Catalyst 2940 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA2
EtherChannelの設定
EtherChannelの設定
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

EtherChannelの設定

EtherChannelの概要

ポート チャネルインターフェイスの概要

PAgPおよびLACPの概要

PAgPモードおよびLACPモード

物理ラーナーおよび集約ポート ラーナー

PAgPおよびLACPと他の機能の相互作用

負荷分散および転送方式の概要

EtherChannelの設定

EtherChannelのデフォルト設定

EtherChannel設定時の注意事項

レイヤ2 EtherChannelの設定

EtherChannel負荷分散の設定

PAgP学習方式およびプライオリティの設定

LACPポート プライオリティの設定

ホット スタンバイ ポートの設定

LACPシステム プライオリティの設定

EtherChannel、PAgP、およびLACPステータスの表示

EtherChannelの設定

この章では、Catalyst 2940スイッチのレイヤ2インターフェイスにEtherChannelを設定する手順について説明します。EtherChannelは、スイッチ、ルータ、およびサーバ間にフォールトトレラントな高速リンクを提供します。EtherChannelを使用すると、配線クローゼットおよびデータ センタ間の帯域幅を拡張できます。EtherChannelはネットワーク上でボトルネックの発生が見込まれるところに、どの位置でも配備できます。EtherChannelは、残りのリンクに負荷を再分散させることによって、リンク切断から自動的に回復します。リンク障害が発生した場合、EtherChannelはユーザによる介入なしに障害リンクからチャネル内の残りのリンクにトラフィックをリダイレクトします。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「EtherChannelの概要」

「EtherChannelの設定」

「EtherChannel、PAgP、およびLACPステータスの表示」


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


EtherChannelの概要

EtherChannelは、単一の論理リンクとしてバンドルされた個々のファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット リンクで構成されます(図 25-1を参照)。EtherChannelはスイッチと相手側スイッチまたはホスト間で、最大800 Mbps(Fast EtherChannelの場合)または最大2 Gbps(Gigabit EtherChannelの場合)の全二重帯域幅を提供します。

図 25-1 一般的なEtherChannel構成

 

各EtherChannelは、互換性のある設定のイーサネット インターフェイスを8つまで使用して構成できます。1つのEtherChannel内のインターフェイスはすべて、同じ速度でなければなりません。また、すべてレイヤ2インターフェイスとして設定する必要があります。


) スイッチの接続先となるネットワーク装置で、EtherChannelのインターフェイス数に独自の制限を加える場合があります。Catalyst 2940スイッチの場合、EtherChannel数は6までで、1つのEtherChannelで8ポートです。


EtherChannel内のリンクで障害が発生すると、それまでその障害リンクで伝送されていたトラフィックがEtherChannel内の残りのリンクに切り替えられます。スイッチ、EtherChannel、および障害リンクを特定して、障害に関するトラップが送信されます。EtherChannelの1つのリンク上の着信ブロードキャストおよびマルチキャスト パケットは、EtherChannelの他のリンクに戻らないようにブロックされます。

ポート チャネルインターフェイスの概要

レイヤ2インターフェイス対応のEtherChannelを作成すると、論理インターフェイスが動的に作成されます(図 25-2)。次に channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動でEtherChannelにインターフェイスを割り当てます。

各EtherChannelには、1~6の番号が付けられた論理ポート チャネル インターフェイスがあります。

図 25-2 物理ポート、論理ポート チャネル、およびチャネル グループの関係

 

ポートがEtherChannelに加入すると、ポートの物理インターフェイスはシャットダウンされます。ポートがポート チャネルから脱退すると、物理インターフェイスが起動し、EtherChannelに加入する前と同じ設定になります。


) EtherChannelの論理インターフェイスに対して行われる設定変更は、チャネルのすべてのメンバー ポートに伝播するわけではありません。


PAgPおよびLACPの概要

Port Aggregation Protocol(PAgP)およびLink Aggregation Control Protocol(LACP)を使用すると、イーサネット インターフェイス間でパケットを交換することによって、EtherChannelを自動作成できます。PAgPはシスコ独自のプロトコルで、シスコ スイッチおよびPAgPをサポートするライセンス ベンダーによってライセンス供与されたスイッチでのみ稼働します。LACPはIEEE 802.3adで定義されたもので、シスコ スイッチで802.3adプロトコルに準拠したスイッチ間のイーサネット チャネルの管理を行うことが可能になります。

スイッチは、これらのプロトコルのいずれかを使用することによって、PAgPかLACPのどちらかをサポートするパートナーのアイデンティティを学習し、さらに各インターフェイスの能力を学習します。さらに、設定が類似しているインターフェイスを動的にまとめて単一の論理リンク(チャネルまたは集約ポート)を形成します。これらのインターフェイスはハードウェア、管理、およびポート パラメータの制約に基づいて分類されます。たとえば、PAgPは速度、デュプレックス モード、ネイティブVLAN、VLAN範囲、トランキング ステータス、およびトランキング タイプが同じインターフェイスをグループとしてまとめます。リンクをまとめてEtherChannelを形成したあとで、PAgPは単一スイッチ ポートとして、スパニングツリーにそのグループを追加します。

PAgPモードおよびLACPモード

表 25-1 に、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでユーザが設定できるEtherChannelモードを示します。スイッチ インターフェイスは、 auto モードまたは desirable モードで設定されたパートナー インターフェイスとだけPAgPパケットを交換します。スイッチ インターフェイスは、activeモードまたはpassiveモードで設定されたパートナー インターフェイスとだけLACPパケットを交換します。 on モードで設定されたインターフェイスは、PAgPまたはLACPパケットを交換しません。

 

表 25-1 EtherChannelのモード

モード
説明

active

インターフェイスはアクティブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、インターフェイスはLACPパケットを送信することによって、他のインターフェイスとのネゴシエーションを開始します。

auto

インターフェイスはパッシブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、インターフェイスは受信するPAgPパケットに応答しますが、PAgPパケット ネゴシエーションを開始することはありません。これにより、PAgPパケットの送信を最小限に抑えます。

desirable

インターフェイスはアクティブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、インターフェイスはPAgPパケットを送信することによって、相手インターフェイスとのネゴシエーションを開始します。

on

PAgPまたはLACPを使用せずにインターフェイスを強制的にEtherChannel化します。 on モードの場合、使用可能なEtherChannelが存在するのは、 on モードのインターフェイス グループが、同じく on モードの別のインターフェイス グループに接続する場合だけです。

passive

インターフェイスはパッシブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、インターフェイスは受信するLACPパケットに応答しますが、LACPパケット ネゴシエーションを開始することはありません。これにより、LACPパケットの送信を最小限に抑えます。

PAgPパケットの交換

auto モードおよび desirable PAgPモードでは、どちらの場合も、インターフェイスは相手インターフェイスとのネゴシエーションにより、インターフェイス速度、レイヤ2 EtherChannelの場合はトランキング ステートおよびVLAN番号などの条件に基づいて、EtherChannelを形成できるかどうかを判別できます。

PAgPモードが異なっていても、モード間で互換性があるかぎり、インターフェイスはEtherChannelを形成できます。次に例を示します。

desirable モードのインターフェイスは、 desirable モードまたは auto モードの他のインターフェイスとともにEtherChannelを形成できます。

auto モードのインターフェイスは、 desirable モードの他のインターフェイスとともにEtherChannelを形成できます。

どのインターフェイスもPAgPネゴシエーションを開始しないため、 auto モードのインターフェイスは、 auto モードの他のインターフェイスとはEtherChannelを形成できません。

ポート チャネルに追加された on モードのインターフェイスは、そのチャネルにすでに存在している on モードのインターフェイスと同じ特性が強制的に与えられます。

PAgP対応の装置にスイッチを接続する場合、 non-silent キーワードを使用すると、非サイレント動作としてスイッチ インターフェイスを設定できます。 auto モードまたは desirable モードとともに non-silent を指定しなかった場合は、サイレント モードが指定されているとみなされます。

サイレント モードを設定するのは、PAgP非対応で、かつほとんどパケットを送信しない装置にスイッチを接続する場合です。サイレント パートナーの例は、トラフィックを生成しないファイル サーバ、またはパケット アナライザなどです。この場合、サイレント パートナーに接続する物理ポートでPAgPを実行すると、スイッチ ポートが動作可能な状態になることを防ぐことができます。ただし、サイレントの設定によって、PAgPは動作可能になり、チャネル グループにインターフェイスを接続したり、伝送にインターフェイスを使用できます。


) EtherChannelは、PAgPモードとLACPモードの両方で設定することはできません。


LACPパケットの交換

active モードおよび passive LACP モードでは、いずれの場合も、インターフェイスは相手インターフェイスとのネゴシエーションにより、インターフェイス速度、レイヤ2 EtherChannelの場合はトランキング ステートおよびVLAN番号などの条件に基づいて、EtherChannelを形成できるかどうかを判別できます。

LACPモードが異なっていても、モード間で互換性があるかぎり、インターフェイスはEtherChannelを形成できます。次に例を示します。

active モードのインターフェイスは、 active モードまたは passive モードの他のインターフェイスとともにEtherChannelを形成できます。

active モードのインターフェイスは、 passive モードの他のインターフェイスとともにEtherChannelを形成できます。

どのインターフェイスもLACPネゴシエーションを開始しないため、 passive モードのインターフェイスは、 passive モードの他のインターフェイスとはEtherChannelを形成できません。

ポート チャネルに追加された on モードのインターフェイスは、そのチャネルにすでに存在している on モードのインターフェイスと同じ特性が強制的に与えられます。


) EtherChannelは、PAgPモードとLACPモードの両方で設定することはできません。



注意 モードをonに設定する場合(手動設定の場合)は、十分に注意してください。onモードに設定されたポートはすべて、同じグループにバンドルされ、強制的に同様の特性が与えられます。グループの設定を誤ると、パケット損失またはスパニングツリー ループが発生することがあります。

物理ラーナーおよび集約ポート ラーナー

ネットワーク装置は、PAgP物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーに分類されます。物理ポートによってアドレスを学習し、その知識に基づいて送信を指示する装置は物理ラーナーです。集約(論理)ポートによってアドレスを学習する装置は、集約ポート ラーナーです。

装置とそのパートナーが両方とも集約ポート ラーナーの場合、論理ポート チャネル上のアドレスを学習します。装置はEtherChannelのいずれかのインターフェイスを使用することによって、送信元にパケットを送信します。集約ポート学習の場合、どの物理ポートにパケットが届くかは重要ではありません。

スイッチは、物理ラーナーに接続された場合、スイッチで宛先MACアドレス配布の設定をしても、チャネルの送信元MACアドレス配布を使用します。

フレーム伝送には、次のフレーム配布メカニズムを使用できます。

パケットの送信元MACアドレスに基づくポート選択

パケットの宛先MACアドレスに基づくポート選択

スイッチはPAgPグループで最大8ポートをサポートします。

PAgPおよびLACPと他の機能の相互作用

Dynamic Trunking Protocol(DTP)およびCisco Discovery Protocol(CDP)は、EtherChannelの物理インターフェイスを使用してパケットを送受信します。トランク ポートは、番号が最も小さいVLAN上でPAgPおよびLACP Protocol Data Unit(PDU;プロトコル データ ユニット)を送受信します。

スパニングツリーは、EtherChannelの物理インターフェイスを1つだけ使用してパケットを送信します。スパニングツリーはEtherChannelを1つのポートとみなします。

PAgPがPAgP PDUを送受信するのは、PAgPがautoモードまたはdesirableモードでイネーブルになっているインターフェイスとの間だけです。LACPがLACP PDUを送受信するのは、LACPがactiveモードまたはpassiveモードでイネーブルになっているインターフェイスとの間だけです。

負荷分散および転送方式の概要

EtherChannelは、新たに学習したMACアドレスをチャネル内のリンクの1つと無作為に関連付けることによって、チャネル内のリンク間でトラフィックの負荷を分散させます。

送信元MACアドレス転送の場合、EtherChannelに転送されたパケットは、着信パケットの送信元MACアドレスに基づいてチャネル ポート間で分配されます。したがって、負荷分散を行うために、送信元ホストが異なるパケットにはそれぞれ異なるチャネル ポートが使用されますが、同一ホストからのパケットには同一チャネル ポートが使用されます(スイッチが学習したMACアドレスは変更されません)。

宛先MACアドレス転送の場合、EtherChannelに転送されたパケットは、着信パケットに指定されている宛先ホストのMACアドレスに基づいてチャネル ポート間で分配されます。したがって、宛先が同じパケットは同じポートに転送され、宛先の異なるパケットはそれぞれ異なるチャネル ポートに転送されます。負荷分散および転送方式を設定するには、 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

図 25-3では、複数のワークステーションがスイッチに接続されており、EtherChannelでスイッチとルータが接続されています。送信元ベースの負荷分散はEtherChannelのスイッチ側で使用され、ワークステーションからのトラフィックを複数の物理リンクに分配することで、スイッチがルータの帯域幅を有効に利用することを保証します。ルータは単一のMACアドレスを持つ装置なので、宛先ベースの負荷分散を使って、ワークステーションへのトラフィックをEtherChannel内の複数の物理リンクに効率的に振り分けます。

設定で一番種類の多いオプションを使用してください。たとえば、チャネル上のトラフィックが単一のMACアドレスを宛先とする場合、宛先MACアドレスを使用すると、チャネル内の同じリンクが常に選択されます。一方、送信元アドレスまたはIPアドレスを使用した方が、負荷分散の効率がよくなることがあります。

図 25-3 負荷の分散および転送方式

 

EtherChannelの設定

ここでは、EtherChannelインターフェイスを設定する手順について説明します。

「EtherChannelのデフォルト設定」

「EtherChannel設定時の注意事項」

「レイヤ2 EtherChannelの設定」

「EtherChannel負荷分散の設定」

「PAgP学習方式およびプライオリティの設定」


) 必ず、インターフェイスを正しく設定してください(EtherChannel設定時の注意事項を参照)。



) EtherChannelの設定後、ポート チャネル インターフェイスに適用した設定変更は、そのポート チャネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理インターフェイスに適用されます。また、物理インターフェイスに適用した設定変更は、設定を適用したインターフェイスだけに作用します。


EtherChannelのデフォルト設定

表 25-2 に、EtherChannelのデフォルト設定を示します。

 

表 25-2 EtherChannelのデフォルト設定

機能
デフォルト設定

チャネル グループ

割り当てなし

PAgPモード

デフォルトなし

PAgP学習方式

すべてのインターフェイスで集約ポート学習

PAgPプライオリティ

すべてのインターフェイスで128(この値を変更しても無効)

LACP学習方式

すべてのインターフェイスで集約ポート学習

LACPプライオリティ

すべてのインターフェイスで32768

負荷分散

着信パケットの送信元MACアドレスに基づいてスイッチ上で負荷を分散

EtherChannel設定時の注意事項

EtherChannelインターフェイスを正しく設定しないと、ネットワーク ループおよびその他の問題を回避するために、一部のEtherChannelインターフェイスが自動的にディセーブルになります。次の注意事項に従って、設定上の問題が起きないようにしてください。

EtherChannelは、同じタイプのイーサネット インターフェイスを8つまで使用して設定します。

EtherChannel内のすべてのインターフェイスが同じ速度および同じデュプレックス モードで動作するように設定します。

EtherChannel内のすべてのインターフェイスをイネーブルにします。 shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによってディセーブルにされたEtherChannel内のインターフェイスは、リンク障害として扱われます。そのインターフェイスのトラフィックは、EtherChannel内の残りのインターフェイスの1つに転送されます。

グループを初めて作成したときには、そのグループに最初に追加されたポートのパラメータ設定値をすべてのポートが引き継ぎます。次のパラメータのいずれかで設定を変更した場合は、グループ内のすべてのポートでも変更する必要があります。

許可VLANリスト

各VLANのスパニングツリー パス コスト

各VLANのスパニングツリー ポート プライオリティ

スパニングツリーPortFastの設定

EtherChannelの一部としてセキュア ポートを設定しないでください。

EtherChannelで、アクティブまたはまだアクティブではないメンバーのポートを802.1xポートとして設定しないでください。EtherChannelポートで802.1xをイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、802.1xはイネーブルになりません。

EtherChannelがスイッチのインターフェイス上で設定されている場合は、インターフェイスのEtherChannelの設定を削除してから、 dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチで802.1xをグローバルでイネーブルにしてください。

EtherChannelは、トランキング レイヤ2 EtherChannel内のすべてのインターフェイスで同じVLAN許容範囲をサポートします。PAgPのインターフェイスを設定する場合、VLAN許容範囲が一致していないと、PAgPが auto モードまたは desirable モードに設定されていても、インターフェイスはEtherChannelを形成しません。LACPのインターフェイスを設定する場合、VLAN許容範囲が一致していないと、LACPがactiveモードまたは passive モードに設定されていても、インターフェイスはEtherChannelを形成しません。

スパニングツリー パス コストが異なるインターフェイスは、設定上の矛盾がないかぎり、
EtherChannelを形成できます。異なるスパニングツリー パス コストを設定すること自体は、EtherChannelを形成するインターフェイスの不整合にはなりません。

レイヤ2 EtherChannelの設定

レイヤ2 EtherChannelを設定するには、ポート チャネル論理インターフェイスを作成する channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでイーサネット インターフェイスを設定します。レイヤ2インターフェイスを手動で作成されたポート チャネル インターフェイスに配置することはできません。


) シスコのソフトウェアがポートチャネル インターフェイスを作成できるように、レイヤ2インターフェイスを接続して動作させなければなりません。


レイヤ2 EtherChannelにレイヤ2イーサネット インターフェイスを割り当てるには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

設定する物理インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

有効なインターフェイスには物理インターフェイスが含まれます。

同一タイプで同一速度のインターフェイスを8つまで同一グループに設定できます。

ステップ 3

channel-group channel-group-number mode
{{ auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on } | { active | passive }}

チャネル グループにインターフェイスを割り当て、PAgPモードまたはLACPモードを指定します。

channel-group-numberchannel-group-number の範囲は、1~6です。各EtherChannelは、互換性のある設定のイーサネット インターフェイスを8つまで使用して構成できます。

mode には、次のキーワードのいずれか1つを選択します。

active LACP装置が検出された場合に限り、LACPをイネーブルにします。インターフェイスはアクティブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、インターフェイスはLACPパケットを送信することによって、他のインターフェイスとのネゴシエーションを開始します。

auto ― PAgP装置が検出された場合に限り、PAgPをイネーブルにします。インターフェイスはパッシブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、インターフェイスは受信したPAgPパケットに応答しますが、PAgPパケット ネゴシエーションを開始することはありません。

desirable ― PAgPを無条件でイネーブルにします。インターフェイスはアクティブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、インターフェイスはPAgPパケットを送信することによって、他のインターフェイスとのネゴシエーションを開始します。

on ― PAgPを使用せずにインターフェイスが強制的にチャネル化されます。 on モードの場合、使用可能なEtherChannelが存在するのは、 on モードのインターフェイス グループが、同じく on モードの別のインターフェイス グループに接続する場合だけです。

non-silent ― PAgP対応の装置にスイッチを接続する場合、非サイレント動作としてスイッチ インターフェイスを設定できます。 auto モードまたは desirable モードとともに non-silent キーワードを指定してインターフェイスを設定できます。 auto モードまたは desirable モードとともに non-silent を指定しなかった場合は、サイレントが指定されているものとみなされます。サイレント設定は、ファイルサーバまたはパケット アナライザとの接続に適しています。サイレントを設定すると、PAgPが動作してチャネル グループにインターフェイスを接続し、このインターフェイスが伝送に使用されます。

passive ― インターフェイス上のLACPをイネーブルにし、インターフェイスをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、インターフェイスは受信したLACPパケットに応答しますが、LACPパケット ネゴシエーションを開始することはありません。

スイッチおよびパートナーのPAgPモードおよびLACPモードの互換性に関する情報については、「PAgPモードおよびLACPモード」を参照してください。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

EtherChannelグループからインターフェイスを削除するには、 no channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。物理インターフェイスを削除せずにno interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してEtherChannelを削除した場合、物理インターフェイスはシャットダウンされます。EtherChannelに含まれる物理インターフェイスをシャットダウンしないようにするには、物理インターフェイスを削除してからEtherChannelを削除してください。

PAgPモードを desirable に設定して、インターフェイス1および2を割り当てる例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range fasttethernet0/1 -2
Switch(config-if)# channel-group 5 mode desirable
Switch(config-if)# end

EtherChannel負荷分散の設定

ここでは、送信元ベースまたは宛先ベースの転送方式を使用することによって、EtherChannel負荷分散を設定する手順について説明します。詳細については、「負荷分散および転送方式の概要」を参照してください。

EtherChannelの負荷分散を設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

port-channel load-balance { dst-mac | src-mac }

EtherChannelの負荷分散方式を設定します。

デフォルトは src-mac です。

次のキーワードのうち1つを選択し、負荷分散方式を決定します。

dst-mac ― 着信パケットの宛先ホストMACアドレスに基づいて負荷を分散します。宛先が同じパケットは同じポートに送られますが、宛先が異なるパケットはそれぞれ異なるチャネル ポートに送られます。

src-mac ― 着信パケットの送信元MACアドレスに基づいて負荷を分散します。送信元ホストが異なるパケットは、それぞれ異なるチャネル ポートを使用しますが、送信元ホストが同じパケットは同じチャネル ポートを使用します。

スイッチのリンク パートナーが物理ラーナーの場合、負荷分散方式を次のいずれかに設定します。

channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが auto または desirable に設定されている場合、スイッチは設定された負荷分散方式に関係なく、送信元MACアドレスに基づく負荷分散方式を自動的に使用します。

channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが on に設定されている場合、 port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用することによって、送信元MACアドレスに基づく負荷分散方式を設定します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show etherchannel load-balance

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

EtherChannelの負荷分散をデフォルト値に戻すには、 no port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

PAgP学習方式およびプライオリティの設定

ネットワーク装置は、PAgP物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーに分類されます。物理ポートによってアドレスを学習し、その知識に基づいて送信を指示する装置は物理ラーナーです。集約ポートによってアドレスを学習する装置は、集約ポート ラーナーです。

Catalyst 1900シリーズ スイッチとの互換性を維持するために、Catalyst 2940スイッチには送信元MACに基づく負荷分散を設定します。

CLI(コマンドライン インターフェイス)を介して physical-port キーワードが指定された場合でも、Catalyst 2940スイッチがサポートするのは、集約ポートでのアドレス学習だけです。スイッチ ハードウェアは、 pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの影響を受けません。


) スイッチは集約学習装置なので、学習方式をphysical-portに設定しないでください。


スイッチのリンク パートナーが物理ラーナーであり、かつchannel-groupインターフェイス コンフィギュレーション コマンドがautoまたはdesirableに設定されている場合、スイッチは設定されている負荷分散方式に関係なく、送信元MACアドレスに基づく負荷分散方式を自動的に使用します。

Catalyst 2950またはCatalyst 2955スイッチのリンク パートナーが物理ラーナーであり、かつchannel-groupインターフェイス コンフィギュレーション コマンドがonに設定されている場合、port-channel load-balance src-macグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用することによって、送信元MACアドレスに基づく負荷分散方式を設定します。

LACPポート プライオリティの設定

lacp port-priorityイネーブルEXECコマンドを使用して、LACPの設定が行われたEtherChannel内の各ポートのプライオリティを設定できます。指定できる範囲は1~65535です。LACPポート プライオリティを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

送信用のインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

lacp port-priority priority-value

LACPポート プライオリティの値を選択します。

プライオリティの値で指定できる範囲は1~65535です。 デフォルトのプライオリティの値は32768です。値が小さいほど、インターフェイスがLACP伝送に使用される可能性は高くなります。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

または

show lacp channel-group-number internal

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ホット スタンバイ ポートの設定

LACPがイネーブルの場合、チャネル内のLACP互換ポート数を最大に設定しようとします(最大16ポート)。同時にアクティブになれるLACPリンクは8つまでです。リンクが追加されるとホット スタンバイ状態になります。アクティブ リンクの1つが非アクティブになると、ホット スタンバイ モードのリンクが代わりにアクティブになります。

8つ以上のリンクがEtherChannelグループとして設定された場合、ソフトウェアは次の項目を基準にアクティブにするホット スタンバイ ポートを判断します。

LACPポート プライオリティ

ポートID

すべてのポートはデフォルトで同じポート プライオリティになります。 lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポート プライオリティをデフォルトの32768より小さい値に設定することで、LACP EtherChannelポートのポート プライオリティを変更して、最初にアクティブになるホット スタンバイ リンクを指定できます。

ポート プライオリティをデフォルトの 32768 より小さな値に設定しないかぎり、ポート番号の小さいホット スタンバイ ポートの方が先にチャネル中でアクティブになります。


) LACPがすべての互換ポートを集約できない場合(たとえば、ハードウェアの制約が大きいリモート システム)、EtherChannel中でアクティブにならないポートはすべてホット スタンバイ状態になり、チャネル化されたポートのいずれかが機能しない場合に限り使用されます。


LACPシステム プライオリティの設定

lacp port-priorityイネーブルEXECコマンドを使用して、LACPの設定が行われたすべてのEtherChannelに対してシステム プライオリティを設定できます。指定できる範囲は1~65535です。


) lacp system-priorityコマンドはグローバル コマンドです。各LACP設定チャネルのシステム プライオリティを個別に設定することはできません。


activeモードおよびstandbyモードの両方のLACP設定EtherChannelを組み合わせる場合にのみ、このコマンドを使用することを推奨します。

LACPシステム プライオリティを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

lacp system-priority priority-value

LACPシステム プライオリティの値を選択します。

プライオリティの値で指定できる範囲は1~65535です。デフォルトのプライオリティ値は32768です。値が小さいほど、システム プライオリティは高くなります。 システム プライオリティ値が小さい方のスイッチは、各LACP EhterChannelごとに、LACPパートナー スイッチ間でアクティブになっているリンクと、スタンバイになっているリンクを割り出します。

ステップ 3

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 4

show running-config

または

show lacp channel-group-number internal

設定を確認します。

ステップ 5

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

EtherChannel、PAgP、およびLACPステータスの表示

EtherChannel、PAgPおよびLACPステータスを表示するためのコマンドEtherChannel、PAgPおよびLACPステータスを表示するためのコマンド 表 25-3 のイネーブルEXECコマンドを使用すると、EtherChannel、PAgP、およびLACPのステータス情報を表示できます。

 

表 25-3 EtherChannel、PAgPおよびLACPステータスを表示するためのコマンド

コマンド
説明

show etherchannel [ channel-group-number ] { detail | load-balance | port | port-channel | summary }

EtherChannel情報の詳細が1行のサマリーの形式で表示されます。負荷分散方式またはフレーム配布方式、ポート、ポートチャネルの情報も表示されます。

show pagp [ channel-group-number ] { counters | internal | neighbor } 1

トラフィック情報、内部PAgP設定、近接情報などのPAgP情報が表示されます。

show lacp [channel-group-number] {counters | internal | neighbor}2

トラフィック情報、内部PAgP設定、近接情報などのLACP情報が表示されます。

1.clear pagp {channel-group-number [counters] | counters}イネーブルEXECコマンドを使用すると、PAgPチャネル グループ情報およびトラフィック フィルタを削除できます。

2.clear lacp {channel-group-number [counters] | counters}イネーブルEXECコマンドを使用すると、LACPチャネル グループ情報およびトラフィック フィルタを削除できます。

コマンド出力フィールドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。