Catalyst 2950/2955 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA5
LREの設定
LREの設定
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

LREの設定

LRE機能の概要

Catalyst 2950 LREスイッチのポート

LREリンクおよびLREプロファイル

LREプロファイル

LREシーケンス

CPEイーサネット リンク

LREリンク モニタ

LREメッセージ ロギング プロセス

LREポートの設定

LREのデフォルト設定

LREリンクの環境の注意事項

LREプロファイルの使用上の注意事項

CPEイーサネット リンクの注意事項

Cisco 575 LRE CPEおよび576 LRE 997 CPEの設定時の注意事項

Cisco 585 LRE CPEの設定時の注意事項

すべてのLREポートへのグローバル プロファイルの割り当て

特定のLREポートへのプロファイルの割り当て

すべてのLREポートへのグローバル シーケンスの割り当て

特定のLREポートへのシーケンスの割り当て

速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て

優先順位

プロファイル ロック

リンクの品質確保とSNRマージン

LREリンク持続性の設定

LREリンク モニタの設定

LREインターリーブの設定

アップストリーム パワー バックオフの設定

CPE切り替えの設定

Syslogエクスポートの設定

LREスイッチ ファームウェアのアップグレード

LREアップグレードの設定

LREアップグレードの実行

LREアップグレードのグローバル コンフィギュレーション

LREアップグレードのコントローラ コンフィギュレーション

LREアップグレードの詳細

LREアップグレードの例

LREステータスの表示

LREの設定

この章では、Catalyst 2950 LREスイッチでLong-Reach Ethernet(LRE)機能を設定する方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

「LRE機能の概要」

「LREポートの設定」

「LREスイッチ ファームウェアのアップグレード」

「LREステータスの表示」


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するスイッチ コマンド リファレンスおよび『Cisco IOS Interface Command ReferenceRelease 12.1を参照してください。


LREスイッチがサポートするCisco LRE Customer Premises Equipment(CPE;顧客宅内機器)装置については、表1-2を参照してください。

LRE機能の概要

以下の項でLRE機能について説明します。

「Catalyst 2950 LREスイッチのポート」

「LREリンクおよびLREプロファイル」

「LREメッセージ ロギング プロセス」

Catalyst 2950 LREスイッチのポート

Catalyst 2950 LREスイッチでは、LREテクノロジーを使用し、シールドなしのカテゴリおよび非カテゴリ ツイストペア ケーブル(既存の電話回線のようなカテゴリ1、2、3の構造化および非構造化ケーブル)を通じてデータ、音声、およびビデオ トラフィックの転送を行います。

スイッチのLREポートをリモート イーサネット装置(PCなど)に接続するには、2種類の接続が必要です。

LREリンク ― これは、スイッチのLREポートとLRE CPE装置(Cisco 575 LRE CPEまたはCisco 585 LRE CPEなど)のRJ-11 WALLポートとの間の接続です。この接続にはシールドなしのカテゴリおよび非カテゴリ ツイストペア ケーブルを使用でき、最大5000フィート(1524 m)の距離まで延長できます。

CPEイーサネット リンク ― これは、CPEイーサネット ポートとイーサネット装置(PCなど)との間の接続です。この接続には標準のカテゴリ5ケーブル接続を使用し、最大328フィート(100 m)の距離まで延長できます。

LREスイッチ ポートとリモート イーサネット装置との間の実際の回線速度は、いずれの方向でもLREリンク速度およびCPEイーサネット リンク速度に応じて変わります。たとえば、PCのイーサネット ポートが100 Mbpsに設定され、LREポートがアップストリーム リンク速度5.69 Mbpsで設定されている場合、PCユーザに提供される実際のアップロード レートは5.69 Mbpsであり、100 Mbpsではありません。

LREのトラブルシューティングの詳細については、「LRE接続障害の診断」を参照してください。LREコマンドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

LREリンクおよびLREプロファイル

LREリンク設定は、LREスイッチのポートとCPEのRJ-11 WALLポートとの間の接続を規定します。LREリンクは、データ、音声、およびビデオ トラフィックに対称および非対称の帯域幅を提供します。 対称 伝送は、ダウンストリームおよびアップストリーム帯域幅が同じである場合に起こります。 非対称 伝送は、ダウンストリームおよびアップストリーム帯域幅が異なる場合に起こります。 ダウンストリーム 伝送とは、LREスイッチからCPE装置へのトラフィックを指します。 アップストリーム 伝送とは、CPE装置からLREスイッチへのトラフィックを指します。

スイッチは、 プロファイル と呼ばれる設定を使用することにより、LREリンクのアップストリームおよびダウンストリーム レートを制御します。プロファイルに応じて、LREリンクのアップストリームおよびダウンストリーム帯域は、およそ1~18.750 Mbpsの範囲で変化します。

ここでは、次の事項について説明します。

「LREプロファイル」

「LREシーケンス」

「CPEイーサネット リンク」

LREプロファイル

LREスイッチはCPE装置とのリンクを確立すると、そのプロファイル設定をCPE装置にダウンロードします。これによりスイッチとCPE装置は同じ設定で動作できます。

LREスイッチには出荷時にシステム定義のプロファイルが付属しています。プロファイルはグローバルに、またはポート単位で設定できます。デフォルトでは、Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチのLREポートはすべてLRE-10プロファイルでイネーブル化されており、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのLREポートはすべてLRE-6プロファイルでイネーブル化されています。これらのデフォルト プロファイルにより、LREリンク上のアップストリームおよびダウンストリームの実効データ レートは、それぞれ10 Mbpsおよび6.0 Mbpsとなります。

表12-1 および 表12-2 に、LREプロファイルとそのダウンストリームおよびアップストリーム レート(Mbps単位、アップストリームおよびダウンストリームの理論上の信号対雑音比[SNR]はdB単位)がすべてリストされています。


) 使用地域のPSTN(公衆交換電話網)接続規制に従ってください。



表12-1および表12-2のレートと距離は、ガイドラインとしてのみ使用してください。使用するケーブル タイプ、そのバンドル方法、およびLREリンク上のノイズなどのファクタによって、LREリンクの実際のパフォーマンスは影響を受ける可能性があります。LREリンクのパフォーマンスの制限および最適化に関する詳細については、シスコシステムズにご連絡ください。表内のダウンストリームおよびアップストリーム レートは、show controllers lre profile namesイネーブルEXECコマンドにより出力される総データ レートよりも、わずかに小さくなっています。


 

表12-1 Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチのLREプロファイル

プロファイル名
LREリンク ダウン
ストリーム レート(Mbps)
LREリンク アップ
ストリーム レート(Mbps)
理論上の最小SNR
ダウンストリーム
理論上の最小SNRアップストリーム

LRE-15

16.667

18.750

31

25

LRE-10(デフォルト)

12.500

12.500

25

19

LRE-5

6.250

6.250

16

13

LRE-998-15-4

16.667

4.688

31

25

LRE-997-10-4

12.500

4.688

31

25

LRE-15LL

16.667

18.750

31

25

LRE-10LL

12.500

12.500

25

19

LRE-5LL

6.250

6.250

16

13

LRE-10-5

12.500

6.250

25

13

LRE-10-3

12.500

3.125

25

19

LRE-10-1

12.500

1.563

25

13

LRE-8

9.375

9.375

25

25

LRE-7

8.333

8.333

19

19

LRE-15-5

16.667

6.250

31

13

LRE-15-3

16.667

3.125

31

19

LRE-15-1

16.667

1.563

31

13

LRE-4

4.167

4.167

13

13

LRE-3

3.125

3.125

13

13

LRE-2

2.083

2.083

13

13

LRE-4-1

4.167

1.563

19

13

LRE-4-1-LL

4.167

1.563

19

13

 

表12-2 Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのLREプロファイル

プロファイル名
LREリンク ダウン
ストリーム レート(Mbps)
LREリンク アップ
ストリーム レート(Mbps)
理論上の最小SNR
ダウンストリーム
理論上の最小SNRアップストリーム

LRE-12-9

12.500

9.375

31

25

LRE-12-3

12.500

3.125

31

13

LRE-9

9.375

9.375

25

25

LRE-9-6

9.375

6.250

25

19

LRE-9-4

9.375

4.688

25

16

LRE-9-3

9.375

3.125

25

13

LRE-6(デフォルト)

6.250

6.250

19

19

LRE-6-4

6.250

4.6888

19

16

LRE-6-3

6.250

3.125

19

13

LRE-4

4.688

4.688

16

16

LRE-4-3

4.688

3.125

16

13

実際のデータ レートは、必ず表に記載された総データ レートよりも小さくなります。CPE装置がリモート接続されたCatalyst 2950 LREスイッチが管理機能に使用するのは、リンク レートの一部だけです。

通常、プロファイル名は、表に記載された総データ レートではなく、実現が見込まれるデータ レートに基づいて付けられます。システム定義のプロファイルはすべてプレフィクスとしてLREを取り、そのあとにダウンストリーム ユーザ データ レートおよびアップストリーム ユーザ データ レートが付きます。プロファイルが対称の場合は、付けられるデータ レートは1つだけです。Public Frequency Usage Plan 998および997に適合するように定義された2つのプロファイル(LRE-998-15-4およびLRE-997-10-4)は、これに対する例外です。固有の名前が付けられたこれら2つのプロファイルは、プライベートに使用する場合でも機能します。

シーケンスを使用せず、LREポートにプロファイルを割り当てていない場合、ポートはデフォルト プロファイルLRE-10またはLRE-6を使用します( 表12-1 および 表12-2 を参照)。ポート プロファイルはグローバル プロファイルよりも優先されます。グローバル プロファイルをスイッチに割り当てた場合、そのスイッチは特定のプロファイルが割り当てられたLREポート以外でグローバル プロファイルを使用します。

異なるプロファイルをスイッチのLREポートに割り当てた場合、そのポートはただちにリセットされ、新たに割り当てたプロファイルを使用します。

Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチでLLプロファイル(LRE-5LL、LRE-10LL、およびLRE-15LL)を使用する場合は注意してください。これらのプロファイルではLow-Latency(LL;低遅延)機能がイネーブルであり、インターリーブ機能はディセーブルです。LL機能はデータ伝送を遅らせることはありませんが、LREリンク上のデータはより中断されやすくなります。

他のプロファイルはすべてインターリーブ機能がイネーブルであり、LL機能はディセーブルです。インターリーブ機能はLREリンク上の小さな割り込みに対して最大限の保護を提供しますが、データ伝送は遅延します。

LREポートにおけるインターリーブ遅延の設定については、「LREインターリーブの設定」を参照してください。

Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチの対称プロファイル(LRE-5、LRE-10、LRE-15、LRE-8、LRE-7、LRE-4、LRE-3、LRE-2)は、LREスイッチとCPE装置との間のリンクで全二重のスループットを実現します。理想的な条件下でLRE-15プロファイルを使用した場合、これによりLREリンク上で最大30 Mbpsの帯域幅が得られます。

LREシーケンス

LREスイッチには出荷時に定義済みのシーケンスが付属しています。シーケンスは一連のプロファイルであり、速度選択機能で使用されます。速度選択機能により、スイッチは自動的にプロファイルを選択できます。CLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドを使用して独自のシーケンスを定義することもできます。詳細は、「速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て」を参照してください。

表12-3 および 表12-4 に、ソフトウェアに含まれる速度選択用の定義済みシーケンスを示します。速度選択を実行した場合、スイッチはシーケンスを使用して特定のLREインターフェイス用に適当なプロファイルを選択します。

 

表12-3 Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチのLRE速度選択シーケンス

LRE-SEQ-
COMPLETE-
REACH
LRE-SEQ-
DOWNSTREAM
LRE-SEQ-SYM
LRE-SEQ-SYM-LONGREACH
LRE-SEQ-
SYMLL
LRE-SEQ-
UPSTREAM
LRE-SEQ-VIDEO-TRANSMIT1
LRE-SEQ-VIDEO-TRANSMIT2

LRE-15

LRE-15

LRE-15

LRE-5

LRE-15LL

LRE-15

LRE-15

LRE-15

LRE-10

LRE-15-5

LRE-10

LRE-4

LRE-10LL

LRE-10

LRE-15-5

LRE-15-5

LRE-15-5

LRE-15-3

LRE-8

LRE-3

LRE-5LL

LRE-8

LRE-15-3

LRE-10

LRE-10-5

LRE-15-1

LRE-7

LRE-2

LRE-7

LRE-15-1

LRE-10-5

LRE-8

LRE-10

LRE-5

LRE-4-1

LRE-15-5

LRE-10

LRE-15-3

LRE-7

LRE-10-5

LRE-4

LRE-10-5

LRE-10-5

LRE-10-3

LRE-15-3

LRE-10-3

LRE-3

LRE-5

LRE-10-3

LRE-15-1

LRE-10-3

LRE-10-1

LRE-2

LRE-4

LRE-10-1

LRE-10-1

LRE-5

LRE-8

LRE-15-3

LRE-15-1

LRE-7

LRE-10-3

LRE-10-1

LRE-5

LRE-3

LRE-4

LRE-4

LRE-2

LRE-3

LRE-4-1

LRE-4-1

LRE-2

LRE-3

LRE-4-1

LRE-2

 

表12-4 Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのLRE速度選択シーケンス

LRE-SEQ-
COMPLETE-REACH
LRE-SEQ-
DOWNSTREAM
LRE-SEQ-SYM
LRE-SEQ-SYM-
LONGREACH
LRE-SEQ-
UPSTREAM
LRE-SEQ-VIDEO-
TRANSMIT1

LRE-12-9

LRE-12-9

LRE-9

LRE-6-4

LRE-12-9

LRE-12-9

LRE-12-3

LRE-12-3

LRE-6

LRE-4

LRE-9

LRE-9

LRE-9

LRE-9

LRE-4

LRE-9-3

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-9-6

LRE-6-3

LRE-6

LRE-9-4

LRE-9-4

LRE-9-4

LRE-4-3

LRE-9-4

LRE-9-3

LRE-6

LRE-9-3

LRE-6-4

LRE-6-4

LRE-6

LRE-4

LRE-9-3

LRE-6-4

LRE-12-3

LRE-4

LRE-6-3

LRE-9-3

LRE-6-3

LRE-4

LRE-6-3

LRE-4-3

LRE-4-3

LRE-4-3

シーケンス内の最初のプロファイルから始めて、スイッチはそのシーケンス内の各プロファイルをLREインターフェイスに適用しようとします。スイッチは収束するまでこの試行を続けます(コンバージェンス タイムとは、スイッチがLREインターフェイスに適当なプロファイルを決定するのに必要な時間を指します)。リンクは、シーケンス内のいずれかのプロファイルによって確立されるまでダウンであり、そのあとはアップになります。

速度選択の詳細については「速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て」を参照してください。

CPEイーサネット リンク

CPEイーサネット リンク設定は、CPEイーサネット ポートとリモートのイーサネット装置(PCなど)との間の接続を規定します。


) CLIから、Cisco 575 LRE CPEおよびCisco 585 LRE CPEのイーサネット リンクを設定し、モニタできます。Cisco 576 LRE 997 CPEのイーサネット リンクの設定およびモニタは、CLIからのみ可能です。スイッチのLEDについては、『Catalyst 2950 Desktop Switch Hardware Installation Guide』を参照してください。


CPE装置をLREポートに接続する場合は、次の考慮事項に留意してください。

shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、すべてのLREポート上のLREインターフェイス トランスミッタをディセーブルにします。これによりLREポートへのアクセスを防止し、LREポートから放出されるパワーが他のポートに影響を与えるのを防止できます。

LREポートではフロー制御を設定できません。CPEイーサネット ポートのフロー制御設定は、半二重モードでは自動的にディセーブルになり、全二重モードで自動的にイネーブルになります。

CPEの中には一部のスイッチと連携できないものがあります。詳細は、LREスイッチとCPEの適合対応表を参照してください( LREスイッチとCPEの適合対応表を参照)。Cisco 575 LRE CPEおよびCisco 585 LRE CPEは、Catalyst 2950ST-8 LREまたは2950ST-24 LREスイッチに接続できます。Cisco 576 LRE 997 CPEは、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチにのみ接続できます。

CPE装置は、スイッチの電源を切ったり、スイッチの他のポートに悪影響を与えたりすることなく交換できます。

CPE切り替え機能は、LREリンクが30秒以上アップでない場合もCPEイーサネット リンクをダウンからアップに自動変更します。この機能は、デフォルトでイネーブルに設定されています。

CPE切り替えは、Cisco 575 LREまたはCisco 576 LRE 997 CPEリンクではディセーブルにできませんが、Cisco 585 LRE CPEではディセーブルにできます。詳細は、「CPE切り替えの設定」を参照してください。

スイッチの内部統計情報、LREスイッチ インターフェイスが収集した統計情報、およびLRE CPEインターフェイスが収集した統計情報を表示するには、 show controllers ethernet-controller イネーブルEXECコマンドを使用します。コマンドについては、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

LREリンク モニタ

リンク モニタ機能をイネーブルにした場合、LREスイッチは、リンク上の望ましくない、または注意を要する条件を追跡し、一定のスレッシュホールドに達するとシステム定義の対応を取ります。リンク モニタは次の条件を追跡できます。

SNR(dB単位):リンクには機能するための最小SNRがあります。SNR値が高いほどリンク上のノイズ マージンは大きくなります。SNRが不十分な場合、リンクは確立されません。詳細は、「リンクの品質確保とSNRマージン」を参照してください。

Reed-Solomon(RS)エラー:RS Forward Error Correction(FEC;前方エラー訂正)回路は、エラーの小さなバーストを補正します。これにより、ノイズ イベントがイーサネットでframe check sequence(FCS)エラーを引き起こすのを防ぎます。これはオクタル チップ内に32ビット カウンタとして実装されています。カウントは読み取り時にリセットされます。

送信(TX)パワー(dBm/Hz単位):これはスイッチでは固定されており、CPE装置では自動的に調整されます。ローカルの送信パワーは常に一定であり、特定のプロファイルについても同様です。リモートの送信パワーはスイッチからCPE装置までの距離に応じて変化します。最小送信パワーは91.9 dBm/Hz(短距離に対応)であり、最大送信パワーは55 dBm/Hz(ケーブルが長い場合、またはケーブルにおける減衰が大きい場合に対応)です。CPE装置のパワーは、1500~3000フィート(450~900 m)の距離でその最大値に達することができます。

ソフトウェア制御自動ゲイン管理(SW AGC Gain)(dBm単位):これは受信パワー レベルの間接的な尺度となります。値が高いほど、受信パワーは小さくなります(従って引き上げる必要があります)。

リンク障害カウント:リンクが障害を起こした回数です。リンク障害が起きると、数ミリ秒間イーサネット リンクの動作が中断します。この中断の間に、一部のパケットが廃棄される可能性があります(トラフィック レベルによる)。

PMDフリーズ イベント カウンタ:これは微小割り込みまたは飽和イベントの発生をカウントします。微小割り込みとA/Dコンバータ(ADC)の飽和は、継続時間の短いインパルス ノイズによって起こります。これはオクタル チップ内に8ビット カウンタとして実装されています。

リンク パラメータは、アップストリームとダウンストリームの両方向でモニタする必要があります。

リンク モニタから得る情報は、イベントのロギング、トラップの設定、低速プロファイルへの変更、および自動パワー バックオフ機能のディセーブル化に使用できます。

LREメッセージ ロギング プロセス

Catalyst 2950 LREスイッチ ソフトウェアは、ポート単位でスイッチの状況をモニタし、デバッグ メッセージをLREメッセージ ロギング プロセスに送信します。このプロセスは、「システム メッセージ ロギングの設定」で説明したシステム メッセージ ロギング プロセスとは異なります。

次のオプションがLREロギング プロセスで使用可能です。

Disabled ― スイッチはLREイベントをロギングしません。

Event ― スイッチはLREイベントのみをロギングします。

Extended ― スイッチはLREイベントとすべてのLREパラメータをロギングします。

Normal ― スイッチはLREイベントと代表的なLREパラメータをロギングします。

LREイベントのロギングを行うモードを指定するには、 logging lre インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。LREインターフェイス上のイベントを表示するには、 show controllers lre log イネーブルEXECコマンドを使用します。これらのコマンドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。

Syslogエクスポート機能がイネーブルの場合、スイッチはこの情報をLREメッセージ ロギング プロセスおよびシステム メッセージ ロギング プロセスに送信します。この機能の設定については、「Syslogエクスポートの設定」を参照してください。

LREポートの設定

以下の項で、すべてまたは個々のLREポートの設定時の注意事項とプロファイルの割り当て方法を説明します。以下では、LREリンク、ポート、およびプロファイルについてさらに詳しく説明します。

「LREのデフォルト設定」

「LREリンクの環境の注意事項」

「LREプロファイルの使用上の注意事項」

「CPEイーサネット リンクの注意事項」

「すべてのLREポートへのグローバル プロファイルの割り当て」(任意)

「特定のLREポートへのプロファイルの割り当て」(任意)

「すべてのLREポートへのグローバル シーケンスの割り当て」(任意)

「特定のLREポートへのシーケンスの割り当て」(任意)

「速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て」(任意)

「LREリンク持続性の設定」(任意)

「LREリンク モニタの設定」(任意)

「LREインターリーブの設定」(任意)

「アップストリーム パワー バックオフの設定」(Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチでのみ使用可能)(任意)

「CPE切り替えの設定」(任意)

「Syslogエクスポートの設定」(任意)

LREのデフォルト設定

LREのデフォルト設定は、次のとおりです。

Catalyst 2950ST-8 LREおよびCatalyst 2950ST-24 LREスイッチでは、プロファイルはすべてのLREポートでLRE-10です。

Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチでは、プロファイルはすべてのLREポートでLRE-6です。

グローバル プロファイルおよびグローバル シーケンスはLREポートに割り当てられていません。

ポート単位シーケンスは特定のLREポートに割り当てられていません。

速度選択はすべてのポートでイネーブルですが、速度選択に使用するシーケンスは定義されていません。

LREリンク持続性はイネーブルです。デフォルト値は3秒です。

LREリンク モニタリングはイネーブルです。

インターリーブ ブロック サイズは、非LLプロファイルでは16、LLプロファイルでは0です。

アップストリーム パワー バックオフ機構については、デフォルトのノイズ モデルはETSI-Eモデルです(Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチでのみ使用可能)。

CPE切り替えはCPEイーサネット リンクでイネーブルです。

Syslogエクスポートはディセーブルです。

LREリンクの環境の注意事項

LRE環境の注意事項は次のファクタに基づきます。

LREスイッチとCPE装置との最大距離 ― LREはカテゴリ1、2、および3の構造化および非構造化ケーブルで動作します。LREリンクでサポートされる最大距離は3500~5000フィート(1524 m)で、プロファイルによって変わります。レートが高いほど距離は短くなります。バンドルされたTelcoケーブルを通じてLREトラフィックが伝送される建物内では、最大距離は約30%短くなります。

室内に終端付きブリッジ タップがある場合、LREリンク距離はさらに300フィート(91 m)短くなる可能性があります。ケーブルの品質、ケーブル バンドルのサイズ、およびバンドル内でのクロス トークも、全体としての到達距離に影響することがあります。

サイトのタイプ ― サイトに電話サービスを提供するPrivate Branch Exchange(PBX;構内交換機)があるか、またはサイトがPSTNに直接接続している場合は、当該地域の公共電話サービス プロバイダーの要件を確認する必要があります。

サイトが単一の建物(または連結した一組の建物)の場合、資格を持った電気技術者に相談し、配線が該当する室内回路の規制に適合するようにしてください。

サイトが別々の建物に分かれている場合、建物をケーブル接続する方法を決定する必要があります。LREスイッチとCPE装置との間の配線が建物(または室内配線規格認定された外装付コンジット)から離れる場合は、雷および高電圧パワーへのショートに対して保護する必要があります。この保護は、屋外配線防護に関する地域規制に適合するヒューズまたは過電圧プロテクタにより提供できます。この保護措置の詳細については、地域通信規制の専門家に相談してください。

配線の使用年数およびタイプ ― 配線のタイプは、サイトの使用年数とタイプに基づいて概算できます。

15年経過していない比較的新しい施設では、カテゴリ3ケーブルを25ペア束ねて使用することがよくあります。25ペア バンドルとさらに大きなバンドルとの間には、大きな違いはありません。

15~30年経過した比較的古い施設(ホテル、学校、病院、商業ビル ― 北米)では、フィートあたり1~12ツイスト(カテゴリ1に類似)で25ペア以上を束ねて、24 American Wire Gauge(AWG)配線をよく使用します。

15~30年経過した比較的古い施設(住宅 ― 北米)では、フィートあたり1~12ツイスト(おそらくタイプ2)で100ペア以上を束ねて、26 AWG配線をよく使用します。

15~30年経過した比較的古い施設(欧州)では、フィートあたり1~12ツイストで100ペア以上を束ねて、0.4ミリメートル配線(26 AWGに類似)をよく使用します。

15~30年経過した比較的古い施設(アジア)では、フィートあたり1~12ツイストで100ペア以上を束ねて、0.4ミリメートル配線(26 AWGに類似)をよく使用します。

30年を超える古い施設では、ほとんどツイストのない大きなゲージのワイヤ(22または22 AWG)をよく使用します。多くの場合、ケーブル配線は建物の構造物内に設置されます。ケーブルのバンドルはきつい場合も緩い場合もあります。この評価では、ケーブルは25ペア以上合わせてきつくバンドルされていると仮定しています。

クロス トーク(ノイズ)および干渉 ― LRE信号を搬送するケーブル バインダ内の配線が何本あってもLREは動作します。ケーブル内では1つのペアからすべてのペアまで、いずれの本数でもLRE信号は同時に搬送できます。LREはケーブル バインダ全体で動作し、各LREリンクのパワー レベルを調整してすべての接続のパフォーマンスを最大化します。

LREのパフォーマンスへの最も大きな影響は、高周波数におけるケーブルの周波数反応から生じます。LRE信号は周波数が高くなるほど干渉を受けやすくなります。LREのアップストリーム信号は、周波数スペクトルのハイエンドで動作します。ケーブルは周波数が高いほど減衰が大きく、またバンドル内の他のペアに干渉します。この干渉またはクロス トークは、信号の品質に大きな影響を与えることがあります。

LREプロファイルの使用上の注意事項

プロファイルをスイッチのLREポートに割り当てる場合、次の考慮事項に留意してください。

電話回線は通常、最大3.4 kHzの周波数で動作します。LREリンクでは、ダウンストリーム伝送は約1~3.5 MHzの低周波数帯域で動作します。アップストリーム伝送は約4~8 MHzの高周波数帯域で動作します。周波数が高いほど干渉を受けやすくなります。結果として、アップストリーム信号はクロス トークおよびリンクの混乱の影響を受けやすくなります。

LRE接続の品質を維持するには、非対称ポート プロファイルを使用します。これらのプロファイルでは低いアップストリーム レートを使用しますが、ダウンストリーム レートは高くなります。


) CPE装置に直接接続されないPlain Old Telephone Service(POTS;加入電話サービス)電話機には、すべて300 ohm終端付きのマイクロフィルタが必要です。マイクロフィルタは、音声およびデータ装置が同一の電話回線を使用する場合に音声コールの品質を改善します。さらに、フィルタなしの電話機の使用や状態の変更(オンフックからオフフックなど)が、LRE接続を妨げることを防止します。


ADSLのように、LREスイッチとCPE装置との間のリンクを同じケーブル バンドル内に共存させる必要がある場合は、ANSIプロファイル(LRE-998-15-4)またはETSIプロファイル(LRE-997-10-4)の使用を推奨します。他の場所で使用するプロファイルの詳細については、使用地域のPSTN接続規制を確認してください。

LRE信号は1つのケーブル バンドル内でADSL信号と共存できます。しかし、LRE信号はT1信号とは同一ケーブル バンドル内で両立しません。

LREリンクの統計情報およびLREポートのプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre status link イネーブルEXECコマンドを使用します。コマンドについては、スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。

CPEイーサネット リンクの注意事項

CPEのイーサネット リンクを設定する場合は、以下の注意事項に従ってください。

「Cisco 575 LRE CPEおよび576 LRE 997 CPEの設定時の注意事項」

「Cisco 585 LRE CPEの設定時の注意事項」

Cisco 575 LRE CPEおよび576 LRE 997 CPEの設定時の注意事項

CPEのイーサネット ポートは、リモート イーサネット装置の能力に応じて、半二重または全二重モードの10 Mbpsまたは100 Mbpsで動作するように設定できます。ポート速度とデュプレックス モードの自動ネゴシエーションがサポートされています。

CPEイーサネット ポートのデフォルト速度は自動です。デフォルトのデュプレックス モードは半二重でバック プレッシャを伴います。

デフォルト速度を半二重で10 Mbpsまたは100 Mbpsに設定した場合、設定値も同じです。 表12-5 に、CPEのイーサネット ポートおよびスイッチのイーサネット ポートの速度およびデュプレックス設定を示します。


) LREリンクの速度とデュプレックスの値はプロファイルに応じて変わります。LREリンクは、プロファイルLRE-10(Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチ)を除いて、すべて半二重で100 Mbpsのデフォルト速度を持ちます。LRE-10は全二重で10 Mbpsに設定されています。


 

表12-5 速度およびデュプレックス設定

CPE
LREスイッチ
速度
デュプレックス
速度
デュプレックス

10

全二重

10

半二重

10

半二重

10

半二重

100

全二重

100

半二重

100

半二重

100

半二重

LREリンクの速度とCPEイーサネット リンクの速度は、一致する必要はありません。ただし、LREリンクがCPEイーサネット リンクより低速の場合に起こり得るデータ損失を防止するため、CPEイーサネット ポートは半二重モードに設定するようにしてください。リモート装置が802.3x全二重フロー制御をサポートしている場合のみ、デュプレックスの自動ネゴシエーションを使用してください。PCユーザは、100 Mbps半二重と100 Mbps全二重とのパフォーマンスの差にほとんど気づきません。Cisco 575 LRE CPEまたは576 LRE 997 CPEのイーサネット ポートでデュプレックスおよび速度を設定するには、 cpe duplex および cpe speed インターフェイス コンフィギュレーション コマンドをそれぞれ使用します。

Cisco 575 LREまたはCisco 576 LRE CPEからリモート装置(PCなど)へのリンク上で、CPE切り替えをディセーブルにすることはできません。

Cisco 585 LRE CPEの設定時の注意事項

Cisco 585 LRE CPEのイーサネット ポートの速度およびデュプレックス モードは、リモート イーサネット装置の能力に応じて、CLIから設定できます。CPEのポート速度とデュプレックス モードの自動ネゴシエーションがサポートされています。Cisco 585 LRE CPEのイーサネット ポートでデュプレックスおよび速度を設定するには、 cpe duplex および cpe speed インターフェイス コンフィギュレーション コマンドをそれぞれ使用します。

CPEイーサネット ポートのデフォルト速度は自動です。デフォルトのデュプレックス モードは100 Mbpsの半二重であり、バック プレッシャを伴います。

CPEイーサネット ポートはポート単位でイネーブルまたはディセーブルにできます。

Cisco 585 LRE CPEではCPE切り替えをディセーブルにできます。

loopback インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはLREポートではサポートされていません。LREポート上の外部ループバックもサポートされていません。CPEイーサネット ポートを同一CPE装置の別のイーサネット ポートに接続すると、ループが発生する可能性があります。ループが発生した場合、スイッチはCPE装置への送信を停止し、そのCPE装置から来るイーサネット トラフィックをブロックします。

すべてのLREポートへのグローバル プロファイルの割り当て

グローバル プロファイルはスイッチ全体に設定されます。

ポート シーケンス、グローバル シーケンス、およびポート プロファイルはグローバル プロファイルよりも優先されます(優先順位を参照)。グローバル プロファイルをスイッチに割り当てても、それ以前または以降に設定したシーケンスやポート プロファイルを上書きすることはできません。シーケンスおよびプロファイルの優先順位の詳細については「LREプロファイルの使用上の注意事項」を参照してください。

グローバル プロファイルの設定を変更すると、ただちに有効になり、そのグローバル モードは自動的にアクティブ モードになります。

グローバル プロファイルをLREポートに割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre profile profile-name

グローバル プロファイル名を入力します。表12-1または表12-2の一覧から選択します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre profile details

変更を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルトのグローバル プロファイルに戻すには、 no lre profile profile-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LREポートのLREリンクの統計情報およびプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre イネーブルEXECコマンドを使用します。

特定のLREポートへのプロファイルの割り当て

プロファイルはポート単位で設定できます。スイッチのLREポートには、同じプロファイルでも異なるプロファイルでも割り当てることができます。Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチでは、デフォルトのアクティブ プロファイルはすべてのLREポートでLRE-10であり、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチではLRE-6です。

スイッチは、プロファイル設定が変更された場合は、更新されたプロファイル設定でポートをリセットします。

プロファイルを特定のLREポートに割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

profile profile-name

ポート プロファイル名を入力します(Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチのLREプロファイルまたはCatalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのLREプロファイルの一覧から選択)。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

プロファイルをシーケンスから削除するには、 no profile profile-name インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LREポートのLREリンクの統計情報およびプロファイル情報を表示するには、 show controllers lre イネーブルEXECコマンドを使用します。

すべてのLREポートへのグローバル シーケンスの割り当て

グローバル シーケンスはスイッチ全体に設定されます。グローバル シーケンスをスイッチに割り当てた場合、それ以前または以降に設定したポート プロファイルは上書きされます。シーケンスおよびプロファイルの優先順位の詳細については「LREプロファイルの使用上の注意事項」を参照してください。

グローバル シーケンスの設定を変更すると、ただちに有効になり、そのグローバル モードは自動的にアクティブ モードになります。

グローバル シーケンスをLREポートに割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre rate selection sequence sequence-name

グローバル シーケンス名を入力します。表12-3および表12-4の一覧から選択します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre status sequence

変更を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

割り当てたシーケンスを削除するには、 no lre rate selection sequence sequence-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LREポートのLREリンクの統計情報およびシーケンス情報を表示するには、 show controllers lre status sequence details イネーブルEXECコマンドを使用します。

特定のLREポートへのシーケンスの割り当て

シーケンスはポート単位で設定できます。スイッチのLREポートには、同じシーケンスでも異なるシーケンスでも割り当てることができます。シーケンスをポート単位で割り当てた場合、それ以前または以降に設定したプロファイルまたはグローバル シーケンスは上書きされます。

スイッチは、シーケンス設定が変更された場合は、更新されたシーケンス設定でポートをリセットします。

シーケンスを特定のLREポートに割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートの番号を入力し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

sequence sequence-name

ポート シーケンス名を入力します(Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチのLRE速度選択シーケンスまたはCatalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのLRE速度選択シーケンスの一覧から選択)。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status sequence

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

シーケンスをポートから削除するには、 no sequence sequence-name インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LREポートのLREリンクの統計情報およびシーケンス情報を表示するには、show controllers lre status sequence detailsイネーブルEXECコマンドを使用します。

速度選択を使用したプロファイルの自動割り当て

LREネットワークでは、CPE装置に接続された各LREポートに設定するプロファイルが必要です。Catalyst 2950ST-8 LREおよび2950ST-24 LREスイッチではデフォルトはLRE-10であり、Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチではLRE-6です。速度選択機能を使用すると、スイッチのポートがLREリンク(LREスイッチのポートと接続先CPE装置との間のリンク)の確立に使用するプロファイルを、一組のプロファイルから自動選択できます。

速度選択はデフォルトでイネーブルですが、速度選択を開始するにはシーケンスを選択する必要があります(つまりデフォルトのシーケンスは定義されていません)。速度選択を実行する場合、スイッチはLREインターフェイス用のプロファイルをシーケンス、つまりそのインターフェイス用に設定された、定義済みの一連のプロファイルから選択します。速度選択アルゴリズムはシーケンス内の最初のプロファイルから始まり、CPE装置とのリンクが確立されるまで続けて次のプロファイルを(降順に)試行します。

速度選択がイネーブルの場合、LREスイッチは速度選択を次の場合で実行します。

スイッチの起動時

速度選択機能をイネーブルにしたとき

新しいCPE装置をスイッチに接続したとき

リンクが失われて25秒間回復しなかったとき

設定済みのシーケンスが変更されたとき

これらのいずれの場合も、速度選択は使用中の回線条件に最適なプロファイルを取得します。


) LREリンクが失われて25秒以内に回復すれば、スイッチはリンク再確立のための速度選択を実行しません。リンクは失われる前のプロファイルで再確立されます。


速度選択を実行した場合、スイッチはLREインターフェイスに適切なプロファイルを選択します。LREインターフェイスの回線条件が変化した場合は、速度選択を再び実行する必要があります。

優先順位

速度選択機能はポート レベルでもスイッチ レベルでも適用可能です。プロファイルおよびシーケンスにはシステム定義のプライオリティ レベルがあり、速度選択と連動してポートまたはスイッチ全体のレートを決定します。ポート シーケンスは最高のプライオリティを持ちます。つまり、ポート シーケンスは他のあらゆるプロファイルまたはシーケンスに優先されます。プライオリティ レベルは最高から最低まで、次のようになります。

1. ポート シーケンス :速度選択は特定のポートで、特定のシーケンスでのみイネーブルです。

2. グローバル シーケンス :速度選択はスイッチ全体で、特定のシーケンスでイネーブルです。

3. ポート プロファイル :速度選択は特定のポートで、特定のプロファイルでのみイネーブルです。

4. グローバル プロファイル :速度選択はスイッチ全体で、特定のプロファイルでイネーブルです。

プロファイルの一覧については表12-1および表12-2を、システム定義シーケンスの一覧については表12-3および表12-4を参照してください。CLIコマンドを使用して、独自のシーケンスを定義することもできます。


) あるポートで速度選択がディセーブルの場合は、プロファイルが使用されます。


プロファイル ロック

速度選択は、特定のプロファイルにロックするためのインストレーション ツールとして使用することもできます。この場合、速度選択はインストレーションの場合に一度だけ実行します。そのあとは、リストされた4つのイベントのいずれかが発生した場合でも速度選択が実行されることはありません。速度選択により選択されるプロファイルをロックするには、rate selection profile lock インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。 clear lre rate section [ lock ] [ interface-id ]イネーブルEXECコマンドを実行すると、必要に応じて、プロファイルがロックされたインターフェイスで速度選択を再実行することもできます。

プロファイル ロックの利点は、プロファイルをLREポートでロックすれば、プロファイル シーケンス全体を走査する場合に比べて起動時のコンバージェンス タイムを短縮できることです。

速度選択がイネーブルであるLREポートでプロファイルをロックするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

rate selection profile lock

プロファイルをロックします。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートのロックを解除するには、 no rate selection profile lock インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

リンクの品質確保とSNRマージン

速度選択を実行する場合は、SNRをリンク品質のインジケータとして使用します。スイッチはリンク品質を保証するための内部機構を何も提供しません。リンク品質の要件は、必要なビット エラー レートおよび環境のノイズ レベルに応じて異なる可能性があります。ノイズの大きい環境であれば、安定したリンクを提供するためにそれだけ高いSNRが必要になります。ビット エラー レートを小さくするには、SNRを高める必要があります。通常、マージンが6 dBの場合、エラー レートは10 -21 ビットとなります。

リンクの安定性を確保するには、必要なSNRにマージンを追加する必要があります。マージンは、使用環境のノイズ レベルに見合った量に設定できます。マージン要求を引き上げれば、システムは低速のプロファイルを選択する可能性があります。それによりレートは低下しますが、到達距離は長くなります。

スイッチはリンクがアクティブになったあとはマージンを一切保証しません。マージンはリンクの確立時に保証されるだけです。リンクがアクティブになる場合、SNR要求が設定済みのマージン レベルに見合わなければ、そのリンクは確立されません。

ダウンストリームとはリンクのリモート側を指し、アップストリームとはローカル側を指します。リンクはローカルおよびリモートのマージン要求を両方とも満たす必要があります。いずれか一方が満たされない場合、リンクはダウンとしてアドバタイズされます。このコマンドは、速度選択がそのインターフェイスでディセーブルの場合は意味を持ちません。

表12-6 および 表12-8 に、ダウンストリーム レートのSNR要求をプロファイル別に示します。 表12-7 および 表12-9 には、アップストリーム レートのSNR要求をプロファイル別に示します。

 

表12-6 Catalyst 2950ST-8 LREおよびCatalyst 2950ST-24 LREスイッチのダウンストリーム レートのSNR要求

プロファイル
総データ レート
Quadrature Amplitude Modulation(QAM;直交振幅変調)
理論上の最小SNR
低ノイズSNR
中ノイズSNR
高ノイズSNR

LRE-4-1

4.17

16

19

21

23

26

LRE-7

8.333

16

19

21

23

26

LRE-8

9.375

64

25

27

29

32

LRE-5

6.25

8

16

19

21

24

LRE-10

12.5

64

25

27

29

32

LRE-15

16.667

256

31

33

35

39

LRE-10-5

12.5

64

25

27

29

32

LRE-10-3

12.5

64

25

27

29

32

LRE-10-1

12.5

64

25

27

29

32

LRE-15-5

16.667

256

31

33

35

39

LRE-15-3

16.667

256

31

33

35

39

LRE-15-1

16.667

256

31

33

35

39

LRE-998-15-4

16.667

256

31

33

35

39

LRE-997-10-4

12.5

256

31

33

35

39

LRE-2

2.08

4

13

15

17

20

LRE-3

3.13

4

13

15

17

20

LRE-4

4.17

4

13

15

17

20

 

表12-7 Catalyst 2950ST-8 LREおよびCatalyst 2950ST-24 LREスイッチのアップストリーム レートのSNR要求

プロファイル
総データ レート
QAM
理論上の最小SNR
低ノイズSNR
中ノイズSNR
高ノイズSNR

LRE-4-1

1.56

4

13

15

17

20

LRE-7

8.333

16

19

21

23

26

LRE-8

9.375

64

25

27

30

34

LRE-5

6.25

4

13

15

17

20

LRE-10

12.5

16

19

21

23

26

LRE-15

18.75

64

25

27

30

34

LRE-10-5

6.25

4

13

15

17

20

LRE-10-3

3.125

16

19

21

23

26

LRE-10-1

1.56

4

13

15

17

20

LRE-15-5

6.250

4

13

15

17

20

LRE-15-3

3.125

16

19

21

23

26

LRE-15-1

1.563

4

13

15

17

20

LRE-998-15-4

4.688

64

25

27

29

32

LRE-997-10-4

4.688

64

25

27

29

32

LRE-2

2.08

4

13

15

17

20

LRE-3

3.13

4

13

15

17

20

LRE-4

4.17

4

13

15

17

20

 

表12-8 Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのダウンストリーム レートのSNR要求

プロファイル
総データ レート
QAM
理論上の最小SNR
低ノイズSNR
中ノイズSNR
高ノイズSNR

LRE-12-9

12.500

256

31

33

35

38

LRE-12-3

12.500

256

31

33

35

38

LRE-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-6

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-4

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-3

9.375

64

25

27

29

32

LRE-6
(デフォルト)

6.250

16

19

21

23

25

LRE-6-4

6.250

16

19

21

23

25

LRE-6-3

6.250

16

19

21

23

25

LRE-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-4-3

4.688

8

16

18

20

23

 

表12-9 Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチのアップストリーム レートのSNR要求

プロファイル
総データ レート
QAM
理論上の最小SNR
低ノイズSNR
中ノイズSNR
高ノイズSNR

LRE-12-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-12-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-9

9.375

64

25

27

29

32

LRE-9-6

6.250

16

19

21

23

25

LRE-9-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-9-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-6
(デフォルト)

6.250

16

19

21

23

26

LRE-6-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-6-3

3.125

4

13

15

17

20

LRE-4

4.688

8

16

18

20

23

LRE-4-3

3.125

4

13

15

17

20

リンク品質を確保するためのマージン範囲は1~10 dBです。低ノイズ環境の推奨値は2 dBです。中ノイズ環境の推奨値は4 dBです。高ノイズ環境の推奨値は6 dBです。

あるプロファイルにおいて理論上の最小値が25 dBで、マージンを3 dBに設定した場合は、リンク確立の際、SNRはリンクを成功させるために最低28 dBである必要があります。リンクが確立され、リンク時点でSNR値が27 dBである場合、そのリンクはダウンとしてアドバタイズされ、シーケンス内の次のプロファイルが試行されます。マージンを0(デフォルト値)に設定した場合、ソフトウェアはリンク確立の際、SNR値を確認しません。

マージンを特定のLREポートに割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートの番号を入力し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

margin {downstream value | upstream value}

ダウンストリームまたはアップストリームのマージン値を入力します(dB単位)。値は、表12-6表12-7表12-8、および表12-9を参照してください。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre profile details

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルト値に戻すには、 no margin { downstream | upstream }インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。


marginコマンドはあらゆるプロファイルで有効ですが、それは速度選択を使用し、リンクをアクティブにする場合のみです。


LREリンク持続性の設定

LREリンクがシャットダウンし、即座に再び自動的にイネーブルになった場合、スイッチの設定が変化することがあります。たとえば、ダイナミックMAC(メディア アクセス制御)アドレスがMACアドレス テーブルから削除されます。リンク持続性機能を使用すると、Catalyst 2950 LREスイッチに遅延期間を設定し、最大20秒間はリンク障害が報告されないようにできます。

遅延期間を特定のLREポートで設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

persistence delay

遅延期間の長さを入力します(秒単位)。デフォルト値は3秒です。指定できる範囲は1~20秒です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status persistence

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルト値に戻すには、 no persistence インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LREリンク モニタの設定

リンク モニタをイネーブルにした場合、LREスイッチの機能は、リンク上の望ましくない、または注意を要する条件を追跡し、一定のスレッシュホールドに達するとシステム定義のアクションを実行します。

リンク モニタをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

link monitor

LREリンク モニタ機能をLREポートでイネーブルにします。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

リンク モニタ機能をディセーブルにするには、 no link monitor インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LREインターリーブの設定

インターリーブ機能はLREリンク上の小さな割り込みに対して最大限の保護を提供しますが、データ伝送は遅延します。インターリーブ遅延は、LREインターフェイスで設定できます。

インターリーブ ブロック サイズの値を小さくすると、ノイズに対する余裕が小さくなり、フレーム伝送の待ち時間は短くなります。たとえば、音声アプリケーションではインターリーブ ブロック サイズの値を小さくすることがあります。インターリーブ ブロック サイズの値を大きくすると、ノイズに対する余裕は大きくなり、フレーム伝送における待ち時間が長くなります。たとえば、データ アプリケーションではインターリーブ ブロック サイズの値を大きくすることがあります。

フレーム伝送の待ち時間を短くする必要がある場合、インターリーブの値を小さくできますが、LREスイッチのノイズに対する余裕も小さくなります。

インターリーブ遅延を設定する場合、次の注意事項に従ってください。

インターリーブ遅延は、非LLプロファイルを使用する場合にのみ適用できます。既存のLLプロファイルはサポートされます。

インターリーブ ブロック サイズの値としては0、1、2、8、または16がサポートされています。

同じプロファイルを持つ異なるポートには、異なるインターリーブ設定が可能です。

インターリーブ ブロック サイズを特定のLREポートで設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interleave downstream value upstream value

ダウンストリームおよびアップストリームの値を入力します。サポートされているインターリーブ ブロック サイズの値は0、1、2、8、または16です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show controllers lre status interleave

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no interleave downstream value upstream value インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

アップストリーム パワー バックオフの設定

この機能はCatalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチでのみ設定できます。

アップストリーム パワー バックオフ機構を使用すると、アップストリーム受信パワー レベルを正規化できます。これは短い回線上のCPE装置が、長い回線上のCPE装置に比べて低いパワー レベルで送信を行うことにより行われます。アップストリーム パワー バックオフ値は、標準ノイズ モデルを選択するか、またはデフォルトの参照Power Spectral Density(PSD)のオフセット値を設定することにより変更可能です。

アップストリーム パワー バックオフを設定する場合、次の注意事項に従ってください。

参照PSDの数値は、4.8 MHzのアップストリーム キャリア周波数に基づきます。

オフセット値を使用して、CPEの送信参照PSDを-140 dBm/Hzのデフォルト参照を基準として調整できます。0のオフセット値は、-140 dBm/Hzの参照PSDに対応します。最小のオフセットは30 dBm/Hzで、対応する値は300です。

lre upbo グローバル コンフィギュレーション コマンドを実行すれば、すべてのLREリンクがUPステートにリセットされます。参照TXパワー レベルを設定する前に、次の注意事項に従ってください。

実験的環境でこのコマンドのネットワークへの影響を確認します。

稼働中ネットワーク内のすべてのCPEが同じLREバイナリ バージョンを実行していることを確認します。 show controllers lre cpe version イネーブルEXECコマンドを使用すれば、すべてのCPE装置インターフェイスのバイナリ バージョンを表示できます。


注意 スイッチがネットワーク内で機能しているときにノイズ モデルを変更すると、ネットワークの動作が妨げられることがります。

Catalyst 2950ST-24 LRE 997スイッチでアップストリーム パワー バックオフを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre upbo { noise-model | offset value }

ノイズ レベルまたはオフセット値を入力します。サポートされているノイズ モデル値は、 etsi-a etsi-b etsi-c etsi-d および etsi-f です。

オフセット値は-140を基準に計算します。たとえば、-95 dbm/Hzの参照PSDが必要なら、オフセットとして45(-95 - [-140] = 45)を入力する必要があります。サポートされている値の範囲は300~800です。


) LRE CPEのPSDのオフセット値は10*dB単位です(たとえば、450なら45 dBです)。


ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show controllers lre status psd
show controllers lre cpe version

変更を確認します。
CPEで実行中のLREバイナリ バージョンを表示します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチをデフォルト設定に戻すには、 no lre upbo { noise-model | offset value }グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

CPE切り替えの設定

CPE切り替え機能はデフォルトでイネーブルです。Cisco 575 LREまたはCisco 576 LRE 997 CPEからリモート イーサネット装置(PCなど)へのリンク上で、これをディセーブルにすることはできません。

Cisco 585 LRE CPEリンクではCPE切り替えをディセーブルにできます。LREリンクがUPになった場合、CPEイーサネット リンクはUPステートに移行しません。

Cisco 585 LRE CPEリンクでCPE切り替えをディセーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

no cpe toggle [ port port-id ]

CPEイーサネット リンクでCPE切り替えをディセーブルにします。

(任意)CPE切り替えをディセーブルにするCPEポートを指定します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Cisco 585 LRE CPEリンクでCPE切り替えを再びイネーブルにするには、 cpe toggle [ port port-id ]インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

Syslogエクスポートの設定

Syslogエクスポート機能がイネーブルの場合、スイッチはデバッグ メッセージをLREメッセージ ロギング プロセスおよびシステム メッセージ ロギング プロセスに送信します。

この機能をイネーブルにする前に、次の注意事項に従ってください。

LREロギングがイネーブルであることを確認します。

システム メッセージ ロギング設定のコンソール重大度がdebuggingに設定されていることを確認します。詳細は、「システム メッセージ ロギングの設定」を参照してください。

スイッチがデバッグ メッセージをLREメッセージ ロギング プロセスおよびシステム メッセージ ロギング プロセスに送信できるようにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre syslog

スイッチがデバッグ メッセージをLREロギング プロセスからシステム メッセージ ロギング プロセスに送信できるようにします。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

変更を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Syslogエクスポート機能をディセーブルにするには、 no lre syslog グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを実行すると、スイッチはデバッグ メッセージをLREメッセージ ロギング プロセスにのみ送信します。

LREイベントをロギングするモードを指定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定するLREポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

logging lre { event | extended | normal }

LREイベントをロギングするモードを指定します。

event ― イベントのみをロギングします。

extended ― イベントおよびすべての可能なパラメータをロギングします。

normal ― イベントおよび一部の代表的なパラメータをロギングします。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

変更を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

イベントのロギングをオフにするには、 no logging lre { event | extended | normal }インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

LREスイッチ ファームウェアのアップグレード

Catalyst 2950 LREスイッチは、スイッチのローカルLREコントローラまたは接続先CPE装置のファームウェアに必要なアップデートが存在する場合、LREバイナリを格納し、正しく適用できます。

その他の有用なアップグレード関連機能には、次のものがあります。

LREソフトウェアの旧バージョンを使用可能(必要な場合)

アップグレード プロセスの最大限の簡略化(特に複数のCPE装置を単一のコマンドを使用してアップグレードしたい場合)


) アップグレードするのが単一のCPE装置でも、LREスイッチに接続したすべてのCPE装置でも、LREアップグレードには3~6分必要です(能力の低いリンクに接続したCPE装置では、アップグレードにこれより長くかかる場合もあります)。


アップグレードの実行には、 hw-module slot module-slot-number upgrade lre [ force ] [ local ctrlr-unit-number | remote interface-id ] イネーブルEXECコマンドを使用します。

自動アップグレードはサポートされていません。アップグレードは次のいずれかの方法で実行できます。

単一のリモートCPE装置のアップグレード

単一のローカルLREコントローラ(ローカルLREチップセット)のアップグレード

アップグレードが必要なすべてのCPE装置およびローカル チップセットのアップグレード(システム全体のアップグレード[デフォルト])

LREアップグレードの設定

LREアップグレード コンフィギュレーションがないと、LREアップグレードはすべてのローカルLREコントローラおよびCPE装置を、各LREターゲット装置に必要なLREバイナリの最新互換バージョンにアップグレードしようとします。LREアップグレード コンフィギュレーションが必要になることは、ほとんどありません。LREアップグレード コンフィギュレーション コマンドの主要な目的は、LREバイナリのダウングレードを提供することです。

スイッチによるLREバイナリの自動選択を無効にしたい場合、次の方法が可能です。

グローバルLREアップグレード コンフィギュレーション コマンド

LREコントローラ コンフィギュレーション コマンド

LREバイナリまたは指定した ターゲット タイプ のバイナリを指定可能です。ターゲット タイプとは、1つまたは複数のアップグレード可能なハードウェア要素を含む装置ファミリー(およびオプションではモデルまたはモデル リビジョン)です。ターゲットとなり得るのは、スイッチ上のローカルLREコントローラまたはリモートCPE装置です。

グローバルLREアップグレード コンフィギュレーションを実行するには、upgrade binary および upgrade preserve コントローラ コンフィギュレーション コマンドを入力します。


) コントローラおよびそれに接続した装置に影響する可能性のあるグローバル コンフィギュレーションは、削除する必要があります。



) lre upgrade default familyグローバル コンフィギュレーション コマンドとupgrade binary LRE binary [remote interface-id]コントローラ コンフィギュレーション コマンドを実行した場合は、upgrade binaryコントローラ コンフィギュレーション コマンドが優先されます。


LREアップグレードの実行

アップグレードはシステム全体(すべての接続先CPE装置およびローカルLREチップセット上のソフトウェアのアップグレード)でも、個々のCPE装置またはLREコントローラでも可能です。デフォルトでは、システム全体のアップグレードは、アップグレード可能な各ハードウェア モジュールに最も適合するLREバイナリの最新バージョンを適用します。システム全体のアップグレードは、多くの状況で使用する方式です。

アップグレードを実行する場合、 hw-module slot module-slot-number upgrade lre [ force ] [ local ctrlr-unit-number | remote interface-id ]イネーブルEXECコマンドを使用することにより、単一のCPE装置またはローカル コントローラのアップグレードを選択できます。localオプションまたはremoteオプションを指定しなければ、システム全体のアップグレードが実行されます。

LREアップグレードのグローバル コンフィギュレーション

システム全体のアップグレードを実行し、LREバイナリを設定してターゲット装置およびアップグレード可能なハードウェア要素の組み合わせに適用するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lre binary default target_device LRE_binary

LREバイナリを適用する装置、および適用するLREバイナリを入力します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show lre upgrade version

変更を確認します。


) lre upgrade default familyグローバル コンフィギュレーション コマンドは、基本的に、指定されたCPE装置ファミリー(ターゲット装置)用のLREバイナリのシステム デフォルト選択を無効にします。


LREアップグレードのコントローラ コンフィギュレーション

LREバイナリをローカル コントローラまたは特定のVery-high-data-rate Digital Subscriber Line(VDSL)リンクに適用するように明示的に指示するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

controller lre chipset_number

適用するスイッチ上の特定のLREローカル チップセットを入力します。

ステップ 3

upgrade { LRE binary [ remote lre-interface ] | preserve}

適用するLREバイナリを入力するか、preserveを設定します。これは、コントローラまたはローカル チップセットに接続したあらゆるCPE装置のアップグレードを防止します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show lre upgrade version

変更を確認します。

upgradeコントローラ コンフィギュレーション コマンドを使用すれば、特定のLREリンクの両端で適用されるLREバイナリのシステム デフォルト選択を無効にできます。コントローラ コンフィギュレーションは、グローバル アップグレード コンフィギュレーションよりも優先されます。

preserve キーワードを指定すると、LREアップグレード メカニズムは、 preserve を設定したローカル コントローラ、またはそのコントローラに接続したあらゆるCPE装置をアップグレードしません。特定のコントローラに接続したCPE装置の一部を保全する(アップグレードしない)一方、その他はアップグレードしたい場合、コントローラ アップグレード コンフィギュレーション コマンドをアップグレード対象のリンクに対して実行できます。

no upgrade コントローラ コンフィギュレーション コマンドは、特定のLREバイナリを適用するコマンドを削除します。デフォルトのアップグレード動作を特定のコンローラで再開させるには、そのコントローラでカスタム アップグレード コマンドを設定しないようにします。

LREアップグレードの詳細

次に、LREスイッチをアップグレードする例を示します。

Switch> enable
Switch# hw-module slot 0 upgrade lre
You are about to start an LRE upgrade on all LRE interfaces.
Users on LRE links being upgraded will experience a temporary disruption of Ethernet connectivity.
Start LRE upgrade ? [yes]:
 

yes と応答するか、Enterキーを押すと、アップグレードが開始されます。 no と応答すると、EXECプロンプトが表示されます。

アップグレード実行中は、次の処理が行われます。

アップグレードが始まると、リンクはおそらくリンクアップ ステートになっています。これはリンクが使用可能な状態です。

アップグレードが始まると、リモートCPE装置はリセットされます。イーサネット接続は一時的に切断されます。

CPE装置は再起動しますが、リンクは低速になり(アップストリームで約1 Mbps、ダウンストリームで約4 Mbps)、信頼性が高くなります。信頼性を向上はLREバイナリの転送を成功させるために必要です。LREリンクは、アップグレードの期間中は低速のままです。イーサネット接続は使用可能です。

アップグレードが完了すると、CPE装置は再びリセットされます。これにより、ターゲットCPE装置およびローカルLREチップセットでアップグレード済みのLREバイナリがロードされ、実行されます。イーサネット接続は、CPEがリセットを完了するまで再び切断されます。

CPE装置が再起動するとリンクが確立され、そのあと、目的のデータ レートで動作を完全に再開する状態に進みます。

アップグレードが終了すると、スイッチ コンフィギュレーションにLREインターフェイスに関する次の情報が表示されます。この情報はスイッチ機能に影響を与えません。

(テキスト出力は省略)
!
controller LongReachEthernet 0
!
controller LongReachEthernet 1
!
controller LongReachEthernet 2
!
controller LongReachEthernet 3
!
controller LongReachEthernet 4
!
controller LongReachEthernet 5
!
controller LongReachEthernet 6
!
!(テキスト出力は省略)

LREアップグレードの例

次に、LREアップグレードの実行例を示します。

Switch# hw-module slot 0 upgrade lre force remote longreachethernet 0/1
You are about to start an LRE upgrade on CPE Lo0/1.
Users on LRE links being upgraded will experience a temporary
disruption of Ethernet connectivity.
 
Start LRE upgrade ? [yes]:
 
Starting remote upgrade on CPE Lo0/1
 
Switch#
00:21:51: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to down
 

CPE装置がリセットされ、リンクはダウンします。イーサネット接続はこの時点で使用不能になります。

00:22:37: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
00:22:39: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

CPE装置がリセットを完了します。イーサネット接続は使用可能ですが低速です。アップグレード データの転送が始まります。

00:23:55: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to down
 

アップグレード データの転送が完了します。CPE装置をリセットします。

00:23:56: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

CPE装置がリセットを完了しました。目的のプロファイルが適用されます。

00:23:58: %LRE_LINK-3-UPDOWN: Interface Lo0/1, changed state to UP
00:23:59: %LINK-3-UPDOWN: Interface LongReachEthernet0/1, changed state to up
00:24:02: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface
LongReachEthernet0/1, changed state to up
 

動作がそのプロファイルのリンクアップ ステートで再開されます。

Switch#

LREステータスの表示

LRE情報を表示するには、 表12-10 のイネーブルEXECコマンドを1つまたは複数使用します。

 

表12-10 LRE情報を表示するためのコマンド

コマンド
目的

show controllers ethernet-controller

ファスト イーサネット ポートにおけるイーサネット リンクの送受信統計情報を表示します。

show controllers lre profile details

LREプロファイルに関する情報を表示します。

show controllers lre status

LREスイッチ ポートにおけるLREリンク統計情報およびプロファイル情報を表示します。

コマンドの出力フィールドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。