Catalyst 2940 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA2
スイッチのクラスタリング
スイッチのクラスタリング
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

スイッチのクラスタリング

スイッチ クラスタの概要

スイッチ クラスタの概要

クラスタ コマンド スイッチの特性

スタンバイ コマンド スイッチの特性

候補スイッチおよびメンバー スイッチの特性

CLIによるスイッチ クラスタの管理

Catalyst 1900およびCatalyst 2820 CLIの考慮事項

SNMPによるスイッチ クラスタの管理

スイッチのクラスタリング

ここでは、Catalyst 2940 スイッチ クラスタを作成、管理する際に用いられる概念と手順の概要を説明します。

スイッチ クラスタは、Network Assistantアプリケーション、CLI(コマンドライン インターフェイス)、またはSNMPを使用して作成、管理することができます。スイッチ クラスタの設定は、CLIまたはSNMPを介して行うより、Network Assistantから行った方が簡単です。Network Assistantを使用してスイッチ クラスタを設定する詳細な手順については、Cisco.comから入手できる『 Getting Started with Cisco Network Assistant』 を参照してください。CLIクラスタ コマンドについては、スイッチ コマンド リファレンスを参照してください。この章で説明する内容は、次のとおりです。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「スイッチ クラスタの概要」

「CLIによるスイッチ クラスタの管理」

「SNMPによるスイッチ クラスタの管理」

スイッチ クラスタの概要

内容は次のとおりです。

「スイッチ クラスタの概要」

「クラスタ コマンド スイッチの特性」

「スタンバイ コマンド スイッチの特性」

「候補スイッチおよびメンバー スイッチの特性」

スイッチ クラスタの概要

スイッチ クラスタ は、1つのエンティティとして管理される最大16個の接続されたクラスタ対応Catalystスイッチで構成されます。クラスタ内のスイッチは、スイッチ クラスタ化テクノロジーによって、単一のIPアドレスで異なるCatalystデスクトップ スイッチ プラットフォームからなるグループを設定したり、トラブルシューティングを行ったりすることができます。

スイッチ クラスタを利用すると、物理的な位置やプラットフォーム ファミリーに関係なく複数のスイッチを容易に管理することができます。また、クラスタ化により、スタンバイ クラスタ コマンド スイッチを介して冗長性が提供されます。

スイッチ クラスタでは、1台のスイッチはクラスタ コマンド スイッチとして動作する必要があります。そして、最大15台の他のスイッチが クラスタ メンバー スイッチ として動作できます。1つのクラスタに含まれるスイッチの総数が、16台を超えることはできません。クラスタ コマンド スイッチは、クラスタ メンバー スイッチを設定、管理、モニタするための単一拠点となります。クラスタ メンバーは、一度に1つのクラスタにしか属することができません。

クラスタ プラニングの考慮事項を含むクラスタ スイッチの詳細については、Cisco.comで入手できる『 Getting Started with Cisco Network Assistant 』を参照してください。スイッチ クラスタをサポートしているCatalystスイッチの一覧(クラスタ コマンド スイッチとして使用可能なもの、およびクラスタ メンバー スイッチとしてのみ使用可能なもの)、および必要なソフトウェア バージョンについては、Cisco.comで入手できる『 Release Notes for Cisco Network Assistant』 を参照してください。

クラスタ コマンド スイッチの特性

Catalyst 2940コマンド スイッチは、次の要件を満たしている必要があります。

IPアドレスが設定されていること。

Cisco Discovery Protocol(CDP)バージョン2がイネーブル(デフォルト)に設定されていること。

他のクラスタのコマンド スイッチまたはメンバー スイッチではないこと。

管理VLANを介してスタンバイ コマンド スイッチに、また共通のVLANを介してメンバー スイッチに接続している。

クラスタ内で最上位機種のコマンド対応スイッチを、コマンド スイッチとして使用することを強く推奨します。

Catalyst 3550スイッチがスイッチ クラスタに組み込まれている場合は、そのスイッチをコマンド スイッチにする必要があります。

Catalyst 2900 XL、Catalyst 2940、Catalyst 2950、Catalyst 2955、およびCatalyst 3500 XLスイッチがスイッチ クラスタに組み込まれている場合は、Catalyst 2950またはCatalyst 2955をコマンド スイッチにする必要があります。

スタンバイ コマンド スイッチの特性

Catalyst 2940スタンバイ コマンド スイッチは、次の要件を満たしている必要があります。

IPアドレスが設定されていること。

CDPバージョン2がイネーブルに設定されていること。

管理VLANを介してほかのスタンバイ スイッチに、また共通のVLANを介してすべてのメンバー スイッチに接続している。

メンバー スイッチとの接続能力を維持するため、クラスタに冗長接続されていること。

他のクラスタのコマンド スイッチまたはメンバー スイッチではないこと。


) スタンバイ クラスタ コマンド スイッチは、クラスタ コマンド スイッチと同じタイプのスイッチである必要があります。たとえば、クラスタ コマンド スイッチがCatalyst 2940である場合、スタンバイ クラスタ コマンド スイッチもまたCatalyst 2940スイッチである必要があります。


候補スイッチおよびメンバー スイッチの特性

候補スイッチ は、まだクラスタに追加されていないクラスタ対応スイッチです。メンバー スイッチは、実際にスイッチ クラスタに追加されているスイッチです。必須ではありませんが、候補スイッチまたはメンバー スイッチは、それぞれ独自のIPアドレスおよびパスワードを持つことができます。

クラスタに加入するには、候補スイッチは次の要件を満たしている必要があります。

クラスタ対応のソフトウェアが稼働していること。

CDPバージョン2がイネーブルに設定されていること。

他のクラスタのコマンド スイッチまたはメンバー スイッチではないこと。

少なくとも1つの共通のVLANを介して、コマンド スイッチに接続している。

CLIによるスイッチ クラスタの管理

コマンド スイッチにログインすることにより、CLIからメンバー スイッチを設定できます。 rcommand ユーザEXECコマンドおよびメンバー スイッチ番号を入力して、(コンソールまたはTelnet接続を経由して)Telnetセッションを開始し、メンバー スイッチのCLIにアクセスします。コマンド モードが変更され、通常どおりにCLIコマンドを使用できるようになります。メンバー スイッチでexitイネーブルEXECコマンドを入力すると、コマンド スイッチのCLIに戻ります。

次に、コマンド スイッチのCLIからメンバー スイッチ3にログインする例を示します。

switch# rcommand 3
 

メンバー スイッチ番号が不明の場合は、コマンド スイッチでshow cluster membersイネーブルEXECコマンドを入力します。 rcommand コマンドおよび他のすべてのクラスタ コマンドの詳細については、スイッチ コマンド リファレンスを参照してください。

Telnetセッションは、コマンド スイッチと同じ特権レベルでメンバー スイッチCLIにアクセスします。そのあと、CLIコマンドを通常どおりに使用できます。スイッチのTelnetセッションの設定手順については、「パスワード回復のディセーブル化」を参照してください。

Catalyst 1900およびCatalyst 2820 CLIの考慮事項

スイッチ クラスタにStandard Editionソフトウェアが稼働しているCatalyst 1900およびCatalyst 2820スイッチがある場合、コマンド スイッチの特権レベルが15であれば、Telnetセッションは管理コンソール(メニュー方式インターフェイス)にアクセスします。コマンド スイッチの特権レベルが1~14であれば、パスワードの入力を要求するプロンプトが表示され、入力後にメニュー コンソールにアクセスできます。


) Catalyst 1900、2900 XL(4 MB)、および2820スイッチはNetwork Assistantでサポートされていません。このスイッチは、Network Assistant Front PanelおよびTopologyビューで未知のメンバーとして表示されます。


コマンド スイッチの特権レベルと、Catalyst 1900およびCatalyst 2820メンバー スイッチ(StandardおよびEnterprise Editionソフトウェアが稼働)との対応関係は、次のとおりです。

コマンド スイッチの特権レベルが1~14である場合、メンバー スイッチへのアクセスは特権レベル1で行われます。

コマンド スイッチの特権レベルが15である場合、メンバー スイッチへのアクセスは特権レベル15で行われます。


) Catalyst 1900およびCatalyst 2820のCLIは、Enterprise Editionソフトウェアが稼働するスイッチでのみ使用可能です。


Catalyst 1900およびCatalyst 2820スイッチについては、これらのスイッチのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。

SNMPによるスイッチ クラスタの管理

スイッチの最初の起動時にセットアップ プログラムを使用してIP情報を入力し、提示されたコンフィギュレーションを採用した場合、SNMPはイネーブルに設定されています。セットアップ プログラムを使用してIP情報を入力していない場合は、SNMPはイネーブルではありません。その場合は、「SNMPの設定」の説明に従って、SNMPをイネーブルに設定します。Catalyst 1900およびCatalyst 2820スイッチでは、SNMPはデフォルトでイネーブルに設定されています。

クラスタを作成すると、コマンド スイッチがメンバー スイッチとSNMPアプリケーション間のメッセージ交換を管理します。コマンド スイッチ上のクラスタ ソフトウェアは、コマンド スイッチ上で最初に設定されたread-writeおよびread-onlyコミュニティ ストリングにメンバー スイッチ番号( @esN N はスイッチ番号)を追加し、これらのストリングをメンバー スイッチに伝播します。コマンド スイッチはこのコミュニティ ストリングを使用して、SNMP管理ステーションとメンバー スイッチ間で、get、set、およびget-nextメッセージの転送を制御します。


) クラスタ スタンバイ グループを設定すると、ユーザが気付かない間にコマンド スイッチが変更されることがあります。クラスタにクラスタ スタンバイ グループを設定している場合は、コマンド スイッチとの通信には、最初に設定されたread-writeおよびread-onlyコミュニティ ストリングを使用してください。


メンバー スイッチにIPアドレスが割り当てられていない場合、図 4-1に示すように、コマンド スイッチはメンバー スイッチからのトラップを管理ステーションにリダイレクトします。メンバー スイッチに専用のIPアドレスおよびコミュニティ ストリングが割り当てられている場合は、そのメンバー スイッチはコマンド スイッチを経由せず、管理ステーションに直接トラップを送信できます。

メンバー スイッチに専用のIPアドレスとコミュニティ ストリングが割り当てられている場合は、コマンド スイッチによるアクセスのほかに、そのIPアドレスとコミュニティ ストリングも使用できます。SNMPおよびコミュニティ ストリングの詳細については、「SNMPの設定」を参照してください。

図 4-1 SNMPによるクラスタ管理