Catalyst 2950/2955 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA5
音声VLANの設定
音声VLANの設定
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

音声VLANの設定

音声VLANの概要

音声VLANの設定

音声VLANのデフォルト設定

音声VLAN設定時の注意事項

Cisco 7960 IP Phoneに接続するためのポート設定

IEEE 802.1Qフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定

IEEE 802.1pプライオリティ タグ付きフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定

着信データ フレームのCoSプライオリティの変更

着信データ フレームのCoSプライオリティを信頼するためのIP Phoneの設定

音声VLANの表示

音声VLANの設定

この章では、Catalyst 2950またはCatalyst 2955スイッチ上で音声VLAN機能を設定する方法について説明します。Catalyst 6000ファミリー スイッチのマニュアルでは、音声VLANを AUX VLAN と表している箇所もあります。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


この章の内容は、次のとおりです。

「音声VLANの概要」

「音声VLANの設定」

「音声VLANの表示」

音声VLANの概要

音声VLAN機能を使用すると、アクセス ポートでIP PhoneからのIP音声トラフィックを伝送できます。また、スイッチをCisco 7960 IP Phoneに接続して、IP音声トラフィックを伝送できます。データ送信が均質性に欠ける場合、IP Phoneの音質が低下することがあります。そのため、このスイッチでは、IEEE 802.1p Class of Service(CoS;サービス クラス)に基づくQuality of Service(QoS;サービス品質)をサポートしています。QoSは、分類およびスケジューリングを使用して、スイッチからのネットワーク トラフィックを予測可能な方法で送信します。QoSの詳細については、「QoSの設定」を参照してください。Cisco 7960 IP Phoneは設定可能な装置であり、IEEE 802.1pプライオリティに基づいてトラフィックを転送するように設定できます。IP Phoneによって割り当てられたトラフィック プライオリティを信頼するように、または上書きするようにスイッチを設定できます。

Cisco 7960 IP Phoneには、統合3ポート10/100スイッチが装備されています。図18-1を参照してください。これらのポートは、次のデバイスへの接続専用です。

ポート1は、スイッチまたは他のVoice-over-IP(VoIP)デバイスに接続します。

ポート2は、IP Phoneのトラフィックを伝送する内部10/100インターフェイスです。

ポート3(アクセス ポート)は、PCまたは他のデバイスに接続します。

図18-1に、Cisco 7960 IP Phoneの接続方法を示します。

図18-1 スイッチに接続されたCisco 7960 IP Phone

 

スイッチにIP Phoneを接続すると、IP Phoneのアクセス ポート(PC/電話ジャック)をPCに接続できます。PCおよびIP Phoneが送受信するパケットは、スイッチへの同じ物理リンク、同じスイッチ ポートを共有します。音声VLANを使用した配置例については、「ネットワークの構成例」を参照してください。

音声VLANの設定

ここでは、アクセス ポートで音声VLANを設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

「音声VLANのデフォルト設定」

「音声VLAN設定時の注意事項」

「Cisco 7960 IP Phoneに接続するためのポート設定」

音声VLANのデフォルト設定

VLAN機能は、デフォルトではディセーブルに設定されています。

音声VLAN機能がイネーブルの場合、あらゆるタグなしトラフィックはポートのデフォルトのCoSプライオリティに従って送信されます。

着信トラフィックに対するデフォルトCoS値は、0です。

CoS値は、802.1pまたは802.1Qのタグ付きトラフィックでは信頼されません。

IP Phoneは、すべての着信トラフィック(タグ付きおよびタグなし)のプライオリティを上書きし、CoS値を0に設定します。


) Cisco IOS Release 12.1(13)EA1より前のソフトウェア リリースでは、CoS値は、すべてのIEEE 802.1pまたはIEEE 802.1Qタグ付きトラフィックで信頼され、IP Phoneは着信トラフィックのプライオリティを上書きしません。


音声VLAN設定時の注意事項

音声VLANの設定時の注意事項を次に示します。

スイッチのアクセス ポートで音声VLANを設定する必要があります。

音声VLAN上で正しく通信するため、音声VLANはIP Phone用のスイッチ上にあり、アクティブ状態である必要があります。VLANが存在するか(出力に表示されているか)を判断するには、 show vlan イネーブルEXECコマンドを使用します。VLANが表示されていない場合は、VLANの作成方法について「VLANの設定」を参照してください。

音声VLANを設定すると、PortFast機能は自動的にイネーブルになります。音声VLANをディセーブルにしても、PortFast機能は自動的にディセーブルになりません。

インターフェイス上でポート セキュリティをイネーブルにし、さらに音声VLANを使用するようにも設定する場合は、ポートで許可されるセキュア アドレスの最大数を、アクセスVLANで許可されているセキュア アドレスの最大数に少なくとも2を加えた値に設定する必要があります。ポートがCisco IP Phoneに接続されている場合は、IP PhoneにMACアドレスが最大で2つ必要です。IP Phoneのアドレスは音声VLAN上で学習されますが、アクセスVLAN上では学習される場合も学習されない場合もあります。IP PhoneにPCを接続するには、さらにMACアドレスが必要になります。

アクセスVLANで任意のタイプのポート セキュリティをイネーブルにした場合、ダイナミック ポート セキュリティは音声VLANで自動的にイネーブルにされます。

VLAN単位でポート セキュリティを設定できません。

音声VLANでは、スタティック セキュアMACアドレスまたはスティッキー セキュアMACアドレスを設定できません。

音声VLANポートには次のポート タイプがあります。

ダイナミック アクセス ポート。詳細については、「VMPSクライアント上のダイナミック アクセス ポートの設定」を参照してください。

セキュア ポート。詳細については、「ポート セキュリティの設定」を参照してください。

IEEE 802.1x認証ポート。詳細については、「音声VLANポートを使用したIEEE 802.1xの利用」を参照してください。


) 音声VLANが設定され、Cisco IP Phoneが接続されるアクセス ポートでIEEE 802.1xをイネーブルにすると、Cisco IP Phoneは最大30秒間スイッチへの接続が切断されます。


保護ポート。詳細については、「保護ポートの設定」を参照してください。

Cisco 7960 IP Phoneに接続するためのポート設定

Cisco 7960 IP Phoneは、PCまたは他の装置との接続もサポートしているので、スイッチをCisco 7960 IP Phoneに接続するポートは、さまざまな種類のトラフィックを伝送できます。

音声トラフィックを伝送するようにポートを設定するには、次のいずれかの手順を行ってください。

「IEEE 802.1Qフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定」

「IEEE 802.1pプライオリティ タグ付きフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定」

データ トラフィックを伝送するようにIP Phoneを設定するには、次のいずれかの手順を行ってください。

「着信データ フレームのCoSプライオリティの変更」

「着信データ フレームのCoSプライオリティを信頼するためのIP Phoneの設定」

IEEE 802.1Qフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定

特定のVLANで音声トラフィックをIEEE 802.1Qフレームに格納して伝送するようにポートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

IP Phoneに接続するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switchport voice vlan vlan-id

すべての音声トラフィックを特定のVLANを経由して転送するようにCisco IP Phoneに指示します。デフォルトでは、Cisco IP PhoneはIEEE 802.1Qプライオリティ5を使用して音声トラフィックを転送します。

有効なVLAN IDは1~4094です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

音声VLANの設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

音声VLANを削除するには、 no switchport voice vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドまたは switchport voice vlan none インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

IEEE 802.1pプライオリティ タグ付きフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定

IP Phoneが音声トラフィックに高いプライオリティを与え、すべてのトラフィックをネイティブVLAN経由で転送するようにポートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

IP Phoneに接続するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switchport voice vlan dot1p

スイッチ ポートが音声トラフィックに関してIEEE 802.1pプライオリティ タギングを使用し、デフォルトのネイティブVLAN(VLAN 0)を使用してすべてのトラフィックを伝送するように指示します。デフォルトでは、Cisco IP PhoneはIEEE 802.1pプライオリティ5を使用して音声トラフィックを転送します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

音声VLANの設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no switchport voice vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

着信データ フレームのCoSプライオリティの変更

PCまたはその他のデータ装置をCisco 7960 IP Phoneポートに接続できます。PCは、CoS値が割り当てられたパケットを生成できます。接続装置からIP Phoneポートに着信したフレームのプライオリティを上書きするようにスイッチを設定できます。

Cisco 7960 IP Phoneの非音声ポートから受信したCoSプライオリティ設定値を上書きするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、IP Phoneに接続するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

switchport priority extend
cos
value

PCまたは接続装置から受信したプライオリティを上書きするようにIP Phoneのアクセス ポートを設定します。

CoS値は0~7です。7が最高のプライオリティです。デフォルト値は0です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no switchport priority extend インターフェイス コンフィギュレーション コマンドまたは switchport priority extend cos 0 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

着信データ フレームのCoSプライオリティを信頼するためのIP Phoneの設定

PCまたはその他のデータ装置をCisco 7960 IP Phoneポートに接続できます。PCは、CoS値が割り当てられたパケットを生成できます。接続装置からIP Phoneポートに着信したフレームのプライオリティを信頼するようにスイッチを設定できます。

Cisco 7960 IP Phoneの非音声ポートから受信したCoSプライオリティ設定値を信頼するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、IP Phoneに接続するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

switchport priority extend trust

PCまたは接続装置から受信したプライオリティを信頼するようにIP Phoneのアクセス ポートを設定します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no switchport priority extend インターフェイス コンフィギュレーション コマンドまたは switchport priority extend cos 0 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

音声VLANの表示

インターフェイスの音声VLANを表示するには、 show interfaces interface-id switchport イネーブルEXECコマンドを使用します。

出力フィールドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。