Catalyst 2940 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA7
STP の設定
STP の設定
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

STP の設定

スパニングツリー機能の概要

STP の概要

スパニングツリー トポロジーおよび BPDU

ブリッジ ID、スイッチ プライオリティ、拡張システム ID

スパニングツリー インターフェイス ステート

ブロッキング ステート

リスニング ステート

ラーニング ステート

フォワーディング ステート

ディセーブル ステート

スイッチまたはポートがそれぞれルート スイッチまたはルート ポートになる仕組み

スパニングツリーおよび冗長接続

スパニングツリーのアドレス管理

接続能力を維持するためのエージング タイムの短縮

スパニングツリー モードおよびプロトコル

サポート対象のスパニングツリー インスタンス

スパニングツリーの相互運用および旧バージョンへの互換性

STP および IEEE 802.1Q トランク

スパニングツリー機能の設定

スパニングツリー機能のデフォルト設定

スパニングツリー設定時の注意事項

スパニングツリー モードの変更

スパニングツリーのディセーブル化

ルート スイッチの設定

セカンダリ ルート スイッチの設定

ポート プライオリティの設定

パス コストの設定

VLAN のスイッチ プライオリティの設定

スパニングツリー タイマーの設定

hello タイムの設定

VLAN の転送遅延時間の設定

VLAN の最大エージング タイムの設定

スパニングツリー ステータスの表示

STP の設定

この章では、Catalyst 2940 スイッチのポートベースの VLAN 上で Spanning-Tree Protocol(STP; スパニングツリー プロトコル)を設定する方法について説明します。このスイッチは、IEEE 802.1D 標準に準拠した Per-VLAN Spanning Tree Plus(PVST+)プロトコルおよびシスコ独自の拡張機能を使用するか、または IEEE 802.1w 標準に準拠した Rapid PVST+ プロトコルを使用することができます。

Multiple Spanning-Tree Protocol(MSTP)の詳細、および複数の VLAN を同じスパニングツリー インスタンスにマッピングする方法については、 第 11 章「MSTP の設定」 を参照してください。

その他のスパニングツリー機能(Port Fast、UplinkFast、ルート ガードなど)の詳細については、 第 12 章「オプションのスパニングツリー機能の設定」 を参照してください。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応する コマンド リファレンスを参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「スパニングツリー機能の概要」

「スパニングツリー機能の設定」

「スパニングツリー ステータスの表示」

スパニングツリー機能の概要

ここでは、基本的なスパニングツリー機能について説明します。

「STP の概要」

「スパニングツリー トポロジーおよび BPDU」

「ブリッジ ID、スイッチ プライオリティ、拡張システム ID」

「スパニングツリー インターフェイス ステート」

「スイッチまたはポートがそれぞれルート スイッチまたはルート ポートになる仕組み」

「スパニングツリーおよび冗長接続」

「スパニングツリーのアドレス管理」

「接続能力を維持するためのエージング タイムの短縮」

「スパニングツリー モードおよびプロトコル」

「サポート対象のスパニングツリー インスタンス」

「スパニングツリーの相互運用および旧バージョンへの互換性」

「STP および IEEE 802.1Q トランク」

設定手順については、「スパニングツリー機能の設定」 を参照してください。

オプションのスパニングツリー機能については、 第 12 章「オプションのスパニングツリー機能の設定」 を参照してください。

STP の概要

STP は、ネットワーク上でループを防止しながら、パスの冗長性を実現するレイヤ 2 リンク管理プロトコルです。レイヤ 2 イーサネット ネットワークを正しく動作させるには、2 つのステーション間に存在するアクティブ パスは 1 つでなければなりません。エンド ステーション間に複数のアクティブ パスがあると、ネットワークにループが生じます。ネットワークにループが存在していると、エンド ステーションは重複するメッセージを受け取る可能性があります。スイッチもまた、複数のレイヤ 2 インターフェイスでエンド ステーションの MAC アドレスを学習する可能性があります。このような条件が発生すると、不安定なネットワークになります。スパニングツリーの動作はトランスペアレントであり、エンド ステーション側で、単一 LAN セグメントに接続されているのか、複数セグメントからなるスイッチド LAN に接続されているのかを検出することはできません。

STP はスパニングツリーのアルゴリズムを使用して、ネットワークに接続された冗長スイッチの 1 つをスパニングツリーのルートとして選択します。このアルゴリズムは、アクティブなトポロジー内のポートの役割に応じて各ポートに次の役割を指定して、スイッチ形式のレイヤ 2 ネットワークでループが起こらない最適なパスを計算します。

ルート ― スパニングツリー トポロジーで選択された転送ポート

指定 ― 各スイッチ形式の LAN セグメントで選択された転送ポート

代替 ― スパニングツリーのルート ブリッジに対し、代替パスを提供するブロック ポート

バックアップ ― ループバック設定のブロック ポート

すべて のポートが指定ポートまたはバックアップ ポートとしての役割を持っているスイッチは、ルート スイッチと呼ばれます。指定ポートの役割を持つポートが 1 つ でもあるスイッチは、指定スイッチと呼ばれます。

冗長データ パスはスパニングツリーによって、強制的にスタンバイ(ブロックされた)ステートにされます。スパニングツリーのネットワーク セグメントでエラーが発生したときに、冗長パスが存在していた場合は、スパニングツリー アルゴリズムがスパニングツリー トポロジーを再計算し、スタンバイ パスをアクティブにします。スイッチは、定期的に Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)と呼ばれるスパニングツリー フレームを送受信します。スイッチはこのフレームを転送しませんが、このフレームを使用してループフリー パスを構築します。BPDU には、送信側スイッチおよびそのポートについて、スイッチおよび MAC アドレス、スイッチ プライオリティ、ポート プライオリティ、パス コストなどの情報が含まれます。スパニングツリーはこの情報を使用して、スイッチド ネットワーク用のルート スイッチおよびルート ポートを選定し、さらに、各スイッチド セグメントのルート ポートおよび指定ポートを選定します。

スイッチの 2 つのインターフェイスがループの一部になっている場合、スパニングツリー ポート プライオリティとパス コストの設定値によって、フォワーディング ステートになるインターフェイスと、ブロッキング ステートになるインターフェイスが決まります。スパニングツリーのポート プライオリティ値は、ネットワーク トポロジーにおけるインターフェイスの位置とともに、トラフィック転送においてその位置がどれだけ適しているかを表します。パス コストの値は、メディアの速度を表します。

スパニングツリー トポロジーおよび BPDU

アクティブで安定したスイッチド ネットワークのスパニングツリー トポロジーは、次の要素によって決まります。

各スイッチのそれぞれの VLAN に対応付けられた一意のブリッジ ID(スイッチ プライオリティおよび MAC アドレス)

ルート スイッチに対するスパニングツリー パス コスト

各レイヤ 2 インターフェイスに対応付けられたポート ID(ポート プライオリティおよび MAC アドレス)

ネットワークにあるスイッチに電源が投入されると、それぞれがルート スイッチとして機能します。各スイッチは、そのすべてのポートからコンフィギュレーション BPDU を送信します。BPDU によって通信が行われ、スパニングツリー トポロジーが計算されます。各コンフィギュレーション BPDU には、次の情報が含まれます。

送信側スイッチがルート スイッチとみなしたスイッチの一意のブリッジ ID

ルートに対するスパニングツリー パス コスト

送信側スイッチのブリッジ ID

メッセージの有効期間

送信側インターフェイス ID

hello タイマー、転送遅延タイマー、最大エージング プロトコル タイマーの値

スイッチは、 優位の 情報(より小さいブリッジ ID、より低いパス コストなど)を格納したコンフィギュレーション BPDU を受信すると、そのポート用にこの情報を保存します。スイッチは、この BPDU をルート ポートで受信した場合は、更新されたメッセージ付きで、自身が指定スイッチであるすべての接続 LAN に対して BPDU を転送します。

そのポートに対して現在保存されているものより 下位の 情報を格納したコンフィギュレーション BPDU を受信した場合は、BPDU は廃棄されます。スイッチが、下位 BPDU の送信元の LAN の指定スイッチである場合は、そのポート用に保存された最新情報を格納した BPDU をその LAN に送信します。このようにして下位情報は廃棄され、優位の情報がネットワークで伝播されます。

BPDU の交換によって、次の処理が行われます。

ネットワークのスイッチの 1 つがルート スイッチとして選択されます(スイッチ形式のネットワーク内でスパニングツリー トポロジーの論理的な中心になる)。

各 VLAN で、スイッチのプライオリティが最も高い(プライオリティ値が数値的に最も小さい)スイッチがルート スイッチとして選定されます。すべてのスイッチがデフォルトのプライオリティ(32768)で設定されている場合は、VLAN 内で最小の MAC アドレスを持つスイッチがルート スイッチになります。表10-1 に示すように、スイッチのプライオリティ値は、ブリッジ ID の最上位ビットを占めます。

各スイッチ(ルート スイッチを除く)に対して 1 つのルート ポートが選択されます。このポートは、スイッチによってパケットがルート スイッチに転送されるときに、最適なパス(最小コスト)を提供します。

スイッチごとに、パス コストに基づいてルート スイッチまでの最短距離が計算されます。

各 LAN セグメントの指定スイッチが選定されます。指定スイッチでは、LAN からルート スイッチへのパケット転送の際、パス コストが最小となります。指定スイッチが LAN に接続するポートのことを指定ポートと呼びます。

スパニングツリー インスタンスに含まれるインターフェイスが選択されます。ルート ポートおよび指定ポートは フォワーディング ステートになります。

スイッチド ネットワーク上のあらゆる地点からルート スイッチに到達する際に必要のないパスはすべて、スパニングツリー ブロッキング モードになります。

ブリッジ ID、スイッチ プライオリティ、拡張システム ID

IEEE 802.1D 規格では、各スイッチに一意のブリッジ識別子(ブリッジ ID)を設定する必要があります。この ID によってルート スイッチが選択されます。各 VLAN は PVST+ および Rapid PVST+ によって異なる 論理ブリッジ とみなされるので、同一のスイッチには、スイッチに設定された VLAN と同じ数の異なるブリッジ ID が設定されている必要があります。スイッチ上の各 VLAN では一意の 8 バイト ブリッジ ID が設定されています。上位の 2 バイトはスイッチ プライオリティに使用され、残りの 6 バイトがスイッチの MAC アドレスから取得されます。

Catalyst 2940 スイッチは、すべてのソフトウェア リリースで 802.1t スパニングツリー拡張機能をサポートします。その結果、スイッチに割り当てられる MAC アドレスが少なくなり、より広い範囲の VLAN ID をサポートできるようになり、しかもブリッジ ID の一意性を損なうこともありません。 表10-1 に示すように、これまではスイッチ プライオリティに使用されていた 2 バイトが、4 ビットのプライオリティ値と 12 ビットの拡張システム ID 値(VLAN ID と同じ)を表すよう割り当てられています。

 

表10-1 スイッチ プライオリティ値と拡張システム ID

スイッチ プライオリティ値
拡張システム ID(VLAN ID と同じに設定)
ビット 16
ビット 15
ビット 14
ビット 13
ビット 12
ビット 11
ビット 10
ビット 9
ビット 8
ビット 7
ビット 6
ビット 5
ビット 4
ビット 3
ビット 2
ビット 1

32768

16384

8192

4096

2048

1024

512

256

128

64

32

16

8

4

2

1

スパニングツリーは、ブリッジ ID が各 VLAN で一意になるようにするために、拡張システム ID、スイッチ プライオリティ、および割り当てられたスパニングツリー MAC アドレスを使用しています。旧リリースのスパニングツリーでは、ブリッジ ID が各 VLAN で一意になるようにするために、VLAN ごとに 1 つの MAC アドレスを使用していました。

拡張システム ID のサポートにより、ルート スイッチ、セカンダリ ルート スイッチ、および VLAN のスイッチ プライオリティを手動で設定する方法に影響が生じます。たとえば、スイッチのプライオリティ値を変更すると、ルート スイッチとして選定される可能性も変更されることになります。大きい値を設定すると可能性が低下し、値が小さいと可能性が増大します。詳細については、「ルート スイッチの設定」「セカンダリ ルート スイッチの設定」「VLAN のスイッチ プライオリティの設定」 を参照してください。

スパニングツリー インターフェイス ステート

プロトコル情報がスイッチド LAN を通過するときに、伝播遅延が生じる可能性があります。その結果、スイッチド ネットワークのさまざまな場所で、さまざまな時期に、トポロジーの変更が起こる可能性があります。インターフェイスがスパニングツリー トポロジーに含まれていない状態からフォワーディング ステートに直接移行すると、一時的にデータ ループが形成されることがあります。インターフェイスは新しいトポロジー情報がスイッチド LAN 上で伝播されるまで待機し、フレーム転送を開始する必要があります。インターフェイスはさらに、古いトポロジーで使用されていた転送フレームのフレーム存続時間を満了させることも必要です。

スパニングツリーを使用しているスイッチの各レイヤ 2 インターフェイスは、次のいずれかのステートになります。

ブロッキング ― インターフェイスはフレーム転送に参加しません。

リスニング ― インターフェイスをフレーム転送に参加させることをスパニングツリーが決定した場合、ブロッキング ステートから最初に移行するステートです。

ラーニング ― インターフェイスはフレーム転送に参加する準備をしている状態です。

フォワーディング ― インターフェイスはフレームを転送します。

ディセーブル ― インターフェイスはスパニングツリーに参加していません。シャットダウン ポートであるか、ポート上にリンクがないか、またはポート上でスパニングツリー インスタンスが稼働していないためです。

インターフェイスは次のように、ステートを移行します。

初期化からブロッキング

ブロッキングからリスニングまたはディセーブル

リスニングからラーニングまたはディセーブル

ラーニングからフォワーディングまたはディセーブル

フォワーディングからディセーブル

図10-1 に、インターフェイスがステートをどのように移行するかを示します。

図10-1 スパニングツリー インターフェイス ステート

 

スイッチを起動すると、デフォルトでスパニングツリーがイネーブルになり、スイッチの各インターフェイス、VLAN、またはネットワークはブロッキング ステートを経てリスニング ステートおよびラーニング ステートと移行します。スパニングツリーは、フォワーディング ステートまたはブロッキング ステートで各インターフェイスを安定させます。

スパニングツリー アルゴリズムがレイヤ 2 インターフェイスをフォワーディング ステートにする場合、次のプロセスが発生します。

1. スパニングツリーがインターフェイスをブロッキング ステートに移行させるプロトコル情報を待つ間、インターフェイスはリスニング ステートになります。

2. スパニングツリーは転送遅延タイマーの満了を待ち、インターフェイスをラーニング ステートに移行させ、転送遅延タイマーをリセットします。

3. ラーニング ステートで、スイッチがデータベース転送のためにエンド ステーションの位置情報を学習している間、インターフェイスはフレーム転送を引き続きブロックします。

4. 転送遅延タイマーが満了すると、スパニングツリーはインターフェイスをフォワーディング ステートに移行させ、このときラーニングとフレーム転送の両方が可能になります。

ブロッキング ステート

ブロッキング ステートのレイヤ 2 インターフェイスはフレームの転送に参加しません。初期化後、スイッチの各インターフェイスに BPDU が送信されます。スイッチは最初、他のスイッチと BPDU を交換するまで、ルートとして動作します。この BPDU 交換によって、ネットワーク上のどのスイッチがルート、すなわちルート スイッチであるかが確立されます。ネットワークにスイッチが 1 台しかない場合、交換は行われず、転送遅延タイマーが満了し、インターフェイスがリスニング ステートになります。インターフェイスはスイッチの初期化後、必ず、ブロッキング ステートになります。

ブロッキング ステートのインターフェイスは、次のように動作します。

ポートで受信したフレームを廃棄します。

転送用に他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを廃棄します。

アドレスを学習しません。

BPDU を受信します。

リスニング ステート

リスニング ステートは、ブロッキング ステートを経て、レイヤ 2 インターフェイスが最初に移行するステートです。インターフェイスがリスニング ステートになるのは、スパニングツリーによってそのインターフェイスのフレーム転送への参加が決定された場合です。

リスニング ステートのインターフェイスは、次のように動作します。

ポートで受信したフレームを廃棄します。

転送用に他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを廃棄します。

アドレスを学習しません。

BPDU を受信します。

ラーニング ステート

ラーニング ステートのレイヤ 2 インターフェイスはフレームの転送に参加できるように準備します。インターフェイスはリスニング ステートからラーニング ステートに移行します。

ラーニング ステートのインターフェイスは、次のように動作します。

ポートで受信したフレームを廃棄します。

転送用に他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを廃棄します。

アドレスを学習します。

BPDU を受信します。

フォワーディング ステート

フォワーディング ステートのレイヤ 2 インターフェイスは、フレームを転送します。インターフェイスはラーニング ステートからフォワーディング ステートに移行します。

フォワーディング ステートのインターフェイスは、次のように動作します。

ポートでフレームを受信して転送します。

他のポートからスイッチングされたフレームを転送します。

アドレスを学習します。

BPDU を受信します。

ディセーブル ステート

ブロッキング ステートのレイヤ 2 インターフェイスはフレームの転送やスパニングツリーに参加しません。ディセーブル ステートのインターフェイスは動作不能です。

ディセーブルになったインターフェイスは次のように動作します。

ポートで受信したフレームを廃棄します。

転送用に他のインターフェイスからスイッチングされたフレームを廃棄します。

アドレスを学習しません。

BPDU を受信しません。

スイッチまたはポートがそれぞれルート スイッチまたはルート ポートになる仕組み

ネットワークのすべてのスイッチがデフォルトのスパニングツリー設定でイネーブルにある場合、最小の MAC アドレスを持つスイッチがルート スイッチになります。図10-2 では、スイッチ A がルート スイッチとして選定されます。すべてのスイッチのスイッチ プライオリティがデフォルト(32768)に設定されており、スイッチ A の MAC アドレスが最小であるからです。ただし、トラフィック パターン、転送インターフェイスの数、またはリンク タイプによっては、スイッチ A が最適なルート スイッチとは限りません。ルート スイッチになるように、最適なスイッチのプライオリティを引き上げる(数値を引き下げる)と、スパニングツリーの再計算が強制的に行われ、最適なスイッチをルートとした新しいトポロジーが形成されます。

図10-2 スパニングツリー トポロジー

 

スパニングツリー トポロジーがデフォルトのパラメータに基づいて算出された場合、スイッチド ネットワークの送信元エンド ステーションから宛先エンド ステーションまでのパスが最適にならない場合があります。たとえば、ルート ポートよりプライオリティの高いインターフェイスに高速リンクを接続すると、ルート ポートが変更される可能性があります。最高速のリンクをルート ポートにすることが理想です。

たとえば、スイッチ B のあるポートがギガビット イーサネット リンクで、別のポート(10/100 Mbps リンク)がルート ポートであると仮定します。ネットワーク トラフィックはギガビット イーサネット リンクに流す方が効率的です。ギガビット イーサネット インターフェイスのスパニングツリー ポート プライオリティをルート ポートより高くする(数値を小さくする)と、ギガビット イーサネット インターフェイスが新しいルート ポートになります。

スパニングツリーおよび冗長接続

2 つのスイッチ インターフェイスを別の装置、または 2 つの異なる装置に接続することにより、スパニングツリーを使用して冗長バックボーンを作成できます。スパニングツリーは一方のインターフェイスを自動的にディセーブルにしますが、他方でエラーが発生した場合にはイネーブルになります。図10-3 を参照してください。一方のリンクが高速で、他方が低速の場合、必ず、低速の方のリンクがディセーブルになります。速度が同じ場合、ポート プライオリティとポート ID が加算され、値の小さいリンクがスパニングツリーによってディセーブルにされます。

図10-3 スパニングツリーおよび冗長接続

 

EtherChannel グループを使用して、スイッチ間に冗長リンクを設定することもできます。詳細は、 第 26 章「EtherChannel の設定」 を参照してください。

スパニングツリーのアドレス管理

IEEE 802.1D では、各種ブリッジ プロトコルに使用させるために、0x00180C2000000 ~ 0x0180C2000010 の範囲で 17 のマルチキャスト アドレスが規定されています。これらのアドレスは削除できないスタティック アドレスです。

スパニングツリーのステートに関係なく、スイッチは 0x0180C2000000 および 0x0180C200000F のアドレス宛てのパケットを受信しますが、転送は行いません。

スパニングツリーがイネーブルの場合、スイッチの CPU が 0x0180C2000000 および 0x0180C2000010 を宛先とするパケットを受信します。スパニングツリーがディセーブルの場合、スイッチはこれらのパケットを未知のマルチキャスト アドレスとして転送します。

接続能力を維持するためのエージング タイムの短縮

ダイナミック アドレスのエージング タイムはデフォルトで 5 分です。これは、 mac-address-table aging-time グローバル コンフィギュレーション コマンドのデフォルト値です。ただし、スパニングツリーの再構成により、多数のステーション ロケーションが変更されることがあります。このようなステーションは、再構成中、5 分以上にわたって到達できないことがあるので、アドレス テーブルからステーション アドレスを削除し、改めて学習できるように、アドレス エージング タイムが短縮されます。スパニングツリー再構成時に短縮されるエージング タイムは、転送遅延パラメータ値( spanning-tree vlan vlan-id forward-time seconds グローバル コンフィギュレーション コマンド)と同じです。

各 VLAN はそれぞれ独立したスパニングツリー インスタンスなので、スイッチは VLAN 単位でエージング タイムを短縮します。ある VLAN でスパニングツリーの再構成が行われると、その VLAN で学習されたダイナミック アドレスがエージング タイム短縮の対象になることがあります。他の VLAN のダイナミック アドレスは影響を受けず、スイッチで設定されたエージング タイムがそのまま適用されます。

スパニングツリー モードおよびプロトコル

スイッチは、次のスパニングツリーのモードおよびプロトコルをサポートします。

PVST+ ― スパニングツリー モードは IEEE 802.1D の標準およびシスコ独自の拡張に基づいています。すべてのイーサネット、ファスト イーサネット、およびギガビット イーサネットのポートベース VLAN 上のスパニングツリー モードはデフォルト設定です。PVST+ はスイッチの各 VLAN 上で実行され、最大サポート数までそれぞれネットワークにループ パスがないことが確認されます。

PVST+ は実行されている VLAN に対し、レイヤ 2 の負荷分散を提供します。ネットワーク上に VLAN を使用することで、異なる論理トポロジーを作成でき、オーバーサブスクライブされることなくすべてのリンクが使用されるようにすることができます。VLAN 上の PVST+ の各インスタンスは単一のルート スイッチです。このルート スイッチは、ネットワーク内の他のすべてのスイッチに対する VLAN に関連したスパニングツリー情報を伝播します。各スイッチがネットワークに関して同一の情報を持つため、ネットワーク トポロジーが維持されます。

Rapid PVST+ ― このスパニングツリー モードは、IEEE 802.1w 標準に準拠した高速コンバージェンスを使用するという点以外は、PVST+ と同じです。高速コンバージェンスを提供するために、Rapid PVST+ はトポロジー変更を受信すると、ポート単位で動的に学習した MAC アドレス エントリをただちに削除します。一方、PVST+ では動的に学習した MAC アドレス エントリに短いエージング タイムが使用されます。

Rapid PVST+ は PVST+ と同じ設定を使用し(特に明記する場合を除く)、スイッチでは最小限の追加設定のみが必要です。Rapid PVST+ の利点は、大規模な PVST+ のインストール ベースを Rapid PVST+ に移行するのに、複雑な MSTP 設定の学習やネットワーク再設定の必要がないことです。Rapid PVST+ モードでは、各 VLAN は独自のスパニングツリー インスタンスをサポートされる最大数まで実行します。

MSTP ― このスパニングツリー モードは、IEEE 802.1s 標準に準拠しています。複数の VLAN を同じスパニングツリー インスタンスにマッピングし、多数の VLAN をサポートするのに必要となるスパニングツリー インスタンスの数を減らすことができます。MSTP は RSTP(IEEE 802.1w 準拠)上で実行され、転送遅延を防止、RP および DP を即時にフォワーディング ステートに移行することにより、スパニングツリーの高速コンバージェンスを実現します。RSTP を使用しないと MSTP を実行できません。

最も一般的な MSTP の初期配備は、レイヤ 2 スイッチド ネットワークのバックボーンおよびディストリビューション レイヤ内です。詳細については、 第 11 章「MSTP の設定」 を参照してください。サポート対象のスパニングツリー インスタンス数については、次の章を参照してください。

サポート対象のスパニングツリー インスタンス

PVST+ または Rapid-PVST+ モードでは、スイッチは、最大 12 のスパニングツリー インスタンスをサポートします。

MSTP モードでは、スイッチは最大 16 の MST インスタンスをサポートします。特定の MST インスタンスにマッピングできる VLAN 数は、無制限です。

VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)と連動するスパニングツリーに関しては、「スパニングツリー設定時の注意事項」 を参照してください。

スパニングツリーの相互運用および旧バージョンへの互換性

表10-2 に、ネットワーク内で相互運用およびサポートされたスパニングツリー モードを示します。

 

表10-2 PVST+、MSTP、Rapid-PVST+ の相互運用

PVST+
MSTP
Rapid PVST+

PVST+

あり

あり(制限付き)

あり(PVST+ に戻る)

MSTP

あり(制限付き)

あり

あり(PVST+ に戻る)

Rapid PVST+

あり(PVST+ に戻る)

あり(PVST+ に戻る)

あり

MSTP および PVST+ ネットワークが混在している状態では、Common Spanning Tree(CST)のルートが MST のバックボーン内にある必要があります。PVST+ スイッチは複数の MST 範囲に接続できないためです。

ネットワークに Rapid PVST+ を実行しているスイッチと PVST+ を実行しているスイッチがある場合、Rapid PVST+ スイッチと PVST+ スイッチは異なるスパニングツリー インスタンスで構成することを推奨します。Rapid-PVST+ のスパニングツリー インスタンスでは、ルート スイッチが Rapid PVST+ スイッチである必要があります。PVST+ のインスタンスでは、ルート スイッチが PVST+ スイッチである必要があります。PVST+ スイッチはネットワークの末端にある必要があります。

STP および IEEE 802.1Q トランク

VLAN トランクに関する IEEE 802.1Q 規格は、ネットワークのスパニングツリー ストラテジーに一定の制限を設けています。この規格では、トランク上で使用できる すべて の VLAN に対して、1 つのスパニングツリー インスタンスしか認められません。ただし、IEEE 802.1Q トランクによって接続されたシスコ スイッチのネットワークでは、トランク上で使用できる VLAN に 1 つずつ、スパニングツリー インスタンスを維持します。

IEEE 802.1Q トランクを使用してシスコ スイッチを他社の装置に接続する場合、シスコ スイッチは PVST+ を使用してスパニングツリーの相互運用性を実現します。Rapid PVST+ がイネーブルの場合、スイッチは PVST+ の代わりに使用します。PVST+ は、トランクの IEEE 802.1Q VLAN のスパニングツリー インスタンスと他社の IEEE 802.1Q スイッチのスパニングツリー インスタンスを結合します。

ただし、PVST+ または Rapid-PVST+ 情報はすべて、他社製の IEEE 802.1Q スイッチからなるクラウドにより分離されたシスコ スイッチによって維持されます。シスコ スイッチを分離する他社製の IEEE 802.1Q クラウドは、スイッチ間の単一トランク リンクとして扱われます。

アクセス ポートおよびトランク ポートでの外部スパニングツリーの動作は、PVST+ または Rapid PVST+ の影響を受けません。

IEEE 802.1Q トランクの詳細については、 第 13 章「VLAN の設定」 を参照してください。

スパニングツリー機能の設定

ここでは、STP 機能の設定方法について説明します。

「スパニングツリー機能のデフォルト設定」

「スパニングツリー設定時の注意事項」

「スパニングツリー モードの変更」(必須)

「スパニングツリーのディセーブル化」(任意)

「ルート スイッチの設定」(任意)

「セカンダリ ルート スイッチの設定」(任意)

「ポート プライオリティの設定」(任意)

「パス コストの設定」(任意)

「VLAN のスイッチ プライオリティの設定」(任意)

「スパニングツリー タイマーの設定」(任意)

スパニングツリー機能のデフォルト設定

表10-3 に、スパニングツリー機能のデフォルト設定を示します。

 

表10-3 スパニングツリー機能のデフォルト設定

機能
デフォルト設定

イネーブル ステート

VLAN 1 上でイネーブル。

詳細については、「サポート対象のスパニングツリー インスタンス」 を参照してください。

スパニングツリー モード

PVST+(Rapid PVST+ および MSTP はディセーブル)

スイッチ プライオリティ

32768

スパニングツリー ポート プライオリティ(インターフェイス単位で設定可能)

128

スパニングツリー ポート コスト(インターフェイス単位で設定可能)

1,000 Mbps: 4

100 Mbps: 19

10 Mbps: 100

スパニングツリー VLAN ポート プライオリティ(VLAN 単位で設定可能)

128

スパニングツリー VLAN ポート コスト(VLAN 単位で設定可能)

1,000 Mbps: 4

100 Mbps: 19

10 Mbps: 100

スパニングツリー タイマー

hello タイム:2 秒

転送遅延時間:15 秒

最大エージング タイム:20 秒

スパニングツリー設定時の注意事項

スパニングツリー インスタンスよりも多くの VLAN が VTP で定義されている場合、PVST+ または Rapid PVST+ をイネーブルにできる VLAN は 12 のみです。VLAN 数が 12 を超える場合は、MSTP をイネーブルにして、複数の VLAN を単一のスパニングツリー インスタンスにマッピングすることを推奨します。詳細は、 第 11 章「MSTP の設定」 を参照してください。

スパニングツリーの 12 のインスタンスがすでに使用中の場合は、VLAN の 1 つでスパニングツリーをディセーブルにしてから、稼働させたい VLAN 上でイネーブルにしてください。 no spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギレーション コマンドを使用して、特定の VLAN でスパニングツリーをディセーブルにし、 spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギレーション コマンドを使用して、所定の VLAN でスパニングツリーをイネーブルにします。


注意 スパニングツリーが稼働していないスイッチは、スパニングツリー インスタンスが稼働している VLAN 上の他のスイッチがループを中断できるよう、受信した BPDU を引き続き転送します。したがって、スパニングツリーは、ネットワーク上のすべてのループを中断できるよう十分な数のスイッチ上で稼働している必要があります。たとえば、VLAN の各ループで少なくとも 1 台のスイッチがスパニングツリーを稼働している必要があります。必ずしも VLAN のすべてのスイッチでスパニングツリーを稼働させる必要はありませんが、少数のスイッチでしかスパニングツリーが稼働していない場合、不注意にネットワークを変更すると、VLAN で別のループが発生し、ブロードキャスト ストームを引き起こす可能性があります。


) スイッチ上で利用可能なすべてのスパニングツリー インスタンスをすでに使用している場合、VTP ドメイン内の任意の場所にほかの VLAN を追加すると、このスイッチ上でスパニングツリーが稼働していない VLAN を作成できます。このスイッチのトランク ポート上でデフォルトの許可リストが作成されていると、すべてのトランク ポート上で新しい VLAN が割り当てられます。ネットワーク トポロジーによっては、新しい VLAN 上で、中断されないループが生成されることがあります。特に、複数の隣接スイッチでスパニングツリー インスタンスをすべて使用してしまっている場合などです。スパニングツリー インスタンスの割り当てを使い果たしたスイッチのトランク ポートに許可リストを設定することにより、このような可能性を防止できます。多くの場合許可リストの設定は必要ないため、他の VLAN をネットワークに追加することに労力を使用できます。


VLAN スパニングツリー インスタンスの設定はスパニングツリー コマンドによって決定されます。スパニングツリー インスタンスは、VLAN にインターフェイスを割り当てるときに作成します。スパニングツリー インスタンスは最終インターフェイスが別の VLAN に移されたときに削除されます。スパニングツリー インスタンスの作成前に、スイッチとポートのパラメータを設定できます。設定されたパラメータは、スパニングツリー インスタンスを作成するときに適用されます。

スイッチは、PVST+、Rapid PVST+、および MSTP をサポートしますが、常に 1 つのバージョンしかアクティブにできません(たとえば、すべての VLAN が PVST+ を使用、すべての VLAN が Rapid PVST+ を使用、またはすべての VLAN が MSTP を使用することになります)。異なるスパニングツリー モードの詳細、およびその連動方法については、「スパニングツリーの相互運用および旧バージョンへの互換性」 を参照してください。

UplinkFast および BackboneFast の設定の注意事項については、「オプションのスパニングツリー設定時の注意事項」 を参照してください。

スパニングツリー モードの変更

スイッチは、PVST+、Rrapid PVST+、または MSTP の 3 つのスパニングツリー モードをサポートします。デフォルトでは、スイッチは PVST+ プロトコルを使用します。

スパニングツリー モードを変更するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。デフォルトのモードとは異なるモードをイネーブルにするには、次の手順が必要です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

spanning-tree mode { pvst | mst | rapid-pvst }

スパニングツリー モードを設定します。

pvst を選択して、PVST+(デフォルトの設定)をイネーブルにします。

mst を選択して、MSTP(および RSTP)をイネーブルにします。設定手順の詳細については、 第 11 章「MSTP の設定」 を参照してください。

rapid-pvst を選択して、Rapid PVST+ をイネーブルにします。

ステップ 3

interface interface-id

(Rapid PVST+ モードの場合のみ推奨)設定するインターフェイスを指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。有効なインターフェイスには、物理的なポート、VLAN、およびポート チャネルが含まれます。有効な VLAN ID は 1 ~ 4094 です。ポートチャネルの範囲は 1 ~ 6 です。

ステップ 4

spanning-tree link-type point-to-point

(Rapid PVST+ モードの場合のみ推奨)このポートのリンク タイプをポイントツーポイントに指定します。

このポート(ローカル ポート)をポイントツーポイント リンクでリモート ポートと接続し、ローカル ポートが DP になると、スイッチはリモート ポートとネゴシエートし、ローカル ポートをフォワーディング ステートに高速移行します。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 6

clear spanning-tree detected-protocols

(Rapid PVST+ モードの場合のみ推奨)スイッチ上の任意のポートが、IEEE 802.1D レガシー スイッチのポートに接続している場合、スイッチ全体でプロトコル移行プロセスを再開します。

この手順は、指定スイッチが Rapid PVST+ を使用していることを判別する場合のオプションです。

ステップ 7

show spanning-tree summary

および

show spanning-tree interface interface-id

設定を確認します

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します

デフォルトの設定に戻すには、 no spanning-tree mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートをデフォルトの設定に戻すには、 no spanning-tree link-type グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スパニングツリーのディセーブル化

スパニングツリーはデフォルトで、VLAN 1 および 「サポート対象のスパニングツリー インスタンス」 のスパニングツリー限度を上限として新しく作成されたすべての VLAN 上でイネーブルです。スパニングツリーをディセーブルにするのは、ネットワーク トポロジーにループがないことが確実な場合だけにしてください。


注意 スパニングツリーがディセーブルであるにもかかわらず、トポロジーにループが存在していると、余分なトラフィックが発生し、パケットの重複が無限に繰り返されることによって、ネットワークのパフォーマンスが大幅に低下します。

VLAN 単位でスパニングツリーをディセーブルにするには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

no spanning-tree vlan vlan-id

VLAN 単位でスパニングツリーをディセーブルにします。

vlan-id には、VLAN ID 番号で識別された単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します

スパニングツリーを再びイネーブルにする場合は、 spanning-tree vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ルート スイッチの設定

スイッチは、スイッチ上で設定されているアクティブ VLAN ごとに 1 つずつ、個別のスパニングツリー インスタンスを維持します。各インスタンスには、スイッチ プライオリティとスイッチの MAC アドレスからなるブリッジ ID が対応付けられます。VLAN ごとに、ブリッジ ID が最小のスイッチがその VLAN のルート スイッチになります。

特定の VLAN でスイッチがルートになるように設定するには、 spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチ プライオリティをデフォルト値(32768)からかなり小さい値に変更します。このコマンドを入力すると、スイッチにより各 VLAN についてルート スイッチのスイッチ プライオリティがチェックされます。拡張システム ID のサポートのため、スイッチは指定された VLAN について、自身のプライオリティを 24576 に設定します。これは、この値によってこのスイッチが指定された VLAN のルートになる場合です。

指定された VLAN のルート スイッチに 24576 に満たないスイッチ プライオリティが設定されている場合、スイッチはその VLAN について、自身のプライオリティを最小のスイッチ プライオリティより 4096 だけ小さい値に設定します(スイッチ プライオリティ値と拡張システム ID に示すように、4096 は 4 ビットのスイッチ プライオリティ値の最下位ビットの値です)。


) ルート スイッチとして設定する必要のある値が 1 未満の場合、spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドは失敗します。


拡張システム ID で、VLAN 20 のすべてのネットワーク装置にデフォルト プライオリティである 32768 が設定されている場合、スイッチ上で spanning-tree vlan 20 root primary コマンドを入力すると、スイッチ プライオリティが 24576 に設定され、このスイッチが VLAN 20 のルート スイッチになります。


) ネットワーク上に拡張システム ID をサポートするスイッチとサポートしないスイッチが混在する場合は、拡張システム ID をサポートするスイッチがルート スイッチになることはほとんどありません。拡張システム ID によって、旧ソフトウェアが稼働する接続スイッチのプライオリティより VLAN 番号が大きくなるたびに、スイッチ プライオリティ値が増大します。



) 各スパニングツリー インスタンスのルート スイッチは、バックボーン スイッチまたはディストリビューション スイッチにする必要があります。アクセス スイッチをスパニングツリーのプライマリ ルートとして設定しないでください。


diameter キーワードを使用して、レイヤ 2 ネットワークの直径(すなわち、レイヤ 2 ネットワーク上の任意の 2 つのエンド ステーション間の最大スイッチ ホップ数)を指定します。ネットワークの直径を指定すると、その直径のネットワークに最適な hello タイム、転送遅延時間、および最大エージング タイムをスイッチが自動的に設定するので、コンバージェンスの所要時間を大幅に短縮できます。自動的に算出された hello タイムを上書きする場合は、 hello キーワードを使用します。


) ルート スイッチとして設定したあとで、spanning-tree vlan vlan-id hello-timespanning-tree vlan vlan-id forward-time、および spanning-tree vlan vlan-id max-age グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、hello タイム、転送遅延時間、および最大エージング タイムを手動で設定することは推奨しません。


スイッチが特定の VLAN のルートになるように設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id root primary [ diameter net-diameter [ hello-time seconds ]]

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 4

show spanning-tree detail

設定を確認します

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

セカンダリ ルート スイッチの設定

拡張システム ID をセカンダリ ルートとしてサポートするように Catalyst 2940 スイッチを設定すると、スイッチのプライオリティはデフォルト値(32768)から 28672 に変更されます。そのため、プライマリ ルート スイッチに障害が発生した場合、このスイッチが指定された VLAN に対するルート スイッチになる可能性があります。これは、他のネットワーク スイッチがデフォルトのスイッチ プライオリティ 32768 を使用し、ルート スイッチになる可能性が低いことが前提です。

複数のスイッチでこのコマンドを実行すると、複数のバックアップ ルート スイッチを設定できます。 spanning-tree vlan vlan-id root primary グローバル コンフィギュレーション コマンドでプライマリ ルート スイッチを設定したときと同じネットワーク直径および hello タイム値を使用してください。

スイッチが特定の VLAN のセカンダリ ルートになるように設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id root secondary [ diameter net-diameter [ hello-time seconds ]]

指定された VLAN のセカンダリ ルートになるように、スイッチを設定します。

vlan-id には、VLAN ID 番号で識別された単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

(任意) diameter net-diameter には、任意の 2 つのエンド ステーション間の最大スイッチ数を指定します。指定できる範囲は 2 ~ 7 です。

(任意) hello-time seconds には、ルート スイッチによってコンフィギュレーション メッセージが生成される間隔を秒数で指定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 秒です。デフォルトは 2 秒です。

プライマリ ルート スイッチを設定したときと同じネットワーク直径および hello タイム値を使用してください。「ルート スイッチの設定」 を参照してください。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 4

show spanning-tree detail

設定を確認します

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します

デフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree vlan vlan-id root グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ポート プライオリティの設定

ループが発生した場合、スパニングツリーはポート プライオリティを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。最初に選択させたいインターフェイスには高いプライオリティ(小さい数値)を与え、最後に選択させたいインターフェイスには低いプライオリティ(大きい数値)を与えます。すべてのインターフェイスに同じプライオリティ値が与えられている場合、スパニングツリーはインターフェイス番号が最小のインターフェイスをフォワーディング ステートにし、他のインターフェイスをブロックします。

インターフェイスのポート プライオリティを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

interface interface-id

設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

有効なインターフェイスは、物理インターフェイスおよびポートチャネル論理インターフェイス( port-channel port-channel-number )です。

ステップ 3

spanning-tree port-priority priority

インターフェイスにポート プライオリティを設定します。

priority の指定できる範囲は 0 ~ 240 で、16 ずつ増加します。デフォルト値は 128 です。数字が小さいほど、プライオリティが高くなります。

有効なプライオリティ値は、0、16、32、48、64、80、96、112、128、144、160、176、192、208、224、240 です。それ以外の値はすべて拒否されます。

ステップ 4

spanning-tree vlan vlan-id port-priority priority

インターフェイスに VLAN ポート プライオリティを設定します。

vlan-id には、VLAN ID 番号で識別された単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

priority の指定できる範囲は 0 ~ 240 で、16 ずつ増加します。デフォルト値は 128 です。数字が小さいほど、プライオリティが高くなります。

有効なプライオリティ値は、0、16、32、48、64、80、96、112、128、144、160、176、192、208、224、240 です。それ以外の値はすべて拒否されます。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 6

show spanning-tree interface interface-id

または

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します


show spanning-tree interface interface-id イネーブル EXEC コマンドによって表示されるのは、リンクアップ動作可能状態のポートの情報だけです。そうでない場合は、show running-config interface イネーブル EXEC コマンドを使用して設定を確認してください。


インターフェイスをデフォルトの設定値に戻すには、 no spanning-tree [ vlan vlan-id ] port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スパニングツリー ポート プライオリティを使用してトランク ポートに負荷分散を設定する手順については、「STP による負荷分散」 を参照してください。

パス コストの設定

スパニングツリー パス コストのデフォルト値は、インターフェイスのメディア速度に基づきます。ループが発生した場合、スパニングツリーはコストを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。最初に選択させたいインターフェイスには小さいコスト値を与え、最後に選択させたいインターフェイスには大きいコスト値を与えます。すべてのインターフェイスに同じコスト値が与えられている場合、スパニングツリーはインターフェイス番号が最小のインターフェイスをフォワーディング ステートにし、他のインターフェイスをブロックします。

インターフェイスのコストを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

interface interface-id

設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。有効なインターフェイスは、物理インターフェイスおよびポートチャネル論理インターフェイス( port-channel port-channel-number )です。

ステップ 3

spanning-tree cost cost

インターフェイスにコストを設定します。

ループが発生した場合、スパニングツリーはパス コストを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。パス コストが小さいほど、高速で伝送されます。

cost の指定できる範囲は 1 ~ 200000000 です。デフォルト値はインターフェイスのメディア速度に基づきます。

ステップ 4

spanning-tree vlan vlan-id cost cost

VLAN にコストを設定します。

ループが発生した場合、スパニングツリーはパス コストを使用して、フォワーディング ステートにするインターフェイスを選択します。パス コストが小さいほど、高速で伝送されます。

vlan-id には、VLAN ID 番号で識別された単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

cost の指定できる範囲は 1 ~ 200000000 です。デフォルト値はインターフェイスのメディア速度に基づきます。

ステップ 5

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 6

show spanning-tree interface interface-id

または

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します


show spanning-tree interface interface-id イネーブル EXEC コマンドによって表示されるのは、リンクアップ動作可能状態のポートの情報だけです。そうでない場合は、show running-config イネーブル EXEC コマンドを使用して設定を確認ください。


インターフェイスをデフォルトの設定値に戻す場合は、 no spanning-tree [ vlan vlan-id ] cost インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スパニングツリー パス コストを使用してトランク ポートに負荷分散を設定する手順については、「STP による負荷分散」 を参照してください。

VLAN のスイッチ プライオリティの設定

スイッチ プライオリティを設定することによって、スイッチがルート スイッチとして選択される可能性を高めることができます。


) このコマンドは、十分に注意して使用してください。スイッチ プライオリティの変更には、通常、spanning-tree vlan vlan-id root primary および spanning-tree vlan vlan-id root secondary グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してください。


VLAN のスイッチ プライオリティを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id priority priority

VLAN のスイッチ プライオリティを設定します。

vlan-id には、VLAN ID 番号で識別された単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

priority の、指定できる範囲は 0 ~ 61440 で、4096 ずつ増加します。デフォルト値は 32768 です。数値が小さいほど、スイッチがルート スイッチとして選択される可能性が高くなります。

有効なプライオリティ値は、4096、8192、12288、16384、20480、24576、28672、32768、36864、40960、45056、49152、53248、57344、61440 です。それ以外の値はすべて拒否されます。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します

デフォルトの設定値に戻すには、 no spanning-tree vlan vlan-id priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スパニングツリー タイマーの設定

表10-4 で、スパニングツリー全体のパフォーマンスに影響を与えるタイマーについて説明します。

 

表10-4 スパニングツリー タイマー

変数
説明

hello タイマー

スイッチから他のスイッチへ hello メッセージをブロードキャストする頻度を決定します。

転送遅延タイマー

インターフェイスが転送を開始するまでに、リスニング ステートおよびラーニング ステートが継続する時間を決定します。

最大エージング タイマー

インターフェイスが受信したプロトコル情報をスイッチが保存する時間を決定します。

次の項で設定手順について説明します。

hello タイムの設定

hello タイムを変更することによって、ルート スイッチによってコンフィギュレーション メッセージが生成される間隔を設定できます。


) このコマンドは、十分に注意して使用してください。hello タイムの変更には、通常、spanning-tree vlan vlan-id root primary および spanning-tree vlan vlan-id root secondary グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してください。


VLAN の hello タイムを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id hello-time seconds

VLAN の hello タイムを設定します。hello タイムはルート スイッチがコンフィギュレーション メッセージを生成する間隔です。これらのメッセージは、スイッチがアクティブであることを意味します。

vlan-id には、VLAN ID 番号で識別された単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

seconds に指定できる範囲は 1 ~ 10 秒です。デフォルト値は 2 秒です。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します

デフォルトの設定値に戻すには、 no spanning-tree vlan vlan-id hello-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLAN の転送遅延時間の設定

VLAN の転送遅延時間を設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id forward-time seconds

VLAN の転送時間を設定します。転送遅延は、スパニングツリーのラーニング ステートおよびリスニング ステートからフォワーディング ステートに移行するまでに、ポートが待機する秒数です。

vlan-id には、VLAN ID 番号で識別された単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

seconds に指定できる範囲は 4 ~ 30 秒です。デフォルト値は 15 秒です。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します

デフォルトの設定値に戻すには、 no spanning-tree vlan vlan-id forward-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

VLAN の最大エージング タイムの設定

VLAN の最大エージング タイムを設定するには、イネーブル EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

ステップ 2

spanning-tree vlan vlan-id max-age seconds

VLAN の最大エージング タイムを設定します。最大エージング タイムは、再構成を試行するまでにスイッチがスパニングツリー コンフィギュレーション メッセージを受信せずに待機する秒数です。

vlan-id には、VLAN ID 番号で識別された単一の VLAN、ハイフンで区切られた VLAN の範囲、またはカンマで区切られた一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

seconds に指定できる範囲は 6 ~ 40 秒です。デフォルト値は 20 秒です。

ステップ 3

end

イネーブル EXEC モードに戻ります

ステップ 4

show spanning-tree vlan vlan-id

設定を確認します

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します

デフォルトの設定に戻すには、 no spanning-tree vlan vlan-id max-age グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

デフォルトの設定に戻すには、no spanning-tree transmit hold-count value グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

スパニングツリー ステータスの表示

スパニングツリー ステータスを表示するには、 表10-5 のイネーブル EXEC コマンドを 1 つまたは複数使用します。

 

表10-5 スパニングツリー ステータス表示用のコマンド

コマンド
目的

show spanning-tree active

アクティブ インターフェイスに関するスパニングツリー情報だけを表示します

show spanning-tree detail

インターフェイス情報の詳細サマリーを表示します

show spanning-tree interface interface-id

特定のインターフェイスのスパニングツリー情報を表示します

show spanning-tree summary [ totals ]

ポート ステータスのサマリーを表示します。または STP ステート セクションのすべての行を表示します。

clear spanning-tree [ interface interface-id ] イネーブル EXEC コマンドを使用して、スパニングツリーのカウンタをクリアできます。

show spanning-tree イネーブル EXEC コマンドの他のキーワードについては、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。