco.com で入手可能な『 Getting Started with Cisco Network Assistant 』を参照してください。


) HSRP は、クラスタを冗長構成にする場合に優先すべき方式です。


スタンバイ コマンド スイッチが未設定で、かつコマンド スイッチで電源故障などの障害が発生した場合には、メンバー スイッチとの管理接続が切断されるので、新しいコマンド スイッチに交換する必要があります。ただし、接続されているスイッチ間の接続能力は影響を受けません。また、メンバー スイッチも通常どおりにパケットを転送します。メンバー スイッチは、コンソール ポートを介してスタンドアロンのスイッチとして管理できます。また、IP アドレスが与えられている場合は、他の管理インターフェイスを使用して管理できます。

コマンド対応メンバー スイッチまたは他のスイッチに IP アドレスを割り当て、コマンド スイッチのパスワードを書き留め、メンバー スイッチと交換用コマンド スイッチ間の冗長接続が得られるようにクラスタを接続することにより、コマンド スイッチ障害に備えることができます。ここでは、故障したコマンド スイッチの交換方法を 2 つ紹介します。

故障したコマンド スイッチをクラスタ メンバーと交換する場合

故障したコマンド スイッチを他のスイッチと交換する場合

コマンド対応スイッチについては、リリース ノートを参照してください。

故障したコマンド スイッチをクラスタ メンバーと交換する場合

次の手順で、故障したコマンド スイッチを同じクラスタ内のコマンド対応メンバー スイッチと交換します。


ステップ 1 コマンド スイッチとメンバー スイッチとの接続を切断し、クラスタからコマンド スイッチを物理的に削除します。

ステップ 2 故障したコマンド スイッチの代わりに新しいメンバー スイッチを挿入し、コマンド スイッチとクラスタ メンバー間の接続を復元します。

ステップ 3 新しいコマンド スイッチで CLI セッションを開始します。

CLI にはコンソール サービス ポートを使用してアクセスできます。また、スイッチに IP アドレスが割り当てられている場合は、Telnet を使用してアクセスできます。コンソール サービス ポートの詳しい使用方法については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

ステップ 4 スイッチ プロンプトで、イネーブル EXEC モードに切り替えます。

Switch> enable
Switch#
 

ステップ 5 故障したコマンド スイッチのパスワードを入力します。

ステップ 6 グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
 

ステップ 7 クラスタからメンバースイッチを削除します。

Switch(config)# no cluster commander-address
 

ステップ 8 イネーブル EXEC モードに戻ります。

Switch(config)# end
Switch#
 

ステップ 9 出荷時のデフォルト設定を使用するか、または管理モジュールを介してスイッチを設定します。

ステップ 10 セットアップ プログラムを使用して、スイッチの IP 情報を設定します。IP アドレス情報およびパスワードを入力するように要求されます。イネーブル EXEC モードから setup と入力し、Returnキーを押します。

Switch# setup
--- System Configuration Dialog ---
Continue with configuration dialog? [yes/no]: y
 
At any point you may enter a question mark '?' for help.
Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.
Default settings are in square brackets '[]'.
 
Basic management setup configures only enough connectivity
for management of the system, extended setup will ask you
to configure each interface on the system
 
Would you like to enter basic management setup? [yes/no]:
 

ステップ 11 最初のプロンプトに Y を入力します。

セットアップ プログラムのプロンプトは、コマンド スイッチとして選択したメンバー スイッチによって異なります。

Continue with configuration dialog? [yes/no]: y

または

Configuring global parameters:
 

このプロンプトが表示されなければ、 enable と入力し、 Return キーを押してください。セットアップ プログラムを開始するには、setup と入力し、 Return キーを押してください。

ステップ 12 セットアップ プログラムの質問に答えてください。

ホスト名を入力するように要求された場合、コマンド スイッチで指定できるホスト名の文字数は 28 文字まで、メンバー スイッチ上では 31 文字までです。どのスイッチでも、ホスト名の最終文字として -n n は数字)を使用しないでください。

Telnet(仮想端末)パスワードを入力するように要求された場合、パスワードには 1 ~ 25 文字の英数字を使用でき、大文字と小文字が区別され、スペースを含めることができます。ただし、先行スペースは無視されます。

ステップ 13 enable secret および enable パスワードを入力するように要求された場合、 故障したコマンド スイッチ のパスワードを再度入力してください。

ステップ 14 スイッチをクラスタ コマンド スイッチとしてイネーブルにし、 Return キーを押します(要求された場合)。

ステップ 15 クラスタに名前を指定し、Return キーを押します(要求された場合)。

クラスタ名には 1 ~ 31 文字の英数字、ダッシュ、または下線を使用できます。

ステップ 16 初期設定が表示されたら、アドレスが正しいか確認してください。

ステップ 17 表示された情報が正しい場合は、Y を入力し、Return キーを押します。

情報に誤りがある場合には、N を入力し、Return キーを押して、ステップ 9 からやり直します。

ステップ 18 ブラウザを起動し、新しいコマンド スイッチの IP アドレスを入力します。

ステップ 19 クラスタ メニューから、 Add to Cluster を選択し、クラスタへ追加する候補スイッチの一覧を表示します。


 

故障したコマンド スイッチを他のスイッチと交換する場合

故障したコマンド スイッチを、クラスタに組み込まれていないコマンド対応スイッチと交換する場合、次の手順に従ってください。


ステップ 1 コマンド スイッチとメンバー スイッチとの接続を切断し、クラスタからコマンド スイッチを物理的に削除します。

ステップ 2 故障したコマンド スイッチの代わりに新しいスイッチを挿入し、コマンド スイッチとクラスタ メンバー間の接続を復元します。

ステップ 3 新しいコマンド スイッチで CLI セッションを開始します。

CLI にはコンソール サービス ポートを使用してアクセスできます。また、スイッチに IP アドレスが割り当てられている場合は、Telnet を使用してアクセスできます。コンソール サービス ポートの詳しい使用方法については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

ステップ 4 スイッチ プロンプトで、イネーブル EXEC モードに切り替えます。

Switch> enable
Switch#
 

ステップ 5 故障したコマンド スイッチのパスワードを入力します。

ステップ 6 出荷時のデフォルト設定を使用するか、または管理モジュールを介してスイッチを設定します。

ステップ 7 セットアップ プログラムを使用して、スイッチの IP 情報を設定します。

IP アドレス情報およびパスワードを入力するように要求されます。イネーブル EXEC モードからsetupと入力し、Return キーを押します。

Switch# setup
--- System Configuration Dialog ---
Continue with configuration dialog? [yes/no]: y
 
At any point you may enter a question mark '?' for help.
Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.
Default settings are in square brackets '[]'.
 
Basic management setup configures only enough connectivity
for management of the system, extended setup will ask you
to configure each interface on the system
 
Would you like to enter basic management setup? [yes/no]:
 

ステップ 8 最初のプロンプトに Y を入力します。

セットアップ プログラムのプロンプトは、コマンド スイッチとして選択したスイッチによって異なります。

Continue with configuration dialog? [yes/no]: y
 

または

Configuring global parameters:
 

このプロンプトが表示されなければ、 enable と入力し、 Return キーを押してください。セットアップ プログラムを開始するには、setup と入力し、 Return キーを押してください。

ステップ 9 セットアップ プログラムの質問に答えてください。

ホスト名を入力するように要求された場合、コマンド スイッチで指定できるホスト名の文字数は28 文字までです。どのスイッチでも、ホスト名の最終文字として -n n は数字)を使用しないでください。

Telnet(仮想端末)パスワードを入力するように要求された場合、パスワードには 1 ~ 25 文字の英数字を使用でき、大文字と小文字が区別され、スペースを含めることができます。ただし、先行スペースは無視されます。

ステップ 10 enable secret および enable パスワードを入力するように要求された場合、 故障したコマンド スイッチ のパスワードを再度入力してください。

ステップ 11 スイッチをクラスタ コマンド スイッチとしてイネーブルにし、 Return キーを押します(要求された場合)。

ステップ 12 クラスタに名前を指定し、Return キーを押します(要求された場合)。

クラスタ名には 1 ~ 31 文字の英数字、ダッシュ、または下線を使用できます。

ステップ 13 初期設定が表示されたら、アドレスが正しいか確認してください。

ステップ 14 表示された情報が正しい場合は、Y を入力し、Return キーを押します。

情報に誤りがある場合には、N を入力し、Return キーを押して、ステップ 9 からやり直します。

ステップ 15 ブラウザを起動し、新しいコマンド スイッチの IP アドレスを入力します。

ステップ 16 クラスタ メニューから、 Add to Cluster を選択し、クラスタへ追加する候補スイッチの一覧を表示します。


 

メンバー スイッチとの接続の回復

構成によっては、コマンド スイッチとメンバー スイッチ間の接続を維持できない場合があります。メンバーに対する管理接続を維持できなくなった場合で、かつメンバー スイッチが正常にパケットを転送している場合は、次の矛盾がないかどうかを確認してください。

メンバー スイッチ(Cisco Systems Intelligent Gigabit Ethernet Switch Module、Catalyst 3550、3500 XL、2955、2950、2940、2900 XL、2820、および 1900)は、ネットワーク ポートとして定義されたポートを介してコマンド スイッチに接続することはできません。

Catalyst 3500 XL、Catalyst 2900 XL、Catalyst 2820、および Catalyst 1900 メンバー スイッチは、同じ管理 VLAN に属するポートを介してコマンド スイッチに接続する必要があります。

セキュア ポートを介してコマンド スイッチに接続するメンバー スイッチ(Cisco Systems Intelligent Gigabit Ethernet Switch Module、Catalyst 3550、Catalyst 3500 XL、Catalyst 2950、Catalyst 2940、Catalyst 2900 XL、Catalyst 2820、および Catalyst 1900)は、セキュリティ違反が原因でポートがディセーブルになった場合、接続不能になります。

自動ネゴシエーションの不一致の防止

IEEE 802.3ab 自動ネゴシエーション プロトコルは速度(10、100、およびGBIC ポート以外の1000 Mbps)およびデュプレックス(半二重または全二重)に関するスイッチの設定を管理します。このプロトコルは設定を適切に調整しないことがあり、その場合はパフォーマンスが低下します。不一致は次の条件で発生します。

手動で設定した速度またはデュプレックスのパラメータが、接続ポートで手動で設定された速度またはデュプレックスのパラメータと異なっている。

ポートが自動ネゴシエーション モードに設定されており、接続ポートが自動ネゴシエーションを指定せずに全二重に設定されている。

スイッチのパフォーマンスを最大限に引き出して、リンクを確保するには、次のいずれかの注意事項に従って、デュプレックスおよび速度の設定を変更してください。

速度とデュプレックスの両方について、両方のポートに自動ネゴシエーションを実行させます。

接続の両端で、ポートの速度およびデュプレックス パラメータを手動設定します。


) リモート装置が自動ネゴシエーションを実行しない場合は、2 つのポートのデュプレックス設定が一致するように設定します。速度パラメータは、接続ポートが自動ネゴシエーションを行わない場合でも、自動調整が可能です。


GBICおよびSFPモジュールのセキュリティと ID

シスコの CWDM GBIC および Small Form-Factor Pluggable(SFP)モジュールには、モジュール シリアル番号、ベンダー名、ベンダー ID、一意のセキュリティ コード、および Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)を格納したシリアル EEPROM が組み込まれています。スイッチに CWDM GBIC または SFP モジュールが搭載されると、スイッチ ソフトウェアは EEPROM の内容を読み取り、シリアル番号、ベンダー名、ベンダー ID をチェックし、セキュリティ コードおよび CRC を再計算します。シリアル番号、ベンダー名、ベンダー ID、セキュリティ コード、または CRC が無効な場合、スイッチはインターフェイスを errdisable ステートにします。


) シスコが承認していないCWDM GBICまたはSFPモジュールを使用している場合は、スイッチからGBICまたはSFPモジュールを取り外して、シスコの承認するモジュールに交換してください。


シスコで承認しているGBICまたはSFPモジュールを搭載したら、 errdisable recovery cause gbic-invalid グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポート ステータスを確認し、errdisable ステートから回復するまでの時間間隔を入力します。この期間が経過すると、スイッチはインターフェイスの errdisable ステートを解除して、動作を再試行します。 errdisable recovery コマンドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

接続障害の診断

ここでは、接続障害のトラブルシューティングを行う手順について説明します。

「ping の利用」

「レイヤ 2 traceroute の利用」

ping の利用

ここでは、次の内容について説明します。

「ping の概要」

「ping の実行」

ping の概要

スイッチは IP の ping をサポートしており、これを使ってリモート ホストへの接続をテストできます。ping はアドレスにエコー要求パケットを送信し、応答を待ちます。ping は次のいずれかのレスポンスを返します。

通常のレスポンス ― ネットワーク トラフィックに応じて、通常のレスポンス( hostname が有効)は 1 ~ 10 秒で返ってきます。

宛先の応答なし ― ホストが応答しない場合、 no-answer メッセージが返ってきます。

ホスト不明 ― ホストが存在しない場合、 unknown host メッセージが返ってきます。

宛先に到達不可能 ― デフォルト ゲートウェイが指定されたネットワークに到達できない場合、 destination-unreachable メッセージが返ってきます。

ネットワークまたはホストに到達不能 ― ルート テーブルにホストまたはネットワークに関するエントリがない場合、 network or host unreachable メッセージが返ってきます。

ping の実行

異なる IP サブネットワークにあるホストに ping を試みる場合、そのネットワークへのスタティック ルートを明確にする必要があります。

スイッチからネットワーク上の別の装置に ping を実行するには、イネーブル EXEC モードで、次のコマンドを使用します。

 

コマンド
目的

ping [ip] { host | address }

IP またはホスト名やネットワーク アドレスを指定してリモート ホストへ ping を実行します。


pingコマンドでは、他のプロトコル キーワードも利用可能ですが、このリリースではサポートされていません。


次に、IP ホストに ping を実行する例を紹介します。

Switch# ping 172.20.52.3
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echoes to 172.20.52.3, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/2/4 ms
Switch#
 

表31-1 で、ping の文字出力について説明します。

 

表31-1 ping の出力表示文字

文字
説明

!

感嘆符 1 個につき 1 回の応答を受信したことを示します。

.

ピリオド 1 個につき応答待ちの間にネットワーク サーバのタイムアウトが 1 回発生したことを示します。

U

宛先到達不能エラー PDU を受信したことを示します。

C

輻輳に遭遇したパケットを受信したことを示します。

I

ユーザによりテストが中断されたことを示します。

?

パケット タイプが不明であることを示します。

&

パケットの存続時間を超過したことを示します。

ping セッションを終了するには、エスケープ シーケンス(デフォルトでは Ctrl-^ X )を入力してください。デフォルトのエスケープ シーケンスは、 Ctrl キーおよび ^ キーを同時に押してから放し、そのあと X キーを押して入力します。

レイヤ 2 traceroute の利用

ここでは、次の内容について説明します。

「レイヤ 2 traceroute の概要」

「使用上の注意事項」

「物理パスの表示」

レイヤ 2 traceroute の概要

レイヤ 2 traceroute 機能により、スイッチはパケットが通過する送信元装置から宛先装置までの物理パスを識別できます。レイヤ 2 traceroute はユニキャストの送信元および宛先 MAC(メディア アクセス制御)アドレスのみをサポートしています。パス内のスイッチの MAC アドレス テーブルを使用してパスを割り出します。スイッチがパス内でレイヤ 2 traceroute をサポートしていない装置を検知した場合、スイッチはレイヤ 2 trace クエリを送信し続け、タイムアウトにします。

スイッチは送信元の装置から宛先の装置までのパスだけを識別できます。送信元のホストから送信元の装置へ、または宛先の装置から宛先のホストへのパケットのパスを識別することはできません。

使用上の注意事項

レイヤ 2 traceroute の使用上の注意事項は次のとおりです。

Cisco Discovery Protocol(CDP)がネットワークのすべての装置でイネーブルになっている必要があります。レイヤ 2 traceroute を正しく機能させるため、CDP をディセーブルにしないでください。物理パス内の装置が CDP に対してトランスペアレントであっても、スイッチはこれらの装置を通じてパスを識別することはできません。


) CDP をイネーブルにする方法については、第 23 章「CDP の設定」を参照してください。


ping イネーブル EXEC コマンドを使用して接続をテストできる場合、スイッチは別のスイッチから到達可能です。物理パス内のすべてのスイッチは相互に到達可能でなければなりません。

パス内で識別できるホップ数は最大で 10 です。

送信元の装置から宛先の装置までの物理パス内にないスイッチで、 traceroute mac または traceroute mac ip イネーブル EXEC コマンドを入力することが可能です。パス内のすべてのスイッチはこのスイッチから到達可能でなければなりません。

指定された送信元および宛先の MAC アドレスが同じ VLAN にある場合に限り、 traceroute mac コマンド出力はレイヤ 2 パスを表示します。異なる VLAN にある送信元および宛先 MAC アドレスを指定しても、レイヤ 2 パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

マルチキャストの送信元または宛先 MAC アドレスを指定しても、パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

送信元または宛先 MAC アドレスが複数の VLAN にある場合、送信元および宛先 MAC アドレス両方の属する VLAN を指定する必要があります。VLAN が指定されないと、パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

指定された送信元および宛先の IP アドレスが同じサブネットにある場合、 traceroute mac ip コマンド出力はレイヤ 2 パスを表示します。IP アドレスを指定すると、スイッチは Address Resolution Protocol(ARP)を使用して、IP アドレスと対応する MAC アドレスおよび VLAN ID を関連付けます。

指定された IP アドレスに対して ARP エントリが存在する場合、スイッチは関連する MAC アドレスを使用し、物理パスを識別します。

ARP エントリが存在しない場合、スイッチは ARP クエリを送信し、IP アドレスを解決しようとします。IP アドレスが解決されないと、パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

複数の装置がハブを通じて 1 つのポートに接続されている場合(たとえば、複数の CDP ネイバが 1 つのポートで検知される場合)、レイヤ 2 traceroute の機能はサポートされません。1 つのポートで複数の CDP ネイバが検知される場合、レイヤ 2 パスは識別されず、エラー メッセージが表示されます。

この機能は、トークンリング VLAN ではサポートされません。

物理パスの表示

次のいずれかのイネーブル EXEC コマンドを使用して、パケットが通過する送信元の装置から宛先の装置までの物理パスを表示できます。

traceroute mac [ interface interface-id ] { source-mac-address } [ interface interface-id ] { destination-mac-address } [ vlan vlan-id ] [ detail ]

traceroute mac ip { source-ip-address | source-hostname} {destination-ip-address | destination-hostname } [ detail ]

詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

LRE 接続障害の診断

表31-2 に、Catalyst 2950 LRE スイッチの LRE ポートの設定およびモニタリング時に発生する可能性のある問題を示します。LRE 接続の詳細については、「LRE リンクの環境の注意事項」を参照してください。

スイッチのアップグレードおよび顧客宅内機器(CPE)デバイスのアップグレードに関するトラブルシューティング情報については、「LRE スイッチ ファームウェアのアップグレード」を参照してください。

 

表31-2 LREポートの問題

問題
考えられる原因と推奨する解決策

オレンジの LRE ポート LED

スイッチおよび CPE デバイスは、選択されたプロファイルを使用して LRE リンクを確立することができません。

より低いデータ レートのプロファイルに変更します(たとえば、LRE-15 の代わりに LRE-5 を使用する)。

スタブまたはブリッジ タップを 300 Ω のマイクロフィルタで終端することで、それらの影響を削減します。

LRE リンクでの過剰な CRC エラー

ノイズの多い環境(モーターや電力サージなど)が、LRE リンクに干渉を引き起こしています。

インターリーブ機能がイネーブルになっているプロファイルに変更します(LRE-5、LRE-10、LRE-15、LRE-10-1、LRE-10-3、または LRE-10-5 プロファイル)。

インターリーブ ブロック サイズの値を 0 以外に変更します。

より低いデータ レートのプロファイルに変更し(たとえば、LRE-15 の代わりに LRE-5 を使用する)、ノイズ マージンを増やします。

LRE リンク長と品質が動作限界に近づいています。

より低いプロファイルに変更します(たとえば、LRE-15 ではなく LRE-5)。

スタブまたはブリッジ タップを 300 Ω のマイクロフィルタで終端することで、それらの影響を削減します。

CRCエラーを伴わないReed-Solomonエラー数が多い

インターリーブ機能は、Reed-Solomon エラー修正をノイズの多い環境で正常に機能させるために役立ちます。この状況では、システムは CRC エラーを生成する直前の状態になっています。

インターリーブ機能がイネーブルになっているプロファイルに変更します(LRE-5、LRE-10、LRE-15、LRE-10-1、LRE-10-3、または LRE-10-5 プロファイル)。

インターリーブ ブロック サイズの値を 0 以外に変更します。

より低いデータ レートのプロファイルに変更し(たとえば、LRE-15 の代わりに LRE-5 を使用する)、ノイズ マージンを増やします。

LRE リンク長と品質が動作限界に近づいています。

より低いデータ レートのプロファイルに変更します(たとえば、LRE-15 の代わりに LRE-5 を使用する)。

スタブまたはブリッジ タップを 300 Ω のマイクロフィルタで終端することで、それらの影響を削減します。

過剰なネットワークの待ち時間によるイーサネット パフォーマンスの低下

インターリーブ機能は、待ち時間を引き延ばしノイズ マージンを増やします。

上位レイヤのネットワーク プロトコルが長い待ち時間を許容できるように調整します。

より高いデータ レートのプロファイルに変更し、リンク帯域幅を増やします。これによって、ノイズ マージンは減少します。

インターリーブ ブロック サイズとしてより小さい値を選択します。

Low-Latency(LL)LRE プロファイルを選択します(LRE-5LL、LRE-10LL、または LRE-15LL など)。


) LL プライベート プロファイルの使用には注意が必要です。LL プロファイルは、LL 機能がイネーブルでインターリーブ機能はオフになっています。LL 機能はデータ伝送を遅らせることはありませんが、LRE リンク上のデータはより中断され易くなります。


パブリックおよびプライベートの他のすべてのプロファイルは、インターリーブ機能がイネーブルで LL 機能はディセーブルになっています。インターリーブ機能は LRE リンクの多少の中断に対しては最大限の保護効果をもたらしますが、データ伝送を遅らせます。LRE プロファイルの詳細については、「LRE リンクおよび LRE プロファイル」を参照してください。

バンドルされたケーブルを使用してインストールした場合に LRE リンクの品質が低下

LRE リンク間のクロストークがすべてのリンクの品質低下を引き起こしています。 lre shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、未使用の LRE ポートをディセーブルにします。

debug コマンドの使用

ここでは、 debug コマンドを使用してインターネットワーキングの問題を診断し、解決する方法について説明します。項目は次のとおりです。

「特定機能に関するデバッグのイネーブル化」

「システム全体診断のイネーブル化」

「デバッグおよびエラー メッセージ出力のリダイレクト」

「debug auto qos コマンドの使用」


注意 デバッグ出力には、CPU プロセスで高いプライオリティが与えられるので、システムが使用不能になる可能性があります。したがって、debug コマンドを使用するのは、特定の問題のトラブルシューティング時、またはシスコのテクニカル サポート担当者とともにトラブルシューティングを行う場合に限定してください。debug コマンドは、ネットワーク トラフィックが少なく、ユーザも少ないときに使用するのが最良です。このような時期を選んでデバッグを実行すると、debug コマンドの処理の負担によってシステム利用が影響を受ける可能性が少なくなります。


) 具体的な debug コマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


特定機能に関するデバッグのイネーブル化

debug コマンドはすべてイネーブル EXEC モードで実行します。大部分の debug コマンドは引数をつけません。たとえば、イネーブル EXEC モードで次のコマンドを入力すると、EtherChannel をデバッグできるようになります。

Switch# debug etherchannel
 

スイッチは no 形式のコマンドが入力されるまで、出力を生成し続けます。

debug コマンドをイネーブルにしても、出力が表示されない場合は、次の状況が考えられます。

モニタするトラフィック タイプを生成するようにスイッチが適切に設定されていない可能性があります。 show running-config コマンドを使用して、設定を確認してください。

スイッチが正しく設定されていても、デバッグが有効なその時期にモニタすべきタイプのトラフィックを生成しないことがあります。デバッグする機能によっては、TCP/IP ping コマンドなどを使用すると、ネットワーク トラフィックを生成できます。

EtherChannel のデバッグをディセーブルにする場合は、イネーブル EXEC モードで次のコマンドを入力します。

Switch# no debug etherchannel
 

または、イネーブル EXEC モードで、 undebug 形式のコマンドを入力することもできます。

Switch# undebug etherchannel
 

各デバッグ オプションのステートを表示するには、イネーブル EXEC モードで次のコマンドを入力します。

Switch# show debugging

システム全体診断のイネーブル化

システム全体診断をイネーブルにするには、イネーブル EXEC モードで、次のコマンドを入力します。

Switch# debug all
 

注意 デバッグ出力は他のネットワーク トラフィックより優先され、debug all イネーブル EXEC コマンドは他の debug コマンドより出力が大量になるので、スイッチのパフォーマンスが極度に低下したり、場合によって使用不能になることがあります。状況に関わらず、特定性の高い debug コマンドを使用するのが原則です。

no debug all イネーブル EXEC コマンドを使用すると、すべての診断出力が停止します。いずれかの debug コマンドが誤ってイネーブルになったままにならないようにするには、 no debug all コマンドを使用するのが便利です。

デバッグおよびエラー メッセージ出力のリダイレクト

ネットワーク サーバはデフォルトで、 debug コマンドおよびシステム エラー メッセージの出力をコンソールに送信します。このデフォルトの設定を使用する場合は、コンソール ポートに接続する代わりに、仮想端末接続によってデバッグ出力をモニタできます。

出力先に指定できるのは、コンソール、仮想端末、内部バッファ、および Syslog サーバが稼働している UNIX ホストです。Syslog フォーマットは、4.3 Berkeley Standard Distribution(BSD)UNIXおよびそのバリエーションと互換性があります。


) デバッグの出力先がシステムのオーバーヘッドに影響を与えることがないように注意してください。コンソールでメッセージ ロギングを行うと、オーバーヘッドが非常に大きくなりますが、仮想端末でメッセージ ロギングを行うと、オーバーヘッドが小さくなります。Syslog サーバでメッセージ ロギングを行うと、オーバーヘッドはさらに小さくなり、内部バッファであれば最小限ですみます。


システム メッセージ ロギングの詳細については、 第 26 章「システム メッセージ ロギングの設定」 を参照してください。

debug auto qos コマンドの使用

debug auto qos イネーブル EXEC コマンドを使用して、自動 QoS(auto-QoS)がイネーブルの場合に自動生成される Quality of Service(QoS; サービス品質)コマンドを表示できます。

QoSコマンドを表示し、QoS ドメイン内でVoice over IP(VoIP)に対して auto-QoS をイネーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

debug auto qos

auto-QoS のデバッグをイネーブルにします。デバッグがイネーブルの場合、スイッチは auto-QoS がイネーブルまたはディセーブルの際に自動生成された QoS コマンドを表示します。

ステップ 2

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface interface-id

Cisco IP Phone に接続されたインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。ネットワーク内部の別のスイッチやルータに接続されたアップリンク インターフェイスを指定することもできます。

ステップ 4

auto qos voip { cisco-phone | trust }

auto-QoS をイネーブルにします。

キーワードの意味は次のとおりです。

cisco-phone ― インターフェイスが Cisco IP Phone に接続されている場合、着信パケットの QoS ラベルは Cisco IP Phone が検知される場合にのみ信頼されます。

trust ― アップリンク インターフェイスが信頼されたスイッチやルータに接続されており、入力パケットの VoIP 分類は信頼されています。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show auto qos interface interface-id

設定を確認します。

このコマンドは最初に適用された auto-QoS の設定を表示し、ユーザが設定に対して行った変更は表示されません。

auto-QoS の詳細については、「auto-QoS の設定」を参照してください。

次に、auto-QoS がイネーブルである場合に自動生成される QoS コマンドを表示する手順を例示します。

Switch# debug auto qos
AutoQoS debugging is on
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# auto qos voip cisco-phone

show controllers コマンドの使用方法

Catalyst 2950 LRE スイッチ、接続された CPE デバイス、および LRE リンクに関する統計情報、設定、その他の情報を表示できます。この情報を表示するには、 表31-3 のイネーブル EXEC コマンドを使用します。

 

表31-3 LRE および CPE 情報を表示するコマンド

show controllers ethernet-controller interface-id [ asic | cpe [ port port-id ] | phy ]

ハードウェアから読み取ったインターフェイス単位の送信および受信統計情報、インターフェイス内部レジスタ、LRE および CPE ポートから読み取った統計情報を表示します。

show controllers lre cpe { identity | mfg | protected | version} [ interface-id ]

LRE スイッチに接続する Cisco LRE CPE デバイスに関する情報を表示します。

s how controllers lre

LRE リンクに関する情報を表示します。

show controllers lre log

特定の LRE インターフェイスまたはすべての LRE スイッチ インターフェイスに関するリンクのヒストリ、設定、およびタイマー イベントを表示します。

コマンド出力フィールドの詳細については、このリリースに対応するスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

crashinfo ファイルの使用方法

この機能は、スイッチ上で Cisco IOS Release 12.1(11)EA1 以降が稼働している場合に使用できます。

crashinfo ファイルには、シスコのテクニカル サポート スタッフがソフトウェア イメージの障害(クラッシュ)が原因で起きた問題をデバッグするときに使用する情報が保存されます。スイッチは、障害発生時にクラッシュ情報をコンソールに出力し、(システム障害の発生中ではなく)障害後、イメージを次に起動したときにファイルが作成されます。

ファイルに収められる情報は、障害が発生したソフトウェア イメージの名前とバージョン、プロセッサ レジスタのダンプ、およびスタック トレースです。 show tech-support イネーブル EXEC コマンドを使用することによって、この情報をシスコのテクニカル サポート スタッフに提供できます。

crashinfo ファイルはすべて、フラッシュ ファイル システムの次のディレクトリに保管されます。

flash:/crashinfo/crashinfo_ n で、 n はシーケンス番号です。

新しい crashinfo ファイルが作成されるたびに、前のシーケンス番号より大きいシーケンス番号が使用されるので、シーケンス番号が最大のファイルに、最新の障害が記述されています。タイムスタンプではなく、バージョン番号を使用するのは、システムにリアルタイム クロックが組み込まれていないからです。ファイル作成時にシステムが使用するファイル名を変更することはできません。ファイルの作成後であれば、 rename イネーブル EXEC コマンドで名前を変更できます。ただし、名前を変更したファイルの内容は、 show stacks または show tech-support イネーブル EXEC コマンドを使用しても表示されません。 delete イネーブル EXEC コマンドを使用して crashinfo ファイルを削除できます。

show stacks または show tech-support イネーブル EXEC コマンドを入力すると、最新の crashinfo ファイル(ファイル名の末尾にあるシーケンス番号が最大のファイル)を表示できます。 more イネーブル EXEC コマンド、 copy イネーブル EXEC コマンドなど、ファイルのコピーまたは表示が可能な任意のコマンドを使用して、ファイルにアクセスすることもできます。