Catalyst 2950/2955 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA7
LRE の設定
LRE の設定
発行日;2012/01/14 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

LRE の設定

LRE 機能の概要

Catalyst 2950 LRE スイッチのポート

LRE リンクおよび LRE プロファイル

LRE プロファイル

LRE シーケンス

CPE イーサネット リンク

LRE リンク モニタ

LRE メッセージ ロギング プロセス

LRE ポートの設定

LRE のデフォルト設定

LRE リンクの環境の注意事項

LRE プロファイルの使用上の注意事項

CPE イーサネット リンクの注意事項

Cisco 575 LRE CPE および 576 LRE 997 CPE の設定時の注意事項

Cisco 585 LRE CPE の設定時の注意事項

すべての LRE ポートへのグローバル プロファイルの割り当て

特定の LRE ポートへのプロファイルの割り当て

すべての LRE ポートへのグローバル シーケンスの割り当て

特定の LRE ポートへのシーケンスの割り当て

速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て

優先順位

プロファイル ロック

リンクの品質確保と SNR マージン

LRE リンク持続性の設定

LRE リンク モニタの設定

LRE インターリーブの設定

アップストリーム パワー バックオフの設定

CPE 切り替えの設定

Syslog エクスポートの設定

LRE スイッチ ファームウェアのアップグレード

LRE アップグレードの設定

LRE アップグレードの実行

LRE アップグレードのグローバル コンフィギュレーション

LRE アップグレードのコントローラ コンフィギュレーション

LRE アップグレードの詳細

LRE アップグレードの例

LRE ステータスの表示

LRE の設定

この章では、Catalyst 2950 LRE スイッチでLong-Reach Ethernet(LRE)機能を設定する方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

「LRE 機能の概要」

「LRE ポートの設定」

「LRE スイッチ ファームウェアのアップグレード」

「LRE ステータスの表示」


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するスイッチ コマンド リファレンスおよび『Cisco IOS Interface Command Reference』Release 12.1 を参照してください。


LRE スイッチがサポートする Cisco LRE Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内機器)装置については、表1-2を参照してください。

LRE 機能の概要

以下の項で LRE 機能について説明します。

「Catalyst 2950 LRE スイッチのポート」

「LRE リンクおよび LRE プロファイル」

「LRE メッセージ ロギング プロセス」

Catalyst 2950 LRE スイッチのポート

Catalyst 2950 LREスイッチでは、LRE テクノロジーを使用し、シールドなしのカテゴリおよび非カテゴリ ツイストペア ケーブル(既存の電話回線のようなカテゴリ 1、2、3 の構造化および非構造化ケーブル)を通じてデータ、音声、およびビデオ トラフィックの転送を行います。

スイッチの LRE ポートをリモート イーサネット装置(PC など)に接続するには、2 種類の接続が必要です。

LRE リンク ― これは、スイッチの LRE ポートと LRE CPE 装置(Cisco 575 LRE CPE または Cisco 585 LRE CPE など)の RJ-11 WALL ポートとの間の接続です。この接続にはシールドなしのカテゴリおよび非カテゴリ ツイストペア ケーブルを使用でき、最大 5000 フィート(1524 m)の距離まで延長できます。

CPE イーサネット リンク ― これは、CPE イーサネット ポートとイーサネット装置(PC など)との間の接続です。この接続には標準のカテゴリ 5 ケーブル接続を使用し、最大 328 フィート(100 m)の距離まで延長できます。

LRE スイッチ ポートとリモート イーサネット装置との間の実際の回線速度は、いずれの方向でも LRE リンク速度および CPE イーサネット リンク速度に応じて変わります。たとえば、PC のイーサネット ポートが 100 Mbps に設定され、LRE ポートがアップストリーム リンク速度 5.69 Mbps で設定されている場合、PC ユーザに提供される実際のアップロード レートは 5.69 Mbps であり、100 Mbps ではありません。

LRE のトラブルシューティングの詳細については、「LRE 接続障害の診断」を参照してください。LRE コマンドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

LRE リンクおよび LRE プロファイル

LRE リンク設定は、LRE スイッチのポートと CPE の RJ-11 WALL ポートとの間の接続を規定します。LRE リンクは、データ、音声、およびビデオ トラフィックに対称および非対称の帯域幅を提供します。 対称 伝送は、ダウンストリームおよびアップストリーム帯域幅が同じである場合に起こります。 非対称 伝送は、ダウンストリームおよびアップストリーム帯域幅が異なる場合に起こります。 ダウンストリーム 伝送とは、LRE スイッチから CPE 装置へのトラフィックを指します。 アップストリーム 伝送とは、CPE 装置から LRE スイッチへのトラフィックを指します。

スイッチは、 プロファイル と呼ばれる設定を使用することにより、LRE リンクのアップストリームおよびダウンストリーム レートを制御します。プロファイルに応じて、LRE リンクのアップストリームおよびダウンストリーム帯域は、およそ 1 ~ 18.750 Mbps の範囲で変化します。

ここでは、次の事項について説明します。

「LRE プロファイル」

「LRE シーケンス」

「CPE イーサネット リンク」

LRE プロファイル

LRE スイッチは CPE 装置とのリンクを確立すると、そのプロファイル設定を CPE 装置にダウンロードします。これによりスイッチと CPE 装置は同じ設定で動作できます。

LRE スイッチには出荷時にシステム定義のプロファイルが付属しています。プロファイルはグローバルに、またはポート単位で設定できます。デフォルトでは、Catalyst 2950ST-8 LRE および 2950ST-24 LRE スイッチの LRE ポートはすべて LRE-10 プロファイルでイネーブル化されており、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチの LRE ポートはすべて LRE-6 プロファイルでイネーブル化されています。これらのデフォルト プロファイルにより、LRE リンク上のアップストリームおよびダウンストリームの実効データ レートは、それぞれ 10 Mbps および 6.0 Mbps となります。

表12-1 および 表12-2 に、LRE プロファイルとそのダウンストリームおよびアップストリーム レート(Mbps 単位、アップストリームおよびダウンストリームの理論上の信号対雑音比 [SNR] は dB 単位)がすべてリストされています。


) 使用地域の PSTN(公衆交換電話網)接続規制に従ってください。



表12-1 および表12-2 のレートと距離は、ガイドラインとしてのみ使用してください。使用するケーブル タイプ、そのバンドル方法、および LRE リンク上のノイズなどのファクタによって、LRE リンクの実際のパフォーマンスは影響を受ける可能性があります。LRE リンクのパフォーマンスの制限および最適化に関する詳細については、シスコシステムズにご連絡ください。表内のダウンストリームおよびアップストリーム レートは、show controllers lre profile names イネーブル EXEC コマンドにより出力される総データ レートよりも、わずかに小さくなっています。


 

表12-1 Catalyst 2950ST-8 LRE および 2950ST-24 LRE スイッチの LRE プロファイル

プロファイル名
LRE リンク ダウンストリーム レート(Mbps)
LRE リンク アップストリーム レート(Mbps)
理論上の最小 SNR ダウンストリーム
理論上の最小 SNR アップストリーム

LRE-15

16.667

18.750

31

25

LRE-10(デフォルト)

12.500

12.500

25

19

LRE-5

6.250

6.250

16

13

LRE-998-15-4

16.667

4.688

31

25

LRE-997-10-4

12.500

4.688

31

25

LRE-15LL

16.667

18.750

31

25

LRE-10LL

12.500

12.500

25

19

LRE-5LL

6.250

6.250

16

13

LRE-10-5

12.500

6.250

25

13

LRE-10-3

12.500

3.125

25

19

LRE-10-1

12.500

1.563

25

13

LRE-8

9.375

9.375

25

25

LRE-7

8.333

8.333

19

19

LRE-15-5

16.667

6.250

31

13

LRE-15-3

16.667

3.125

31

19

LRE-15-1

16.667

1.563

31

13

LRE-4

4.167

4.167

13

13

LRE-3

3.125

3.125

13

13

LRE-2

2.083

2.083

13

13

LRE-4-1

4.167

1.563

19

13

LRE-4-1-LL

4.167

1.563

19

13

 

表12-2 Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチの LRE プロファイル

プロファイル名
LRE リンク ダウンストリーム レート(Mbps)
LRE リンク アップストリーム レート(Mbps)
理論上の最小 SNR ダウンストリーム
理論上の最小 SNR アップストリーム

LRE-12-9

12.500

9.375

31

25

LRE-12-3

12.500

3.125

31

13

LRE-9

9.375

9.375

25

25

LRE-9-6

9.375

6.250

25

19

LRE-9-4

9.375

4.688

25

16

LRE-9-3

9.375

3.125

25

13

LRE-6(デフォルト)

6.250

6.250

19

19

LRE-6-4

6.250

4.6888

19

16

LRE-6-3

6.250

3.125

19

13

LRE-4

4.688

4.688

16

16

LRE-4-3

4.688

3.125

16

13

実際のデータ レートは、必ず表に記載された総データ レートよりも小さくなります。CPE 装置がリモート接続されたCatalyst 2950 LRE スイッチが管理機能に使用するのは、リンク レートの一部だけです。

通常、プロファイル名は、表に記載された総データ レートではなく、実現が見込まれるデータ レートに基づいて付けられます。システム定義のプロファイルはすべてプレフィクスとして LRE を取り、そのあとにダウンストリーム ユーザ データ レートおよびアップストリーム ユーザ データ レートが付きます。プロファイルが対称の場合は、付けられるデータ レートは 1 つだけです。Public Frequency Usage Plan 998 および 997 に適合するように定義された2つのプロファイル(LRE-998-15-4 および LRE-997-10-4)は、これに対する例外です。固有の名前が付けられたこれら 2 つのプロファイルは、プライベートに使用する場合でも機能します。

シーケンスを使用せず、LRE ポートにプロファイルを割り当てていない場合、ポートはデフォルト プロファイル LRE-10 または LRE-6 を使用します( 表12-1 および 表12-2 を参照)。ポート プロファイルはグローバル プロファイルよりも優先されます。グローバル プロファイルをスイッチに割り当てた場合、そのスイッチは特定のプロファイルが割り当てられた LRE ポート以外でグローバル プロファイルを使用します。

異なるプロファイルをスイッチの LRE ポートに割り当てた場合、そのポートはただちにリセットされ、新たに割り当てたプロファイルを使用します。

Catalyst 2950ST-8 LRE および 2950ST-24 LRE スイッチで LL プロファイル(LRE-5LL、LRE-10LL、および LRE-15LL)を使用する場合は注意してください。これらのプロファイルでは Low-Latency(LL; 低遅延)機能がイネーブルであり、インターリーブ機能はディセーブルです。LL 機能はデータ伝送を遅らせることはありませんが、LRE リンク上のデータはより中断されやすくなります。

他のプロファイルはすべてインターリーブ機能がイネーブルであり、LL 機能はディセーブルです。インターリーブ機能は LRE リンク上の小さな割り込みに対して最大限の保護を提供しますが、データ伝送は遅延します。

LRE ポートにおけるインターリーブ遅延の設定については、「LRE インターリーブの設定」を参照してください。

Catalyst 2950ST-8 LRE および 2950ST-24 LRE スイッチの対称プロファイル(LRE-5、LRE-10、LRE-15、LRE-8、LRE-7、LRE-4、LRE-3、LRE-2)は、LRE スイッチと CPE 装置との間のリンクで全二重のスループットを実現します。理想的な条件下で LRE-15 プロファイルを使用した場合、これにより LRE リンク上で最大30 Mbps の帯域幅が得られます。

LRE シーケンス

LRE スイッチには出荷時に定義済みのシーケンスが付属しています。シーケンスは一連のプロファイルであり、速度選択機能で使用されます。速度選択機能により、スイッチは自動的にプロファイルを選択できます。CLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドを使用して独自のシーケンスを定義することもできます。詳細は、「速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て」を参照してください。

表12-3 および 表12-4 に、ソフトウェアに含まれる速度選択用の定義済みシーケンスを示します。速度選択を実行した場合、スイッチはシーケンスを使用して特定の LRE インターフェイス用に適当なプロファイルを選択します。

 

表12-3 Catalyst 2950ST-8 LRE および 2950ST-24 LRE スイッチの LRE 速度選択シーケンス

LRE-SEQ-
COMPLETE-REACH
LRE-SEQ-
DOWNSTREAM
LRE-SEQ-SYM
LRE-SEQ-SYM-LONGREACH
LRE-SEQ-
SYMLL
LRE-SEQ-
UPSTREAM
LRE-SEQ-
VIDEO-
TRANSMIT1
LRE-SEQ-
VIDEO-
TRANSMIT2

LRE-15

LRE-15

LRE-15

LRE-5

LRE-15LL

LRE-15

LRE-15

LRE-15

LRE-10

LRE-15-5

LRE-10

LRE-4

LRE-10LL

LRE-10

LRE-15-5

LRE-15-5

LRE-15-5

LRE-15-3

LRE-8

LRE-3

LRE-5LL

LRE-8

LRE-15-3

LRE-10

LRE-10-5

LRE-15-1

LRE-7

LRE-2

LRE-7

LRE-15-1

LRE-10-5

LRE-8

LRE-10

LRE-5

LRE-4-1

LRE-15-5

LRE-10

LRE-15-3

LRE-7

LRE-10-5

LRE-4

LRE-10-5

LRE-10-5

LRE-10-3

LRE-15-3

LRE-10-3

LRE-3

LRE-5

LRE-10-3

LRE-15-1

LRE-10-3

LRE-10-1

LRE-2

LRE-4

LRE-10-1

LRE-10-1

LRE-5

LRE-8

LRE-15-3

LRE-15-1

LRE-7

LRE-10-3

LRE-10-1

LRE-5

LRE-3

LRE-4

LRE-4

LRE-2

LRE-3

LRE-4-1

LRE-4-1

LRE-2

LRE-3

LRE-4-1

LRE-2

 

表12-4 Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチの LRE 速度選択シーケンス

LRE-SEQ-
COMPLETE-REACH
LRE-SEQ-
DOWNSTREAM
LRE-SEQ-SYM
LRE-SEQ-SYM-
LONGREACH
LRE-SEQ-
UPSTREAM
LRE-SEQ-VIDEO-
TRANSMIT1

LRE-12-9

LRE-12-9

LRE-9

LRE-6-4

LRE-12-9

LRE-12-9

LRE-12-3

LRE-12-3

LRE-6

LRE-4

LRE-9

LRE-9

LRE-9

LRE-9

LRE-4

LRE-9-3

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-6-3

LRE-6

LRE-9-4

LRE-9-4

LRE-9-4

LRE-4-3

LRE-9-4

LRE-9-3

LRE-6

LRE-9-3

LRE-6-4

LRE-6-4

LRE-6

LRE-4

LRE-9-3

LRE-6-4

LRE-12-3

LRE-4

LRE-6-3

LRE-9-3

LRE-6-3

LRE-4

LRE-6-3

LRE-4-3

LRE-4-3

LRE-4-3

シーケンス内の最初のプロファイルから始めて、スイッチはそのシーケンス内の各プロファイルを LRE インターフェイスに適用しようとします。スイッチは収束するまでこの試行を続けます(コンバージェンス タイムとは、スイッチが LRE インターフェイスに適当なプロファイルを決定するのに必要な時間を指します)。リンクは、シーケンス内のいずれかのプロファイルによって確立されるまでダウンであり、そのあとはアップになります。

速度選択の詳細については「速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て」を参照してください。

CPE イーサネット リンク

CPE イーサネット リンク設定は、CPE イーサネット ポートとリモートのイーサネット装置(PC など)との間の接続を規定します。


) CLI から、Cisco 575 LRE CPE および Cisco 585 LRE CPE のイーサネット リンクを設定し、モニタできます。Cisco 576 LRE 997 CPE のイーサネット リンクの設定およびモニタは、CLI からのみ可能です。スイッチの LED については、『Catalyst 2950 Desktop Switch Hardware Installation Guide』を参照してください。


CPE 装置を LRE ポートに接続する場合は、次の考慮事項に留意してください。

shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、すべての LRE ポート上の LRE インターフェイス トランスミッタをディセーブルにします。これにより LRE ポートへのアクセスを防止し、LRE ポートから放出されるパワーが他のポートに影響を与えるのを防止できます。

LRE ポートではフロー制御を設定できません。CPE イーサネット ポートのフロー制御設定は、半二重モードでは自動的にディセーブルになり、全二重モードで自動的にイネーブルになります。

CPE の中には一部のスイッチと連携できないものがあります。詳細は、LRE スイッチと CPE の適合対応表を参照してください( LRE スイッチと CPE の適合対応表を参照)。Cisco 575 LRE CPE および Cisco 585 LRE CPE は、Catalyst 2950ST-8 LRE または 2950ST-24 LRE スイッチに接続できます。Cisco 576 LRE 997 CPE は、Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチにのみ接続できます。

CPE 装置は、スイッチの電源を切ったり、スイッチの他のポートに悪影響を与えたりすることなく交換できます。

CPE 切り替え機能は、LRE リンクが 30 秒以上アップでない場合も CPE イーサネット リンクをダウンからアップに自動変更します。この機能は、デフォルトでイネーブルに設定されています。

CPE 切り替えは、Cisco 575 LRE または Cisco 576 LRE 997 CPE リンクではディセーブルにできませんが、Cisco 585 LRE CPE ではディセーブルにできます。詳細は、「CPE 切り替えの設定」を参照してください。

スイッチの内部統計情報、LRE スイッチ インターフェイスが収集した統計情報、および LRE CPE インターフェイスが収集した統計情報を表示するには、 show controllers ethernet-controller イネーブル EXEC コマンドを使用します。コマンドについては、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

LRE リンク モニタ

リンク モニタ機能をイネーブルにした場合、LRE スイッチは、リンク上の望ましくない、または注意を要する条件を追跡し、一定のスレッシュホールドに達するとシステム定義の対応をとります。リンク モニタは次の条件を追跡できます。

SNR(dB 単位):リンクには機能するための最小 SNR があります。SNR 値が高いほどリンク上のノイズ マージンは大きくなります。SNR が不十分な場合、リンクは確立されません。詳細は、「リンクの品質確保と SNR マージン」を参照してください。

Reed-Solomon(RS)エラー:RS Forward Error Correction(FEC; 前方エラー訂正)回路は、エラーの小さなバーストを補正します。これにより、ノイズ イベントがイーサネットで frame check sequence(FCS)エラーを引き起こすのを防ぎます。これはオクタル チップ内に 32 ビット カウンタとして実装されています。カウントは読み取り時にリセットされます。

送信(TX)パワー(dBm/Hz 単位):これはスイッチでは固定されており、CPE 装置では自動的に調整されます。ローカルの送信パワーは常に一定であり、特定のプロファイルについても同様です。リモートの送信パワーはスイッチから CPE 装置までの距離に応じて変化します。最小送信パワーは 91.9 dBm/Hz(短距離に対応)であり、最大送信パワーは 55 dBm/Hz(ケーブルが長い場合、またはケーブルにおける減衰が大きい場合に対応)です。CPE 装置のパワーは、1500 ~ 3000 フィート(450 ~ 900 m)の距離でその最大値に達することができます。

ソフトウェア制御自動ゲイン管理(SW AGC Gain)(dBm 単位):これは受信パワー レベルの間接的な尺度となります。値が高いほど、受信パワーは小さくなります(したがって引き上げる必要があります)。

リンク障害カウント:リンクが障害を起こした回数です。リンク障害が起きると、数ミリ秒間イーサネット リンクの動作が中断します。この中断の間に、一部のパケットが廃棄される可能性があります(トラフィック レベルによる)。

PMD フリーズ イベント カウンタ:これは微小割り込みまたは飽和イベントの発生をカウントします。微小割り込みと A/D コンバータ(ADC)の飽和は、継続時間の短いインパルス ノイズによって起こります。これはオクタル チップ内に 8 ビット カウンタとして実装されています。

リンク パラメータは、アップストリームとダウンストリームの両方向でモニタする必要があります。

リンク モニタから得る情報は、イベントのロギング、トラップの設定、低速プロファイルへの変更、および自動パワー バックオフ機能のディセーブル化に使用できます。

LRE メッセージ ロギング プロセス

Catalyst 2950 LRE スイッチ ソフトウェアは、ポート単位でスイッチの状況をモニタし、デバッグ メッセージを LRE メッセージ ロギング プロセスに送信します。このプロセスは、 第 26 章「システム メッセージ ロギングの設定」 で説明したシステム メッセージ ロギング プロセスとは異なります。

次のオプションが LRE ロギング プロセスで使用可能です。

Disabled ― スイッチは LRE イベントをロギングしません。

Event ― スイッチは LRE イベントのみをロギングします。

Extended ― スイッチは LRE イベントとすべての LRE パラメータをロギングします。

Normal ― スイッチは LRE イベントと代表的な LRE パラメータをロギングします。

LRE イベントのロギングを行うモードを指定するには、 logging lre インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。LRE インターフェイス上のイベントを表示するには、 show controllers lre log イネーブル EXEC コマンドを使用します。これらのコマンドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

Syslog エクスポート機能がイネーブルの場合、スイッチはこの情報を LRE メッセージ ロギング プロセスおよびシステム メッセージ ロギング プロセスに送信します。この機能の設定については、「Syslog エクスポートの設定」を参照してください。

LRE ポートの設定

以下の項で、すべてまたは個々の LRE ポートの設定時の注意事項とプロファイルの割り当て方法を説明します。以下では、LRE リンク、ポート、およびプロファイルについてさらに詳しく説明します。

「LRE のデフォルト設定」

「LRE リンクの環境の注意事項」

「LRE プロファイルの使用上の注意事項」

「CPE イーサネット リンクの注意事項」

「すべての LRE ポートへのグローバル プロファイルの割り当て」(任意)

「特定の LRE ポートへのプロファイルの割り当て」(任意)

「すべての LRE ポートへのグローバル シーケンスの割り当て」(任意)

「特定の LRE ポートへのシーケンスの割り当て」(任意)

「速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て」(任意)

「LRE リンク持続性の設定」(任意)

「LRE リンク モニタの設定」(任意)

「LRE インターリーブの設定」(任意)

「アップストリーム パワー バックオフの設定」(Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチでのみ使用可能)(任意)

「CPE 切り替えの設定」(任意)

「Syslog エクスポートの設定」(任意)

LRE のデフォルト設定

LRE のデフォルト設定は、次のとおりです。

Catalyst 2950ST-8 LRE および Catalyst 2950ST-24 LRE スイッチでは、プロファイルはすべての LRE ポートで LRE-10 です。

Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチでは、プロファイルはすべての LRE ポートで LRE-6 です。

グローバル プロファイルおよびグローバル シーケンスは LRE ポートに割り当てられていません。

ポート単位シーケンスは特定の LRE ポートに割り当てられていません。

速度選択はすべてのポートでイネーブルですが、速度選択に使用するシーケンスは定義されていません。

LRE リンク持続性はイネーブルです。デフォルト値は 3 秒です。

LRE リンク モニタリングはイネーブルです。

インターリーブ ブロック サイズは、非 LL プロファイルでは 16、LL プロファイルでは 0 です。

アップストリーム パワー バックオフ機構については、デフォルトのノイズ モデルは ETSI-E モデルです(Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチでのみ使用可能)。

CPE 切り替えは CPE イーサネット リンクでイネーブルです。

Syslog エクスポートはディセーブルです。

LRE リンクの環境の注意事項

LRE 環境の注意事項は次のファクタに基づきます。

LRE スイッチと CPE 装置との最大距離 ― LRE はカテゴリ 1、2、および 3 の構造化および非構造化ケーブルで動作します。LRE リンクでサポートされる最大距離は 3500 ~ 5000 フィート(1524 m)で、プロファイルによって変わります。レートが高いほど距離は短くなります。バンドルされた Telco ケーブルを通じて LRE トラフィックが伝送される建物内では、最大距離は約 30% 短くなります。

室内に終端付きブリッジ タップがある場合、LRE リンク距離はさらに 300 フィート(91 m)短くなる可能性があります。ケーブルの品質、ケーブル バンドルのサイズ、およびバンドル内でのクロス トークも、全体としての到達距離に影響することがあります。

サイトのタイプ ― サイトに電話サービスを提供する Private Branch Exchange(PBX; 構内交換機)があるか、またはサイトが PSTN に直接接続している場合は、当該地域の公共電話サービス プロバイダーの要件を確認する必要があります。

サイトが単一の建物(または連結した一組の建物)の場合、資格を持った電気技術者に相談し、配線が該当する室内回路の規制に適合するようにしてください。

サイトが別々の建物に分かれている場合、建物をケーブル接続する方法を決定する必要があります。LRE スイッチと CPE 装置との間の配線が建物(または室内配線規格認定された外装付コンジット)から離れる場合は、雷および高電圧パワーへのショートに対して保護する必要があります。この保護は、屋外配線防護に関する地域規制に適合するヒューズまたは過電圧プロテクタにより提供できます。この保護措置の詳細については、地域通信規制の専門家に相談してください。

配線の使用年数およびタイプ ― 配線のタイプは、サイトの使用年数とタイプに基づいて概算できます。

15 年経過していない比較的新しい施設では、カテゴリ 3 ケーブルを 25 ペア束ねて使用することがよくあります。25 ペア バンドルとさらに大きなバンドルとの間には、大きな違いはありません。

15 ~ 30 年経過した比較的古い施設(ホテル、学校、病院、商業ビル ― 北米)では、フィートあたり 1 ~ 12 ツイスト(カテゴリ 1 に類似)で 25 ペア以上を束ねて、24 American Wire Gauge(AWG)配線をよく使用します。

15 ~ 30 年経過した比較的古い施設(住宅 ― 北米)では、フィートあたり 1 ~ 12 ツイスト(おそらくタイプ 2)で 100 ペア以上を束ねて、26 AWG 配線をよく使用します。

15 ~ 30 年経過した比較的古い施設(欧州)では、フィートあたり 1 ~ 12 ツイストで 100 ペア以上を束ねて、0.4 ミリメートル配線(26 AWG に類似)をよく使用します。

15 ~ 30 年経過した比較的古い施設(アジア)では、フィートあたり 1 ~ 12 ツイストで 100 ペア以上を束ねて、0.4 ミリメートル配線(26 AWG に類似)をよく使用します。

30 年を超える古い施設では、ほとんどツイストのない大きなゲージのワイヤ(22 または 22 AWG)をよく使用します。多くの場合、ケーブル配線は建物の構造物内に設置されます。ケーブルのバンドルはきつい場合も緩い場合もあります。この評価では、ケーブルは 25 ペア以上合わせてきつくバンドルされていると仮定しています。

クロス トーク(ノイズ)および干渉 ― LRE 信号を搬送するケーブル バインダ内の配線が何本あっても LRE は動作します。ケーブル内では 1 つのペアからすべてのペアまで、いずれの本数でも LRE 信号は同時に搬送できます。LRE はケーブル バインダ全体で動作し、各 LRE リンクのパワー レベルを調整してすべての接続のパフォーマンスを最大化します。

LRE のパフォーマンスへの最も大きな影響は、高周波数におけるケーブルの周波数反応から生じます。LRE 信号は周波数が高くなるほど干渉を受けやすくなります。LRE のアップストリーム信号は、周波数スペクトルのハイエンドで動作します。ケーブルは周波数が高いほど減衰が大きく、またバンドル内の他のペアに干渉します。この干渉またはクロス トークは、信号の品質に大きな影響を与えることがあります。

LRE プロファイルの使用上の注意事項

プロファイルをスイッチの LRE ポートに割り当てる場合、次の考慮事項に留意してください。

電話回線は通常、最大 3.4 kHz の周波数で動作します。LRE リンクでは、ダウンストリーム伝送は約 1 ~ 3.5 MHz の低周波数帯域で動作します。アップストリーム伝送は約 4 ~ 8 MHz の高周波数帯域で動作します。周波数が高いほど干渉を受けやすくなります。結果として、アップストリーム信号はクロス トークおよびリンクの混乱の影響を受けやすくなります。

LRE 接続の品質を維持するには、非対称ポート プロファイルを使用します。これらのプロファイルでは低いアップストリーム レートを使用しますが、ダウンストリーム レートは高くなります。


) CPE 装置に直接接続されない Plain Old Telephone Service(POTS; 加入電話サービス)電話機には、すべて 300 Ω 終端付きのマイクロフィルタが必要です。マイクロフィルタは、音声およびデータ装置が同一の電話回線を使用する場合に音声コールの品質を改善します。さらに、フィルタなしの電話機の使用や状態の変更(オンフックからオフフックなど)が、LRE 接続を妨げることを防止します。


ADSL のように、LRE スイッチと CPE 装置との間のリンクを同じケーブル バンドル内に共存させる必要がある場合は、ANSI プロファイル(LRE-998-15-4)または ETSI プロファイル(LRE-997-10-4)の使用を推奨します。他の場所で使用するプロファイルの詳細については、使用地域の PSTN 接続規制を確認してください。

LRE 信号は 1 つのケーブル バンドル内で ADSL 信号と共存できます。しかし、LRE 信号は T1 信号とは同一ケーブル バンドル内で両立しません。

LRE リンクの統計情報および LRE ポートのプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre status link イネーブル EXEC コマンドを使用します。コマンドについては、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

CPE イーサネット リンクの注意事項

CPE のイーサネット リンクを設定する場合は、以下の注意事項に従ってください。

「Cisco 575 LRE CPE および 576 LRE 997 CPE の設定時の注意事項」

「Cisco 585 LRE CPE の設定時の注意事項」

Cisco 575 LRE CPE および 576 LRE 997 CPE の設定時の注意事項

CPE のイーサネット ポートは、リモート イーサネット装置の能力に応じて、半二重または全二重モードの 10 Mbps または 100 Mbps で動作するように設定できます。ポート速度とデュプレックス モードの自動ネゴシエーションがサポートされています。

CPE イーサネット ポートのデフォルト速度は自動です。デフォルトのデュプレックス モードは半二重でバック プレッシャを伴います。

デフォルト速度を半二重で 10 Mbps または 100 Mbps に設定した場合、設定値も同じです。 表12-5 に、CPE のイーサネット ポートおよびスイッチのイーサネット ポートの速度およびデュプレックス設定を示します。


) LRE リンクの速度とデュプレックスの値はプロファイルに応じて変わります。LRE リンクは、プロファイル LRE-10(Catalyst 2950ST-8 LRE および 2950ST-24 LRE スイッチ)を除いて、すべて半二重で 100 Mbps のデフォルト速度を持ちます。LRE-10 は全二重で 10 Mbps に設定されています。


 

表12-5 速度およびデュプレックス設定

CPE
LRE スイッチ
速度
デュプレックス
速度
デュプレックス

10

全二重

10

半二重

10

半二重

10

半二重

100

全二重

100

半二重

100

半二重

100

半二重

LRE リンクの速度と CPE イーサネット リンクの速度は、一致する必要はありません。ただし、LRE リンクが CPE イーサネット リンクより低速の場合に起こり得るデータ損失を防止するため、CPE イーサネット ポートは半二重モードに設定するようにしてください。リモート装置が 802.3x 全二重フロー制御をサポートしている場合のみ、デュプレックスの自動ネゴシエーションを使用してください。PC ユーザは、100 Mbps 半二重と 100 Mbps 全二重とのパフォーマンスの差にほとんど気づきません。Cisco 575 LRE CPE または 576 LRE 997 CPE のイーサネット ポートでデュプレックスおよび速度を設定するには、 cpe duplex および cpe speed インターフェイス コンフィギュレーション コマンドをそれぞれ使用します。

Cisco 575 LRE または Cisco 576 LRE CPE からリモート装置(PC など)へのリンク上で、CPE 切り替えをディセーブルにすることはできません。

Cisco 585 LRE CPE の設定時の注意事項

Cisco 585 LRE CPE のイーサネット ポートの速度およびデュプレックス モードは、リモート イーサネット装置の能力に応じて、CLI から設定できます。CPE のポート速度とデュプレックス モードの自動ネゴシエーションがサポートされています。Cisco 585 LRE CPE のイーサネット ポートでデュプレックスおよび速度を設定するには、 cpe duplex および cpe speed インターフェイス コンフィギュレーション コマンドをそれぞれ使用します。

CPE イーサネット ポートのデフォルト速度は自動です。デフォルトのデュプレックス モードは 100 Mbps の半二重であり、バック プレッシャを伴います。

CPE イーサネット ポートはポート単位でイネーブルまたはディセーブルにできます。

Cisco 585 LRE CPE では CPE 切り替えをディセーブルにできます。

loopback インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは LRE ポートではサポートされていません。LRE ポート上の外部ループバックもサポートされていません。CPE イーサネット ポートを同一 CPE 装置の別のイーサネット ポートに接続すると、ループが発生する可能性があります。ループが発生した場合、スイッチは CPE 装置への送信を停止し、その CPE 装置から来るイーサネット トラフィックをブロックします。

すべての LRE ポートへのグローバル プロファイルの割り当て

グローバル プロファイルはスイッチ全体に設定されます。

ポート シーケンス、グローバル シーケンス、およびポート プロファイルはグローバル プロファイルよりも優先されます(優先順位を参照)。グローバル プロファイルをスイッチに割り当てても、それ以前または以降に設定したシーケンスやポート プロファイルを上書きすることはできません。シーケンスおよびプロファイルの優先順位の詳細については「LRE プロファイルの使用上の注意事項」を参照してください。

グローバル プロファイルの設定を変更すると、ただちに有効になり、そのグローバル モードは自動的にアクティブ モードになります。

グローバル プロファイルを LRE ポートに割り当てるには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre profile profile-name

グローバル プロファイル名を入力します。 表12-1 または 表12-2 の一覧から選択します。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre profile details

変更を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルトのグローバル プロファイルに戻すには、 no lre profile profile-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LRE ポートの LRE リンクの統計情報およびプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre イネーブル EXEC コマンドを使用します。

特定の LRE ポートへのプロファイルの割り当て

プロファイルはポート単位で設定できます。スイッチの LRE ポートには、同じプロファイルでも異なるプロファイルでも割り当てることができます。Catalyst 2950ST-8 LRE および 2950ST-24 LRE スイッチでは、デフォルトのアクティブ プロファイルはすべての LRE ポートで LRE-10 であり、Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチでは LRE-6 です。

スイッチは、プロファイル設定が変更された場合は、更新されたプロファイル設定でポートをリセットします。

プロファイルを特定の LRE ポートに割り当てるには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

profile profile-name

ポート プロファイル名を入力します。 表12-1 または 表12-2 の一覧から選択します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

プロファイルをシーケンスから削除するには、 no profile profile-name インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LRE ポートの LRE リンクの統計情報およびプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre イネーブル EXEC コマンドを使用します。

すべての LRE ポートへのグローバル シーケンスの割り当て

グローバル シーケンスはスイッチ全体に設定されます。グローバル シーケンスをスイッチに割り当てた場合、それ以前または以降に設定したポート プロファイルは上書きされます。シーケンスおよびプロファイルの優先順位の詳細については「LRE プロファイルの使用上の注意事項」を参照してください。

グローバル シーケンスの設定を変更すると、ただちに有効になり、そのグローバル モードは自動的にアクティブ モードになります。

グローバル シーケンスを LRE ポートに割り当てるには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre rate selection sequence sequence-name

グローバル シーケンス名を入力します。 表12-3 および 表12-4 の一覧から選択します。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre status sequence

変更を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

割り当てたシーケンスを削除するには、 no lre rate selection sequence sequence-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LRE ポートの LRE リンクの統計情報およびシーケンス情報を表示するには、 show controllers lre status sequence details イネーブル EXEC コマンドを使用します。

特定の LRE ポートへのシーケンスの割り当て

シーケンスはポート単位で設定できます。スイッチの LRE ポートには、同じシーケンスでも異なるシーケンスでも割り当てることができます。シーケンスをポート単位で割り当てた場合、それ以前または以降に設定したプロファイルまたはグローバル シーケンスは上書きされます。

スイッチは、シーケンス設定が変更された場合は、更新されたシーケンス設定でポートをリセットします。

シーケンスを特定の LRE ポートに割り当てるには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートの番号を入力し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

sequence sequence-name

ポート シーケンス名を入力します。 表12-3 または 表12-4 の一覧から選択します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status sequence

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

シーケンスをポートから削除するには、 no sequence sequence-name インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LRE ポートの LRE リンクの統計情報およびシーケンス情報を表示するには、show controllers lre status sequence details イネーブル EXEC コマンドを使用します。

速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て

LRE ネットワークでは、CPE 装置に接続された各 LRE ポートに設定するプロファイルが必要です。Catalyst 2950ST-8 LRE および 2950ST-24 LRE スイッチではデフォルトは LRE-10 であり、Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチでは LRE-6 です。速度選択機能を使用すると、スイッチのポートが LRE リンク(LRE スイッチのポートと接続先 CPE 装置との間のリンク)の確立に使用するプロファイルを、一組のプロファイルから自動選択できます。

速度選択はデフォルトでイネーブルですが、速度選択を開始するにはシーケンスを選択する必要があります(つまりデフォルトのシーケンスは定義されていません)。速度選択を実行する場合、スイッチは LRE インターフェイス用のプロファイルをシーケンス、つまりそのインターフェイス用に設定された、定義済みの一連のプロファイルから選択します。速度選択アルゴリズムはシーケンス内の最初のプロファイルから始まり、CPE 装置とのリンクが確立されるまで続けて次のプロファイルを(降順に)試行します。

速度選択がイネーブルの場合、LRE スイッチは速度選択を次の場合で実行します。

スイッチの起動時

速度選択機能をイネーブルにしたとき

新しい CPE 装置をスイッチに接続したとき

リンクが失われて 25 秒間回復しなかったとき

設定済みのシーケンスが変更されたとき

これらのいずれの場合も、速度選択は使用中の回線条件に最適なプロファイルを取得します。


) LRE リンクが失われて 25 秒以内に回復すれば、スイッチはリンク再確立のための速度選択を実行しません。リンクは失われる前のプロファイルで再確立されます。


速度選択を実行した場合、スイッチは LRE インターフェイスに適切なプロファイルを選択します。LRE インターフェイスの回線条件が変化した場合は、速度選択を再び実行する必要があります。

優先順位

速度選択機能はポート レベルでもスイッチ レベルでも適用可能です。プロファイルおよびシーケンスにはシステム定義のプライオリティ レベルがあり、速度選択と連動してポートまたはスイッチ全体のレートを決定します。ポート シーケンスは最高のプライオリティを持ちます。つまり、ポート シーケンスは他のあらゆるプロファイルまたはシーケンスに優先されます。プライオリティ レベルは最高から最低まで、次のようになります。

1. ポート シーケンス :速度選択は特定のポートで、特定のシーケンスでのみイネーブルです。

2. グローバル シーケンス :速度選択はスイッチ全体で、特定のシーケンスでイネーブルです。

3. ポート プロファイル :速度選択は特定のポートで、特定のプロファイルでのみイネーブルです。

4. グローバル プロファイル :速度選択はスイッチ全体で、特定のプロファイルでイネーブルです。

プロファイルの一覧については 表12-1 および 表12-2 を、システム定義シーケンスの一覧については 表12-3 および 表12-4 を参照してください。CLI コマンドを使用して、独自のシーケンスを定義することもできます。


) あるポートで速度選択がディセーブルの場合は、プロファイルが使用されます。


プロファイル ロック

速度選択は、特定のプロファイルにロックするためのインストレーション ツールとして使用することもできます。この場合、速度選択はインストレーションの場合に一度だけ実行します。そのあとは、リストされた 4 つのイベントのいずれかが発生した場合でも速度選択が実行されることはありません。速度選択により選択されるプロファイルをロックするには、rate selection profile lock インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。 clear lre rate section [ lock ] [ interface-id ] イネーブル EXEC コマンドを実行すると、必要に応じて、プロファイルがロックされたインターフェイスで速度選択を再実行することもできます。

プロファイル ロックの利点は、プロファイルを LRE ポートでロックすれば、プロファイル シーケンス全体を走査する場合に比べて起動時のコンバージェンス タイムを短縮できることです。

速度選択がイネーブルである LRE ポートでプロファイルをロックするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

rate selection profile lock

プロファイルをロックします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートのロックを解除するには、 no rate selection profile lock インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

リンクの品質確保と SNR マージン

速度選択を実行する場合は、SNR をリンク品質のインジケータとして使用します。スイッチはリンク品質を保証するための内部機構を何も提供しません。リンク品質の要件は、必要なビット エラー レートおよび環境のノイズ レベルに応じて異なる可能性があります。ノイズの大きい環境であれば、安定したリンクを提供するためにそれだけ高い SNR が必要になります。ビット エラー レートを小さくするには、SNR を高める必要があります。通常、マージンが 6 dB の場合、エラー レートは 10 -21 ビットとなります。

リンクの安定性を確保するには、必要な SNR にマージンを追加する必要があります。マージンは、使用環境のノイズ レベルに見合った量に設定できます。マージン要求を引き上げれば、システムは低速のプロファイルを選択する可能性があります。それによりレートは低下しますが、到達距離は長くなります。

スイッチはリンクがアクティブになったあとはマージンを一切保証しません。マージンはリンクの確立時に保証されるだけです。リンクがアクティブになる場合、SNR 要求が設定済みのマージン レベルに見合わなければ、そのリンクは確立されません。

ダウンストリームとはリンクのリモート側を指し、アップストリームとはローカル側を指します。リンクはローカルおよびリモートのマージン要求を両方とも満たす必要があります。いずれか一方が満たされない場合、リンクはダウンとしてアドバタイズされます。このコマンドは、速度選択がそのインターフェイスでディセーブルの場合は意味を持ちません。

表12-6 および 表12-8 に、ダウンストリーム レートの SNR 要求をプロファイル別に示します。 表12-7 および 表12-9 には、アップストリーム レートの SNR 要求をプロファイル別に示します。

 

表12-6 Catalyst 2950ST-8 LRE および Catalyst 2950ST-24 LRE スイッチのダウンストリーム レートの SNR 要求

プロファイル
総データ レート
Quadrature Amplitude Modulation(QAM; 直交振幅変調)
理論上の最小 SNR
低ノイズ SNR
中ノイズ SNR
高ノイズ SNR

LRE-4-1

4.17

16

19

21

23

26

LRE-7

8.333

16

19

21

23

26

LRE-8

9.375

64

25

27

29

32

LRE-5

6.25

8

16

19

21

24

LRE-10

12.5

64

25

27

29

32

LRE-15

16.667

256

31

33

35

39

LRE-10-5

12.5

64

25

27

29

32

LRE-10-3

12.5

64

25

27

29

32

LRE-10-1

12.5

64

25

27

29

32

LRE-15-5

16.667

256

31

33

35

39

LRE-15-3

16.667

256

31

33

35

39

LRE-15-1

16.667

256

31

33

35

39

LRE-998-15-4

16.667

256

31

33

35

39

LRE-997-10-4

12.5

256

31

33

35

39

LRE-2

2.08

4

13

15

17

20

LRE-3

3.13

4

13

15

17

20

LRE-4

4.17

4

13

15

17

20

 

表12-7 Catalyst 2950ST-8 LRE および Catalyst 2950ST-24 LRE スイッチのアップストリーム レートの SNR 要求

プロファイル
総データ レート
QAM
理論上の最小 SNR
低ノイズ SNR
中ノイズ SNR
高ノイズ SNR

LRE-4-1

1.56

4

13

15

17

20

LRE-7

8.333

16

19

21

23

26

LRE-8

9.375

64

25

27

30

34

LRE-5

6.25

4

13

15

17

20

LRE-10

12.5

16

19

21

23

26

LRE-15

18.75

64

25

27

30

34

LRE-10-5

6.25

4

13

15

17

20

LRE-10-3

3.125

16

19

21

23

26

LRE-10-1

1.56

4

13

15

17

20

LRE-15-5

6.250

4

13

15

17

20

LRE-15-3

3.125

16

19

21

23

26

LRE-15-1

1.563

4

13

15

17

20

LRE-998-15-4

4.688

64

25

27

29

32

LRE-997-10-4

4.688

64

25

27

29

32

LRE-2

2.08

4

13

15

17

20

LRE-3

3.13

4

13

15

17

20

LRE-4

4.17

4

13

15

17

20

 

表12-8 Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチのダウンストリーム レートの SNR 要求

プロファイル
総データ レート
QAM
理論上の最小 SNR
低ノイズ SNR
中ノイズ SNR
高ノイズ SNR

LRE-12-9

12.500

256

31

33

35

38

LRE-12-3

12.500

256

31

33

35

38

LRE-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-6

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-4

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-3

9.375

64

25

27

29

32

LRE-6(デフォルト)

6.250

16

19

21

23

25

LRE-6-4

6.250

16

19

21

23

25

LRE-6-3

6.250

16

19

21

23

25

LRE-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-4-3

4.688

8

16

18

20

23

 

表12-9 Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチのアップストリーム レートの SNR 要求

プロファイル
総データ レート
QAM
理論上の最小 SNR
低ノイズ SNR
中ノイズ SNR
高ノイズ SNR

LRE-12-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-12-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-6

6.250

16

19

21

23

25

LRE-9-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-9-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-6(デフォルト)

6.250

16

19

21

23

26

LRE-6-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-6-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-4-3

3.125

4

13

15

17

20

リンク品質を確保するためのマージン範囲は 1 ~ 10 dB です。低ノイズ環境の推奨値は 2 dB です。中ノイズ環境の推奨値は 4 dB です。高ノイズ環境の推奨値は 6 dB です。

あるプロファイルにおいて理論上の最小値が 25 dB で、マージンを 3 dB に設定した場合は、リンク確立の際、SNR はリンクを成功させるために最低 28 dB である必要があります。リンクが確立され、リンク時点で SNR 値が 27 dB である場合、そのリンクはダウンとしてアドバタイズされ、シーケンス内の次のプロファイルが試行されます。マージンを 0(デフォルト値)に設定した場合、ソフトウェアはリンク確立の際、SNR 値を確認しません。

マージンを特定の LRE ポートに割り当てるには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートの番号を入力し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

margin {downstream value | upstream value}

ダウンストリームまたはアップストリームのマージン値を入力します(dB 単位)。値は、 表12-6 表12-7 表12-8 、および 表12-9 を参照してください。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルト値に戻すには、 no margin { downstream | upstream } インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。


margin コマンドはあらゆるプロファイルで有効ですが、それは速度選択を使用し、リンクをアクティブにする場合のみです。


LRE リンク持続性の設定

LRE リンクがシャットダウンし、即座に再び自動的にイネーブルになった場合、スイッチの設定が変化することがあります。たとえば、ダイナミック MAC(メディア アクセス制御)アドレスが MAC アドレス テーブルから削除されます。リンク持続性機能を使用すると、Catalyst 2950 LRE スイッチに遅延期間を設定し、最大 20 秒間はリンク障害が報告されないようにできます。

遅延期間を特定の LRE ポートで設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

persistence delay

遅延期間の長さを入力します(秒単位)。デフォルト値は 3 秒です。指定できる範囲は 1 ~ 20 秒です。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status persistence

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルト値に戻すには、 no persistence インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LRE リンク モニタの設定

リンク モニタをイネーブルにした場合、LRE スイッチの機能は、リンク上の望ましくない、または注意を要する条件を追跡し、一定のスレッシュホールドに達するとシステム定義の対応を取ります。

リンク モニタをイネーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

link monitor

LRE リンク モニタ機能を LRE ポートでイネーブルにします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

リンク モニタ機能をディセーブルにするには、 no link monitor インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LRE インターリーブの設定

インターリーブ機能は LRE リンク上の小さな割り込みに対して最大限の保護を提供しますが、データ伝送は遅延します。インターリーブ遅延は、LRE インターフェイスで設定できます。

インターリーブ ブロック サイズの値を小さくすると、ノイズに対する余裕が小さくなり、フレーム伝送の待ち時間は短くなります。たとえば、音声アプリケーションではインターリーブ ブロック サイズの値を小さくすることがあります。インターリーブ ブロック サイズの値を大きくすると、ノイズに対する余裕は大きくなり、フレーム伝送における待ち時間が長くなります。たとえば、データ アプリケーションではインターリーブ ブロック サイズの値を大きくすることがあります。

フレーム伝送の待ち時間を短くする必要がある場合、インターリーブの値を小さくできますが、LRE スイッチのノイズに対する余裕も小さくなります。

インターリーブ遅延を設定する場合、次の注意事項に従ってください。

インターリーブ遅延は、非 LL プロファイルを使用する場合にのみ適用できます。既存の LL プロファイルはサポートされます。

インターリーブ ブロック サイズの値としては 0、1、2、8、または 16 がサポートされています。

同じプロファイルを持つ異なるポートには、異なるインターリーブ設定が可能です。

インターリーブ ブロック サイズを特定の LRE ポートで設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interleave downstream value upstream value

ダウンストリームおよびアップストリームの値を入力します。サポートされているインターリーブ ブロック サイズの値は 0、1、2、8、または 16 です。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status interleave

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no interleave downstream value upstream value インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

アップストリーム パワー バックオフの設定

この機能は Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチでのみ設定できます。

アップストリーム パワー バックオフ機構を使用すると、アップストリーム受信パワー レベルを正規化できます。これは短い回線上の CPE 装置が、長い回線上の CPE 装置に比べて低いパワー レベルで送信を行うことにより行われます。アップストリーム パワー バックオフ値は、標準ノイズ モデルを選択するか、またはデフォルトの参照 Power Spectral Density(PSD)のオフセット値を設定することにより変更可能です。

アップストリーム パワー バックオフを設定する場合、次の注意事項に従ってください。

参照 PSD の数値は、4.8 MHz のアップストリーム キャリア周波数に基づきます。

オフセット値を使用して、CPE の送信参照 PSD を -140 dBm/Hz のデフォルト参照を基準として調整できます。0 のオフセット値は、-140 dBm/Hz の参照 PSD に対応します。最小のオフセットは 30 dBm/Hz で、対応する値は 300 です。

lre upbo グローバル コンフィギュレーション コマンドを実行すれば、すべての LRE リンクが UP ステートにリセットされます。参照 TX パワー レベルを設定する前に、次の注意事項に従ってください。

実験的環境でこのコマンドのネットワークへの影響を確認します。

稼働中ネットワーク内のすべての CPE が同じ LRE バイナリ バージョンを実行していることを確認します。 show controllers lre cpe version イネーブル EXEC コマンドを使用すれば、すべての CPE 装置インターフェイスのバイナリ バージョンを表示できます。


注意 スイッチがネットワーク内で機能しているときにノイズ モデルを変更すると、ネットワークの動作が妨げられることがります。

Catalyst 2950ST-24 LRE 997 スイッチでアップストリーム パワー バックオフを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ノイズ レベルまたはオフセット値を入力します。サポートされているノイズ モデル値は、 etsi-a etsi-b etsi-c etsi-d および etsi-f です。

オフセット値は -140 を基準に計算します。たとえば、-95 dbm/Hz の参照 PSD が必要なら、オフセットとして 45(-95 - [-140] = 45)を入力する必要があります。サポートされている値の範囲は 300 ~ 800 です。


) LRE CPE の PSD のオフセット値は 10*dB 単位です(たとえば、450 なら 45 dB です)。


ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre status psd
show controllers lre cpe version

変更を確認します。
CPE で実行中の LRE バイナリ バージョンを表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチをデフォルト設定に戻すには、 no lre upbo { noise-model | offset value } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

CPE 切り替えの設定

CPE 切り替え機能はデフォルトでイネーブルです。Cisco 575 LRE または Cisco 576 LRE 997 CPE からリモート イーサネット装置(PC など)へのリンク上で、これをディセーブルにすることはできません。

Cisco 585 LRE CPE リンクでは CPE 切り替えをディセーブルにできます。LRE リンクが UP になった場合、CPE イーサネット リンクは UP ステートに移行しません。

Cisco 585 LRE CPE リンクで CPE 切り替えをディセーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

no cpe toggle [ port port-id ]

CPE イーサネット リンクで CPE 切り替えをディセーブルにします。

(任意)CPE 切り替えをディセーブルにする CPE ポートを指定します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Cisco 585 LRE CPE リンクで CPE 切り替えを再びイネーブルにするには、 cpe toggle [ port port-id ] インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

Syslog エクスポートの設定

Syslog エクスポート機能がイネーブルの場合、スイッチはデバッグ メッセージを LRE メッセージ ロギング プロセスおよびシステム メッセージ ロギング プロセスに送信します。

この機能をイネーブルにする前に、次の注意事項に従ってください。

LRE ロギングがイネーブルであることを確認します。

システム メッセージ ロギング設定のコンソール重大度が debugging に設定されていることを確認します。詳細は、 第 26 章「システム メッセージ ロギングの設定」 を参照してください。

スイッチがデバッグ メッセージを LRE メッセージ ロギング プロセスおよびシステム メッセージ ロギング プロセスに送信できるようにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre syslog

スイッチがデバッグ メッセージを LRE ロギング プロセスからシステム メッセージ ロギング プロセスに送信できるようにします。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

変更を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Syslog エクスポート機能をディセーブルにするには、 no lre syslog グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを実行すると、スイッチはデバッグ メッセージを LRE メッセージ ロギング プロセスにのみ送信します。

LRE イベントをロギングするモードを指定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する LRE ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

logging lre { event | extended | normal }

LRE イベントをロギングするモードを指定します。

event ― イベントのみをロギングします。

extended ― イベントおよびすべての可能なパラメータをロギングします。

normal ― イベントおよび一部の代表的なパラメータをロギングします。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

イベントのロギングをオフにするには、 no logging lre { event | extended | normal } インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LRE スイッチ ファームウェアのアップグレード

Catalyst 2950 LRE スイッチは、スイッチのローカル LRE コントローラまたは接続先 CPE 装置のファームウェアに必要なアップデートが存在する場合、LRE バイナリを格納し、正しく適用できます。

その他の有用なアップグレード関連機能には、次のものがあります。

LRE ソフトウェアの旧バージョンを使用可能(必要な場合)

アップグレード プロセスの最大限の簡略化(特に複数の CPE 装置を単一のコマンドを使用してアップグレードしたい場合)


) アップグレードするのが単一の CPE 装置でも、LRE スイッチに接続したすべての CPE 装置でも、LRE アップグレードの所要時間は 3 ~ 6 分必要です(能力の低いリンクに接続した CPE 装置では、アップグレードにこれより長くかかる場合もあります)。


アップグレードの実行には、 hw-module slot module-slot-number upgrade lre [ force ] [ local ctrlr-unit-number | remote interface-id ] イネーブル EXEC コマンドを使用します。

自動アップグレードはサポートされていません。アップグレードは次のいずれかの方法で実行できます。

単一のリモート CPE 装置のアップグレード

単一のローカル LRE コントローラ(ローカル LRE チップセット)のアップグレード

アップグレードが必要なすべての CPE 装置およびローカル チップセットのアップグレード(システム全体のアップグレード[デフォルト])

LRE アップグレードの設定

LRE アップグレード コンフィギュレーションがないと、LRE アップグレードはすべてのローカル LRE コントローラおよび CPE 装置を、各 LRE ターゲット装置に必要な LRE バイナリの最新互換バージョンにアップグレードしようとします。LRE アップグレード コンフィギュレーションが必要になることは、ほとんどありません。LRE アップグレード コンフィギュレーション コマンドの主要な目的は、LRE バイナリのダウングレードを提供することです。

スイッチによる LRE バイナリの自動選択を無効にしたい場合、次の方法が可能です。

グローバル LRE アップグレード コンフィギュレーション コマンド

LRE コントローラ コンフィギュレーション コマンド

LRE バイナリまたは指定した ターゲット タイプ のバイナリを指定可能です。ターゲット タイプとは、1 つまたは複数のアップグレード可能なハードウェア要素を含む装置ファミリー(およびオプションではモデルまたはモデル リビジョン)です。ターゲットとなり得るのは、スイッチ上のローカル LRE コントローラまたはリモート CPE 装置です。

グローバル LRE アップグレード コンフィギュレーションを実行するには、upgrade binary および upgrade preserve コントローラ コンフィギュレーション コマンドを入力します。


) コントローラおよびそれに接続した装置に影響する可能性のあるグローバル コンフィギュレーションは、削除する必要があります。



) lre upgrade default family グローバル コンフィギュレーション コマンドと upgrade binary LRE binary [remote interface-id] コントローラ コンフィギュレーション コマンドを実行した場合は、upgrade binary コントローラ コンフィギュレーション コマンドが優先されます。


LRE アップグレードの実行

アップグレードはシステム全体(すべての接続先 CPE 装置およびローカル LRE チップセット上のソフトウェアのアップグレード)でも、個々の CPE 装置または LRE コントローラでも可能です。デフォルトでは、システム全体のアップグレードは、アップグレード可能な各ハードウェア モジュールに最も適合する LRE バイナリの最新バージョンを適用します。システム全体のアップグレードは、多くの状況で使用する方式です。

アップグレードを実行する場合、 hw-module slot module-slot-number upgrade lre [ force ] [ local ctrlr-unit-number | remote interface-id ] イネーブル EXEC コマンドを使用することにより、単一の CPE 装置またはローカル コントローラのアップグレードを選択できます。localオプションまたは remote オプションを指定しなければ、システム全体のアップグレードが実行されます。

LRE アップグレードのグローバル コンフィギュレーション

システム全体のアップグレードを実行し、LRE バイナリを設定してターゲット装置およびアップグレード可能なハードウェア要素の組み合わせに適用するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre binary default target_device LRE_binary

LRE バイナリを適用する装置、および適用する LRE バイナリを入力します。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show lre upgrade version

変更を確認します。


) lre upgrade default family グローバル コンフィギュレーション コマンドは、基本的に、指定された CPE 装置ファミリー(ターゲット装置)用の LRE バイナリのシステム デフォルト選択を無効にします。


LRE アップグレードのコントローラ コンフィギュレーション

LRE バイナリをローカル コントローラまたは特定の Very-high-data-rate Digital Subscriber Line(VDSL)リンクに適用するように明示的に指示するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

controller lre chipset_number

適用するスイッチ上の特定の LRE ローカル チップセットを入力します。

ステップ 3

upgrade { LRE binary [ remote lre-interface ] | preserve}

適用する LRE バイナリを入力するか、preserve を設定します。これは、コントローラまたはローカル チップセットに接続したあらゆる CPE 装置のアップグレードを防止します。

ステップ 4

end

イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show lre upgrade version

変更を確認します。

upgrade コントローラ コンフィギュレーション コマンドを使用すれば、特定の LRE リンクの両端で適用される LRE バイナリのシステム デフォルト選択を無効にできます。コントローラ コンフィギュレーションは、グローバル アップグレード コンフィギュレーションよりも優先されます。

preserve キーワードを指定すると、LRE アップグレード メカニズムは、 preserve を設定したローカル コントローラ、またはそのコントローラに接続したあらゆる CPE 装置をアップグレードしません。特定のコントローラに接続した CPE 装置の一部を保全する(アップグレードしない)一方、その他はアップグレードしたい場合、コントローラ アップグレード コンフィギュレーション コマンドをアップグレード対象のリンクに対して実行できます。

no upgrade コントローラ コンフィギュレーション コマンドは、特定の LRE バイナリを適用するコマンドを削除します。デフォルトのアップグレード動作を特定のコンローラで再開させるには、そのコントローラでカスタム アップグレード コマンドを設定しないようにします。

LRE アップグレードの詳細

次に、LRE スイッチをアップグレードする例を示します。

Switch> enable
Switch# hw-module slot 0 upgrade lre
You are about to start an LRE upgrade on all LRE interfaces.
Users on LRE links being upgraded will experience a temporary disruption of Ethernet connectivity.
Start LRE upgrade ? [yes]:
 

yes と応答するか、Enter キーを押すと、アップグレードが開始されます。 no と応答すると、EXEC プロンプトが表示されます。

アップグレード実行中は、次の処理が行われます。

アップグレードが始まると、リンクはおそらくリンクアップ ステートになっています。これはリンクが使用可能な状態です。

アップグレードが始まると、リモート CPE 装置はリセットされます。イーサネット接続は一時的に切断されます。

CPE 装置は再起動しますが、リンクは低速になり(アップストリームで約 1 Mbps、ダウンストリームで約 4 Mbps)、信頼性が高くなります。信頼性を向上は LRE バイナリの転送を成功させるために必要です。LRE リンクは、アップグレードの期間中は低速のままです。イーサネット接続は使用可能です。

アップグレードが完了すると、CPE 装置は再びリセットされます。これにより、ターゲット CPE 装置およびローカル LRE チップセットでアップグレード済みの LRE バイナリがロードされ、実行されます。イーサネット接続は、CPE がリセットを完了するまで再び切断されます。

CPE 装置が再起動するとリンクが確立され、そのあと、目的のデータ レートで動作を完全に再開する状態に進みます。

アップグレードが終了すると、スイッチ コンフィギュレーションに LRE インターフェイスに関する次の情報が表示されます。この情報はスイッチ機能に影響を与えません。

(テキスト出力は省略)
!
controller LongReachEthernet 0
!
controller LongReachEthernet 1
!
controller LongReachEthernet 2
!
controller LongReachEthernet 3
!
controller LongReachEthernet 4
!
controller LongReachEthernet 5
!
controller LongReachEthernet 6
!
!(テキスト出力は省略)

LRE アップグレードの例

次に、LRE アップグレードの実行例を示します。

Switch# hw-module slot 0 upgrade lre force remote longreachethernet 0/1
You are about to start an LRE upgrade on CPE Lo0/1.
Users on LRE links being upgraded will experience a temporary
disruption of Ethernet connectivity.
 
Start LRE upgrade ? [yes]:
 
Starting remote upgrade on CPE Lo0/1
 
Switch#
00:21:51: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to down
 

CPE 装置がリセットされ、リンクはダウンします。イーサネット接続はこの時点で使用不能になります。

00:22:37: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
00:22:39: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

CPE 装置がリセットを完了します。イーサネット接続は使用可能ですが低速です。アップグレード データの転送が始まります。

00:23:55: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to down
 

アップグレード データの転送が完了します。CPE 装置をリセットします。

00:23:56: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

CPE 装置がリセットを完了しました。目的のプロファイルが適用されます。

00:23:58: %LRE_LINK-3-UPDOWN: Interface Lo0/1, changed state to UP
00:23:59: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
00:24:02: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

動作がそのプロファイルのリンクアップ ステートで再開されます。

Switch#
 
 

LRE ステータスの表示

LRE 情報を表示するには、 表12-10 のイネーブル EXEC コマンドを 1 つまたは複数使用します。

 

表12-10 LRE 情報を表示するためのコマンド

コマンド
目的

show controllers ethernet-controller

ファスト イーサネット ポートにおけるイーサネット リンクの送受信統計情報を表示します。

show controllers lre profile details

LRE プロファイルに関する情報を表示します。

show controllers lre status

LRE スイッチ ポートにおける LRE リンク統計情報およびプロファイル情報を表示します。

コマンドの出力フィールドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。