Catalyst 2950 LRE デスクトップ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
IGMPスヌーピングおよびMVRの設定
IGMPスヌーピングおよびMVRの設定
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

IGMPスヌーピングおよびMVRの設定

IGMPスヌーピングの概要

マルチキャスト グループへの加入

マルチキャスト グループからの脱退

即時脱退処理

IGMPスヌーピングの設定

IGMPスヌーピングのデフォルト設定

IGMPスヌーピングのイネーブル化およびディセーブル化

スヌーピング方法の設定

マルチキャスト ルータ ポートの設定

グループに加入するホストの静的な設定

IGMP即時脱退処理のイネーブル化

IPマルチキャストの送信元に限定した学習のディセーブル化

IGMPスヌーピング情報の表示

MVRの概要

マルチキャストTVアプリケーションでMVRを使用する場合

MVRの設定

MVRのデフォルト設定

MVR設定時の注意事項および制限事項

MVRグローバル パラメータの設定

MVRインターフェイスの設定

MVR情報の表示

IGMPフィルタリングの設定

IGMPフィルタリングのデフォルト設定

IGMPプロフィルの設定

IGMPプロファイルの適用

IGMPグループの最大数の設定

IGMPフィルタリング設定の表示

IGMPスヌーピングおよびMVRの設定

この章では、Internet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピングをスイッチ上で設定する方法について、ローカルIGMPスヌーピング、Multicast VLAN Registration(MVR;マルチキャストVLANレジストレーション)の適用を含めて説明します。IGMPフィルタリングを使用してマルチキャスト グループ メンバーシップを制御する手順についても説明します。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するスイッチ コマンド リファレンスおよび『Cisco IOS Release Network Protocols Command Reference, Part 1』Release 12.1を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「IGMPスヌーピングの概要」

「IGMPスヌーピングの設定」

「IGMPスヌーピング情報の表示」

「MVRの概要」

「MVRの設定」

「MVR情報の表示」

「IGMPフィルタリングの設定」

「IGMPフィルタリング設定の表示」


) IPマルチキャスト グループにマッピングするMACアドレスは、IGMPスヌーピング、MVRなどの機能を利用して管理することも、スタティックMACアドレスを使用することもできます。ただし、両方の方式を同時に使用することはできません。したがって、IGMPスヌーピングまたはMVRを使用する場合は、IPマルチキャスト グループにマッピングする、スタティックな設定のMACアドレスを事前にすべて削除する必要があります。


IGMPスヌーピングの概要

レイヤ2スイッチはIGMPスヌーピングを使用し、マルチキャスト トラフィックがIPマルチキャスト装置と対応づけられたインターフェイスだけに転送されるように、レイヤ2インターフェイスを動的に設定することによって、マルチキャスト トラフィックのフラッディングを制限することができます。名称が示すとおり、IGMPスヌーピングの場合、LANスイッチでホストとルータ間のIGMP伝送をスヌーピングし、マルチキャスト グループとメンバー ポートを追跡する必要があります。特定のマルチキャスト グループについて、ホストからIGMPレポートを受信したスイッチは、ホストのポート番号を転送テーブル エントリに追加します。ホストからIGMP Leave Groupメッセージを受信した場合は、テーブル エントリからホスト ポートを削除します。マルチキャスト クライアントからIGMPメンバーシップ レポートを受信しなかった場合にも、スイッチはエントリを定期的に削除します。


) IPマルチキャストおよびIGMPの詳細については、RFC 1112およびRFC 2236を参照してください。


マルチキャスト ルータは、すべてのVLANに定期的にIGMP一般クエリを送信します。IGMPスヌーピングがイネーブルの場合、スイッチはMACマルチキャスト グループごとに1つのJoin要求だけでルータ クエリに応答し、IGMP Join要求を受信する各MACグループに対して、レイヤ2転送テーブルにVLANごとに1つずつエントリを作成します。このマルチキャスト トラフィックに関連のあるホストはすべて、Join要求を送信し、転送テーブルのエントリに追加されます。

IGMPスヌーピングによって、レイヤ2 マルチキャスト グループは動的に学習されます。ただし、 ip igmp snooping vlan static グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、MACマルチキャスト グループを静的に設定できます。グループ メンバーシップをマルチキャスト グループ アドレスに静的に指定すると、その設定値はIGMPスヌーピングによる自動操作より優先されます。マルチキャスト グループ メンバーシップのリストは、ユーザが定義した設定値およびIGMPスヌーピングによって学習された設定値の両方で構成できます。

ポート スパニングツリー、ポート グループ、またはVLAN IDが変更された場合、VLAN上のこのポートからIGMP スヌーピングで学習されたマルチキャスト グループは削除されます。

このスイッチは、最大255のIPマルチキャスト グループをサポートし、IGMPバージョン1およびバージョン2の両方をサポートします。

IPマルチキャストの送信元のみの環境では、スイッチはIPマルチキャスト データ ストリームからIPマルチキャスト グループを学習し、マルチキャスト ルータ ポートへトラフィックを転送するだけです。デフォルトでは、IPマルチキャストの送信元に限定した学習が行われます。

マルチキャスト グループへの加入

スイッチに接続したホストがIPマルチキャスト グループに加入する場合、加入するIPマルチキャスト グループを指定した非送信請求IGMP Joinメッセージを送信します。または、ルータから一般クエリを受信したスイッチは、そのクエリをVLAN内の全ポートに転送します。マルチキャスト グループへ加入するホストは、スイッチにJoinメッセージを送信することによって応答します。スイッチのCPUは、そのグループのマルチキャスト転送テーブル エントリがまだ存在していないのであれば、エントリを作成します。CPUはさらに、Joinメッセージを受信したインターフェイスを転送テーブル エントリに追加します。そのインターフェイスと対応づけられたホストが、そのマルチキャスト グループ用のマルチキャスト トラフィックを受信します。図 17-1を参照してください。

図 17-1 IGMP Joinの初期メッセージ

 

ルータAがスイッチに一般クエリを送り、スイッチはそのクエリをポート2~5、同一VLANの全メンバーに転送します。ホスト1はマルチキャスト グループ224.1.2.3に加入するために、MAC宛先アドレスが0x0100.5E01.0203のグループに、IGMPメンバーシップ レポート(IGMP Joinメッセージ)をマルチキャストします。CPUは、ホスト1からマルチキャストされたIGMPレポートを受信すると、IGMPレポート内の情報を使用して、転送テーブル エントリを作成( 表 17-1 を参照)し、ホスト1、ルータ、およびスイッチ内蔵CPUのポート番号を組み込みます。

 

表 17-1 IGMPスヌーピング転送テーブル

宛先アドレス
パケットのタイプ
ポート

0100.5exx.xxxx

IGMP

0

0100.5e01.0203

!IGMP

1、2

スイッチのハードウェアは、マルチキャスト グループの他のパケットとIGMP情報パケットを区別できます。

テーブルの最初のエントリでは、スイッチング エンジンからIGMPパケットを送信するのはスイッチCPUだけであることを指示します。したがって、マルチキャスト フレームによってCPUが過負荷になることはありません。

2番めのエントリでは、0x0100.5E01.0203 マルチキャストMACアドレス宛ての、IGMPパケットではない(!IGMP)フレームを、ルータおよびグループに加入したホストに対して送信するように、スイッチング エンジンに指示します。

別のホスト(ホスト4など)が非送信請求IGMP Joinメッセージを同じグループに送信した場合(図 17-2を参照)、CPUはメッセージを受信して、 表 17-2 に示すように転送テーブルにホスト4のポート番号を追加します。転送テーブルによって、CPUだけにIGMPメッセージが転送されるので、スイッチ上の他のポートにメッセージがフラッディングされることはありません。既知のマルチキャスト トラフィックはすべて、CPUではなくグループに転送されます。未知のマルチキャスト トラフィックは、既知になるまで、VLANにフラッディングされ、CPUに送信されます。

図 17-2 2番目のホストのマルチキャスト グループへの加入

 

 

表 17-2 更新されたIGMPスヌーピング転送テーブル

宛先アドレス
パケットのタイプ
ポート

0100.5exx.xxxx

IGMP

0

0100.5e01.0203

!IGMP

1、2、5

マルチキャスト グループからの脱退

ルータはマルチキャスト一般クエリを定期的に送信し、スイッチはそれらのクエリをVLANの全ポートを通して転送します。関係するホストがクエリに応答します。VLAN内の1つ以上のホストがマルチキャスト トラフィックを受信しなければならない場合、ルータはVLANに引き続き、マルチキャスト トラフィックを転送します。スイッチは、そのレイヤ2マルチキャスト グループの転送テーブルで指定されたホストに対してだけ、マルチキャスト グループ トラフィックを転送します。

ホストがマルチキャスト グループから脱退する場合、黙って脱退することも、Leaveメッセージを送信することもできます。ホストからLeaveメッセージを受信したスイッチは、MACベースの一般クエリを送信して、そのインターフェイスに接続された他の装置が所定のマルチキャスト グループのトラフィックに関与しているかどうかを判別します。スイッチはさらに、転送テーブルでそのMACグループの情報を更新し、そのグループのマルチキャスト トラフィックの受信に関係するホストだけが、転送テーブルに指定されるようにします。ルータがVLANからレポートを受信しなかった場合、そのVLAN用のグループはIGMPキャッシュから削除されます。

即時脱退処理

スイッチはIGMPスヌーピングの即時脱退処理を使用して、先にスイッチからインターフェイスにMACベースの一般クエリを送信しなくても、Leaveメッセージを送信するインターフェイスを転送テーブルから削除できるようにします。VLANインターフェイスは、最初のLeaveメッセージで指定されたマルチキャスト グループのマルチキャスト ツリーからプルーニングされます。即時脱退処理によって、複数のマルチキャスト グループが同時に使用されている場合でも、スイッチド ネットワークの全ホストに最適な帯域幅管理が保証されます。


) 即時脱退処理機能を使用するのは、各ポートに接続されているホストが1つだけのVLANに限定してください。1つのポートに複数のホストが接続されているVLANで即時脱退機能をイネーブルにすると、一部のホストが誤って切断される可能性があります。即時脱退機能をサポートするのは、IGMPバージョン2が稼働しているホストだけです。


IGMPスヌーピングの設定

IGMPスヌーピングにより、スイッチでIGMPパケットを調べたり、パケットの内容に基づいて転送先を決定したりすることができます。

ここでは、IGMPスヌーピングを設定する手順について説明します。

「IGMPスヌーピングのデフォルト設定」

「IGMPスヌーピングのイネーブル化およびディセーブル化」

「スヌーピング方法の設定」

「マルチキャスト ルータ ポートの設定」

「グループに加入するホストの静的な設定」

「IGMP即時脱退処理のイネーブル化」

「IPマルチキャストの送信元に限定した学習のディセーブル化」

IGMPスヌーピングのデフォルト設定

表 17-3 に、IGMPスヌーピングのデフォルト設定を示します。

 

表 17-3 IGMPスヌーピングのデフォルト設定

機能
デフォルト値

IGMPスヌーピング

グローバルおよびVLAN単位のイネーブル

マルチキャスト ルータ

設定なし

マルチキャスト ルータの学習(スヌーピング)方式

PIM-DVMRP

IGMPスヌーピング即時脱退

ディセーブル

スタティック グループ

設定なし

IPマルチキャストの送信元に限定した学習

イネーブル

IGMPスヌーピングのイネーブル化およびディセーブル化

デフォルトでは、IGMPスヌーピングはスイッチ上でグローバルにイネーブルです。グローバルにイネーブルまたはディセーブル設定されている場合、既存のすべてのVLANインターフェイスでもイネーブルまたはディセーブルです。デフォルトではIGMPスヌーピングはすべてのVLANでイネーブルですが、VLAN単位でIGMPスヌーピングをイネーブルおよびディセーブルに設定できます。

グローバルIGMPスヌーピングは、VLAN IGMPスヌーピングよりも優先されます。グローバル スヌーピングがディセーブルの場合、VLANスヌーピングをイネーブルに設定することはできません。グローバル スヌーピングがイネーブルの場合、VLANスヌーピングをイネーブルまたはディセーブルに設定することができます。

スイッチ上でIGMPスヌーピングをグローバルでイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping

既存の全VLANインターフェイスで、グローバルにIGMPスヌーピングをイネーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

すべてのVLANインターフェイス上でIGMPスヌーピングをグローバルにディセーブルにするには、 no ip igmp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

特定のVLANインターフェイス上でIGMPスヌーピングをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id

VLANインターフェイス上で、IGMPスヌーピングをイネーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

特定のVLANインターフェイス上でIGMPスヌーピングをディセーブルにするには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを、指定したVLAN番号に対して使用します。

スヌーピング方法の設定

マルチキャスト対応のルータ ポートは、レイヤ2マルチキャスト エントリごとに転送テーブルに追加されます。スイッチは、次のいずれかの方法でポートを学習します。

IGMPクエリ、Protocol Independent Multicast(PIM)パケットおよびDistance Vector Multicast Routing Protocol(DVMRP)パケットのスヌーピング

他のルータからのCisco Group Management Protocol(CGMP)パケットの待ち受け

ip igmp snooping mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドによるマルチキャスト ルータ ポートへの静的な接続

IGMPクエリおよびPIM/DVMRPパケットのスヌーピング、またはCGMP self-joinパケットまたはproxy-joinパケットのいずれかの待ち受けを行うように、スイッチを設定することができます。デフォルトでは、スイッチはすべてのVLAN上のPIM/DVMRPパケットでスヌーピングします。CGMPパケットだけでマルチキャスト ルータ ポートを学習するには、 ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter learn cgmp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを入力すると、ルータはCGMP self-joinパケットおよびCGMP proxy-joinパケットだけを待ち受け、その他のCGMPパケットは待ち受けません。PIM/DVMRPパケットだけでマルチキャスト ルータ ポートを学習するには、 ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter learn pim-dvmrp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLANインターフェイスがマルチキャスト ルータに動的にアクセスする方法を変更するには、イネーブルEXECモードで、次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter learn { cgmp | pim-dvmrp }

VLAN上でIGMPスヌーピングをイネーブルにします。VLAN IDの範囲は、SI(標準ソフトウェア イメージ)がインストールされている場合は1~1005、EI(拡張ソフトウェア イメージ)がインストールされている場合(またはCatalyst 2950 LREスイッチ上で稼働する場合)は1~4094です。先行ゼロは入力しません。

マルチキャスト ルータの学習方式を指定します。

cgmp ― CGMPパケットを待ち受けます。この方法は、制御トラフィックを減らす場合に有用です。

pim-dvmrp ― IGMPクエリおよびPIM-DVMRPパケットをスヌーピングします。これがデフォルトです。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

CGMPパケットを学習方式として使用するようにIGMPスヌーピングを設定する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 mrouter learn cgmp
Switch(config)# end
Switch# show ip igmp snooping vlan 1
vlan 1
----------
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this Vlan
IGMP snooping immediate-leave is disabled on this Vlan
IGMP snooping mrouter learn mode is cgmp on this Vlan
IGMP snooping is running in IGMP_ONLY mode on this Vlan
 

デフォルトの学習方式に戻すには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter learn cgmp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

マルチキャスト ルータ ポートの設定

マルチキャスト ルータ ポートを追加(マルチキャスト ルータに静的な接続を追加)するには、スイッチ上で ip igmp snooping vlan mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

マルチキャスト ルータへの静的な接続をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter interface interface-id

マルチキャスト ルータのVLAN IDを指定し、そのマルチキャスト ルータに対するインターフェイスを指定します。 VLAN IDは、SIがインストールされている場合は1~1005、EIがインストールされている場合は1~4094です。先行ゼロは入力しません。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping mrouter [ vlan vlan-id ]

VLANインターフェイス上でIGMPスヌーピングがイネーブルになっていることを確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLANからマルチキャスト ルータ ポートを削除するには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、マルチキャスト ルータへの静的な接続をイネーブルにして、設定を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 200 mrouter interface gigabitethernet0/2
Switch(config)# end
Switch# show ip igmp snooping mrouter vlan 200
vlan ports
-----+----------------------------------------
200 Gi0/2(static)

グループに加入するホストの静的な設定

ホストまたはレイヤ2ポートは通常、マルチキャスト グループに動的に加入しますが、インターフェイスにホストを静的に設定することもできます。

マルチキャスト グループのメンバーとしてレイヤ2ポートを追加するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id static mac-address interface interface-id

マルチキャスト グループのメンバーとしてレイヤ2ポートを静的に設定します。

vlan-id は、マルチキャスト グループのVLAN IDです。

mac-address は、グループMACアドレスです。

interface-id は、メンバー ポートです。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping mrouter vlan vlan-id
または
show mac address-table multicast vlan vlan-id

メンバー ポートがVLANマルチキャスト グループのメンバーであることを確認します。
メンバー ポートおよびMACアドレスを確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

マルチキャスト グループからレイヤ2ポートを削除するには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id static mac-address interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

インターフェイス上でホストを静的に設定し、設定を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 static 0100.5e00.0203 interface gigabitethernet0/1
Switch(config)# end
Switch# show mac address-table multicast vlan 1
Vlan Mac Address Type Ports
---- ----------- ---- -----
1 0100.5e00.0203 USER Gi0/1

IGMP即時脱退処理のイネーブル化

IGMP即時脱退処理をイネーブルに設定した場合、スイッチはポート上でIGMPバージョン2のLeaveメッセージを検出すると、ただちにそのポートを削除します。即時脱退機能を使用するのは、VLANの各ポート上に1つのレシーバーが存在する場合に限定してください。

即時脱退機能をサポートするのは、IGMPバージョン2が稼働しているホストだけです。

IGMP即時脱退処理をイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave

VLANインターフェイス上で、IGMP即時脱退処理をイネーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show ip igmp snooping vlan vlan-id

VLAN上で即時脱退処理がイネーブルになっていることを確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLAN上でIGMP即時脱退処理をディセーブルにするには、 no ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLAN 130でIGMP即時脱退処理をイネーブルにし、設定を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 130 immediate-leave
Switch(config)# end
Switch# show ip igmp snooping vlan 130
vlan 130
----------
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this Vlan
IGMP snooping immediate-leave is enabled on this Vlan
IGMP snooping mrouter learn mode is pim-dvmrp on this Vlan
IGMP snooping is running in IGMP_ONLY mode on this Vlan

IPマルチキャストの送信元に限定した学習のディセーブル化

デフォルトでは、IPマルチキャストの送信元に限定した学習方式がイネーブルになっています。スイッチはIPマルチキャスト データ ストリームからIPマルチキャスト グループを学習し、マルチキャスト ルータ ポートへトラフィックを転送するだけです。

IPマルチキャストの送信元に限定した学習が、 ip igmp snooping source-only-learning グローバル コンフィギュレーション コマンドを使ってディセーブルになっている場合、スイッチは未知のマルチキャスト トラフィックをVLANにフラッディングし、トラフィックが既知になるまでCPUに送信します。特定のマルチキャスト グループのホストからIGMPレポートを受信すると、スイッチはこのマルチキャスト グループからのトラフィックをマルチキャスト ルータ ポートにのみ転送します。


) IPマルチキャストの送信元に限定した学習をディセーブルにしないことを強く推奨します。ネットワークがIPマルチキャストの送信元のみのネットワークで構成されていない場合、およびこの学習方式をディセーブルにすることでネットワーク パフォーマンスが向上する場合に限り、IPマルチキャストの送信元に限定した学習をディセーブルにしてください。


IPマルチキャストの送信元に限定した学習をディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

no ip igmp snooping source-only-learning

IPマルチキャストの送信元に限定した学習をディセーブルにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show running-config | include source-only-learning

IPマルチキャストの送信元に限定した学習がディセーブルになっていることを確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

IPマルチキャストの送信元に限定した学習をイネーブルにするには、 ip igmp snooping source-only-learning グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IPマルチキャストの送信元に限定した学習をディセーブルに設定し、設定を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# no ip igmp snooping source-only-learning
Switch(config)# end
Switch# show running-config | include source-only-learning
Current configuration : 1972 bytes
!
version 12.1
no service pad
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
!
hostname Switch
!
enable password my_password
!
ip subnet-zero
no ip igmp snooping source-only-learning
!
!
spanning-tree extend system-id
no spanning-tree vlan 1
!
!
interface FastEthernet0/1
no ip address
!

(テキスト出力は省略)

IGMPスヌーピング情報の表示

動的に学習された、あるいは静的に設定されたルータ ポートおよびVLANインターフェイスに関するIGMPスヌーピング情報を表示することができます。また、IGMPスヌーピング用に設定されたVLANのMACアドレス マルチキャスト エントリを表示することもできます。

IGMPスヌーピング情報を表示するには、 表 17-4 のイネーブルEXECコマンドを1つまたは複数使用します。

 

表 17-4 IGMPスヌーピング情報を表示するためのコマンド

コマンド
目的

show ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]

スイッチ上のすべてのVLANまたは指定されたVLANのスヌーピング設定情報を表示します。

(任意)単一のVLANに関する情報を表示するには、 vlan vlan-idを入力します。

show ip igmp snooping mrouter [ vlan vlan-id ]

動的に学習された、あるいは手動で設定されたマルチキャスト ルータ インターフェイスの情報を表示します。


) IGMPスヌーピングをイネーブルにすると、スイッチはマルチキャスト ルータの接続先インターフェイスを自動的に学習します。これらのインターフェイスは動的に学習されます。


(任意)単一のVLANに関する情報を表示するには、 vlan vlan-idを入力します。

show mac address-table multicast [ vlan vlan-id ] [ user | igmp-snooping ] [ count ]

VLANに対応するレイヤ2 MACアドレス テーブル エントリを表示します。キーワードはすべて任意です。キーワードを指定すると、表示内容が次のように制限されます。

vlan vlan-id ― 指定されたマルチキャスト グループVLANだけを表示します。

user ― ユーザによって設定されたマルチキャスト エントリだけを表示します。

igmp-snooping ― IGMPスヌーピングによって学習したエントリだけを表示します。

count ― 実際のエントリではなく、選択条件に当てはまるエントリの総数だけを表示します。

スイッチ上の全VLANインターフェイスに対する show ip igmp snooping イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show ip igmp snooping
vlan 1
----------
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this Vlan
IGMP snooping immediate-leave is disabled on this Vlan
IGMP snooping mrouter learn mode is pim-dvmrp on this Vlan
IGMP snooping is running in IGMP_ONLY mode on this Vlan
vlan 2
----------
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this Vlan
IGMP snooping immediate-leave is disabled on this Vlan
IGMP snooping mrouter learn mode is pim-dvmrp on this Vlan
IGMP snooping is running in IGMP_ONLY mode on this Vlan
vlan 10
----------
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is enabled on this Vlan
IGMP snooping immediate-leave is disabled on this Vlan
IGMP snooping mrouter learn mode is pim-dvmrp on this Vlan
IGMP snooping is running in IGMP_ONLY mode on this Vlan
 

次に、特定のVLANインターフェイスに対する show ip igmp snooping イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show ip igmp snooping vlan 1
vlan 1
----------
IGMP snooping is globally enabled
IGMP snooping is disabled on this Vlan
IGMP snooping immediate-leave is disabled on this Vlan
IGMP snooping mrouter learn mode is pim-dvmrp on this Vlan
 

次に、VLAN 1に対する show ip igmp snooping mrouter イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show ip igmp snooping mrouter vlan 1
Vlan ports
---- -----
1 Gi0/1(dynamic)
1 Gi0/2(dynamic)
 

次に、VLAN 1に対応するレイヤ2マルチキャスト エントリの表示例を示します。

Switch# show mac address-table multicast vlan 1
vlan mac address type ports
-----+---------------+--------+---------+---+--------------------------------
1 0100.5e02.0203 user Gi0/1,Gi0/2
1 0100.5e00.0127 igmp Gi0/1,Gi0/2
1 0100.5e00.0128 user Gi0/1,Gi0/2
1 0100.5e00.0001 igmp Gi0/1,Gi0/2
 

次に、スイッチに対する show mac address-table multicast count イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show mac address-table multicast count
 
Multicast MAC Entries for all vlans: 10
 

次に、VLANに対する show mac address-table multicast count イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show mac address-table multicast vlan 1 count
 
Multicast MAC Entries for vlan 1:
 

次に、VLAN 1に対応するユーザ設定のマルチキャスト エントリだけを表示する例を示します。

Switch# show mac address-table multicast vlan 1 user
vlan mac address type ports
-----+---------------+--------+---------+---+--------------------------------
1 0100.5e02.0203 user Gi0/1,Gi0/2
1 0100.5e00.0128 user Gi0/1,Gi0/2
 

次に、VLAN 1に関して、IGMPスヌーピングによって学習されたエントリの総数を表示する例を示します。

Switch# show mac address-table multicast vlan 1 igmp-snooping count
 
Number of user programmed entries: 2

MVRの概要

Multicast VLAN Registration(MVR)は、イーサネット リング ベースのサービス プロバイダー ネットワークにおいて、マルチキャスト トラフィックを大規模展開するアプリケーション(サービス プロバイダー ネットワークによる複数のテレビ チャネルのブロードキャストなど)を想定して開発されました。MVRによってポート上の加入者は、ネットワークワイドなマルチキャストVLAN上のマルチキャスト ストリームに加入し、脱退することができます。加入者は別個のVLAN上にありながら、ネットワークで単一マルチキャストVLANを共有できます。MVRによって、マルチキャストVLANでマルチキャスト ストリームを連続送信する能力が得られますが、ストリームと加入者のVLANは、帯域幅およびセキュリティ上の理由で分離されます。

MVRでは、加入者ポートがIGMP Join/Leaveメッセージを送信することによって、マルチキャスト ストリームへの加入および脱退(JoinおよびLeave)を行うことが前提です。これらのメッセージは、イーサネットで接続され、IGMPバージョン2に準拠しているホストから発信できます。MVRはIGMPスヌーピングの基本メカニズムで動作しますが、この2つの機能はそれぞれ単独で動作します。それぞれ他方の機能の動作に影響を与えずに、イネーブルまたはディセーブルにすることができます。ただし、IGMPスヌーピングとMVRが両方ともイネーブルの場合、MVRはMVR環境で設定されたマルチキャスト グループが送信したJoin/Leaveメッセージだけに反応します。他のマルチキャスト グループから送信されたJoin/Leaveメッセージはすべて、IGMPスヌーピングが管理します。

スイッチのCPUはMVR IPマルチキャストストリームとそれに対応するスイッチ転送テーブル内のMACアドレスを識別し、IGMPメッセージを代行受信し、転送テーブルを変更して、マルチキャスト ストリームの受け手としての加入者を追加または削除します。受け手が送信元と異なるVLAN上に存在している場合でも同じです。この転送動作により、異なるVLANの間でトラフィックを選択して伝送することができます。

スイッチのMVR動作モードは、ダイナミック モードおよびコンパティブル モードです。

MVRダイナミック モードの場合、スイッチは標準のIGMPスヌーピングを実行します。IGMP情報パケットはスイッチのCPUに送信されますが、マルチキャスト データ パケットはCPUに送信されません。ダイナミック モードでは、マルチキャスト ルータは標準動作になります。スイッチがIGMP Joinメッセージをルータに送り、ルータはグループに対応するインターフェイスからJoinメッセージを受信した場合に限り、そのグループ用のマルチキャスト ストリームをインターフェイスに転送するからです。MVRマルチキャスト制御トラフィックおよびデータ トラフィックに関して、レシーバー ポートはマルチキャストVLANのメンバーとして扱われます。MVRグループに関するIGMPレポートは、マルチキャストVLAN内の送信元ポートに送信されます。

MVRコンパティブル モードの場合、Catalyst 3550スイッチのMVRはCatalyst 3500 XLおよびCatalyst 2900 XLスイッチのMVRと連動します。すべてのマルチキャスト データ パケット、IGMPクエリ パケット、およびIGMP Leaveパケットに関して、MVRの動作はダイナミック モードの場合と同じです。ただし、MVRグループに関する受信したIGMPレポート パケットは、マルチキャストVLAN送信元ポートに送信されません。また、ダイナミック モードと異なり、スイッチはルータにJoinメッセージを送信しません。マルチキャスト ストリームを受信するには、インターフェイスに対してルータを静的に設定する必要があります。したがって、このモードのMVRは、送信元ポートでのダイナミック メンバーシップ加入をサポートしません。

マルチキャストTVアプリケーションでMVRを使用する場合

マルチキャストTVアプリケーションでは、PCまたはセットトップ ボックスを装備したテレビでマルチキャスト ストリームを受信できます。1つの加入者ポートに複数のセットトップ ボックスまたはPCを接続できます。加入者ポートは、MVRレシーバー ポートとして設定されたスイッチ ポートです。図 17-3を参照してください。DHCPはセットトップ ボックスまたはPCにIPアドレスを割り当てます。加入者がチャネルを選択すると、セットトップ ボックスまたはPCからS1スイッチに、所定のマルチキャストに加入するためのIGMPレポートが送信されます。IGMPレポートが設定されているマルチキャストMACアドレスの1つと一致すると、スイッチのCPUがハードウェア アドレス テーブルを変更して、指定のマルチキャスト ストリームをマルチキャストVLANから受信したときの転送先として、レシーバー ポートとVLANを追加します。マルチキャストVLANとの間でマルチキャスト データを送受信するアップリンク ポートをMVR送信元ポートといいます。

加入者がチャネルを切り替えた場合、またはテレビを切った場合には、セットトップ ボックスからマルチキャスト ストリームに対するIGMP Leaveメッセージが送信されます。スイッチのCPUは、レシーバー ポートのVLAN経由でIGMPグループ特定クエリを送信します。VLANに、同じグループに加入している別のセットトップ ボックスがある場合、そのセットトップ ボックスは最大応答時間内に応答しなければなりません。応答を受信しなかった場合、CPUはそのグループの転送先としてのレシーバー ポートを除外します。

レシーバー ポートで即時脱退機能がイネーブルの場合、ポートは短時間でマルチキャスト グループから脱退します。即時脱退機能を使用しない場合、レシーバー ポートの加入者からIGMP Leaveメッセージを受信したスイッチは、そのポートにIGMPクエリを送信し、IGMPグループ メンバーシップ レポートを待ちます。設定された時間内にレポートが届かないと、レシーバー ポートがマルチキャスト グループ メンバーシップから削除されます。即時脱退機能がイネーブルの場合、IGMP Leaveを受信したレシーバー ポートからIGMPクエリが送信されません。Leaveメッセージの受信後ただちに、マルチキャスト グループ メンバーシップからレシーバー ポートが削除されるので、脱退のための待ち時間が短縮されます。即時脱退機能をイネーブルにするのは、レシーバー装置が1つだけ接続されているレシーバー ポートに限定してください。

図 17-3 マルチキャストVLANレジストレーションの例

 

MVRを使用すると、VLANごとに加入者用のテレビ チャネル マルチキャスト トラフィックを複製しなくてすみます。全チャネル用のマルチキャスト トラフィックは、マルチキャストVLAN上でのみ、VLANトランク全体で1回、送信されます。ただしIGMPは、加入者ポートが割り当てられているVLANにメッセージを脱退し、かつ加入します。これらのメッセージは、レイヤ3装置上のマルチキャストVLANのマルチキャスト トラフィック ストリームに対し、動的に登録します。アクセス レイヤ スイッチ(S1スイッチ)が転送動作を変更し、マルチキャストVLANから別個のVLAN上の加入者ポートへ、トラフィックを転送できるようにするので、2つのVLAN間を選択されたトラフィックが伝送されます。

IGMPレポートは、マルチキャスト データと同じMACアドレスに送信されます。S1 CPUは、レシーバー ポートから送られたすべてのIGMP Join/Leaveメッセージを取り込み、送信元(アップリンク)ポートのマルチキャストVLANに転送しなければなりません。

MVRの設定

ここでは、MVRの基本設定について説明します。

「MVRのデフォルト設定」

「MVR設定時の注意事項および制限事項」

「MVRグローバル パラメータの設定」

「MVRインターフェイスの設定」

MVRのデフォルト設定

表 17-5 に、MVRのデフォルト設定を示します。

 

表 17-5 MVRのデフォルト設定

機能
デフォルト値

MVR

グローバルおよびインターフェイス単位でディセーブル

マルチキャスト アドレス

設定なし

クエリの応答時間

0.5秒

マルチキャストVLAN

VLAN 1

モード

コンパティブル

インターフェイスのデフォルト(ポート単位)

レシーバー ポートでも送信元ポートでもない

即時脱退

すべてのポートでディセーブル

MVR設定時の注意事項および制限事項

MVRを設定するときには、次の注意事項に従ってください。

レシーバー ポートをトランク ポートにすることはできません。スイッチ上のレシーバー ポートは、異なるVLANに所属していてもかまいませんが、マルチキャストVLANに所属させないでください。

スイッチ上で設定できるマルチキャスト エントリの最大数(受信できるテレビ チャネルの最大数)は256です。

チャネルごとに、固有のIPマルチキャスト アドレスを宛先とする1つのマルチキャスト ストリームです。これらのIPアドレス相互間で、または専用のIPマルチキャスト アドレス(224.0.0.xxxの範囲)を使用してエイリアスにすることはできません。


) この章で使用されるコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


MVRグローバル パラメータの設定

デフォルト値を使用する場合は、オプションのMVRパラメータを設定する必要はありません。デフォルトのパラメータを変更する場合には(MVR VLAN以外)、最初にMVRをイネーブルにする必要があります。

MVRパラメータを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mvr

スイッチ上でMVRをイネーブルに設定します。

ステップ 3

mvr group ip-address [ count ]

スイッチ上でIPマルチキャスト アドレスを設定するか、または count パラメータを使用して、連続するMVRグループ アドレスを設定します( count の範囲は1~256、デフォルトは1)。このアドレスに送信されたマルチキャスト データは、スイッチ上のすべての送信元ポートおよびそのマルチキャスト アドレスのデータを受信するために選ばれたすべてのレシーバー ポートに送信されます。マルチキャスト アドレスとテレビ チャネルは1対1の対応です。


) 各IPアドレスはマルチキャスト48ビットMACアドレスに変換されます。IPアドレスに設定済みのMACアドレス、または専用のマルチキャストMACアドレスへの変換(エイリアス)が設定されていた場合、コマンド エラーになります。


ステップ 4

mvr querytime value

(任意)マルチキャスト グループ メンバーシップからポートを削除する前に、レシーバー ポートでIGMPレポートのメンバーシップを待機する最大時間を設定します。この値は10分の1秒単位で設定します。範囲は1~100、デフォルトは10分の5秒、すなわち0.5秒です。

ステップ 5

mvr vlan vlan-id

(任意)マルチキャスト データを受信するVLANを指定します。すべての送信元ポートをこのVLANに所属させる必要があります。VLANの範囲は1~4094です。デフォルトはVLAN1です。

ステップ 6

mvr mode { dynamic | compatible }

(任意)MVRの動作モードを指定します。

dynamic ― 送信元ポートでダイナミックMVRメンバーシップを使用できます。

compatible ― Catalyst 3500 XLスイッチおよびCatalyst 2900 XLスイッチとの互換性が得られます。送信元ポートでのダイナミックIGMP Joinはサポートされません。

デフォルトは compatible モードです。

ステップ 7

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 8

show mvr

または

show mvr members

設定を確認します。

ステップ 9

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチをデフォルトの設定に戻すには、 no mvr [ mode | group ip-address | querytime | vlan ]グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

MVRをイネーブルにして、MVRグループ アドレスを設定し、クエリ タイムを1秒(10分の10秒)に設定します。MVRマルチキャストVLANをVLAN 22として指定し、MVRモードをダイナミックに設定し、結果を確認する例を示します。

Switch(config)# mvr
Switch(config)# mvr group 228.1.23.4
Switch(config)# mvr querytime 10
Switch(config)# mvr vlan 22
Switch(config)# mvr mode dynamic
Switch(config)# end
Switch# show mvr
MVR Running: TRUE
MVR multicast vlan: 22
MVR Max Multicast Groups: 256
MVR Current multicast groups: 1
MVR Global query response time: 10 (tenths of sec)
MVR Mode: dynamic
 

show mvr members イネーブルEXECコマンドを使用すると、スイッチ上のMVRマルチキャスト グループ アドレスを確認できます。

MVRインターフェイスの設定

MVRインターフェイスを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mvr

スイッチ上でMVRをイネーブルに設定します。

ステップ 3

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するポートのタイプおよび番号を入力します。たとえば、ギガビット イーサネット ポート1の場合は、 gi0/1 または gigabitethernet 0/1 となります。

ステップ 4

mvr typ e { source | receiver }

MVRポートを次のいずれかに設定します。

source ― マルチキャストデータを送受信するアップリンク ポートを送信元ポートとして設定します。加入者が送信元ポートに直接接続することはできません。スイッチ上のすべての送信元ポートは、単一マルチキャストVLANに所属します。

receiver ― 加入者ポートであり、マルチキャスト データを受信するだけの場合、レシーバー ポートとしてポートを設定します。静的に、またはIGMP Leave/Joinメッセージによってマルチキャスト グループのメンバーになるまでは、データを受信しません。レシーバー ポートをマルチキャストVLANに所属させることはできません。

デフォルトでは、非MVRポートとして設定されます。MVR特性を指定して非MVRポートを設定しようとしても、エラーになります。

ステップ 5

mvr vlan vlan-id group ip-address

(任意)マルチキャストVLANおよびIPマルチキャスト アドレスに送信されたマルチキャスト トラフィックを受信するポートを静的に設定します。グループ メンバーとして静的に設定されたポートは、静的に削除されないかぎり、グループ メンバーのままです。


) コンパティブル モードでは、このコマンドが適用されるのはレシーバー ポートだけです。ダイナミック モードでは、レシーバー ポートおよび送信元ポートに適用されます。


レシーバー ポートは、IGMP Join/Leaveメッセージを使用することによって、マルチキャスト グループに動的に加入することもできます。

ステップ 6

mvr immediate

(任意)ポート上でMVRの即時脱退機能をイネーブルにします。


) このコマンドが適用されるのは、レシーバー ポートだけです。また、イネーブルにするのは、単一レシーバー装置が接続されているレシーバー ポートに限定してください。


ステップ 7

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 8

show mvr

show mvr interface

または

show mvr members

設定を確認します。

ステップ 9

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスをデフォルトの設定に戻すには、 no mvr [ type | immediate | vlan vlan-id | group ]インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ポートGigabit Ethernet 0/2をレシーバー ポートとして設定し、マルチキャスト グループ アドレスに送信されたマルチキャスト トラフィックを受信するようにポートを静的に設定し、インターフェイスに即時脱退機能を設定し、結果を確認する例を示します。

Switch(config)# mvr
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# mvr type receiver
Switch(config-if)# mvr vlan 22 group 228.1.23.4
Switch(config-if)# mvr immediate
Switch(config)# end
Switch# show mvr interface gigabitethernet0/2
Type: RECEIVER Status: ACTIVE Immediate Leave: ENABLED
 

members キーワードを指定した場合の、 show mvr interface イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show mvr interface fastethernet0/2 members
224.0.1.1 DYNAMIC ACTIVE
 

MVR情報の表示

スイッチまたは指定されたインターフェイスのMVR情報を表示できます。

MVRの設定を表示するには、イネーブルEXECモードで 表 17-6 のコマンドを使用します。

 

表 17-6 MVR情報を表示するためのコマンド

show mvr

スイッチのMVRステータスおよび値を表示します。これは、MVRのイネーブルまたはディセーブルの判別、マルチキャストVLAN、マルチキャスト グループの最大数(256)および現在の数(0~256)、クエリの応答時間、およびMVRモードです。

show mvr interface [ interface-id ] [ members [ vlan vlan -id ]]

すべてのMVRインターフェイスおよびそれぞれのMVR設定を表示します。

特定のインターフェイスを指定すると、次の情報が表示されます。

Type ― RECEIVER(レシーバー)またはSOURCE(送信元)

Status ― 次のいずれか1つ

ACTIVEは、ポートがVLANに含まれていることを意味します。

UP/DOWNは、ポートが転送中、または転送中ではないかを示します。

INACTIVEは、ポートがVLANに含まれていないことを意味します。

Immediate Leave(即時脱退機能) ― イネーブルまたはディセーブル

members キーワードを入力すると、そのポート上のすべてのマルチキャスト グループ メンバーが表示されます。VLAN IDを入力した場合は、VLAN上のすべてのマルチキャスト グループ メンバーが表示されます。VLAN IDに指定できる範囲は、SIがインストールされている場合は1~1005、EIがインストールされている場合は1~4094です。先行ゼロは入力しません。

show mvr members [ ip-address ]

あらゆるIPマルチキャスト グループまたは指定したIPマルチキャスト グループ IPアドレスに含まれているレシーバー ポートがすべて表示されます。

show mvr イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show mvr
MVR Running: TRUE
MVR multicast vlan: 1
MVR Max Multicast Groups: 256
MVR Current multicast groups: 256
MVR Global query response time: 5 (tenths of sec)
MVR Mode: compatible
 

次に show mvr interface イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show mvr interface
Port Type Status Immediate Leave

---- ---- ------- ---------------

Fa0/1 SOURCE ACTIVE/UP DISABLED
Fa0/2 SOURCE ACTIVE/UP DISABLED
Fa0/3 SOURCE ACTIVE/DOWN DISABLED
Fa0/5 SOURCE ACTIVE/DOWN DISABLED
 

次に指定されたインターフェイスに対する show mvr interface イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show mvr interface fastethernet0/2
224.0.1.1 DYNAMIC ACTIVE
 

次に、 members キーワードを指定した場合の、 show mvr interface イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show mvr interface fastethernet0/2 members
224.0.1.1 DYNAMIC ACTIVE
 

次に show mvr members イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show mvr members
MVR Group IP Status Members
------------ ------ -------
224.0.1.1 ACTIVE Fa0/1(s), Fa0/2(d)
224.0.1.2 ACTIVE Fa0/1(s)
224.0.1.3 ACTIVE Fa0/1(s)
224.0.1.4 ACTIVE Fa0/1(s)
224.0.1.5 ACTIVE Fa0/1(s)
(テキスト出力は省略)
 

IGMPフィルタリングの設定

都市部やMultiple-Dwelling Unit(MDU;集合住宅)などの環境では、管理者はスイッチ ポート上のユーザが属する一連のマルチキャスト グループを制御する必要があります。管理者はこの機能を使用することにより、IP/TVなどのマルチキャスト サービスの配信を、特定タイプの契約またはサービス計画に基づいて制御することができます。IGMPフィルタリング機能を使用すると、IPマルチキャスト プロファイルを設定し、それらを各スイッチ ポートに関連付けて、ポート単位でマルチキャスト加入をフィルタリングできます。IGMPプロファイルにはマルチキャスト グループを1つまたは複数格納して、グループへのアクセスを許可するか拒否するかを指定することができます。マルチキャスト グループへのアクセスを拒否するIGMPプロファイルがスイッチ ポートに適用されると、IPマルチキャスト トラフィックのストリームを要求するIGMP Joinレポートが廃棄され、ポートはそのグループからのIPマルチキャスト トラフィックを受信できなくなります。マルチキャスト グループへのアクセスがフィルタリング アクションで許可されている場合は、ポートからのIGMPレポートが転送されて、通常の処理が行われます。

IGMPフィルタリングで制御されるのは、グループ特定クエリおよびメンバーシップ レポート(加入/脱退レポートを含む)だけです。一般IGMPクエリは制御されません。IGMPフィルタリングは、IPマルチキャスト トラフィックの転送を指示する機能とは無関係です。フィルタリング機能は、マルチキャスト トラフィックの転送にCGMPが使用されているか、またはMVRが使用されているかに関係なく、同じように動作します。

レイヤ2インターフェイスが参加できるIGMPグループの最大数も設定できます。

IGMPフィルタリングのデフォルト設定

表 17-7 に、IGMPフィルタリングのデフォルト設定を示します。

 

表 17-7 IGMPフィルタリングのデフォルト設定

機能
デフォルト値

IGMPフィルタ

適用されない

IGMPグループの最大数

最大数は設定されない

IGMPプロファイル

定義されない

IGMPプロファイル アクション

範囲で示されたアドレスを拒否

IGMPプロフィルの設定

IGMPプロファイルを設定するには、 ip igmp profile グローバル コンフィギュレーション コマンドおよびプロファイル番号を使用して、IGMPプロファイルを作成し、IGMPプロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。ポートから送信されるIGMP Join要求をフィルタリングするために使用されるIGMPプロファイルのパラメータは、このモードから指定できます。IGMPプロファイル コンフィギュレーション モードでは、次のコマンドを使用して、プロファイルを作成できます。

deny :一致するアドレスを拒否します。デフォルトの条件です。

exit :IGMPプロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。

no :コマンドを否定するか、またはデフォルトを設定します。

permit :一致するアドレスを許可します。

range :プロファイルのIPアドレス範囲を指定します。単一のIPアドレス、または開始アドレスと終了アドレスで指定されたIPアドレス範囲を入力できます。

デフォルトでは、スイッチの場合IGMPプロファイルが設定されていません。プロファイルが設定されており、 permit および deny キーワードがいずれも指定されていない場合、デフォルトでは、IPアドレス範囲へのアクセスが拒否されます。

IGMPプロファイルを作成するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip igmp profile profile number

IGMPプロファイル コンフィギュレーション モードを開始して、設定するプロファイルに番号を割り当てます。指定できる範囲は1~4294967295です。

ステップ 3

permit | deny

(任意)IPマルチキャスト アドレスへのアクセスを許可または拒否するアクションを設定します。アクションを設定しないと、プロファイルのデフォルト設定はアクセス拒否になります。

ステップ 4

range ip multicast address

アクセスが制御されるIPマルチキャスト アドレスまたはIPマルチキャスト アドレス範囲を入力します。範囲を入力する場合は、IPマルチキャスト アドレスの下限値、スペースを1つ、IPマルチキャスト アドレスの上限値を入力します。

range コマンドを複数回入力すると、複数のアドレスまたはアドレス範囲を入力することができます。

ステップ 5

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 6

show ip igmp profile profile number

プロファイルの設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

プロファイルを削除するには、 no ip igmp profile profile number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IPマルチキャスト アドレスまたはIPマルチキャスト アドレス範囲を削除するには、 no range ip multicast address IGMPプロファイル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、特定のIPマルチキャスト アドレスへのアクセスを許可するIGMPプロファイル4を作成して、設定を確認する方法を示します。アクションが拒否(デフォルト)である場合は、 show ip igmp profile の出力表示には表示されません。

Switch(config)# ip igmp profile 4
Switch(config-igmp-profile)# permit
Switch(config-igmp-profile)# range 229.9.9.0
Switch(config-igmp-profile)# end
Switch# show ip igmp profile 4
IGMP Profile 4
permit
range 229.9.9.0 229.9.9.0
 

IGMPプロファイルの適用

IGMPプロファイルの定義に従ってアクセスを制御するには、 ip igmp filter インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、プロファイルを該当するインターフェイスに適用します。IGMPプロファイルを適用できるのは、レイヤ2ポートだけです。EtherChannelポート グループに属すポートに、プロファイルを適用することはできません。1つのプロファイルを複数のインターフェイスに適用できますが、1つのインターフェイスに適用できるプロファイルは1つだけです。

スイッチポートにIGMPプロファイルを適用するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始して、設定する物理インターフェイス( fastethernet0/3 など)を入力します。インターフェイスは、EtherChannelポート グループに含まれていないレイヤ2ポートでなければなりません。

ステップ 3

ip igmp filter profile number

指定されたIGMPプロファイルをインターフェイスに適用します。プロファイル番号は1~4294967295です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running configuration interface interface-id

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスからプロファイルを削除するには、 no ip igmp filter profile number インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

インターフェイスにIGMPプロファイル4を適用して、設定を確認する方法を示します。

Switch(config)# interface fastethernet0/12
Switch(config-if)# ip igmp filter 4
Switch(config-if)# end
Switch# show running-config interface fastethernet0/12
Building configuration...
 
Current configuration : 123 bytes
!
interface FastEthernet0/12
no ip address
shutdown
snmp trap link-status
ip igmp max-groups 25
ip igmp filter 4
end
 

IGMPグループの最大数の設定

ip igmp mac-groups インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、レイヤ2インターフェイスが加入できるIGMPグループの最大数を設定できます。最大数をデフォルト設定(制限なし)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

EtherChannelポート グループに含まれているポートにコマンドを使用することはできません。

IGMPグループの最大数を設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定する物理インターフェイス( gigabitethernet0/1 など)を入力します。インターフェイスは、EtherChannelポート グループに含まれていないレイヤ2ポートでなければなりません。

ステップ 3

ip igmp max-groups number

インターフェイスが加入できるIGMPグループの最大数を設定します。範囲は0~4294967294です。デフォルトでは最大数は設定されません。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-configuration interface interface-id

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

グループの最大数に関する制限を削除し、デフォルト設定(制限なし)に戻すには、 no ip igmp max-groups インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

インターフェイスが加入できるIGMPグループ数を25に制限する例を示します。

Switch(config)# interface fastethernet0/12
Switch(config-if)# ip igmp max-groups 25
Switch(config-if)# end
Switch# show running-config interface fastethernet0/12
Building configuration...
 
Current configuration : 123 bytes
!
interface FastEthernet0/12
no ip address
shutdown
snmp trap link-status
ip igmp max-groups 25
ip igmp filter 4
end
 

IGMPフィルタリング設定の表示

IGMPプロファイルの特性を表示したり、スイッチ上のすべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイスのIGMPプロファイルや最大グループ設定を表示することができます。

表 17-8 のイネーブルEXECコマンドを使用して、IGMPフィルタリングの設定を表示します。

 

表 17-8 IGMPフィルタリングの設定を表示するためのコマンド

show ip igmp profile [ profile number ]

指定されたIGMPプロファイル、またはスイッチ上で定義されているすべてのIGMPプロファイルを表示します。

show running-configuration [ interface interface-id ]

インターフェイスが所属できるIGMPグループの最大数(設定されている場合)や、インターフェイスに適用されるIGMPプロファイルなど、指定されたインターフェイス、またはスイッチ上のすべてのインターフェイスの設定を表示します。

プロファイル番号が入力されていない場合の show ip igmp profile イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。スイッチ上で定義されているすべてのプロファイルが表示されます。

Switch# show ip igmp profile
IGMP Profile 3
range 230.9.9.0 230.9.9.0
IGMP Profile 4
permit
range 229.9.9.0 229.255.255.255
 

次に、IGMP最大グループ数が設定されているインターフェイスを指定し、このインターフェイスにIGMPプロファイル4を適用した場合の、 show running-config イネーブルEXECコマンドの出力例を示します。

Switch# show running-config interface fastethernet0/12
Building configuration...
Current configuration : 123 bytes
!
interface FastEthernet0/12
no ip address
shutdown
snmp trap link-status
ip igmp max-groups 25
ip igmp filter 4
end