Catalyst 2950 LRE デスクトップ スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
LREの設定
LREの設定
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

LREの設定

LRE機能の概要

Catalyst 2950 LREスイッチのポート

LREリンクとLREプロファイル

LREプロファイル

LREシーケンス

CPEイーサネット リンク

LREポートの設定

LREリンクの環境に関する注意事項

LREプロファイル使用上の注意事項

CPEイーサネット リンクに関する注意事項

Cisco 575 LRE CPEおよび576 LRE 997 CPEを接続する場合の注意事項

Cisco 585 LRE CPEを接続する場合の注意事項

すべてのLREポートへのグローバル プロファイルの割り当て

特定のLREポートへのプロファイルの割り当て

すべてのLREポートへのグローバル シーケンスの割り当て

特定のLREポートへのシーケンスの割り当て

レート選択を使用したプロファイルの自動割り当て

優先順位

プロファイルのロック

リンクの条件とSNR余裕

LREリンクの永続性の設定

LREリンク モニタの設定

LREインターリーブの設定

アップストリーム パワー バックオフの設定

LREスイッチ ファームウェアのアップグレード

LREアップグレードの設定

LREアップグレードの実行

LREアップグレードのグローバル設定

LREアップグレードのコントローラ設定

LREアップグレードの詳細

LREアップグレードの例

LREステータスの表示

LREの設定

この章では、Catalyst 2950 LREスイッチにLong-Reach Ethernet(LRE;長距離イーサネット)機能を設定する方法について説明します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「LRE機能の概要」

「LREポートの設定」

「LREスイッチ ファームウェアのアップグレード」

「LREステータスの表示」


) この章で使用されるコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するスイッチ コマンド リファレンスおよびオンラインの『Cisco IOS Interface Command Reference for Release 12.1』を参照してください。


Cisco LRE Customer Premises Equipment(CPE;顧客宅内機器)装置は、一部のCatalyst 2950 LREスイッチではサポートされていません。 表 10-1 で、 Yes は、CPEがそのスイッチでサポートされていることを表し、 No は、CPEがそのスイッチでサポートされていないことを表します。

 

表 10-1 LREスイッチとCPEの適合対応表

LRE装置
Catalyst 2950ST-8 LREスイッチ
Catalyst 2950ST-24 LREスイッチ
Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチ

Cisco 575 LRE CPE

Yes

Yes

No

Cisco 576 LRE 997 CPE

No

No

Yes

Cisco 585 LRE CPE

Yes

Yes

No

LRE機能の概要

ここでは、LRE機能について説明します。内容は次のとおりです。

「Catalyst 2950 LREスイッチのポート」

「LREリンクとLREプロファイル」

Catalyst 2950 LREスイッチのポート

Catalyst 2950 LREスイッチは、LREテクノロジーを使用して、分類および非分類Unshielded Twisted-Pair(UTP;シールドなしツイストペア)ケーブル(既存の電話回線などのカテゴリ1、2、および3の構造化および非構造化ケーブル)を通じてデータ、音声、およびビデオ トラフィックを転送します。

リモート イーサネット装置(PCなど)にスイッチLREポートを接続するには、次の2種類の接続が必要です。

LREリンク ― スイッチLREポートと、LRE Customer Premises Equipment(CPE;顧客宅内機器)装置(たとえば、Cisco 575 LRE CPE、Cisco 576 LRE 997 CPE、またはCisco 585 LRE CPE)のRJ-11 WALLポートとの間の接続です。この接続は、分類または非分類UTPケーブルを通じて行うことができます。最大5000フィート(1524 m)まで延長できます。

CPEイーサネット リンク ― CPEイーサネット ポートとイーサネット装置(PCなど)との間の接続です。この接続は標準のカテゴリ5ケーブルを通じて行い、最大328フィート(100 m)まで延長できます。

スイッチLREポートとリモート イーサネット装置間のいずれの方向の実際の回線速度も、LREリンク速度とCPEイーサネット リンク速度によって決まります。たとえば、PCのイーサネット ポートが100 Mbpsに設定され、LREポートが5.69 Mbpsのアップストリーム リンク速度で設定されている場合は、PCユーザに提供される実際のアップロード速度は5.69 Mbpsであり、100 Mbpsではありません。

LREのトラブルシューティングについては、「LREポート設定のトラブルシューティング」を参照してください。LREコマンドの詳細については、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

LREリンクとLREプロファイル

LREリンク設定は、スイッチLREポートとCPE RJ-11 WALLポート間の接続を規定します。LREリンクによって、データ、音声、およびビデオ トラフィックの対称および非対称帯域幅が確保されます。 対称 伝送とは、ダウンストリームとアップストリーム帯域幅が同じ場合です。 非対称 伝送とは、ダウンストリームとアップストリーム帯域幅が異なる場合です。 ダウンストリーム 伝送とは、LREスイッチからCPE装置に向かうトラフィックのことです。 アップストリーム 伝送とは、CPE装置からLREスイッチに向かうトラフィックのことです。

スイッチは、 プロファイル という設定を使用してLREリンク上のアップストリームおよびダウンストリーム速度を制御します。プロファイルによって、LREリンク上のアップストリームおよびダウンストリーム帯域は、約1~18.750 Mbpsの範囲になります。

ここでは、次の事項について説明します。

「LREプロファイル」

「LREシーケンス」

「CPEイーサネット リンク」

LREプロファイル

プロファイルは、ポート単位またはスイッチ全体で割り当てできます。LREスイッチがCPE装置とのリンクを確立すると、スイッチはそのプロファイル設定をCPE装置にダウンロードして、スイッチとCPE装置が同じ設定で動作するようにします。

LREスイッチにはシステム定義のプロファイルが組み込まれています。プロファイルは、グローバルでもポート単位でも設定できます。デフォルトでは、Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチ上のLREポートは、すべてLRE-10プロファイルでイネーブルに設定され、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチ上のLREポートは、すべてLRE-6プロファイルでイネーブルに設定されています。これらのデフォルト プロファイルによって、LREリンクにおけるアップストリームおよびダウンストリームの実効データ レートは、10 Mbpsおよび6.0 Mbpsが、それぞれ可能になります。

表 10-2 および 表 10-3 では、LREプロファイルの詳細リストとともに、ダウンストリームおよびアップストリーム速度(Mbps)と理論上のSignal-to-Noise Ratio(SNR;信号対雑音比)(dB)を示します。


) 使用地域の公衆交換電話網(PSTN)接続規制に従ってください。



表 10-2および表 10-3の速度と距離は、あくまで参考として使用してください。使用するケーブルのタイプ、そのバンドル方法、LREリンクにおける干渉および雑音などの要因によって、実際のLREリンクのパフォーマンスが左右されることがあります。LREリンクのパフォーマンスの制限事項や最適化については、購入された代理店またはシスコシステムズにお問い合わせください。表に記載されているダウンストリームおよびアップストリーム速度は、show controllers lre profile namesイネーブルEXECコマンドによって表示される総データ レートよりは若干低くなっています。


 

表 10-2 Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチ用のLREプロファイル

プロファイル名
LREリンク ダウン
ストリーム速度(Mbps)
LREリンク アップ
ストリーム速度(Mbps)
理論上の最小SNR
ダウンストリーム
理論上の最小SNRアップストリーム

LRE-15

16.667

18.750

31

25

LRE-10(デフォルト)

12.500

12.500

25

19

LRE-5

6.250

6.250

16

13

LRE-998-15-4

16.667

4.688

31

25

LRE-997-10-4

12.500

4.688

31

25

LRE-15LL

16.667

18.750

31

25

LRE-10LL

12.500

12.500

25

19

LRE-5LL

6.250

6.250

16

13

LRE-10-5

12.500

6.250

25

13

LRE-10-3

12.500

3.125

25

19

LRE-10-1

12.500

1.563

25

13

LRE-8

9.375

9.375

25

25

LRE-7

8.333

8.333

19

19

LRE-15-5

16.667

6.250

31

13

LRE-15-3

16.667

3.125

31

19

LRE-15-1

16.667

1.563

31

13

LRE-4

4.167

4.167

13

13

LRE-3

3.125

3.125

13

13

LRE-2

2.083

2.083

13

13

LRE-4-1

4.167

1.563

19

13

LRE-4-1LL

4.167

1.563

19

13

 

表 10-3 Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチ用のLREプロファイル

プロファイル名
LREリンク ダウン
ストリーム速度(Mbps)
LREリンク アップ
ストリーム速度(Mbps)
理論上の最小SNR
ダウンストリーム
理論上の最小SNRアップストリーム

LRE-12-9

12.500

9.375

31

25

LRE-12-3

12.500

3.125

31

13

LRE-9

9.375

9.375

25

25

LRE-9-6

9.375

6.250

25

19

LRE-9-4

9.375

4.688

25

16

LRE-9-3

9.375

3.125

25

13

LRE-6(デフォルト)

6.250

6.250

19

19

LRE-6-4

6.250

4.6888

19

16

LRE-6-3

6.250

3.125

19

13

LRE-4

4.688

4.688

16

16

LRE-4-3

4.688

3.125

16

13

実際のデータ レートは、常に表に記載されている総データ レートより低くなります。わずかのリンク レートが、リモート接続したCPE装置での管理機能のため、Catalyst 2950 LREスイッチによって使用されます。

一般に、プロファイルは達成を期待するデータ レートに対して指定します。表に記載されている総データ レートに対してではありません。システム定義のプロファイルにはすべてプレフィクスLREが付き、そのあとにダウンストリーム ユーザ データ レートおよびアップストリーム ユーザ データ レートが続きます。プロファイルが対称である場合は、指定されるデータ レートは1つだけです。公開周波数使用計画の998および997に適合するよう定義された2つのプロファイル(LRE-998-15-4およびLRE-997-10-4)は、この例外です。この2つの一意に指定されたプロファイルは、どのような私設配置でも機能します。

シーケンスを使用しておらず、LREポートにプロファイルを割り当てていない場合、ポートにはデフォルト プロファイルのLRE-10またはLRE-6が設定されます( 表 10-2 および 表 10-3 を参照)。ポート プロファイルは、グローバル プロファイルに優先します。スイッチにグローバル プロファイルを割り当てると、スイッチは、特定のプロファイルが割り当てられたLREポートを除いてグローバル プロファイルを使用します。

スイッチLREポートに別のプロファイルを割り当てると、ポートはただちにリセットされ、新たに割り当てられたプロファイルを使用します。

Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチでLLプロファイル(LRE-5LL、LRE-10LL、およびLRE-15LL)を使用する場合は、十分な注意が必要です。このようなプロファイルでは、Low-Latency(LL;低遅延)機能がイネーブルに、またインターリーブ機能がディセーブルになっています。LL機能によってデータ伝送の遅延はなくなりますが、LREリンクでデータが干渉を受けやすくなります。

残りのプロファイル(ポートおよびグローバル)は、インターリーブ機能がイネーブルに、LL機能がディセーブルに設定されています。インターリーブ機能によって、LREリンク上の小さな割り込みに対して最大限の保護を行いますが、データ伝送は遅延します。

Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチ上の対称プロファイル(LRE-5、LRE-10、LRE-15、LRE-8、LRE-7、LRE-4、LRE-3、LRE-2)は、LREスイッチとCPE装置間のリンクで、全二重スループットを実現します。したがって理想的な条件下では、LRE-15プロファイルを使用する場合、LREリンクの帯域幅は最大30 Mbpsになります。

LREポートにおけるインターリーブ遅延の設定については、「LREインターリーブの設定」を参照してください。

LREシーケンス

LREスイッチには、事前定義されたシーケンスが組み込まれています。シーケンスとはプロファイルのセットのことで、レート選択機能と組み合わせて使用します。レート選択機能によって、スイッチは自動的にプロファイルを選択できます。IOSコマンドまたはCluster Management Suite(CMS)を使用すれば、独自のシーケンス セットを定義することもできます。詳細については、「レート選択を使用したプロファイルの自動割り当て」を参照してください。

表 10-4 および 表 10-5 に、Cisco IOS搭載のレート選択用事前定義シーケンスの一覧を示します。レート選択を実行すると、スイッチはシーケンスを使用して指定のLREインターフェイスに適したプロファイルを選択します。

 

表 10-4 Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチ用のLREレート選択シーケンス

LRE-SEQ-
COMPLETE-REACH
LRE-SEQ-
DOWNSTREAM
LRE-SEQ-
SYM
LRE-SEQ-
SYM-
LONGREACH
LRE-SEQ-
SYMLL
LRE-SEQ-
UPSTREAM
LRE-SEQ-
VIDEO-
TRANSMIT1
LRE-SEQ-
VIDEO-
TRANSMIT2

LRE-15

LRE-15

LRE-15

LRE-5

LRE-15LL

LRE-15

LRE-15

LRE-15

LRE-10

LRE-15-5

LRE-10

LRE-4

LRE-10LL

LRE-10

LRE-15-5

LRE-15-5

LRE-15-5

LRE-15-3

LRE-8

LRE-3

LRE-5LL

LRE-8

LRE-15-3

LRE-10

LRE-10-5

LRE-15-1

LRE-7

LRE-2

LRE-7

LRE-15-1

LRE-10-5

LRE-8

LRE-10

LRE-5

LRE-4-1

LRE-15-5

LRE-10

LRE-15-3

LRE-7

LRE-10-5

LRE-4

LRE-10-5

LRE-10-5

LRE-10-3

LRE-15-3

LRE-10-3

LRE-3

LRE-5

LRE-10-3

LRE-15-1

LRE-10-3

LRE-10-1

LRE-2

LRE-4

LRE-10-1

LRE-10-1

LRE-5

LRE-8

LRE-15-3

LRE-15-1

LRE-7

LRE-10-3

LRE-10-1

LRE-5

LRE-3

LRE-4

LRE-4

LRE-2

LRE-3

LRE-4-1

LRE-4-1

LRE-2

LRE-3

LRE-4-1

LRE-2

 

表 10-5 Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチ用のLREレート選択シーケンス

LRE-SEQ-
COMPLETE-
REACH
LRE-SEQ-
DOWNSTREAM
LRE-SEQ-SYM
LRE-SEQ-SYM-
LONGREACH
LRE-SEQ-
UPSTREAM
LRE-SEQ-
VIDEO-
TRANSMIT1

LRE-12-9

LRE-12-9

LRE-9

LRE-6-4

LRE-12-9

LRE-12-9

LRE-12-3

LRE-12-3

LRE-6

LRE-4

LRE-9

LRE-9

LRE-9

LRE-9

LRE-4

LRE-9-3

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-6-3

LRE-6

LRE-9-4

LRE-9-4

LRE-9-4

LRE-4-3

LRE-9-4

LRE-9-3

LRE-6

LRE-9-3

LRE-6-4

LRE-6-4

LRE-6

LRE-4

LRE-9-3

LRE-6-4

LRE-12-3

LRE-4

LRE-6-3

LRE-9-3

LRE-6-3

LRE-4

LRE-6-3

LRE-4-3

LRE-4-3

LRE-4-3

スイッチは、シーケンスの最初のプロファイルから始めて、そのシーケンス内の各プロファイルをLREインターフェイスに適用しようとします。スイッチは、収束するまでこのような試みを続けます(収束時間とは、スイッチがLREインターフェイス用の適切なプロファイルを決めるのに必要な時間を指します)。シーケンス内のいずれかのプロファイルによってリンクが確立されるまでリンクはDOWNで、その後UPになります。

レート選択の詳細については「レート選択を使用したプロファイルの自動割り当て」を参照してください。

CPEイーサネット リンク

CPEイーサネット リンクの設定値は、CPEイーサネット ポートとイーサネット装置(PCなど)間の接続を定義します。


) CMSおよびCLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して、Cisco 575 LRE CPEおよびCisco 585 LRE CPE上のイーサネット リンクを設定およびモニタできます。Cisco 576 LRE 997 CPE上のイーサネット リンクは、CLIからのみ設定およびモニタできます。スイッチLEDについては、『Catalyst 2950 Desktop Switch Hardware Installation Guide』を参照してください。


LREポートにCPE装置を接続している場合には、次の考慮事項に注意してください。

CPE装置に接続されていないLREポートのLREインターフェイス トランスミッタをディセーブルにするには、 shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドは、LREポートへのアクセスを防止し、ポートから放射されるパワーが他のポートに影響しないようにします。

LREポートにフロー制御の設定を行うことはできません。CPEイーサネット ポート上のフロー制御の設定値は、半二重モードでは自動的にディセーブルになり、全二重モードでは自動的にイネーブルになります。

CPEの中には、一部のスイッチに適合しないものがあります。詳細は、LREスイッチとCPEの適合対応表( 表 10-1 )を参照してください。Cisco 575 LRE CPEおよびCisco 585 LRE CPEは、Catalyst 2950ST-8 LREまたは2950ST-24 LREスイッチに接続できます。Cisco 576 LRE 997 CPEは、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチにだけ接続できます。

スイッチの電源をオフにしたり、他のスイッチ ポートに影響を与えたりせずに、CPEをホットスワップすることができます。

スイッチ内部の統計情報、LREスイッチ インターフェイスによって収集された統計情報、およびLRE CPEインターフェイスによって収集された統計情報を表示するには、 show controllers ethernet-controller イネーブルEXECコマンドを使用します。このコマンドについては、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

LREポートの設定

ここでは、設定時の注意事項とすべてまたは個々のLREポートにプロファイルを割り当てる方法について説明します。LREリンク、ポート、およびプロファイルについて詳しく説明します。

「LREリンクの環境に関する注意事項」

「LREプロファイル使用上の注意事項」

「CPEイーサネット リンクに関する注意事項」

「すべてのLREポートへのグローバル プロファイルの割り当て」

「特定のLREポートへのプロファイルの割り当て」

「レート選択を使用したプロファイルの自動割り当て」

「LREリンクの永続性の設定」

「LREリンク モニタの設定」

「LREインターリーブの設定」

「アップストリーム パワー バックオフの設定」

LREリンクの環境に関する注意事項

LRE環境の注意事項は、次の要因に基づいています。

LREスイッチとCPE間の最大距離 ― LREには、カテゴリ1、2、3の構造化および非構造化ケーブルを使用します。LREリンクでサポートされる最大距離は、プロファイルに応じて3500~5000フィート(1524 m)です。プロファイルが上がるほど、距離は短くなります。バンドルされたTelcoケーブルを使用してLREトラフィックを伝送する建物の場合、サポートされる最大距離は約30 %短くなります。

室内の終端ブリッジ タップごとに、LREリンク距離がさらに300フィート(91 m)ずつ短くなることがあります。また、ケーブルの品質、ケーブル バンドルのサイズ、およびバンドル内でのクロストークによっても、全体的な到達距離が左右されます。

設置場所のタイプ ― 設置場所がPrivate Branch Exchange(PBX;構内交換機)によって電話サービスを提供している場合、またはPSTNに直接接続している場合には、地域の電話会社によって課される要件を確認する必要があります。

設置場所が単独の建物である(または建物の集合に接続している)場合は、専門の電気技術者に問い合わせ、配線が屋内回線に関する該当規定に準拠しているかどうかを確認してください。

設置場所が複数の建物に分かれている場合は、それぞれの建物がどのように相互接続されているかを確認する必要があります。LREスイッチとCPE装置間の配線が、建物(または屋内配線規格に準拠した配管)の外部へ出る場合には、雷およびショートによる高電圧から配線を保護する必要があります。それには、屋外配線に関する地域の規定に準拠したヒューズまたは過電圧保護装置を使用します。保護の詳しい方法については、地域の通信規定を熟知した専門家に相談してください。

配線の使用年数およびタイプ ― 設置場所の築年数およびタイプに基づいて、使用されている配線のタイプを判断できます。

築15年未満の比較的新しい建物では、25ペアにバンドルされたカテゴリ3ケーブルがよく使用されています。25ペア バンドルと、それより大きいバンドルとでは、顕著な違いはありません。

築15~30年の古い建物(北米のホテル、学校、病院、商業ビル)では、1フィートあたり1~12ツイストの24 AWGワイヤ(カテゴリ1に類似)が、25本以上のバンドルでよく使用されています。

築15~30年の古い建物(北米の住宅)では、1フィートあたり1~12ツイストの26 AWGワイヤ(おそらくタイプ2)が、100本以上のバンドルでよく使用されています。

築15~30年の古い建物(欧州)では、1フィートあたり1~12ツイストの0.4 mmワイヤ(26 AWGに類似)が、100本以上のバンドルでよく使用されています。

築15~30年の古い建物(アジア)では、1フィートあたり1~12ツイストの0.4 mmワイヤ(26 AWGに類似)が、100本以上のバンドルでよく使用されています。

築30年以上の古い建物では、ツイストのない太線のワイヤ(22または20 AWG)がよく使用されています。通常、配線は建物の構造に組み込まれています。ケーブルは密にバンドルされている場合もあれば、緩やかにバンドルされている場合もあります。判断する場合は、25本以上の組みで密にバンドルされていると想定してください。

クロストーク(雑音)および干渉 ― LREの動作には、LRE信号を伝送するケーブルバインダ内の何本かのワイヤが使用されます。ケーブル内の1つのワイヤ ペアからすべてのワイヤ ペアに、LRE信号を同時に伝送できます。LREはケーブルバインダ全体で動作し、各LREリンクのパワー レベルを調節して、すべての接続のパフォーマンスを最大限にします。

LREパフォーマンスに最大の影響を及ぼすのは、高周波数ケーブルの周波数応答です。LRE信号は、周波数が高いほど干渉を受けやすくなります。LREのアップストリーム信号は、周波数スペクトルのハイエンドで動作します。周波数が高いと、ケーブルの減衰量が大きくなるだけでなく、バンドル内の他のペアへの干渉も大きくなります。この干渉またはクロス トークによって、信号品質が著しく影響される場合があります。

LREプロファイル使用上の注意事項

スイッチのLREポートにプロファイルを割り当てるときは、次の考慮事項に注意してください。

電話回線は通常、最大3.4 kHzまでの周波数で動作します。LREリンクでは、ダウンストリームは約1~ 3.5 MHzの低周波数帯域で伝送されます。アップストリームは約4~8 MHzの高周波数帯域で伝送されます。周波数が高いほど、干渉を受けやすくなります。結果的に、アップストリーム信号はリンク上のクロストークおよび妨害を受けやすくなります。

LRE接続の品質を維持するには、非対称のプライベート プロファイルを使用します。このプロファイルでは、低いアップストリーム速度を使用しますが、ダウンストリーム速度は高速です。


) CPE装置に直接接続しているPOTS電話にはすべて、300 Ohm終端付きのマイクロフィルタが必要です。マイクロフィルタは、音声装置とデータ装置が同じ電話回線を使用している場合に、音声コールの品質を向上させます。また、フィルタのない電話の呼び出し音や状態遷移(オンフックからオフフックへなど)がLRE接続を中断するのを防ぎます。


ADSLと同じケーブル バンドル内に、LREスイッチとCPE装置間のリンクを共存存させる必要がある場合には、ANSIプロファイル(LRE-998-15-4)またはETSIプロファイル(LRE-997-10-4)を使用することをお勧めします。ほかの場所でプロファイルを使用する際の詳細については、使用地域のPSTN接続規制に従ってください。

LREシグナリングは、1つのケーブル バンドルでADSLシグナリングと共存できます。ただし、LREシグナリングは、同じケーブル バンドルのT1信号と互換性がありません。

LREポートでのLREリンク統計情報とプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre status link イネーブルEXECコマンドを使用します。このコマンドについては、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

CPEイーサネット リンクに関する注意事項

CPEイーサネット リンクを設定するときには、次の注意事項に従ってください。

「Cisco 575 LRE CPEおよび576 LRE 997 CPEを接続する場合の注意事項」

「Cisco 585 LRE CPEを接続する場合の注意事項」

Cisco 575 LRE CPEおよび576 LRE 997 CPEを接続する場合の注意事項

CPEイーサネット ポートは、リモート イーサネット装置の機能に応じて、10Mbpsまたは100 Mbps、半二重モードまたは全二重モードで動作するように設定できます。ポート速度およびデュプレックス モードの自動ネゴシエーションがサポートされます。

CPEイーサネット ポートのデフォルトの速度はautoです。デフォルトのデュプレックス モードは、バック プレッシャを使用する半二重モードです。

デフォルト速度を半二重で10Mbpsまたは100 Mbpsに設定した場合、設定される値は同じになります。 表 10-6 に、CPEイーサネット ポートとスイッチ イーサネット ポートの速度およびデュプレックス設定を示します。


) LREリンク速度およびデュプレックスの値は、プロファイルとは無関係です。プロファイルLRE-10を除き、すべてのLREリンクが半二重でデフォルト速度100 Mbpsです(Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチ上)。LRE-10は、全二重で10 Mbpsに設定されています。


 

表 10-6 速度およびデュプレックスの設定

CPE
LREスイッチ
速度
デュプレックス
速度
デュプレックス

10

全二重

10

半二重

10

半二重

10

半二重

100

全二重

100

半二重

100

半二重

100

半二重

LREリンクの速度とCPEイーサネット リンクの速度を一致させる必要はありません。ただし、LREリンクがCPEイーサネット リンクより遅い場合に発生する可能性のあるデータの損失を防ぐために、CPEイーサネットポートが半二重モードに設定されていることを確認してください。デュプレックスの自動ネゴシエーションを使用するのは、リモート装置が802.1x全二重フロー制御をサポートしている場合だけにしてください。PCユーザ側からは、100 Mbps/半二重の場合と、100 Mbps/全二重の場合とでは、パフォーマンスに顕著な違いはありません。Cisco 575 LRE CPEまたは576 LRE 997 CPEイーサネット ポートのデュプレックスおよび速度の設定を変更するには、それぞれ cpe duplex および cpe speed インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

Cisco 585 LRE CPEを接続する場合の注意事項

リモート イーサネット装置の機能に応じて、CLIを使用してCisco 585 LRE CPEイーサネット ポートの速度およびデュプレックス モードを設定できます。CPEポート速度およびデュプレックス モードの自動ネゴシエーションがサポートされます。

CPEイーサネット ポートのデフォルトの速度はautoです。デフォルトのデュプレックス モードは、バック プレッシャを使用する100 Mbps、半二重モードです。

CPEイーサネット ポートは、ポート単位でイネーブルまたはディセーブルにできます。

LREポートでは、 loopback インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはサポートされません。LREポートでの外部ループパックもサポートされません。CPEイーサネットポートを同じCPE装置の別のイーサネット ポートに接続すると、ループが発生することがあります。このような場合、スイッチはCPE装置への送信を停止し、CPE装置からのイーサネットトラフィックをブロックします。

すべてのLREポートへのグローバル プロファイルの割り当て

グローバル プロファイルは、スイッチ全体に設定します。

ポート シーケンス、グローバル シーケンス、およびポート プロファイルは、グローバル プロファイルに優先します(優先順位を参照)。スイッチにグローバル プロファイルを割り当てても、スイッチは以前に、またはあとで設定されたシーケンス ポート プロファイルを上書きできません(シーケンスとプロファイルの優先順位の詳細については、LREプロファイル使用上の注意事項を参照)。

グローバル プロファイルの設定値を変更すると、その変更は即時に有効になり、グローバル モードが自動的にアクティブ モードになります。

LREポートにグローバル プロファイルを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre profile profile_name

グローバル プロファイル名を入力します。 表 10-2 または 表 10-3 のリストから選択します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre profile details

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

LREポートでのLREリンク統計情報とプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre イネーブルEXECコマンドを使用します。このコマンドについては、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

特定のLREポートへのプロファイルの割り当て

プロファイルはポート単位で設定できます。スイッチ上の各LREポートに同じプロファイルを割り当てることも、異なるプロファイルを割り当てることもできます。すべてのLREポートへのデフォルトのアクティブ プロファイルは、Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチではLRE-10、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチではLRE-6です。

変更されると、スイッチは更新されたプロファイル設定でポートをリセットします。

特定のLREポートにプロファイルを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するLREポートを指定します。

ステップ 3

profile profile_name

ポート プロファイル名を入力します( 表 10-2 または 表 10-3 のリストから選択します)。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

LREポートでのLREリンク統計情報とプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre イネーブルEXECコマンドを使用します。このコマンドについては、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

すべてのLREポートへのグローバル シーケンスの割り当て

グローバル シーケンスは、スイッチ全体に設定します。スイッチにグローバル シーケンスを割り当てても、スイッチは以前に、またはあとで設定されたプロファイルを上書きできません(シーケンスとプロファイルの優先順位の詳細については、LREプロファイル使用上の注意事項を参照)。

グローバル シーケンスの設定値を変更すると、その変更は即時に有効になり、グローバル モードが自動的にアクティブ モードになります。

LREポートにグローバル シーケンスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre rate selection sequence sequence_name

グローバル シーケンス名を入力します。 表 10-4 および 表 10-5 のリストから選択します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre status sequence

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

LREポートでのLREリンク統計情報とシーケンス情報を表示するには、show controllers lre status sequence detailsイネーブルEXECコマンドを使用します。このコマンドについては、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

特定のLREポートへのシーケンスの割り当て

シーケンスはポート単位で設定できます。スイッチ上の各LREポートに同じシーケンスを割り当てることも、異なるシーケンスを割り当てることもできます。ポート単位でシーケンスを割り当てると、以前に、またはあとで設定されたプロファイルまたはグローバル シーケンスを上書きします。

変更されると、スイッチは更新されたシーケンス設定でポートをリセットします。

特定のLREポートにシーケンスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface LRE-interface

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するLREポートの番号を入力します。

ステップ 3

sequence sequence_name

ポート シーケンス名を入力します( 表 10-4 または 表 10-5 のリストから選択します)。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status sequence

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

LREポートでのLREリンク統計情報とシーケンス情報を表示するには、show controllers lre status sequence detailsイネーブルEXECコマンドを使用します。このコマンドの詳細については、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

レート選択を使用したプロファイルの自動割り当て

LREネットワークでは、CPE装置に接続したLREポートごとにプロファイルを設定する必要があります(デフォルトは、Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチではLRE-10、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチではLRE-6です)。レート選択機能を使用すると、プロファイル セットからプロファイルを自動選択できます。このプロファイル セットは、スイッチ ポートがLREリンク(LREスイッチ ポートと接続済みCPE装置間のリンク)の確立に使用するものです。

レート選択はデフォルトでイネーブルになっていますが、レート選択が始動するためのシーケンスを選択する必要があります(つまり、デフォルトのシーケンスは定義されていない)。レート選択が稼働すると、スイッチは、シーケンス、つまり、そのインターフェイス用に設定された事前定義の一連のプロファイルからLREインターフェイス用のプロファイルを選択します。レート選択アルゴリズムはシーケンスの最初のプロファイルから始まり、続けて次のプロファイルを試し(降順で)、CPE装置とのリンクを確立します。

レート選択がイネーブルに設定されていると、LREスイッチは、次のような場合にレート選択を実行します。

スイッチが起動されている。

レート選択機能がイネーブルに設定されている。

スイッチに新しいCPE装置が接続される。

リンクが回復するまで25秒間失われる。

設定済みのシーケンスが変更される。

いずれの場合でも、レート選択は、回線状況に応じた最適のプロファイルを獲得します。


) LREリンクの失われる期間が25秒に満たない場合は、スイッチはリンク再確立用のレート選択を実行しません。リンク損失前に使用されていたプロファイルで、リンクは再確立されます。


スイッチは、レート選択が実行されると、LREインターフェイスに適したプロファイルを選択します。LREインターフェイスの回線状況が変化した場合は、再度レート選択を実行する必要があります。

優先順位

レート選択機能は、ポート レベルとスイッチ レベルの両方で適用されます。プロファイルとシーケンスにはシステム定義のプライオリティ レベルが設定されており、これはレート選択と連携してポートまたはスイッチ全体のレートを決定します。ポート シーケンスのプライオリティが最も高く設定されています。つまり、どのプロファイルやシーケンスにも優先します。プライオリティ レベルは、高い方から順に次のとおりです。

1. ポート シーケンス :指定のポートに指定されたシーケンスでだけレート選択がイネーブルになっています。

2. グローバル シーケンス :スイッチ全体について指定されたシーケンスでレート選択がイネーブルになっています。

3. ポート プロファイル :指定のポートに指定されたプロファイルでだけレート選択がイネーブルになっています。

4. グローバル プロファイル :スイッチ全体について指定されたプロファイルでレート選択がイネーブルになっています。

プロファイルのリストについては 表 10-2 および 表 10-3 を、システム定義シーケンスのリストについては 表 10-4 および 表 10-5 を参照してください。IOSコマンドまたはCMSを使用して独自のシーケンスを定義することもできます。


) あるポートのレート選択がディセーブルになっている場合は、複数のプロファイルが使用されます。


プロファイルのロック

インストレーション ツールとしてレート選択を使用して、特定のプロファイルを固定することもできます。このような場合、レート選択は、インストレーション時に一度だけ使用し、その後は上記の4つの現象が発生した場合でも実行しません。レート選択によって選抜されたプロファイルをロックするには、configイネーブルEXECコマンドを使用します(レート選択は、必要に応じて、プロファイルがロックされたインターフェイス上で特殊なEXECコマンドを入力して再実行できます)。

プロファイルのロックの利点は、プロファイルが、プロファイル シーケンスを通過するのではなくLREポートでロックされていると、起動時の収束時間が短縮されることです。

レート選択がイネーブルになっているLREポートのプロファイルをロックするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface LRE-interface

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するLREポートを指定します。

ステップ 3

rate selection profile lock

プロファイルをロックします。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

リンクの条件とSNR余裕

レート選択が実行されると、SNRはリンク品質のインジケータとして使用されます。スイッチは、リンクの品質を保証する内蔵メカニズムは備えていません。必要なBER(ビット エラー レート)と環境の雑音レベルに応じて、リンクの品質に対してさまざまな要件があると考えられます。安定したリンクを確保するには、環境の雑音が多いほど、高いSNRが必要です。BERが低ければ高いSNRが必要になります。一般に、6 dBの余裕であれば10 -21 ビットのエラー レートとなります。

リンクの安定性を確保するには、必須SNRに余裕を追加する必要があります。余裕は、環境の雑音レベルに適した量に設定できます。余裕の条件を増やすと、システムが低いプロファイルを選択するようになり、このため、長い距離で低いレートに変換されます。

スイッチは、リンクがアクティブになると余裕を保証しないので、余裕が保証されるのはリンクが確立したときだけです。リンクがアクティブになり、SNR要件が設定された余裕レベルに一致しない場合、リンクは確立されません。

ダウンストリームはリンクのリモート エンドを意味し、アップストリームはローカル エンドを意味します。リンクは、ローカルとリモートの両方の余裕要件を満たす必要があります。どちらかが満たされていない場合、リンクはダウンとしてアドバタイズされます。インターフェイスでレート選択がディセーブルになっている場合、このコマンドは意味がありません。

表 10-7 および 表 10-9 に、各種プロファイルのダウンストリーム速度に対するSNR要件を示し、 表 10-8 および 表 10-10 に、各種プロファイルのアップストリーム速度に対するSNR要件を示します。

 

表 10-7 Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチのダウンストリーム速度に対するSNR要件

プロファイル
総データ レート
QAM
(直交振幅変調)
理論上の最小SNR
低雑音SNR
中雑音SNR
高雑音SNR

LRE-4-1

4.17

16

19

21

23

26

LRE-7

8.333

16

19

21

23

26

LRE-8

9.375

64

25

27

29

32

LRE-5

6.25

8

16

19

21

24

LRE-10

12.5

64

25

27

29

32

LRE-15

16.667

256

31

33

35

39

LRE-10-5

12.5

64

25

27

29

32

LRE-10-3

12.5

64

25

27

29

32

LRE-10-1

12.5

64

25

27

29

32

LRE-15-5

16.667

256

31

33

35

39

LRE-15-3

16.667

256

31

33

35

39

LRE-15-1

16.667

256

31

33

35

39

LRE-998-15-4

16.667

256

31

33

35

39

LRE-997-10-4

12.5

256

31

33

35

39

LRE-2

2.08

4

13

15

17

20

LRE-3

3.13

4

13

15

17

20

LRE-4

4.17

4

13

15

17

20

 

表 10-8 Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチのアップストリーム速度に対するSNR要件

プロファイル
総データ
レート
QAM
理論上の最小SNR
低雑音SNR
中雑音SNR
高雑音SNR

LRE-4-1

1.56

4

13

15

17

20

LRE-7

8.333

16

19

21

23

26

LRE-8

9.375

64

25

27

30

34

LRE-5

6.25

4

13

15

17

20

LRE-10

12.5

16

19

21

23

26

LRE-15

18.75

64

25

27

30

34

LRE-10-5

6.25

4

13

15

17

20

LRE-10-3

3.125

16

19

21

23

26

LRE-10-1

1.56

4

13

15

17

20

LRE-15-5

6.250

4

13

15

17

20

LRE-15-3

3.125

16

19

21

23

26

LRE-15-1

1.563

4

13

15

17

20

LRE-998-15-4

4.688

64

25

27

29

32

LRE-997-10-4

4.688

64

25

27

29

32

LRE-2

2.08

4

13

15

17

20

LRE-3

3.13

4

13

15

17

20

LRE-4

4.17

4

13

15

17

20

 

表 10-9 Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのダウンストリーム速度に対するSNR要件

プロファイル
総データ
レート
QAM
理論上の最小SNR
低雑音SNR
中雑音SNR
高雑音SNR

LRE-12-9

12.500

256

31

33

35

38

LRE-12-3

12.500

256

31

33

35

38

LRE-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-6

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-4

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-3

9.375

64

25

27

29

32

LRE-6(デフォルト)

6.250

16

19

21

23

25

LRE-6-4

6.250

16

19

21

23

25

LRE-6-3

6.250

16

19

21

23

25

LRE-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-4-3

4.688

8

16

18

20

23

 

表 10-10 Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのアップストリーム速度に対するSNR要件

プロファイル
総データ
レート
QAM
理論上の最小SNR
低雑音SNR
中雑音SNR
高雑音SNR

LRE-12-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-12-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-6

6.250

16

19

21

23

25

LRE-9-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-9-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-6(デフォルト)

6.250

16

19

21

23

26

LRE-6-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-6-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-4-3

3.125

4

13

15

17

20

リンク条件の余裕範囲は1~10 dBです。低雑音環境での推奨値は2 dBです。中雑音環境での推奨値は4 dB、高雑音環境での推奨値は6 dBです。

プロファイルに理論上の最小値25 dBが設定されている場合に3 dBの余裕を設定すると、リンクが確立されたとき、SNRは、リンクの正常な確立を示すため、少なくとも28 dBでなければなりません。リンクが確立され、リンク時のSNR値が27 dBである場合、リンクはダウンとしてアドバタイズされ、シーケンスの次のプロファイルが試されます。余裕を0(デフォルト値)に設定すると、リンクの確立時IOSはSNR値を調べません。

特定のLREポートに余裕を割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface LRE-interface

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するLREポートの番号を入力します。

ステップ 3

margin [downstream value | upstream value]

ダウンストリームまたはアップストリームの余裕値を(dB単位で)入力します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。


) 余裕のコマンドはどのプロファイルに対しても有効ですが、これはレート選択と組み合わせ、しかもリンクがアクティブになっている場合に限られます。


LREリンクの永続性の設定

LREリンクがシャットダウンし、すぐ自動的に再確立された場合、スイッチの設定が変わることがあります。例えば、ダイナミックMACアドレスが、MACアドレス テーブルから削除されます。リンクの永続性機能を使用すると、リンク障害がレポートされるまでの、Catalyst 2950 LREスイッチでの遅延時間を最大20秒に設定できます。

特定のLREポートに遅延時間を設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface LRE-interface

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するLREポートを指定します。

ステップ 3

persistence delay

遅延時間(秒)を入力します(デフォルト値は3秒です)。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status persistence

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

persistence インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの詳細については、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

LREリンク モニタの設定

リンクの望ましくない状況または興味深い状況を追跡し、一定のスレッシュホールドに達した後、システム定義の処置をとるのに、リンク モニタ機能を使用できます。リンク モニタ機能は次のような状況を追跡できます。

SNR(dB):リンクは機能する最小限のSNRを設定する必要があります。SNR値が高いということは、リンクに適切な雑音余裕が設定されているということです。SNRが不十分な場合はリンクは確立されません(詳細については、リンクの条件とSNR余裕を参照してください)。

Reed-Solomon(RS)errors:RS Forward Error Correction(FEC;前進型誤信号訂正)回路は、エラーの小規模なバーストを修正し、雑音イベントによってイーサネットFrame Check Sequence(FCS)エラーが起きないようにします。これは、32ビット カウンタとしてオクタル チップに実装されます。カウントは読み取り時にリセットされます。

Transmit(TX)Power(dBm/Hz):スイッチに対して確定され、CPE装置用に自動的に調整されます。ローカル送信(TX)出力は常に一定で、指定のプロファイルについても同じです。リモートTX出力はスイッチとCPE装置間の距離に応じて変化します。最小TX出力は91.9 dBm/Hz(短い距離に対応)、最大TX出力は-55 dBm/Hz(より長いケーブルまたは大きなケーブル減衰に対応)です。CPE装置の出力は、1500~3000フィート(450 ~900 m)の距離でその最大値に達します。

Software Controlled Automatic Gain Control(SW AGC Gain)(dBm):受信パワー レベルの間接測定値です。値が高いほど受信パワー レベルが低くなります(したがって、さらにブーストが必要)。

Link Fail Counts:リンクに障害が発生した回数。リンク障害は、数ミリ秒間イーサネット リンクの動作を中断します。この中断の間、廃棄されるパケットもあります(トラフィックのレベルによる)。

PMD Freeze Event Counter:微小中断または飽和現象の発生回数をカウントします。微小中断とAnalog to Digital Converter(ADC)飽和は、短い期間のインパルス ノイズによって引き起こされます。これは、8ビット カウンタとしてオクタル チップに実装されます。

リンク パラメータは、アップストリームとダウンストリームの両方向でモニタする必要があります。

リンク モニタから入手した情報を使用して、イベントのロギング、トラップの設定、低いレート プロファイルへの変更、自動パワー バックオフ機能のディセーブル化が行えます。

link monitor インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

LREインターリーブの設定

インターリーブ機能によって、LREリンク上の小さな割り込みに対して最大限の保護を行いますが、データ伝送は遅延します。インターリーブ遅延は、LREインターフェイス上に設定できます。

インターリーブ ブロック サイズの値が小さいと、雑音の許容値が低くなり、フレーム送信の遅延も短くなります。例えば、音声アプリケーションでは、インターリーブ ブロック サイズの値を小さくすることがあります。インターリーブ ブロック サイズの値が大きいと、雑音の許容値が高くなり、フレーム送信の遅延も長くなります。例えば、データ アプリケーションでは、インターリーブ ブロック サイズの値を大きくすることがあります。

フレーム送信の遅延を短くする必要がある場合、インターリーブの値を小さくできますが、雑音の許容値もそれだけ低くなります。

インターリーブ遅延を設定する際は、次の注意事項に従ってください。

インターリーブ遅延を適用できるのは、非LLプロファイルを使用する場合のみです。既存のLLプロファイルは、サポートされます。

インターリーブ ブロック サイズの値としては、0、1、2、8、16がサポートされています。

同じプロファイルを持っていても、ポートが異なれば、異なるインターリーブ設定が可能です。

特定のLREポートにインターリーブ ブロック サイズを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface LRE-interface

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定するLREポートを指定します。

ステップ 3

interleave downstream value upstream value

ダウンストリームおよびアップストリームの値を入力します。サポートされているインターリーブ ブロック サイズの値は、0、1、2、8、16です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status interleave

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no interleave downstream value upstream value インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

interleave インターフェイス コンフィギュレーション モード コマンドの詳細については、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

アップストリーム パワー バックオフの設定

アップストリーム パワー バックオフ機構によって、アップストリーム受信パワー レベルを正規化できます。これは、短いライン上のCPE装置が、長いライン上のCPE装置に比べて低いパワー レベルで送信することにより実現されます。アップストリーム パワー バックオフの値は、標準雑音モデルを選択するか、デフォルトの参照PSDのオフセット値を設定することにより、変更できます。

アップストリーム パワー バックオフを設定する際は、次の注意事項に従います。

参照PSDの数値は、4.8 MHzのアップストリーム キャリア周波数に基づきます。

オフセット値を使用すれば、-140 dBm/Hzのデフォルト参照に関連して、CPE送信の参照PSDを調整できます。0のオフセット値は、-140 dBm/Hzの参照PSDに対応します。
オフセットの最小値は30 dBm/Hzであり、対応する値は300です。

lre upbo グローバル コンフィギュレーション コマンドを実行すると、すべてのLREリンクがUPステートにリセットされます。参照TXパワー レベルを設定する前に、次の注意事項に従ってください。

このコマンドが与えるネットワーク環境への影響を確認します。

稼働しているネットワークのCPEが、すべて同じバージョンのLREバイナリを実行中であることを確認します。すべてのCPE装置インターフェイスのバイナリ バージョンを表示するには、 show controllers lre cpe version イネーブルEXECコマンドを使用します。


注意 スイッチがネットワークで動作中に、雑音モデルを変更すると、ネットワークの動作が中断することがあります。

LREスイッチでアップストリーム パワー バックオフを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

雑音レベルまたはオフセット値を入力します。サポートされている雑音モデルの値は、 etsi-a etsi-b etsi-c etsi-d および etsi-f です。

オフセット値は、-140を参照して計算されます。例えば、-95.0 dbm/Hzの参照PSDが必要なら、オフセットとして45.0(-95.0 - [-140] = 45.0)を入力する必要があります。サポートされている値の範囲は、300~800です。


) LRE CPE Power Spectral Density(PSD)オフセット値の単位は、10*dBです(例えば450は、45.0 dBです)。


ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre status psd
show controllers lre cpe version

設定を確認します。
CPE上で実行中のLREバイナリのバージョンを表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチをデフォルト設定に戻すには、 no lre upbo { noise-model | offset value }グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

lre upbo グローバル コンフィギュレーション モード コマンドの詳細については、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

LREスイッチ ファームウェアのアップグレード

Catalyst 2950 LREスイッチは、そのローカルLREコントローラまたは接続先CPE装置上に、ファームウェアに必要な更新がある場合、LREバイナリを保存して正しく適用できます。

その他の望ましいアップグレード関連の機能として次のものがあります。

必要に応じてLREソフトウェアの旧バージョンの使用が可能。

アップグレード プロセスの最大限の簡素化。特に1つのコマンドで複数のCPE装置をアップグレードする機能が必要な場合。


) アップグレードの対象が、1つのCPE装置か、LREスイッチに接続したすべてのCPE装置であるかに関係なく、予想されるLREアップグレードの時間は3~6秒です(周辺部のリンクに接続したCPE装置では、アップグレードにこれより長く時間がかかることがあります)。


アップグレードの実行は、 hw-module slot x upgrade lre [ force ][ local lo n | remote lo x / y ]イネーブルEXECコマンドにより行います。

自動アップグレードはサポートされていません。アップグレードは次のいずれかの方法で行います。

1つのリモートCPE装置のアップグレード

1つのローカルLREコントローラ(ローカルLREチップセット)のアップグレード

すべてのCPE装置およびアップグレードが必要なローカル チップセットのアップグレード(システム全体のアップグレード。これがデフォルトです)

LREアップグレードの設定

LREアップグレードの設定がなければ、LREアップグレードは、各LREターゲット装置に必要なLREバイナリの最新対応バージョンに、全ローカルLREコントローラおよびCPE装置をアップグレードしようとします。LREアップグレード設定はめったに必要とはされません。LREアップグレード設定コマンドの主な目的は、LREバイナリのダウングレードです。

スイッチのLREバイナリ自動選択を変更するには、次の方法があります。

グローバルLREアップグレード設定コマンド

LREコントローラ設定コマンド

config グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、指定の target type (ターゲット タイプ)に対するLREバイナリを指定できます。ターゲット タイプとは、1つまたは複数のアップグレード可能ハードウェア要素を搭載した装置のファミリー(および任意でモデルまたはモデル リビジョン)のことです。ターゲットは、スイッチ上のローカルLREコントローラでもリモートCPE装置でも可能です。

グローバルLREアップグレード設定を実行するには、コントローラ コンフィギュレーション サブモードでupgradeコントローラ コンフィギュレーション コマンドを実行します。コントローラ サブモードでupgradeコンフィギュレーション コマンドを使用すると、特定のリモートCPE装置またはローカルLREコントローラに適用されるように、システムのデフォルトのLREバイナリ選択を変更できます。コントローラの設定は、グローバル アップグレード設定に優先します。

preserve キーワードを使用すると、 preserve キーワードが設定されたローカル コントローラまたはコントローラに接続されたCPE装置を、LREアップグレード メカニズムがアップグレードしないようになります。特定のコントローラに接続したCPE装置の一部は維持する(つまり、アップグレードしない)が、その他のアップグレードを可能にする場合は、アップグレードするリンクに対してコントローラ アップグレード コンフィギュレーション コマンドを発行します。

upgradeコマンドのno形式は、特定のLREバイナリに適用するためのコマンドを削除します。指定のコントローラのデフォルトのアップグレード動作を再開するには、そのコントローラにno upgrade コマンドを設定します。


) 接続したコントローラおよび設定に影響を与える可能性もあるグローバル設定を削除する必要もあります。



configグローバル コマンドとconfigコントローラ コマンドが競合する場合は、configコントローラ コマンドが優先します。


upgrade コマンドの詳細については、このリリースに対応するスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

LREアップグレードの実行

アップグレードは、システム全体(つまり、すべての接続されたCPE装置およびローカルLREチップセット上のソフトウェアのアップグレード)あるいは個々のCPE装置またはLREコントローラで実行できます。デフォルトでは、システム全体のアップグレードは、各アップグレード可能ハードウェア モジュールと最も互換性のあるLREバイナリの、最新バージョンを適用します。システム全体のアップグレードは、ほとんどすべての状況で使用する方式です。

アップグレード実行の際、hw-module slot <x> upgrade lre [local lo n | remote lo x/y]イネーブルEXECコマンドを使用することにより、アップグレードの対象を1つのCPE装置にするかローカル コントローラにするかを選択できます。localまたはremoteオプションを指定しなかった場合は、システム全体のアップグレードが実行されます。

LREアップグレードのグローバル設定

システム全体のアップグレードを実行して、ターゲットの装置とアップグレード可能ハードウェア要素の組み合わせに適用するようにLREバイナリを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre binary default target_device LRE_binary

LREバイナリ適用対象の装置、および適用するLREバイナリを入力します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show lre upgrade version

設定を確認します。


) lre upgradeデフォルト モード コマンドは、本質的に、CPE装置(ターゲット デバイス)の指定されたファミリーに対するLREバイナリのシステムのデフォルト選択を上書きします。


LREアップグレードのコントローラ設定

LREバイナリがローカル コントローラまたは特定のVDSLリンクに適用されるように明示的に指示するには、イネーブルEXECモードで、次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

controller lre chipset_number

適用対象となるスイッチの特定のLREローカル チップセットを入力します。

ステップ 3

upgrade { LRE binary [ remote lre-interface ] | preserve}

適用するLREバイナリを入力するか、preserveを設定してコントローラまたはローカル チップセットに接続したCPE装置のアップグレードを防止します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show lre upgrade version

設定を確認します。

コントローラ サブモードでupgradeコンフィギュレーション コマンドを使用して、特定LREリンクのどちらかの側に適用するLREバイナリのシステムのデフォルト選択を上書きできます。コントローラの設定は、グローバル アップグレード設定に優先します。

preserve キーワードを使用すると、 preserve が設定されたローカル コントローラまたはコントローラに接続されたCPE装置を、LREアップグレード メカニズムがアップグレードしないようになります。特定のコントローラに接続したCPE装置の一部は維持する(つまり、アップグレードしない)が、その他のアップグレードを可能にする場合は、アップグレードするリンクに対してコントローラ アップグレード コンフィギュレーション コマンドを発行します。

コマンドのno形式は、特定のLREバイナリに適用するためのコマンドを削除します。指定のコントローラのデフォルトのアップグレード動作を再開するには、そのコントローラに対して独自のアップグレード コマンドを設定しないでください。

LREアップグレードの詳細

次に、LREスイッチのアップグレード方法の例を示します。

Switch>enable
Switch#hw-module slot 0 upgrade lre
You are about to start an LRE upgrade on all LRE interfaces.
Users on LRE links being upgraded will experience a temporary disruption of Ethernet connectivity.
Start LRE upgrade ? [yes]:
 

yes と答えるかEnterキーを押すと、アップグレードが開始されます。 no と答えると、EXECプロンプトが表示されます。

アップグレード中は、次の処理が行われます。

アップグレードの開始時、リンクは多くがlink-upステートにあり、ユーザにとって有用な状態です。

アップグレードが始まると、リモートCPE装置がリセットされます。イーサネットの接続は一時的に失われます。

CPE装置が立ち上がります。リンクは低速(アップストリームは約1 Mbps、ダウンストリームは約4 Mbps)ですが、信頼性は向上します。LREバイナリが正常に転送されるには、信頼性の向上が必要です。LREリンクはアップグレード時は低速のままです。イーサネット接続が使用可能になります。

アップグレードが完了するとCPE装置は再度リセットされ、ターゲットCPE装置とローカルLREチップセットにアップグレードされたLREバイナリがロードされ、実行されます。CPEがリセットを完了するまで、イーサネット接続は再度中断します。

CPE装置が回復するとリンクが立ち上がり、意図したデータ レートでフル稼働を再開できる方向に進みます。

LREアップグレードの例

次に、LREアップグレードの進捗例を示します。

Switch#hw-module slot 0 upgrade lre force remote lo 0/1
You are about to start an LRE upgrade on CPE Lo0/1.
Users on LRE links being upgraded will experience a temporary
disruption of Ethernet connectivity.
 
Start LRE upgrade ? [yes]:
 
Starting remote upgrade on CPE Lo0/1
 
Switch#
00:21:51: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to down
 

CPE装置はリセットされ、リンクはダウンします。イーサネット接続はこの時点では使用できません。

00:22:37: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
00:22:39: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

CPE装置はリセットを完了します。イーサネット接続は使用できますが低速です。アップグレード データ転送が始まります。

00:23:55: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to down
 

アップグレード データ転送が完了します。CPE装置がリセットされます。

00:23:56: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

CPE装置はリセットを完了しています。必要なプロファイルが適用されます。

00:23:58: %LRE_LINK-3-UPDOWN: Interface Lo0/1, changed state to UP
00:23:59: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
00:24:02: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

プロファイルlink upステートで動作が再開します。

Switch#
 

LREステータスの表示

LREプロファイルの情報を表示するには、show controllers lre profile detailsイネーブルEXECコマンドを使用します。スイッチのLREポート上のLREリンク統計およびプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre status イネーブルEXECコマンドを使用します。

ファスト イーサネット ポート上のイーサネット リンク送受信の統計情報を表示するには、show controllers ethernet-controllerイネーブルEXECコマンドを使用します。

出力フィールドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。