Catalyst 2940 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド 12.1(22)EA11 and Later
RMON の設定
RMON の設定
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

RMON の設定

RMON の概要

RMON の設定

RMON のデフォルト設定

RMON アラームおよびイベントの設定

インターフェイス上での RMON 収集の設定

RMON ステータスの表示

RMON の設定

この章では、Catalyst 2940 スイッチ上で Remote Network Monitoring(RMON)を設定する方法について説明します。RMON は、RMON 準拠のコンソール システムとネットワーク プローブ間で交換可能な、一連の統計情報と機能を定義した標準モニタリング仕様です。RMON によって、総合的なネットワーク障害診断、プランニング、パフォーマンス チューニングに関する情報が得られます。


) この章で説明するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』Release 12.1 を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「RMON の概要」

「RMON の設定」

「RMON ステータスの表示」

RMON の概要

RMON は、各種のネットワーク エージェントおよびコンソール システムがネットワーク モニタリング データを交換できるようにするための、Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)標準モニタリング仕様です。RMON 機能をスイッチの SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)エージェントと組み合わせて使用することによって、接続されているすべての LAN セグメント上のスイッチ間で流れるすべてのトラフィックをモニタできます。

図22-1 RMON の例

 

スイッチは次の RMON グループ(RFC 1757 で定義)をサポートします。

統計情報(RMON グループ 1) -- インターフェイス上でイーサネット、ファスト イーサネット、およびギガビット イーサネットの統計情報を収集します。

ヒストリ(RMON グループ 2) -- 指定されたポーリング間隔で、イーサネット、ファスト イーサネット、およびギガビット イーサネット インターフェイス統計情報グループのヒストリを収集します。

アラーム(RMON グループ 3) -- 指定された期間、特定の MIB(管理情報ベース)オブジェクトをモニタし、指定された値(上昇しきい値)でアラームを発生し、別の値(下限しきい値)でアラームをリセットします。アラームはイベントと組み合わせて使用できます。アラームがイベントを発生させ、イベントによってログ エントリまたは SNMP トラップが生成されるようにできます。

イベント(RMON グループ 9) -- アラームによってイベントが発生したときのアクションを決定します。アクションは、ログ エントリまたは SNMP トラップを生成できます。

このソフトウェア リリースがサポートするスイッチは、RMON データの処理にハードウェア カウンタを使用するので、モニタが効率的になり、処理能力はほとんど必要ありません。

RMON の設定

ここでは、スイッチ上で RMON を設定する手順について説明します。内容は次のとおりです。

「RMON のデフォルト設定」

「RMON アラームおよびイベントの設定」

「インターフェイス上での RMON 収集の設定」

RMON のデフォルト設定

RMON はデフォルトでディセーブルです。アラームまたはイベントは設定されていません。

スイッチでサポートされるのは RMON 1 だけです。

RMON アラームおよびイベントの設定

スイッチを RMON 対応として設定するには、CLI(コマンドライン インターフェイス)または SNMP 準拠の Network Management Station(NMS; ネットワーク管理ステーション)を使用します。NMS 上で汎用 RMON コンソール アプリケーションを使用し、RMON のネットワーク管理機能を利用することを推奨します。RMON MIB オブジェクトにアクセスするために、スイッチ上で SNMP を設定することも必要です。詳細は、「SNMP の設定」を参照してください。

RMON アラームおよびイベントをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

rmon alarm number variable interval { absolute | delta } rising-threshold value [ event-number ] falling-threshold value [ event-number ] [ owner string ]

MIB オブジェクトにアラームを設定します。

number には、アラーム番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。

variable には、モニタ対象の MIB オブジェクトを指定します。

interval には、アラームが MIB 変数をモニタする時間を秒数で指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 秒です。

各 MIB 変数を直接テストする場合は、 absolute キーワードを指定します。MIB 変数のサンプル間の変動をテストする場合は、 delta キーワードを指定します。

value には、アラームを発生する値およびアラームがリセットされる値を指定します。上昇および下限しきい値の value に指定できる範囲は -2147483648 ~ 2147483647 です。

(任意) event-number には、上昇および下限しきい値が限度を超えた場合に発生させるイベントの番号を指定します。

(任意) owner string には、アラームの所有者を指定します。

ステップ 3

rmon event number [ description string ] [ log ] [ owner string ] [ trap community ]

RMON イベント番号に対応付けられた RMON イベント テーブルにイベントを追加します。

number には、イベント番号を割り当てます。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。

(任意) description string には、イベントの説明を指定します。

(任意)イベント発生時に RMON ログ エントリを生成する場合は、 log キーワードを使用します。

(任意) owner string には、イベントの所有者を指定します。

(任意) community には、このトラップ用の SNMP コミュニティ ストリングを入力します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

アラームをディセーブルにするには、設定した各アラームに対して、 no rmon alarm number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。設定したすべてのアラームを一度にディセーブルにすることはできません。イベントをディセーブルにするには、 no rmon event number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。アラームおよびイベントの詳細および相互作用については、RFC 1757 を参照してください。

任意の MIB オブジェクトにアラームを設定できます。次の例では、 rmon alarm コマンドを使用して、RMON アラーム番号 10 を設定します。このアラームは、ディセーブルにされないかぎり、20 秒ごとに 1 度の間隔で MIB 変数 ifEntry.20.1 をモニタし、変数の上下の変動をチェックします。 ifEntry.20.1 値で、MIB カウンタが 100000 から 100015 になるなどのように 15 以上増加すると、アラームが発生します。そのアラームによってさらにイベント番号 1 が発生します。イベント番号 1 は、 rmon event コマンドで設定されています。使用できるイベントは、ログ エントリまたは SNMP トラップです。 ifEntry.20.1 値の変化が 0 の場合は、アラームはリセットされ、再度発生が可能です。

Switch(config)# rmon alarm 10 ifEntry.20.1 20 delta rising-threshold 15 1 falling-threshold 0 owner jjohnson
 

次の例では、 rmon event コマンドを使用して、RMON イベント番号 1 を作成します。このイベントは High ifOutErrors と定義され、アラームによってイベントが発生したときに、ログ エントリが生成されます。ユーザ jjones が、このコマンドによってイベント テーブルに作成された行を所有します。次の例の場合も、イベント発生時に SNMP トラップが生成されます。

Switch(config)# rmon event 1 log trap eventtrap description “High ifOutErrors” owner jjones

インターフェイス上での RMON 収集の設定

収集情報を表示するには、最初に RMON アラームおよびイベントを設定する必要があります。

インターフェイス上でグループ ヒストリ統計情報を収集するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

ヒストリを収集するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

rmon collection history index [ buckets bucket-number ] [ interval seconds ] [ owner ownername ]

指定されたバケット数および時間で、ヒストリ収集をイネーブルにします。

index には、統計情報の RMON グループを指定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。

(任意) buckets bucket-number には、統計情報の RMON 収集ヒストリ グループに必要な最大バケット数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。デフォルトのバケット数は 50 です。

(任意) interval seconds には、各ポーリング サイクルを秒数で指定します。

(任意) owner ownername には、統計情報の RMON グループの所有者名を入力します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

show rmon history

スイッチ履歴テーブルの内容を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ヒストリ収集をディセーブルにするには、 no rmon collection history index インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

インターフェイス上でグループ イーサネット統計情報を収集するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

統計情報を収集するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

rmon collection stats index [ owner ownername ]

インターフェイス上で RMON 統計情報収集をイネーブルにします。

index には、統計情報の RMON グループを指定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。

(任意) owner ownername には、統計情報の RMON グループの所有者名を入力します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

show rmon statistics

スイッチ統計情報テーブルの内容を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

グループ イーサネット統計情報の収集をディセーブルにするには、 no rmon collection stats index インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

RMON ステータスの表示

RMON ステータスを表示するには、 表22-1 の特権 EXEC コマンドを 1 つまたは複数使用します。

 

表22-1 RMON ステータスを表示するコマンド

コマンド
目的

show rmon

一般 RMON 統計情報を表示します。

show rmon alarms

RMON アラーム テーブルを表示します。

show rmon events

RMON イベント テーブルを表示します。

show rmon history

RMON 履歴テーブルを表示します。

show rmon statistics

RMON 統計情報テーブルを表示します。

この出力に表示されるフィールドの詳細については、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』Release 12.1 を参照してください。