Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド Release 2.10
ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、およ び SRP の冗長性
ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性
発行日;2012/02/01 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性

HCA の冗長性

単一の HCA の冗長性

複数の HCA の冗長性

IBM BladeCenter を使用した 2 つの HCA

IPoIB のハイ アベイラビリティ

Cisco SFS IPoIB のハイ アベイラビリティ

物理ポートのマージ

物理ポートのマージ解除

OFED IPoIB のハイ アベイラビリティ

IPoIB のハイ アベイラビリティの設定

IPoIB のハイ アベイラビリティの確認

OFED SRP のハイ アベイラビリティ

ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性

この章では、ホストの冗長性、IPoIB の冗長性、および SRP の冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

「HCA の冗長性」

「IPoIB のハイ アベイラビリティ」

「OFED SRP のハイ アベイラビリティ」

IPoIB および SRP は、現在、冗長性をサポートしているドライバです。


) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。


HCA の冗長性

ここでは、HCA の冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

「単一の HCA の冗長性」

「複数の HCA の冗長性」

「IBM BladeCenter を使用した 2 つの HCA」

単一の HCA の冗長性

ここでは、単一の HCA に冗長性を設定する方法を説明します。

単一の HCA は、1 つのユニット内で冗長性を実現するため、それぞれ 2 つのポートを持つことができます。そのような HCA は 2 つのポートを内蔵しているため、単一の 2 ポート HCA 内でポートツーポートの冗長性を実現できます(図6-1を参照)。この場合、HCA ハードウェア ドライバおよびソフトウェア ドライバにより、同一 HCA 上のポート間のフェールオーバーが処理されます。

HCA ハードウェアの取り付け方法については、『 Cisco InfiniBand Host Channel Adapter Hardware Installation Guide 』を参照してください。

図6-1 2 ポートを使用した単一の HCA の冗長性

 

複数の HCA の冗長性

ここでは、複数の HCA に冗長性を設定する方法を説明します。

複数の HCA を 1 台のホストに搭載することができます。これにより、HCA 間でのネットワーク トラフィックのフェールオーバーが可能になります。たとえば、冗長性は、1 台のホストに 2 つの HCA を搭載することで実現できます。1 台のホストに 2 つの HCA を搭載することは、冗長 IB ファブリックの最低限の推奨構成です(図6-2を参照)。このような構成により、冗長性がホスト レベルで向上します。

図6-2 1 台のホストに 2 つの HCA を搭載することによる冗長性

 

IBM BladeCenter を使用した 2 つの HCA

この冗長構成の詳細については、「IBM BladeCenter 対応の InfiniBand サーバ スイッチ モジュールの冗長性」を参照してください。

IPoIB のハイ アベイラビリティ

ここでは、IPoIB のハイ アベイラビリティについて説明します。内容は次のとおりです。

「Cisco SFS IPoIB のハイ アベイラビリティ」

「OFED IPoIB のハイ アベイラビリティ」


) RFC 4391 IPoIB 仕様に準拠したホストでは、イーサネット ゲートウェイの冗長性が利用できます。イーサネット ゲートウェイの冗長性の詳細については、「イーサネット ゲートウェイと IPoIB の冗長性」を参照してください。


Cisco SFS IPoIB のハイ アベイラビリティ

ここでは、IPoIB のハイ アベイラビリティについて説明します。内容は次のとおりです。

物理ポートのマージ

物理ポートのマージ解除

IPoIB では、2 つ以上のポート間のアクティブ/パッシブ ポート フェールオーバーのハイ アベイラビリティがサポートされています。ハイ アベイラビリティ機能をイネーブルにすると、HCA の複数のポート(ib0 と ib1 など)が 1 つの仮想ポートにマージされます。HCA のポート間でハイ アベイラビリティを設定すると、物理ポートのうち 1 つのみでトラフィックが送受信されます。その他のポートは、障害時のスタンバイとして使用されます。

Cisco SFS ホスト ドライバの詳細については、『 Cisco SFS InfiniBand Host Drivers User Guide for Linux 』を参照してください。

物理ポートのマージ

Linux ホストの HCA ポート上で IPoIB のハイ アベイラビリティを設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 Linux ホストにログインします。

ステップ 2 ipoibcfg list コマンドを入力して、利用可能なインターフェイスを表示します。次に、1 つの HCA の 2 つのポート間で IPoIB のハイ アベイラビリティを設定する例を示します。

次に、利用可能なインターフェイスを表示する例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg list
ib0 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/1, Active: InfiniHost0/1)
ib1 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/2, Active: InfiniHost0/2)
 

ステップ 3 インターフェイスをオフラインにします。


) インターフェイスをマージするには、オフラインにしておく必要があります。


次に、インターフェイスをオフラインにする例を示します。

host1# ifconfig ib0 down
host1# ifconfig ib1 down
 

ステップ 4 ipoibcfg merge コマンドと、HCA の第 1 および第 2 IB ポートの IB 識別子を入力し、2 つのポートを 1 つの仮想 IPoIB ハイ アベイラビリティ ポートにマージします。

次に、2 つのポートを 1 つの仮想 IPoIB ハイ アベイラビリティ ポートにマージする例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg merge ib0 ib1
 

ステップ 5 ipoibcfg list コマンドを入力して、利用可能なインターフェイスを表示します。

次に、利用可能なインターフェイスを表示する例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg list
ib0 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/1, Active: InfiniHost0/1)
 

) ib0 とマージされたため、ib1 インターフェイスは表示されなくなります。


ステップ 6 ifconfig コマンド、および該当するポート識別子 ib # 引数と up キーワードを入力して、インターフェイスをイネーブルにします。

次に、 ifconfig コマンドを使用してインターフェイスをイネーブルにする例を示します。

host1# ifconfig ib0 up
 

ステップ 7 マージされたポートに IP アドレスを割り当てます。方法は、標準のインターフェイスに IP アドレスを割り当てる場合と同様です。


 

物理ポートのマージ解除

物理ポートのマージを解除して、アクティブ/パッシブ IPoIB ハイ アベイラビリティをディセーブルにするには、次の手順を実行します。


ステップ 1 ifconfig コマンド、および該当する IB インターフェイスの引数と down 引数を入力して、マージ解除する IPoIB ハイ アベイラビリティ インターフェイスをディセーブルにします。

次に、マージ解除のために IPoIB ハイ アベイラビリティ インターフェイスをディセーブルにする例を示します。

host1# ifconfig ib0 down
 

ステップ 2 ipoibcfg unmerge コマンドと、マージ解除するポートの識別子を入力して、ポートをマージ解除します。

次に、ポートをマージ解除する例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg unmerge ib0 ib1
 

) ポートのマージを解除すると、ib1 の IP アドレスは解除されるため、設定が必要です。


ステップ 3 ipoibcfg list コマンドを入力して、利用可能なインターフェイスを表示します。

次に、利用可能なインターフェイスを表示する例を示します。

host1# /usr/local/topspin/sbin/ipoibcfg list
ib0 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/1, Active: InfiniHost0/1)
ib1 (P_Key 0xffff) (SL:255) (Ports: InfiniHost0/2, Active: InfiniHost0/2)
 

ステップ 4 ifconfig コマンド、および該当する IB インターフェイスの引数と up 引数を入力して、インターフェイスをイネーブルにします。

次に、インターフェイスをイネーブルにする例を示します。

host1# ifconfig ib0 up
 


 

OFED IPoIB のハイ アベイラビリティ

ここでは、OFED IPoIB のハイ アベイラビリティについて説明します。内容は次のとおりです。

「IPoIB のハイ アベイラビリティの設定」

「IPoIB のハイ アベイラビリティの確認」

ここでは、IPoIB のハイ アベイラビリティについて説明します。IPoIB では、2 つ以上のポート間のアクティブ/パッシブ ポート フェールオーバーのハイ アベイラビリティがサポートされています。ハイ アベイラビリティ機能をイネーブルにすると、HCA の複数のポート(ib0 と ib1 など)が 1 つの仮想ポートにマージされます。HCA のポート間でハイ アベイラビリティを設定すると、物理ポートのうち 1 つのみでトラフィックが送受信されます。その他のポートは、障害時のスタンバイとして使用されます。

IPoIB のハイ アベイラビリティは、IPoIB ボンディング ドライバを通して実装されます。このドライバは、Linux Ethernet ボンディング ドライバに基づいており、IPoIB と連動するよう変更されています。ib ボンディング パッケージには、ドライバの動作の管理と制御を行う、ボンディング ドライバと ib-bond という名前のユーティリティが含まれています。

OFED ホスト ドライバの詳細については、『 Cisco OpenFabrics Enterprise Distribution InfiniBand Host Drivers User Guide for Linux 』を参照してください。

IPoIB のハイ アベイラビリティの設定

IPoIB のハイ アベイラビリティを設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 インターフェイスに設定された IP アドレスを削除します。

ボンディング インターフェイスに、ib0 の IP アドレスが割り当てられます。

次に、設定された IP アドレスを削除する例を示します。

host1# ifconfig ib0 0.0.0.0
host1# ifconfig ib1 0.0.0.0
 

ステップ 2 ib-bond コマンドを使用して、2 つのポートを 1 つの仮想 IPoIB ハイ アベイラビリティ ポートにマージします。

次に、詳細モードで、2 つのポートを 1 つの仮想 IPoIB ハイ アベイラビリティ ポートにマージする例を示します。

host1# ib-bond --bond-ip 192.168.0.1/24 --slaves ib0,ib1 -v
enslaving ib0
enslaving ib1
bonding is up: 192.168.0.1
bond0: 80:00:04:04:fe:80:00:00:00:00:00:00:00:05:ad:02:00:23:f0:d0 192.168.0.1/24
slave0: ib0 *
slave1: ib1
 

上記の出力で、ib0 * は、ib0 がアクティブ インターフェイスで、ib 1 が受動インターフェイスであることを示します。ib0.8002 などのパーティション インターフェイスも、IPoIB ハイ アベイラビリティで使用することができます。また、/24 はサブネット マスクです。

ステップ 3 (任意) ifconfig コマンドを入力します。

次に、 ifconfig コマンドを入力する例を示します。

host1# ifconfig bond0
bond0 Link encap:InfiniBand HWaddr 80:00:04:04:FE:80:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00
inet addr:192.168.0.1 Bcast:192.168.0.255 Mask:255.255.255.0
inet6 addr: fe80::205:ad00:20:849/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MASTER MULTICAST MTU:65520 Metric:1
RX packets:33523452 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:165408699 errors:2 dropped:3 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:0
RX bytes:175570845580 (163.5 GiB) TX bytes:619840713192 (577.2 GiB)
 


 

IPoIB ハイ アベイラビリティ ステータス情報は、 ib-bond --status-all コマンドを使用していつでも表示することができます。

次に、IPoIB ハイ アベイラビリティ ステータス情報を表示する例を示します。

host1# ib-bond --status-all
bond0: 80:00:04:04:fe:80:00:00:00:00:00:00:00:05:ad:02:00:23:f0:d0 192.168.0.1/24
slave0: ib0 *
slave1: ib1
 

IPoIB ハイ アベイラビリティ コンフィギュレーションは、 ib-bond --stop-all コマンドを使用して削除することができます。

次に、IPoIB ハイ アベイラビリティ コンフィギュレーションを削除する例を示します。

host1# ib-bond --stop-all
 

手動で設定した IPoIB ハイ アベイラビリティ インターフェイスは、リブートすると消去されます。コンフィギュレーション ファイル /etc/infiniband/openib.conf を使用して、ホストのブート時に IPoIB ハイ アベイラビリティを設定する必要があります。また、ifcfg-ib0 などの既存の IPoIB ブート時コンフィギュレーション ファイルを削除する必要があります。

次に、openib.conf ファイル中の、ブート時に IPoIB ハイ アベイラビリティを設定するために編集する必要のある部分を示します。

# Enable the bonding driver on startup
IPOIBBOND_ENABLE=yes
# Set bond interface names
IPOIB_BONDS=bond0
# Set specific bond params; address and slaves
bond0_IP=192.168.0.1/24
bond0_SLAVES=ib0,ib1
 

リブートを行わなくても、ドライバを再起動することにより、変更内容を有効にすることができます。

次に、ドライバを再起動する例を示します。

host1# /etc/init.d/openibd restart
Unloading HCA driver: [ OK ]
Loading HCA driver and Access Layer: [ OK ]
Setting up InfiniBand network interfaces:
No configuration found for ib0
No configuration found for ib1
Setting up service network . . . [ done ]
Setting up bonding interfaces:
Bringing up interface bond0 [ OK ]
 

IPoIB のハイ アベイラビリティの確認

IPoIB トラフィックの送受信中に IPoIB ハイ アベイラビリティのフェールオーバーを強制実行するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 2 台の IPoIB ホスト間で ping または Netperf を開始します。

2 台の IPoIB ホスト間で ping または Netperf を開始する方法の詳細については、『 Cisco OpenFabrics Enterprise Distribution InfiniBand Host Drivers User Guide for Linux 』を参照してください。

ステップ 2 手動で、または OS CLI か GUI を使用して、ib0 に接続されたケーブルを外します。IPoIB ハイ アベイラビリティ ステータスを確認するため、 ib-bond --status-all コマンドで表示します。

次に、IPoIB ハイ アベイラビリティ ステータスを表示する例を示します。

host1# ib-bond --status-all
bond0: 80:00:04:04:fe:80:00:00:00:00:00:00:00:05:ad:02:00:23:f0:d0 192.168.0.1/24
slave0: ib0
slave1: ib1 *
 

ib-bond --status-all コマンドを実行すると、プライマリ インターフェイスの隣にアスタリスクが表示されます。上の例では、プライマリ インターフェイスが ib1 に切り替わっています。

フェールオーバーが発生するたびに、カーネルの sys log メッセージも表示されます。

host1# dmesg
bonding: bond0: link status definitely down for interface ib0, disabling it
bonding: bond0: making interface ib1 the new active one.
bonding: send gratuitous arp: bond bond0 slave ib1
 

ステップ 3 ping または Netperf が中断することなく継続されることを確認します。


) ポート統計情報の表示には、Element Manager GUI も使用できます。これは、ポートのフェールオーバーを確認するのに便利です。Element Manager GUI の詳細については、『Cisco SFS Product Family Element Manager User Guide』を参照してください。



 

OFED SRP のハイ アベイラビリティ

ここでは、SRP を、RHEL と SLES の両方に組み込まれた Device Mapper Multipath と一緒に使用するよう設定する方法を説明します。

Device Mapper Multipath は、ストレージ デバイスの能力に応じて、active/active(ロード バランシングとフェールオーバー)と active/passive(フェールオーバーのみ)のハイ アベイラビリティの両方をサポートしています。データ破損やデータ損失を防止するには、マルチパス ソフトウェアと一緒に SRP を使用してハイ アベイラビリティを実現する必要があります。コンフィギュレーション情報を取得するため、他のサードパーティ製のマルチパス ソフトウェアを SRP と一緒に使用することもできます。サードパーティ製のソフトウェアについては、関連するマニュアルを参照してください。

Device Mapper Multipath を使用すると、エンド ストレージ ユニットへの利用可能な複数のパス上で I/O をルーティングすることができます。パスとは、ホスト IB ポートからストレージ コントローラ ポートまでの接続のことです。I/O が発生するアクティブ パスで障害が発生すると、Device Mapper Multipath により、他の利用可能なパスに I/O が再ルーティングされます。Linux ホストでは、ストレージ コントローラへのパスが複数ある場合、それぞれのパスは独立したブロック デバイスとして認識されるため、1 つの LUN に複数のブロック デバイスが存在することになります。Device Mapper Multipath は、同じ LUN WWN を持つデバイスのために新しいマルチパス ブロック デバイスを作成します。たとえば、ホストが 2 つの IB ポートで Cisco SFS 3012R サーバ スイッチと接続され、2 つの ファイバ チャネル ポートでストレージ コントローラに接続されている場合、ホストは 2 つのブロック デバイス(たとえば、/dev/sda と /dev/sdb)を参照します。Device Mapper Multipath は、1 つのブロック デバイス /dev/mapper/360003ba27cf53000429f82b300016652 を作成します。これにより、2 つの下位ブロック デバイスで I/O を再ルーティングします。

Device Mapper Multipath には、次のソフトウェア コンポーネントが含まれています。

dm マルチパス カーネル モジュール ― I/O のルーティングとパスへのフェールオーバーを行います。

マルチパス コンフィギュレーション ツール ― マルチパス デバイスの設定、リスト、フラッシュを行うコマンドを提供します。

マルチパス デーモン ― パスを監視し、パスが障害となっているか、または復旧しているかを確認します。

ストレージ デバイスのハイ アベイラビリティ機能とは関係なく、Device Mapper Multipath では、ホスト IB ポートの active/active ハイ アベイラビリティが利用できます。Cisco SFS ファイバ チャネル ゲートウェイも、同様に SFS シャーシとファイバ チャネル ファブリック間で active/active ハイ アベイラビリティが利用できます。

Device Mapper Multipath を使用して SRP のハイ アベイラビリティを設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 ファイル /etc/infiniband/openib.conf を編集します。SRPHA_ENABLE=no を SRPHA_ENABLE=yes に変更します。これにより、SRP ストレージへのすべてのパスのためのブロック デバイスを作成するために、ブート時に srp_daemon プログラムが起動されます。

srp_daemon プログラムは、ホストのブート後に追加された新しいストレージなどについて、ダイナミックなストレージの再設定も行います。


) SRP ハイ アベイラビリティが正しく機能するためには、SRP_LOAD と SRPHA_ENABLE の両方を yes に設定する必要があります。


ステップ 2 (任意)利用可能な SRP ターゲットのサブセットへの SRP ホスト ドライバ アクセスを制限するよう、ファイル /etc/srp_daemon.conf を編集します。デフォルトでは、srp_daemon はすべての SRP ターゲットのためのブロック デバイスを設定します。デフォルトの /etc/srp_daemon.conf ファイルはこの情報が記述されています。


) srp_daemon.conf ファイルの詳細については、『Cisco OpenFabrics Enterprise Distribution InfiniBand Host Drivers User Guide for Linux』を参照してください。


ステップ 3 ファイル /etc/multipath.conf を編集します。RHEL4 の devnode_blacklist セクション(RHEL5 のブラックリスト)を削除、コメント アウト、または修正する必要があります。

次に、ファイルの編集部分を示します。

devnode_blacklist {
devnode "*"
}

(任意)RHEL の /etc/multipath.conf でも、 user_friendly_names yes user_friendly_names no に変更します。異なるホストとオペレーティング システム間では、フレンドリ名は共通ではありません。


) SLES では、デフォルトで /etc/multipath.conf は存在せず、devnode_blacklist は有効ではありません。


RHEL と SLES で、これ以外のストレージ固有コンフィギュレーション情報が /etc/multipath.conf に必要になることがあります。詳細については、ストレージ デバイスのマニュアルを参照してください。multipath.conf の詳細については、device-mapper-multipath パッケージ(RHEL)または multipath-tool(SLES)を参照してください。両パッケージには、/usr/share/doc に、適切な例を記述したサンプル ファイル multipath.conf が用意されています。

ステップ 4 ブート時に Device Mapper Multipath が起動されるよう設定します。

次に、RHEL で入力するコマンドの例を示します。

host1# chkconfig multipathd on
 

次に、SLES で入力するコマンドの例を示します。

host1# chkconfig boot.multipath on
host1# chkconfig multipathd on
 

ステップ 5 Linux ホストをリブートします。

リブート後に、マルチパス SRP デバイスが /dev/mapper 内でアクセス可能になるはずです。設定によって、/dev/mapper が完全に読み込まれるまでにリブート後数分かかることもあります。

次に、IB ホストの HCA の両方の IB ポートがサーバ ファブリック スイッチに接続されている場合のファイバ チャネル ゲートウェイの設定の出力を示します。

host1# ls /dev/mapper
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e00
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e00p1
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e00p2
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e01
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e02
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e02p1
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e02p2
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e02p3
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e03
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e03p1
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e03p2
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e04
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e05
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e06
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e06p1
control
 

ステップ 6 SCSI デバイスを表示します。

次に、SCSI デバイスを表示する例を示します。

host1# lsscsi
[0:0:0:0] disk IBM-ESXS MAY2036RC T107 /dev/sda
[1:0:0:0] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdb
[1:0:0:1] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdd
[1:0:0:2] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdk
[1:0:0:3] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdl
[1:0:0:4] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdm
[1:0:0:5] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdn
[1:0:0:6] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdo
[2:0:0:0] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdc
[2:0:0:1] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sde
[2:0:0:2] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdf
[2:0:0:3] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdg
[2:0:0:4] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdh
[2:0:0:5] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdi
[2:0:0:6] disk SUN StorEdge 3510 327P /dev/sdj
 

lsscsi コマンドは、RHEL5 と SLES10 でのみサポートされています。lsscsi コマンドは、RHEL4 ではサポートされていません。


ステップ 7 multipath -l コマンドを使用して、SRP ブロック デバイスとマルチパス デバイスの関係を一覧表示します。

次に、 multipath -l コマンドの使用例を示します。

host1# multipath -l
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e06dm-13 SUN,StorEdge 3510
[size=13G][features=0][hwhandler=0]
\_ round-robin 0 [prio=0][active]
\_ 2:0:0:6 sdj 8:144 [active][undef]
\_ 1:0:0:6 sdo 8:224 [active][undef]
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e05dm-12 SUN,StorEdge 3510
[size=15G][features=0][hwhandler=0]
\_ round-robin 0 [prio=0][active]
\_ 2:0:0:5 sdi 8:128 [active][undef]
\_ 1:0:0:5 sdn 8:208 [active][undef]
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e04dm-11 SUN,StorEdge 3510
[size=15G][features=0][hwhandler=0]
\_ round-robin 0 [prio=0][active]
\_ 2:0:0:4 sdh 8:112 [active][undef]
\_ 1:0:0:4 sdm 8:192 [active][undef]
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e03dm-3 SUN,StorEdge 3510
[size=15G][features=0][hwhandler=0]
\_ round-robin 0 [prio=0][active]
\_ 2:0:0:3 sdg 8:96 [active][undef]
\_ 1:0:0:3 sdl 8:176 [active][undef]
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e02dm-2 SUN,StorEdge 3510
[size=15G][features=0][hwhandler=0]
\_ round-robin 0 [prio=0][active]
\_ 2:0:0:2 sdf 8:80 [active][undef]
\_ 1:0:0:2 sdk 8:160 [active][undef]
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e01dm-1 SUN,StorEdge 3510
[size=15G][features=0][hwhandler=0]
\_ round-robin 0 [prio=0][active]
\_ 2:0:0:1 sde 8:64 [active][undef]
\_ 1:0:0:1 sdd 8:48 [active][undef]
3600c0ff00000000007a6d11b6f245e00dm-0 SUN,StorEdge 3510
[size=15G][features=0][hwhandler=0]
\_ round-robin 0 [prio=0][active]
\_ 2:0:0:0 sdc 8:32 [active][undef]
\_ 1:0:0:0 sdb 8:16 [active][undef]
 

上記の出力で、それぞれのマルチパス デバイスは 2 つの SRP ブロック デバイスに対応し、接続された 2 つのホスト IB ポートのそれぞれに対応します。