Catalyst 2950/2955 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA5
IE2100 CNSエージェントの設定
IE2100 CNSエージェントの設定
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

IE2100 CNSエージェントの設定

IE2100シリーズConfiguration Registrarソフトウェアの概要

CNSコンフィギュレーション サービス

CNSイベント サービス

NameSpace Mapper

configID、deviceID、およびホスト名に関する重要事項

configID

deviceID

ホスト名とdeviceID

ホスト名、deviceID、およびconfigIDの使用方法

CNSエンベデッド エージェントの概要

初期設定

増分(部分)設定

設定の同期化

CNSエンベデッド エージェントの設定

自動CNS設定のイネーブル化

CNSイベント エージェントのイネーブル化

CNSコンフィギュレーション エージェントのイネーブル化

初期設定のイネーブル化

部分設定のイネーブル化

CNS設定の表示

IE2100 CNSエージェントの設定

この章では、Catalyst 2950またはCatalyst 2955スイッチにCisco Intelligence Engine 2100(IE2100)シリーズCisco Networking Services(CNS)エンベデッド エージェントを設定する方法について説明します。この章で説明している機能を使用するには、Enhanced Software Image(EI;拡張ソフトウェア イメージ)をスイッチにインストールしておく必要があります。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco Intelligence Engine 2100 Series Configuration Registrar Manual』を参照してください。また、Cisco.comでCisco IOS Software Release 12.2 > New Feature Documentation > 12.2(2)Tを選択してください。


この章の内容は、次のとおりです。

「IE2100シリーズConfiguration Registrarソフトウェアの概要」

「CNSエンベデッド エージェントの概要」

「CNSエンベデッド エージェントの設定」

「CNS設定の表示」

IE2100シリーズConfiguration Registrarソフトウェアの概要

IE2100シリーズConfiguration Registrarはネットワーク管理装置で、ネットワーク装置およびサービスの配置と管理を自動化するためのコンフィギュレーション サービスとして機能します(図5-1を参照)。Configuration Registrarは、Cisco IOS装置(スイッチとルータ)のグループと、装置が提供するサービスを管理し、設定を保存して、必要に応じて配信します。Configuration Registrarは、スイッチ固有の設定変更を生成してスイッチに送信し、設定変更を実行してその結果をロギングすることで初期設定および設定更新を自動化します。

Configuration Registrarは、スタンドアロンおよびサーバ モードをサポートし、次のCNSコンポーネントを備えています。

コンフィギュレーション サービス(Webサーバ、ファイル マネージャ、およびネームスペース マッピング サーバ)

イベント サービス(イベント ゲートウェイ)

データ サービス ディレクトリ(データ モデルとスキーマ)

スタンドアロン モードでは、Configuration Registrarは、エンベデッドCNSディレクトリ サービスをサポートします。このモードでは、外部ディレクトリやその他のデータ ストアは必要ありません。サーバ モードでは、Configuration Registrarは、ユーザが定義する外部ディレクトリの使用をサポートします。

図5-1 Configuration Registrarアーキテクチャの概要

 

ここでは次の概要について説明します。

「CNSコンフィギュレーション サービス」

「CNSイベント サービス」

「configID、deviceID、およびホスト名に関する重要事項」

CNSコンフィギュレーション サービス

CNSコンフィギュレーション サービスは、Configuration Registrerの中核コンポーネントです。スイッチ上にあるCNSコンフィギュレーション エージェントと連携して動作するコンフィギュレーション サーバで構成されています。CNSコンフィギュレーション サービスは、初期設定と論理グループによる大量の再設定のために、装置とサービスの設定をスイッチに配信します。スイッチは、ネットワーク上で初めて起動するときに、CNSコンフィギュレーション サービスから初期設定を受信します。

CNSコンフィギュレーション サービスは、CNSイベント サービスを使用して設定変更のイベントを送受信し、成功および失敗の通知を送信します。

コンフィギュレーション サーバはWebサーバであり、コンフィギュレーション テンプレートと、組み込みディレクトリ(スタンドアロン モードの場合)またはリモート ディレクトリ(サーバ モードの場合)に保存されている装置固有の設定情報を使用します。

コンフィギュレーション テンプレートは、CLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドの形式で静的な設定情報を格納するテキスト ファイルです。テンプレートでは、変数は、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)URLを使用して指定します。このURLはディレクトリに保存されている装置固有の設定情報を参照します。

コンフィギュレーション エージェントは、受信したコンフィギュレーション ファイルに対して構文検査を実行してイベントを発行し、構文検査の成功または失敗を表示できます。コンフィギュレーション エージェントは、設定をただちに適用することも、コンフィギュレーション サーバからの同期化イベントを受信するまで適用を遅らせることもできます。

CNSイベント サービス

Configuration Registrarは、設定イベントの受信と生成にCNSイベント サービスを使用します。CNSイベント エージェントはスイッチにあり、スイッチとConfiguration Registrarのイベント ゲートウェイ間の通信を簡単にします。

CNSイベント サービスは、拡張性の高い、パブリッシュ/サブスクライブ型の通信方式です。CNSイベント サービスは、サブジェクト ベースのアドレス指定を使用して宛先にメッセージを送信します。サブジェクト ベースのアドレス表記は、メッセージとその宛先に対して単純で均一なネームスペースを定義します。

NameSpace Mapper

Configuration RegistrarはNameSpace Mapper(NSM)を装備しており、NSMは、アプリケーション、装置IDまたはグループID、およびイベントに基づく装置の論理グループ管理用に検索サービスを提供します。

Cisco IOS装置は、たとえばcisco.cns.config.loadといった、Cisco IOSソフトウェアで設定されたサブジェクト名と一致するイベント サブジェクト名だけを認識します。ネームスペース マッピング サービスを使用すると希望する命名規則を使用してイベントを指定できます。サブジェクト名でデータ ストアにデータを入力した場合、NSMはイベント サブジェクト名文字列を、Cisco IOSが認識するものへ解決します。

サブスクライバの場合、一意の装置IDとイベントが指定されると、ネームスペース マッピング サービスは、サブスクライブ対象のイベント セットを返します。同様にパブリッシャの場合、一意のグループID、装置ID、およびイベントが指定されると、ネームスペース マッピング サービスは、パブリッシュ対象のイベント セットを返します。

configID、deviceID、およびホスト名に関する重要事項

Configuration Registrarは、設定済みの各スイッチには一意の識別子が関連付けられているものとみなしています。一意の識別子は複数の同義語を取ることができますが、各同義語は特定のネームスペース内で一意です。イベント サービスは、メッセージのサブジェクト ベース アドレス指定にネームスペースのコンテンツを使用します。

Configuration Registrarでは、2つのネームスペースが交差します。1つはイベント バス用で、もう1つはコンフィギュレーション サーバ用です。コンフィギュレーション サーバのネームスペースの範囲内では、configIDという用語が装置の一意の識別子です。イベント バスのネームスペースの範囲内では、deviceIDという用語が装置のCNS一意識別子です。

Configuration Registrarはイベント バスとコンフィギュレーション サーバの両方を使用して装置に設定を配信するので、それぞれの設定済みスイッチに対してconfigIDとdeviceIDの両方を定義する必要があります。

コンフィギュレーション サーバの1つのインスタンスの範囲内では、設定済みの2つのスイッチがconfigIDに対して同じ値を共有することはできません。イベント バスの1つのインスタンスの範囲内では、設定済みの2つのスイッチがdeviceIDに対して同じ値を共有することはできません。

configID

設定済みの各スイッチには一意のconfigIDがあり、これは対応するスイッチCLIアトリビュート セットに対するConfiguration Registrarディレクトリへのキーの役割を果たします。スイッチで定義されたconfigIDは、Configuration Registrarの対応するスイッチ定義のconfigIDに一致する必要があります。

configIDは起動時に決定され、スイッチのホスト名を再設定した場合でも、再起動するまでは変更できません。

deviceID

イベント バスに加入している設定済みの各スイッチには一意のdeviceIDがあり、これはスイッチの送信元アドレスに似ているので、スイッチをバス上の特定の宛先とすることができます。 cns config partial グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたすべてのスイッチは、イベント バスにアクセスする必要があります。したがって、deviceIDはスイッチに対応しているので、Configuration Registrarの対応するスイッチ定義のdeviceIDに一致する必要があります。

deviceIDの起源は、スイッチのCisco IOSホスト名によって定義されます。ただし、deviceIDの変数とその使用方法は、スイッチに隣接するイベント ゲートウェイ内にあります。

イベント バス上の論理Cisco IOS終端地点はイベント ゲートウェイに組み込まれており、これがスイッチの代わりにプロキシの役目を果たします。イベント ゲートウェイは、スイッチと、イベント バスに対するスイッチのdeviceIDを表します。

スイッチは、イベント ゲートウェイに対する接続が成功すると、すぐにイベント ゲートウェイに対してそのホスト名を宣言します。イベント ゲートウェイは、この接続が確立するたびにdeviceIDの値をCisco IOSホスト名に結合します。イベント ゲートウェイは、スイッチに接続している間このdeviceIDの値をキャッシュします。

ホスト名とdeviceID

deviceIDはイベント ゲートウェイへの接続時に決定され、スイッチのホスト名を再設定した場合でも、変更されません。

スイッチのスイッチ ホスト名を変更する場合、deviceIDを更新する唯一の方法はスイッチとイベント ゲートウェイ間の接続を断つことです。 no cns event グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力したあと、 cns event グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。

接続が再度確立されると、スイッチは変更したホスト名をイベント ゲートウェイに送信します。イベント ゲートウェイは、deviceIDを新しい値に定義し直します。


注意 Configuration Registrarユーザ インターフェイスを使用する場合、最初にdeviceIDフィールドにホスト名の値を設定する必要があります。この値は、スイッチでcns config initialグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してから使用する前ではない)取得します。そうしないと続けて入力するcns config partialグローバル コンフィギュレーション コマンドの処理が誤動作します。

ホスト名、deviceID、およびconfigIDの使用方法

スタンドアロン モードでは、スイッチにホスト名の値を設定すると、ホスト名によってイベントが送信されるときに、コンフィギュレーション サーバはdeviceIDとしてホスト名を使用します。ホスト名が設定されていない場合は、デバイスの cn=< value >によってイベントが送信されます。

サーバ モードでは、ホスト名は使用されません。このモードでは、バス上でのイベントの送信には常に一意のdeviceIDアトリビュートが使用されます。このアトリビュートを設定していない場合は、スイッチを更新できません。

このアトリビュートと関連アトリビュート(タグ値のペア)は、Configuration Registrarで Setup を実行すると設定されます。


) Configuration Registrarでのセットアップ プログラムの実行の詳細については、『Cisco Intelligence Engine 2100 Series Configuration Registrar Manual』を参照してください。


CNSエンベデッド エージェントの概要

CNSイベント エージェント機能により、スイッチはイベント バス上でイベントをパブリッシュおよびサブスクライブし、CNSコンフィギュレーション エージェントと連携します。CNSコンフィギュレーション エージェント機能は、以下を実行してスイッチをサポートします。

初期設定

増分(部分)設定

設定更新の同期化

初期設定

スイッチが最初に立ち上がると、ネットワークでDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)要求をブロードキャストしてIPアドレスを取得しようとします。サブネット上にはDHCPサーバがないものとみなして、ディストリビューション スイッチはDHCPリレー エージェントとして動作し、要求をDHCPサーバに転送します。DHCPサーバは、要求を受信すると新しいスイッチにIPアドレスを割り当て、Trivial File Transfer Protocol(TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)サーバのIPアドレス、ブートストラップ コンフィギュレーション ファイルのパス、デフォルト ゲートウェイのIPアドレスをDHCPリレー エージェントに対するユニキャスト応答に組み入れます。DHCPリレー エージェントは、その応答をスイッチに転送します。

スイッチは、割り当てられたIPアドレスをインターフェイスVLAN 1(デフォルト)上に自動的に設定し、TFTPサーバからブートストラップ コンフィギュレーション ファイルをダウンロードします。ブートストラップ コンフィギュレーション ファイルのダウンロードが成功すると、スイッチは実行コンフィギュレーションにそのファイルをロードします。

エンベデッドCNSエージェントは、該当するconfigIDおよびeventIDを使用してIE2100 Configuration Registrarとの通信を開始します。Configuration Registrarは、configIDをテンプレートにマッピングしてコンフィギュレーション ファイル全体をスイッチにダウンロードします。

図5-2に、DHCPベースの自動設定を使用して初期ブートストラップ コンフィギュレーション ファイルを取得するための、ネットワーク構成の例を示します。

図5-2 初期設定の概要

 

増分(部分)設定

ネットワークの稼働後、CNSコンフィギュレーション エージェントを使用して新しいサービスを追加できます。増分(部分)設定は、スイッチに送信できます。実際の設定を、イベント ゲートウェイを介してイベント ペイロードとして(プッシュ処理)、またはスイッチにプル処理を開始させる信号イベントとして送信できます。

スイッチは、設定を適用する前に設定の構文を検査できます。構文が正しい場合は、スイッチは増分設定を適用し、コンフィギュレーション サーバに成功を信号通知するイベントをパブリッシュします。スイッチは、増分設定を適用しない場合は、エラー ステータスを示すイベントをパブリッシュします。スイッチは増分設定を適用した場合、NVRAM(不揮発性RAM)に保存することも、保存するよう指示する信号が送信されるまで待つこともできます。

設定の同期化

スイッチは、設定を受信した場合、書き込み信号の受信時に設定の適用を遅らせることができます。書き込み信号イベントは、更新された設定をNVRAMに保存しないようにスイッチに指示します。スイッチは更新された設定を実行コンフィギュレーションとして使用します。これによりスイッチの設定は、次回の再起動時での使用のためにNVRAMに設定を保存する以前に、他のネットワーク アクティビティと同期化されます。

CNSエンベデッド エージェントの設定

スイッチのCisco IOSソフトウェアに組み込まれたCNSエージェントにより、スイッチの接続および自動設定が可能となります(自動CNS設定のイネーブル化を参照)。設定を変更するか独自の設定をインストールする場合は、次の項で手順を参照してください。

「CNSイベント エージェントのイネーブル化」

「CNSコンフィギュレーション エージェントのイネーブル化」

自動CNS設定のイネーブル化

スイッチの自動CNS設定をイネーブルにするには、最初に 表5-1 の条件を満たす必要があります。条件を満たしたらスイッチの電源を入れます。 setup プロンプトには何も入力しません。スイッチは初期設定を開始します(初期設定を参照)。コンフィギュレーション ファイル全体がロードされたら、何もする必要はありません。

 

表5-1 自動設定イネーブル化の条件

装置
必要な設定

アクセス スイッチ

出荷時の設定(コンフィギュレーション ファイルなし)

ディストリビューション
スイッチ

IPヘルパー アドレス

DHCPリレー エージェントのイネーブル化

IPルーティング(デフォルト ゲートウェイとして使用する場合)

DHCPサーバ

IPアドレスの割り当て

TFTPサーバIPアドレス

TFTPサーバ上のブートストラップ コンフィギュレーション ファイルへのパス

デフォルト ゲートウェイのIPアドレス

TFTPサーバ

CNSコンフィギュレーション コマンド(スイッチがIE2100 Configuration Registrarと通信できるようにする)を格納したブートストラップ コンフィギュレーション ファイルの作成

スイッチのMAC(メディア アクセス制御)アドレスまたは(デフォルトのホスト名の代わりに)シリアル番号を使用してconfigIDおよびeventIDを生成するようにスイッチを設定

スイッチにコンフィギュレーション ファイルをプッシュするようにCNSイベント エージェントを設定

IE2100 Configuration Registrar

装置の種類ごとに1つまたは複数のテンプレートを作成して、装置のconfigIDをテンプレートにマッピング


) Configuration Registrarでのセットアップ プログラムの実行とテンプレートの作成の詳細については、『Cisco Intelligence Engine 2100 Series Configuration Registrar Manual』を参照してください。


CNSイベント エージェントのイネーブル化


) CNSコンフィギュレーション エージェントをイネーブルにする前に、スイッチ上でCNSイベント エージェントをイネーブルにする必要があります。


スイッチ上でCNSイベント エージェントをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

cns event { ip-address | hostname } [ port-number ] [ backup ] [ init-retry retry-count ] [ keepalive seconds retry-count ] [ source ip-address ]

イベント エージェントをイネーブルにして、ゲートウェイ パラメータを入力します。

{ ip-address | hostname }を指定する場合は、イベント ゲートウェイのIPアドレスまたはホスト名を入力します。

(任意) port number を指定する場合は、イベント ゲートウェイのポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は11011です。

(任意)バックアップ ゲートウェイであることを示す場合は、 backup を入力します(省略した場合は、プライマリ ゲートウェイになります)。

(任意) init-retry retry-count を指定する場合は、バックアップに切り替えるまでの最初の再試行回数を入力します。デフォルト値は3です。

(任意) keepalive seconds を指定する場合は、スイッチがキープアライブ メッセージを送信する間隔を入力します。 retry-count を指定する場合は、接続が終了するまでに、スイッチが送信しても回答のなかったキープアライブ メッセージの数を入力します。デフォルトは0です。

(任意) source ip-address を指定する場合は、この装置の送信元IPアドレスを入力します。


encrypt およびforce-fmt1 キーワードは、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されていますが、サポートされていません。


ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show cns event connections

イベント エージェントに関する情報を確認します。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

CNSイベント エージェントをディセーブルにするには、 no cns event { ip-address | hostname } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次の例は、CNSイベント エージェントをイネーブルにし、IPアドレス ゲートウェイを10.180.1.27に設定し、キープアライブ間隔を120秒に設定し、再試行回数を10に設定する方法を示しています。

Switch(config)# cns event 10.180.1.27 keepalive 120 10

CNSコンフィギュレーション エージェントのイネーブル化

CNSイベント エージェントをイネーブルにしてから、スイッチ上でCNSコンフィギュレーション エージェントを起動します。次のコマンドでコンフィギュレーション エージェントをイネーブルにできます。

cns config initial グローバル コンフィギュレーション コマンド:コンフィギュレーション エージェントをイネーブルにしてスイッチで初期設定を開始します。

cns config partial グローバル コンフィギュレーション コマンド:コンフィギュレーション エージェントをイネーブルにしてスイッチで部分設定を開始します。これにより、Configuration Registrarからリモートでスイッチに増分設定を送信できます。

初期設定のイネーブル化

スイッチ上でCNSコンフィギュレーション エージェントをイネーブルにして初期設定を開始するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

cns config connect-intf interface-prefix [ ping-interval seconds ] [ retries num ]

インターフェイス接続設定サブモードを開始して、Configuration Registrarに接続するようにインターフェイスを指定します。

インターフェイスの接続には、 interface-prefix を入力します。インターフェイスの種類を指定する必要がありますが、インターフェイス番号は指定する必要はありません。

(任意) ping-interval seconds を指定する場合は、連続するping間の試行間隔を入力します。指定できる範囲は1~30秒です。デフォルト値は10秒です。

(任意) retries num を指定する場合は、pingの再試行回数を入力します。指定できる範囲は1~30回です。デフォルトは5回です。

ステップ 3

config-cli
または
line-cli

cns config connect-intf で定義されたインターフェイスを介してConfiguration Registrarに接続する場合は、 config-cli を入力します。モデム ダイヤルアップ回線を介してConfiguration Registrarに接続する場合は、 line-cli を入力します。


config-cli インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、インターフェイス名のプレースホルダとして機能する特殊指示文字& を受け入れます。設定が適用されると、&はインターフェイス名に置き換わります。たとえば、FastEthernet0/0を介して接続する場合、コマンドconfig-cli ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 &は、コマンド
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 FastEthernet0/0を生成します。


ステップ 4

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 5

hostname name

スイッチのホスト名を入力します。

ステップ 6

ip route network-number

IPアドレスが network-number のConfiguration Registrarへのスタティック ルートを確立します。

ステップ 7

cns id interface num { dns-reverse | ipaddress | mac-address } [ event ]
または
cns id { hardware-serial | hostname | string string } [ event ]

Configuration Registrarが使用する一意のeventIDまたはconfigIDを設定します。

interface num を指定する場合は、インターフェイスの種類(たとえば、イーサネット、Group-Async、Loopback、
Virtual-Template)を入力します。この設定は、どのインターフェイスからIPまたはMACアドレスを取得して一意のIDを定義するかを指定します。

{ dns-reverse | ipaddress | mac-address }を指定する場合は、 dns-reverse を入力してホスト名を取得して一意のIDとして割り当てるか、 ipaddress を入力してIPアドレスを使用するか、または mac-address を入力してMACアドレスを一意のIDとして使用します。

(任意)スイッチの特定に使用するイベントID値をIDに設定する場合は、 event を入力します。

{ hardware-serial | hostname| string string }を指定する場合は、 hardware-serial を入力してスイッチのシリアル番号を一意のIDとして設定するか、 hostname (デフォルト)を入力してスイッチのホスト名を一意のIDとして選択するか、または string string に一意のIDとして任意のテキスト文字列を入力します。

ステップ 8

cns config initial { ip-address | hostname } [ port-number ] [ event ] [ no-persist ] [ page page ] [ source ip-address ] [ syntax-check ]

コンフィギュレーション エージェントをイネーブルにし、初期設定を開始します。

{ ip-address | hostname }を指定する場合は、コンフィギュレーション サーバのIPアドレスまたはホスト名を入力します。

(任意) port-number を指定する場合は、コンフィギュレーション サーバのポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は80です。

(任意)設定が完了したときに設定の成功、失敗、または警告のメッセージ用に event をイネーブルにします。

(任意) cns config initial グローバル コンフィギュレーション コマンドの実行結果としてプルされた設定のNVRAMへの自動保存を抑止する場合は、 no-persist を入力します。 no-persist キーワードを指定しなかった場合、 cns config initial コマンドを使用すると、その結果得られた設定は自動的にNVRAMに保存されます。

(任意) page page を指定する場合、初期設定のWebページを入力します。デフォルトは/Config/config/aspです。

(任意)送信元IPアドレスに使用する場合は、 source ip-address を入力します。

(任意)このパラメータを使用したときの構文を検査する場合は、 syntax-check をイネーブルにします。


encryptキーワードは、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されていますが、サポートされていません。


ステップ 9

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 10

show cns config connections

コンフィギュレーション エージェントに関する情報を確認します。

ステップ 11

show running-config

設定を確認します。

CNSコンフィギュレーション エージェントをディセーブルにするには、 no cns config initial { ip-address | hostname } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次の例は、リモート スイッチで初期設定を行う方法を示しています。スイッチのホスト名は一意のIDです。CNS Configuration RegistrarのIPアドレスは172.28.129.22です。

Switch(config)# cns config connect-intf serial ping-interval 1 retries 1
Switch(config-cns-conn-if)# config-cli ip address negotiated
Switch(config-cns-conn-if)# config-cli encapsulation ppp
Switch(config-cns-conn-if)# config-cli ip directed-broadcast
Switch(config-cns-conn-if)# config-cli no keepalive
Switch(config-cns-conn-if)# config-cli no shutdown
Switch(config-cns-conn-if)# exit
Switch(config)# hostname RemoteSwitch
RemoteSwitch(config)# ip route 10.1.1.1 255.255.255.255 11.11.11.1
RemoteSwitch(config)# cns id Ethernet 0 ipaddress
RemoteSwitch(config)# cns config initial 10.1.1.1 no-persist
 

部分設定のイネーブル化

スイッチ上でCNSコンフィギュレーション エージェントをイネーブルにして部分設定を開始するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

cns config partial { ip-address | hostname } [ port-number ] [ source ip-address ]

コンフィギュレーション エージェントをイネーブルにし、部分設定を開始します。

{ ip-address | hostname }を指定する場合は、コンフィギュレーション サーバのIPアドレスまたはホスト名を入力します。

(任意) port-number を指定する場合は、コンフィギュレーション サーバのポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は80です。

(任意)送信元IPアドレスに使用する場合は、 source ip-address を入力します。


encryptキーワードは、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されていますが、サポートされていません。


ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show cns config stats
または
show cns config outstanding

コンフィギュレーション エージェントに関する情報を確認します。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

CNSコンフィギュレーション エージェントをディセーブルにするには、 no cns config partial { ip-address | hostname } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。部分設定を取り消すには、 cns config cancel イネーブルEXECコマンドを使用します。

CNS設定の表示

表5-2 に記載されたイネーブルEXECコマンドを使用すると、CNS設定情報を表示できます。

 

表5-2 CNS設定の表示

コマンド
目的

show cns config connections

CNSコンフィギュレーション エージェントの接続のステータスを表示します。

show cns config outstanding

開始されたがまだ終了していない増分(部分)CNS設定に関する情報を表示します。

show cns config stats

CNSコンフィギュレーション エージェントの統計情報を表示します。

show cns event connections

CNSイベント エージェントの接続のステータスを表示します。

show cns event stats

CNSイベント エージェントの統計情報を表示します。

show cns event subject

アプリケーションによってサブスクライブされたイベント エージェントのサブジェクト リストを表示します。