Cisco SFS InfiniBand 冗長性コンフィギュレーション ガイド Release 2.10
Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性
Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性
発行日;2012/02/01 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

ソフトウェアの冗長性

電源装置モジュールの冗長性

ファン トレイの冗長性

管理インターフェイス モジュールの冗長性

ファブリック コントローラの冗長性

ライン インターフェイス モジュールの冗長性

IB ファブリックの冗長性

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性

電源装置の冗長性

ポートの冗長性

IB ファブリックの冗長性

Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性

この章では、Cisco SFS 7008P および SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

「Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性」

「Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性」

Subnet Manager の冗長性については、「Subnet Manager の冗長性」を参照してください。


) このマニュアルで使用する略語の詳細については、付録 A「略語」を参照してください。


Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

「ソフトウェアの冗長性」

「電源装置モジュールの冗長性」

「ファン トレイの冗長性」

「管理インターフェイス モジュールの冗長性」

「ファブリック コントローラの冗長性」

「ライン インターフェイス モジュールの冗長性」

「IB ファブリックの冗長性」

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの詳細については、『 Cisco SFS 7008P InfiniBand Server Switch Hardware Installation Guide 』を参照してください。

ソフトウェアの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチ ソフトウェアの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチでは、ホットスタンバイ機能がサポートされています。プライマリ コントローラで障害が発生すると、シャーシ内のその他のカードのリブートやリセットを行わなくても、スタンバイ コントローラがサーバ スイッチの管理を代行するようになります。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチに 2 台のコントローラが搭載されている場合、1 台はプライマリ コントローラとして動作し、もう 1 台はスタンバイ コントローラとして動作します。プライマリ コントローラがシャーシの管理を行います。スタンバイ コントローラは、プライマリ コントローラで障害が発生するか、またはリブートによって処理を代行するまで待機します。

プライマリ スイッチ コントローラを検証するには、CLI に show card コマンドを入力します。プライマリ コントローラ カードの oper-code は normal、スタンバイ コントローラの oper-code は standby になります。この CLI セッションを実行しているコントローラ カードに、アスタリスクが表示されます。そのため、コンソール CLI セッションから、コンソール ポートがアスタリスクの付いたカード上にあることがわかります。

次に、 show card コマンドの出力例を示します。各コントローラ カードのステータスが確認できます。

SFS-7008P# show card
=========================================================================
Card Information
=========================================================================
admin oper admin oper oper
slot type type status status code
-------------------------------------------------------------------------
11* controllerFabric12x controllerFabric12x up up normal
12 controllerFabric12x controllerFabric12x up up standby
 

次に、サーバ スイッチのスロット 12 のコンソールで show card コマンドを実行した場合の出力例を示します。各コントローラ カードのステータスが確認できます。

SFS-7008P# show card
=========================================================================
Card Information
=========================================================================
admin oper admin oper oper
slot type type status status code
-------------------------------------------------------------------------
11 controllerFabric12x controllerFabric12x up up normal
12* controllerFabric12x controllerFabric12x up up standby
 

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの電源を投入すると、スロット 11 のファブリック カードがプライマリ カードとなり、スロット 12 のファブリック カードがスタンバイ カードとなります。ファブリック カードがコントローラ カードとして機能するには、ファブリック カードがスロット 11 または 12 に搭載されていて、該当する管理インターフェイス モジュールが利用可能でなければなりません。

リカバリ モードで動作しているファブリック カード(OS Recovery Image ソフトウェアを実行している場合など)は、プライマリ コントローラまたはスタンバイ コントローラとすることはできません。マスター コントローラとスタンバイ コントローラは、状態やコンフィギュレーション情報を自動的に同期させます。スタンバイ コントローラによってシャーシの管理を行う場合、シャーシの他のカードのサービス(ライン インターフェイス モジュール、ファブリック コントローラ、管理インターフェイス モジュールなど)は影響を受けません。他のカードのリブート、リセット、中断は発生しません。スタンバイ コントローラへは、シリアル コンソール ポートからアクセス可能です。Telnet、SSH、SNMP、HTTP によるスタンバイ コントローラへのアクセスはできません。

OS CLI は、スタンバイ コントローラで使用できます(シリアル コンソール経由でのみ可能)。スタンバイ コントローラの CLI では、読み取り専用の操作のみが行えます。 show コマンドは入力できますが、 config コマンドは入力できません。

カードが in-service の状態になるには、プライマリ コントローラと同じソフトウェアが動作している必要があります。スタンバイ コントローラ カードとプライマリ コントローラ カードとで使用しているバージョンが異なる場合、スタンバイ コントローラ カードの oper-code に wrong image と表示されます。この場合、2 つのカード間で同期処理は行われません。2 つのコントローラ カードの sys-sync-state は、 not started のままとなります。

プライマリ コントローラ カードの障害によりホットスタンバイ コントローラ カードが処理を代行する場合、ホットスタンバイ コントローラ カードはその sys-sync-state に従って動作します。

sys-sync-state が complete である場合、ホットスタンバイ コントローラ カードはサービスを中断することなく管理を続行します。追加のコンフィギュレーション ファイルは実行されず、ノード カードのリブートも行われません。

sys-sync-state が not started である場合、ホットスタンバイ コントローラ カードは、startup-config があればそれをを実行し、管理を続行します。ノード カードのリブートは行われません。

sys-sync-state が progress である場合、プライマリ コントローラ カードとホットスタンバイ コントローラ カードは、部分的に同期処理が行われます。不正な結果の発生を防止するため、ホットスタンバイ コントローラ カードのリブートが行われます。

同期処理は、ホットスタンバイ コントローラ カードの operStatus が up に変化した後に開始されます。

電源装置モジュールの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの電源装置モジュールの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチには、2 つの AC-DC バルク電源装置モジュールが搭載されています(図2-1を参照)。それぞれの電源装置には、冷却用の完全独立したファンが付いています。システムへの電力供給に必要なのは、2 つのスロットのうち、一方の電源装置のみです。他方の電源装置は、リダンダント電源として機能します。それぞれの電源装置には専用の AC 入力が用意されており、独立した AC 回路上で動作します。アクティブな電源装置で障害が発生した場合、サーバ スイッチへの電力供給が自動的にもう 1 台の電源装置で代行されます。フェールオーバーの際に、ユーザの操作は不要です。電流は active-active モードで共有されます。

図2-1 Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの正面図

 

電源装置モジュールが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておく必要があります。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、電源装置ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

ファン トレイの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチのファン トレイの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチには、2 台のファン トレイが搭載されています。システムの冷却に必要なのは、2 つのスロットのうち、一方のファン トレイのみです。ファン トレイはホットスワップ可能です。ファン トレイは active-active モードで動作します。

ファン トレイが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておく必要があります。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、ファン トレイ ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

管理インターフェイス モジュールの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの管理インターフェイス モジュールの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7008P サーバ スイッチでは、ホットスワップ可能な管理インターフェイス モジュールの冗長性がサポートされています。各管理インターフェイス モジュールは、ファブリック コントローラのコア モジュールの 1 つと対になります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチには、2 つのコア スロットと 2 つの管理インターフェイス モジュールが搭載されています(図2-1および図2-2を参照)。それぞれのコア スロット内のコントローラは、外部ネットワークとの通信のために、管理インターフェイス モジュールを使用します。各管理インターフェイス モジュールには、専用のシリアル ポートとイーサネット ポートが装備されています。ポートの両方のセットを接続する必要があります。管理インターフェイス モジュールのフェイルオーバーは、ファブリック コントローラ カードのフェイルオーバーと対になっています(ファブリック コントローラの冗長性を参照)。

管理インターフェイス モジュールが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておく必要があります。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、管理インターフェイス モジュール ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

図2-2 Cisco SFS 7008P の背面図 ― 管理インターフェイス モジュールとライン インターフェイス モジュール

 

ファブリック コントローラの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチのファブリック コントローラの冗長性について説明します。

ファブリック コントローラの動作と機能は、挿入先のスロットのタイプによって決まります。ファブリック コントローラは、ノード スロットまたはコア スロットに挿入できます。ファブリック コントローラ モジュールのソフトウェアによって、モジュールがコア スロットに挿入されていることが検出されると、システムのマスターシップの調停が行われ、動作が開始されます。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの電源を投入すると、デフォルトでは、スロット 11 のカードがアクティブ カードとなり、スロット 12 のカードがスタンバイ カードとなります(図2-1を参照)。マスター コントローラ カードとスタンバイ コントローラ カードは、状態やコンフィギュレーション情報を自動的に同期させます。そのため、スイッチのフェールオーバーの発生時に、スイッチのリブートやシャーシ内のカードのリセットは不要です。

コア スロットのファブリック コントローラ カードは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの管理インターフェイス モジュールと対になっています(管理インターフェイス モジュールの冗長性を参照)。冗長性のためには、ファブリック コントローラ カードと管理インターフェイス モジュールの両方のペアをインストールし、動作可能にしておく必要があります。2 つのコア カードは active-active モードで動作し、100% のスループットのために必要です。1 つのコア カードが故障した場合、システムで利用可能な帯域幅は 50% になります。故障したカードがアクティブ マスターの場合、スタンバイ マスターがシャーシの制御を代行します。

マスターとして機能しているコア スロットのファブリック コントローラを取り外すと、ファブリック コントローラと管理インターフェイス モジュール ペアのスタンバイ ペアへのフェールオーバーが発生します。いずれかのコア スロットからファブリック コントローラを取り外す前に、冗長コア ファブリック コントローラが機能していることを確認してください。

ノード スロットのファブリック コントローラはスレーブとして機能し、active-standby コンフィギュレーションでは動作しません。各ノード カードは、2 つのライン インターフェイス モジュールと対になります(ライン インターフェイス モジュールの冗長性を参照)。ノード カードが故障した場合、影響を受けるのは、そこに接続されているポートと、対応するライン インターフェイス モジュールのみです。

コア カードまたはノード カードが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておくことができます。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、カード ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

ライン インターフェイス モジュールの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチのライン インターフェイス モジュールの冗長性について説明します。

ライン インターフェイス モジュールでは、HCA からの冗長接続がサポートされています(図2-2を参照)。ライン インターフェイス モジュールはホットスワップ可能な冗長コンポーネントです。各ライン インターフェイス モジュールは、ファブリック コントローラ ノード カードと対になります(ファブリック コントローラの冗長性を参照)。

ライン インターフェイス モジュールが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておくことができます。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7008P サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、ライン インターフェイス モジュール ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

図2-3に、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチ内のコア カードとライン インターフェイス モジュールの冗長性を図示します。

図2-3 Cisco SFS 7008P サーバ スイッチ内の冗長性

 

IB ファブリックの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの IB ファブリックの冗長性について説明します。

ファブリック レベルでの冗長性のため、IB HCA を Cisco SFS 7008P サーバ スイッチの冗長ペアにデュアル接続することができます(図2-4を参照)。IB リンクはアクティブです。冗長 IB リンク上のトラフィックは、上位レベルのプロトコルとアプリケーションによって異なります。

図2-4 デュアル Cisco SFS 7008P サーバ スイッチでの冗長性

 

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性について説明します。内容は次のとおりです。

「電源装置の冗長性」

「ポートの冗長性」

「IB ファブリックの冗長性」

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの冗長性は、ハードウェア、ポート、およびファブリックのレベルでサポートされています。Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの詳細については、『 Cisco SFS 7000P and SFS 7000D InfiniBand Server Switches Hardware Installation Guide 』を参照してください。

電源装置の冗長性

ここでは、Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの電源装置の冗長性について説明します。

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチの電源装置は、電源装置とファンの統合ユニットです。1 台のサーバ スイッチには、最大 2 台の電源装置を搭載することができます(図2-5を参照)。スイッチの動作に必要となるのは、1 台の電源装置だけです。他方の電源装置は、リダンダント電源として機能します。電源装置モジュールはホットスワップ可能です。いずれかの電源装置モジュールを交換する際、装置の動作は中断されず、ラックから装置を取り外したりケーブルを外したりすることなく、交換を行うことができます。

それぞれの電源装置には専用の AC 入力が用意されており、独立した AC 回路上で動作します。サーバ スイッチは、自動的に電源装置を active-active モードまたは active-standby モードで動作させます。いずれかの電源装置が故障した場合、サーバ スイッチへの電力供給が自動的にもう 1 台の電源装置で代行されます。フェールオーバーの際に、ユーザの操作は不要です。

電源装置モジュールが故障した場合、交換が可能になるまで、シャーシ内に保持しておくことができます。取り外した場合は、代わりにブランク パネルを取り付ける必要があります。Cisco SFS 7000P または SFS 7000D サーバ スイッチが動作している状態で交換する場合、電源装置モジュール ベイを 3 分以上、空の状態にしないでください。

図2-5 Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチ

 

ポートの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチのポートの冗長性について説明します。

Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチには、それぞれ 24 個の IB ポートが装備されています。ポート レベルでの冗長性は、1 つの IB ポートが故障した場合に、他のポートのサービスが中断されないことを指します。

また、ポートの冗長性を実現するため、ユーザは 2 台のサーバ スイッチを使用することができます。一方のサーバ スイッチの IB ポートが故障した場合、自動的に他方のサーバ スイッチで処理が代行されます。

IB ファブリックの冗長性

ここでは、Cisco SFS 7000P および SFS 7000D サーバ スイッチのファブリックの冗長性について説明します。

ファブリック レベルでの冗長性のため、IB HCA を Cisco SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長ペアにデュアル接続することができます。Cisco SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長構成は、active-active です。ハードウェアの設定は不要です。IB リンクは active-active です。しかし、冗長 IB リンクを使用するアプリケーションおよび上位レベルのプロトコルは、アプリケーションに応じて、active-active または active-standby とすることができます。

この一般的な構成では、2 ポート HCA は Cisco SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチのペアに接続されます(図2-6を参照)。この構成により、サーバの冗長性が実現されます。

図2-6 Cisco SFS 7000 シリーズ サーバ スイッチの冗長ペアに接続された 2 ポート HCA

 

冗長性を強化するため、1 つのサーバ スイッチの冗長ペアに、2 つのシングルポート HCAを接続します。このような構成により、ホストと IB ファブリックの冗長性が実現されます。


図2-6に、冗長構成の Cisco SFS 7000D サーバ スイッチを示します。Cisco SFS 7000P サーバ スイッチも、同様の冗長構成に接続することができます。