Cisco Nexus 9000 シリーズ NX-OS ハイ アベイラビリティおよび冗長性ガイド リリース 6.x
システムレベルのハイ アベイラビリティ
システムレベルのハイ アベイラビリティ

目次

システムレベルのハイ アベイラビリティ

この章では、Cisco NX-OS ハイ アベイラビリティ(HA)システムおよびアプリケーションの再起動操作について説明します。この章の構成は次のとおりです。

Cisco NX-OS システムレベル ハイ アベイラビリティについて

Cisco NX-OS システム レベル ハイ アベイラビリティ(HA)は、ハードウェアおよびソフトウェア障害の影響を軽減します。サポートされている機能は次のとおりです。

  • 冗長なハードウェア コンポーネント:

    • 電源モジュール

    • ファン トレイ

    • スイッチ ファブリック(Cisco Nexus 9504、9508、9516 シャーシのみ)

    • システム コントローラ(Cisco Nexus 9504、9508、9516 シャーシのみ)

    • スーパーバイザ(Cisco Nexus 9504、9508、9516 シャーシのみ)

      物理的要件および冗長ハードウェア コンポーネントの詳細については、ご使用の Cisco Nexus 9000 シリーズ シャーシの『設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド』を参照してください。

  • HA ソフトウェア機能:

    • ノンストップ フォワーディング(NSF):ノンストップ フォワーディング(別名グレースフル リスタート)に関する詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide』を参照してください。

    • Embedded Event Manager(EEM):EEM の設定の詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』を参照してください。

    • Smart Call Home:Smart Call Home の設定の詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』を参照してください。

ライセンス要件

製品

ライセンス要件

Cisco NX-OS

Smart Call Home を除き、システム レベル ハイ アベイラビリティ機能にライセンスは必要ありません。 ライセンス パッケージに含まれていない機能はすべて nx-os イメージにバンドルされており、追加費用は一切発生しません。

Smart Call Home

Smart Call Home は、Cisco SMARTnet Service および Cisco SP Base Service を介して利用できます。

Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。

物理的な冗長性

Cisco Nexus 9504、9508、9516 シャーシには、次の物理的な冗長性があります。
  • 電源モジュール
  • ファン トレイ
  • スイッチ ファブリック
  • システム コントローラ
  • スーパーバイザ モジュール
Cisco Nexus 9396 および 93128 シャーシには、次の物理的な冗長性があります。
  • 電源
  • ファン トレイ

物理的な冗長性の詳細については、ご使用の Cisco Nexus 9000 シリーズ シャーシの『設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド』を参照してください。

電源装置の冗長構成

Cisco Nexus 9504 シャーシは最大 4 個の電源モジュールをサポートし、Cisco Nexus 9508 シャーシは最大 8 個の電源モジュールをサポートし、Cisco Nexus 9516 シャーシは最大 10 個の電源モジュールをサポートします。 Cisco 9500 シリーズの各電源モジュールは最大 3 kW を供給できます。 Cisco Nexus 9396 シャーシは最大 2 個の電源モジュール(1 モジュールあたりの最大出力は 650 W)をサポートし、Cisco Nexus 93128 シャーシは最大 2 個の電源(1 電源あたりの最大出力は 1200 W)をサポートします。

電源サブシステムを使用すると、使用可能ないずれかの冗長モードにより、電源を設定できます。 装着する電源モジュールの台数を増やすことで、いずれか 1 つのモジュールで障害が発生してもシステムの動作が停止することはなくなります。 障害の発生した電源モジュールはシステムを稼働させたまま交換できます。 電源モジュールの設置と交換の詳細については、ご使用の Cisco Nexus 9000 シリーズ シャーシの『設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド』を参照してください。

電源モード

各電源冗長モードはそれぞれ、異なる電力バジェットと割り当てモデルを使用しており、使用可能な出力と容量も異なります。 電力バジェット、使用可能な容量、要件の計画、および冗長構成の詳細については、ご使用の Cisco Nexus 9000 シリーズ シャーシの『設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド』を参照してください。

使用可能な電源装置の冗長モードを次の表に示します。

表 1 電源の冗長モード

冗長モード

説明

Combined(非冗長)

このモードは電源の冗長性を提供しません。 使用可能な電力は、すべての電源装置の電力の合計です。

insrc-redundant(グリッド冗長性)

このモードは、電源装置の半数を 1 番目のグリッドに接続し、残りの半数を 2 番目のグリッドに接続する場合に、グリッド冗長性を提供します。 使用可能電力はグリッドを介して使用可能な電力の総量です。

グリッド冗長性をイネーブルにするには、電源を正しい電力グリッド スロットに接続します。 たとえば、Cisco Nexus 9508 スイッチのスロット 1、2、3、および 4 はグリッド A のスロットに、スロット 5、6、7、および 8 はグリッド B のスロットに入れます。 グリッド冗長モードを設定してこのモードで稼働するには、電源の半数をグリッド A のスロットに接続し、残りの半数をグリッド B のスロットに接続する必要があります。 電源に対する電力グリッド スロットの割り当ての詳細については、ご使用の Cisco Nexus 9000 シリーズ プラットフォームの『設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド』を参照してください。

ps-redundant(N+1 冗長性)

このモードは、アクティブな電源がダウンしたときに備えて予備の電源装置を 1 台追加したものです。 すべての使用可能な電源装置で 1 台の電源装置は予備の電源装置と見なされ、総使用可能電力はアクティブな電源モジュール ユニットによって提供される量です。

これらの電源モードのいずれか 1 つを指定するには、power redundancy-mode {combined | insrc_redundant | ps-redundant} コマンドを使用します。

ファン トレイの冗長性

Cisco Nexus 9504、9508、9516、9396、93128 シャーシは、システムを冷却するための 3 台の冗長システム ファン トレイを搭載しています。

ファンの速度は可変であり、システムの ASIC の温度によって変わります。 ファンを取り除くか故障した場合は、欠落または故障したファンを補うためにいます。他のファン モジュールが高速で稼働し始めることができます。 システムの温度がしきい値を超えると、システムはシャット ダウンします。

  • ファン トレイの 1 台のファンが故障した場合、ファン トレイにあるその他のファンの速度は上がりません。
  • ファン トレイの複数のファンが故障した場合、すべてのファン トレイでファン速度が 100% に上がります。
  • 1 台のファン トレイ全体を取り外すと、トレイを取り外した直後に、他の 2 台のファン トレイのファンの速度が 100% に上がります。
  • 複数のファン トレイを取り外したとき、2 分以内に交換しないと、デバイスはリロードされます。 デバイスが再起動すると、まだ複数のファン トレイの障害を検出し、2 分後にもう一度リロードされます。 必要に応じて、EEM を使用してこのポリシーを上書きできます。
  • ファン トレイで障害が発生した場合は、交換できるようになるまで適切なエアーフローを保障するために、障害が発生したユニットを搭載したままにします。 ファン トレイはホット スワップ可能ですが、一度に交換するファン トレイは 1 台にする必要があります。 そうしないと、複数のファン トレイが欠落しているために、2 分後にデバイスがリブートします。

(注)  


1 台のファン トレイを交換する時間制限はありませんが、適切なエアーフローを保障するために、ファン トレイをできるだけ早く交換してください。

スイッチ ファブリックの冗長性

Cisco NX-OS は、冗長な SFM によってスイッチング ファブリックの可用性を実現しています。 1 台の Cisco Nexus 9504、9508、または 9516 シャーシに 1 ~ 6 個のスイッチ ファブリック モジュールを装着して、容量と冗長性を高めることができます。 システムに装着された各ライン カードは、スイッチ ファブリック モジュールに自動的に接続され、それらのすべての機能を利用できます。 いずれかの SFM で障害が発生すると、残りのアクティブな SFM 間で、自動的にトラフィックの再割り当てと均等化が行われます。 故障した SFM を置換すると、これとは逆のプロセスが実行されます。 新しいファブリック モジュールを装着してオンラインにすると、装着されたすべてのファブリック モジュール間でトラフィックが再配分され、元の冗長性が復元されます。

ファブリック モジュールはホット スワップ可能です。 ホット スワップにより、一時的にトラフィックが中断されることがあります。 ファブリック モジュールをホット スワップするときのトラフィックの中断を防ぐためには、ファブリック モジュールを取り外す前に poweroff module slot-number コマンドを使用し、ファブリック モジュールを再度取り付けた後で no poweroff module slot-number コマンドを使用します。

X9464PX、X9464TX、および X9432PQX ライン カードでライン レート トラフィックを得るには、4 個のファブリック モジュールを 4 個のファブリック モジュール スロット(FM2、FM3、FM4 および FM6)に装着する必要があります。 ファブリック モジュールを追加しても、これらのライン カードの冗長性は強化されません。

X9564PX、X9564TX、および X9536PQ ライン カードでライン レート トラフィックを得るには、3 個のファブリック モジュールを同じく 3 個のファブリック モジュール スロット(FM2、FM4 および FM6)に装着する必要があります。 ファブリック モジュールを追加すると、これらのライン カードの冗長性が強化されます。 偶数番号の各ファブリック モジュールは、奇数番号の各ファブリック モジュールの障害に対する冗長性を提供します。(FM2 は FM1 に冗長性を提供し、FM4 は FM3 に冗長性を提供し、FM6 は FM5 に冗長性を提供します)。

X9636PQ ライン カードでライン レート トラフィックを得るには、6 個のファブリック モジュールすべてを装着します。 このライン カードがサポートされているシャーシは、4 スロットおよび 8 スロットの Cisco Nexus 9500 シリーズ シャーシだけです。

ファブリック モジュールの動作モード

ネットワーク フォワーディング エンジン(NFE)を搭載したファブリック モジュールは、フルレート モード(FRM)とオーバーサブスクライブ モード(OSM)の 2 種類のモードで動作できます。 OSM では、NFE 上で 32 個の 40 G ポートがすべて、合計 I/O 帯域幅 1280 G でイネーブルになります。 FRM では、NFE 上で 24 個のポートだけが、すべてのパケット サイズで合計帯域幅 960 G でイネーブルになります。 OSM では、パケット サイズが 200 バイト未満の場合、NFE はライン レートで動作できません。

Cisco NX-OS リリース 6.1(2)I1(x)、6.1(2)I2(1)、6.1(2)I2(2) では、ファブリック モジュール NFE は FRM で動作します。 Cisco NX-OS リリース 6.1(2)I2(2a) 以降、ファブリック モジュール NFE は FRM または OSM で動作可能ですが、デフォルト モードは OSM です。

一部のライン カードは、システム ファブリックが FRM で動作している場合は電源オンにできません。 各モードでサポートされているライン カード タイプを次の表に示します。

動作モード

サポートされるラインカード

OSM

3 つすべてのライン カード タイプ(X9400、X9500、X9600)を組み合わせて使用できます

FRM

X9500 および X9600 ラインカードを組み合わせて使用できます(X9536PQ を除く)

システム コントローラの冗長性

Cisco Nexus 9504、9508、9516 シャーシの 2 つの冗長システム コントローラが、スーパーバイザ モジュールからシャーシ管理機能をオフロードします。 コントローラは、電源モジュールとファン トレイの管理を行うほか、スーパーバイザ、ファブリック モジュール、およびラインカード間のギガビット イーサネット アウトオブバンド チャネル(EOBC)において中心的な役割を果たします。

スーパーバイザ モジュールの冗長性

Cisco Nexus 9504、9508、および 9516 シャーシは、コントロール プレーンおよびマネジメント プレーンに 1+1 冗長性を提供するために、デュアル スーパーバイザ モジュールをサポートします。 デュアル スーパーバイザ構成は、アクティブまたはスタンバイ構成で動作します。常に、どちらか一方のスーパーバイザ モジュールだけがアクティブ状態にあり、もう一方のモジュールはスタンバイ バックアップとして機能します。 2 つのスーパーバイザ モジュール間で状態とコンフィギュレーションが常に同期された状態に維持されるため、アクティブなスーパーバイザ モジュールの障害発生時にステートフルなスイッチオーバーが可能です。

Cisco NX-OS の汎用オンライン診断(GOLD)サブシステムとスーパーバイザ上の追加のモニタリング プロセスは、回復不可能な重大な障害、サービス再起動エラー、カーネル エラー、ハードウェア障害が検出されると、冗長なスーパーバイザへのステートフル フェールオーバーを起動します。

スーパーバイザ レベルの回復不能な障害が発生すると、稼働中で、障害を起こしたスーパーバイザが、スイッチオーバーを起動します。 すると、スタンバイ スーパーバイザが新しくアクティブなスーパーバイザとなり、同期された状態およびコンフィギュレーションを使用し、一方で障害の発生したスーパーバイザはリロードされます。 リロードが完了し自己診断に合格すると、初期化され、新たなスタンバイ スーパーバイザとなり、新しくアクティブになったユニットと動作状態を同期させます。

ファブリック モジュールの動作モードの設定

ファブリック モジュールのネットワーク フォワーディング エンジン(NFE)の動作モードを設定できます。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1configure terminal


    例:
    switch# configure terminal
    switch(config)#
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します

     
    ステップ 2[no] system fabric-mode full-rate


    例:
    switch(config)# system fabric-mode full-rate
     

    システム ファブリックをフルレート モード(FRM)に設定します。 オーバーサブスクライブ モード(OSM)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

     
    ステップ 3show system fabric-mode


    例:
    switch(config)# show system fabric-mode
     
    (任意)

    設定されたシステム ファブリック モードと適用されたシステム ファブリック モードを表示します。

     
    ステップ 4 copy running-config startup-config


    例:
    switch# copy running-config startup-config
     

    実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

     
    ステップ 5reload


    例:
    switch(config)# reload
     

    デバイス全体をリブートします。 構成時設定を有効にするためにリブートする必要があります。

     

    スーパーバイザの再起動とスイッチオーバー

    シングル スーパーバイザでの再起動

    スーパーバイザが 1 台だけ搭載されたシステムでは、すべての HA ポリシーがサービスの再起動に失敗すると、スーパーバイザが再起動されます。 その場合、スーパーバイザとすべてのサービスがリセットされ、以前の状態情報なしで起動されます。

    デュアル スーパーバイザでの再起動

    スーパーバイザが 2 台搭載されたシステムでスーパーバイザ レベルの障害が発生すると、システム マネージャは、ステートフルな動作を維持するため、再起動ではなくスイッチオーバーを実行します。 ただし、障害発生時にスイッチオーバーが実行できない場合があります。 たとえば、スタンバイ スーパーバイザ モジュールが安定したスタンバイ状態にない場合は、スイッチオーバーではなく再起動が実行されます。

    デュアル スーパーバイザでのスイッチオーバー

    デュアル スーパーバイザ構成では、スーパーバイザ レベルの障害が発生したとき、ステートフル スイッチオーバー(SSO)によるノンストップ フォワーディング(NSF)が可能です。 2 台のスーパーバイザは、アクティブ/スタンバイ構成で動作します。常に、どちらか一方のスーパーバイザ モジュールだけがアクティブ状態にあり、もう一方のモジュールはスタンバイ バックアップとして機能します。 2 台のスーパーバイザは常に状態とコンフィギュレーションが同期された状態を維持します。これにより、アクティブなスーパーバイザ モジュールで障害が発生したとき、大半のサービスでシームレスかつステートフルなスイッチオーバーを実行できます。

    スイッチオーバーの特性

    HA スイッチオーバーには次のような特性があります。

    • コントロール トラフィックが影響を受けないため、ステートフル(中断なし)である。

    • スイッチング モジュールが影響を受けないため、データ トラフィックが中断されない。

    • スイッチング モジュールがリセットされない。

    スイッチオーバーのメカニズム

    スイッチオーバーは、次のどちらかのメカニズムによって発生します。

    • アクティブ スーパーバイザ モジュールで障害が発生し、スタンバイ スーパーバイザ モジュールが自動的に処理を引き継ぎます。

    • アクティブ スーパーバイザ モジュールからスタンバイ スーパーバイザ モジュールへのスイッチオーバーをユーザが手動で起動します。

    いったんスイッチオーバー プロセスが開始されると、スタンバイ スーパーバイザ モジュールが安定して使用可能になるまで、同じスイッチ上で別のスイッチオーバー プロセスを開始できません。

    スイッチオーバーの失敗

    スイッチオーバーが 28 秒以内に正常に完了しないと、スーパーバイザがリセットされます。 リセットにより、スイッチオーバー処理中にネットワーク トポロジが変更されていた場合でも、レイヤ 2 ネットワークでループが発生することがなくなります。 この回復機能で最適なパフォーマンスが得られるように、スパニングツリー プロトコル(STP)のデフォルト タイマーは変更しないようにしてください。

    20 分以内にシステムが開始するスイッチオーバーが 3 回発生すると、スイッチオーバーが無限に繰り返されるのを防ぐため、すべての非スーパーバイザ モジュールがシャットダウンされます。 スーパーバイザは動作を継続するため、スイッチをリセットする前にシステム ログを収集できます。

    スイッチオーバーの手動による起動

    アクティブ スーパーバイザ モジュールからスタンバイ スーパーバイザ モジュールへのスイッチオーバーを手動で起動するには、system switchover コマンドを使用します。 いったんこのコマンドを入力すると、スタンバイ スーパーバイザ モジュールが安定して使用可能になるまで、同じシステム上で別のスイッチオーバー プロセスを開始できません。


    (注)  


    スタンバイ スーパーバイザ モジュールが安定したスタンバイ状態(ha-standby 状態)にない場合は、手動で開始するスイッチオーバーは実行しません。


    HA スイッチオーバーが使用可能かどうかを確認するには、show system redundancy status コマンドか show module コマンドを使用します。 コマンドの出力にスタンバイ スーパーバイザ モジュールの状態として ha-standby が表示されたら、手動でスイッチオーバーを開始できます。

    スイッチオーバーに関する注意事項

    スイッチオーバーを実行する際には次の注意事項に留意してください。

    • スイッチオーバーを手動で開始すると、すぐに処理が引き継がれます。

    • スイッチオーバーは、2 つのスーパーバイザ モジュールがスイッチ内で動作している場合に限って実行できます。

    • シャーシ内の各モジュールは正常に機能していなければなりません。

    スイッチオーバーが可能かどうかの確認

    ここでは、スイッチオーバーの前のスイッチとモジュールのステータスを確認する方法を説明します。

    • システムがスイッチオーバーを実行できる状態かどうかを確認するには、show system redundancy status コマンドを使用します。

    • 任意の時点のモジュールのステータス(存在)を確認するには、show module コマンドを使用します。 show module コマンドの出力例を次に示します。

      switch# show module
      Mod  Ports  Module-Type                           Model            Status
      ---  -----  ------------------------------------- ---------------- ----------
      1    32     32p 40G Ethernet Module               N9K-X9432PQ      ok
      2    52     48x1/10G SFP+ 4x40G Ethernet Module   N9K-X9564PX      ok
      5    52     48x1/10G SFP+ 4x40G Ethernet Module   N9K-X9464PX      ok
      6    36     36p 40G Ethernet Module               N9K-X9536PQ      ok
      7    36     36p 40G Ethernet Module               N9K-X9536PQ      ok
      10   32     32p 40G Ethernet Module               N9K-X9432PQ      ok
      11   52     48x1/10G-T 4x40G Ethernet Module      N9K-X9564TX      ok
      12   52     48x1/10G-T 4x40G Ethernet Module      N9K-X9464TX      ok
      15   52     48x1/10G SFP+ 4x40G Ethernet Module   N9K-X9464PX      ok
      21   0      Fabric Module                         N9K-C9516-FM     ok
      22   0      Fabric Module                         N9K-C9516-FM     ok
      23   0      Fabric Module                         N9K-C9516-FM     ok
      24   0      Fabric Module                         N9K-C9516-FM     ok
      25   0      Fabric Module                         N9K-C9516-FM     ok
      26   0      Fabric Module                         N9K-C9516-FM     ok
      27   0      Supervisor Module                     N9K-SUP-A        ha-standby
      28   0      Supervisor Module                     N9K-SUP-A        active *
      29   0      System Controller                     N9K-SC-A         active
      30   0      System Controller                     N9K-SC-A         standby
      
      Mod  Sw                Hw     Slot
      ---  ----------------  ------ ----
      1    6.1(2)I2(2a)      0.1050 LC1
      2    6.1(2)I2(2a)      0.2010 LC2
      5    6.1(2)I2(2a)      0.1010 LC5
      6    6.1(2)I2(2a)      0.2060 LC6
      7    6.1(2)I2(2a)      0.2060 LC7
      10   6.1(2)I2(2a)      0.1010 LC10
      11   6.1(2)I2(2a)      0.2100 LC11
      12   6.1(2)I2(2a)      0.1010 LC12
      15   6.1(2)I2(2a)      0.1050 LC15
      21   6.1(2)I2(2a)      0.3010 FM1
      22   6.1(2)I2(2a)      0.3040 FM2
      23   6.1(2)I2(2a)      0.3040 FM3
      24   6.1(2)I2(2a)      0.3040 FM4
      25   6.1(2)I2(2a)      0.3010 FM5
      26   6.1(2)I2(2a)      0.3040 FM6
      27   6.1(2)I2(2a)      1.1    SUP1
      28   6.1(2)I2(2a)      1.1    SUP2
      29   6.1(2)I2(2a)      1.2    SC1
      30   6.1(2)I2(2a)      1.2    SC2
      
      Mod  MAC-Address(es)                         Serial-Num
      ---  --------------------------------------  ----------
      1    74-26-ac-10-cb-0c to 74-26-ac-10-cb-9f  SAL1817REX2
      2    00-22-bd-fd-93-57 to 00-22-bd-fd-93-9a  SAL1733B92R
      5    74-26-ac-eb-99-0c to 74-26-ac-eb-99-4f  SAL1814PTNM
      6    c0-8c-60-62-60-98 to c0-8c-60-62-61-2b  SAL1812NTG1
      7    c0-8c-60-62-5f-70 to c0-8c-60-62-60-03  SAL1812NTFD
      10   74-26-ac-e9-32-68 to 74-26-ac-e9-32-fb  SAL1811NH4K
      11   78-da-6e-74-15-14 to 78-da-6e-74-15-57  SAL1746G7XE
      12   74-26-ac-ec-2b-50 to 74-26-ac-ec-2b-93  SAL1816QUQX
      15   c0-8c-60-62-a3-b4 to c0-8c-60-62-a3-f7  SAL1816QGXE
      21   NA                                      SAL1801K507
      22   NA                                      SAL1813P9Y2
      23   NA                                      SAL1813P9YM
      24   NA                                      SAL1813P9Y9
      25   NA                                      SAL1801K50F
      26   NA                                      SAL1813NZN3
      27   c0-67-af-a1-0e-d6 to c0-67-af-a1-0e-e7  SAL1803KWXY
      28   c0-67-af-a1-0d-a4 to c0-67-af-a1-0d-b5  SAL1804L578
      29   NA                                      SAL1801JU2Z
      30   NA                                      SAL1801JU4V
      
      Mod  Online Diag Status
      ---  ------------------
      1    Pass
      2    Pass
      5    Pass
      6    Pass
      7    Pass
      10   Pass
      11   Pass
      12   Pass
      15   Pass
      21   Pass
      22   Pass
      23   Pass
      24   Pass
      25   Pass
      26   Pass
      27   Pass
      28   Pass
      29   Pass
      30   Pass
      
      * this terminal session
      
      

      出力の Status 列に、スイッチング モジュールの場合は OK、スーパーバイザ モジュールの場合は active または ha-standby と表示されている必要があります。

    • auto-copy 機能の設定、およびスタンバイ スーパーバイザ モジュールへの auto-copy が進行中かどうかを確認するには、show boot auto-copy コマンドを使用します。 show boot auto-copy コマンドの出力例を次に示します。

      
      switch# show boot auto-copy
      Auto-copy feature is enabled
      
      switch# show boot auto-copy list
      No file currently being auto-copied
      

    デュアル スーパーバイザ システムでのアクティブ スーパーバイザ モジュールの交換

    デュアル スーパーバイザ システムで中断なしにアクティブ スーパーバイザ モジュールを交換できます。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1switch # system switchover  

      スタンバイ スーパーバイザへのスイッチオーバーを手動で起動します。

      (注)     

      スイッチオーバーが完了するまで待つと、スタンバイ スーパーバイザがアクティブになります。

       
      ステップ 2switch# reload module slot-number force
       

      スーパーバイザ モジュールの交換をただちに起動します。

      (注)     

      ブートを強制しない場合、交換用のスーパーバイザ モジュールは、挿入の 6 分後にアクティブ スーパーバイザ モジュールから起動する必要があります。 スーパーバイザ モジュールの交換の詳細については、ご使用の Cisco Nexus 9000 シリーズ シャーシの『設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド』を参照してください。

       
      ステップ 3switch# copy bootflash:nx-os-image bootflash:nx-os-image  

      アクティブ スーパーバイザ モジュールからスタンバイ スーパーバイザ モジュールへ nx-os イメージをコピーします。

       
      ステップ 4switch# configure terminal
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 5switch (config)# boot nxos bootflash:nx-os-image [sup-number]  

      スタンバイ スーパーバイザのブート変数を設定します。

       
      ステップ 6switch(config)# copy running-config startup-config  (任意)

      リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。

       
      次に、デュアル スーパーバイザ システムでのアクティブ スーパーバイザ モジュールを交換する方法の例を示します。
      
      switch# system switchover
       Raw time read from Hardware Clock: Y=2013 M=2 D=2 07:35:48
       writing reset reason 7,
       
      NX9 SUP Ver 3.17.0
      Serial Port Parameters from CMOS
      PMCON_1: 0x200
      PMCON_2: 0x0
      PMCON_3: 0x3a
      PM1_STS: 0x1
      Performing Memory Detection and Testing
      Testing 1 DRAM Patterns
      Total mem found : 4096 MB
      Memory test complete.
      NumCpus = 2.
      Status 61: PCI DEVICES Enumeration Started
      Status 62: PCI DEVICES Enumeration Ended
      Status 9F: Dispatching Drivers
      Status 9E: IOFPGA Found
      Status 9A: Booting From Primary ROM
      Status 98: Found Cisco IDE
      Status 98: Found Cisco IDE
      Status 90: Loading Boot Loader
       Reset Reason Registers: 0x1 0x10
       Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83
       Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83
       
                    GNU GRUB  version 0.97
       
       
                      Loader Version 3.17.0
      
      current standby sup
      ----------------------------
      switch(standby)# 2013 Feb  2 07:35:46 switch %$ VDC-1 %$ %KERN-2-SYSTEM_MSG: Switchover started by redundancy driver - kernel
      2013 Feb  2 07:35:47 switch %$ VDC-1 %$ %SYSMGR-2-HASWITCHOVER_PRE_START: This supervisor is becoming active (pre-start phase).
      2013 Feb  2 07:35:47 switch %$ VDC-1 %$ %SYSMGR-2-HASWITCHOVER_START: This supervisor is becoming active.
      2013 Feb  2 07:35:48 switch %$ VDC-1 %$ %SYSMGR-2-SWITCHOVER_OVER: Switchover completed.
      
      switch# reload module 27 force
      switch# copy bootflash:n9000-dk9.6.1.2.I1.1.bin bootflash:n9000-dk9.6.1.2.I1.1.bin
      switch# config t
      switch# boot nxos bootflash:n9000-dk9.6.1.2.I1.1.bin sup-1
      switch# copy running-config startup-config
      

      デュアル スーパーバイザ システムでのスタンバイ スーパーバイザ モジュールの交換

      デュアル スーパーバイザ システムで中断なしにスタンバイ スーパーバイザ モジュールを交換できます。

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1switch# reload module slot-number force
         

        スーパーバイザ モジュールの交換をただちに起動します。

        (注)     

        ブートを強制しない場合、交換用のスーパーバイザ モジュールは、挿入の 6 分後にアクティブ スーパーバイザ モジュールから起動する必要があります。 スーパーバイザ モジュールの交換の詳細については、ご使用の Cisco Nexus 9000 シリーズ シャーシの『設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド』を参照してください。

         
        ステップ 2switch# copy bootflash:nx-os-image bootflash:nx-os-image  

        アクティブ スーパーバイザ モジュールからスタンバイ スーパーバイザ モジュールへ nx-os イメージをコピーします。

         
        ステップ 3switch# configure terminal
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 4switch (config)# boot nxos bootflash:nx-os-image [sup-number]  

        スタンバイ スーパーバイザのブート変数を設定します。

         
        ステップ 5switch(config)# copy running-config startup-config  (任意)

        リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。

         
        次に、デュアル スーパーバイザ システムでのスタンバイ スーパーバイザ モジュールを交換する方法の例を示します。
        switch# reload module 27 force
        switch# copy bootflash:n9000-dk9.6.1.2.I1.1.bin bootflash:n9000-dk9.6.1.2.I1.1.bin
        switch# config t
        switch# boot nxos bootflash:n9000-dk9.6.1.2.I1.1.bin sup-1
        switch# copy running-config startup-config
        

        HA ステータス情報の表示

        システムの HA ステータスを表示するには、show system redundancy status コマンドを使用します。

        
        switch# show system redundancy status
        Redundancy mode
        ---------------
              administrative:   HA
                 operational:   HA
        This supervisor (sup-1)
        -----------------------
            Redundancy state:   Active
            Supervisor state:   Active
              Internal state:   Active with HA standby
        Other supervisor (sup-2)
        ------------------------
            Redundancy state:   Standby
            Supervisor state:   HA standby
              Internal state:   HA standby
        
        

        次の条件によって、自動同期化が可能かどうかを判断できます。

        • 一方のスーパーバイザ モジュールの内部ステートが Active with HA standby、もう一方のスーパーバイザ モジュールのステートが ha-standby のとき、システムは HA 状態で動作しており、自動同期化を実行できます。

        • どちらか一方のスーパーバイザ モジュールの内部ステートが none であるとき、システムは自動同期化を実行できません。

        次の表は、冗長ステートで得られる可能性にある値を示します。

        表 2 冗長ステート

        ステート

        説明

        Not present

        スーパーバイザ モジュールが存在しないか、シャーシに装着されていません。

        Initializing

        診断に合格し、コンフィギュレーションをダウンロード中です。

        Active

        アクティブなスーパーバイザ モジュールとスイッチの構成準備ができました。

        Standby

        スイッチオーバーが可能です。

        Failed

        システムがスーパーバイザ モジュールの初期化中に障害を検出し、そのモジュールの電源の投入と切断を 3 回自動的に試行しましたが、 依然として faild(障害ステート)と表示されています。

        Offline

        スーパーバイザ モジュールがデバッグのため意図的にシャットダウンされました。

        At BIOS

        システムがスイッチオーバーと接続を確立し、スーパーバイザ モジュールが診断を実行しています。

        Unknown

        システムが無効なステートです。 このステートが続く場合は、TAC に連絡してください。

        次の表に、スーパーバイザ モジュール ステートのとり得る値を示します。

        表 3 スーパーバイザ ステート

        ステート

        説明

        Active

        スイッチ内のアクティブなスーパーバイザ モジュールの構成準備ができました。

        HA standby

        スイッチオーバーが可能です。

        Offline

        システムがデバッグのため意図的にシャットダウンされました。

        Unknown

        システムが無効なステートです。TAC に連絡してサポートを依頼してください。

        次の表に、内部冗長ステートのとり得る値を示します。

        表 4 内部ステート

        ステート

        説明

        HA standby

        スタンバイ スーパーバイザ モジュールの HA スイッチオーバー メカニズムが有効です。

        Active with no standby

        スイッチオーバーすることはできません。

        Active with HA standby

        スイッチ内のアクティブなスーパーバイザ モジュールの構成準備ができました。 スタンバイ スーパーバイザ モジュールは ha-standby ステートです。

        Shutting down

        システムをシャットダウンしています。

        HA switchover in progress

        システムはアクティブ状態を開始しています。

        Offline

        システムがデバッグのため意図的にシャットダウンされました。

        HA synchronization in progress

        スタンバイ スーパーバイザ モジュールが、アクティブ スーパーバイザ モジュールとステートを同期させています。

        Standby(failed)

        スタンバイ スーパーバイザ モジュールが機能していません。

        Active with failed standby

        アクティブ スーパーバイザ モジュールとセカンダリ スーパーバイザ モジュールが存在していますが、セカンダリ スーパーバイザ モジュールが機能していません。

        Other

        システムが移行過渡ステートです。 このステートが続く場合は、TAC に連絡してください。

        システムレベル ハイ アベイラビリティに関する追加の参照情報

        ここでは、システムレベル ハイ アベイラビリティに関連する追加情報について説明します。

        関連資料

        関連項目

        参照先

        冗長なハードウェア

        Cisco Nexus 9504 スイッチの設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド

        Cisco Nexus 9508 スイッチの設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド

        Cisco Nexus 9516 スイッチの設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド

        Cisco Nexus 9396 スイッチの設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド

        Cisco Nexus 93128 スイッチの設置場所の準備およびハードウェア設置ガイド

        電源モードの設定と Cisco NX-OS の基礎

        『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide』

        ノンストップ フォワーディング(NSF)

        『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide』

        EEM および Smart Call Home

        『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』

        ライセンシング

        『Cisco NX-OS Licensing Guide』

        MIB

        MIB

        MIB へのリンク

        システムレベル ハイ アベイラビリティに関連する MIB

        サポートされている MIB を検索およびダウンロードするには、次の URL にアクセスしてください。

        ftp:/​/​ftp.cisco.com/​pub/​mibs/​supportlists/​nexus9000/​Nexus9000MIBSupportList.html