Cisco Nexus 7000 および MDS 9000 用 NX-OS FCoE コンフィギュレーション ガイド
概要
概要

概要

この章は、次の項で構成されています。

Fibre Channel over Ethernet に関する情報

FCoE を使用すると、物理的なイーサネット リンクを介してファイバ チャネル トラフィックをカプセル化できます。 FCoE および FIP フレームでは固有のイーサタイプが使用されるため、FCoE トラフィックおよび標準イーサネット トラフィックを同一リンクで伝送できます。

従来のイーサネットはベスト エフォート型プロトコルです。これは、輻輳が発生したネットワークでイーサネットがパケットを廃棄し、再送信など信頼性を確保するための機能は上位プロトコルに委ねられることを意味します。

ファイバ チャネル トラフィックにはロスレス トランスポート層が必要です。データ ストレージ プロトコルでは、1 つのデータ パケットが単独で消失することは認められません。 ネイティブ ファイバ チャネルでは、バッファ間クレジット システムによりトランスポート層にロスレス サービスが実装されます。

Cisco NX-OS スイッチのイーサネット リンクでは、リンク レベル フロー制御およびプライオリティ フロー制御という 2 つのメカニズムにより、FCoE トラフィックのロスレス トランスポートが実現されます。

IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御により、輻輳したレシーバは遠端に信号を発信し、データ送信を短時間一時停止させます。 この一時停止機能はリンク上のすべてのトラフィックに適用されます。

Cisco NX-OS プラットフォームのプライオリティ フロー制御(PFC)機能は、イーサネット リンク上のトラフィックの特定のクラスに一時停止機能を適用します。 たとえば、PFC は IEEE 802.1p トラフィック クラスを使用して、FCoE トラフィックにロスレス サービス、標準イーサネット トラフィックにベスト エフォート サービスを提供します。

Fibre Channel Forwarder(ファイバ チャネル フォワーダ)

ファイバ チャネル トラフィックにはロスレス トランスポート層が必要です。つまり、1 つのデータ パケットも損失しないデータ ストレージ プロトコルが必要です。 FCoE フォワーダ(FCF)は、統合型ネットワーク アダプタ(CNA)などの FCoE エンド デバイスと通信します。 FCF は、イーサネット パケットにカプセル化されたファイバ チャネル フレームを受け入れ、これらのパケットをイーサネット ネットワークの VLAN 経由でリモート FCoE エンド デバイスに転送します。 FCF は、FCoE ネットワークに一意の FC-MAC アドレスを持ちます。 また、FCF は、CNA に FC アドレス ID を割り当てることもできます。 FCF は、ファブリック ログイン時に割り当てられたファブリックおよびファイバ チャネル ID(FC ID)の FC-Map 値で構成されている Fabric Provide MAC アドレス(FPMA)を、CNA に割り当てることができます。

ファイバ チャネル ブリッジ

ファイバ チャネル ブリッジは、FCoE ネットワークをファイバ チャネル ネットワークに接続します。 ファイバ チャネル ブリッジは、FCoE フレームのカプセル化を解除し、ファイバ チャネル フレームをファイバ チャネル ネットワークに送信します。 また、ファイバ チャネル ブリッジは、ファイバ チャネル ネットワークの FC フレームをカプセル化し、FCoE ネットワークに転送します。

Cisco MDS 9700 スイッチ、Cisco MDS 9500 スイッチ、および MDS 9250i スイッチは、ファイバ チャネル ブリッジ機能をサポートします。


(注)  


Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、ネイティブのファイバ チャネル ポートを提供しません。また、FC ブリッジ機能をサポートしていません。