Cisco IE 3010 スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 15.0(2)SE
SDM テンプレートの設定
SDM テンプレートの設定
発行日;2013/02/11 | 英語版ドキュメント(2012/08/07 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 17MB) | フィードバック

目次

SDM テンプレートの設定

SDM テンプレートの概要

デュアル IPv4/IPv6 SDM テンプレート

スイッチ SDM テンプレートの設定

デフォルトの SDM テンプレート

SDM テンプレートの設定時の注意事項

SDM テンプレートの設定

SDM テンプレートの表示

SDM テンプレートの設定

SDM テンプレートの概要

Switch Database Management(SDM)テンプレートは、スイッチ上で特定の機能をサポートするために、システム ハードウェア リソースを割り当てます。特定の機能に関して、システム使用率を最大にする SDM テンプレートを選択できます。たとえば、デフォルトのテンプレートを使用してシステム リソースを均衡化し、LAN ベース ルーティング テンプレートを使用することにより、スイッチ仮想インターフェイス(SVI)上のスタティック ルートの数を最大にできます。

SDM テンプレートを選択すると、次に示す機能を最大限にサポートできます。

デフォルト:すべてのレイヤ 2 機能を均等に動作させます。

LAN ベース ルーティング:スタティック ルーティング SVI を設定するための IPv4 ユニキャスト ルートをサポートします。

デュアル IPv4/IPv6:IPv4 と IPv6 の両方のトラフィックをサポートするデュアル スタック環境でスイッチを使用できます。IPv4 トラフィックだけを転送する場合は、このテンプレートを使用すべきではありません。「デュアル IPv4/IPv6 SDM テンプレート」を参照してください。

ルーティング:ルーティング テンプレートは、一般的に、ネットワークの中心にあるルータまたはアグリゲータで必要となります。IPv4 ユニキャスト ルーティングに対して、システム リソースを最大化します。ルーティング テンプレートを設定するには、スイッチ上で IP サービス イメージが稼働している必要があります。


) スイッチでルーティング テンプレートを設定するには、Cisco IOS Release 15.0(2)SE 以降を実行している必要があります。


表 8-1 IPv4 テンプレートによって許容される機能リソースの概算

リソース
デフォルト
LAN ベース
ルーティング

ユニキャスト MAC アドレス

12 K

8 K

3 K

IGMP グループとマルチキャスト ルート

1 K

0.25 K

1 K

ユニキャスト ルート

0

0.75 K

11 K

ホストに直接接続

0.75 K

3 K

間接ルート

16

8 K

ポリシーベース ルーティング ACE

0

0

.5 K

QoS 分類 ACE

0.75 K

0.375 K

.75 K

セキュリティの ACE

1 K

0.375 K

1 K

レイヤ 2 VLAN

1 K

1 K

1 K

表の最初の 8 行(ユニキャスト MAC アドレスからセキュリティ ACE まで)は、各テンプレートが選択されたときに設定されるハードウェアのおおよその限度を表します。ハードウェア リソースのある部分がいっぱいの場合は、処理のオーバーフローはすべて CPU に送られ、スイッチのパフォーマンスが著しく低下します。最後の行は、スイッチのレイヤ 2 VLAN の数に関連するハードウェア リソース消費量を計算するための目安です。

デュアル IPv4/IPv6 SDM テンプレート

次に示す SDM テンプレートは、IPv4 および IPv6 環境をサポートしています。

デュアル IPv4/IPv6 デフォルト テンプレート:IPv4 の場合はレイヤ 2、QoS、および ACL をサポートし、IPv6 の場合は、レイヤ 2、IPv6 ホスト、および ACL をサポートします。

デュアル IPv4/IPv6 ルーティング テンプレート:IPv4 の場合は、レイヤ 2、マルチキャスト、ルーティング(ポリシーベース ルーティングを含む)、QoS、および ACL をサポートし、IPv6 の場合はレイヤ 2、ルーティング、および ACL をサポートします。


デュアル IPv4/IPv6 テンプレートは、IP サービス イメージを稼働しているスイッチ上でだけ使用できます。



) このソフトウェア リリースは、IPv4 ポリシーベース ルーティング(PBR)だけをサポートします。IPv6 トラフィックの転送時は、PBR をサポートしません。


 

 

表 8-2 デュアル IPv4/IPv6 テンプレート1によって許容される機能リソースの概算

リソース
IPv4 および IPv6 のデフォルト
IPv4 および IPv6 のルーティング

ユニキャスト MAC アドレス

8 K

1.5 K

IPv4 IGMP グループおよびマルチキャスト ルート

1 K

1 K

IPv4 ユニキャスト ルートの合計

0

2.75 K

IPv4 ホストに直接接続

0

1.5 K

間接 IPv4 ルート

0

1.25 K

IPv6 マルチキャスト グループ

1.125 K

1.125 K

IPv6 ユニキャスト ルートの合計

0

2.75 K

直接接続された IPv6 アドレス

0

1.5 K

間接 IPv6 ユニキャスト ルート

0

1.25 K

IPv4 ポリシー ベース ルーティング ACE

0

0.25 K

IPv4 または MAC QoS ACE(合計)

0.75 K

0.75 K

IPv4 または MAC セキュリティの ACE(合計)

1 K

0.5 K

IPv6 ポリシー ベース ルーティング ACE2

0

0.25 K

IPv6 QoS ACE

0.625

0.625 K

IPv6 セキュリティの ACE

0.5 K

0.5 K

1.この見積もりには、8 つのルーテッド インターフェイス、約 1000 個の VLAN が設定されたスイッチを使用しています。

2.IPv6 ポリシーベース ルーティングはサポートされません。

スイッチ SDM テンプレートの設定

ここでは、次の設定について説明します。

「デフォルトの SDM テンプレート」

「SDM テンプレートの設定時の注意事項」

「SDM テンプレートの設定」

デフォルトの SDM テンプレート

デフォルト テンプレートは、デフォルトの SDM テンプレートです。

SDM テンプレートの設定時の注意事項

SDM テンプレートを選択および設定する場合は、次の注意事項に従ってください。

SDM テンプレートの選択と設定を行う際、設定を有効にするため、スイッチをリロードする必要があります。

スイッチ上でルーティングがイネーブルになっていない場合、ルーティング テンプレートを使用しないでください。 sdm prefer routing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、他の機能にルーティング テンプレートのユニキャスト ルーティングに割り当てたメモリを使用させないようにします。

IP サービス イメージをダウンロードして、レイヤ 3 機能を使用する場合は、ルーティング SDM テンプレートを使用する必要があります。

デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを最初に選択しないで IPv6 機能を設定しようとすると、警告メッセージが生成されます。

デュアル IPv4/IPv6 テンプレートにより、各リソースに割り当てられる Ternary Content Addressable Memory(TCAM)がより少なくなります。これにより、ハードウェアで転送されるエントリ数が減少します。IPv4 トラフィックだけを転送する場合は、これらのテンプレートを使用しないでください。


) スイッチで lanbase-routing テンプレートを設定するには、Cisco IOS Release 15.0(2)SE 以降を実行している必要があります。


SDM テンプレートの設定

SDM テンプレートを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

sdm prefer {default | lanbase-routing | dual-ipv4-and-ipv6 {default | routing} | routing}

スイッチで使用する SDM テンプレートを指定します。

キーワードの意味は次のとおりです。

default :すべての機能に均等にリソースを割り当てます。

lanbase-routing :SVI 上で IPv4 スタティック ルーティングを設定するためのシステム リソースを最大化します。

dual-ipv4-and-ipv6 :IPv4/IPv6 ルーティングの両方をサポートするテンプレートを選択します。

default :IPv4/IPv6 のレイヤ 2 およびレイヤ 3 機能を均衡化します。

routing :IPv4 ポリシーベース ルーティングを含む IPv4/IPv6 ルーティングを最大限に使用します。

routing :スイッチでの IPv4 ルーティングを最大化します。

スイッチをデフォルト テンプレートに設定するには、 no sdm prefer コマンドを使用します。

ステップ 3

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 4

reload

オペレーティング システムをリロードします。

システムの再起動後、 show sdm prefer 特権 EXEC コマンドを使用して、新しいテンプレート設定を確認できます。 reload 特権 EXEC コマンドを入力する前に、 show sdm prefer コマンドを入力すると、 show sdm prefer コマンドにより、現在使用しているテンプレートおよびリロード後にアクティブになるテンプレートが表示されます 。

次は、テンプレートを変更後にスイッチをリロードしなかった場合の出力表示の一例です。

Switch# show sdm prefer
The current template is "default" template.
The selected template optimizes the resources in
the switch to support this level of features for
8 routed interfaces and 1024 VLANs.
 
number of unicast mac addresses: 12K
number of IPv4 IGMP groups + multicast routes: 1K
number of IPv4 unicast routes: 0
number of IPv4 policy based routing aces: 0
number of IPv4/MAC qos aces: 0.75K
number of IPv4/MAC security aces: 1K
 
On next reload, template will be "routing" template.
 
Switch#

 

デフォルトのテンプレートに戻すには、 no sdm prefer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、スイッチ上でデフォルトのデュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定する例を示します。

Switch(config)# sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 default
Switch(config)# exit
Switch# reload
Proceed with reload? [confirm]

SDM テンプレートの表示

アクティブ テンプレートを表示するには、特権 EXEC モードで show sdm prefer コマンドを使用します。

指定したテンプレートでサポートされているリソース数を表示するには、特権 EXEC モードで show sdm prefer [ default | dual-ipv4-and-ipv6 { default | routing } | routing ] コマンドを使用します。

次に、使用中のテンプレートを表示する show sdm prefer コマンドの出力例を示します。

Switch# show sdm prefer
"default" template:
The selected template optimizes the resources in
the switch to support this level of features for
8 routed interfaces and 1024 VLANs.
number of unicast mac addresses: 12K
number of IPv4 IGMP groups + multicast routes: 1K
number of IPv4 unicast routes: 0
number of IPv4 policy based routing aces: 0
number of IPv4/MAC qos aces: 0.75K
number of IPv4/MAC security aces: 1K
 

次に、 show sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 default コマンドの出力例を示します。

Switch# show sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 default
"dual-ipv4-and-ipv6 default" template:
The selected template optimizes the resources in
the switch to support this level of features for
8 routed interfaces and 1024 VLANs.
 
number of unicast mac addresses: 8K
number of IPv4 IGMP groups + multicast routes: 1K
number of IPv4 unicast routes: 0
number of IPv6 multicast groups: 1.125k
number of directly-connected IPv6 addresses: 0
number of indirect IPv6 unicast routes: 0
number of IPv4 policy based routing aces: 0
number of IPv4/MAC qos aces: 0.75K
number of IPv4/MAC security aces: 1K
number of IPv6 policy based routing aces: 0
number of IPv6 qos aces: 0.625k
number of IPv6 security aces: 0.5K