Catalyst 2940 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド 12.1(22)EA11 and Later
スイッチの管理
スイッチの管理
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

スイッチの管理

システム日時の管理

システム クロックの概要

NTP の概要

NTP の設定

NTP のデフォルト設定

NTP 認証の設定

NTP アソシエーションの設定

NTP ブロードキャスト サービスの設定

NTP アクセス制限の設定

NTP パケット用の送信元 IP アドレスの設定

NTP 設定の表示

手動による日時の設定

システム クロックの設定

日時設定の表示

タイム ゾーンの設定

夏時間の設定

システム名およびプロンプトの設定

デフォルトのシステム名およびプロンプトの設定

システム名の設定

DNS の概要

DNS のデフォルト設定

DNS の設定

DNS の設定の表示

バナーの作成

バナーのデフォルト設定

MoTD ログイン バナーの設定

ログイン バナーの設定

MAC アドレス テーブルの管理

アドレス テーブルの作成

MAC アドレスおよび VLAN

MAC アドレス テーブルのデフォルト設定

アドレス エージング タイムの変更

ダイナミック アドレス エントリの削除

MAC アドレス通知トラップの設定

スタティック アドレス エントリの追加および削除

アドレス テーブル エントリの表示

ARP テーブルの管理

スイッチの管理

この章では、Catalyst 2940 スイッチ管理のための操作方法について説明します。この章で説明する内容は、次のとおりです。

「システム日時の管理」

「システム名およびプロンプトの設定」

「バナーの作成」

「MAC アドレス テーブルの管理」

「ARP テーブルの管理」

システム日時の管理

Network Time Protocol(NTP)などの自動設定方式、または手動設定方式を使用して、スイッチのシステム日時を管理します。


) この章で説明するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』Release 12.1 を参照してください。


ここでは、次の設定手順について説明します。

「システム クロックの概要」

「NTP の概要」

「NTP の設定」

「手動による日時の設定」

システム クロックの概要

時刻サービスの中核となるのはシステム クロックです。このクロックはシステムがスタートアップした瞬間から稼働し、日時を常時監視します。

システム クロックは、次のソースにより設定できます。

NTP

手動設定

システム クロックは、次のサービスに時刻を提供します。

ユーザの show コマンド

ログおよびデバッグ メッセージ

システム クロックは、Universal Time Coordinated(UTC; 協定世界時)(別名 Greenwich Mean Time [GMT; グリニッジ標準時])に基づいてシステム内部の時刻を常時監視します。ローカルのタイム ゾーンおよび夏時間に関する情報を設定すると、ローカルのタイム ゾーンに応じた正確な時刻を表示できます。

システム クロックは、時刻に 信頼性がある かどうか(つまり、信頼できるとみなされるタイム ソースによって時刻が設定されているか)を常時監視します。信頼性がない場合は、時刻は表示目的でのみ利用され、再配信されません。設定手順については、「手動による日時の設定」を参照してください。

NTP の概要

NTP は、ネットワーク上の装置間の時刻の同期化を目的に設計されています。NTP は UDP で稼働し、UDP は IP 上で稼働します。NTP は RFC 1305 に規定されています。

NTP ネットワークは通常、ラジオ クロックやタイム サーバに接続された原子時計など、信頼できるタイム ソースからその時刻を取得します。そのあと、NTP はネットワークにこの時刻を配信します。NTP はきわめて効率的で、1 分間に 1 パケットを使用するだけで、2 台の装置を 1 ミリ秒以内に同期化できます。

NTP は、 ストラタム 階層 )という概念を使用して、信頼できるタイム ソースから装置までの NTP ホップ数を記述します。ストラタム 1 タイム サーバには、ラジオ クロックまたは原子時計が直接接続されており、ストラタム 2 タイム サーバは、NTP を使用してストラタム 1 タイム サーバから時刻を取得します(以降のストラタムも同様です)。NTP が稼働する装置は、タイム ソースとして、NTP を使用して通信するストラタム番号が最小の装置を自動的に選択します。この方法によって、NTP 時刻配信の自動編成型ツリーが効率的に構築されます。

NTP では、同期化されていない装置とは同期化しないことによって、時刻が正確でない装置に同期化されるのを防ぎます。またNTP では、複数の装置から報告される時刻を比較して、ストラタムの番号が小さくても、時刻が他の装置と大幅に異なる装置とは同期化しません。

NTP が稼働する装置間の通信( アソシエーション )は、通常スタティックに設定されます。各装置には、アソシエーションを作成すべき全装置の IP アドレスが与えられます。アソシエーションのペアとなる装置間で NTP メッセージを交換することによって、正確な時刻の維持が可能になります。ただし、LAN 環境では、代わりに IP ブロードキャスト メッセージを使用するように NTP を設定できます。各装置を、単にブロードキャスト メッセージを送受信するように設定すればよいので、この代替手段によって設定の複雑さが緩和されます。ただし、この場合、情報の流れは単一方向に限られます。

装置上で維持される時刻は、重要なリソースです。NTP のセキュリティ機能を使用して、不正確な時刻が誤ってあるいは意図的に設定されることを防いでください。アクセス リストを使用して制限する方式および暗号化認証メカニズムの、2 種類のメカニズムを利用できます。

シスコの NTP ではストラタム 1 サービスをサポートしていないので、ラジオ クロックまたは原子時計に接続できません。ネットワークの時刻サービスは、IP インターネット上のパブリック NTP サーバから取得することを推奨します。

図5-1 に、NTP を使用する一般的なネットワーク例を示します。スイッチ A は NTP マスターで、スイッチ B、C、D とともに NTP サーバ モード(スイッチ A とのサーバ アソシエーション)で設定されています。スイッチ E は、アップストリームおよびダウンストリームのスイッチ(スイッチ B およびスイッチ F)に対する NTP ピアとして設定されています。

図5-1 一般的な NTP ネットワークの構成

 

ネットワークがインターネットから切り離されている場合も、シスコでは NTP を実装しているため、実際には他の方法で時刻が決定されているにもかかわらず、装置が NTP を使用して同期化しているように動作を設定できます。他の装置は、NTP によりこの装置と同期化されます。

複数のタイム ソースがある場合、NTP は常に、より信頼性があるとみなされます。NTP の時刻は、他の方法による時刻に優先します。

自社のホスト システムに NTP ソフトウェアを組み入れているメーカーが数社あり、また、UNIX システム用のバージョンやその派生ソフトウェアも一般に入手できます。このソフトウェアによって、ホスト システムも時間が同期化されます。

NTP の設定

スイッチはハードウェアサポート クロックを備えていないため、外部 NTP ソースが利用できないときに、ピアが自身を同期化するための NTP マスター クロックとして機能できません。このスイッチは、カレンダーに対するハードウェアサポートも備えていません。そのため、ntp update-calendar および ntp master グローバル コンフィギュレーション コマンドが利用できません。

ここでは、次の設定手順について説明します。

「NTP のデフォルト設定」

「NTP 認証の設定」

「NTP アソシエーションの設定」

「NTP ブロードキャスト サービスの設定」

「NTP アクセス制限の設定」

「NTP パケット用の送信元 IP アドレスの設定」

「NTP 設定の表示」

NTP のデフォルト設定

表5-1 に、NTP のデフォルト設定を示します。

 

表5-1 NTP のデフォルト設定

機能
デフォルト設定

NTP 認証

ディセーブル。認証鍵は指定されていません。

NTP ピアまたはサーバ アソシエーション

設定なし

NTP ブロードキャスト サービス

ディセーブル。どのインターフェイスも NTP ブロードキャスト パケットを送受信しません。

NTP アクセス制限

アクセス制御は指定されていません。

NTP パケット送信元 IP アドレス

送信元アドレスは、発信インターフェイスによって決定されます。

NTP は、すべてのインターフェイスでデフォルトでイネーブルに設定されています。すべてのインターフェイスは、NTP パケットを受信します。

NTP 認証の設定

この手順は、NTP サーバの管理者と協調して行う必要があります。この手順で設定する情報は、時刻を NTP サーバと同期化するために、スイッチが使用するサーバと一致している必要があります。

セキュリティ目的で他の装置とのアソシエーション(正確な時間維持を行う NTP 稼働装置間の通信)を認証するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ntp authenticate

デフォルトではディセーブルに設定されている NTP 認証機能をイネーブルにします。

ステップ 3

ntp authentication-key number md5 value

認証鍵を定義します。デフォルト設定では何も定義されていません。

number には、鍵の番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。

md5 は、Message Digest Algorithm 5(MD5)を使用してメッセージ認証サポートが行われることを指定します。

value には、鍵に対する 8 文字までの任意のストリングを入力します。

スイッチと装置の双方がいずれかの認証鍵を持ち、 ntp trusted-key key-number コマンドによって鍵番号が指定されていないかぎり、スイッチは装置と同期化しません。

ステップ 4

ntp trusted-key key-number

1 つまたは複数の鍵番号(ステップ 3 で定義したもの)を指定します。ピア NTP 装置は、このスイッチを同期化させるため、このスイッチへの NTP パケット内にこの鍵番号を含めなければなりません。

デフォルト設定では、信頼性のある鍵は定義されていません。

key-number には、ステップ 3 で定義された鍵を指定します。

このコマンドにより、スイッチが信頼性のない装置と誤って同期化することを防ぎます。

ステップ 5

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show running-config

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

NTP 認証をディセーブルにするには、 no ntp authenticate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。認証鍵を削除するには、 no ntp authentication-key number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。装置 ID の認証をディセーブルにするには、 no ntp
trusted-key
key-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

NTP パケットに認証鍵 42 を設定している装置とだけ同期するようにスイッチを設定する例を次に示します。

Switch(config)# ntp authenticate
Switch(config)# ntp authentication-key 42 md5 aNiceKey
Switch(config)# ntp trusted-key 42

NTP アソシエーションの設定

NTP アソシエーションは、ピア アソシエーション(スイッチを他の装置に同期化するか、スイッチに対して他の装置を同期化させるかのどちらかが可能)に設定することも、サーバ アソシエーション(スイッチを他の装置に同期化させるのみで、その逆はできない)に設定することもできます。

別の装置との NTP アソシエーションを形成するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ntp peer ip-address [ version number ] [ key keyid ] [ source interface ] [ prefer ]

または

ntp server ip-address [ version number ] [ key keyid ] [ source interface ] [ prefer ]

スイッチのシステム クロックをピアに同期化するか、ピアに同期化されるように設定します(ピア アソシエーション)。

または

スイッチのシステム クロックをタイム サーバによって同期化するように設定します(サーバ アソシエーション)。

ピアまたはサーバ アソシエーションはデフォルトでは定義されていません。

ピア アソシエーションの ip-address には、クロックの同期化を行うまたは同期化の対象となるピアの IP アドレスを指定します。サーバ アソシエーションでは、クロックの同期化を行うタイム サーバの IP アドレスを指定します。

(任意) number には、NTP のバージョン番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 3 です。デフォルトではバージョン 3 が選択されています。

(任意) keyid には、 ntp authentication-key グローバル コンフィギュレーション コマンドで定義された認証鍵を入力します。

(任意) interface には、IP の送信元アドレスを取得するインターフェイスを指定します。デフォルトでは、送信元 IP アドレスは発信インターフェイスから取得します。

(任意) prefer キーワードを指定すると、このピアまたはサーバが同期化を行う優先ピアまたはサーバになります。このキーワードは、ピアとサーバ間の切り替えを減らします。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

アソシエーションの一端しか設定する必要がありません。もう一方の装置には自動的にアソシエーションが設定されます。デフォルトの NTP バージョン(バージョン 3)を使用していて、同期化が発生しない場合は、NTP バージョン 2 を使用してください。インターネット上の多くの NTP サーバは、バージョン 2 で稼働しています。

ピアまたはサーバ アソシエーションを削除するには、 no ntp peer ip-address または no ntp server ip-address グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、NTP バージョン 2 を使用して IP アドレス 172.16.22.44 のピアのクロックに、システム クロックを同期化するようにスイッチを設定する例を示します。

Switch(config)# ntp server 172.16.22.44 version 2

NTP ブロードキャスト サービスの設定

NTP が稼働する装置間の通信( アソシエーション )は、通常静的に設定されます。各装置には、アソシエーションを作成すべき全装置の IP アドレスが与えられます。アソシエーションのペアとなる装置間で NTP メッセージを交換することによって、正確な時刻の維持が可能になります。ただし、LAN 環境では、代わりに IP ブロードキャスト メッセージを使用するように NTP を設定できます。各装置を、単にブロードキャスト メッセージを送受信するように設定すればよいので、この代替手段によって設定の複雑さが緩和されます。ただし、この場合、情報の流れは一方向に限られます。

ルータのようにネットワーク上で時刻情報をブロードキャストする NTP ブロードキャスト サーバがある場合、スイッチはインターフェイスごとに NTP ブロードキャスト パケットを送受信できます。スイッチは NTP ブロードキャスト パケットをピアへ送信できるので、ピアはそのスイッチに同期化できます。スイッチは NTP ブロードキャスト パケットを受信して自身のクロックを同期化することもできます。ここでは、NTP ブロードキャスト パケットの送信と受信の両方の手順について説明します。

NTP ブロードキャスト パケットをピアに送信して、ピアが自身のクロックをスイッチに同期化するようにスイッチを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

NTP ブロードキャスト パケットを送信するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ntp broadcast [ version number ] [ key keyid ] [ destination-address ]

NTP ブロードキャスト パケットをピアに送信するインターフェイスをイネーブルにします。

デフォルトでは、この機能はすべてのインターフェイスでディセーブルです。

(任意) number には、NTP のバージョン番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 3 です。バージョンを指定しなかった場合は、バージョン 3 が使用されます。

(任意) keyid には、ピアにパケットを送信するときに使用する認証鍵を指定します。

(任意) destination-address には、スイッチにクロックを同期化しているピアの IP アドレスを指定します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ステップ 7

次の手順で説明するように、接続されているピアが NTP ブロードキャスト パケットを受信するように設定します。

インターフェイスによる NTP ブロードキャスト パケットの送信をディセーブルにするには、 no ntp broadcast インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポートが NTP バージョン 2 パケットを送信するように設定する例を示します。

Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ntp broadcast version 2
 

接続したピアから NTP ブロードキャスト パケットを受信するようにスイッチを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

NTP ブロードキャスト パケットを受信するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ntp broadcast client

インターフェイスが NTP ブロードキャスト パケットを受信できるようにします。

デフォルトでは、インターフェイスは NTP ブロードキャスト パケットを受信しません。

ステップ 4

exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 5

ntp broadcastdelay microseconds

(任意)スイッチと NTP ブロードキャストサーバとの間の予測されるラウンドトリップ遅延を変更します。

デフォルトは 3000 マイクロ秒です。指定できる範囲は 1 ~ 999999 マイクロ秒です。

ステップ 6

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

show running-config

設定を確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスによる NTP ブロードキャスト パケットの受信をディセーブルにするには、 no ntp broadcast client インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。予測されるラウンドトリップ遅延をデフォルト設定に変更するには、 no ntp broadcastdelay グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポートが NTP ブロードキャスト パケットを受信するように設定する例を示します。

Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ntp broadcast client

NTP アクセス制限の設定

次に説明するとおり、2 つのレベルで NTP アクセスを制御できます。

「アクセス グループの作成と基本 IP アクセス リストの割り当て」

「特定のインターフェイスでの NTP サービスのディセーブル化」

アクセス グループの作成と基本 IP アクセス リストの割り当て

アクセス リストを使用して NTP サービスへのアクセスを制御するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ntp access-group { query-only | serve-onl y | serve | peer } access-list-number

アクセス グループを作成し、基本 IP アクセス リストを割り当てます。

キーワードの意味は次のとおりです。

query-only -- NTP 制御クエリーに限り許可します。

serve-only -- 時刻要求に限り許可します。

serve -- 時刻要求と NTP 制御クエリーは許可しますが、スイッチがリモート装置と同期化することは許可しません。

peer -- 時刻要求と NTP 制御クエリーを許可し、スイッチがリモート装置と同期化することを許可します。

access-list-number には、1 ~ 99 の範囲で標準の IP アクセス リスト番号を入力します。

ステップ 3

access-list access-list-number permit source [ source-wildcard ]

アクセス リストを作成します。

access-list-number には、ステップ 2 で指定した番号を入力します。

permit キーワードを入力すると、条件が一致した場合にアクセスを許可します。

source には、スイッチへのアクセスが許可された装置の IP アドレスを入力します。

(任意) source-wildcard には、送信元に適用するワイルドカード ビットを入力します。


) アクセス リストの作成時には、末尾に到達するまでに一致するものがなかった場合、すべてのアクセス リストの末尾にデフォルトで暗黙の拒否(deny)ステートメントが含まれることに注意してください。


ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

アクセス グループのキーワードは、最小の制限から最大の制限に、次の順序でスキャンされます。

1. peer -- 時刻要求と NTP 制御クエリーを許可します。また、スイッチがアクセス リストの基準を満たすアドレスを持つ装置と同期化することを許可します。

2. serve -- 時刻要求と NTP 制御クエリーを許可しますが、スイッチがアクセス リストの基準を満たすアドレスを持つ装置と同期化することを許可しません。

3. serve-only -- アクセス リストの基準を満たすアドレスを持つ装置からの時刻要求に限り許可します。

4. query-only -- アクセス リストの基準を満たすアドレスを持つ装置からの NTP 制御クエリーに限り許可します。

複数のアクセス タイプについて送信元 IP アドレスがアクセス リストに一致する場合は、最初のタイプが認可されます。アクセス グループが指定されなかった場合は、すべてのアクセス タイプがすべての装置に認可されます。いずれかのアクセス グループが指定されている場合は、指定されたアクセス タイプに限り認可されます。

スイッチ NTP サービスに対するアクセス制御を削除するには、 no ntp access-group { query-only | serve-only | serve | peer } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、スイッチがアクセス リスト 99 からのピアに同期化できるように設定する例を示します。ただし、スイッチはアクセス リスト 42 に対してはアクセスを制限し、時刻要求に限り許可します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# ntp access-group peer 99
Switch(config)# ntp access-group serve-only 42
Switch(config)# access-list 99 permit 172.20.130.5
Switch(config)# access list 42 permit 172.20.130.6
 

特定のインターフェイスでの NTP サービスのディセーブル化

NTP サービスは、すべてのインターフェイスでデフォルトでイネーブルに設定されています。

インターフェイス上で NTP パケットの受信をディセーブルにするには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、ディセーブルにするインターフェイスを指定します。

ステップ 3

ntp disable

インターフェイス上で NTP パケットの受信をディセーブルにします。

デフォルトでは、すべてのインターフェイスは NTP パケットを受信します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイス上で NTP パケットの受信を再度イネーブルにするには、 no ntp disable インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

NTP パケット用の送信元 IP アドレスの設定

スイッチが NTP パケットを送信すると、送信元 IP アドレスは、通常 NTP パケットが送信されたインターフェイスのアドレスに設定されます。すべての NTP パケットに特定の送信元 IP アドレスを使用する場合は、 ntp source グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。アドレスは指定されたインターフェイスから取得します。インターフェイス上のアドレスを返信パケット用の宛先として使用できない場合に、このコマンドは便利です。

送信元 IP アドレスを取得する特定のインターフェイスを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ntp source type number

IP 送信元アドレスを取得するインターフェイスのタイプと番号を指定します。

デフォルトでは、送信元アドレスは、発信インターフェイスによって決定されます。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

指定されたインターフェイスは、すべての宛先に送信されるすべてのパケットの送信元アドレスに使用されます。送信元アドレスを特定のアソシエーションに使用する場合は、「NTP アソシエーションの設定」に説明したように、 ntp peer または ntp server グローバル コンフィギュレーション コマンドの source キーワードを使用します。

NTP 設定の表示

次の 2 つの特権 EXEC コマンドを使用して NTP 情報を表示できます。

show ntp associations [ detail ]

show ntp status

この出力に表示されるフィールドの詳細については、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』Release 12.1 を参照してください。

手動による日時の設定

他のタイム ソースが利用できない場合は、システムの再起動後、手動で日時を設定できます。時刻は、次にシステムを再起動するまで正確です。手動設定は最後の手段としてのみ使用することを推奨します。スイッチを同期化できる外部ソースがある場合は、手動でシステム クロックを設定する必要はありません。

ここでは、次の設定手順について説明します。

「システム クロックの設定」

「日時設定の表示」

「タイム ゾーンの設定」

「夏時間の設定」

システム クロックの設定

ネットワーク上に、NTP などの時刻サービスを提供する外部ソースがある場合は、手動でシステム クロックを設定する必要はありません。

システム クロックを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

clock set hh : mm : ss day month year

または

clock set hh : mm : ss month day year

いずれかのフォーマットを使用して、手動でシステム クロックを設定します。

hh : mm : ss には、時刻を時間(24 時間形式)、分、秒で指定します。指定された時刻は、設定されたタイム ゾーンに基づきます。

day には、当月の日付で日を指定します。

month には、月を名前で指定します。

year には、年を指定します(省略なし)。

ステップ 2

show running-config

設定を確認します。

ステップ 3

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

次に、システム クロックを手動で 2001 年の 7 月 23 日午後 1 時 32 分に設定する例を示します。

Switch# clock set 13:32:00 23 July 2001

日時設定の表示

日時の設定を表示するには、 show clock [ detail ] 特権 EXEC コマンドを使用します。

システム クロックは、信頼性がある(正確であると信じられる)かどうかを示す authoritative フラグを維持します。システム クロックが NTP などのタイミング ソースによって設定されている場合は、フラグを設定します。時刻が信頼できないものである場合は、表示目的でのみ使用されます。クロックが信頼できず、 authoritative フラグも設定されていなければ、ピアの時刻が無効でも、フラグはピアがクロックと同期しないようにします。

show clock の表示の前にある記号は、次の意味があります。

* -- 時刻は信頼できません。

(空白) -- 時刻は信頼できます。

. -- 時刻は信頼できますが、NTP は同期していません。

タイム ゾーンの設定

手動でタイム ゾーンを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

clock timezone zone hours-offset [ minutes-offset ]

タイム ゾーンを設定します。

スイッチは内部時刻を UTC で管理するので、このコマンドは表示目的の場合および手動で時刻を設定した場合に限って使用します。

zone には、標準時間が施行されているときに表示されるタイムゾーンの名前を入力します。デフォルトの設定は UTC です。

hours-offset には、UTC からの時差を入力します。

(任意) minutes-offset には、UTC からの分差を入力します。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

clock timezone グローバル コンフィギュレーション コマンドの minutes-offset 変数は、現地のタイム ゾーンと UTC との時差が分単位である場合に利用できます。たとえば、カナダ大西洋沿岸のある区域のタイム ゾーン(AST)は UTC-3.5 です(3 は 3 時間、5 は 50%)。この場合、必要なコマンドは clock timezone AST -3 30 です。

時刻を UTC に設定するには、 no clock timezone グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

夏時間の設定

毎年特定の曜日に夏時間が開始し終了する地域に夏時間を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

clock summer-time zone recurring [ week day month hh : mm week day month hh : mm [ offset ]]

毎年指定された日に開始および終了する夏時間を設定します。

夏時間はデフォルトでディセーブルに設定されています。パラメータなしで clock summer-time zone recurring を指定すると、夏時間の規則は米国の規則をデフォルトにします。

zone には、夏時間が施行されているときに表示されるタイム ゾーンの名前(たとえば PDT)を入力します。

(任意) week には、月の何週めかを指定します(1 ~ 5、または last )。

(任意) day には、曜日を指定します(Sunday、Monday など)。

(任意) month には、月を指定します(January、February など)。

(任意) hh : mm には、時刻を時間(24 時間形式)と分で指定します。

(任意) offset には、夏時間の間、追加する分数を指定します。デフォルト値は 60 です。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

clock summer-time グローバル コンフィギュレーション コマンドの最初の部分では夏時間の開始時期を、2 番めの部分では終了時期を指定します。すべての時刻は、現地のタイム ゾーンを基準にしています。開始時間は標準時を基準にしています。終了時間は夏時間を基準にしています。開始月が終了月よりあとの場合は、システムでは南半球にいるとみなされます。

次に、夏時間が 4 月の第一日曜の 2 時に始まり、10 月の最終日曜の 2 時に終わるように指定する例を示します。

Switch(config)# clock summer-time PDT recurring 1 Sunday April 2:00 last Sunday October 2:00
 

ユーザの居住地域の夏時間が定期的なパターンに従わない(次の夏時間のイベントの正確な日時を設定する)場合は、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

clock summer-time zone date [ month date year hh : mm month date year hh : mm [ offset ]]

または

clock summer-time zone date [ date month year hh : mm date month year hh : mm [ offset ]]

最初の日付で夏時間開始の日付を、2 番めの日付で終了の日付を設定します。

夏時間はデフォルトでディセーブルに設定されています。

zone には、夏時間が施行されているときに表示されるタイム ゾーンの名前(たとえば PDT)を入力します。

(任意) week には、月の何週めかを指定します(1 ~ 5、または last )。

(任意) day には、曜日を指定します(Sunday、Monday など)。

(任意) month には、月を指定します(January、February など)。

(任意) hh : mm には、時刻を時間(24 時間形式)と分で指定します。

(任意) offset には、夏時間の間、追加する分数を指定します。デフォルト値は 60 です。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

clock summer-time グローバル コンフィギュレーション コマンドの最初の部分では夏時間の開始時期を、2 番めの部分では終了時期を指定します。すべての時刻は、現地のタイム ゾーンを基準にしています。開始時間は標準時を基準にしています。終了時間は夏時間を基準にしています。開始月が終了月よりあとの場合は、システムでは南半球にいるとみなされます。

夏時間をディセーブルにするには、 no clock summer-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、夏時間が 2000 年 10 月 12 日の 2 時に始まり、2001 年 4 月 26 日の 2 時に終わるよう設定する例を示します。

Switch(config)# clock summer-time pdt date 12 October 2000 2:00 26 April 2001 2:00

システム名およびプロンプトの設定

スイッチにシステム名を設定して特定します。デフォルトでは、システム名およびプロンプトは Switch です。

システム プロンプトを設定していない場合は、システム名の最初の 20 文字をシステム プロンプトとして使用します。大なり記号(>)が付加されます。システム名が変更されるたびに、プロンプトは更新されます。


) この章で説明するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』Release 12.1 および『Cisco IOS IP and IP Routing Command Reference』Release 12.1 を参照してください。


ここでは、次の設定手順について説明します。

「デフォルトのシステム名およびプロンプトの設定」

「システム名の設定」

「DNS の概要」

デフォルトのシステム名およびプロンプトの設定

デフォルトのスイッチのシステム名およびプロンプトは Switch です。

システム名の設定

手動でシステム名を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

hostname name

手動でシステム名を設定します。

デフォルト設定は switch です。

名前は ARPANET ホスト名の規則に従う必要があります。この規則ではホスト名は文字で始まり、文字または数字で終わり、その間には文字、数字、またはハイフンしか使用できません。名前には 63 文字まで使用できます。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-confi g

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

システム名を設定すると、システム プロンプトとしても使用されます。

デフォルトのホスト名に戻すには、 no hostname グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

DNS の概要

Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)プロトコルは、分散型データベース DNS を制御し、これによりホスト名を IP アドレスに対応付けできます。スイッチ上に DNS を設定すると、 ping telnet connect などのすべての IP コマンドや、関連する Telnet サポート操作時に、IP アドレスの代わりにホスト名を使用できます。

IP によって定義される階層型の命名方式では、装置を場所またはドメインで特定できます。ドメイン名の区切りとしては、ピリオド(.)を使用します。たとえば、シスコシステムズは、IP で com というドメイン名に分類される営利企業なので、ドメイン名は cisco.com となります。このドメイン内の特定のデバイス、たとえば FTP(ファイル転送プロトコル)システムは、 ftp.cisco.com で表されます。

IP ではドメイン名を把握するために、ドメイン ネーム サーバという概念が定義されています。ドメイン ネーム サーバの役割は、名前から IP アドレスへのマッピングをキャッシュ(またはデータベース)に保存することです。ドメイン名を IP アドレスにマッピングするには、まず、ホスト名を明示し、ネットワーク上に存在するネーム サーバを指定し、DNS をイネーブルにします。

ここでは、次の設定手順について説明します。

「DNS のデフォルト設定」

「DNS の設定」

「DNS の設定の表示」

DNS のデフォルト設定

表5-2 に、DNS のデフォルト設定を示します。

 

表5-2 DNS のデフォルト設定

機能
デフォルト設定

DNS イネーブル ステート

イネーブル

DNS デフォルト ドメイン名

設定なし

DNS サーバ

ネーム サーバのアドレスの設定なし

DNS の設定

DNS を使用するようにスイッチを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ip domain-name name

未修飾のホスト名(ドット付き 10 進表記ドメイン名のない名前)を完成させるためにソフトウェアが使用する、デフォルトのドメイン名を定義します。

ドメイン名を未修飾の名前から区切るために使用される最初のピリオドは入れないでください。

起動時にはドメイン名は設定されていませんが、BOOTP または Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバからスイッチ コンフィギュレーションを取得している場合は、BOOTP または DHCP サーバによってデフォルトのドメイン名が設定されることがあります(サーバにこの情報が設定されている場合)。

ステップ 3

ip name-server server-address1 [ server-address2 ... server-address6 ]

1 つまたは複数のネーム サーバのアドレスを指定して、名前およびアドレスの解決に使用します。

最大 6 つのネーム サーバを指定できます。各サーバ アドレスはスペースで区切ります。最初に指定されたサーバが、プライマリ サーバです。スイッチは、最初にプライマリ サーバに DNS クエリーを送信します。そのクエリーが失敗した場合は、バックアップ サーバにクエリーが送信されます。

ステップ 4

ip domain-lookup

(任意)スイッチ上で、DNS ベースのホスト名のアドレスへの変換をイネーブルにします。この機能は、デフォルトでイネーブルに設定されています。

ユーザのネットワーク装置が、名前の割り当てを制御できないネットワーク内の装置と接続する必要がある場合、グローバルなインターネットのネーミング方式(DNS)を使用して、ユーザの装置を一意に特定する装置名を動的に割り当てることができます。

ステップ 5

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show running-config

設定を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチの IP アドレスをそのホスト名として使用する場合は、IP アドレスが使用され、DNS クエリーは発生しません。ピリオド(.)なしでホスト名を設定すると、ピリオド、およびそれに続くデフォルトのドメイン名がホスト名に追加され、そのあとで DNS クエリーが行われ、名前を IP アドレスに対応付けます。デフォルトのドメイン名は、 ip domain-name グローバル コンフィギュレーション コマンドによって設定される値です。ホスト名にピリオド(.)がある場合は、ソフトウェアは、ホスト名にデフォルトのドメイン名を追加せずに IP アドレスを検索します。

ドメイン名を削除するには、 no ip domain-name name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ネームサーバのアドレスを削除するには、 no ip name-server server-address グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチ上の DNS をディセーブルにするには、 no ip domain-lookup グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

DNS の設定の表示

DNS 設定情報を表示するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用します。

バナーの作成

MoTD(Message-of-The-Day)バナーおよびログイン バナーを作成できます。MoTD バナーはログイン時に接続しているすべての端末で表示され、すべてのネットワーク ユーザを対象としたメッセージ(システム終了予告など)を送信するのに便利です。

ログイン バナーも、接続しているすべての端末で表示されます。表示されるのは、MoTD バナーのあとで、ログイン プロンプトが表示される前です。


) この章で説明するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』Release 12.1 を参照してください。


ここでは、次の設定手順について説明します。

「バナーのデフォルト設定」

「MoTD ログイン バナーの設定」

「ログイン バナーの設定」

バナーのデフォルト設定

MoTD およびログイン バナーは設定されません。

MoTD ログイン バナーの設定

あるユーザがスイッチにログインしたときに、画面に表示される 1 行または複数行のメッセージバナーを作成できます。

MoTD ログイン バナーを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

banner motd c message c

MoTD バナーを指定します。

c には、任意の区切り文字、たとえばポンド記号(#)を入力して、 Return キーを押します。区切り文字はバナー テキストの始まりと終わりを表します。終わりの区切り文字のあとの文字は廃棄されます。

message には、255 文字までのバナー メッセージを入力します。メッセージ内には区切り文字を使用できません。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

MoTD バナーを削除するには、 no banner motd グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポンド記号(#)を開始および終了の区切り文字として使用し、スイッチの MoTD バナーを設定する例を示します。

Switch(config)# banner motd #
This is a secure site. Only authorized users are allowed.
For access, contact technical support.
#
Switch(config)#
 

次に、前の設定により表示されたバナーの例を示します。

Unix> telnet 172.2.5.4
Trying 172.2.5.4...
Connected to 172.2.5.4.
Escape character is '^]'.
 
This is a secure site. Only authorized users are allowed.
For access, contact technical support.
 
User Access Verification
 
Password:
 

ログイン バナーの設定

接続されたすべての端末でログイン バナーが表示されるように設定できます。バナーが表示されるのは、MoTD バナーのあとで、ログイン プロンプトが表示される前です。

ログイン バナーを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

banner login c message c

ログイン メッセージを指定します。

c には、任意の区切り文字、たとえばポンド記号(#)を入力して、 Return キーを押します。区切り文字はバナー テキストの始まりと終わりを表します。終わりの区切り文字のあとの文字は廃棄されます。

message には、255 文字までのログイン メッセージを入力します。メッセージ内には区切り文字を使用できません。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ログイン バナーを削除するには、 no banner login グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ドル記号($)を開始および終了の区切り文字として使用し、スイッチのログイン バナーを設定する例を示します。

Switch(config)# banner login $
Access for authorized users only. Please enter your username and password.
$
Switch(config)#

MAC アドレス テーブルの管理

MAC(メディア アクセス制御)アドレス テーブルには、スイッチがポート間のトラフィック転送に使用するアドレス情報が含まれています。このアドレス テーブルに登録されたすべての MAC アドレスは、1 つまたは複数のポートに対応しています。アドレス テーブルに含まれるアドレス タイプには、次のものがあります。

ダイナミック アドレス -- スイッチが学習し、使用されなくなった時点で期限切れとなる送信元 MAC アドレス

スタティック アドレス -- 手動で入力され、期限切れにならず、スイッチのリセット時にも消去されないユニキャストまたはマルチキャスト アドレス

アドレス テーブルは、宛先 MAC アドレス、対応する VLAN ID、アドレスに対応付けられたポート番号を保持します。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


ここでは、次の設定手順について説明します。

「アドレス テーブルの作成」

「MAC アドレスおよび VLAN」

「MAC アドレス テーブルのデフォルト設定」

「アドレス エージング タイムの変更」

「ダイナミック アドレス エントリの削除」

「MAC アドレス通知トラップの設定」

「スタティック アドレス エントリの追加および削除」

「アドレス テーブル エントリの表示」

アドレス テーブルの作成

すべてのポートでサポートされる複数の MAC アドレスによって、スイッチの任意のポートを各ワークステーション、リピータ、スイッチ、ルータ、あるいはその他のネットワーク装置に接続できます。各ポートで受信するパケットの送信元アドレスを取得し、アドレス テーブルにアドレスとその対応するポート番号を追加することによって、スイッチは動的なアドレス指定を行います。ネットワークでステーションの増設または取り外しが行われると、スイッチはアドレス テーブルを更新し、新しいダイナミック アドレスを追加し、使用されていないアドレスは期限切れにします。

有効期間はスイッチごとに設定します。ただし、スイッチは VLAN ごとにアドレス テーブルをメンテナンスし、STP によって VLAN ごとの有効期間を短縮できます。

スイッチは、受信したパケットの宛先アドレスに基づいて、任意の組み合わせのポート間でパケットを送信します。MAC アドレス テーブルを使用することによって、スイッチは、宛先アドレスに対応付けられたポートにのみ、パケットを転送します。宛先アドレスがパケットを送信したポート上にある場合は、パケットはフィルタリング処理され、転送されません。スイッチは、常にストア アンド フォワード方式を使用します。このため、完全なパケットをいったん保存してエラーがないか検査してから伝送します。

MAC アドレスおよび VLAN

アドレスはすべて、VLAN と対応付けられます。1 つのアドレスを複数の VLAN に対応付け、それぞれで異なる宛先を設定できます。たとえば、VLAN 1 のポート 1、および VLAN 5 のポート 9、10、11 を宛先とするマルチキャスト アドレスを設定できます。

VLAN ごとに、独自の論理アドレス テーブルが維持されます。ある VLAN で認識されているアドレスが別の VLAN で認識されるには、別の VLAN 内のポートによって学習されるか、または別の VLAN 内のポートにスタティックに対応付けられる必要があります。ある VLAN でスタティックとして入力するアドレスは、他のすべての VLAN でもスタティック アドレスで設定するか、他の VLAN で認識されない状態のままでなければなりません。

MAC アドレス テーブルのデフォルト設定

表5-3 に、MAC アドレス テーブルのデフォルト設定を示します。

 

表5-3 MAC アドレス テーブルのデフォルト設定

機能
デフォルト設定

エージング タイム

300 秒

ダイナミック アドレス

自動学習

スタティック アドレス

設定なし

アドレス エージング タイムの変更

ダイナミック アドレスは、スイッチが学習し、使用されなくなると期限切れになる送信元 MAC アドレスです。エージング タイムのパラメータで、使用されないアドレスをスイッチが保持する期間を定義します。このパラメータはすべての VLAN に当てはまります。

エージング タイムを短く設定しすぎると、アドレスが活用されないままテーブルから削除されてしまいます。そしてスイッチは宛先不明のパケットを受信すると、受信ポートと同じ VLAN 内のすべてのポートに、そのパケットをフラッディングさせます。この不必要なフラッディングによって、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。また、エージング タイムを長く設定しすぎると、アドレス テーブルが未使用のアドレスでいっぱいになり、これによって新しいアドレスを学習できなくなります。

ダイナミック アドレス テーブルのエージング タイムを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mac address-table aging-time [ 0 | 10-1000000 ]

ダイナミック エントリが使用または更新されたあと、MAC アドレス テーブル内に保持される時間を設定します。

指定できる範囲は 10 ~ 1000000 秒です。デフォルトは 300 秒です。0 を入力して期限切れをディセーブルにすることもできます。スタティック アドレスは、期限切れになることもテーブルから削除されることもありません。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show mac address-table aging-time

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

デフォルト値に戻すには、 no mac address-table aging-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ダイナミック アドレス エントリの削除

ダイナミック エントリをすべて削除するには、特権 EXEC モードで clear mac address-table dynamic コマンドを使用します。特定の MAC アドレス( clear mac address-table dynamic address mac-address )、指定された物理ポートまたはポート チャネル上のすべてのアドレス( clear mac address-table dynamic interface interface-id )、または指定された VLAN 上のすべてのアドレス( clear mac address-table dynamic vlan vlan-id )の削除もできます。

ダイナミック エントリが削除されたことを確認するには、 show mac address-table dynamic 特権 EXEC コマンドを使用します。

MAC アドレス通知トラップの設定

MAC アドレス通知によって、スイッチに MAC アドレス アクティビティを保存することでネットワーク上のユーザを追跡できます。スイッチが MAC アドレスを学習または削除すると常に、SNMP 通知を生成して Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)に送信されます。ネットワークと多数のユーザの出入りがある場合は、トラップ インターバル タイムを設定して通知トラップを組み込み、ネットワーク トラフィックを削減できます。MAC 通知履歴テーブルは、トラップがイネーブルに設定されたハードウェアのポートごとの MAC アドレス アクティビティを保存します。MAC アドレス通知は、動的でセキュアな MAC アドレスについて生成されます。自身のアドレス、マルチキャスト アドレス、またはその他のスタティック アドレスについては、イベントは生成されません。

NMS ホストに MAC アドレス通知トラップを送信するようにスイッチを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

snmp-server host host-addr { traps | informs } { version { 1 | 2c | 3 }} community-string notification-type

トラップ メッセージの受信側を指定します。

hos-addr には、NMS の名前または IP アドレスを指定します。

SNMP トラップをホストに送信するには、 traps (デフォルト)を指定します。SNMP 情報をホストに送信するには、 informs を指定します。

サポートする SNMP バージョンを指定します。informs にはバージョン 1(デフォルト)を使用できません。

community-string には、通知動作時に送信するストリングを指定します。 snmp-server host コマンドを使用してこのストリングを設定できますが、このストリングを定義するには、 snmp-server community コマンドを使用し、次に snmp-server host コマンドを使用することを推奨します。

notification-type には、 mac-notification キーワードを使用します。

ステップ 3

snmp-server enable traps mac-notification

スイッチが MAC アドレス トラップを NMS に送信できるようにします。

ステップ 4

mac address-table notification

MAC アドレス通知機能をイネーブルにします。

ステップ 5

mac address-table notification [ interval value ] | [ history-size value ]

トラップ インターバル タイムと履歴テーブルのサイズを入力します。

(任意) interval value には、NMS に対して生成される各トラップ セット間の通知トラップ インターバルを秒単位で指定します。指定できる範囲は 0 ~ 2147483647 秒です。デフォルトは 1 秒です。

(任意) history-size value には、MAC 通知履歴テーブルの最大エントリ数を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 500 回です。デフォルトは 1 回です。

ステップ 6

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、SNMP MAC アドレス通知トラップをイネーブルにするインターフェイスを指定します。

ステップ 7

snmp trap mac-notification { added | removed }

MAC アドレス通知トラップをイネーブルにします。

このインターフェイスに MAC アドレスが 追加(added)された ときは常に、MAC アドレス通知トラップをイネーブルにします。

このインターフェイスから MAC アドレスが 削除
(removed)された
ときは常に、MAC アドレス通知トラップをイネーブルにします。

ステップ 8

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 9

show mac address-table notification interface

show running-config

設定を確認します。

ステップ 10

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

スイッチによる MAC アドレス通知トラップの送信をディセーブルにするには、 no snmp-server enable traps mac-notification グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のインターフェイス上で MAC アドレス通知トラップをディセーブルにするには、 no snmp trap mac-notification { added | removed } インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。MAC アドレス通知機能をディセーブルにするには、 no mac address-table notification グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、NMS として 172.20.10.10 を指定し、スイッチによる NMS への MAC アドレス通知トラップの送信をイネーブルにし、MAC アドレス通知機能をイネーブルにし、インターバルを 60 秒、ヒストリ サイズを 100 エントリに設定し、指定されたポートで MAC アドレスが追加された場合のトラップをイネーブルにする例を示します。

Switch(config)# snmp-server host 172.20.10.10 traps private
Switch(config)# snmp-server enable traps mac-notification
Switch(config)# mac address-table notification
Switch(config)# mac address-table notification interval 60
Switch(config)# mac address-table notification history-size 100
Switch(config)# interface fastethernet0/4
Switch(config-if)# snmp trap mac-notification added
 

これまでのコマンドを確認するには、 show mac address-table notification interface および show mac address-table notification 特権 EXEC コマンドを入力します。

スタティック アドレス エントリの追加および削除

スタティック アドレスには、次の特性があります。

アドレス テーブルへの追加およびアドレス テーブルからの削除は、手動で行う必要があります。

ユニキャスト アドレスまたはマルチキャスト アドレスとして設定できます。

期限切れになることはなく、スイッチが再起動しても維持されます。

スタティック アドレスを追加および削除でき、また、スタティック アドレスの転送動作を定義できます。転送動作は、パケットを受信したポートが、別のポートにパケットを転送する動作を決定します。ポートは少なくとも 1 つの VLAN と対応しているので、スイッチは指定されたポートから、アドレスに対応する VLAN ID を取得します。送信元ポートごとに、それぞれ異なる宛先ポートのリストを指定できます。

ある VLAN におけるスタティック アドレスは、他の VLAN でもスタティック アドレスである必要があります。特定のアドレスがスタティックとして入力されていない VLAN に、そのスタティック アドレスを持つパケットが到着すると、すべてのポートにパケットがフラッディングされ、学習されません。

アドレス テーブルにスタティック アドレスを追加するには、宛先 MAC アドレス(ユニキャストまたはマルチキャスト)と、その宛先の VLAN を指定します。この宛先アドレスで受信したパケットは、 interface-id オプションで指定されたインターフェイスに転送されます。

スタティック アドレスを追加するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id

MAC アドレス テーブルにスタティック アドレスを追加します。

mac-addr には、アドレス テーブルに追加する宛先 MAC アドレス(ユニキャストまたはマルチキャスト)を指定します。この宛先アドレスを持つパケットが指定した VLAN に着信すると、指定したインターフェイスに転送されます。

vlan-id には、指定した MAC アドレスを持つパケットを受信する VLAN を指定します。有効な VLAN ID は 1 ~ 4094 です。

interface-id には、受信したパケットの転送先インターフェイスを指定します。有効なインターフェイスには、物理的なポートおよびポート チャネルが含まれます。 interface-id には、受信したパケットの転送先インターフェイスを指定します。有効なインターフェイスには、物理的なポートまたはポート チャネルが含まれます。スタティック マルチキャスト アドレスには、複数のインターフェイス ID を入力できます。スタティック ユニキャスト アドレスには、同時に 1 つのインターフェイスしか入力できませんが、同じ MAC アドレスおよび VLAN ID を使用すると、コマンドを複数回入力できます。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

show mac address-table static

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

アドレス テーブルからスタティック エントリを削除するには、no mac address-table static mac-addr vlan vlan-id [ interface interface-id ] グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、MAC アドレス テーブルにスタティック アドレス c2f3.220a.12f4 を追加する例を示します。VLAN 4 でこの MAC アドレスを宛先アドレスとしてパケットを受信すると、パケットは指定されたインターフェイスに転送されます。

Switch(config)# mac address-table static c2f3.220a.12f4 vlan 4 interface gigabitethernet0/1
 

アドレス テーブル エントリの表示

表5-4 に示す 1 つまたは複数の特権 EXEC コマンドを使用すると、MAC アドレス テーブルを表示できます。

 

表5-4 MAC アドレス テーブル表示用のコマンド

コマンド
説明

show mac address-table address

指定された MAC アドレスに対する MAC アドレス テーブル情報を表示します。

show mac address-table aging-time

すべての VLAN または指定された VLAN の有効期間を表示します。

show mac address-table count

すべての VLAN または指定された VLAN に存在するアドレスの数を表示します。

show mac address-table dynamic

ダイナミック MAC アドレス テーブル エントリのみを表示します。

show mac address-table interface

指定されたインターフェイスに対する MAC アドレス テーブル情報を表示します。

show mac address-table multicast

すべての VLAN または指定された VLAN に対するレイヤ 2 マルチキャスト エントリを表示します。

show mac address-table static

スタティック MAC アドレス テーブル エントリのみを表示します。

show mac address-table vlan

指定された VLAN に対する MAC アドレス テーブル情報を表示します。

ARP テーブルの管理

装置(イーサネット上の装置など)と通信するには、最初にその装置の 48 ビット MAC アドレス、またはローカル データ リンク アドレスを、ソフトウェアが判別する必要があります。IP アドレスからローカル データ リンク アドレスを判別するプロセスを、 アドレス解決 と呼びます。

Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)は、ホスト IP アドレスを、該当するメディアまたは MAC アドレスおよび VLAN ID に対応付けます。ARP は入力として IP アドレスを受け取り、対応する MAC アドレスを判別します。MAC アドレスが判別されると、IP と MAC アドレスとの対応を ARP キャッシュに格納し、すばやく検索できるようにします。そのあと、IP データグラムがリンク レイヤ フレームにカプセル化され、ネットワークを通じて送信されます。イーサネット以外の IEEE 802 ネットワークにおける IP データグラムのカプセル化および ARP 要求と ARP 応答については、Subnetwork Access Protocol(SNAP)で規定されています。IP インターフェイスでは、標準的なイーサネット形式の ARP カプセル化( arpa キーワードで表される)がデフォルトでイネーブルに設定されています。

手動でテーブルに追加された ARP エントリは期限切れにならないので、手動で削除する必要があります。

CLI(コマンドライン インターフェイス)の手順については、Cisco.com の Cisco IOS Release12.1 マニュアルを参照してください。