Catalyst 2950/2955 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA5
スイッチのIPアドレスおよびデフォル ト ゲートウェイの割り当て
スイッチのIPアドレスおよびデフォルト ゲートウェイの割り当て
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

スイッチのIPアドレスおよびデフォルト ゲートウェイの割り当て

起動プロセスの概要

スイッチ情報の割り当て

デフォルトのスイッチ情報

DHCPベースの自動設定の概要

DHCPクライアントの要求プロセス

DHCPベースの自動設定

DHCPサーバ設定時の注意事項

TFTPサーバの設定

DNSの設定

リレー装置の設定

コンフィギュレーション ファイルの入手方法

構成例

手動でのIP情報の割り当て

実行コンフィギュレーションの確認と保存

スタートアップ コンフィギュレーションの変更

デフォルトの起動設定

コンフィギュレーション ファイルの自動ダウンロード

システム設定を読み書きするファイル名の指定

手動による起動

特定のソフトウェア イメージの起動

環境変数の制御

ソフトウェア イメージのリロードのスケジューリング

リロードのスケジューリング設定

リロードのスケジューリング情報の表示

スイッチのIPアドレスおよびデフォルト ゲートウェイの割り当て

この章では、自動および手動の各種の方法でCatalyst 2950またはCatalyst 2955スイッチの初期設定(たとえば、スイッチIPアドレスやデフォルトのゲートウェイ情報の割り当て)を行う方法について説明します。また、Catalyst 2950 Long-Reach Ethernet(LRE)スイッチについては、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーションの変更方法も説明します。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスおよび『Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference』Release 12.1を参照してください。


この章の内容は、次のとおりです。

「起動プロセスの概要」

「スイッチ情報の割り当て」

「実行コンフィギュレーションの確認と保存」

「スタートアップ コンフィギュレーションの変更」(Catalyst 2950 LREスイッチでのみ使用可能)

「ソフトウェア イメージのリロードのスケジューリング」(Catalyst 2950 LREスイッチでのみ使用可能)

起動プロセスの概要

スイッチを起動するには、ハードウェア インストレーション ガイドの手順に従って、スイッチのインストールと電源投入を行い、スイッチの初期設定(IPアドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、シークレット パスワード、Telnetパスワードなど)を行う必要があります。

通常の起動プロセスにはブート ローダ ソフトウェアの操作も含まれます。ブート ローダは以下のアクティビティを実行します。

下位レベルのCPU初期化を行います。CPUレジスタを初期化することにより、物理メモリがマッピングされる場所、容量、速度などを制御します。

CPUサブシステムのPower-on Self-Test(POST;電源投入時セルフテスト)を行います。CPU DRAMと、フラッシュ ファイル システムを構成するフラッシュ デバイスの部分をテストします。

システム ボード上のフラッシュ ファイル システムを初期化します。

デフォルトのオペレーティング システム ソフトウェアをメモリにロードし、スイッチを起動します。

ブート ローダによってフラッシュ ファイル システムにアクセスしてから、オペレーティング システムをロードします。通常、ブート ローダは、オペレーティング システムのロード、圧縮解除、および起動の目的でのみ使用します。オペレーティング システムがCPUを制御できるようになると、ブート ローダは、次にシステムがリセットされるか電源が投入されるまでは非アクティブとなります。

また、オペレーティング システムが使用不可能となるほどの重大な障害が発生した場合は、ブート ローダはシステムにトラップドア アクセスを行います。トラップドア メカニズムによるシステムへのアクセス機能により、必要があれば、フラッシュ ファイル システムをフォーマットし、XMODEMプロトコルを使用してオペレーティング システムのソフトウェアイメージを再インストールし、失われたパスワードを回復し、最終的にオペレーティング システムを再起動できます。詳細については、「ソフトウェア障害からの回復」「非LRE Catalyst 2950スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復」「Catalyst 2950 LREスイッチの紛失または忘れたパスワードの回復」「Catalyst 2955スイッチの紛失または忘れたパスワードの回復」を参照してください。

スイッチ情報を割り当てるには、まずPCまたは端末をコンソール ポートに接続し、PCまたは端末エミュレーション ソフトウェアのボー レートおよび文字フォーマットがスイッチのコンソール ポートのものと一致することを確認します。

ボー レートのデフォルト値は、9600です。

データ ビットのデフォルト値は、8です。

ストップ ビットのデフォルト値は、1です。

パリティ設定のデフォルト値は、なしです。


) Express Setupを使用している場合、Express Setupの起動前にスイッチにデバイスを接続しないでください。


詳細については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。


) Catalyst 2955スイッチでは、Express Setupはサポートされません。


スイッチ情報の割り当て

IP情報の割り当ては、スイッチのExpress Setupプログラム、CLI(コマンドライン インターフェイス)ベースのセットアップ プログラム、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバ、または手動でCLIを使用して行うことができます。スイッチの設定手順に精通した経験豊富なユーザの場合は、手動で設定を行うことができます。そうでない場合、セットアップ プログラムを使用してください。


) Catalyst 2955スイッチでは、Express Setupはサポートされません。
Cisco IOS Release 12.1(14)EA1より前のリリースが動作している非LRE Catalyst 2950スイッチ、およびCisco IOS Release 12.1(19)EA1より前のリリースが動作しているCatalyst 2950 LREスイッチでは、Express Setupがサポートされていません。


個々のIP情報についてプロンプトを表示させたい場合は、スイッチのExpress SetupまたはCLIベースのセットアップ プログラムを使用してください。これらのプログラムでは、デフォルト ゲートウェイ、ホスト名、スイッチの(イネーブル シークレット)パスワードも設定できます。Telnetパスワード(リモート管理でのセキュリティを保護)を割り当てたり、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)をイネーブルにしたりすることもできます。CLIベースのセットアップ プログラムでは、スイッチをコマンド、クラスタのメンバー スイッチ、またはスタンドアロン スイッチとして設定することもできます。Express SetupおよびCLIベースのセットアップ プログラムの詳細については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

サーバの設定後にIP情報の割り当てや一元管理を行うには、DHCPサーバを使用します。


) DHCPを使用している場合は、スイッチが動的に割り当てられたIPアドレスを受信してコンフィギュレーション ファイルを読み取るまでは、セットアップ プログラムからの質問に応答しないでください。


ここでは、次の設定手順について説明します。

「デフォルトのスイッチ情報」

「DHCPベースの自動設定の概要」

「DHCPベースの自動設定」

「手動でのIP情報の割り当て」

デフォルトのスイッチ情報

表4-1 に、デフォルトのスイッチ情報を示します。

 

表4-1 デフォルトのスイッチ情報

機能
デフォルト値

IPアドレスおよびサブネット マスク

IPアドレスまたはサブネット マスクは定義されていません。

デフォルト ゲートウェイ

デフォルト ゲートウェイは定義されていません。

イネーブル シークレット パスワード

パスワードは定義されていません。

ホスト名

デフォルトのホスト名は Switch です。

Telnetパスワード

パスワードは定義されていません。

クラスタ コマンド スイッチ機能

ディセーブル

クラスタ名

クラスタ名は定義されていません。

DHCPベースの自動設定の概要

DHCPは、インターネットホストおよびインターネットワーキング デバイスに設定情報を提供します。このプロトコルは、2つのコンポーネントで構成されています。1つはDHCPサーバから装置にコンフィギュレーション パラメータを提供するコンポーネント、もう1つは装置にネットワーク アドレスを割り当てるコンポーネントです。DHCPはクライアント/サーバ モデルに基づいています。指定されたDHCPサーバが、動的に設定される装置に対して、ネットワークアドレスを割り当て、コンフィギュレーション パラメータを提供します。スイッチはDHCPクライアントおよびDHCPサーバの両方で動作できます。


) DHCPサーバ機能はCatalyst 2955スイッチでのみ使用できます。


DHCPベースの自動設定中、スイッチ(DHCPクライアント)は、起動時に、IPアドレス情報およびコンフィギュレーション ファイルによって自動的に設定されます。

DHCPベースの自動設定を使用すると、スイッチでDHCPクライアント側の設定を行う必要はありません。ただし、IPアドレスに関連する各種リース オプションについて、DHCPサーバの設定を行う必要があります。DHCPを使用してネットワーク上にコンフィギュレーション ファイルをリレーする場合は、Trivial File Transfer Protocol(TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)サーバおよびDomain Name System(DNS;ドメイン ネーム システム)サーバの設定が必要な場合もあります。

DNSサーバは、スイッチと同じLAN上に存在しても、またスイッチとは別のLAN上に存在していてもかまいません。DHCPサーバが別のLANで実行されている場合は、スイッチとDHCPサーバの間にDHCPリレー装置を設定する必要があります。リレー装置は、直接接続されている2つのLAN間でブロードキャスト トラフィックを転送します。ルータはブロードキャスト パケットを転送しませんが、受信したパケットの宛先IPアドレスに基づいてパケットを転送します。

DHCPベースの自動設定は、スイッチのBOOTPクライアント機能に代わるものです。

DHCPクライアントの要求プロセス

スイッチの起動時に、スイッチ上にコンフィギュレーション ファイルが存在しない場合、DHCPクライアントが呼び出され、DHCPサーバに設定情報を要求します。

次の場合にはDHCPの自動設定は行われません。

コンフィギュレーション ファイルがあり、スイッチで service config グローバル コンフィギュレーション コマンドがディセーブルになっている場合

コンフィギュレーション ファイルがあり、スイッチで service config グローバル コンフィギュレーション コマンドがイネーブルになっている場合。この場合、スイッチはコンフィギュレーション ファイルに向けてTFTP要求をブロードキャストします。

図4-1に、DHCPクライアントとDHCPサーバ間で交換される一連のメッセージを示します。

図4-1 DHCPクライアントとサーバのメッセージ交換

 

クライアントであるスイッチAは、DHCPDISCOVERメッセージをブロードキャストし、DHCPサーバの場所を特定します。DHCPサーバは、DHCPOFFERユニキャスト メッセージによって、使用可能なコンフィギュレーション パラメータ(IPアドレス、サブネット マスク、ゲートウェイIPアドレス、DNS IPアドレス、IPアドレス用のリースなど)をクライアントに提示します。

DHCPREQUESTブロードキャスト メッセージにより、クライアントはDHCPサーバに、提供された設定情報に対する正式な要求を戻します。この正式な要求はブロードキャストされるため、クライアントからDHCPDISCOVERブロードキャスト メッセージを受信した他のDHCPサーバはすべて、クライアントに提示したIPアドレスを再利用できます。

DHCPサーバは、クライアントにDHCPACKユニキャスト メッセージを戻すことによって、クライアントにIPアドレスが割り当てられたことを確認します。このメッセージによって、クライアントとサーバは結び付けられ、クライアントはサーバから受信した設定情報を使用します。スイッチが受信する情報量は、DHCPサーバの設定方法によって異なります。詳細は、「DHCPサーバ設定時の注意事項」を参照してください。

DHCPOFFERユニキャスト メッセージによって送信されたコンフィギュレーション パラメータが無効である(コンフィギュレーション エラーがある)場合、クライアントはDHCPサーバに、DHCPDECLINEブロードキャスト メッセージを戻します。

DHCPサーバはクライアントに、提示されたコンフィギュレーション パラメータが割り当てられていない、パラメータのネゴシエーション中にエラーが発生した、またはDHCPOFFERメッセージに対するクライアントの応答が遅れている(DHCPサーバがパラメータを別のクライアントに割り当てた)という意味のDHCPNAK拒否ブロードキャスト メッセージを送信します。

DHCPクライアントは、複数のDHCPサーバまたはBOOTPサーバから提示を受け取り、そのうちの任意の1つを受け入れることができますが、通常は最初に受け取った提示を受け入れます。DHCPサーバから提示されたIPアドレスが必ずしもクライアントに割り当てられるわけではありません。ただし、サーバは通常、クライアントが正式にアドレスを要求するまではアドレスを保管しておきます。スイッチがBOOTPサーバからの応答を受け入れて、自身を設定する場合、スイッチはスイッチ コンフィギュレーション ファイルを入手するために、TFTP要求をユニキャストするのではなくブロードキャストします。

DHCPベースの自動設定

ここでは、DHCPベースの自動設定について説明します。

「DHCPサーバ設定時の注意事項」

「TFTPサーバの設定」

「DNSの設定」

「リレー装置の設定」

「コンフィギュレーション ファイルの入手方法」

「構成例」

DHCPサーバがシスコ製装置である場合、またはスイッチをDHCPサーバとして設定する場合は、『 Cisco IOS IP and IP Routing Configuration Guide Release 12.1 の「 IP Addressing and Services 」を参照してください。

DHCPサーバ設定時の注意事項

デバイスをDHCPサーバとして設定する場合は、この注意事項に従ってください。

スイッチはDHCPクライアントおよびDHCPサーバの両方で動作できます。デフォルトでは、Cisco IOSのDHCPサーバおよびリレー エージェント機能はスイッチ上でイネーブルです。


) DHCPサーバ機能はCatalyst 2955スイッチでのみ使用できます。


DHCPサーバには、スイッチ ハードウェア アドレスによって各スイッチにバウンドされた、予約されたリースを設定する必要があります。

スイッチにIPアドレス情報を受信させるには、DHCPサーバに次のリース オプションを設定する必要があります。

クライアントのIPアドレス(必須)

クライアントのサブネット マスク(必須)

DNSサーバのIPアドレス(任意)

ルータのIPアドレス(スイッチで使用するデフォルトのゲートウェイ アドレス)(必須)

スイッチにTFTPサーバからコンフィギュレーション ファイルを受信させる場合は、次のリース オプションでDHCPサーバを設定する必要があります。

TFTPサーバ名(必須)

ブート ファイル名(クライアントが必要とするコンフィギュレーション ファイル名)(推奨)

ホスト名(任意)

DHCPサーバの設定内容に応じて、スイッチはIPアドレスの情報、またはコンフィギュレーション ファイル、あるいはその両方を受信できます。

DHCPサーバに前述のリース オプションを設定しない場合、クライアント要求への応答には、設定されたパラメータのみが使用されます。IPアドレスおよびサブネット マスクが応答に含まれていないと、スイッチは設定されません。ルータのIPアドレスまたはTFTPサーバ名が見つからない場合、スイッチはTFTP要求をユニキャストせずにブロードキャストする場合があります。その他のリース オプションが使用できない場合は、自動設定には影響しません。

TFTPサーバの設定

DHCPサーバの設定に基づいて、スイッチはTFTPサーバから1つまたは複数のコンフィギュレーション ファイルをダウンロードしようとします。TFTPサーバへのIP接続に必要なすべてのオプションについてスイッチに応答するようDHCPを設定している場合、かつ、TFTPサーバ名、アドレス、およびコンフィギュレーション ファイル名を指定してDHCPサーバを設定している場合、スイッチは指定されたTFTPサーバから指定されたコンフィギュレーション ファイルをダウンロードしようとします。

コンフィギュレーション ファイル名、およびTFTPサーバを指定しなかった場合、またはコンフィギュレーション ファイルをダウンロードできなかった場合は、スイッチはファイル名とTFTPサーバアドレスをさまざまに組み合わせてコンフィギュレーション ファイルをダウンロードしようとします。ファイルには、(もしあれば)特定のコンフィギュレーション ファイル名と次のファイルが指定されています。network-config、cisconet.cfg、 hostname .config、または hostname .cfgです。この場合、 hostname はスイッチの現在のホスト名です。使用されるTFTPサーバアドレスには、(もしあれば)指定されたTFTPサーバのアドレス、およびブロードキャスト アドレス(255.255.255.255)が含まれています。

スイッチが正常にコンフィギュレーション ファイルをダウンロードするには、TFTPサーバは、そのベース ディレクトリに1つまたは複数のコンフィギュレーション ファイルを含んでいる必要があります。設定できるファイルは、次のとおりです。

DHCP応答で指定されているコンフィギュレーション ファイル(実際のスイッチ コンフィギュレーション ファイル)

network-confgまたはcisconet.cfgファイル(デフォルトのコンフィギュレーション ファイル)

router-confgまたはciscortr.cfgファイル(これらのファイルには、すべてのスイッチに共通のコマンドが含まれています。通常、DHCPサーバおよびTFTPサーバが適切に設定されていれば、これらのファイルはアクセスされません)

DHCPサーバ リース データベースにTFTPサーバ名を指定する場合は、DNSサーバのデータベースにTFTPサーバ名とIPアドレスのマッピングを設定する必要もあります。

使用するTFTPサーバが、スイッチとは異なるLAN上にある場合、またはスイッチがブロードキャスト アドレスを使用してアクセスした場合(前述のすべての必須情報がDHCPサーバの応答に含まれていない場合に発生)は、リレーを設定してTFTPサーバにTFTPパケットを転送する必要があります。詳細は、「リレー装置の設定」を参照してください。DHCPサーバには、必要な情報をすべて設定することを推奨します。

DNSの設定

DHCPサーバは、TFTPサーバ名からIPアドレスを割り出すために、DNSサーバを使用します。DNSサーバでは、TFTPサーバ名からIPアドレスへのマッピングが設定されている必要があります。TFTPサーバには、スイッチのコンフィギュレーション ファイルが存在します。

DNSサーバのIPアドレスを、DHCP応答がIPアドレスを取得するDHCPサーバのリース データベースに設定できます。リース データベースには、DNSサーバのIPアドレスを2つまで入力できます。

DNSサーバは、スイッチと同じLAN上にあっても、異なるLAN上にあっても構いません。DHCPサーバが別のLAN上に存在する場合、スイッチはルータを介してDHCPサーバにアクセス可能でなければなりません。

リレー装置の設定

別のLANのホストからの応答が必要なブロードキャスト パケットをスイッチから送信する場合、リレー装置を設定し、リレー エージェントが参照されるようにする必要があります。スイッチが送信する可能性のあるブロードキャスト パケットの例としてDHCPパケット、DNSパケット、場合によってはTFTPパケットが挙げられます。リレー装置は、インターフェイス上の受信ブロードキャスト パケットを宛先ホストに転送するように設定しなければなりません。

リレー装置がシスコ製ルータである場合、IPルーティングをイネーブルにし( ip routing グローバル コンフィギュレーション コマンド)、 ip helper-address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ヘルパー アドレスを設定します。

図4-2では、ルータ インターフェイスを次のように設定しています。

インターフェイス 10.0.0.2では、

router(config-if)# ip helper-address 20.0.0.2
router(config-if)# ip helper-address 20.0.0.3
router(config-if)# ip helper-address 20.0.0.4
 

インターフェイス20.0.0.1では、

router(config-if)# ip helper-address 10.0.0.1
 

図4-2 自動設定でのリレー装置の使用

 

コンフィギュレーション ファイルの入手方法

IPアドレスおよびコンフィギュレーション ファイル名がDHCPで専用のリースとして取得できるかどうかに応じて、スイッチは次の方法で設定情報を入手します。

IPアドレスおよびコンフィギュレーション ファイル名が、スイッチ用に予約され、DHCP応答(1ファイル読み取り方式)で提供されている場合

スイッチは、DHCPサーバから、IPアドレス、サブネット マスク、TFTPサーバ アドレス、コンフィギュレーション ファイル名を受信します。スイッチは、TFTPサーバにユニキャスト メッセージを送信して、指定されたコンフィギュレーション ファイルをサーバのベース ディレクトリから検索し入手して、ブートアップ プロセスを完了します。

スイッチのIPアドレスおよびコンフィギュレーション ファイル名が予約されているが、DHCP応答にTFTPサーバ アドレスが含まれていない場合(1ファイル読み取り方式)

スイッチは、DHCPサーバから、IPアドレス、サブネット マスク、コンフィギュレーション ファイル名を受信します。スイッチは、TFTPサーバにブロードキャスト メッセージを送信して、指定されたコンフィギュレーション ファイルをサーバのベース ディレクトリから検索し、入手してブートアップ プロセスを完了します。

IPアドレスだけがスイッチ用に予約され、DHCP応答で提供されており、コンフィギュレーション ファイル名は提供されない場合(2ファイル読み取り方式)

スイッチは、DHCPサーバから、IPアドレス、サブネット マスク、TFTPサーバ アドレス、を受信します。スイッチは、TFTPサーバにユニキャストメッセージを送り、network-confgまたはcisconet.cfgのデフォルト コンフィギュレーション ファイルを取得します(network-confgファイルが読み取れない場合、スイッチはcisconet.cfgファイルを読み取ります)。

デフォルト コンフィギュレーション ファイルには、スイッチのホスト名からIPアドレスへのマッピングが含まれています。スイッチは、ファイルの情報を自身のホスト テーブルに読み取り、ホスト名を取得します。ファイルにホスト名がない場合、スイッチはDHCP応答で指定されたホスト名を使用します。DHCP応答にホスト名が指定されていない場合、スイッチは、デフォルトのホスト名である Switch を使用します。

デフォルトのコンフィギュレーション ファイルまたはDHCP応答からホスト名を入手したあと、スイッチはホスト名と同じ名前のコンフィギュレーション ファイル(network-confgまたはcisconet.cfgのどちらが先に読み取られたかに応じて、 hostname -confgまたは hostname .cfg)をTFTPサーバから読み取ります。cisconet.cfgファイルを使用した場合、ホストのファイル名は8文字に切り捨てられます。

network-confg、cisconet.cfg、またはホスト名のファイルを読み取れなかった場合、スイッチはrouter-confgファイルを読み取ります。router-confgファイルを読み取ることができない場合、スイッチはciscortr.cfgファイルを読み取ります。


) DHCP応答からTFTPサーバを入手できなかった場合、ユニキャスト伝送によるコンフィギュレーション ファイルの読み取りに失敗した場合、またはTFTPサーバ名をIPアドレスに変換できない場合には、スイッチはTFTPサーバ要求をブロードキャストします。


構成例

図4-3に、DHCPベースの自動設定を使用してIP情報を検索するネットワークの構成例を示します。

図4-3 DHCPベースの自動設定を使用するネットワークの例

 

表4-2 に、DHCPサーバに設定された予約リースを示します。

 

表4-2 DHCPサーバの設定

スイッチ1
スイッチ2
スイッチ3
スイッチ4

バインディング キー(ハードウェア アドレス)

00e0.9f1e.2001

00e0.9f1e.2002

00e0.9f1e.2003

00e0.9f1e.2004

IPアドレス

10.0.0.21

10.0.0.22

10.0.0.23

10.0.0.24

サブネット マスク

255.255.255.0

255.255.255.0

255.255.255.0

255.255.255.0

ルータ アドレス

10.0.0.10

10.0.0.10

10.0.0.10

10.0.0.10

DNSサーバ アドレス

10.0.0.2

10.0.0.2

10.0.0.2

10.0.0.2

TFTPサーバ名

tftpserver または 10.0.0.3

tftpserver または 10.0.0.3

tftpserver または 10.0.0.3

tftpserver または 10.0.0.3

ブート ファイル名(コンフィギュレーション ファイル)(任意)

switcha-confg

switchb-confg

switchc-confg

switchd-confg

ホスト名(任意)

switcha

switchb

switchc

switchd

DNSサーバ コンフィギュレーション

DNSサーバは、TFTPサーバ名 tftpserver をIPアドレス10.0.0.3にマッピングします。

TFTPサーバ コンフィギュレーション(UNIX)

TFTPサーバのベース ディレクトリは、/tftpserver/work/に設定されています。このディレクトリには、2ファイル読み取り方式で使用されるnetwork-confgファイルがあります。このファイルには、IPアドレスに基づいてスイッチに割り当てられるホスト名が含まれています。ベース ディレクトリには、次に示すように、各スイッチのコンフィギュレーション ファイル( switcha-confg switchb-confg など)も含まれています。

prompt> cd /tftpserver/work/
prompt> ls
network-confg
switcha-confg
switchb-confg
switchc-confg
switchd-confg
prompt> cat network-confg
ip host switch1 10.0.0.21
ip host switch2 10.0.0.22
ip host switch3 10.0.0.23
ip host switch4 10.0.0.24
 

DHCPクライアント コンフィギュレーション

スイッチA~スイッチDには、コンフィギュレーション ファイルは存在しません。

コンフィギュレーションの説明

図4-3の場合、スイッチAはコンフィギュレーション ファイルを次のようにして読み取ります。

DHCPサーバからIPアドレス10.0.0.21を入手します。

DHCPサーバの応答でコンフィギュレーション ファイル名が提供されない場合、スイッチAはTFTPサーバのベース ディレクトリからnetwork-confgファイルを読み取ります。

ホスト テーブルにnetwork-confgファイルの内容を追加します。

IPアドレス10.0.0.21をもとにホスト テーブルを検索し、ホスト名(switcha)を取得します。

ホスト名に対応するコンフィギュレーション ファイルを読み取ります。たとえば、TFTPサーバから switch1-confg を読み取ります。

スイッチB~スイッチDも、同様にコンフィギュレーション ファイルおよびIPアドレスを取得します。

手動でのIP情報の割り当て

複数のVLANまたはポートに手動でIP情報を割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface vlan vlan-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、IP情報を割り当てるVLANを入力します。指定できる範囲は、拡張ソフトウェア イメージがインストールされている場合は1~4094、標準ソフトウェア イメージがインストールされている場合は1~1001です。

ステップ 3

ip address ip-address subnet-mask

IPアドレスおよびサブネット マスクを入力します。

ステップ 4

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 5

ip default-gateway ip-address

スイッチに直接接続しているネクスト ホップのルータ インターフェイスのIPアドレスを入力します。このスイッチにはデフォルト ゲートウェイが設定されています。デフォルト ゲートウェイは、スイッチから宛先IPアドレスを取得していないIPパケットを受信します。

デフォルト ゲートウェイが設定されると、スイッチは、ホストが接続する必要のあるリモート ネットワークに接続できます。


) IPでルーティングするようにスイッチを設定すると、デフォルト ゲートウェイを設定する必要はありません。


ステップ 6

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 7

show interfaces vlan vlan-id

設定されているIPアドレスを確認します。

ステップ 8

show ip redirects

設定されているデフォルト ゲートウェイを確認します。

ステップ 9

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチのIPアドレスを削除する場合は no ip address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。Telnetセッションからアドレスを削除すると、スイッチの接続は切断されます。デフォルト ゲートウェイのアドレスを削除する場合は、 no ip default-gateway グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スイッチのシステム名の設定、イネーブルEXECコマンドへのアクセスの保護、時刻および日付の設定については、「スイッチの管理」を参照してください。

実行コンフィギュレーションの確認と保存

show running-configイネーブルEXECコマンドを使用すると、入力した設定値や行った変更を確認できます。このコマンドの出力内容については、『Cisco IOS Configuration Fundamental Command Reference』Release 12.1を参照してください。

スタートアップ コンフィギュレーションに対して行った設定や変更をフラッシュ メモリに保存するには、copy running-config startup-configイネーブルEXECコマンドを使用します。このコマンドにより、入力した設定値が保存されます。保存できなかった場合、設定は次のシステム リロード時に失われます。フラッシュ メモリのNVRAM(不揮発性RAM)セクションに保存されている情報を表示するには、 show startup-config または more startup-config イネーブルEXECコマンドを使用します。

Catalyst 2950 LREスイッチにおけるコンフィギュレーション ファイルの別の場所へのコピーについては、 付録B「Cisco IOSファイル システム、コンフィギュレーション ファイル、およびソフトウェア イメージに関する作業」 を参照してください。

スタートアップ コンフィギュレーションの変更

ここではCatalyst 2950 LREスイッチについてのみ、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーションの変更方法について説明します。内容は次のとおりです。

「デフォルトの起動設定」

「コンフィギュレーション ファイルの自動ダウンロード」

「システム設定を読み書きするファイル名の指定」

「手動による起動」

「特定のソフトウェア イメージの起動」

「環境変数の制御」

デフォルトの起動設定

表4-3 に、デフォルトの起動設定を示します。

 

表4-3 デフォルトの起動設定

機能
デフォルト値

オペレーティング システムのソフトウェア イメージ

スイッチは、BOOT環境変数の情報を使用して自動的にシステムを起動しようとします。この変数を設定していない場合、スイッチはフラッシュ ファイル システム全体を再帰的に縦型検索し、最初の実行可能イメージをロードして実行しようとします。

このソフトウェア イメージは、イメージ ファイルと同じ名前(.bin拡張子を除く)のディレクトリに保存されます。

ディレクトリの縦型検索では、検出した各サブディレクトリを完全に検索してから、親ディレクトリの検索を続行します。

コンフィギュレーション ファイル

設定済みのスイッチは、システム ボード上のフラッシュ メモリに保存された config.text ファイルを使用します。

新規のスイッチにはコンフィギュレーション ファイルはありません。

コンフィギュレーション ファイルの自動ダウンロード

コンフィギュレーション ファイルは、DHCPベースの自動設定機能を使用することにより、自動的にスイッチにダウンロードできます。詳細は、「DHCPベースの自動設定の概要」を参照してください。

システム設定を読み書きするファイル名の指定

デフォルトでは、Cisco IOSソフトウェアは config.text ファイルを使用してシステム設定の不揮発性コピーを読み書きします。ただし、別のファイル名を指定することもでき、その場合、次回の起動サイクル中にロードされます。

別のコンフィギュレーション ファイル名を指定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

boot config-file flash:/ file-url

次回の起動サイクル中にロードするコンフィギュレーション ファイルを指定します。

file-url には、パス(ディレクトリ)およびコンフィギュレーション ファイル名を指定します。

ファイル名とディレクトリ名では大文字と小文字が区別されます。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show boot

設定を確認します。

boot config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドは、CONFIG_FILE環境変数の設定値を変更します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルトの設定値に戻すには、 no boot config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

手動による起動

デフォルトでは、スイッチは自動的に起動しますが、手動で起動するように設定することも可能です。

次回の起動サイクル中に手動で起動するようにスイッチを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

boot manual

スイッチを、次回の起動サイクル中に手動で起動できるようにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show boot

設定を確認します。

boot manual グローバル コマンドは、MANUAL_BOOT環境変数の設定値を変更します。

次回システムを再起動するとスイッチはブート ローダ モードになり、 switch: プロンプトを表示します。システムを起動するには、 boot filesystem :/ file-url ブート ローダ コマンドを使用します。

filesystem : には、システム ボード フラッシュ デバイスの flash: を使用します。

file-url には、パス(ディレクトリ)および起動用イメージの名前を指定します。

ファイル名とディレクトリ名では大文字と小文字が区別されます。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

手動での起動をディセーブルにするには、 no boot manual グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

特定のソフトウェア イメージの起動

デフォルトでは、スイッチはBOOT環境変数の情報を使用して自動的にシステムを起動しようとします。この変数を設定していない場合、スイッチはフラッシュ ファイル システム全体を再帰的に縦型検索し、最初の実行可能イメージをロードして実行しようとします。ディレクトリの縦型検索では、検出した各サブディレクトリを完全に検索してから、親ディレクトリの検索を続行します。しかし、特定のイメージを指定して起動することもできます。

次回の起動サイクル中に特定のイメージを起動するようにスイッチを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

boot system filesystem :/ file-url

次回の起動サイクル中にフラッシュ メモリ内の特定のイメージを起動するようにスイッチを設定します。

filesystem : には、システム ボード フラッシュ デバイスの flash: を使用します。

file-url には、パス(ディレクトリ)および起動用イメージの名前を指定します。

ファイル名とディレクトリ名では大文字と小文字が区別されます。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show boot

設定を確認します。

boot system グローバル コマンドは、BOOT環境変数の設定値を変更します。

次回の起動サイクル中、スイッチはBOOT環境変数の情報を使用して自動的にシステムを起動しようとします。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルトの設定値に戻すには、 no boot system グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

環境変数の制御

9600 bps対応で設定されたスイッチ コンソール接続でのみブート ロード モードが開始されます。スイッチの電源プラグをコンセントから抜き、電源を再接続してスイッチの Mode ボタンを押します。ポート1Xの上のLEDが消灯してから1~2秒後に、 Mode ボタンを放します。その後、ブート ローダの switch: プロンプトが表示されます。

スイッチのブート ローダ ソフトウェアでは、不揮発性の環境変数を使用できます。これを使用すれば、ブート ローダ、またはシステムで実行する任意のソフトウェアの動作方法を制御できます。ブート ローダ環境変数は、UNIXまたはDOSシステムで設定できる環境変数に似ています。

値を持つ環境変数は、様々なファイルのフラッシュ ファイル システムに保存されます( 表4-4 を参照)。

 

表4-4 環境変数の保存場所

環境変数
場所(ファイル システム:ファイル名)

BAUD、ENABLE_BREAK、CONFIG_BUFSIZE、CONFIG_FILE、MANUAL_BOOT、PS1

flash:env_vars

BOOT、BOOTHLPR、HELPER、HELPER_CONFIG_FILE

flash:system_env_vars

これらのファイルの各行には、環境変数名とイコール記号、それに続けて変数の値が含まれます。このファイルに書かれていない変数は値を持ちません。書かれている場合は、値がヌル ストリングであっても値を持つことになります。ヌル ストリング(たとえば、" ")に設定した変数は、値を持つ変数です。多くの環境変数はあらかじめ定義されており、デフォルト値を持ちます。

環境変数に格納するデータには2種類あります。

Cisco IOSコンフィギュレーション ファイルを読み取らないコードを制御するデータ。たとえば、ブート ローダのへルパー ファイルはブート ローダの機能を拡張または修正しますが、その名前を環境変数として保存できます。

Cisco IOSコンフィギュレーション ファイルの読み取りを担当するコードを制御するデータ。たとえば、Cisco IOSコンフィギュレーション ファイルの名前を環境変数として保存できます。

環境変数の設定値を変更するには、ブート ローダにアクセスするか、Cisco IOSコマンドを使用します。環境変数の設定値を変更する必要はありません。


) ブート ローダ コマンドおよび環境変数の構文と使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


表4-5 では、最も一般的な環境変数の機能を説明します。

 

表4-5 環境変数

変数
ブート ローダ コマンド
Cisco IOSグローバル コンフィギュレーション コマンド

MANUAL_BOOT

set MANUAL_BOOT yes

スイッチの起動が自動であるか手動であるかを判定します。

有効な値は1、yes、0、およびnoです。noまたは0に設定した場合、ブート ローダはシステムを自動的に起動しようとします。その他に設定すると、スイッチはブート ローダ モードから手動で起動する必要があります。

boot manual

スイッチを次回の起動サイクル中に手動で起動できるようにし、MANUAL_BOOT環境変数の設定値を変更します。

次回システムを再起動すると、スイッチはブート ローダ モードになります。システムを起動するには、 boot flash: filesystem :/ file-url ブート ローダ コマンドを使用し、起動用イメージの名前を指定します。

BOOT

set BOOT filesystem :/ file-url ...

セミコロンで区切られた実行可能ファイルのリストであり、自動起動の場合にロードおよび実行が試みられます。BOOT環境変数を設定していない場合、スイッチはフラッシュ ファイル システム全体を再帰的に縦型検索し、最初に発見した実行可能イメージをロードして実行しようとします。BOOT変数が設定されていて指定されたイメージをロードできない場合、システムはフラッシュ ファイル システム内で最初に発見した起動用ファイルを起動しようとします。

boot system filesystem :/ file-url

次回の起動サイクル中にロードするソフトウェア イメージを指定します。このコマンドは、BOOT環境変数の設定値を変更します。

CONFIG_FILE

set CONFIG_FILE flash:/ file-url

ソフトウェアがシステム設定の不揮発性コピーの読み書きに使用するファイル名を変更します。

boot config-file flash: / file-url

ソフトウェアがシステム設定の不揮発性コピーの読み書きに使用するファイル名を指定します。このコマンドはCONFIG_FILE環境変数を変更します。

CONFIG_BUFSIZE

set CONFIG_BUFSIZE size

ソフトウェアがメモリ内のコンフィギュレーション ファイルのコピーを保持するのに使用するバッファ サイズを変更します。コンフィギュレーション ファイルは、割り当てバッファ サイズ以下でなければなりません。指定できる範囲は4096~524288バイトです。

boot buffersize size

フラッシュ メモリ内の擬似ファイル システムNVRAMのサイズを指定します。このバッファはメモリ内のコンフィギュレーション ファイルのコピーを保持します。このコマンドは、CONFIG_BUFSIZE環境変数の設定値を変更します。

このコマンドを有効にするには、 reload イネーブルEXECコマンドを使用してスイッチをリロードする必要があります。

ソフトウェア イメージのリロードのスケジューリング

ソフトウェア イメージのリロードをスケジューリングすると、あるLREスイッチのみあとで発生するようにしたり(たとえば、スイッチの使用が少ない深夜または週末など)、ネットワーク全体でリロードを同期させたりできます(たとえば、ソフトウェアのアップグレードをネットワーク内のすべてのスイッチで実行する場合)。


) スケジューリングしたリロードは、およそ24日以内に発生する必要があります。


リロードのスケジューリング設定

スイッチを設定してソフトウェア イメージのリロードがあとで行われるようにするには、イネーブルEXECモードで次のコマンドのいずれかを使用します。

reload in [ hh : ] mm [ text ]

このコマンドは、ソフトウェアのリロードが指定した分、または時と分に発生するようにスケジューリングします。このリロードは、およそ24日以内に発生する必要があります。最大255文字の長さの文字列でリロードの理由を指定できます。

reload at hh : mm [ month day | day month ] [ text ]

このコマンドは、ソフトウェアのリロードが指定した時刻に発生するようにスケジューリングします(24時間制で指定します)。月および日付を指定した場合、リロードは指定した日時に発生するようにスケジューリングされます。月および日付を指定しない場合、リロードは現在の日付の指定した時刻に発生するか(指定した時刻が現在の時刻よりもあとの場合)、翌日の指定した時刻に発生します(指定した時刻が現在の時刻よりも前の場合)。00:00を指定すると、リロードは午前0時にスケジューリングされます。


atキーワードを使用するのは、スイッチのシステム クロックが設定済みの場合のみです(Network Time Protocol [NTP]、ハードウェア カレンダ、または手動で)。時刻はスイッチに設定されたタイム ゾーンに基づきます。複数のスイッチでリロードが同時に発生するようにスケジューリングするには、各スイッチの時刻をNTPにより同期させる必要があります。


reload コマンドを使用するとシステムは停止します。手動で起動するように設定していない場合、システムは自動的に再起動します。スイッチの設定情報をスタートアップ コンフィギュレーションに保存してから( copy running-config startup-config )、 reload コマンドを使用してください。

スイッチを手動で起動するように設定してある場合は、スイッチのリロードに仮想端末を使用しないようにしてください。この制限により、スイッチがブート ローダ モードに入ってリモート ユーザが制御できなくなる事態を防止できます。

コンフィギュレーション ファイルを変更した場合、スイッチはリロードの前にその設定を保存するようユーザに促します。CONFIG_FILE環境変数が、すでに存在しないスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを指定している場合、保存操作中にシステムはその保存を進めるかどうかをユーザに確認します。この状況で操作を進めた場合、システムはリロードのセットアップ モードに入ります。

次に、当日の午後7時30分にスイッチのソフトウェアをリロードする例を示します。

Switch# reload at 19:30
Reload scheduled for 19:30:00 UTC Wed Jun 5 1996 (in 2 hours and 25 minutes)
Proceed with reload? [confirm]
 

次に、ある将来の時刻にスイッチのソフトウェアをリロードする例を示します。

Switch# reload at 02:00 jun 20
Reload scheduled for 02:00:00 UTC Thu Jun 20 1996 (in 344 hours and 53 minutes)
Proceed with reload? [confirm]
 

スケジューリング済みのリロードをキャンセルするには、 reload cancel イネーブルEXECコマンドを使用します。

リロードのスケジューリング情報の表示

スケジューリング済みのリロードの情報を表示したり、リロードがスイッチでスケジューリングされているかどうかを判別したりするには、 show reload イネーブルEXECコマンドを使用します。

このコマンドは、リロードの発生がスケジューリングされている時刻、およびそのリロードの理由(スケジューリング時に指定してある場合)などのリロード情報を表示します。