Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービ ス ルータでのデバッグ コマンドの使用
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ での debug コマンドの使用
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでの debug コマンドの使用
発行日;2012/01/11 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 973KB) | フィードバック

目次

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでの debug コマンドの使用

目次

利用可能な debug コマンドのリスト

使用上のガイドライン

システム パフォーマンスへの影響

コマンド モード

debug コマンドのイネーブル化およびディセーブル化

debug コマンドのイネーブル化

debug コマンドのディセーブル化

show コマンドを使用した debug コマンドの状態の確認

トレース バッファのデバッグ情報の表示

デバッグとエラー メッセージ出力のリダイレクト

メッセージ ロギングのイネーブル化

メッセージのロギング レベルの設定

コンソールに送信されるロギング メッセージのタイプの制限

内部バッファへのロギング メッセージ

別のモニタに送信されるロギング メッセージのタイプの制限

UNIX syslog サーバへのロギング メッセージ

syslog サーバへのメッセージの制限

その他の参考資料

関連資料

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでの debug コマンドの使用

このマニュアルでは、Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータの debug コマンドを使用してシステムの動作とトラブルシューティングのエラーを監視する方法について説明します。

利用可能な debug コマンドのリスト

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで利用可能な debug コマンドと各コマンドの簡単な説明の一覧を表示するには 、debug コマンドを入力して、プロンプトで疑問符(?)を入力します。
次に例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# debug
 
RP/0/RSP0/CPU0:router(debug)# ?
IntCtrl Debug IntCtrl Driver
aaa AAA Authentication, Authorization and Accounting
access-list Debug ethernet-services access-lists
adjacency platform AIB information
aib AIB information
alarm-logger Turn on alarm debugging
ancp ANCP Debug Information
ap Address Pool Debugs
app Address Pool Proxy Debugs
app-obj Debug app-obj services
aps Address Pool Proxy Debugs
arbiter Debug Arbiter Driver
arm IP Address Repository Manager
arp IP ARP transactions
arp-gmp ARP Global Management Process debugging
async async messaging information
attribute IM Attributes debug commands
auto-rp debug auto-rp
avl Debug avl commands
bcdl Bulk Content DownLoader information
bcm8705 bcm8705 debugging
bfd Bidirectional Forwarding Detection
bfd-sessmgr BFD session manager
bgp BGP debug commands
bpe Debug BP EEPROM Driver
bundlemgr Bundle Manager debug commands
cdp CDP information
cef CEF debug commands
cerrno Cerrno Infrastructure debug commands
chdlc cHDLC debugging
checkpoint Debug checkpoint library
--More--

) CLI の使い方の詳細については、『Cisco ASR 9000 Series Router Getting Started Guide』の「CLI Tips, Techniques, and Shortcuts」を参照してください。



) debug コマンドの一部は、主に、シスコの技術者が問題の診断を行う際に使用されます。そのようなコマンドは、TAC 担当者が厳重に管理している場合を除き、お客様の運用中のネットワークでは使用するべきではないため、ここでは説明しません。TAC 担当者といっしょに問題の解決を行う際にそれらのコマンドを使用するよう求められることがありますが、その他の理由では、それらのコマンドを運用中のネットワークで使用しないでください。


使用上のガイドライン

ここでは、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ上で debug コマンドを使用する場合のいくつかの使用上のガイドラインについて説明します。

システム パフォーマンスへの影響

デバッグ出力には CPU プロセス内で高いプライオリティが割り当てられているので、システム パフォーマンスに影響し、システムが使用不可能になることがあります。そのため、debug コマンドは、特定の問題のトラブルシューティングを行う目的に限って使用するか、またはシスコのテクニカルサポート担当者とのトラブルシューティング セッションの際にのみ使用してください。また、debug コマンドは、必ずネットワーク トラフィックやネットワーク上のユーザーが少ない時間帯にのみ使用してください。こうした時間帯にデバッグを実行すれば、debug コマンド処理によるオーバーヘッドがシステム利用へ影響を与える可能性を減らすことができます。

コマンド モード

debug コマンドは、 表 2 で説明しているすべてのモードまたはサブモードから入力できます。

 

表 2 debug のコマンド モードとサブモード

モードまたはサブモード
説明

EXEC(モード)

CLI のデフォルトのコマンド モードです。

EXEC モードで debug コマンドを入力するには、次のように入力します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# debug mpls ldp config

EXEC debug(サブモード)

このサブモードから、 debug コマンドを直接入力できます。

EXEC debug モードを開始するには、次のように入力します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# debug

RP/0/RSP0/CPU0:router(debug)# mpls ldp config

admin EXEC(モード)

管理 EXEC モードは、Secure Domain Router(SDR; セキュア ドメイン ルータ)に適用されます。設定済みの論理ルータの場合、EXEC モードでは一度に 1 つの SDR に対してのみ可視性が得られます。すべてのシステム パラメータに影響を与えるには、管理 EXEC モードを入力する必要があります。

管理 EXEC モードを開始するには、次のように入力します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# admin

RP/0/RSP0/CPU0:router(admin)# debug shelfmgr heartbeat

undebug(モード)

このモードから、コマンドを直接入力できます。

undebug モードを開始するには、次のように入力します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# undebug

RP/0/RSP0/CPU0:router(undebug)# mpls ldp config

debug コマンドのイネーブル化およびディセーブル化

ここでは、debug コマンドをイネーブルまたはディセーブルにする方法について説明します。

debug コマンドのイネーブル化

debug コマンドを入力した後は、 debug コマンドがディセーブルになるまで出力が続きます。1 つまたは一連の debug コマンドを停止するには、「debug コマンドのディセーブル化」 で説明するようにいくつかの方法があります。

次に、EXEC モードから実行した debug mpls ldp config コマンドの例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# debug mpls ldp config
 
RP/0/RSP0/CPU0:router# RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:14.397: mpls_ldp[315]: DBG-Config: LDP GR cfg read: in_use=No, cfged=No
RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.782: mpls_ldp[315]: DBG-Config: BACKEND_SCAN: global-section (/cfg/gl/mpls_ldp/ord_gl/)
RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.793: mpls_ldp[315]: DBG-Config: ldp_router_id_apply: Unpacked tuple: mask 0x3, cmd 1, new_ifname Loopback0 ipaddr 0
RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.793: mpls_ldp[315]: DBG-Config: CREATE/SET: item='ord_gl/aa/router-id'
RP/0/RSP0/CPU0:RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.793: mpls_ldp[315]: DBG-Config: intf=Loopback0, Not yet CREATed in our db - processing IFRS
RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.794: mpls_ldp[315]: DBG-Config: ldp_add_tuple_for_ifrs: intf=Loopback0, tuple='ord_gl/aa/router-id'
RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.794: mpls_ldp[315]: DBG-Config: intf=Loopback0, Not in IFRS - adding entry
RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.796: mpls_ldp[315]: DBG-Config: BACKEND_SCAN: if-section (/cfg/gl/mpls_ldp/ord_if/)
RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.797: mpls_ldp[315]: DBG-Config: CREATE/SET: item='ord_if/if/GigabitEthernet0_3_0_0/ipv4'
RP/0/RSP0/CPU0:Aug 5 07:18:16.797: mpls_ldp[315]: DBG-Config: intf=GigabitEthernet0_3_0_0, Not yet created in our db - processing IFRS
...
 

debug コマンドをイネーブルにしているのにもかかわらず出力が表示されない場合は、次の可能性を考慮してください。

ルータが、監視するトラフィックのタイプを生成するよう正しく設定されていない可能性があります。たとえば、 debug mpls ldp config コマンドは、MPLS LDP を設定したときのみ出力を表示します。このため、EXEC コマンドの show running-config を使用して、ルータの設定を確認する必要があります。

たとえば、 ospf instance adj interface コマンドをデバッグしても出力が表示されない場合は、次のようにして OSPF 設定をチェックして、インターフェイスが設定されていることを確認します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# sh run router ospf
 
router ospf lab
log adjacency changes
router-id 192.168.1.5
default-information originate
address-family ipv4 unicast
area 0
!
interface Loopback0
!
interface GigabitEthernet0/2/0/0

ルータが正しく設定されている場合でも、デバッグがオンになっている特定の時間帯は、監視するトラフィックのタイプが生成されないことがあります。デバッグするプロトコルによっては、 ping または telnet などの EXEC コマンドを使用して、ネットワーク トラフィックを生成できます。

デバッグ出力の監視に使用しているセッションまたはロギング機能で、イネーブルになっているロギングのレベルが正しく設定されていない可能性があります。

debug コマンドのディセーブル化

ルータは、コマンドの実行を停止するまでデバッグ出力を生成し続けます。デバッグ出力を停止するには、いくつかの方法があります。

EXEC モードから、次のようにコマンドの no 形式を入力できます。

RP/0/RSP0/CPU0:router# no debug mpls ldp config
 

undebug サブモードを開始して、次のように debug コマンド名を入力できます。

RP/0/RSP0/CPU0:router# undebug
 
RP/0/RSP0/CPU0:router(undebug)# mpls ldp config

) Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの各 debug コマンドには、1 つの undebug コマンドがあります。


次のように、no debug all all-tty コマンドを使用して、すべての debug コマンドをディセーブルにできます。

RP/0/RSP0/CPU0:router# no debug all all-tty

show コマンドを使用した debug コマンドの状態の確認

次のように 2 つの異なるコマンドを入力して、各 debug コマンドのイネーブルまたはディセーブル状態を表示できます。

debug コマンド名 config

RP/0/RSP0/CPU0:router# debug mpls ldp config

show debug ?

RP/0/RSP0/CPU0:router# show debug ?
 
WORD Show debug commands for the given branch enabled from this TTY
all-tty Show debug commands enabled from all TTYs
conditions Show debug conditions enabled from this tty
location Specify a location
tty-mnemonic Show debug commands enabled from this tty-mnemonic
| Output Modifiers
 

ローカルの tty セッションのデバッグ プロセスを表示するには、次のように show debug コマンドを使用します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# show debug
 
#### debug flags set from tty 'vty2' #### mpls_ldp config flag is ON
 

ルータで実行しているすべてのデバッグ プロセスを表示するには、次のように show debug all-tty コマンドを使用します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# show debug all-tty
 
#### debug flags set from tty 'vty3' ####
ipv4 rib routing flag is ON
 
#### debug flags set from tty 'vty2' #### mpls_ldp config flag is ON

トレース バッファのデバッグ情報の表示

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでは、 show コマンドの trace キーワードを使用して、トレース バッファのデバッグ情報とその他の出力の両方を表示できます。

トレースは常に実行され、情報を収集します。多くのプロトコルや機能ではトレースがイネーブルになっていますが、プロトコルの中にはトレースがデフォルトでイネーブルになっていないものもあります。トレースを使用すると、デバッグをオンにしてイベントを再現しなくても、イベント中に収集されたデバッグ結果を表示することができます。

また、トレース情報は First In First Out(FIFO; 先入れ先出し)バッファに格納されるため、上書きされるデータもあることに留意してください。このような場合、 debug コマンドを使用して情報を取得する必要があります。


) すべての debug コマンドに、対応する trace キーワードがあるわけではありません。


次に、 show rib trace コマンドの出力例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router# show rib trace
4821 wrapping entries (13312 possible, 0 filtered, 28525 total) Aug 26 14:42:47.772 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t1 Create: Management thread
Aug 26 14:42:47.775 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t2 Create: Management event manager
Aug 26 14:42:47.867 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t2 Initialise: Debugging routine
Aug 26 14:42:47.892 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t1 Register: cerrno DLL name lib_rib_error.dll
Aug 26 14:42:47.901 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t2 Initialise: EDM routine
Aug 26 14:42:56.795 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t1 Create: default unicast/multicast tables
Aug 26 14:42:56.796 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t1 Create: Default table, table 17, afi 1, safi 1
Aug 26 14:42:56.825 rib/ipv4_rib/rib-sync 0/RP0/CPU0 t1 Sync (17): Out of sync Aug 26 14:42:56.890 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t1 Sysmgr node state query: SUCCESS: 1=Active Aug 26 14:42:56.890 rib/ipv4_rib/rib-startup 0/RP0/CPU0 t1 Create: Default table, table 18, afi 1, safi 2

) トレースはバックグラウンドで実行されるため、必要な CPU 時間も最小限で済みます。


デバッグとエラー メッセージ出力のリダイレクト

デフォルトでは、ネットワーク サーバが debug コマンドからの出力とシステム エラー メッセージをコンソールに送信します。デフォルトの機能を選択する場合、デバッグ出力を監視するときは、コンソール ポートの代わりに仮想の端末接続を使用してください。

デバッグ出力をリダイレクトするには、次の項で説明するように、コンフィギュレーション モード内で logging コマンド オプションを使用します。使用可能な出力先には、コンソール、仮想端末、内部バッファ、および syslog サーバを実行している UNIX ホストがあります。syslog 形式は、4.3 Berkeley Standard Distribution(BSD)UNIX およびその派生製品と互換性があります。


) 使用するデバッグの出力先は、システム オーバーヘッドに影響します。コンソールへのロギングではオーバーヘッドはかなり高くなり、仮想端末へのロギングではオーバーヘッドはやや少なめになります。syslog サーバへのロギングではオーバーヘッドはさらに少なくなり、内部バッファへのロギングが一番オーバーヘッドが小さくなります。


メッセージ ロギングのイネーブル化

logging on または no logging on コマンドは、コンソール以外のすべての出力先に同時に影響します。

logging on

no logging on

デフォルトの状態は logging on です。

コンソールのロギングやその他の特定の出力先をコントロールするには、このコマンドの後に destination キーワードを含めます。

メッセージのロギング レベルの設定

次のデバイスにメッセージをロギングする場合に、ロギング レベルを設定できます。

コンソール

モニタ

syslog サーバ

表 3 は、これらのタイプのメッセージのロギング レベルの設定に使用できるロギング レベルと対応するキーワード、およびその簡単な説明を示しています。メッセージの最上位レベルは、レベル 0 の emergencies です。最下位レベルは、レベル 7 の debugging で、メッセージの最大数も表示されます。これらのメッセージを制限する方法については、この章の後続の項を参照してください。

表 3 メッセージ ロギングのキーワードとレベル

レベル
キーワード
説明
syslog の定義

0

emergencies

システムは使用不可能です。

LOG_EMERG

1

alerts

即時アクションが必要です。

LOG_ALERT

2

critical

クリティカル状態です。

LOG_CRIT

3

errors

エラー状態です。

LOG_ERR

4

warnings

警告状態です。

LOG_WARNING

5

notification

正常ですが注意を要する状態です。

LOG_NOTICE

6

informational

情報メッセージです。

LOG_INFO

7

debugging

デバッグ メッセージです。

LOG_DEBUG

コンソールに送信されるロギング メッセージのタイプの制限

コンソールに記録されるメッセージのタイプを制限するには、 logging console コマンドを使用します。

logging console コマンドは、コンソールに表示されるロギング メッセージを、 level 引数で指定された特定の重大度までのメッセージに制限します。キーワードは、最も重大度の高いものから低いものに順に示されます。

次に、コンソールに表示されるロギング メッセージを、デバッグ レベル、つまり、すべてのロギング メッセージを表示する最も低い重大度に設定する例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging console debugging
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit
 

no logging console コマンドを使用して、コンソールへのロギングをディセーブルにします。

内部バッファへのロギング メッセージ

特に指定のない限り、デフォルトのロギング デバイスはコンソールになります。

内部バッファにメッセージを記録するには、 logging buffered ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドの完全な構文は、次のとおりです。

logging buffered size

logging buffered level

no logging buffered

次に、内部バッファにさまざまなレベルのメッセージを記録する例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging buffered ?
<4096-2147483647> Logging buffer size
alerts Immediate action needed
critical Critical conditions
debugging Debugging messages
emergencies System is unusable
errors Error conditions
informational Informational messages
notifications Normal but significant conditions
warnings Warning conditions
 

logging buffered コマンドは、コンソールではなく内部バッファにロギング メッセージをコピーします。このとき、新しいメッセージにより古いメッセージが上書きされます。バッファに記録されたメッセージを表示するには、 show logging コマンドを使用します。表示される最初のメッセージは、バッファ内で最も古いメッセージです。

内部バッファへのロギング メッセージをディセーブルにするには、 no logging buffered コマンドを使用します。デフォルトでは、 no logging buffered コマンドにより、バッファの使用とコンソールに対するメッセージの書き込みがキャンセルされます。

別のモニタに送信されるロギング メッセージのタイプの制限

端末回線(モニタ)に記録されるメッセージのレベルを制限するには、 logging monitor ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドの完全な構文は、次のとおりです。

logging monitor level

no logging monitor

RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging monitor ?
alerts Immediate action needed (severity=1)
critical Critical conditions (severity=2)
debugging Debugging messages (severity=7)
disable Disable logging
emergencies System is unusable (severity=0)
errors Error conditions (severity=3)
informational Informational messages (severity=6)
notifications Normal but significant conditions (severity=5)
warning Warning conditions (severity=4)
 

logging monitor コマンドは、コンソール回線以外の端末回線に表示されるロギング メッセージを、指定された level 引数までのレベルのメッセージに制限します。端末(仮想コンソール)にロギング メッセージを表示するには、 terminal monitor EXEC コマンドを使用します。

no logging monitor コマンドは、コンソール回線以外の端末回線へのロギングをディセーブルにします。

次に、コンソール以外のモニタに表示されるメッセージのレベルを notification に設定する例を示します。

RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging monitor notifications
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit

UNIX syslog サーバへのロギング メッセージ

syslog サーバ ホストへのメッセージを記録するには、 logging host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドの完全な構文は、次のとおりです。

logging host { ip-address | host-name } [xml]

no logging host { ip-address | host-name } [xml]

logging host コマンドは、ロギング メッセージを受信する syslog サーバ ホストを識別します。 ip-address 引数は、ホストの IP アドレスです。このコマンドを複数回入力すると、ロギング メッセージを受信する syslog サーバのリストを作成できます。

no logging host コマンドは、指定されたアドレスを持つ syslog サーバを、syslog のリストから削除します。

syslog サーバへのメッセージの制限

syslog サーバに送信されるメッセージの数を制限するには、 logging trap ルータ コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドの完全な構文は、次のとおりです。

logging trap level

no logging trap

logging trap コマンドは、syslog サーバに送信されるロギング メッセージを、指定された level 引数までのレベルのロギング メッセージに制限します。

RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging trap ?

alerts Immediate action needed (severity=1)
critical Critical conditions (severity=2)
debugging Debugging messages (severity=7)
disable Disable logging
emergencies System is unusable (severity=0)
errors Error conditions (severity=3)
informational Informational messages (severity=6)
notifications Normal but significant conditions (severity=5)
warning Warning conditions (severity=4)

 

ロギング メッセージを syslog サーバに送信するには、 logging host コマンドでそのホスト アドレスを指定します。

デフォルトのトラップ レベルは informational です。

no logging trap コマンドは、トラップ レベルをデフォルトに戻します。

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは、次のカテゴリの syslog メッセージを生成します。

emergencies レベルのエラー メッセージ

alerts レベルのエラー メッセージ

critical レベルのエラー メッセージ

errors レベルに表示される、ソフトウェアまたはハードウェアの誤作動に関するエラー メッセージ

notifications レベルに表示される、インターフェイスのアップ/ダウン トランザクションおよびシステム再起動のメッセージ

informational レベルに表示される、リロード要求およびプロセスの不足しているスタック メッセージ

debugging レベルに表示される、 debug コマンドからの出力

show logging EXEC コマンドは、現在のロギング設定に関連付けられたアドレスとレベルを表示します。コマンド出力には、補助統計情報も含まれます。

UNIX syslog デーモンの設定例

4.3 BSD UNIX システムで syslog デーモンを設定するには、 /etc/syslog.conf ファイルに次のような行を含めます。

local7.debugging /usr/adm/logs/tiplog
 

local7 キーワードは、使用するロギング機能を指定します。

debugging キーワードは、syslog レベルを指定します。使用可能なその他のキーワードについては、 表 3 を参照してください。

UNIX システムは、選択したデバッグ レベル以上のメッセージを、指定されたファイルに送信します。この例では、 /usr/adm/logs/tiplog に送信します。ファイルがすでに存在しており、syslog デーモンにこのファイルへの書き込みのアクセス権がある必要があります。

System V UNIX システムの場合、次のような行になります。

local7.debug /usr/admin/logs/cisco.log

その他の参考資料

ここでは、 debug コマンドおよび Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの使用方法に関する参考資料について説明します。

関連資料

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータについての利用可能な資料の一覧については、次の Web ページを参照してください。

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ 関連項目
URL

Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのすべてのマニュアル

http://www.cisco.com/en/US/products/ps9853/tsd_products_support_series_home.html

コマンド構文、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用上のガイドライン、および例を含む、コマンドと debug コマンドのリファレンス

http://www.cisco.com/en/US/products/ps9853/prod_command_reference_list.html

コンフィギュレーション ガイド

http://www.cisco.com/en/US/products/ps9853/products_installation_and_configuration_guides_list.html

CLI のタイプ、手法、およびショートカットとトラブルシューティングを含むクイック スタート マニュアル

http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/asr9000/software/getting_started/configuration/guide/asr9k.html

リリースノート

http://www.cisco.com/en/US/products/ps9853/prod_release_notes_list.html

トラブルシューティング資料

http://www.cisco.com/en/US/products/ps9853/prod_troubleshooting_guides_list.html