Catalyst 2940 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA2
音声VLANの設定
音声VLANの設定
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

音声VLANの設定

音声VLANの概要

音声VLANの設定

音声VLANのデフォルト設定

音声VLAN設定時の注意事項

Cisco 7960 IP Phoneに接続するためのポート設定

802.1Qフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定

802.1pプライオリティ タグ付きフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定

着信データ フレームのCoSプライオリティの変更

着信データ フレームのCoSプライオリティを信頼するためのIP Phoneの設定

音声VLANの表示

音声VLANの設定

この章では、Catalyst 2940スイッチ上で音声VLAN機能を設定する方法について説明します。Catalyst 6000ファミリー スイッチのマニュアルでは、音声VLANを 補助(Auxiliary)VLAN と表す場合があります。


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「音声VLANの概要」

「音声VLANの設定」

「音声VLANの表示」

音声VLANの概要

音声VLAN機能を使用すると、アクセス ポートでIP PhoneからのIP音声トラフィックを伝送できます。また、スイッチをCisco 7960 IP Phoneに接続して、IP音声トラフィックを伝送できます。データ送信が均質性に欠ける場合、IP Phoneの音質が低下することがあります。そのため、このスイッチでは、IEEE 802.1p Class of Service(CoS;サービス クラス)に基づくQuality of Service(QoS;サービス品質)をサポートしています。QoSは、分類およびスケジューリングを使用して、スイッチからのネットワーク トラフィックを予測可能な方法で送信します。QoSの詳細については、「QoSの設定」を参照してください。Cisco 7960 IP Phoneは設定可能な装置であり、802.1pプライオリティに基づいてトラフィックを転送するように設定できます。IP Phoneによって割り当てられたトラフィック プライオリティを信頼するように、または上書きするようにスイッチを設定できます。

Cisco 7960 IP Phoneには、統合3ポート10/100スイッチが装備されています。図 15-1を参照してください。これらのポートは、次のデバイスへの接続専用です。

ポート1は、スイッチまたは他のVoice-over-IP(VoIP)デバイスに接続します。

ポート2は、IP Phoneのトラフィックを伝送する内部10/100インターフェイスです。

ポート3(アクセス ポート)は、PCまたは他のデバイスに接続します。

図 15-1に、Cisco 7960 IP Phoneの接続方法の1つを示します。

図 15-1 スイッチに接続されたCisco IP Phone 7960

 

スイッチにIP Phoneを接続すると、IP Phoneのアクセス ポート(PC/電話ジャック)をPCに接続できます。PCおよびIP Phoneが送受信するパケットは、スイッチへの同じ物理リンク、同じスイッチ ポートを共用します。音声VLANを使用した配置例については、「ネットワークの構成例」を参照してください。

音声VLANの設定

ここでは、アクセス ポートで音声VLANを設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

「音声VLANのデフォルト設定」

「音声VLAN設定時の注意事項」

「Cisco 7960 IP Phoneに接続するためのポート設定」

音声VLANのデフォルト設定

音声VLAN機能は、デフォルトではディセーブルに設定されています。

音声VLAN機能がイネーブルの場合、すべてのタグなしトラフィックはポートのデフォルトのCoSプライオリティに従って送信されます。

着信トラフィックに対するデフォルトのCoS値は0です。

802.1pまたは802.1Qのタグ付きトラフィックでは、CoS値は信頼されません。

IP Phoneはすべての着信トラフィック(タグ付きおよびタグなし)のプライオリティを上書きし、CoS値を0に設定します。

音声VLAN設定時の注意事項

音声VLANの設定時の注意事項を次に示します。

スイッチのアクセス ポート上で音声VLANを設定する必要があります。

正しく音声VLANで通信を行うには、音声VLANはIP Phoneのスイッチ上に存在し、アクティブである必要があります。VLANが存在するかどうかを確認するには、 show vlan イネーブルEXECコマンドを使用します(ディスプレイに表示)。VLANが表示されない場合は、「VLANの設定」を参照してVLANの作成方法を確認してください。

音声VLANを設定すると、PortFast機能が自動的にイネーブルになります。音声VLANをディセーブルにしても、PortFast機能は自動的にディセーブルになりません。

音声VLANが設定されたインターフェイスでポート セキュリティをイネーブルにする場合は、ポートの最大許可セキュア アドレス数を2つ以上設定し、アクセスVLAN上で許可される最大セキュア アドレス数を設定する必要があります。ポートがCisco IP Phoneに接続されている場合は、IP Phoneには最大2つのMACアドレスが必要です。IP Phoneのアドレスは音声VLAN上で学習され、アクセスVLAN上では学習される場合もあれば学習されない場合もあります。PCをIP Phoneに接続するには、追加MACアドレスが必要です。

任意のタイプのポート セキュリティがアクセスVLAN上でイネーブルの場合、ダイナミック ポート セキュリティは自動的に音声VLAN上でイネーブルになります。

VLAN単位でポート セキュリティを設定できません。

スタティック セキュアまたはスティッキー セキュアMACアドレスを音声VLAN上で設定できません。

音声VLANポートは次のポート タイプにすることもできます。

ダイナミック アクセス ポート。詳細については、「VMPSクライアント上のダイナミック アクセス ポートの設定」を参照してください。

セキュア ポート。詳細については、「ポート セキュリティの設定」を参照してください。

802.1x認証ポート。詳細については、「音声VLANポートを使用した802.1xの利用」を参照してください。


) 音声VLANが設定され、Cisco IP Phoneが接続されたアクセス ポートで802.1xをイネーブルにすると、Cisco IP Phoneでは最大30秒間接続が切断されます。


保護ポート。詳細については、「保護ポートの設定」を参照してください。

Cisco 7960 IP Phoneに接続するためのポート設定

Cisco 7960 IP Phoneは、PCまたは他の装置との接続もサポートしているので、スイッチをCisco 7960 IP Phoneに接続するポートは、さまざまな種類のトラフィックを伝送できます。

音声トラフィックを伝送するようにポートを設定するには、次のいずれかの手順を行ってください。

「802.1Qフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定」

「802.1pプライオリティ タグ付きフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定」

データ トラフィックを伝送するようにIP Phoneを設定するには、次のいずれかの手順を行ってください。

「着信データ フレームのCoSプライオリティの変更」

「着信データ フレームのCoSプライオリティを信頼するためのIP Phoneの設定」

802.1Qフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定

特定のVLANで音声トラフィックを802.1Qフレームに格納して伝送するようにポートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

IP Phoneに接続されたインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switchport voice vlan vlan-id

すべての音声トラフィックを特定のVLANを経由して転送するようにCisco IP Phoneに指示します。デフォルトでは、Cisco IP Phoneは802.1Qプライオリティ5を使用して音声トラフィックを転送します。

有効なVLAN IDは1~4094です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

音声VLANの設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

音声VLANを削除するには、 no switchport voice vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドまたは switchport voice vlan none インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

802.1pプライオリティ タグ付きフレームに格納して音声トラフィックを伝送するためのポート設定

IP Phoneが音声トラフィックに高いプライオリティを与え、すべてのトラフィックをネイティブVLAN経由で転送するようにポートを設定するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

IP Phoneに接続されたインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

switchport voice vlan dot1p

スイッチ ポートが、音声トラフィックに関して802.1pプライオリティ タギングを使用し、デフォルトのネイティブVLAN(VLAN 0)を使用してすべてのトラフィックを伝送するように指示します。デフォルトでは、Cisco IP Phoneは802.1pプライオリティ5を使用して音声トラフィックを転送します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

音声VLANの設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no switchport voice vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

着信データ フレームのCoSプライオリティの変更

PCまたはその他のデータ装置をCisco 7960 IP Phoneポートに接続できます。PCは、CoS値が割り当てられたパケットを生成できます。接続装置からIP Phoneポートに着信したフレームのプライオリティを上書きするようにスイッチを設定できます。

Cisco 7960 IP Phoneで非音声ポートから受信したCoSプライオリティを上書きするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、IP Phoneに接続されているインターフェイスを指定します。

ステップ 3

switchport priority extend
cos
value

PCまたは接続装置から受信したプライオリティを上書きするようにIP Phoneのアクセス ポートを設定します。

CoS値は0~7です。7が最高のプライオリティです。デフォルト値は0です。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no switchport priority extend インターフェイス コンフィギュレーション コマンドまたは switchport priority extend cos 0 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

着信データ フレームのCoSプライオリティを信頼するためのIP Phoneの設定

PCまたはその他のデータ装置をCisco 7960 IP Phoneポートに接続できます。PCは、CoS値が割り当てられたパケットを生成できます。接続装置からIP Phoneポートに着信したフレームのプライオリティを信頼するようにスイッチを設定できます。

Cisco 7960 IP Phoneで非音声ポートから受信したCoSプライオリティを信頼するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。

 

 
コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、IP Phoneに接続されているインターフェイスを指定します。

ステップ 3

switchport priority extend trust

PCまたは接続装置から受信したプライオリティを信頼するようにIP Phoneのアクセス ポートを設定します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id switchport

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

ポートをデフォルト設定に戻すには、 no switchport priority extend インターフェイス コンフィギュレーション コマンドまたは switchport priority extend cos 0 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

音声VLANの表示

インターフェイスの音声VLANを表示するには、 show interfaces interface-id switchport イネーブルEXECコマンドを使用します。

出力フィールドの詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。